JP2002033786A - 情報処理装置及び方法、媒体 - Google Patents

情報処理装置及び方法、媒体

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JP2002033786A
JP2002033786A JP2000217865A JP2000217865A JP2002033786A JP 2002033786 A JP2002033786 A JP 2002033786A JP 2000217865 A JP2000217865 A JP 2000217865A JP 2000217865 A JP2000217865 A JP 2000217865A JP 2002033786 A JP2002033786 A JP 2002033786A
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Naoyuki Sato
直之 佐藤
Makoto Sato
真 佐藤
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Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ネットワークに接続されている機器がマルチ
プロトコルに対応した機器であっても、その機器の各機
能のプロトコルを容易且つ短時間に解析可能とする。 【解決手段】 ビデオデッキ60は、自己が備えるサブ
ユニットとそのサブユニットが使用するプロトコルとの
対応をキーワードとしてコンフィグレーションROM6
3に記憶する。IRD10は、IEEE1394シリア
ルデータバス20を介して接続されているビデオデッキ
60のコンフィグレーションROM63から、当該ビデ
オデッキ60が備えるチューナ61やVCR部62等の
サブユニット名とそのサブユニットのプロトコルとの対
応を示すキーワードを読み取って解析する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばIEEE1
394シリアルデータバス等により構成されるネットワ
ークに接続される情報処理装置及び方法、その情報処理
装置にプログラムを実行させる媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】近年は、例えばIEEE(The Institut
e of Electrical and Electronics Engineers)で規格
化されたIEEE1394シリアルデータバスを用いる
ネットワークを介して、相互に情報を伝達できるように
したAV(オーディオ・ビジュアル)機器が開発されて
いる。このネットワークシステムにおいては、所定のデ
ィジタルインターフェイスコマンド(AV/C Comman
d Transaction Set:以下AV/Cコマンドと略称す
る)を用いて、上述のネットワークに接続されているA
V機器を相互に制御することが可能である。IEEE1
394シリアルバスに接続されている各電子機器はユニ
ットと呼ばれており、また、各ユニットの機能を表す単
位はサブユニットと呼ばれている。各ユニット間におい
てはAV/Cコマンドの一般的な仕様(AV/C Digital l
nterface Command Set General Specification、以下、
AV/Cジェネラルと略称する)で規定されている記述
(Descriptor、以下、適宜ディスクリプタと呼ぶ)を用
いて、各ユニットに記憶されている情報を相互に読み書
きすることが可能となされている。AV/Cジェネラル
の詳細については、「http://www.1394ta.org/」に公開
されているためここではその説明を省略する。
【0003】ここで、IEEE1394シリアルデータ
バスに接続されるノードとしての電子機器(ユニット)
は、上述したように、1又は複数のサブユニットにより
構成されると共に、当該電子機器に関する種々の情報が
記録されたコンフィグレーションROMを備えている。
また、このコンフィグレーションROMには、IEEE
1394ノードのプロトコルのエントリが記載されてお
り、AV/Cプロトコルで動作する電子機器だけでな
く、AV/Cプロトコル以外の他のプロトコルで動作す
る他の電子機器からも直接アクセスでき、当該他の電子
機器はコンフィグレーションROM内の情報を容易に取
り出すことが可能となされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、コン
フィグレーションROMには、IEEE1394ノード
