JP2002034812A - 洗浄機 - Google Patents

洗浄機

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JP2002034812A
JP2002034812A JP2000232011A JP2000232011A JP2002034812A JP 2002034812 A JP2002034812 A JP 2002034812A JP 2000232011 A JP2000232011 A JP 2000232011A JP 2000232011 A JP2000232011 A JP 2000232011A JP 2002034812 A JP2002034812 A JP 2002034812A
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Japan
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detergent
mixing tank
dilution
water
cleaning
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JP2000232011A
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English (en)
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Motohiko Hattori
元彦 服部
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Inax Corp
Original Assignee
Inax Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】洗剤と水道水とを混合し、これを洗浄液として
浴槽に噴射して洗浄する浴槽洗浄機において、ポンプの
消費する電力を最小限に抑えて電池駆動を可能となし、
且つ給水圧が変動した場合においても水道水と洗剤とを
予め設定した混合比率で均一に混合して洗剤の無駄遣い
を無くし、且つ効率的に浴槽を洗浄できるようにする。 【解決手段】洗剤と水道水とを混合して成る洗浄液を吐
出部に送って吐出部より浴槽10に向けて吐出し、浴槽
10を洗浄する洗浄機18において、水道水を給水圧に
て流通させる主管路44上に希釈・混合タンク56を配
設し、希釈・混合タンク56内に予め設定量の洗剤を投
入しておいて、その後に主管路44上に設けた電磁開閉
弁50を開き、希釈・混合タンク56内に水道水を給水
圧で流入させて希釈・混合タンク56内で洗剤と水道水
とを混合し、洗剤を希釈した上でその混合液である洗浄
液を吐出部に供給して噴射させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は浴室内の洗浄機、
特に浴槽洗浄機に適用して好適な洗浄機に関し、詳しく
は洗剤を水道水で希釈して洗浄液を吐出部に送り出す手
法に特徴を有するものに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来浴
室内の清掃、例えば浴槽の清掃は浴槽の内面等に洗剤を
付けてスポンジやブラシにて擦り、汚れを落としてその
後に水で洗い流すといった作業を行っているが、この作
業は力を要する重労働であり、しかも浴槽は毎日これを
使用するものであることから頻繁に清掃作業を行わなけ
ればならず、家事労働の中で浴槽の清掃作業は負担の大
きな作業となっていた。
【0003】そこで洗剤と水道水とを自動的に混合し、
これを洗浄液として吐出部から浴槽等の洗浄対象物に向
けて吐出し、これを自動洗浄するようになした各種の洗
浄機が提案されている。ところでこの種洗浄機にあって
は、洗剤と水道水とを一定比率で混合し、洗剤の希釈濃
度をほぼ均等とした上で対象物に吐出(噴射等)するこ
とが必要である。
【0004】そのための手法として、図20に示してい
るように水タンク200と洗剤タンク202の内部に貯
