JP2002033456A - 半導体集積回路における容量素子及びその電源配線 - Google Patents

半導体集積回路における容量素子及びその電源配線

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JP2002033456A
JP2002033456A JP2000217697A JP2000217697A JP2002033456A JP 2002033456 A JP2002033456 A JP 2002033456A JP 2000217697 A JP2000217697 A JP 2000217697A JP 2000217697 A JP2000217697 A JP 2000217697A JP 2002033456 A JP2002033456 A JP 2002033456A
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Juichi Kasai
重一 笠井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 半導体集積回路の面積を増大させることなく
電源配線間の寄生容量を増大させ、その結果、電源配線
上の雑音を吸収するとともに、外来雑音の影響を排除す
るようにした半導体集積回路における電源配線等の提
供。 【解決手段】 第1配線層13には、正電源配線層45
と、負電源配線層46とが、所定の間隔をおいて交互に
配置され、第2配線層14には、正電源配線層45と対
向する負電源配線層47と、負電源配線層46と対向す
る正電源配線層48とが、所定間隔をおいて交互に配置
されている。正電源配線層45の端部に設けた櫛形部3
1と、正電源配線層48の端部に設けた櫛形部32とは
ビアホール21により電気的に接続されている。負電源
配線層46の端部に設けた櫛形部33と、負電源配線層
47の端部に設けた櫛形部34とはビアホール22によ
り電気的に接続されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体集積回路に
おける容量素子(コンデンサ)、及び半導体集積回路に
おいてその内部に形成される半導体素子に電力を供給す
るために、その内部の配線層に設けられる電源配線に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体集積回路において、その内
部に形成される容量素子としては、例えばMOSコンデ
ンサ等が知られている。その一方、半導体集積回路で
は、絶縁層で絶縁された複数の配線層を有するものが一
般的になっている。
【0003】このため、半導体集積回路においては、そ
の複数の配線層を利用してコンデンサを形成することが
考えられるとともに、そのコンデンサとMOSコンデン
サと組み合わせて使用することが考えられる。そして、
配線層を利用して形成するコンデンサは、単位体積あた
り大きな静電容量が得られることなどが望まれる。
【0004】一方、従来、半導体集積回路における電源
配線としては、例えば図12および図13に示すような
ものが知られている。ここで、図12および図13は、
複数の配線層を有する半導体集積回路において、電源配
線にかかる部分の配線層のみを抽出したものである。
【0005】図12に示す電源配線は、半導体集積回路
の内部の同一平面内に、負の電源と接続する負電源配線
層1と、正の電源と接続する正電源配線層2とが、その
長さ方向に所定間隔をおいてそれぞれ配置されている。
【0006】このような構成からなる電源配線の静電容
量Cは、正電源配線層2と図示しない半導体集積回路に
おける基板(バルク)との間の容量であるシートキャパ
シタンスをCs、負電源配線層1と正電源配線層2との
両側面間による容量であるフリンジキャパシタンスをC
fとすると、次の(1)式となる。
【0007】C=Cs×w×l+Cf×l …(1) ここで、(1)式中において、wは配線層の幅であり、
lはその配線層の長さである。
【0008】このような構成からなる図12に示すよう
な電源配線では、負電源配線層1と正電源配線層2とは
一般にアルミニウムなどの導体が使用されている。ま
た、この場合には、正電源配線層2と図示しない半導体
集積回路における基板との間に、平面コンデンサのよう
な一種の寄生容量(シートキャパシタンスCs)を持
ち、この容量が電源配線にのる雑音を防止する役割をし
ている。
【0009】しかし、一般に、従来の半導体集積回路で
は、その寄生容量だけでは不足するため、MOSトラン
ジスタのゲートとソースドレイン間の容量を使ったコン