のプロトコルのエントリが記載されているため、当該R
OMのプロトコル情報を解析することにより、IEEE
1394ノードのプロトコルを知ることが可能である。
【0005】しかしながら、IEEE1394ノードが
例えばいわゆるマルチプロトコルに対応している機器で
ある場合、当該ノードのどの機能が何れのプロトコルに
対応しているのかを解析することができない。
【0006】そこで、本発明はこのような状況に鑑みて
なされたものであり、ネットワークに接続されている機
器がマルチプロトコルに対応した機器であっても、その
機器の各機能のプロトコルを、容易且つ短時間に解析可
能な、情報処理方法及び装置、並びに媒体を提供するこ
とを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の情報処理装置
は、複数の機器を接続可能なネットワークに接続される
情報処理装置において、自己が備える機能とその機能の
プロトコルとの対応をキーワードとして記憶する記憶手
段を有することにより、上述した課題を解決する。
【0008】また、本発明の情報処理装置は、複数の機
器を接続可能なネットワークに接続される情報処理装置
において、上記ネットワークを介して接続されている他
の機器の記憶手段から、当該他の機器が備える機能とそ
の機能のプロトコルとの対応を示すキーワードを読み取
る読み取り手段を有することにより、上述した課題を解
決する。
【0009】次に、本発明の情報処理方法は、複数の機
器を接続可能なネットワークに接続される情報処理方法
において、自己が備える機能とその機能のプロトコルと
の対応をキーワードとして記憶することにより、上述し
た課題を解決する。
【0010】また、本発明の情報処理方法は、複数の機
器を接続可能なネットワークに接続される情報処理方法
において、上記ネットワークを介して接続されている他
の機器の記憶手段から、当該他の機器が備える機能とそ
の機能のプロトコルとの対応を示すキーワードを読み取
ることにより、上述した課題を解決する。
【0011】次に、本発明の媒体は、自己が備える機能
とその機能のプロトコルとの対応をキーワードとして記
憶するステップを含むことを特徴とするプログラムを情
報処理装置に実行させることにより、上述した課題を解
決する。
【0012】また、本発明の媒体は、ネットワークを介
して接続されている他の機器の記憶手段から、当該他の
機器が備える機能とその機能のプロトコルとの対応を示
すキーワードを読み取るステップを含むことを特徴とす
るプログラムを情報処理装置に実行させることにより、
上述した課題を解決する。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の好ましい実施の形態につ
いて、図面を参照しながら説明する。
【0014】図1は、IEEE1394シリアルデータ
バスで複数のノードが接続されてなネットワークシステ
ムを示している。このネットワークシステムは、IEE
E1394シリアルデータバス20(以下、バス20と
呼ぶ)に、ディジタル衛星放送受信機としてのIRD
(Integrated Reciever Decoder)10と、ビデオデッ
キ(例えばD−VHS等のレコーダ)60、プリンタ5
0などが接続されてなるものである。これらIRD1
0、ビデオデッキ60、プリンタ50は、それぞれIE
EE1394ノードである。なお、IRD10には、受
信アンテナ30及びモニタ40が接続されており、ま
た、受信アンテナ30はビデオデッキ60にも接続され
ている。もちろん、IEEE1394シリアルデータバ
ス20には、上記IRD10やビデオデッキ60、プリ
ンタ50以外に、例えばパーソナルコンピュータ、ハー
ドディスクドライブ、CDプレーヤ、モニタ、ディジタ
ルビデオカメラ、MD(商標)プレーヤ等のIEEE1
394端子を備える電子機器を接続することが可能であ
る。
【0015】受信アンテナ30は、図示せぬ通信衛星を
介して送信されてくるディジタル衛星放送のディジタル
信号を受信して、IRD10、ビデオデッキ60に出力
する。
【0016】IRD10は、上述したようにIEEE1
394ノードであり且つAV/Cプロトコルで動作する
機器である。当該IRD10は、受信アンテナ30を介
して供給された信号から、図示しない内部のチューナに
より所望のチャンネルの信号を抽出し、モニタ40やバ
ス20を介してビデオデッキ60のVCR部62に出力
する。また、IRD10は、ユーザからの再生指示の操
作や録画予約操作等を受け付けて、ビデオデッキ60の
全体を制御することも行う。
【0017】プリンタ50は、上述したようにIEEE