えた水204と洗剤206とをポンプ208にて汲み上
げるとともに、それらをポンプ208で混合して吐出部
へと送り出すといったことが考えられる。しかしながら
この場合、ポンプ208にて水204と洗剤206とを
混合することとなるため、混合比率が一定しないといっ
た不都合がある。
【0005】これに対して図21に示しているように、
水タンク200内の水204と洗剤タンク202内の洗
剤206とをそれぞれ専用のポンプ210,212で混
合タンク214内に汲み上げ、その混合液(洗浄液)2
16を更に別のポンプ218にて吐出部に供給し、吐出
させるといったことが考えられる。しかしながらこの場
合には多数のタンク200,202,214とポンプ2
10,212,218及びそれらに対応した配管が必要
となって構造が複雑化してしまう。更にまた多数のポン
プ210,212,218を使用することから電力消費
が大となってしまう。
【0006】洗浄機を浴室内等に設置するに際してはで
きるだけ簡単に施工できることが望ましく、そのために
は洗浄機を電池駆動式となすことが望ましい。そのよう
にしておけば洗浄機の設置に際して大掛りな電気配線工
事をしなくても良く、洗浄機を容易に設置施工すること
ができる。しかるに上記のように多数のポンプ210,
212,218を用いるとなると、それらによる電力消
費が大となって電池駆動では間に合わず、大掛りな電気
配線工事を行って商用電源との接続工事を行わなければ
ならなくなってしまう。
【0007】このようなポンプを用いない手法として、
水道水の流路内にアスピレータの吸出口を位置させてお
き、水道水の流れによる吸引作用で洗剤タンク内の洗剤
をアスピレータの吸出口から水道水の流路中に吸い出し
て混合液(洗浄液)を形成し、且つこれを吐出部に送る
といったことが考えられる。
【0008】しかしながらこの場合、給水圧の高い地域
ないし個所と低い地域ないし個所とで水道水の流量が異
なるため、或いはまた同一個所においても給水圧の変動
に基づいて水道水の流量が変化するため、洗剤の希釈率
が一定とならないといった不都合が生ずる。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の洗浄機はこのよ
うな課題を解決するために案出されたものである。而し
て請求項1のものは、洗剤と水道水とを混合して成る洗
浄液を吐出部に送って該吐出部より洗浄対象物に向けて
吐出し、該洗浄対象物を洗浄する洗浄機において、水道
水を給水圧にて流通させる主管路上に希釈・混合タンク
を配設し、該希釈・混合タンク内に予め設定量の洗剤を
投入しておいてその後に該主管路上に設けた開閉弁を開
き、該希釈・混合タンク内に水道水を給水圧で流入させ
て該希釈・混合タンク内で洗剤と水道水とを混合し、該
洗剤を希釈した上でその混合液である洗浄液を前記吐出
部に供給するようになしたことを特徴とする。
【0010】請求項2のものは、請求項1において、前
記希釈・混合タンクに対して洗剤タンク内の洗剤をポン
プにて供給するようになしてあることを特徴とする。
【0011】請求項3のものは、請求項1,2の何れか
において、前記主管路上且つ前記希釈・混合タンクの上
流部に水道水の流量を定流量化する流調弁が設けてある
ことを特徴とする。
【0012】請求項4のものは、請求項1〜3の何れか
において、前記希釈・混合タンクへの洗剤の投入及びこ
れに続く前記開閉弁の開弁に基づく水道水の流通を交互
に行って洗浄液の吐出を複数回に分けて繰返し行うとと
もに、前回の洗浄液の吐出と次回の洗浄液の吐出との間
に時間間隔を設けて、該洗浄液の吐出を間欠的に行うよ
うになしたことを特徴とする。
【0013】請求項5のものは、請求項1〜4の何れか
において、前記希釈・混合タンクに若しくは該希釈・混
合タンクより下流部の水路に連通する状態でバキューム
ブレーカを設けたことを特徴とする。
【0014】
【作用及び発明の効果】上記のように本発明は、主管路
上に希釈・混合タンクを配設しておいて、そこに先ず予
め設定量の洗剤を投入しておき、その後に主管路内を給
水圧で水道水を流通させて希釈・混合タンク内で洗剤と
水道水とを混合し、洗剤を希釈した上で吐出部に供給す
