JP2002031644A - 3軸加速度センサ及びそのz軸依存性の補正方法 - Google Patents

3軸加速度センサ及びそのz軸依存性の補正方法

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JP2002031644A
JP2002031644A JP2000216452A JP2000216452A JP2002031644A JP 2002031644 A JP2002031644 A JP 2002031644A JP 2000216452 A JP2000216452 A JP 2000216452A JP 2000216452 A JP2000216452 A JP 2000216452A JP 2002031644 A JP2002031644 A JP 2002031644A
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capacitance
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Masaaki Nishimura
昌晃 西村
Yoshinobu Matsumoto
佳宣 松本
Kazuhiro Okada
和廣 岡田
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Wacoh Corp
Yazaki Corp
Wako KK
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Wacoh Corp
Yazaki Corp
Wako KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小規模な回路構成であるにも拘わらず、X、
Y及びZ軸方向といった3次元方向の正確な加速度を検
出できる3軸加速度センサ及びそのZ軸依存性の補正方
法を提供する。 【解決手段】 X軸方向に配置された一対の静電容量素
子Cx+及びCx-の容量比に基づいてX軸方向の加速度を
検出する第1スイッチトキャパシタ回路41と、Y軸方
向に配置された一対の静電容量素子Cy+及びCy-の容量
比に基づいてY軸方向の加速度を検出する第2スイッチ
トキャパシタ回路42と、Z軸方向に配置された静電容
量素子Czと基準容量を有する静電容量素子Crefの容量
比に基づいてZ軸方向の加速度を検出する第3スイッチ
トキャパシタ回路43とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、自動車の
衝突検出等に使用される静電容量型の3軸加速度センサ
及びそのZ軸依存性の補正方法に関し、特に検出される
加速度値の精度を向上させる技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、静電容量型の加速度センサとし
て、X、Y及びZ軸といった3次元方向の加速度を検出
する3軸加速度センサが知られている。この3軸加速度
センサは、静電容量素子の構造や信号処理回路の特性に
よって、X軸及びY軸方向の出力がZ軸方向の加速度に
依存するというZ軸依存性を有する。このようなZ軸依
存性を解消するために、特開平9−21825号公報は
「加速度センサの他軸干渉出力の補正方法」を開示して
いる。
【0003】この従来の3軸加速度センサでは、円筒内
に配設された固定基板及び可撓基板の各対向面に電極を
設けることにより、5個の静電容量素子C1〜C5が形
成されている。このうち、静電容量素子C1とC3とは
円筒の中心線を対称軸としてX軸方向に対称になるよう
に配置され、静電容量素子C2とC4とは円筒の中心線
を対称軸としてY軸方向に対称になるように配置され、
静電容量素子C5は円筒の中心線の周囲に配置されてい
る。
【0004】以上のように構成された静電容量素子C1
〜C5のそれぞれからの信号は、図10に示す補正回路
で補正され、X、Y及びZ軸方向の加速度Vx、Vy及び
Vzを表す電圧信号がそれぞれ出力される。具体的に説
明すると、補正回路は、容量−電圧変換回路(以下、
「CV変換回路」と略記する)61〜65、X軸用の差
分回路71、Y軸用の差分回路72、X軸補正回路81
