JP2002034329A - 無土壌植物栽培用培地構造 - Google Patents
無土壌植物栽培用培地構造Info
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Landscapes
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Abstract
た、サイズに制限がなく、各種の植物の植栽に対応で
き、所望の自由な形状に容易に加工できる無土壌植物栽
培用培地構造を提供する。 【解決手段】 透根性と透水性とを有し、保水性を有し
ない発泡プラスチック材からなる塊状の土壌代替基材2
の例えば上面に、透根性の保水材である不織布3が組み
合わされている。
Description
培地構造に関する。
壌を用いて植物の栽培を行うのでは、土壌の取扱いや施
工に不便をきたすことがあり、適用範囲も限られている
ことから、最近、耐火粘土などを主体とし、植物の生育
に必要な透水性と保水性とを兼ね備えた多孔質セラミッ
クからなるブロック状の培地材が提供されている(特許
第2971868号公報)。
栽用多孔質セラミックブロックでは、保水率がブロック
によって一定であるため、そのブロックの保水率にあっ
た水分要求をする植物しか植え付けることができないと
いう問題があった。言い換えれば、植物の水分要求の内
容に応じて、その植物の水分要求に合った保水率のブロ
ックを用意しなければならないのである。
サイズに制限があり、あまり大きなサイズのものを製作
することができない。更に、植物の根がとおる貫通孔や
非貫通孔のサイズが小さく、そのため、植栽できる植物
の種類に制限があった。また、セラミックブロックは、
硬質であり、成形後の加工が難しく、これを所望の自由
な形状に加工して使用するということができにくいとい
う問題もあった。また、それ自体、非常に高価であると
いう問題もあった。
み、植物の水分要求の違いに容易に対応することがで
き、また、サイズに制限がなく、各種の植物の植栽に対
応することができ、所望の自由な形状に容易に加工して
使用することができ、低コストを実現することが可能な
無土壌植物栽培用培地構造を提供することを課題とす
る。
透水性とを有する劣保水性で塊状の土壌代替基材と、こ
の土壌代替塊状基材と組み合わされる透根性の保水材と
が備えられていることを特徴とする無土壌植物栽培用培
地構造によって解決される。
に相当する土壌代替塊状基材が、透根性と透水性とを有
するが、保水性に劣るものであるから、植物の水分要求
に違いがあっても、その水分要求に応じた土壌代替塊状
基材を用意するという必要がなく、どのような水分要求
をする植物に対してでも、この土壌代替塊状基材を使用
して植物の栽培を行うことができる。そして、この土壌
代替塊状基材に透根性の保水材が組み合わされることで
培地構造を構成するものとなされているから、この保水
材の選定によって植物の水分要求に応えていくことがで
き、植物の水分要求の違いに容易に対応することができ
る。
織布の厚さを変えたり、保水率の異なる不織布を使用す
ることで、植栽しようとする植物の水分要求に容易に応
えていくことができる。
し、保水性は、この土壌代替塊状基材に組み合わされる
保水材に担わせる構造であるから、植物の生育に最適な
組み合わせ構造を実現していくことができ、植物を長生
きさせることができる。
ク材からなる場合は、この土壌代替塊状基材を大小自由
なサイズに成形することができ、大きなサイズの土壌代
替塊状基材も製作可能である。しかも、植物の根のサイ
ズに応じた大きな貫通孔や非貫通孔を有する透根性の土
壌代替基材を容易に製作することができ、各種の植物の
植栽に対応することができる。加えて、発泡プラスチッ
ク材からなるので、成形後の加工が容易で、これを所望
の自由な形状に加工して使用することが可能であり、ま
た、軽量にして安価である。
水材が容器の水と接触し、毛細管現象により容器から吸
水して保水する構造となされている場合は、厄介な水撒
き作業を排除して、容器に水を貯めておくだけでよいか
ら、灌水作業を容易に行うことができる。
基づいて説明する。
物栽培用培地構造1において、2は土壌代替塊状基材、
3は保水材である。土壌代替塊状基材2は、例えばポリ
プロピレン発泡体などによる発泡プラスチック材からな
っており、透根性と透水性は有するが、劣保水性のもの
に製作されている。保水材3は不織布からなる。
地被植物4を植栽の対象としており、土壌代替塊状基材
2は盤状に製作され、その上面に、シート状ないしはマ
ット状の不織布3が設置されている。不織布3と基材2
とは、単に重ね合わされているだけであってもよいし、
接合されていてもよい。
に、芝生の種を播いたり、セダム類の摘苗を播いたり、
あるいは、マット化された切り芝やセダムを設置し、不
織布3に水を含ませることで、これら植物は成長してい
く。なお、不織布3を用いてマット化した芝などを、不
織布を備えない土壌代替塊状基材2の上に設置するよう
にしてもよい。
地構造1は、ポットを不織布とした不織布苗ポット6を
植栽の対象とするもので、同じく発泡プラスチック材か
らなる盤状の土壌代替塊状基材2に上下方向に貫通する
太孔7…があけられ、かつ、基材2の下面側に、太孔7
…内に面するように、保水材としての不織布3が組み合
わされている。不織布3と基材2とは、単に重ね合わさ
れているだけであってもよいし、接合されていてもよ
い。