1394ノードであるが、DPP(Direct Print Proto
col)により、バス20を介して直接転送されてきた画
像データをプリント可能な機器である。
【0018】ビデオデッキ60は、上述したようにIE
EE1394ノードであり、サブユニットとして、チュ
ーナ61やVCR部62等を備えると共に、さらにデッ
キに関する情報が記憶されたコンフィグレーションRO
M63を備えている。上記チューナ61はAV/Cプロ
トコルに対応したサブユニットであり、VCR部62は
AV/CプロトコルとDPPの両方に対応したサブユニ
ットである。当該ビデオデッキ60は、チューナ61か
ら入力された映像信号、又は、バス20を介して入力さ
れるIRD10のチューナからの映像信号を、VCR部
62により図示せぬ磁気テープに記録する。なお、本実
施の形態のビデオデッキ60は、例えばいわゆるMPE
G2トランスポートストリームやディジタルVCRのフ
ォーマットのビデオデータの取り込みが可能となってい
る。
【0019】ここで、IEEE1394は、ISO/I
EC132213で規定された64ビットのアドレス空
間を有するCRS(Control and Status Register)ア
ーキテクチャに準拠している。図2には、CSRアーキ
テクチャのアドレス空間の構造を示す。上位16ビット
は、各IEEE1394上のノードを示すノードIDで
あり、残りの48ビットが各ノードに与えられたアドレ
ス空間の指定に使われる。さらに、上位16ビットは、
バスIDの10ビットと、物理ID(狭義のノードI
D)の6ビットに分かれる。全てのビットが”1”とな
る値は、特別な目的で使用されるため、1023個のバ
スと63個のノードを指定することができる。
【0020】下位48ビットにて規定される256テラ
バイトのアドレス空間のうち、上位20ビットで規定さ
れる空間は、2048バイトのCSR特有のレジスタや
IEEE1394特有のレジスタ等に使用されるイニシ
ャルレジスタスペース(Initial Register Space)、プ
ライベートスペース(Private Space)、及びイニシャ
ルメモリスペース(Initial Memory Space)等に分割さ
れ、下位28ビットで規定される空間は、その上位20
ビットで規定される空間が、イニシャルレジスタスペー
スである場合、コンフィグレーションROM(Config R
OM)、ノード特有の用途に使用されるイニシャルユニッ
トスペース(Initial Unit Space)、プラグコントロー
ルレジスタ(Plug Ccontrol Register:PCRs)等と
して用いられる。イニシャルレジスタスペース内のアド
レス”200h”乃至”400h”(hは16進数を表
す)に、ゼネラルROMフォーマットに基づいた上述の
コンフィグレーションROMが配置される。
【0021】図3は、コンフィグレーションROM63
のデータ構造を示している。なお、このデータ構造の詳
細は、”P1212r Draft 0.1 July 15,1999”に記載され
ている。このコンフィグレーションROM63には、バ
スインフォメーションブロック(Bus information bloc
k)、ルートディレクトリ(root directory)、インス
タンスディレクトリ(Instance directory)、ユニット
ディレクトリ(Unit directory)、ディスクリプタディ
レクトリ(Descriptor directory)が含まれている。
【0022】図4は、バスインフォメーションブロック
のデータ構造を示している。コンフィグレーションRO
M63の最初の5クォドレッド(quadlet)が、バスイ
ンフォメーションブロックとなっている。このバスイン
フォメーションブロック内の「node_vendor_id 」(2
4ビット)、「chip_id_hi」(8ビット)、「chip_id_
lo」(32ビット)の合計64ビットには、世界で唯一
のユニークな値(EUI−64或いはGUID)が入
る。これにより、デバイスの区別が可能となる。「node
_vendor_id 」は、IEEE/RACが製造会社に与え
るユニークなIDである。「chip_id_hi」、「chip_id_
lo」は、「node_vendor_id 」がユニークに割り振っ
た、合わせて40ビットのIDである。
【0023】図3に戻って、ルートディレクトリの「Ve
ndor」のエントリには、ベンダーIDが配される。この
「Vendor」のエントリに付随して、「Text leaf」(Text
ualdescriptor)がある。この「Text leaf」の位置は、
