JP2002033097A - 水中航走体用海水電池 - Google Patents

水中航走体用海水電池

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JP2002033097A
JP2002033097A JP2000216195A JP2000216195A JP2002033097A JP 2002033097 A JP2002033097 A JP 2002033097A JP 2000216195 A JP2000216195 A JP 2000216195A JP 2000216195 A JP2000216195 A JP 2000216195A JP 2002033097 A JP2002033097 A JP 2002033097A
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JP
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battery
seawater
channel
underwater vehicle
negative electrode
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JP2000216195A
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English (en)
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Masahiko Inoue
雅彦 井上
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Yuasa Corp
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Yuasa Corp
Yuasa Battery Corp
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    • Y02E60/12

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  • Filling, Topping-Up Batteries (AREA)
  • Primary Cells (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 導水口または排水口の断面積を大きくして
も、リーク電流が増大することなく、不溶性物質の排出
の促進と筐体内の温度上昇の抑制が図れる水中航走体用
海水電池を得る。 【解決手段】 水中を航走する水中航走体の推進動力源
として使用される電池1であって、前記電池1が複数個
のセルを直列に接続されて筐体2内に収容され、この筐
体2に、導水口6と、導水路3と、排水口7と、排水路
4とを設け、前記セルの、導水路付近または排水路付近
の少なくとも一方に、海水または淡水の流れを蛇行させ
る仕切板5を設けてなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、塩化銀、塩化鉛等
を正極に、マグネシウム合金を負極に使用し、海水また
は淡水中に浸漬することによって活性化させ、得られた
電力を推進動力源として水中を航走する水中航走体に搭
載される水中航走体用海水電池に関するものである。
【0002】
【従来の技術】水中航走体用海水電池は、海水または淡
水中に浸漬することによって活性化させるため、海水ま
たは淡水を、電池を収容した筐体内に導入する導水口と
それを排出する排水口が設けられている。
【0003】このような水中航走体用海水電池は、塩化
銀、塩化鉛等を正極に、マグネシウム合金を負極に使用
しているため、複数個のセルを直列に接続した直列接続
体とすることによって所望の電圧を得、前記直列接続体
を複数個並列に接続した直並列接続体とすることによっ
て所望の電力を得るようにしている。
【0004】ところが、前述した水中航走体用海水電池
は、すべてのセルを均一に活性化させる必要性から、海
水または淡水を一括して前記直列接続体または直並列接
続体に供給するとともに、海水または淡水を排水口から
排出すると同時に、活性化によって生じた不溶性物質を
円滑に排出し、反応熱による筐体内の温度上昇を抑制で
きるような構造になっている。
【0005】上記した、すべてのセルを均一に活性化さ
せる構造のものとしては、特開昭52−35832号公
報に記載されたような、電解液の流量分布を均等にする
ような整流片を兼ねたスペーサを正、負極板の反応面に
備えたものがあり、これによって電圧を安定化すること
ができる。
【0006】ところが、前記公報に記載されたものは、
正、負極板の反応面積が小さいものであれば、工数的に
も対応できるが、正、負極板の反応面積が大きいもの
や、活性化によって生じた不溶性物質の排出を促進し、
反応熱による筐体内の温度上昇を抑制することを考慮し
て導水口や排水口の幅を大きくしたものであれば、工数
的な理由や、周縁を絶縁テープで絶縁処理しただけで
は、セル間に流れるリーク電流が抑制できないという理
由によって対応できていなかった。
【0007】そのため、リーク電流よって電圧や電力が
得られなくなることには対しては、活物質の量に余裕を
持たせたうえで、導水口および排水口の幅を電池を収容
した筐体の直径の3分の1程度にすることによって対応
していた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記した、導水口およ
び排水口の幅を電池を収容した筐体の直径の3分の1程
度にすると、不溶性物質の排出の促進や筐体内の温度上
昇の抑制には寄与できるが、何らかの原因で一部のセル
が活性化できないと、放電可能容量に対するリーク電流
の割合の増大によって設計値どおりの放電時間や放電電
圧が得られず、信頼性が低下するという問題があった。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1記載の発明は、水中を航走する水中航走体
に搭載され、その推進動力源として使用される水中航走
体用海水電池において、前記電池が、正極と負極とを導
電板の両面に貼り合わせてなる単位を複数個配列し、こ
の単位を構成する正極、隣接する単位を構成する負極お
よび前記正極と負極の間の空間で一つのセルを形成し、
前記単位を構成する負極、他の隣接する単位を構成する
正極および前記負極と正極の間の空間で他のセルを形成
することによって複数個のセルを直列に接続した直列接
続体または前記直列接続体を複数個並列に接続した直並
列接続体からなり、かつ前記電池を収容する筐体を有
し、この筐体に、前記電池を活性化させるための海水ま
たは淡水を筐体内に導入する導水口と、前記導水口から
前記電池に至る導水路と、導入した海水または淡水を筐
体外に排出する排水口と、前記電池から前記排水口に至
る排水路とを設け、前記セルの、導水路付近または排水
路付近の少なくとも一方に、海水または淡水の流れを蛇
行させる仕切板を設けたことを特徴とするものであり、
これにより、セル間の共通電解液によるリーク電流の一