るようになしたもので、この洗浄機においては、予め希
釈・混合タンク内に設定量の洗剤を入れておいてそこに
水道水を給水圧で流れ込ませて洗剤の希釈と混合とを行
うものであることから、洗剤の希釈率をほぼ一定化する
ことができるとともに、洗剤と水道水とを良好に混合す
ることができる。
【0015】更にまた本発明では、図21に示す装置の
ように専用の水タンクも専用の水ポンプも必要でない
し、更に加えて希釈した混合液(洗浄液)を水道水の給
水圧で吐出部に送るものであることから、図21に示す
装置のように洗浄液供給用の専用のポンプも必要でな
く、装置構成を簡単化することができるとともに、各ポ
ンプによって電力消費が大きくなるといった問題も解決
することができる。従って本発明によれば、洗浄機を電
池駆動式とすることを容易に実現することができる。
【0016】次に請求項2のものは、希釈・混合タンク
に対して洗剤タンク内の洗剤をポンプにて供給するよう
になしたものである。この場合、洗剤用のポンプとして
小型の消費電力の小さいポンプを用いることが可能であ
る。例えば水道水を給水圧により主管路内及び希釈・混
合タンク内を流通させている状態でその希釈・混合タン
ク内に洗剤をポンプにて供給しようとした場合、強い圧
力に抗して洗剤を希釈・混合タンク内に供給しなければ
ならないことから強力なポンプが必要となり、大型且つ
消費電力の大きなポンプが必要となる。しかるに本発明
では予め設定量の洗剤を希釈・混合タンク内に供給した
後に、主管路を開いて水道水を流通させるようになして
いることから、消費電力の小さな小型のポンプで足りる
のである。
【0017】請求項3のものは、上記主管路上且つ希釈
・混合タンクの上流部に流調弁を設けたもので、このよ
うにしておけば、給水圧の高低に拘らずほぼ一定流量で
水道水を希釈・混合タンク内に送り込み且つこれを通過
させることができる。従って洗剤の希釈率を更に高精度
で一定化することができ、ひいては洗浄効率を高めるこ
とができる。
【0018】請求項4のものは、洗剤の投入及び水道水
の流通を交互に行って洗浄液の吐出を複数回に分けて且
つこれを間欠的に行うようになしたもので、本発明によ
れば、濃度を均等化した洗浄液をある時間に亘って繰返
し吐出し、且つ洗浄液の吐出と吐出との間に静止時間を
設けているため、吐出した洗浄液が静止時間の間に十分
に洗浄対象物の汚れを化学的作用によって取り除くこと
ができ、効率的に洗浄を行うことができる。
【0019】請求項5のものは希釈・混合タンクないし
その下流側の水路に連通する状態でバキュームブレーカ
を設けたもので、このようにすると、洗浄液を吐出部か
ら吐出させた後において希釈・混合タンク内及びその下
流側の水路内の残液(洗浄液)を速やかに排出させるこ
とができる。
【0020】
【実施例】次に本発明の実施例を図面に基づいて詳しく
説明する。図1において、10は浴室内の洗い場12に
隣接して設置された浴槽で、14は洗い場水栓、16は
浴槽水栓である。18は本例の洗浄機で、本体ケーシン
グ20内部に各種機構部を内蔵して成る洗浄機本体22
と、これから延び出したアーム24とを有している。ア
ーム24は、基端部において洗浄機本体22に対し水平
回動可能に連結されている。
【0021】この例の洗浄機18は、浴槽洗浄機及び洗
い場洗浄機兼用のものであって、洗浄機本体22が浴槽
10と洗い場12との境部において浴室の壁W内面に取
付固定されており、そしてアーム24が浴槽10を洗浄
する際の使用位置Sと、洗い場12を洗浄する際の使
用位置S及び収納位置Tとの間で水平回動可能に洗浄
機本体22に連結されている。
【0022】ここで使用位置Sは後述の吐出部として
のノズル30,32(図2参照)を浴槽10の上方に位
置させる位置であり、また使用位置Sはノズル30,
32を洗い場12の上方に位置させる位置、更に収納位
置Tは洗浄機本体22の下部にこれを位置させる位置で
ある。尚、この例ではアーム24が洗浄機本体22の下
側に配置されているが、場合によって図14に示してい
るようにアーム24を洗浄機本体22の上側に設けてお
くことも可能である。
【0023】図2に示しているように、アーム24の先
