JP2002034932A - 耳式体温計 - Google Patents

耳式体温計

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JP2002034932A
JP2002034932A JP2000226039A JP2000226039A JP2002034932A JP 2002034932 A JP2002034932 A JP 2002034932A JP 2000226039 A JP2000226039 A JP 2000226039A JP 2000226039 A JP2000226039 A JP 2000226039A JP 2002034932 A JP2002034932 A JP 2002034932A
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Japan
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probe
probe housing
infrared
ear
housing
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Withdrawn
Application number
JP2000226039A
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English (en)
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Satoru Inakagata
悟 田舎片
Takahiro Iizawa
貴浩 飯澤
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 測定誤差の原因を排除して測定精度を高め
る。 【解決手段】 赤外線導波手段2を有するプローブ部3
と、プローブ部3を外囲するプローブハウジング4と、
赤外線を検出する赤外線センサ5と、赤外線センサ5か
らの出力値を体温値に変換する演算手段及びその演算結
果を表示する表示手段を有する本体6とからなる耳式体
温計1である。プローブ部3の先端部3aに赤外線透過
物質8を配置すると共に、プローブ部3を外囲するよう
に配置されるプローブハウジング4を本体6に着脱可能
に取り付けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鼓膜付近から放射
される赤外線に基づいて体温を測定する耳式体温計に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、鼓膜近傍から放射される赤外線を
検出することで、体温を1〜3秒程度の短時間で測定す
ることができる耳式体温計が提供されている。これは短
時問で測定できることから、測定にむずがる乳幼児用と
して好適なものとなっている。この耳式体温計は、測定
時に外耳道に挿入されるプローブ部内に、鼓膜付近から
放射された赤外線を検出する赤外線センサ及び該赤外線
センサへ上記赤外線を導く導波管を設け、赤外線センサ
からの出力を演算手段において体温に変換して表示手段
に表示するようにしている。またプローブ部の先端部に
は耳垢等が内部に入り込むことを防ぐためのポリエチレ
ンフィルムやシリコンレンズ等からなる赤外線透過物質
を取り付けてある。この赤外線透過物質を含めてプロー
ブ部の外周部を囲むように、先細筒状のプローブハウジ
ングが設けられ、赤外線透過物質が外耳道に直接接触し
ないようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが従来の耳式体
温計にあっては、赤外線透過物質の外周部とプローブハ
ウジングの先端部との間に段差部が生じており、体温測
定を繰り返し行うと段差部や赤外線透過物質の表面等に
耳垢等が付着する。特に段差部に付着した耳垢等は水洗
いしても取れにくく、これが赤外線センサの視野を塞ぐ
ため測定精度低下の原因となっていた。
【0004】本発明はこのような点に鑑みなされたもの
であって、その目的とするところは、測定誤差の原因を
排除して測定精度を高めることができる耳式体温計を提
供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明にあっては、赤外線導波手段2を有するプロー
ブ部3と、プローブ部3を外囲するプローブハウジング
4と、赤外線導波手段2からの赤外線を検出する赤外線
センサ5と、赤外線センサ5からの出力値を体温値に変
換する演算手段及びその演算結果を表示する表示手段を
有する本体6とからなる耳式体温計において、先端部3
aに赤外線透過物質8が配置されているプローブ部3を
外囲するようにプローブハウジング4が配置され、この
プローブハウジング4を本体6に着脱可能に取り付けて
なることを特徴としており、このように構成すること
で、プローブハウジング4の先端部4aや赤外線透過物
質8の表面に耳垢等が付着しても、プローブハウジング
4が取り外せることでプローブハウジング4の清掃や赤
外線透過物質8の表面の清掃がしやすくなり、測定誤差
の原因を排除できるようになる。
【0006】また上記プローブハウジング4の一部又は
全部が柔軟材料で構成されているのが好ましく、この場
合、外耳道にプローブ部3を挿入した際にプローブハウ
ジング4によって外耳道壁に傷を付けるおそれがなくな
る。
【0007】また上記本体6にネジ状の段部9を設け、
このネジ状の段部9にプローブハウジング4の端面をね
