JP2002032084A - 電子楽器用ゴム足装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】電子楽器のケースよりも狭い設置場所にこれを
傷づけることなく安定して設置できるゴム足装置を提供
する。 【解決手段】電子楽器１のケース３の底面８に複数個の
ゴム足９を備えたものに於いて、該ゴム足を該ケースの
長手方向に移動させる移動手段１１を設けた。移動手段
を、ケースの底面に長手方向に間隔を存して各ゴム足に
つき複数個ずつ設けた取付け孔１２と、各ゴム足に設け
た該取付け孔と嵌合する取付け軸１３とで構成し、或い
はケースの底面に形成した長手方向に延びるスリット１
４と、ゴム足に取り付けられて該スリット１４を挿通す
る取付け軸１３とで構成する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、テーブル等の適当
な平坦部に直接載置される電子鍵盤楽器などの電子楽器
のゴム足装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、専用のスタンドを備えていない電
子楽器では、これをテーブルや机やこたつ台上に載置し
て演奏することを想定して電子楽器のケースの底面に３
個乃至５個程度のゴム足が設けられている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】該ゴム足は、電子楽器
の置き場所を傷付けないこと、振動を緩和することなど
のために設けられるが、その置き場所は電子楽器のケー
スの大きさよりも狭いことも考えられ、かかる場合、該
ケースの底面が直接にテーブル等に接触してその表面な
どを傷つけるおそれがあり、該底面にはネジ頭などが突
出しているのでケースが不安定にテーブル上に載置され
がちになって演奏に悪影響を与えてしまう。

【０００４】本発明は、電子楽器のケースよりも狭い設
置場所にこれを傷づけることなく安定して設置できるゴ
ム足装置を提供することを目的とするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明では、上記の目的
を達成するため、電子楽器のケースの底面に複数個のゴ
ム足を備えたものに於いて、該ゴム足を該ケースの長手
方向に移動させる移動手段を設けるようにした。該移動
手段を、該ケースの底面に該長手方向に間隔を存して各
ゴム足につき複数個ずつ設けた取付け孔と、各ゴム足に
設けた該取付け孔と嵌合する取付け軸とで構成すると、
製作容易で安価に得られ、該ケースの底面に形成した該
長手方向に延びるスリットと、該ゴム足に取り付けられ
て該スリットを挿通する取付け軸とで構成することで、
操作が簡単になり、該ゴム足を該長手方向に長く形成し
ておくことで、ゴム足の適応範囲が広くなる。

【０００６】

【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図１に示す
電子ピアノに適用した例に基づき説明すると、同図の符
号１は両側の腕木２、２間に黒鍵と白鍵の鍵盤を配列し
た電子ピアノ、符号３は該電子ピアノ１のケースを示
す。該ケース３は、図２に示すように、ピアノアクショ
ン機構を搭載した木製の棚板４と、アルミ押出し材から
成るパネル５及び口棒６を有し、該パネル５にスピーカ
ー７を取付けした。該ケース３の長手方向の一般的な長
さは、約１３０ｃｍであり、専用のスタンドを備えぬ形
式すなわち卓上置き形式のものでは、該ケース３の底面
８に例えば４個のゴム足９を設け、該ゴム足９を介して
テーブルなどの平坦部１０に該電子ピアノが載置され
る。

【０００７】しかし、該平坦部１０がこたつ台などのよ
うな該ケース３の長さ以下の狭いものになると、一部の
ゴム足９が平坦部１０から外れるので、前記したように
底面８が平坦部１０と直接に接触して傷つけるなどの不
都合を伴うが、本発明では、該底面８に該ゴム足９を該
ケース３の長手方向へ移動させる移動手段１１を設ける
ことで、その不都合を解消するようにした。

【０００８】これを更に説明すると、該底面８を構成す
る棚板４に各ゴム足９につき複数個ずつ形成した該ケー
ス３の長手方向に間隔Ａを有する取付け孔１２ａ、１２
ｂと、各ゴム足９に設けた該取付け孔１２と嵌合する取
付け軸１３とで該移動手段１１を構成し、電子楽器１を
該ケース３の長さ以下の平坦部１０に載置するとき、ゴ
ム足９の取付け軸１３をケース３の外側の取付け孔１２
ａから内側の取付け孔１２ｂへ移動させ、図３のように
狭い平坦部１０上の位置に各ゴム足９が載ることで上記
不都合が解消される。図示の場合、該ケース３の長手方
向だけでなく短手方向にもゴム足９を移動できるよう
に、短手方向に間隔Ｂを有する取付け孔１２ｃを用意し
た。