ト6を基材2の太孔7内にセットし、基材2の下面側の
不織布3に水を含ませることで、この水は、毛細管現象
により、この不織布3から不織布ポット6に伝えられ、
それにより、ポット6内の植物8に水分が供給される。
植物8は、その成長に伴い、根を基材2の内部に延ばし
ていくことができる。水撒きは、基材2の上から行えば
よく、そうすると、水は、基材2の内部を伝って下方に
移動していき、下面側の不織布3がこの水を保水する。
地構造1は、差し芽苗9を植栽の対象とするもので、同
じく発泡プラスチック材からなる盤状の土壌代替塊状基
材2に上下方向に貫通する細孔10…があけられ、か
つ、基材2の下面側に、細孔10…内に面するように、
保水材である不織布3が組み合わされている。不織布3
と基材2とは、単に重ね合わされているだけであっても
よいし、接合されていてもよい。
基材2の細孔10内に挿入してセットすればよい。必要
に応じて、細孔10内に培土11を入れ、そこに、差し
芽苗9を差すとようにしてセットしてもよい。基材2の
下面側の不織布3に水を含ませることで、この不織布3
から差し芽苗9に水分が供給され、また、毛細管現象に
より培土11に水分が補給される。
地構造1は、上下の盤状の塊状基材2,2の間に、保水
材である不織布3を挟み込んだ構造のものである。図2
(ロ)に示す第5実施形態の無土壌培地構造1は、盤状
の塊状基材2の上下両側の面に、保水材である不織布
3,3を組み合わせた構造のものである。図2(ハ)に
示す第6実施形態の無土壌培地構造1は、上下の盤状の
塊状基材2,2間に、保水材である不織布3を挟み、更
に、下側の塊状基材2の下面側にも、保水材である不織
布3を備えさせたものである。いずれの塊状基材2も第
1実施形態と同様の発泡プラスチック材からなってい
る。
の塊状基材2…を組み合わせて、これら塊状基材2…に
わたるような放物線状の縁部12を形成したものであ
る。基材2は上記と同様の発泡プラスチック材からなっ
ているので、このように、好みの自由な形状に容易に加
工することができる。
地構造1は、保水材である不織布3が、盤状の塊状基材
2の上面と側面と下面とに、連続するように組み合わさ
れている。また、図3(ロ)に示す第9実施形態の無土
壌培地構造1は、保水材である不織布3が、盤状の塊状
基材2の上面と側面とに連続するように組み合わされ、
更に、基材2の下面高さ位置において、この不織布3が
外方に突出3aされている。これらの無土壌培地構造で
は、不織布3に水分を含ませておき、上面側の不織布部
分3bの水分が不足すると、側面や下面側の不織布部分
3c,3d,3aに含まれている水分が、毛細管現象に
より、上面側の不織布部分3bに補給される。例えば、
図3(ハ)に示すように、容器15に水16をはり、こ
の水16に、第8又は第9実施形態の培地構造におけ
る、下面側あるいは下面側から外方に張り出した不織布
部分3a,3dを漬けておくことで、上面側の不織布部
分3bに水分を補給することができる。水撒きをする必
要はなく、ただ、容器15内に水16を足していくだけ
でよく、灌水作業が容易である。なお、図面では、塊状
基材2を水16に浮かせているが、下面が容器15の底
に接触するようにしてもよい。
発明はこれに限られるものではなく、発明思想を逸脱し
ない範囲で各種の変更が可能である。例えば、上記の各
実施形態では、土壌代替塊状基材として、発泡プラスチ
ック材を使用した場合を示しているが、その他のものが
用いられてもよい。要は、透根性と透水性とを有する
が、保水性には劣るような塊状の土壌代替基材であれば
よい。また、保水材として、不織布以外のものが用いら
れてもよい。また、本発明の培地構造は、屋上緑化や屋
根緑化、壁面緑化、バルコニー緑化、育種、遂行栽培な
どに広く用いることができるものである。
土壌代替塊状基材は、以上のとおりのものであるから、
植物の水分要求の違いに容易に対応することができる。
また、製作できるサイズに制限がなく、各種の植物の植
栽に対応することができ、所望の自由な形状に容易に加
工して使用することができ、低コストも実現することが
できる。
施形態の無土壌培地構造を示す断面図である。
施形態の無土壌培地構造を示す断面図、図(ニ)は第7
実施形態を示すもので、土壌代替塊状基材の平面図であ
る。
実施形態の無土壌培地構造を示す断面図、図(ハ)はこ
れら実施形態の無土壌培地構造に、水を入れた容器を組
み合わせて構成された無土壌培地構造を示す断面図であ
る。
Claims (5)
- 【請求項1】 透根性と透水性とを有する劣保水性で塊
状の土壌代替基材と、 この土壌代替塊状基材と組み合わされる透根性の保水材
と が備えられていることを特徴とする無土壌植物栽培用培
地構造。 - 【請求項2】 前記土壌代替塊状基材が発泡プラスチッ
ク材からなる請求項1に記載の無土壌植物栽培用培地構
造。 - 【請求項3】 保水材が不織布からなる請求項1又は2
に記載の無土壌植物栽培用培地構造。 - 【請求項4】 保水材に水を供給する容器が備えられ、
保水材が容器の水と接触し、毛細管現象により容器から
吸水して保水する構造となされている請求項1乃至3の
いずれか一に記載の無土壌植物栽培用培地構造。 - 【請求項5】 透根性と透水性とを有する劣保水性の発
泡プラスチック材からなることを特徴とする土壌代替塊
状基材。
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