じ込み可能とするのが好ましく、この場合、プローブハ
ウジング4の本体6への取り付け、取り外しが簡単にで
き、プローブハウジング4の清掃や煮沸消毒時に取り扱
いがしやすくなる。
【0008】また上記ネジ状の段部9に、任意の回転数
でねじ込み量を調節できるストッパー11を設けるのが
好ましく、この場合、本体6に対するプローブハウジン
グ4のねじ込み量が一定となり、赤外線透過物質8の表
面とプローブハウジング4の先端部4aとの距離を一定
にでき、測定精度を安定化させることができる。
【0009】また上記プローブハウジング4の大きさを
検知する手段と、プローブハウジング4の大きさに基づ
き赤外線センサ5からの出力値を補正する手段とを備え
ているのが好ましく、この場合、大人の外耳道、乳幼児
の外耳道の大きさに合わせてプローブハウジング4を選
択使用する際に、大きさの異なるプローブハウジング4
毎に、それぞれ測定精度を向上させることができる。
【0010】また上記プローブハウジング4の一端が、
蝶番12を介して本体6に回動自在に且つ分離可能に結
合されているのが好ましく、この場合、プローブハウジ
ング4の取り外し時以外では、プローブハウジング4と
本体6との結合によってプローブハウジング4を紛失す
る可能性が無くなる。
【0011】また上記プローブ部3の端面が、赤外線セ
ンサ5の周囲を取り囲むように配置されたヒートシンク
13に熱的に結合されているのが好ましく、この場合、
赤外線センサ5及びプローブ部3をそれぞれ熱伝導から
保護でき、測定値の信頼性向上を図ることができる。
【0012】また上記赤外線センサ5の周囲を取り囲む
ように配置されたヒートシンクと、プローブ部3の周囲
を取り囲むように配置された別のヒートシンクとの間
に、弾性部材14を配置するのが好ましく、この場合、
プローブ部3を本体6に取り付ける際に弾性部材14の
バネ力によって、比較的弱い力でも両方のヒートシンク
同士を熱的に結合させることができる。
【0013】また上記プローブハウジング4又はヒート
シンク13が本体6に対して可動自在となっているのが
好ましく、この場合、プローブハウジング4を取り外さ
ない状態でも、赤外線透過物質8の表面及びプローブハ
ウジング4の先端部4aの清掃が容易となる。
【0014】また上記ヒートシンク13の内面に放射率
の高いコーティングを施すのが好ましく、この場合、赤
外線センサ5の起電力が小さくても、赤外線エネルギー
をできるだけ効率よく伝達できるようになり、従って、
赤外線導波手段2として金属パイプ等を別途設ける必要
がなくなる。
【0015】また上記プローブハウジング4にシリコン
ゴム15がコーティングされているのが好ましく、この
場合、柔軟でかつ熱伝導率の低いプローブハウジング4
が得られ、測定時に硬いものが入ってきたという違和感
を取り除くことができると共に、乳幼児の外耳道壁に当
たっても傷つけたりするおそれをなくすことができる。
【0016】また上記プローブ部3を保護するためのキ
ャップ16に赤外線透過物質8を清掃するための清掃部
材17が配置されているのが好ましく、この場合、キャ
ップ16をプローブ部3にかぶせたときに赤外線透過物
質8の表面に清掃部材17が触れるようにしておくこと
によって、簡便で確実に赤外線透過物質8の表面を掃除
することができる。
【0017】また上記清掃部材17は取り外し可能であ
るのが好ましく、この場合、清掃部材17を取り外して
洗ったり取り替えたりすることが容易となる。
【0018】また上記赤外線透過物質8はプローブ部3
から取り外し可能であるのが好ましく、この場合、赤外
線透過物質8を取り外して洗浄したり、新たなものと取
り替えたりすることが容易となる。
【0019】また上記プローブ部3が防水構造であるの
が好ましく、この場合、プローブハウジング4を取り外
した後で、プローブ部3の水洗いが可能となる。
【0020】また上記プローブハウジング4に水抜き用
孔部18を設けるのが好ましく、この場合、水洗い後に
プローブハウジング4内部に水や湿気が残った場合で
も、水抜き用孔部18から外へ逃がすことができ、例え
ばヒートシンク13のような金属部品に錆が発生したり
するのを防止できると共に、測定環境温度に悪影響を与
えることもなくなる。
【0021】また上記赤外線透過物質8の表面がプロー
ブ部3の先端部3aから1.2mm以上離れて配置され
ているのが好ましく、この場合、耳の中にプローブ部3
を挿入したときに、赤外線透過物質8に狭窄部が触れに
くくなり、赤外線透過物質8の汚れを未然に防止でき
る。
【0022】また上記赤外線センサ5が、他の構成部品
に対して電気的に絶縁されているのが好ましく、この場
合、人体に直接触れて静電気を直接受ける可能性が高い
耳式体温計1において、ヒートシンク13や金属パイプ
と赤外線センサ5との間を電気的に絶縁することによっ
て、静電気を防いで内部の電子回路を保護できる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明を添付図面に示す実
施形態に基づいて詳述すると、図1に示す耳式体温計1
1は、赤外線導波手段2を有するプローブ部3と、プロ
ーブ部3を外囲する筒状のプローブハウジング4と、サ
ーミスタなどからなる赤外線センサ5とを備えている。
プローブ部3及びプローブハウジング4は、測定時に外
耳道に挿入されるものであり、本例では、プローブハウ
ジング4内に、鼓膜付近から放射された赤外線を赤外線
センサ5に導く赤外線導波手段2が設けてあり、赤外線
センサ5からの出力を演算手段(図示せず)で演算し