デンサを、負電源配線層1と正電源配線層2との間に接
続させ、これにより電源配線の静電容量を増加させて電
源電圧の安定化を実現している。
【0010】一方、半導体集積回路においては、図13
に示すように電源配線を構成することにより、負電源配
線層3と正電源配線層4とより大きな配線間容量を得る
ことも可能である。
【0011】すなわち、図13に示す電源配線は、図示
のように、半導体集積回路の厚さ方向の異なる平面内
に、負の電源と接続する負電源配線層3と、正の電源と
接続する正電源配線層4とが、所定間隔をおいて両者が
対向する形で配置されている。
【0012】このような構成からなる電源配線の静電容
量Cは、負電源配線層1と正電源配線層2との両平面間
による容量であるシートキャパシタンスCsのみとな
り、次の(2)式に示すようになる。
【0013】C=Cs×w×l …(2)
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図12に示す
電源配線の場合には、半導体集積回路の面積が増大し、
この面積の増大は製造コストが増加するという不都合が
ある。
【0015】また、図13に示す電源配線の場合、正負
の電源配線の構成が不平衡のため、外来雑音の混入、ま
たは半導体集積回路の基板に起因する雑音については、
それらの雑音を排除できず、半導体集積回路を誤動作さ
せるおそれがある。
【0016】そこで、本発明の第1の目的は、上記の点
に鑑み、絶縁層で絶縁された複数の配線層を利用して容
量素子を形成する場合に、単位体積あたり大きな静電容
量などが得られるようにした半導体集積回路における容
量素子を提供することにある。
【0017】本発明の第2の目的は、上記の点に鑑み、
半導体集積回路の面積を増大させることなく電源配線間
の寄生容量を増大させ、その結果、電源配線上の雑音を
吸収するとともに、外来雑音の影響を排除するようにし
た半導体集積回路における電源配線を提供することにあ
る。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決し、本発
明の第1の目的を達成するために、請求項1及び請求項
2に記載の発明は以下のように構成した。
【0019】すなわち、請求項1に記載の発明は、絶縁
層で絶縁された複数の配線層を有する半導体集積回路で
あって、前記複数の配線層のうちの1の配線層には、第
1電極用配線層と第2電極用配線層とを所定間隔をおい
て交互に配置するとともに、前記1の配線層と対応する
前記他の配線層には、前記第1電極用配線層と対向すべ
き他の第2電極用配線層と、前記第2電極用配線層とが
対向すべき他の第1電極用配線層とを所定間隔をおいて
交互に配置し、かつ、前記各第1電極用配線層の対応す
る端部同士を電気的に接続するとともに、前記各第2電
極用配線層の対応する端部同士を電気的に接続し、その
接続時に、前記第1電極用配線層の各端部と前記第2電
極用配線層の各端部とは、側面同士が対向するようにな
っていることを特徴とするものである。
【0020】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の半導体集積回路における容量素子において、前記各第
1電極用配線層の端部は櫛形部を有するとともに、前記
各第2電極用配線層の端部は櫛形部を有し、前記接続時
に、前記双方の櫛形部の凹部と凸部とは接触しない状態
で嵌合し、かつその側面同士が対向するようになってい
ることを特徴とするものである。
【0021】このような構成からなる請求項1に記載の
発明では、第1電極用配線層と第2電極用配線層は対向
して配置されているので、その対向する部分によって静
電容量が得られる。さらに、第1電極用配線層の各端部
と第2電極用配線層の各端部は、その側面同士が対向す
るようになっているので、その対向する部分によっても
静電容量が得られる。このため、請求項1に記載の発明
では、単位体積あたりの静電容量を大きくできる。ま
た、請求項2に記載の発明では、第1電極用配線層の端
部に櫛形部を設けるとともに、第2電極用配線層の端部
に櫛形部を設けるようにしたので、第1電極用配線層と
第2電極用配線層との間にスリットが形成される。
【0022】このため、請求項2に記載の発明では、製
造工程の際に表面張力や熱などのストレスによってレジ
スト及び配線層に亀裂が入るのを防止できて歩留まりが
向上する上に、使用時における故障率が低減されて長期
にわたって使用できる。
【0023】さらに、請求項1及び請求項2に記載の発
明では、電極用配線層が一対の信号線をツイスト配線し