端部にはノズルヘッド26が設けられており、そのノズ
ルヘッド26にノズルユニット28が回転可能に取り付
けられている。このノズルユニット28は、図3に示し
ているように垂直方向に対しその回転軸心Pが所定角度
で傾斜しており、その回転軸心Pに対し、互いに反対側
の位置において第1ノズル30と第2ノズル32とが設
けられている。ここで第1ノズル30は、洗浄液をより
遠くに噴射するものであり、また第2ノズル32は、第
1ノズル30に対して相対的に洗浄液を近い位置に噴射
するものである。
【0024】アーム24には、具体的にはその先端部の
ノズルヘッド26には取手34が設けてあり、この取手
34を持ってアーム24を回動操作できるようになって
いる。尚ここではノズルヘッド26に取手34が設けて
あるが、図13に示しているようにアーム24の下面に
取手38を設けることもできるし、或いはまたこのよう
な突出状の取手38に代えて、アーム24の下面等に溝
40を設けて、その溝40の側壁部分を取手42として
構成することもできる。
【0025】図2に示しているように、本体ケーシング
20の前面には操作スイッチ36が設けてある。本例の
洗浄機18の場合、この操作スイッチ36をオン操作す
ることで後述する一連の洗浄動作を行う。
【0026】図3,図4,図5に洗浄機本体22の内部
構成が具体的に表してある。図3において、44は水道
水をその給水圧に基づいて図中左向きに供給する主管路
で、その右端部が図4(A)に示しているように壁パネ
ル46裏側の給水元管48に接続されている。
【0027】主管路44上には、図3中右端部近傍にお
いて電磁開閉弁50が設けられており、更にその下流側
に流調弁52,バキュームブレーカ54が設けられてい
る。このバキュームブレーカ54に代えて逆止弁を設け
ておくこともできる。このバキュームブレーカ54の更
に下流側には、洗剤の希釈・混合タンク56が設けられ
ている。
【0028】この希釈・混合タンク56は、予めその内
部に供給してある洗剤をそこに流入して来た水道水によ
って希釈し且つ混合するためのもので、この希釈・混合
タンク56で希釈及び混合された洗浄液(洗剤液)はホ
ース等の配管58を通じ、更にアーム24を洗浄機本体
22に回動可能に連結する回転式の継手59内部の水路
60を通じて、更にはこの水路60に連続してアーム2
4内部に全長に亘り成形された水路62を通じてアーム
24の先端部のノズルユニット28へと送られ、一対の
第1ノズル30及び第2ノズル32から外部に勢い良く
噴射される。
【0029】尚、63は希釈・混合タンク56に連通す
る状態で設けたバキュームブレーカである。このように
バキュームブレーカ63を設けておくことにより、洗浄
液をノズル30,32から吐出させた後において希釈・
混合タンク56内及びその下流側の水路60,62内の
残液(洗浄液)を速やかに排出させることができる。
【0030】上記のように主管路44上且つ希釈・混合
タンク56の上流部には流調弁52が設けられており、
この流調弁52によって、その下流側への水道水の流通
量がほぼ一定流量に制御されるようになっている。尚、
電磁開閉弁50の上流側にはストレーナ64が設けられ
ている。
【0031】図3及び図5において66は洗剤タンク
で、68は本体ケーシング20の外部に突き出した洗剤
注入口であり、洗剤はこの洗剤注入口68を通じて洗剤
タンク66へと注入される。ここで洗剤注入口68は、
通常時はキャップ70にて閉鎖される。
【0032】本体ケーシング20の内部には、洗剤タン
ク66内部の洗剤を希釈・混合タンク56へと供給する
ための洗剤ポンプ72が設けられている。この例におい
て洗剤ポンプ72には小型のギヤポンプが用いられてお
り、この洗剤ポンプ72がその駆動部であるDCモータ
74により回転駆動されることで、洗剤タンク66内部
の洗剤が吸上チューブ76にて吸い上げられた上、希釈
・混合タンク56へと一定量供給される。
【0033】本例では、この洗剤ポンプ72及び電磁開
閉弁50が電池(乾電池)を電源として駆動されるよう
になっており、本体ケーシング20内部にはその電池8
4(図5参照)を収容する電池ボックス78が設けられ