て、体温値に変換し、この演算結果を表示手段(図示せ
ず)にて表示するようにしている。
【0024】上記赤外線導波手段2は、金属パイプなど
の導波管2aからなる。この導波管2aの外周部がアル
ミ等からなる筒状のヒートシンク13で覆われていると
共に、ヒートシンク13の外面とプローブハウジング4
の内面との間には熱伝導抑制空間20が設けられてい
る。ヒートシンク13は、金属パイプ(導波管2a)を
熱伝導から保護することによって2次的輻射を抑える目
的で配置されている。
【0025】導波管2aの先端部分には、耳垢等が内部
に入り込むことことを防ぐために、ポリエチレンフィル
ムやシリコンレンズ8a等からなる赤外線透過物質8が
取り付けられている。以下、シリコンレンズ8aを取り
付けた場合を説明する。
【0026】一方、プローブハウジング4は本体6に対
して着脱可能に取り付けられている。本例では、プロー
ブハウジング4は本体6に取り付けられる基体部4b
と、外耳道内に差し込まれる先細状の挿入部4cとから
なり、挿入部4cの先端内面がシリコンレンズ8aの表
面との段差部10となっている。プローブハウジング4
の基体部4bの下端内面には、ネジ部21が形成されて
おり、一方、本体6の本体ハウジング7には、ネジ状の
段部9が設けられている。段部9はプローブ部3と同心
円状に形成されており、この段部9に上記プローブハウ
ジング4のネジ部21をねじ込むことによって、プロー
ブハウジング4が本体6に対して取り外し可能に結合さ
れるようになっている。このように本体6にネジ状の段
部9を設けることでプローブハウジング4の清掃や煮沸
消毒時にはプローブハウジング4の取り外しが容易にで
きるものである。さらに段部9の内面にはヒートシンク
13の下端外周部が当接しており、段部9によってヒー
トシンク13は本体ハウジング7に対して位置決めされ
ている。
【0027】しかして、プローブハウジング4を本体6
から取り外し可能としたことによって、プローブハウジ
ング4の先端部4aの段差部10やシリコンレンズ8a
表面に耳垢等が付着した場合には、プローブハウジング
4を本体6から取り外すことでプローブ部3全体が露出
し、これによりプローブハウジング4及びプローブ部3
の清掃がしやすくなり、特にシリコンレンズ8aの表面
部分を清掃することで精度向上を図ることができる。
【0028】また本体6に設けたネジ状の段部9にプロ
ーブハウジング4のネジ部21をねじ込むことによっ
て、プローブハウジング4を本体6に対して取り外し可
能に結合しているので、プローブハウジング4と本体6
との結合構造が簡易なものとなる。このときネジ状の段
部9の途中には、図2に示すように、ストッパー11が
設けられているのが望ましい。このストッパー11によ
ってプローブハウジング4を取り付けた際に、本体6に
対するプローブハウジング4のねじ込み量が一定になる
ため、シリコンレンズ8a表面とプローブハウジング4
の先端部4aの距離が一定となる。つまりねじ込み力の
強弱に関わらず上記距離が一定となって、測定精度の安
定化を図ることができる。
【0029】ところで、常温や低温下に保管されていた
プローブハウジング4を挿入すると、その先端部は外耳
道狭窄部に接触し、外耳道狭窄部の熱を奪って温度を低
下させる。外耳道狭窄部も赤外線センサ5の視野角内で
あることから、結果的に出力される温度値も低くなって
しまい、精度の良い測定ができないという問題がある。
また、赤外線導波手段2の温度を検出して補正するもの
も存在するが、これは赤外線センサ5と赤外線導波手段
2の温度差による補正であり、この場合、導波管2aの
温度は耳孔の外耳道狭窄部との接触部よりも遅れて温度
上昇するため、測定時間が1秒程度の耳式体温計1の実
状にそぐわない点があり、特に赤外線センサ5としてサ
ーミスタが使用される場合、サーミスタ自体の熱容量も
影響するので、さらに応答が遅くなる結果を招いてい
た。
【0030】そこで本実施形態では、上記プローブハウ
ジング4の材質として、シリコンゴム等の柔軟でかつ熱
伝導率の低い材料で形成してある。その一例を図3に示
す。ここでは、プローブハウジング4の中央部から先端
部分に亘ってシリコンゴム15により形成されている。
このシリコンゴム15はABS樹脂等と比較しても熱伝
導率が低いため、プローブハウジング4やシリコンレン
ズ8aが外耳道狭窄部に接触しても温度低下を引き起こ
しにくいため、測定精度を高めることができる。また、
従来のようにプローブハウジング4をABS樹脂等の硬
質な材料で構成すると、上記に示した外耳道狭窄部の温
度低下だけでなく、外耳道にプローブ部3を挿入した際
に外耳道壁に傷を付ける可能性があるが、本実施形態の
ように、プローブハウジング4の材質としてシリコンゴ
ム15のような柔軟材料を用いることで、プローブハウ
ジング4が乳幼児の外耳道壁に当たっても傷つけるおそ
れが無いものである。さらに加えて、体温計が寒い部屋
に保管されていて、急に温かい部屋で測定すると、耳の
中にプローブ部3が挿入されれば耳が冷やされることに
なる。プロープ部3の周囲が耳孔に触れても短時間なら
耳を冷やす危険性は少ないが、先端部が外耳道の狭窄部
に触れると、その狭窄部分が冷やされるため赤外線セン
サ5の視野内の温度が低下して赤外線量も少なくなる。
耳式体温計1は鼓膜だけを見ているわけではないので、
急激な温度変化に対して前述の状態が起ると体温が低く
でるという問題があったが、上記のようにプローブハウ
ジング4の材質としてシリコンゴム15を使用すること
で、外耳道狭窄部に接触しても温度低下を引き起こしに