「Descriptor leaf offset」で示される。本実施の形態
において、「Text leaf」には、ベンダーを示すMin
imal ASCIIの文字コードが配される。
【0024】なお、図5に示すように、ルートディレク
トリに、「Descriptor Directory」の位置を示す「Desc
riptor Directory offset」を配し、当該「Descriptor
Directory」に、必須(Mandatory)の「Text leaf」(T
extual descriptor)の位置を示す「Descriptor leaf o
ffset」を配すると共に、任意(Optional)の「Textual
descriptor」、「Icon descriptor」等の位置を示す
「Descriptor leaf offset」を配する構造としてもよ
い。この場合、必須(Mandatory)の「Textual descrip
tor」にはベンダーを示すMinimal ASCII
の文字コードが配され、任意(Optional)の「Textual
descriptor」にはベンダーを示す他の文字コードが配さ
れ、さらに「Icon descriptor」にはベンダーを示すア
イコンデータが配される。
【0025】インスタンスディレクトリは、自己の電子
機器の機能例を示すディレクトリである。ルートディレ
クトリは、このインスタンスディレクトリの位置を示す
「Instance directory offset」を持っている。また、
インスタンスディレクトリは、「Keyword leaf」の位置
を示す「Keyword leaf offset」及びユニットディレク
トリの位置を示す「Unit directory offset」を持って
いる。
【0026】IEEE1394上のアクセス単位である
ノードは、ノードの中にアドレス空間を共通に使用しつ
つ独立して動作するユニットを複数個有することができ
る。ユニットディレクトリは、このユニットに対するソ
フトウェアのバージョンや位置を示すことができる。な
お、バスインフォメーションブロックやルートディレク
トリの位置は固定されているが、その他のブロックはオ
フセットアドレスによって指定される。
【0027】「Keyword leaf」には、電子機器内の全て
のサブユニットと各サブユニットのプロトコルがキーワ
ードとして配される。このキーワードは、ASCIIコ
ードの中で、アルファベットの大文字「A〜Z」や数値
「0〜9」、ハイフン「−」、スラッシュ「/」等を用
いて表される。
【0028】図6には、各サブユニットを表すキーワー
ドと各サブユニットにプロトコルを表すキーワードとの
対応関係の一例を示している。本実施の形態において
は、上述したように、ビデオデッキ60内にサブユニッ
トとしてVCR部62とチューナ61を備えており、ま
た、VCR部62はAV/CプロトコルとDPPに対応
し、チューナ61はAV/Cプロトコルに対応してい
る。このため、当該「Keyword leaf」には、VCR部6
2を示す「VCR」とそのプロトコルを表す「AV/
C」及び「DPP」、チューナ61を示す「TUNE
R」とそのプロトコルを表す「AV/C」の文字が、キ
ーワードとして配されている。
【0029】すなわち、上記「Keyword leaf」には、図
7に示すように、MinimalASCIIの文字コー
ドの56h(hは16進数を表す)による’V’と43
hによる’C’と52hによる’R’にて「VCR」が
表され、エントリの境界を表す00hに続いて、41h
による’A’と56hによる’V’と2Fhによる’
/’と43hによる’c’にて「AV/C」が表され、
さらにエントリの境界を表す00hに続いて、44hに
よる’D’と50hによる’P’と50hによる’P’
にて「DPP」が表されている。次に続く00h,00
hは、プロトコルの境界を表し、その後は、上述同様に
して「TUNER」を表す文字コードとそのプロトコル
を表す文字コードが配される。
【0030】図3に戻って、ルートディレクトリは、ユ
ニットディレクトリの位置を示す「Unit directory off
set」を持っている。ユニットディレクトリは、「Speci
fier_ID」、「Version」のエントリを備えている。な
お、当該ユニットディレクトリにより、サブユニットの
プロトコルを知ることもできるが、マルチプロトコルの
場合には全てのプロトコルを解析することは非常に煩雑
である。これに対して、本実施の形態のように、キーワ
ードエントリにプロトコルとサブユニットの対応を文字
コードとして記載しておけば、文字コードの解析のみ