た場合と同様の構成になるので、その電極用配線層にの
る雑音やそれに誘導される雑音を排除できる。
【0024】一方、本発明の第2の目的を達成するため
に、請求項3及び請求項4に記載の発明は以下のように
構成した。
【0025】すなわち、請求項3に記載の発明は、絶縁
層で絶縁された複数の配線層を有する半導体集積回路で
あって、前記複数の配線層のうちの1の配線層には、正
電源配線層と負電源配線層とを所定間隔をおいて交互に
配置するとともに、前記1の配線層と対応する前記他の
配線層には、前記正電源配線層と対向すべき他の負電源
配線層と、前記負電源配線層とが対向すべき他の正電源
配線層とを所定間隔をおいて交互に配置し、かつ、前記
各正電源配線層の対応する端部同士を電気的に接続する
とともに、前記各負電源配線層の対応する端部同士を電
気的に接続し、その接続時に、前記正電源配線層の各端
部と前記負電源配線層の各端部とは、側面同士が対向す
るようになっていることを特徴とするものである。
【0026】請求項4に記載の発明は、請求項3に記載
の半導体集積回路における電源配線において、前記各正
電源配線層の端部は櫛形部を有するとともに、前記各負
電源配線層の端部は櫛形部を有し、前記接続時に、前記
双方の櫛形部の凹部と凸部とは接触しない状態で嵌合
し、かつその側面同士が対向するようになっていること
を特徴とするものである。
【0027】このような構成からなる請求項3に記載の
発明では、正電源配線層と負電源配線層は対向して配置
されているので、その対向する部分によって静電容量が
得られる。さらに、正電源配線層の各端部と負電源配線
層の各端部は、その側面同士が対向するようになってい
るので、その対向する部分によっても静電容量が得られ
る。
【0028】このため、請求項3に記載の発明では、半
導体集積回路の面積を増大させることなく電源配線間の
寄生容量を増大させ、その結果、電源配線上の雑音を吸
収するとともに、外来雑音の影響を排除できる。また、
請求項4に記載の発明では、正電源配線層の端部に櫛形
部を設けるとともに、負電源配線層の端部に櫛形部を設
けるようにしたので、正電源配線層と負電源配線層との
間にスリットが形成される。
【0029】このため、請求項4に記載の発明では、製
造工程の際に表面張力や熱などのストレスによってレジ
スト及び配線層に亀裂が入るのを防止できて歩留まりが
向上する上に、使用時における故障率が低減されて長期
にわたって使用できる。
【0030】さらに、請求項3及び請求項4に記載の発
明では、電源配線層が一対の信号線をツイスト配線した
場合と同様の構成になるので、その電源配線層にのる雑
音やそれに誘導される雑音を排除できる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面を参照して説明する。
【0032】本発明による半導体集積回路における容量
素子の実施形態について、図1〜図4を参照して説明す
る。
【0033】図1は半導体集積回路における容量素子の
実施形態の平面図、図2は図1のA−A線断面図、図3
は図1のB−B線断面図、図4はその実施形態の電極に
かかる部分のみを抽出した分解斜視図である。
【0034】この実施形態にかかる容量素子は、複数層
の配線層からなるMOS集積回路などの半導体集積回路
内に所定のプロセスにより形成され、その内部に形成さ
れる半導体素子の一部のコンデンサとして使用されるよ
うになっている。
【0035】この実施形態では、図2および図3に示す
ように、半導体基板11上に図示しない半導体素子と絶
縁層12とが形成され、この絶縁層12内の厚さ方向
に、所定の間隔をおいて第1配線層13と第2配線層1
4とが設けられ、これら配線層13、14等により以下
のような容量素子を形成するようにしたものである。第
1配線層13には、図示のように、アルミニウムなどの
導電性の金属(メタル)から構成されて所定の長さ、所
定の幅、および所定の厚さからなる第1電極用配線層1
5と、導電性の金属から構成されて所定の長さ、所定の
幅、および所定の厚さからなる第2電極用配線層16と
が、所定の間隔をおいて交互に配置されている。
【0036】第2配線層14には、図示のように、第1
電極用配線層15と対向する第2電極用配線層17と、
第2電極用配線層16と対向する第1電極用配線層18
とが、所定間隔をおいて交互に配置されている。第1電
極用配線層18は第1電極用配線層15と同様に構成さ
れ、第2電極用配線層17は第2電極用配線層16と同
様に構成されている。
【0037】第1電極用配線層15の長さ方向の端部
と、第1電極用配線層18の長さ方向の端部とは、ビア