くく、そのうえ狭窄部が冷やされないため、測定した体
温も低くならないメリットがあり、結果として測定精度
を高めることができるのである。
【0031】次に、耳式体温計1のプローブハウジング
4は先端部でも直径6〜7mm程度あり、大人の外耳道
には容易に挿入されるが、乳幼児の外耳道は4〜5mm
程度しかないためプローブハウジング4の先端部4aが
外耳道に入らない。そのため、プローブハウジング4も
測定対象の外耳道サイズによって取り替えることを前提
にしておく必要がある。ところが先端部の直径が変われ
ば赤外線センサ5に入射される赤外線量も変化するた
め、ソフトによる補正が必要になる。そこで本実施形態
では、図4に示すように、プローブハウジング4の大き
さを検知する検知スイッチ22を設け、検知結果に基づ
き赤外線センサ5からの出力値を補正するための補正回
路(図示せず)を設けている。ここでは、大きさの異な
る2種類の本体ハウジング7を使用しており、いずれも
内側と外側の2つの検知スイッチ22を備えている。図
4(a)は小型のプローブハウジング4が取り付けられ
るネジ状の段部9を内側の検知スイッチ22付近に設け
た本体ハウジング7Aを示し、図4(b)は大型のプロ
ーブハウジング4が取り付けられるネジ状の段部9を外
側の検知スイッチ22付近に設けた本体ハウジング7B
を示している。しかして、本体ハウジング7Aと7Bの
いずれかを本体6に取り付けることによって、プローブ
ハウジング4の大きさを内外2つの検知スイッチ22の
いずれか一方で検知でき、この検知結果に基づき赤外線
センサ5からの出力値を補正ソフトで補正することによ
って、大人の外耳道、乳幼児の外耳道の大きさに合わせ
てそれぞれ測定精度を良好にすることができる。
【0032】図5は、プローブハウジング4の一端が、
蝶番12を介して本体ハウジング7に回動自在に且つ分
離可能に結合されている場合を示している。この蝶番1
2はプローブハウジング4がプローブ部3を覆う位置と
プローブ部3を覆わない位置との間でプローブハウジン
グ4を回動自在に接続するものであり、これによりプロ
ーブハウジング4を紛失する可能性が無くなる。また、
蝶番12が分離可能となっている場合の一例を図6に示
す。ここでは、一方の蝶片12aが本体6に取り付けら
れ、他方の蝶片12bがプローブハウジング4の一端に
取り付けられており、通常時は、ロックピン23によっ
て一方の蝶片12aの軸部25が他方の蝶片12bの筒
部26内に回動自在に且つ外れないように結合されてい
るが、プローブハウジング4を取り外す際には、ロック
ピン23をバネ24に抗して押し下げると、軸部25を
筒部26の切欠き27を通して外部に取り外すことが可
能となる。これにより、プローブハウジング4を本体6
から取り外してプローブハウジング4の清掃や煮沸消毒
が可能となる。なお、図6の場合は分離可能な蝶番12
の一例を示したものであり、もちろんこのような蝶番構
造に限られるものではない。また蝶番12自体を分離さ
せるのではなく、プローブハウジング4と蝶番12とを
取り外し可能としたり、本体ハウジング7と蝶番12と
を取り外し可能としてもよいものである。
【0033】図7(a)は、プローブ部3の端面が、赤
外線センサ5の周囲を取り囲むように配置されたヒート
シンク13Bに熱的に結合されている場合を示してい
る。ここでは、赤外線センサ5の周囲を取り囲むように
配置されたヒートシンク13Bと、プローブ部3の周囲
を取り囲むように配置された別のヒートシンク13Aと
の間に、熱伝導率の良いバネ14aからなる弾性部材1
4を配置してある。バネ14aを使用することで比較的
弱い力でもプローブ部3側のヒートシンク13Aと赤外
線センサ5側のヒートシンク13Bとを熱的に確実に結
合させることができるようになる。また熱伝導率の良い
バネ14aを用いることにより、赤外線センサ5及びプ
ローブ部3をそれぞれヒートシンク13A、13Bによ
って熱伝導から保護できるようになる。
【0034】さらに図7(a)の例では、プローブ部3
の周囲を取り囲むように配置されたヒートシンク13A
が、本体6に対して可動自在としてある。つまり、本体
ハウジング7を貫通するようにバネ31を配置し、バネ
31の一端をヒートシンク13Aの下面に当て、バネ3
1の他端をヒートシンク13Bの上面に当てるようにし
ている。これにより、ヒートシンク13Aが上下方向に
可動自在となって、ヒートシンク13Aを矢印ロで示す
方向に押し下げることでシリコンレンズ8a表面をプロ
ーブハウジング4の先端部4aから離すことができるの
で、プローブハウジング4を取り外さなくても、シリコ
ンレンズ8a表面や先端部4aに付着している耳垢等の
清掃がしやすくなる。また上記部位を清掃することで精
度向上にもつながる。
【0035】なお図7(a)の変形例として、図7
(b)に示すように、プローブハウジング4を本体6に
対して可動自在としてもよいものである。つまり、本体
ハウジング7に、ヒートシンク13Aを支持する内側の
ハウジング部7Aを支持する部分7aと、プローブハウ
ジング4の端面を支持する部分7bとを設け、外側の部
分7bを本体6の凹部35内に上下動自在に配置すると
共に凹部35内に設けたバネ36で上方に付勢してい
る。これにより、プローブハウジング4の先端部4aを
指で矢印ロで示す方向に押すと、シリコンレンズ8a表
面がプローブハウジング4の先端部4aと同じ表面まで
下がって段差がなくなり、プローブハウジング4を取り
外さなくても、シリコンレンズ8a等に付着している耳
垢等の清掃がしやすくなる。また上記部位を清掃するこ