で、各サブユニットのプロトコルを瞬時に認識すること
が可能となる。
【0031】また、ルートディレクトリは、「Model」
のエントリを備えている。この「Model」のエントリに
は、モデルIDが配される。さらに、「Model」のエン
トリに付随して、「Descriptor descriptor」がある。
この「Descriptor descriptor」の位置は「Descriptor
leaf offset」で示される。「Descriptor descriptor」
には、「Text leaf」(Textual descriptor)の位置を示
す「Text leaf offset」と、「Modifiable leaf」の位
置を示す「Modifiable leaf offset」が配される。
【0032】なお、図8に示すように、ルートディレク
トリに、「Descriptor Directory」の位置を示す「Desc
riptor Directory offset」を配し、当該「Descriptor
Directory」に、必須(Mandatory)の「Text leaf」(T
extual descriptor)の位置を示す「Descriptor leaf o
ffset」を配すると共に、任意(Optional)の「Textual
descriptor」、「Icon descriptor」、「Modifiable d
escriptor」等の位置を示す「Descriptor leaf offse
t」を配する構造としてもよい。この場合、必須(Manda
tory)の「Textual descriptor」にはモデル名を示すM
inimalASCIIの文字コードが配され、任意
(Optional)の「Textual descriptor」にはモデル名を
示す他の文字コードが配され、「Icon descriptor」に
はモデルのアイコンデータが配され、さらに「Modifiab
le descriptor」にはモデルを示すその他のデータが配
される。
【0033】以上説明したように、本実施の形態におい
ては、ビデオデッキ60に備えられたコンフィグレーシ
ョンROM63のキーワードのエントリに、このビデオ
デッキ60内のサブユニットとそのプロトコルを関連付
けたキーワードを配置するようにしている。したがっ
て、このコンフィグレーションROM63のキーワード
エントリに記載されたサブユニットとプロトコルの情報
(キーワード)を読み取って解析することにより、各サ
ブユニットのプロトコルを知ることが可能となる。ま
た、コンフィグレーションROM63は、AV/Cプロ
トコル以外のプロトコルで動作する他の電子機器からで
も直接アクセスすることができるため、当該他の電子機
器は、ビデオデッキ60のコンフィグレーションROM
63に直接アクセスして、ビデオデッキ60内のサブユ
ニットとそのプロトコルを容易に取得することができ
る。
【0034】以下に、ある電子機器(例えば図1のIR
D10内のコントローラA)が、別の電子機器(ターゲ
ットとしての例えば図1のビデオデッキ)のコンフィグ
レーションROMのキーワードエントリからサブユニッ
トとプロトコルの情報を読み出して解析する際の流れ
を、図9及び図10を用いて説明する。
【0035】先ず、手順P1として、コントローラA
は、ターゲットに対して、AV/Cコマンドとして規定
されている後述するリードコマンド(READ command)を
送り、ターゲットのコンフィグレーションROMのキー
ワードエントリの読み込みを依頼する。
【0036】当該リードコマンドを受け取ったターゲッ
トは、手順P2として、コンフィグレーションROMの
キーワードエントリに記載されているプロトコルとサブ
ユニットの関連を示す情報を、リードコマンドに対する
レスポンスとして返す。
【0037】これにより、コントローラAは、手順P3
として、ターゲットから返送されたプロトコルとサブユ
ニットの関連情報から、制御したい機能とそのプロトコ
ルを解析する。
【0038】図11には、上記リードコマンド(READコ
マンド)のフォーマットを示す。この図11に示すリー
ドコマンドのフォーマットにおいて、先頭の「opcode」
には、リードディスクリプタ(read descriptor)であ
ることを表す値の”0916”が記述されている。続く
「operand0」には読み出すディスクリプタ(descripto
r)を識別するための「descriptor identifier」が記述
される。「read_result_status」には、コントローラA
がリードコマンドを送出するときは”FF16”が記述さ