【０００９】また、図２の例では、該取付け孔１２をネ
ジ孔を形成したオニメナットを棚板４に埋め込んで形成
し、取付け孔１２にはゴム足９に埋め込んだ金属製ネジ
軸からなる取付け軸１３を螺着して取り付けるようにし
たが、各取付け孔１２の形状を図４に示すような長孔と
し、該ゴム足９の取付け軸１３にこの取付け孔１２に適
合した頭部１３ａを設け、該頭部１３ａを取付け孔１２
に挿通させたのちゴム足９を９０°旋回させて取り付け
るようにすることも可能である。一例として、該棚板４
は厚さ９ｍｍ、ゴム足９の高さは１５ｍｍに形成され
る。

【００１０】該移動手段１１は、図５乃至図７に示すよ
うなスリット１４を有するチャンネル材１５を底面８に
取付け、そのチャンネル内１６にスライド自在に収容し
たナット１７にゴム足９の取付け軸１３を螺着して構成
しても良く、この場合はゴム足９を回してナットを緩め
ることで該チャンネル材１５に沿って簡単にゴム足９を
移動させることができる。尚、該ゴム足９自体の形状を
図８のように長手に形成することで、わずかの移動で各
種寸法の平坦部１０に適応できて有利である。

【００１１】

【発明の効果】以上のように本発明によると、電子楽器
ケースの底面のゴム足を該ケースの長手方向に移動させ
るための移動手段を設けたので、該ケースをこれよりも
狭いテーブルなどの設置場所に該テーブルなどを傷づけ
ることなく安定して設置でき、良好な演奏を行え、該移
動手段を、ケースの底面に該長手方向に間隔を存して各
ゴム足につき複数個ずつ設けた取付け孔と、各ゴム足に
設けた該取付け孔と嵌合する取付け軸とで構成すること
で、簡単に製作でき、該移動手段を、該ケースの底面に
設けた該長手方向に延びるスリットとゴム足に取り付け
られて該スリットを挿通する取付け軸とで構成すること
で、設置場所に応じたゴム足の移動を簡単に行え、該ゴ
ム足を該長手方向に長く形成しておくことで、各種寸法
の載置場所に広範囲に適応させることができる等の効果
がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施の形態を示す平面図

【図２】図１の２−２線部分の拡大断面図

【図３】ゴム足移動状態の平面図

【図４】ゴム足の変形例の斜視図

【図５】本発明の他の実施例に於ける要部の斜視図

【図６】本発明の他の実施例の側面図

【図７】図６の平面図

【図８】ゴム足の変形例の斜視図

【符号の説明】

１ 電子楽器、３ ケース、４ 棚板、８ 底面、９
ゴム足、１１ 移動手段、１２・１２ａ・１２ｂ・１２
ｃ 取付け孔、１３ 取付け軸、１４ スリット、

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】電子楽器のケースの底面に複数個のゴム足
   を備えたものに於いて、該ゴム足を該ケースの長手方向
   に移動させる移動手段を設けたことを特徴とする電子楽
   器用ゴム足装置。
2. 【請求項２】上記移動手段を、上記ケースの底面に上記
   長手方向に間隔を存して上記各ゴム足につき複数個ずつ
   設けた取付け孔と、各ゴム足に設けた該取付け孔と嵌合
   する取付け軸とで構成したことを特徴とする請求項１に
   記載の電子楽器用ゴム足装置。
3. 【請求項３】上記移動手段を、上記ケースの底面に形成
   した上記長手方向に延びるスリットと、上記ゴム足に取
   り付けられて該スリットを挿通する取付け軸とで構成し
   たことを特徴とする請求項１に記載の電子楽器用ゴム足
   装置。
4. 【請求項４】上記ゴム足を上記長手方向に長く形成した
   ことを特徴とする請求項１乃至３のいずれか１項に記載
   の電子楽器用ゴム足装置。