ている。これら洗剤ポンプ72及び電磁開閉弁50は、
本体ケーシング20内部に組み込まれた制御部80によ
って動作制御される。
【0034】図5に示しているように、洗剤ポンプ72
と希釈・混合タンク56との間に逆止弁82を設けてお
いても良い。尚、図4(B)において86は本体ケーシ
ング20における側面カバーである。
【0035】図6に示しているように、上記アーム24
はその基端部において回転式の継手59により洗浄機本
体22、詳しくは本体ケーシング20に回動可能に連結
されている。而してこの例ではそれらアーム24側と洗
浄機本体22側とにまたがって、上記収納位置Tと使用
位置SとSとにアーム24の回転角度位置を位置決
めする位置決機構が設けてある。この例ではそれら位置
決機構は、アーム24側に設けた突起88と、洗浄機本
体22側に設けた溝90−T,90−S,90−S
とで構成されている。
【0036】この例の場合、アーム24が回動して突起
88と溝90−Tとが弾性的に係合することでアーム2
4が収納位置Tに位置決めされ、また突起88と溝90
−S とが弾性的に係合することでアーム24が使用位
置Sに位置決めされる。更にはまた突起88と溝90
−Sとが弾性的に係合することでアーム24が使用位
置Sに位置決めされる。即ちこれら位置決機構によっ
てアーム24がノズル30,32を浴槽10の上方に位
置させる浴槽洗浄位置(S)と、ノズル30,32を
洗い場12の上方に位置させる洗い場洗浄位置(S
とにそれぞれ位置決めされる。
【0037】尚、この例では突起88と溝90−T,9
0−S,90−Sとが弾性的に係合するものとなっ
ており、従ってアーム24を回動操作すると所定の回転
角度位置でそれら突起88と溝90−T,90−S
90−Sとがクリック感をもって係合し、アーム24
が所定回転角度位置に来たことが、アーム24を回動操
作する手に伝えられる。
【0038】図7,図8にノズルヘッド26及びノズル
ユニット28の内部構造が詳しく示してある。これら図
7及び図8に示しているように、本例ではアーム24に
おける水路62を流通してアーム24の先端部に送られ
て来た洗浄液の流れの勢いで水車92を回転駆動し、そ
してその水車92の回転駆動力を動力として、ノズルユ
ニット28が所定角度傾斜した回転軸心P回りに回転運
動し、そしてその回転運動を行いながら、水車92を回
転させた後の洗浄液を一対の第1ノズル30及び第2ノ
ズル32の各ノズル孔94,96から外部に噴射する。
【0039】これらの図において、98は水車室であっ
てその内部に上記水車92が回転軸100回りに回転可
能に収容されている。水車室98には、図8(A)に示
しているように水路62に連通する流入口102が開口
しており、水路62を送られて来た洗浄液が、この流入
口102から水車室98内に勢い良く流れ込んで水車9
2を回転運動させる。
【0040】水車92を回転運動させた洗浄液は、流出
口104から連通室106内に流出し、続いて図7に示
す連通孔108を通じて減速機室110内部に流入す
る。この減速機室110内には減速機112が配設され
ており、この減速機112を介して水車92の回転運動
が回転軸部124に減速した上で伝えられる。そしてこ
の回転軸部124が回転運動することによって、ノズル
ユニット28が回転軸心P回りに回転運動する。
【0041】減速機112は、水車92と一体回転する
水車軸部114に設けられたギヤ116とこれに噛み合
うギヤ118、更にギヤ118と一体回転するギヤ12
0とこれに噛み合うギヤ122、更にギヤ122と一体
回転するギヤ123とこれに噛み合うギヤ126とを備
えている。ここでギヤ126は回転軸部124と一体回
転運動する。この例では、水車92の回転運動がギヤ1
16からギヤ118に、更にギヤ120からギヤ122
へと伝えられ、更にギヤ123,ギヤ126を介して回
転軸部124へと伝達される。
【0042】減速機室110内部に流入した洗浄液は、
回転軸部124に一体に設けられた円筒部132の内側
の水路128を流通して、ノズルユニット28内部のノ
ズル室130内に流れ込み、続いて一対の第1ノズル3