とで精度向上にもつながる。
【0036】図8は、ヒートシンク13の内面に放射率
の高いコーティングを施した場合を示している。耳式体
温計1のプローブ部3は、赤外線センサ5を先端部に持
っていくと耳孔に挿入したときに熱伝導の影響を受けて
正確に測定できないため、できるだけ離して配置してあ
る。しかし、この場合、赤外線センサ5の起電力は非常
に小さいので、赤外線エネルギーをできるだけ効率よく
伝達する必要がある。従来はアルミ等のヒートシンク1
3の内面に金属パイプ(図1に示す導波管2a)を入
れ、さらにその内面を金メッキするなどして赤外線エネ
ルギーをできるだけ効率よく赤外線センサ5に伝えてい
たが、製造上の手間やコストがかかるという問題があ
る。そこで本例では、簡易な構造で赤外線エネルギーを
できるだけ効率よく伝達するために、金属パイプをなく
して、ヒートシンク13の内面に金メッキ40などのコ
ーティングを施している。これにより、製造上の手間や
コスト低減を図ることができる。なお、上記放射率の高
いコーティングをプローブハウジング4の内面に施すよ
うにしてもよい。
【0037】図9は、プローブハウジング4にシリコン
ゴム15をコーティングした場合を示している。本例で
はプローブハウジング4の先端部4aの外側にシリコン
等の素材をコーティング又はインサート成形、2色成形
することによって、プローブハウジング4を柔らくして
いる。このプローブハウジング4の先端部4aは耳孔に
プローブ部3が挿入されると、従来のようなABSなど
のプラスチック系の素材だと挿入感が悪くかつ冷たい感
じがしていたが、シリコン系のゴムを付加することによ
って柔らかい感じになるだけでなく、硬いものが入って
きたという違和感を取り除くことができる。また特に体
温計が温度の低いところに保管されていて急に暖かい部
屋に持ってこられて測定された場合にシリコンがコーテ
ィングされていれば冷たい感じを抑えることができる。
【0038】図10は、プローブ部3を保護するための
キャップ16にシリコンレンズ8aを清掃するための清
掃部材17を配置した場合を示している。この清掃部材
17は例えば不織布等の起毛材からなり、取り外し可能
となっているのが望ましい。キャップ16は通常はプロ
ーブ部3全体の保護(特にシリコンレンズ8a)を目的
としている。しかして、プローブ部3が耳の中に入れら
れると、人によっては耳内部の垢や粘液がシリコンレン
ズ8aやプローブハウジング4に付着して取れにくくな
る。プローブハウジング4はティッシュ等でも拭けば落
ちるが、シリコンレンズ8aは段差を設け、一段低いと
ころに配置されているため、拭いても落ちにくいだけで
なく、拭き残しができる。綿棒等で丁寧に拭けば落ちる
が、本実施形態では、簡便で確実にシリコンレンズ8a
表面を掃除するために、図10に示すように、キャップ
16の先端部に不織布等の清掃部材17を貼りつけて、
キャップ16をプローブ部3にかぶせたときにシリコン
レンズ8aに清掃部材17が触れるようにしておく。そ
して掃除したいときにはキャップ16をまわすことによ
ってシリコンレンズ8aの表面全体を均一に清掃できる
のである。さらに不織布等は何度も使用していると汚く
なったり、劣化したりするため、取り外して洗ったり取
り替えたりすることができる。取り外しは簡便にできる
ようにキャップ16との間を粘着テープ等で固定する。
また、不織布にアルコール等の薬剤を塗布することによ
って、清掃だけでなく清潔性も持たせることができる。
【0039】図11は、プローブ部3の先端部3aに配
置されたシリコンレンズ8aを取り外し可能とした場合
を示している。従来の赤外線透過物質(シリコンレンズ
等)は汚れたら取り替えることができず、しかも耳は人
によっては粘液性であるため付着したら拭いた程度では
落ちにくい。本実施形態ではプローブハウジング4にシ
リコンレンズ8aを取りつけることによって、プローブ
ハウジング4を本体6から外して洗える構造とした。こ
のようにすれば一体型の防水構造にする必要はなく、簡
単に洗えるのでシリコンレンズ8a表面を清潔に保てる
だけでなく、精度を保持することが可能である。なお、
シリコンレンズ8aをプローブ部3の先端に取り外し可
能に取り付けることも可能である。図中の50はヒート
シンク13と本体ハウジング7との取り付けネジであ
る。
【0040】図12はプローブ部3を防水構造とした場
合を示している。耳孔に挿入するプローブ部3は、プロ
ーブハウジング4とプローブ部3(ヒートシンク13、
シリコンレンズ8a、導波管2a、赤外線センサ5)に
よって構成されている。従来はプローブすべてを防水に
する構造のものがあったが、本実施形態ではプローブハ
ウジング4を取り外すことにより、シリコンレンズ8a
表面を露出させることができるようにしている。従来は
プローブハウジング4が取り外せないので先端部のシリ
コンレンズ上に耳垢等が付着しやすく、また耳垢は粘液
などが含まれていて取りにくいので清掃が困難であり、
この結果、赤外線の透過光量が減るので体温値が低くで
るなどの不具合を生じていた。さらに、本実施形態で
は、プローブハウジング4を外せばプローブ部3が露出
し、このプローブ部3を防水構造としている。例えばシ
リコンレンズ8aとヒートシンク13の間を接着剤13
0で接着し且つ、本体6とプローブハウジング4との間
をOリング140でシールしている。これにより、シリ
コンレンズ8aを洗ったり拭いたりすることが容易にで
き、清潔でしかも、透過光量を減らすことなく正確な体
温測定が可能となる。
【0041】図13は、プローブハウジング4に一つ以