れ、ターゲットからレスポンスとして返される場合に
は、読み取り結果が記述される。「data_length」に
は、ターゲットから読み出されるべきデータのバイト数
が記述される。この値が”0016”に設定された時、全
てのリストが読み出される。「address」には、読み出
しを開始すべきアドレスが記述される。その値が”00
16”とされた場合、先頭から読み出しが開始される。
【0039】なお、上述の説明では、コントローラAが
ターゲットのサブユニットのプロトコルを解析するまで
の流れを説明したが、上記解析したプロトコルを実際に
利用する場合の具体的な流れを図12のフローチャート
を用いて説明する。この図12に示すフローチャート
は、ユーザが、例えばIRD10を操作することによ
り、図1のビデオデッキ60のVCR部62に装填され
たビデオテープに記録されている画像データを、DPP
のプリンタ50により印刷することを希望した場合に、
IRD10のコントローラが行う処理の流れを示してい
る。
【0040】図12において、IRD10のコントロー
ラは、先ず、ステップS1として、ユーザにより、ビデ
オデッキ60のVCR部62に装填されたビデオテープ
に記録されている画像データを、DPPのプロトコルに
対応したプリンタを使用して印刷することの要求がなさ
れると、次のステップS2として、バス20上に接続さ
れているターゲットデバイスとしてのビデオデッキ60
のコンフィグレーションROM63から、キーワードエ
ントリを読み取る。
【0041】次に、IRD10のコントローラは、ステ
ップS3として、上記キーワードからDPPのプリンタ
についての記載を探し、見つかった場合にはステップS
4の処理に進み、一方、見つからなかった場合にはステ
ップS5の処理に進む。
【0042】ステップS4の処理に進むと、IRD10
のコントローラは、ビデオデッキ60のVCR部62を
制御してビデオテープから画像データを再生させ、その
画像データをバス20を介してプリンタ50に送信させ
る。これにより、DPPのプリンタ50は、上記画像デ
ータに基づく画像をプリントアウトする。
【0043】一方、ステップS5の処理に進むと、IR
D10のコントローラは、例えばモニタ40等を制御
し、ユーザに対して、ビデオデッキ60はDPPのプリ
ンタに対応できない旨の表示等を行う。このとき例え
ば、ユーザにより再度DPPのプリンタの使用が希望さ
れた場合(yes)はステップS1の処理に戻る。プリ
ンタの再設定が希望されない場合(No)は処理を終了
する。
【0044】上述した実施の形態では、IRD10のコ
ントローラがターゲットであるビデオデッキ60のコン
フィグレーションROM63のキーワードエントリを読
み取る例を示したが、本発明はこの実施の形態に限定さ
れす、同様のコンフィグレーションROMを有するその
他の電子機器に同様に適用できることはもちろんであ
る。
【0045】また、本実施の形態において、上述したコ
ンフィグレーションROMのキーワードエントリの読み
取りと解析等の一連の処理は、ハードウェアにより実行
させることもできるが、ソフトウェアにより実行させる
こともできる。一連の処理をソフトウェアにより実行さ
せる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラム
が、専用のハードウェアとしてのコントローラに組み込
まれているか若しくは当該プログラムがインストールさ
れた、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどにより
各種の機能を実行することが可能となる。
【0046】汎用のパーソナルコンピュータ101は、
例えば、図13に示すように、CPU(Central Proces
sing Unit)111を内蔵している。CPU111に
は、バス115を介して入出カインターフェース116
が接続されており、CPU111は、入出カインターフ
ェース116を介して、ユーザから、キーボード、マウ
スなどよりなる入力部118から指令が入力されると、
それに対応して、ROM(Read 0nly Memory)112
あるいはハードディスク114などの記録媒体、また
は、ドライブ120に装着された磁気ディスク131,
光ディスク132、光磁気ディスク133などの記録媒
体から、それらに記録されている、上述した一連の処理
を実行するプログラムを読み出し、RAM(Ramdom Acc
ess Memory)113に書き込み、実行する。なお、ハー
ドディスク114に格納されているプログラムには、予
め格納されてユーザに配布されるものだけでなく、衛星
もしくは、ネットワークから転送され、通信郁119に