部を遮断または抑制することができる。
【0010】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載の水中航走体用海水電池において、導水路または排水
路の少なくとも一方が、水路の一部においてその断面積
を変化させた構造、または水路の一部もしくは全部にお
いてそれを蛇行させた構造の両方またはいずれか一方を
具備していることを特徴とするものであり、これによ
り、断面積を変化させた分だけ総リーク電流を抑制する
ことができ、蛇行させた分だけさらにセル間のリーク電
流を抑制することができるので、設計値どおりの放電時
間や放電電圧が得られないという問題を排除することが
できる。
【0011】また、請求項3記載の発明は、請求項2記
載の水中航走体用海水電池において、導水路または排水
路の少なくとも一方に、その一部を覆うカバーを設け、
このカバーによって水路の一部においてその断面積を変
化させた構造、または水路の一部もしくは全部において
それを蛇行させた構造にしていることを特徴とするもの
であり、これにより、総リーク電流の抑制とセル間のリ
ーク電流の抑制を、容易に実現することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明をその実施の形態に
基づいて説明する。
【0013】図1(a)は本発明の実施の形態に係る水
中航走体用海水電池を説明するために図示した電池の斜
視図、図1(b)は前記電池を筐体に収容した状態を示
す縦断面図、図1(c)は同横断面図である。
【0014】すなわち、図1(a)に示したように、直
列接続体10は、円弧状の対向する二辺11と直線状の
対向する二辺12を有し、この形状の正極の塩化銀と負
極のマグネシウム合金とを導電板の両面に貼り合わせて
なる単位を複数個配列し、この単位を構成する正極、隣
接する単位を構成する負極および前記正極と負極の間の
空間で一つのセルを形成し、前記単位を構成する負極、
他の隣接する単位を構成する正極および前記負極と正極
の間の空間で他のセルを形成することによって複数個の
セルを直列に接続した構造をなし、この直列接続体10
を水中航走体の推進動力源の電池1とするため、図1
(b),(c)のように、筐体2内に収容するととも
に、この筐体2に、前記電池1を活性化させるための海
水または淡水を筐体2内に導入する導水口6と、導入し
た海水または淡水を筐体2外に排出する排水口7と、前
記導水口6から前記電池1に至る導水路3と、前記電池
1から前記排水口7に至る排水路4とを設け、前記セル
の、導水路付近または排水路付近の少なくとも一方に、
海水または淡水の流れを蛇行させる仕切板8を設けてい
る。
【0015】前記仕切板8は、セルを形成する、正極と
負極の間の少なくとも一方の導水路付近または排水路付
近の空間にジグザク状のスペーサを配することにより、
または正極、負極の少なくとも一方の導水路付近または
排水路付近に屏風状のスペーサを立設することによって
設けることができる。
【0016】図2は本発明の第1の実施の形態に係る水
中航走体用海水電池を示す図で、図1の構成に対し、導
水路3または排水路4の少なくとも一方が、水路の一部
においてその断面積を変化させた構造を付加したもの
で、図2(a),(b)はそれに対する実施例を示す図
で、図2(c),(d)は前記実施例に対する各具体例
を示す図である。
【0017】すなわち、図2(a)のものは導水路3ま
たは排水路4の少なくとも一方を、導水口6または排水
口7側の断面積が小さくなるようなテーパー状にしたも
のであり、図2(b)のものは導水路3または排水路4
の少なくとも一方を、中央部の断面積が大きくなるよう
にしたものである。
【0018】図2(a)のような、断面積を変化させる
構造は、図2(c)に示したように、導水路3または排
水路4の少なくとも一方の一部を覆うカバー5を配し、
このカバー5の裏面に壁面51を設けることによってテ
ーパー状にするのがよく、図2(b)のような、断面積
を変化させる構造は、図2(d)に示したように、導水
路3または排水路4の少なくとも一方の一部を覆うカバ
ー5を配し、このカバー5の裏面に壁面52を設けるこ
とによって中央部の断面積が大きくなるようにするのが
よい。
【0019】図3は本発明の第2の実施の形態に係る水
中航走体用海水電池を示す図で、図1の構成に対し、導
水路3または排水路4の少なくとも一方が、水路の一部
もしくは全部においてそれを蛇行させた構造を付加した
もので、図3(a)はそれに対する実施例を示す図で、
図3(b)は前記実施例に対する具体例を示す図であ
る。
【0020】すなわち、図3のものは導水路3または排
水路4の少なくとも一方を、水路の一部または全部にお
いてそれを蛇行させるようにしたものである。
【0021】図3(a)のような、水路の一部または全
部においてそれを蛇行させた構造は、導水路3または排
水路4の少なくとも一方の一部または全部を覆うカバー
5を配し、このカバー5の裏面に壁面53を設けること
によって水路の一部または全部において蛇行させるよう
にするのがよい。
【0022】上記した第1、第2の実施の形態は個別に
設けてもよいが、各実施の形態を併用してもよい。すな
わち、図2(a)のようなテーパー状にするとともに、
その一部または全部においてそれを蛇行させる構造にす
ること、図2(b)のような中央部の断面積を大きくす
るとともに、その一部または全部においてそれを蛇行さ
せる構造にすることが考えられる。
【0023】また、上記した第1、第2の実施の形態に
対する各実施例はカバー5を設けるといった具体例を示
しているが、直列接続体10の、直線状の対向する二辺
12が位置する筐体2の裏面に前述したような壁面5
1,52,53を形成しておいてもよい。
【0024】
【発明の効果】上記した如く、本発明の水中航走体用海
水電池は、導水口または排水口の断面積を大きくして
も、セル間のリーク電流を抑制することができるととも
に、総リーク電流が増大することなく、活性化によって
生じた不溶性物質の排出の促進と反応熱による筐体内の
温度上昇の抑制を図ることができるので、リーク電流に
よって設計値どおりの放電時間や放電電圧が得られない
といった信頼性の低下する原因の排除に寄与することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る水中航走体用海水電
池を説明するための図で、(a)はその斜視図、(b)
は前記電池を筐体に収容した状態を示す縦断面図、
(c)は同横断面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る水中航走体用
海水電池の平面図で、(a),(b)はそれに対する実
施例を示す図、(c),(d)は前記実施例に対する各
具体例を示す図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態に係る水中航走体用
海水電池の平面図で、(a)はそれに対する実施例を示
す図、(b)は前記実施例に対する具体例を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 電池 2 筐体 3 導水路 4 排水路 5 カバー 6 導水口 7 排水口 8 仕切板 10 直列接続体