上の水抜き用孔部18を有する場合を示している。プロ
ーブハウジング4が取り外せる構造のとき、従来ではヒ
ートシンク13との間は防水構造としていないため、洗
った後よく拭かずに取りつけられることが考えられる。
また仮りに、水抜き用孔部がないと水がたまってヒート
シンク13のような金属部品がさび易くなるだけでな
く、測定環境温度に悪影響を与えるため、測定精度が悪
くなるという欠点もある。本実施形態では、プローブハ
ウジング4とヒートシンク13の間は図14の斜線部で
示すように、空洞になっており、このため水は下の方に
流れ、したがってプローブハウジング4の下部に水抜き
用孔部18を設けることで水を外へスムーズに排出でき
るものである。
【0042】図14は、シリコンレンズ8aの表面をプ
ローブ部3の先端部3aから距離D(1.2mm以上)
を離して配置した場合を示している。このように構成す
ることで、外耳道狭窄部の径はプローブハウジング4の
先端部4aの径よりも大きいため、耳垢等が先端部4a
の内部に入りにくくなり、しかも、シリコンレンズ8a
の表面をプローブ部3の先端部3aから1.2mm以上
離すことにより、シリコンレンズ8aが狭窄部に触れに
くく、汚れがつきにくく、測定体温の低下を防止でき
る。さらに狭窄部が触れると熱容量が大きいシリコンレ
ンズ8aではレンズ自体が温められて2次輻射の問題も
あるが、本実施形態の場合は、距離Dを確保することで
狭窄部にあたらない構造となり、上記問題も生じないも
のである。
【0043】図15は赤外線センサ5が、他の構成部品
に対して電気的に絶縁されている場合を示している。耳
の中に入れるプローブ部3は、通常は熱伝導を抑えるた
めにアルミなどの熱源機からの送りパイプ伝導の良いヒ
ートシンク13の中に金メッキした銅などのパイプを組
み合わせることによって、耳から発せられる赤外線は効
率的に赤外線センサ5に導かれる。しかるに、ヒートシ
ンク13の先端部分はシリコンレンズ8aに覆われてい
るものの、一部は露出している状態にある。耳式体温計
1は、人体に直接触れるので静電気を直接受ける可能性
が高いため、本実施形態のようにヒートシンク13や金
属パイプと赤外線センサ5の間に隙間Sを設けることに
よって、電気的に絶縁して静電気を防止することがで
き、これにより、内部の電子回路の保護を確実にするこ
とが可能となる。
【0044】
【発明の効果】上述のように請求項1記載の発明にあっ
ては、赤外線導波手段を有するプローブ部と、プローブ
部を外囲するプローブハウジングと、赤外線導波手段か
らの赤外線を検出する赤外線センサと、赤外線センサか
らの出力値を体温値に変換する演算手段及びその演算結
果を表示する表示手段を有する本体とからなる耳式体温
計において、先端部に赤外線透過物質が配置されている
プローブ部を外囲するようにプローブハウジングが配置
され、このプローブハウジングを本体に着脱可能に取り
付けてなるので、プローブハウジングの先端部や赤外線
透過物質の表面に耳垢等が付着しても、プローブハウジ
ングが取り外せることでプローブハウジングの清掃や赤
外線透過物質の表面の清掃がしやすくなり、特に赤外線
透過物質の表面部分を清掃することで赤外線センサの視
野が広がり、測定誤差の原因を排除して測定精度を高め
ることができる。
【0045】また請求項2記載の発明は、請求項1記載
の効果に加えて、プローブハウジングの一部又は全部が
柔軟材料で構成されているので、外耳道にプローブ部を
挿入した際にプローブハウジングによって外耳道壁に傷
を付けるおそれがなくなる。
【0046】また請求項3記載の発明は、請求項1記載
の効果に加えて、本体にネジ状の段部を設け、このネジ
状の段部にプローブハウジングの端面をねじ込み可能と
したので、プローブハウジングの本体への取り付け、取
り外しが簡単にでき、プローブハウジングの清掃や煮沸
消毒時に取り扱いがしやすくなり、使い勝手が向上す
る。
【0047】また請求項4記載の発明は、請求項3記載
の効果に加えて、ネジ状の段部に、任意の回転数でねじ
込み量を調節できるストッパーを設けたので、ストッパ
ーによって本体に対するプローブハウジングのねじ込み
量が一定となり、ねじ込み力の強弱に関わらず、赤外線
透過物質の表面とプローブハウジングの先端部との距離
を一定にでき、測定精度が一層安定化する。
【0048】また請求項5記載の発明は、請求項1記載
の効果に加えて、プローブハウジングの大きさを検知す
る手段と、プローブハウジングの大きさに基づき赤外線
センサからの出力値を補正する手段とを備えているの
で、大人の外耳道、乳幼児の外耳道の大きさに合わせて
プローブハウジングを選択使用する場合に、プローブハ
ウジングのサイズを自動的に検知して、赤外線センサに
入射される赤外線量をプローブハウジングの大きさに基
づき補正することによって、大きさの異なるプローブハ
ウジング毎に、それぞれ測定精度を向上させることがで
きる。
【0049】また請求項6記載の発明は、請求項1記載
の効果に加えて、プローブハウジングの一端が、蝶番を
介して本体に回動自在に且つ分離可能に結合されている
ので、プローブハウジングの取り外し時以外では、プロ
ーブハウジングと本体との結合によってプローブハウジ
ングを紛失する可能性が無くなり、プローブハウジング
の清掃時には取り外して清掃できるものとなる。
【0050】また請求項7記載の発明は、請求項1記載
の効果に加えて、プローブ部の端面が、赤外線センサの
周囲を取り囲むように配置されたヒートシンクに熱的に
結合されているので、赤外線センサをヒートシンクによ