ホール(スルーホール)21により電気的に接続される
とともに、第2電極用配線層16の長さ方向の端部と、
第2電極用配線層17の長さ方向の端部とは、ビアホー
ル22により電気的に接続されている。
【0038】このような構成により、第1電極用配線層
15、18は一体に接続されてコンデンサの一方の電極
を形成するとともに、第2電極用配線層16、17は一
体に接続されてコンデンサの他方の電極を形成する。そ
して、このコンデンサは、例えば図5に示すように、半
導体基板11上に形成されたMOSコンデンサのような
コンデンサ41〜43と組み合わせて使用できるように
なっている。
【0039】次に、第1電極用配線層15、18の端部
同士の接続構成、第2電極用配線層16、17の端部同
士の接続構成などについて、詳述する。
【0040】図4に示すように、第1電極用配線層15
の長さ方向の両端部には、その幅方向に向けて、凹部と
凸部とが交互に形成された櫛形部31が設けられてい
る。同様に、第1電極用配線層18の長さ方向の両端部
には、その幅方向に向けて、その櫛形部31と接続すべ
き櫛形部32が櫛形部31と同様に設けられている。そ
の櫛形部31の凸部とこの凸部に対応する櫛形部32の
凸部とは、平面同士が対向して配置されるとともに、そ
の両者は複数個(この例では2個)のビアホール21に
より接続され、これにより、第1電極用配線層15と第
1電極用配線層18とは電気的に接続されている。
【0041】また、図4に示すように、第2電極用配線
層16の長さ方向の両端部には、その幅方向に向けて、
凹部と凸部とが交互に形成された櫛形部33が設けられ
ている。同様に、第2電極用配線層17の長さ方向の両
端部には、その幅方向に向けて、その櫛形部33と接続
すべき櫛形部34が櫛形部33と同様に設けられてい
る。
【0042】その櫛形部33の凸部とこの凸部に対応す
る櫛形部34の凸部とは、平面同士が対向して配置され
るとともに、その両者は複数個のビアホール22により
接続され、これにより、第2電極用配線層16と第2電
極用配線層17とは電気的に接続されている。
【0043】このような接続の結果、第1電極用配線層
15の櫛形部31の凹部と凸部は、第2電極用配線層1
6の櫛形部33の対応する凸部と凹部に接触しない状態
で嵌合し、櫛形部31と櫛形部33の側面同士が対向し
て静電容量を形成する。同様に、第1電極用配線層18
の櫛形部32の凹部と凸部は、第2電極用配線層17の
櫛形部34の対応する凸部と凹部に接触しない状態で嵌
合し、櫛形部32と櫛形部34の側面同士が対向して静
電容量を形成する。
【0044】以上説明したように、この実施形態では、
第1電極用配線層15と第2電極用配線層17および第
1電極用配線層18と第2電極用配線層16は、その平
面同士がそれぞれ対向して配置されているので、その対
向する部分によって静電容量が得られる。さらに、櫛形
部31と櫛形部33および櫛形部32と櫛形部34は、
その側面同士がそれぞれ対向して配置されているので、
その対向する部分によっても静電容量が得られる。従っ
て、この実施形態によれば、単位体積あたりの静電容量
を大きくできる。
【0045】また、この実施形態では、第1配線層13
には、両端部に櫛形部31を設けた第1電極用配線層1
5と、両端部に櫛形部33を設けた第2電極用配線層1
6とを、所定の間隔をおいて交互に配置するようにし
た。また、第2配線層14には、両端部に櫛形部32を
設けた第1電極用配線層18と、両端部に櫛形部34を
設けた第2電極用配線層17とを、所定の間隔をおいて
交互に配置するようにした。
【0046】このため、この実施形態では、第1電極用
配線層15と第2電極用配線層16との間にスリットが
形成されるとともに、第1電極用配線層18と第2電極
用配線層17との間にスリットが形成される。その結
果、この実施形態では、製造工程の際に表面張力や熱な
どのストレスによってレジスト及び配線層に亀裂が入る
のを防止できて歩留まりが向上する上に、使用時におけ
る故障率が低減されて長期にわたって使用できる。
【0047】さらに、この実施形態では、コンデンサの
電極となる電極用配線層15〜18の構成が一対の信号
線をツイスト配線した場合と同様の構成となるので、そ
の電極にのる雑音やその電極に誘導される外部雑音を排
除することができる。
【0048】次に、本発明による半導体集積回路におけ
る電源配線の実施形態について、図6〜図9を参照して
説明する。
【0049】図6は半導体集積回路における電源配線の
実施形態の平面図、図7は図1のC−C線断面図、図8
は図1のD−D線断面図、図9はその実施形態の電源配