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水中を航走する水中航走体に搭載され、
    その推進動力源として使用される水中航走体用海水電池
    において、前記電池が、正極と負極とを導電板の両面に
    貼り合わせてなる単位を複数個配列し、この単位を構成
    する正極、隣接する単位を構成する負極および前記正極
    と負極の間の空間で一つのセルを形成し、前記単位を構
    成する負極、他の隣接する単位を構成する正極および前
    記負極と正極の間の空間で他のセルを形成することによ
    って複数個のセルを直列に接続した直列接続体または前
    記直列接続体を複数個並列に接続した直並列接続体から
    なり、かつ前記電池を収容する筐体を有し、この筐体
    に、前記電池を活性化させるための海水または淡水を筐
    体内に導入する導水口と、前記導水口から前記電池に至
    る導水路と、導入した海水または淡水を筐体外に排出す
    る排水口と、前記電池から前記排水口に至る排水路とを
    設け、前記セルの、導水路付近または排水路付近の少な
    くとも一方に、海水または淡水の流れを蛇行させる仕切
    板を設けたことを特徴とする水中航走体用海水電池。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の水中航走体用海水電池に
    おいて、導水路または排水路の少なくとも一方が、水路
    の一部においてその断面積を変化させた構造、または水
    路の一部もしくは全部においてそれを蛇行させた構造の
    両方またはいずれか一方を具備していることを特徴とす
    る水中航走体用海水電池。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の水中航走体用海水電池に
    おいて、導水路または排水路の少なくとも一方に、その
    一部を覆うカバーを設け、このカバーによって水路の一
    部においてその断面積を変化させた構造、または水路の
    一部もしくは全部においてそれを蛇行させた構造にして
    いることを特徴とする水中航走体用海水電池。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014218240A (ja) * 2013-04-30 2014-11-20 台湾カーボンナノチューブテクノロジー股▲ふん▼有限公司 海水電池で駆動する水上乗り物
JP2019172008A (ja) * 2018-03-28 2019-10-10 日本電気株式会社 移動体、充電システム、制御方法及びプログラム

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