0及び第2ノズル32の各ノズル孔94,96から外部
に噴射される。
【0043】ノズルユニット28の上記回転軸心Pは、
図11に示しているように垂直軸線Pに対して角度θ
で傾斜しており、更にこの回転軸心Pの互いに反対側
の位置において、上記第1ノズル30と第2ノズル32
とがノズルユニット28に取り付けてある。ここで、図
7にも示しているように第1ノズル30におけるノズル
孔94の軸心Pは回転軸心Pに対して角度θで更に
傾斜しており、更に第2ノズル32におけるノズル孔9
6の軸心Pは回転軸心Pに対して第1ノズル30とは
反対方向に角度θで傾斜している。
【0044】第1ノズル30及び第2ノズル32におけ
るノズル孔94,96は、図9及び図10に詳しく示し
ているように先端に向って開口が広がった形状をなして
おり、それぞれが洗浄液を所定角度θ,θで外部に
噴射するようになっている。
【0045】ここで第1ノズル30は、洗浄液を第2ノ
ズル32よりも遠くへ飛ばす必要があることから、図1
0に詳しく示しているようにそのノズル孔94の開口面
積が、第2ノズル32のノズル孔96の開口面積よりも
大きくされている。即ちノズル孔94で洗浄液を絞り過
ぎてしまうとその勢いが足らなくなって洗浄液を遠くへ
飛ばすことが難しいことから、ノズル孔94の開口面積
がノズル孔96のそれよりも大きくされているのであ
る。但しその開口面積を余り大きくすると逆に勢いが殺
されてしまって、却って洗浄液を遠くに飛ばすことがで
きなくなることから、開口面積は適当な面積となしてお
くことが必要である。
【0046】図11は洗浄機18を浴槽洗浄機として用
いる場合の各ノズル30,32からの洗浄液の噴射領域
を図示したものである。同図に示しているように本例の
洗浄機18は、2つのノズル30,32から所定角度の
広がりをもって洗浄液を浴槽10の上面及び内側面,底
面のそれぞれに万遍なく噴き付けることができ、浴槽1
0を効率的に洗浄することができる。
【0047】本例の洗浄機18では、操作スイッチ36
をオン操作することで装置が起動し、一連の動作を順次
定められた手順で行って洗浄を完了する。具体的には、
操作スイッチ36をオン操作すると、先ず洗剤ポンプ7
2が起動して洗剤タンク66内の洗剤を定められた一定
量だけ希釈・混合タンク56内部に供給する。その後電
磁開閉弁50が開かれて、給水元管48からの水道水が
主管路44内に所定の給水圧で供給され、流通する。
【0048】供給された水道水は流調弁52で一定流量
に調整された上、希釈・混合タンク56内部に流入し、
そこで予め投入されている洗剤がその水道水で希釈及び
混合された上、混合後の洗浄液がノズルユニット28へ
と送られて、各ノズル30,32から噴射される。
【0049】図15は希釈・混合タンク56における洗
剤と水道水との希釈・混合の様子を模式的に表したもの
である。同図に示しているように、予め希釈・混合タン
ク56内に設定量の洗剤140が投入された状態で、主
管路44内を通じて水道水がその給水圧により希釈・混
合タンク56内に流入すると、そこで洗剤140と勢い
良く流入する水道水とが流入の勢いで十分に撹拌混合さ
れ、そしてその一部が希釈・混合タンク56から持ち出
され、給水圧によりノズルユニット28へと送られて外
部に噴射される。図15において142,144はそれ
ぞれ希釈・混合タンク56への入口及び希釈・混合タン
ク56からの出口をそれぞれ表している。
【0050】尚図16(A)に示しているように、水道
水の流れと直角方向に入口142と出口144とをずら
せておくこともできる。このようにすると希釈・混合タ
ンク56内での撹拌混合をより効果的に行わせることが
できる。
【0051】或いはまた、図16(B)に示しているよ
うに管体146を希釈・混合タンク56内に挿入し、流
入側と流出側とで流れの向きを90°異ならせるととも
に、出口144を希釈・混合タンク56内に位置させる
ようになすこともできる。この場合においても希釈・混
合タンク56内で洗剤140と水道水との撹拌混合を更
に効果的に行わせることができる。
【0052】更にはまた、図17に示しているように希
釈・混合タンク56内に邪魔板148を設けておくこと