線にかかる部分のみを抽出した分解斜視図である。
【0050】この実施形態にかかる電源配線は、複数層
の配線層からなるMOS集積回路などの半導体集積回路
内に所定のプロセスにより形成され、その内部に形成さ
れる半導体素子に電力を供給するようにしたものであ
り、図6〜図9に示すように構成される。
【0051】この実施形態は、図1〜図4の半導体集積
回路における容量素子の実施形態とほぼ同様の構成とな
り、図1〜図4における第1電極用配線層15、18及
び第2電極用配線層16、17を、図6〜図9に示すよ
うに、正電源配線層45、48及び負電源配線層46、
47にそれぞれ置き換えるようにしたものである。そし
て、この実施形態では、正電源配線層45、48は一体
に接続されて正の電圧が供給されるとともに、負電源配
線層46、47は一体に接続されて負の電圧が供給さ
れ、これにより半導体基板11上に形成される半導体素
子(図示せず)に正負の電圧が供給されるようになって
いる。
【0052】また、この実施形態にかかる電源配線は、
例えば図10に示すように、半導体基板11上に形成さ
せたMOSコンデンサなどからなるコンデンサ51〜5
3を接続して使用するようにしても良い。
【0053】なお、この実施形態の詳細な部分の構成
は、図1〜図4に示す実施形態の構成と同様であるの
で、同一の構成要素には同一符号を付してその詳細な説
明は省略する。
【0054】このような構成からなるこの実施形態で
は、正電源配線層45と負電源配線層47および正電源
配線層48と負電源配線層46は、その平面同士がそれ
ぞれ対向して配置されているので、その対向する部分に
よって静電容量が得られる。さらに、櫛形部31と櫛形
部33および櫛形部32と櫛形部34は、その側面同士
がそれぞれ対向して配置されているので、その対向する
部分によっても静電容量が得られる。従って、この実施
形態によれば、半導体集積回路の面積を増大させること
なく電源配線間の寄生容量を増大させ、その結果、電源
配線上の雑音を吸収するとともに、外来雑音の影響を排
除できる。
【0055】また、この実施形態では、第1配線層13
には、両端部に櫛形部31を設けた正電源配線層45
と、両端部に櫛形部33を設けた負電源配線層46と
を、所定の間隔をおいて交互に配置するようにした。ま
た、第2配線層14には、両端部に櫛形部32を設けた
正電源配線層48と、両端部に櫛形部34を設けた負電
源配線層47とを、所定の間隔をおいて交互に配置する
ようにした。
【0056】このため、この実施形態では、正電源配線
層45と負電源配線層46との間にスリットが形成され
るとともに、正電源配線層48と負電源配線層47との
間にスリットが形成される。その結果、この実施形態で
は、製造工程の際に表面張力や熱などのストレスによっ
てレジスト及び配線層に亀裂が入るのを防止できて歩留
まりが向上する上に、使用時における故障率が低減され
て長期にわたって使用できる。
【0057】さらに、この実施形態では、電源配線が一
対の信号線をツイスト配線した場合と同様の構成となる
ので、その電源配線にのる雑音やその電源配線に誘導さ
れる外部雑音を排除することができる。
【0058】(実施例)本発明の実施例と従来例におけ
る電源配線間の寄生容量を比較するために、両者の寄生
容量の測定をしたので、その結果を図11に示す。
【0059】従来例は、図13の場合の電源配線の場合
であり、本発明の実施例は、正負の電源配線45、46
の大きさを図13の電源配線層3の大きさと同じにし、
正負の電源配線47、48の大きさを図13の電源配線
層4の大きさと同じにしたものである。図11からわか
るように、本発明の実施例では、従来例に比べて電源配
線間の寄生容量が大幅に増加することがわかる。
【0060】
【発明の効果】以上述べたように、請求項1にかかる発
明によれば、単位体積あたりの静電容量を大きくでき
る。また、請求項2にかかる発明によれば、請求項1に
かかる発明の効果に加えて、製造工程の際に表面張力や
熱などのストレスによってレジスト及び配線層に亀裂が
入るのを防止できて歩留まりが向上する上に、使用時に
おける故障率が低減されて長期にわたって使用できる。
【0061】さらに、請求項1及び請求項2にかかる発
明によれば、電極用配線層が一対の信号線をツイスト配
線した場合と同様の構成になるので、その電極用配線層
にのる雑音やそれに誘導される雑音を排除できる。
【0062】また、請求項3にかかる発明によれば、半
導体集積回路の面積を増大させることなく電源配線間の
寄生容量を増大させ、その結果、電源配線上の雑音を吸