り熱伝導から保護できると共に、プローブ部をヒートシ
ンクと熱的に結合することで、プローブ部を熱伝導から
保護できるようになり、測定値の信頼性向上を図ること
ができる。
【0051】また請求項8記載の発明は、請求項7記載
の効果に加えて、赤外線センサの周囲を取り囲むように
配置されたヒートシンクと、プローブ部の周囲を取り囲
むように配置された別のヒートシンクとの間に、弾性部
材を配置したので、プローブ部を本体に取り付ける際に
弾性部材のバネ力によって、比較的弱い力でも両方のヒ
ートシンク同士を熱的に結合させることができ、これに
より、赤外線センサ及びプローブ部を熱伝導からそれぞ
れ確実に保護できるようになる。
【0052】また請求項9記載の発明は、請求項1又は
請求項7又は請求項8記載の効果に加えて、プローブハ
ウジング又はヒートシンクが本体に対して可動自在とな
っているので、プローブハウジングが可動構造である場
合にあっては、指でプローブハウジングの先端部を押す
ことによって、プローブハウジングの先端部と赤外線透
過物質の表面とが同じ位置に露出して段差部がなくな
り、一方、ヒートシンクが可動構造である場合にあって
は、指でプローブ部の先端部を押すことによって、プロ
ーブ部の先端に配置された赤外線透過物質の表面がプロ
ーブハウジングの先端部から離れる。これにより、プロ
ーブハウジングを取り外さなくとも、耳垢等の清掃がし
やすくなり、さらに上記部位を清掃することで精度向上
にもつながる。
【0053】また請求項10記載の発明は、請求項1記
載の効果に加えて、ヒートシンクの内面に放射率の高い
コーティングを施したので、赤外線センサの起電力が小
さくても、赤外線エネルギーをできるだけ効率よく伝達
できるようになり、測定精度を高めることができ、さら
に赤外線導波手段として金属パイプ等を別途設ける必要
がないので、組み立て性が向上する。
【0054】また請求項11記載の発明は、請求項1記
載の効果に加えて、プローブハウジングにシリコンゴム
がコーティングされているので、柔軟でかつ熱伝導率の
低いプローブハウジングが得られ、測定時に硬いものが
入ってきたという違和感を取り除くことができると共
に、乳幼児の外耳道壁に当たっても傷つけたりするおそ
れが無く、そのうえシリコンゴムはABS樹脂等と比較
しても熱伝導率が低いため、プローブハウジングや赤外
線透過物質が外耳道狭窄部に接触しても温度低下を引き
起こしにくいため、測定精度を高めることができる。
【0055】また請求項12記載の発明は、請求項1記
載の効果に加えて、プローブ部を保護するためのキャッ
プに赤外線透過物質を清掃するための清掃部材が配置さ
れているので、キャップをプローブ部にかぶせたときに
赤外線透過物質の表面に清掃部材が触れるようにしてお
くことによって、簡便で確実に赤外線透過物質の表面を
掃除することができ、清潔性も持たせることができる。
【0056】また請求項13記載の発明は、請求項12
記載の効果に加えて、清掃部材は取り外し可能であるの
で、清掃部材が何度も使用していると汚くなったり、劣
化したりしても、取り外して洗ったり取り替えたりする
ことが容易にできる。
【0057】また請求項14記載の発明は、請求項1記
載の効果に加えて、赤外線透過物質はプローブ部から取
り外し可能であるので、赤外線透過物質が汚れたときに
は取り外して洗浄したり、或いは新たなものと取り替え
たりすることで、赤外線透過物質の表面を清潔に保つこ
とができるうえに、測定精度を高めることができる。
【0058】また請求項15記載の発明は、請求項1又
は請求項3又は請求項4又は請求項7又は請求項8又は
請求項9記載の効果に加えて、プローブ部が防水構造で
あるので、プローブハウジングを取り外した後で、プロ
ーブ部を洗浄したり、赤外線透過物質の表面を洗ったり
拭いたりすることが容易にできるようになり、これによ
り清潔でしかも、透過光量を減らすことなく正確な体温
測定が可能となる。
【0059】また請求項16記載の発明は、請求項15
記載の効果に加えて、プローブハウジングに水抜き用孔
部を設けたので、水洗い後にプローブハウジング内部に
水や湿気が残った場合でも、水抜き用孔部から外へ逃が
すことができる。これにより、例えばヒートシンクのよ
うな金属部品に錆が発生したりするのを防止できると共
に、測定環境温度に悪影響を与えることもなく、測定精
度を良好に保つことができる。
【0060】また請求項17記載の発明は、請求項12
記載の効果に加えて、赤外線透過物質の表面がプローブ
部の先端部から1.2mm以上離れて配置されているの
で、耳の中にプローブ部を挿入したときに、赤外線透過
物質に狭窄部が触れにくくなり、赤外線透過物質の汚れ
を未然に防止できるものとなる。
【0061】また請求項18記載の発明は、請求項1記
載の効果に加えて、赤外線センサが、他の構成部品に対
して電気的に絶縁されているので、人体に直接触れて静
電気を直接受ける可能性が高い耳式体温計において、ヒ
ートシンクや金属パイプと赤外線センサとの間を電気的
に絶縁することによって、静電気を防止でき、赤外線セ
ンサ内部の電子回路を確実に保護できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の一例を示す断面図である。
【図2】同上のストッパーの説明図である。
【図3】他の実施形態の断面図である。
【図4】(a)(b)はさらに他の実施形態の断面図で
ある。
【図5】(a)(b)はさらに他の実施形態の断面図で
ある。
【図6】(a)〜(c)は同上の蝶番の説明図である。
【図7】(a)(b)はさらに他の実施形態の断面図で