より受信されてダウンロードされたプログラムも含まれ
る。
【0047】また、CPU111は、プログラムの処理
結果のうち、画像信号を、入出カインターフェース11
6を介して、LCD(LiquID Crysta1 Display),C
RT(Cathode Ray Tube)などよりなる表示部117
に出力する。
【0048】次に、上述した一連の処理を実行するプロ
グラムを例えばコンピュータにインストールし、コンピ
ュータによって実行可能な状態とするために用いられる
媒体について、そのコンピュータが汎用のパーソナルコ
ンピュータである場合を例として説明する。
【0049】プログラムは、パーソナルコンピュータに
内蔵されている記録媒体としてのハードディスクや半導
体メモリに予めインストールした状態でユーザに提供す
ることができる。
【0050】或いはまた、プログラムは、フロッピー
(登録商標)ディスク、CD−ROM(Compact Disk-R
ead Only Disk)、MO(Magneto-Optical)ディスク、
DVD(Digital Versatile Disk)、磁気ディスク、半
導体メモリなどの記録媒体に、一時的あるいは永続的に
格納し、パッケージソフトウエアとして提供することが
できる。
【0051】さらに、プログラムは、ダウンロードサイ
トから、ディジタル衛星放送用の人工衛星を介して、パ
ーソナルコンピュータに無線で転送したり、ローカルエ
リアネットワーク、インターネットといったネットワー
クを介して、パーソナルコンピュータに有線で転送し、
パーソナルコンピュータにおいて、内蔵するハードディ
スクなどに格納させることができる。
【0052】本実施の形態における媒体とは、これら全
ての媒体を含む広義の概念を意味するものである。
【0053】なお、本実施の形態において、媒体により
提供されるプログラムを記述するステップは、記載され
た順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必
ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個
別に実行される処理をも含むものである。
【0054】最後に、本発明は、上述の説明した実施の
形態に限定されるものではなく、本発明の精神を逸脱す
ることなく種々の変形が可能とされるものである。
【0055】
【発明の効果】本発明の情報処理装置及び方法、媒体に
よれば、自己が備える機能とその機能のプロトコルとの
対応をキーワードとして記憶することにより、例えば、
ネットワークに接続されている機器がマルチプロトコル
に対応した機器であっても、その機器の各機能のプロト
コルを容易且つ短時間に解析可能となる。
【0056】また、本発明の情報処理装置及び方法、媒
体によれば、ネットワークを介して接続されている他の
機器の記憶手段から、当該他の機器が備える機能とその
機能のプロトコルとの対応を示すキーワードを読み取る
ことにより、例えば、ネットワークに接続されている機
器がマルチプロトコルに対応した機器であっても、その
機器の各機能のプロトコルを容易且つ短時間に解析可能
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】IEEE1394シリアルデータバスで接続さ
れるネットワークシステムの一例を示すブロック図であ
る。
【図2】CSRアーキテクチャのアドレス空間の構造を
示す図である。
【図3】コンフィグレーションROMのデータ構造を示
す図である。
【図4】バスインフォメーションブロックのデータ構造
を示す図である。
【図5】ルートディレクトリのベンダーエントリに付随
する「Descriptor Directory offset」により示される
ディスクリプタのデータ構造例を示す図である。
【図6】キーワードエントリに配されるサブユニットと
プロトコルの対応関係を示すキーワードの例を示す図で
ある。
【図7】キーワードをMinimal ASCIIの文
字コードで表す例の説明に用いる図である。
【図8】ルートディレクトリのモデルエントリに付随す
る「Descriptor Directory offset」により示されるデ
ィスクリプタのデータ構造例を示す図である。
【図9】コントローラAがターゲットのコンフィグレー
ションROMのキーワードのエントリからサブユニット
とプロトコルの情報を読み出して解析する例の説明に用
いる図である。
【図10】コントローラAがターゲットのコンフィグレ
ーションROMのキーワードのエントリからサブユニッ
トとプロトコルの情報を読み出して解析する際の流れの