収するとともに、外来雑音の影響を排除できる。また、
請求項4にかかる発明によれば、請求項3にかかる発明
の効果に加えて、製造工程の際に表面張力や熱などのス
トレスによって配線層に亀裂が入るのを防止できて歩留
まりが向上する上に、使用時における故障率が低減され
て長期にわたって使用できる。
【0063】さらに、請求項3及び請求項4にかかる発
明によれば、電源配線層が一対の信号線をツイスト配線
した場合と同様の構成になるので、その電源配線層にの
る雑音やそれに誘導される雑音を排除できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半導体集積回路における容量素子の実
施形態の平面図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】図1のB−B線断面図である。
【図4】その実施形態の電極にかかる部分のみを抽出し
た分解斜視図である。
【図5】その実施形態の容量素子の概念とその使用例を
示す図である。
【図6】本発明の半導体集積回路における電源配線の実
施形態の平面図である。
【図7】図5のC−C線断面図である。
【図8】図5のD−D線断面図である。
【図9】その実施形態の電源配線にかかる部分のみを抽
出した分解斜視図である。
【図10】その実施形態の電源配線の概念と使用例を示
す図である。
【図11】本発明の実施例と従来例の電源配線間の寄生
容量の測定例を示す図である。
【図12】従来の電源配線の模式図である。
【図13】従来の他の電源配線の模式図である。
【符号の説明】
11 半導体基板 12 絶縁層 13 第1配線層 14 第2配線層 15、18 第1電極用配線層 16、17 第2電極用配線層 21、22 バイアホール 31〜34 櫛形部 45、48 正電源配線層 46、47 負電源配線層

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁層で絶縁された複数の配線層を有す
    る半導体集積回路であって、 前記複数の配線層のうちの1の配線層には、第1電極用
    配線層と第2電極用配線層とを所定間隔をおいて交互に
    配置するとともに、前記1の配線層と対応する前記他の
    配線層には、前記第1電極用配線層と対向すべき他の第
    2電極用配線層と、前記第2電極用配線層とが対向すべ
    き他の第1電極用配線層とを所定間隔をおいて交互に配
    置し、 かつ、前記各第1電極用配線層の対応する端部同士を電
    気的に接続するとともに、前記各第2電極用配線層の対
    応する端部同士を電気的に接続し、その接続時に、前記
    第1電極用配線層の各端部と前記第2電極用配線層の各
    端部とは、側面同士が対向するようになっていることを
    特徴とする半導体集積回路における容量素子。
  2. 【請求項2】 前記各第1電極用配線層の端部は櫛形部
    を有するとともに、前記各第2電極用配線層の端部は櫛
    形部を有し、前記接続時に、前記双方の櫛形部の凹部と
    凸部とは接触しない状態で嵌合し、かつその側面同士が
    対向するようになっていることを特徴とする請求項1に
    記載の半導体集積回路における容量素子。
  3. 【請求項3】 絶縁層で絶縁された複数の配線層を有す
    る半導体集積回路であって、 前記複数の配線層のうちの1の配線層には、正電源配線
    層と負電源配線層とを所定間隔をおいて交互に配置する
    とともに、前記1の配線層と対応する前記他の配線層に
    は、前記正電源配線層と対向すべき他の負電源配線層
    と、前記負電源配線層とが対向すべき他の正電源配線層
    とを所定間隔をおいて交互に配置し、 かつ、前記各正電源配線層の対応する端部同士を電気的
    に接続するとともに、前記各負電源配線層の対応する端
    部同士を電気的に接続し、その接続時に、前記正電源配
    線層の各端部と前記負電源配線層の各端部とは、側面同
    士が対向するようになっていることを特徴とする半導体
    集積回路における電源配線。
  4. 【請求項4】 前記各正電源配線層の端部は櫛形部を有
    するとともに、前記各負電源配線層の端部は櫛形部を有
    し、前記接続時に、前記双方の櫛形部の凹部と凸部とは
    接触しない状態で嵌合し、かつその側面同士が対向する
    ようになっていることを特徴とする請求項3に記載の半
    導体集積回路における電源配線。
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