及びY軸補正回路82から構成されている。
【0005】静電容量素子C1〜C5からの信号は、そ
れぞれCV変換回路61〜65に供給され、各CV変換
回路61〜65で静電容量素子C1〜C5の容量に応じ
た電圧信号V1〜V5に変換される。CV変換回路61
及び62からの電圧信号V1及びV3はX軸用の差分回
路71に供給される。また、CV変換回路63及び64
からの電圧信号V2及びV4はY軸用の差分回路72に
供給される。X軸用の差分回路71は、電圧信号V1及
びV3の差を算出し、電圧信号「V1−V3」としてX
軸補正回路81に供給する。また、Y軸用の差分回路7
2は、電圧信号V2及びV4の差を算出し、電圧信号
「V2−V4」としてY軸補正回路82に供給する。
【0006】X軸補正回路81は、電圧信号「V1−V
3」からZ軸による干渉成分「K・V5」を減算し、X
軸方向の加速度Vxとして出力する。ここで、Kは補正
係数である。また、Y軸補正回路82は、電圧信号「V
2−V4」からZ軸による干渉成分「K’・V5」を減
算し、Y軸方向の加速度Vyとして出力する。ここで、
K’は補正係数である。Z軸の加速度Vzとしては、C
V変換回路65からの電圧信号V5がそのまま出力され
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の3軸加速度センサは、2つの静電容量素子の容
量差からX軸及びY軸方向の加速度を検出しているの
で、Z軸方向の加速度が異なると、Z軸方向の容量差が
異なることから、正確な検出結果が得られないという問
題があった。
【0008】また、上述した従来の3軸加速度センサ
は、図10に示されるように、各静電容量素子C1〜C
5からの信号を電圧信号に変換するためのCV変換回路
を静電容量素子の数だけ備えなければならないので、回
路規模が大きくなるという問題があった。
【0009】本発明は、小規模な回路構成であるにも拘
わらず、X、Y及びZ軸方向といった3次元方向の正確
な加速度を検出できる3軸加速度センサ及びそのZ軸依
存性の補正方法を提供することを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するために以下の構成とした。請求項1の発明の3軸
加速度センサは、固定基板と可動基板との各対向面に電
極を配置し、対向配置される静電容量素子を複数対設
け、複数対の静電容量素子の静電容量変化に基づき前記
基板面に平行に設定されたXY平面上のX軸方向及びY
軸方向の加速度、及び前記XY平面に直交するZ軸方向
の加速度を検出する3軸加速度センサにおいて、前記X
軸方向に沿って配置されたX軸用の一対の静電容量素子
の容量比に基づいて前記X軸方向の加速度を検出するX
軸加速度検出手段と、前記Y軸方向に沿って配置された
Y軸用の一対の静電容量素子の容量比に基づいて前記Y
軸方向の加速度を検出するY軸加速度検出手段と、Z軸
用静電容量素子と基準容量を有する基準静電容量素子と
の一対の静電容量素子の容量比に基づいて前記Z軸方向
の加速度を検出するZ軸加速度検出手段とを備えたこと
を特徴とする。
【0011】請求項1の発明によれば、X、Y及びZ軸
のそれぞれに対応して配置された一対の静電容量素子の
容量比に基づいて、X、Y及びZ軸のそれぞれの加速度
を検出する。すなわち、容量比を求めることで、例え
ば、X軸用の一方の静電容量素子に含まれるZ軸方向の
誤差とX軸用の他方の静電容量素子に含まれるZ軸方向
の誤差とが約分により除去されるので、従来の容量差に
基づいて加速度を検出する場合に発生するZ軸方向の誤
差が減少する。従って、X軸方向、Y軸方向の検出感度
のZ軸依存性を補正することができ、これによって、正
確な検出結果を得ることができる。
【0012】また、請求項2の発明は、請求項1記載の
3軸加速度センサにおいて、前記X軸加速度検出手段、
前記Y軸加速度検出手段、前記Z軸加速度検出手段のそ
れぞれは、直列接続された前記一対の静電容量素子の一
方の静電容量素子を電源の正極に接続し、他方の静電容
量素子を前記電源の負極に接続し、前記一対の静電容量
素子の直列接続点に反転入力端子が接続された演算増幅
器を設け、該演算増幅器の出力端子から加速度検出信号
を出力することを特徴とする。
【0013】請求項2の発明によれば、各加速度検出手