説明に用いる図である。
【図11】リードコマンドのフォーマットの説明に用い
る図である。
【図12】コントローラAがターゲットのサブユニット
のプロトコルを解析し、その解析したプロトコルを実際
に利用する場合の具体的な流れの一例を示すフローチャ
ートである。
【図13】コンピユータの構成例を示すブロック図であ
る。
【符号の説明】
10 IRD、 20 IEEE1394シリアルデー
タバス、30 受信アンテナ、 40 モニタ、 50
プリンタ、 60 ビデオデッキ、 61チューナ、
62 VCR部、 63 コンフィグレーションRO

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の機器を接続可能なネットワークに
    接続される情報処理装置において、 自己が備える機能とその機能のプロトコルとの対応をキ
    ーワードとして記憶する記憶手段を有することを特徴と
    する情報処理装置。
  2. 【請求項2】 上記ネットワークはIEEE1394シ
    リアルデータバスを使用したネットワークであり、 上記記憶手段には、上記キーワードを所定の文字コード
    により記憶することを特徴とする請求項1記載の情報処
    理装置。
  3. 【請求項3】 上記記憶手段は、プロトコルによらずに
    直接アクセス可能なコンフィグレーションROMからな
    ることを特徴とする請求項2記載の情報処理装置。
  4. 【請求項4】 複数の機器を接続可能なネットワークに
    接続される情報処理装置において、 上記ネットワークを介して接続されている他の機器の記
    憶手段から、当該他の機器が備える機能とその機能のプ
    ロトコルとの対応を示すキーワードを読み取る読み取り
    手段を有することを特徴とする情報処理装置。
  5. 【請求項5】 上記ネットワークはIEEE1394シ
    リアルデータバスを使用したネットワークであり、 上記読み取り手段は、所定の文字コードとして記憶され
    たキーワードを上記他の機器の記憶手段から読み取るこ
    とを特徴とする請求項4記載の情報処理装置。
  6. 【請求項6】 上記他の機器の記憶手段は、プロトコル
    によらずに直接アクセス可能なコンフィグレーションR
    OMからなることを特徴とする請求項5記載の情報処理
    装置。
  7. 【請求項7】 複数の機器を接続可能なネットワークに
    接続される情報処理方法において、 自己が備える機能とその機能のプロトコルとの対応をキ
    ーワードとして記憶することを特徴とする情報処理方
    法。
  8. 【請求項8】 上記ネットワークはIEEE1394シ
    リアルデータバスを使用したネットワークであり、 上記キーワードを所定の文字コードにより記憶すること
    を特徴とする請求項7記載の情報処理方法。
  9. 【請求項9】 上記キーワードは、プロトコルによらず
    に直接アクセス可能なコンフィグレーションROMに記
    憶することを特徴とする請求項8記載の情報処理方法。
  10. 【請求項10】 複数の機器を接続可能なネットワーク
    に接続される情報処理方法において、 上記ネットワークを介して接続されている他の機器の記
    憶手段から、当該他の機器が備える機能とその機能のプ
    ロトコルとの対応を示すキーワードを読み取ることを特
    徴とする情報処理方法。
  11. 【請求項11】 上記ネットワークはIEEE1394
    シリアルデータバスを使用したネットワークであり、 所定の文字コードとして記憶されたキーワードを上記他
    の機器の記憶手段から読み取ることを特徴とする請求項
    10記載の情報処理方法。
  12. 【請求項12】 上記キーワードは、プロトコルによら
    ずに直接アクセス可能なコンフィグレーションROMに
    記憶することを特徴とする請求項10記載の情報処理方
    法。
  13. 【請求項13】 自己が備える機能とその機能のプロト
    コルとの対応をキーワードとして記憶するステップを含
    むことを特徴とするプログラムを情報処理装置に実行さ
    せる媒体。
  14. 【請求項14】 ネットワークを介して接続されている
    他の機器の記憶手段から、当該他の機器が備える機能と
    その機能のプロトコルとの対応を示すキーワードを読み
    取るステップを含むことを特徴とするプログラムを情報
    処理装置に実行させる媒体。
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