ある。
【図8】さらに他の実施形態の断面図である。
【図9】さらに他の実施形態の断面図である。
【図10】さらに他の実施形態の断面図である。
【図11】さらに他の実施形態の断面図である。
【図12】さらに他の実施形態の断面図である。
【図13】さらに他の実施形態の断面図である。
【図14】さらに他の実施形態の断面図である。
【図15】さらに他の実施形態の断面図である。
【符号の説明】
1 耳式体温計 2 赤外線導波手段 3 プローブ部 3a 先端部 4 プローブハウジング 4a 先端部 5 赤外線センサ 6 本体 8 赤外線透過物質 9 段部 11 ストッパー 12 蝶番 13 ヒートシンク 15 シリコンゴム 16 キャップ 17 清掃部材 18 水抜き用孔部

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 赤外線導波手段を有するプローブ部と、
    プローブ部を外囲するプローブハウジングと、赤外線導
    波手段からの赤外線を検出する赤外線センサと、赤外線
    センサからの出力値を体温値に変換する演算手段及びそ
    の演算結果を表示する表示手段を有する本体とからなる
    耳式体温計において、先端部に赤外線透過物質が配置さ
    れているプローブ部を外囲するようにプローブハウジン
    グが配置され、このプローブハウジングを本体に着脱可
    能に取り付けてなることを特徴とする耳式体温計。
  2. 【請求項2】 プローブハウジングの一部又は全部が柔
    軟材料で構成されていることを特徴とする請求項1記載
    の耳式体温計。
  3. 【請求項3】 本体にネジ状の段部を設け、このネジ状
    の段部にプローブハウジングの端面をねじ込み可能とし
    たことを特徴とする請求項1記載の耳式体温計。
  4. 【請求項4】 ネジ状の段部に、任意の回転数でねじ込
    み量を調節できるストッパーを設けたことを特徴とする
    請求項3記載の耳式体温計。
  5. 【請求項5】 プローブハウジングの大きさを検知する
    手段と、プローブハウジングの大きさに基づき赤外線セ
    ンサからの出力値を補正する手段とを備えていることを
    特徴とする請求項1記載の耳式体温計。
  6. 【請求項6】 プローブハウジングの一端が、蝶番を介
    して本体に回動自在に且つ分離可能に結合されているこ
    とを特徴とする耳式体温計。
  7. 【請求項7】 プローブ部の端面が、赤外線センサの周
    囲を取り囲むように配置されたヒートシンクに熱的に結
    合されていることを特徴とする請求項1記載の耳式体温
    計。
  8. 【請求項8】 赤外線センサの周囲を取り囲むように配
    置されたヒートシンクと、プローブ部の周囲を取り囲む
    ように配置された別のヒートシンクとの間に、弾性部材
    を配置したことを特徴とする請求項7記載の耳式体温
    計。
  9. 【請求項9】 プローブハウジング又はヒートシンクが
    本体に対して可動自在となっていることを特徴とする請
    求項1又は請求項7又は請求項8記載の耳式体温計。
  10. 【請求項10】 ヒートシンクの内面に放射率の高いコ
    ーティングを施したことを特徴とする請求項7又は請求
    項8記載の耳式体温計。
  11. 【請求項11】 プローブハウジングにシリコンゴムが
    コーティングされていることを特徴とする請求項1記載
    の耳式体温計。
  12. 【請求項12】 プローブ部を保護するためのキャップ
    に赤外線透過物質を清掃するための清掃部材が配置され
    ていることを特徴とする請求項1記載の耳式体温計。
  13. 【請求項13】 清掃部材は取り外し可能であることを
    特徴とする請求項12記載の耳式体温計。
  14. 【請求項14】 赤外線透過物質はプローブ部から取り
    外し可能であることを特徴とする請求項1記載の耳式体
    温計。
  15. 【請求項15】 プローブ部は防水構造であることを特
    徴とする請求項1又は請求項3又は請求項4又は請求項
    7又は請求項8又は請求項9記載の耳式体温計。
  16. 【請求項16】 プローブハウジングに水抜き用孔部を
    設けたことを特徴とする請求項15記載の耳式体温計。
  17. 【請求項17】 赤外線透過物質の表面がプローブ部の
    先端部から1.2mm以上離れて配置されていることを
    特徴とする請求項12記載の耳式体温計。
  18. 【請求項18】 赤外線センサが、他の構成部品に対し
    て電気的に絶縁されていることを特徴とする請求項1記
    載の耳式体温計。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009512534A (ja) * 2005-10-24 2009-03-26 アブリュー マルシオ マルク 生物学的パラメーターの測定装置及び方法
CN102934990A (zh) * 2012-11-13 2013-02-20 中国科学院深圳先进技术研究院 体温测量装置
JP2020072890A (ja) * 2019-10-23 2020-05-14 パイオニア株式会社 情報取得装置
JP2021006284A (ja) * 2020-10-15 2021-01-21 パイオニア株式会社 情報取得装置

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