もできる。このようにした場合においても邪魔板148
の作用で希釈・混合タンク56内での洗剤140と水道
水との撹拌混合を更に効果的に行わせることができる。
【0053】図18は更に他の例を示したもので、ここ
では湾曲状の管体150を希釈・混合タンク56内部に
おいて下向きに設けている。このようにした場合におい
ても希釈・混合タンク56内で洗剤140と水道水とを
十分効率的に撹拌混合させることができる。
【0054】上記洗剤タンク66,洗剤ポンプ72及び
希釈・混合タンク56は、図19に示すような位置関係
となすこともできる。このようにした場合、洗剤ポンプ
72による洗剤タンク66内の洗剤140の汲上げが容
易であり、且つ希釈・混合タンク56内に洗剤140を
管路のエアを抜きながら落下供給することができる。
【0055】さて上記のようにして洗浄液の噴射を間欠
的に複数回行ったところで、その後最終的に水道水のみ
がノズル30,32から噴射されて濯ぎが行われる。図
12はこれら一連の洗浄動作を更に具体的に表したもの
である。
【0056】尚本例では電池84を電源として装置を駆
動するようにしているが、その電源の電圧が変動すると
洗剤ポンプ72による洗剤140の供給量が不安定とな
る恐れがある。そこでこの例では制御部80に定電圧回
路を組み込み、電源電圧を一旦設定電圧に落とした上で
洗剤ポンプ72を駆動するようにしている。これにより
洗剤ポンプ72への供給電圧を一定に保持できることか
ら、洗剤ポンプ72による洗剤140の供給量を一定と
なすことができる。
【0057】以上は浴槽10を洗浄する場合の例である
が、アーム24を使用位置Sに持ち来すことによっ
て、同様にして洗い場12を自動的に洗浄することがで
きる。
【0058】本例の洗浄機18にあっては、予め希釈・
混合タンク56内に設定量の洗剤140を入れておい
て、そこに水道水を給水圧で流れ込ませて洗剤140の
希釈及び混合を行うものであることから、洗剤140の
希釈率をほぼ一定化することができるとともに、洗剤1
40と水道水とを良好に混合することができる。
【0059】加えて本例では主管路44上且つ希釈・混
合タンク56の上流部に流調弁52を設けてあり、給水
圧の高低に拘らずほぼ一定流量で水道水を希釈・混合タ
ンク56内に送り込み且つこれを通過させることができ
るため、洗剤140の希釈率を更に高精度で一定化する
ことができる。
【0060】本例の洗浄機18では、図21に示す装置
のように専用の水タンクも専用の水ポンプも必要でない
し、更に本例のものは洗浄液を水道水の給水圧でノズル
ユニット28へと送り出すものであるため洗浄液供給用
の専用のポンプも必要でなく、装置構成を簡単化するこ
とができるとともに、それらポンプによって電力消費が
大きくなるといったことがないため、洗浄機18を電池
駆動式とするということを容易に実現できる。
【0061】また本例では上記のように予め設定量の洗
剤140を希釈・混合タンク56内に供給した後に、主
管路44を開いて水道水を流通させるようにしているた
め、洗剤ポンプ72として消費電力の小さな小型のポン
プで足りる利点がある。
【0062】以上本発明の実施例を詳述したがこれはあ
くまで一例示である。例えば本発明は浴室内の浴槽や洗
い場以外の対象物を洗浄する洗浄機にも適用可能なもの
であるし、また洗浄液をノズルから噴射する以外の態様
で吐出部から洗浄液を吐出する形式の洗浄機にも適用可
能であるなど、本発明はその主旨を逸脱しない範囲にお
いて種々変更を加えた形態で構成可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である洗浄機を浴室内への設
置状態で示す図である。
【図2】図1の洗浄機を単独で取り出して示す図であ
る。
【図3】同じ実施例の洗浄機における洗浄機本体の内部
構成を示す図である。
【図4】同じ実施例の洗浄機における洗浄機本体の断面
図及び側面図である。
【図5】同じ実施例の洗浄機における洗浄機本体内の各
種機構部のブロック図である。
【図6】同じ実施例の洗浄機におけるアームの回転部分
の拡大図である。
【図7】同じ実施例の洗浄機におけるノズルヘッドとノ
ズルユニットの内部構造を詳しく示した図である。
【図8】図7のノズルヘッド内の水車と減速機を示す図
である。
【図9】図7のノズルユニットを示す図である。
【図10】同じ実施例の洗浄機におけるノズルの形状を
示す図である。
【図11】同じ実施例の洗浄機を用いて浴槽を洗浄する
場合の洗浄液の噴射領域を表す図である。
【図12】同じ実施例の洗浄機の動作内容を示す図であ
る。
【図13】アームに設ける取手の他の例を示す図であ
る。
【図14】アームを洗浄機本体の上側に設けた例を示す
図である。
【図15】同じ実施例の洗浄機における希釈・混合タン
クでの洗剤と水道水との希釈・混合の様子を模式的に表
す図である。
【図16】希釈・混合タンクの他の形態例を示す図であ
る。
【図17】希釈・混合タンクの更に他の形態例を示す図
である。
【図18】希釈・混合タンクの更に他の形態例を示す図
である。
【図19】洗剤タンク,洗剤ポンプ及び希釈・混合タン
クの位置関係を変えた場合の例を示す図である。
【図20】水道水と洗剤との希釈・混合方式の一例を示
す比較例図である。
【図21】洗剤と水道水との希釈・混合方式の図20と
は異なる例を示す比較例図である。
【符号の説明】
10 浴槽 12 洗い場 18 洗浄機 30 第1ノズル(吐出部) 32 第2ノズル(吐出部) 44 主管路 50 電磁開閉弁 52 流調弁 56 希釈・混合タンク 60,62 水路 63 バキュームブレーカ 66 洗剤タンク 72 洗剤ポンプ 140 洗剤

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 洗剤と水道水とを混合して成る洗浄液を
    吐出部に送って該吐出部より洗浄対象物に向けて吐出
    し、該洗浄対象物を洗浄する洗浄機において、水道水を
    給水圧にて流通させる主管路上に希釈・混合タンクを配
    設し、該希釈・混合タンク内に予め設定量の洗剤を投入
    しておいてその後に該主管路上に設けた開閉弁を開き、
    該希釈・混合タンク内に水道水を給水圧で流入させて該
    希釈・混合タンク内で洗剤と水道水とを混合し、該洗剤
    を希釈した上でその混合液である洗浄液を前記吐出部に
    供給するようになしたことを特徴とする洗浄機。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記希釈・混合タン
    クに対して洗剤タンク内の洗剤をポンプにて供給するよ
    うになしてあることを特徴とする洗浄機。
  3. 【請求項3】 請求項1,2の何れかにおいて、前記主
    管路上且つ前記希釈・混合タンクの上流部に水道水の流
    量を定流量化する流調弁が設けてあることを特徴とする
    洗浄機。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3の何れかにおいて、前記希
    釈・混合タンクへの洗剤の投入及びこれに続く前記開閉
    弁の開弁に基づく水道水の流通を交互に行って洗浄液の
    吐出を複数回に分けて繰返し行うとともに、前回の洗浄
    液の吐出と次回の洗浄液の吐出との間に時間間隔を設け
    て、該洗浄液の吐出を間欠的に行うようになしたことを
    特徴とする洗浄機。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4の何れかにおいて、前記希
    釈・混合タンクに若しくは該希釈・混合タンクより下流
    側の水路に連通する状態でバキュームブレーカを設けた
    ことを特徴とする洗浄機。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015020716A (ja) * 2013-07-23 2015-02-02 中日本高速道路株式会社 車両の洗浄システム
JP2020069384A (ja) * 2018-10-31 2020-05-07 Toto株式会社 浴槽洗浄装置

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