段は、直列接続された一対の静電容量素子の直列接続点
からの分圧電圧を演算増幅器の反転入力端子に入力し、
演算増幅器の出力端子から加速度検出信号を出力するの
で、一対の静電容量素子の容量比に基づいて正確に加速
度を検出することができる。
【0014】請求項3の発明は、請求項1記載の3軸加
速度センサにおいて、前記X軸加速度検出手段、前記Y
軸加速度検出手段、前記Z軸加速度検出手段のそれぞれ
は、直列接続された前記一対の静電容量素子の一方の静
電容量素子と電源の正極とに接続された第1スイッチン
グ素子、他方の静電容量素子と前記電源の負極とに接続
された第2スイッチング素子、前記一対の静電容量素子
の直列接続点に反転入力端子が接続された演算増幅器、
前記反転入力端子と前記演算増幅器の出力端子とに接続
された第3スイッチング素子、前記演算増幅器の非反転
入力端子と前記出力端子とに接続された第4スイッチン
グ素子、前記非反転入力端子と前記一方の静電容量素子
とに接続された第5スイッチング素子、前記非反転入力
端子と前記他方の静電容量素子とに接続された第6スイ
ッチング素子を有するスイッチトキャパシタ回路からな
り、前記第1乃至第3スイッチング素子のそれぞれは、
入力された制御信号により同時にオンまたはオフし、前
記第4乃至第6スイッチング素子のそれぞれは、前記第
1乃至第3スイッチング素子と相補的に動作することを
特徴とする。
【0015】請求項3の発明によれば、各加速度検出手
段は、第1乃至第3スイッチング素子のそれぞれを、入
力された制御信号により同時にオンまたはオフし、第4
乃至第6スイッチング素子のそれぞれを、第1乃至第3
スイッチング素子と相補的に動作させることにより、直
列接続された一対の静電容量素子の直列接続点からの分
圧電圧を演算増幅器の反転入力端子に入力し、演算増幅
器の出力端子から加速度検出信号を出力するので、一対
の静電容量素子の容量比に基づいて加速度をさらに正確
に検出することができる。
【0016】請求項4の発明は、請求項1記載の3軸加
速度センサにおいて、前記Z軸加速度検出手段は、前記
Z軸用静電容量素子と前記基準静電容量素子との容量比
を表す信号をパルス密度変調するZ軸変調器と、このZ
軸変調器で得られたZ軸パルス信号を一定時間カウント
し、得られたカウンタ値に基づきZ軸方向の加速度を検
出するZ軸カウンタと、前記Z軸パルス信号を所定値か
らダウンカウントするダウンカウンタとを有し、前記X
軸加速度検出手段は、前記X軸用の一対の静電容量素子
の容量比を表す信号をパルス密度変調するX軸変調器
と、このX軸変調器で得られたX軸パルス信号を前記ダ
ウンカウンタが示す時間だけカウントし、得られたカウ
ント値に基づきX軸方向の加速度を検出するX軸カウン
タとを有し、前記Y軸加速度検出手段は、前記Y軸用の
一対の静電容量素子の容量比を表す信号をパルス密度変
調するY軸変調器と、このY軸変調器で得られたY軸パ
ルス信号を前記ダウンカウンタが示す時間だけカウント
し、得られたカウント値に基づきY軸方向の加速度を検
出するY軸カウンタとを有することを特徴とする。
【0017】請求項4の発明によれば、X、Y及びZ軸
のそれぞれに対応して配置された一対の静電容量素子の
容量比に基づいて加速度を検出するので、従来の容量差
に基づいて加速度を検出する場合に発生するZ軸方向の
誤差が生じず、正確な検出結果を得ることができ、しか
も、パルス密度変調により得られるパルスをカウントす
るといったデジタル処理が行われるので、さらに正確な
加速度値を得ることができる。
【0018】請求項5の発明は、固定基板と可動基板と
の各対向面に電極を配置し、対向配置される静電容量素
子を複数対設け、複数対の静電容量素子の静電容量変化
に基づき前記基板面に平行に設定されたXY平面上のX
軸方向及びY軸方向の加速度、及び前記XY平面に直交
するZ軸方向の加速度を検出する3軸加速度センサのZ
軸依存性の補正方法であって、前記X軸方向に沿って配
置されたX軸用の一対の静電容量素子の容量比を求め、
該容量比に基づいて前記X軸方向の加速度を検出するX
軸加速度検出工程と、前記Y軸方向に沿って配置された
Y軸用の一対の静電容量素子の容量比を求め、該容量比
に基づいて前記Y軸方向の加速度を検出するY軸加速度
検出工程と、Z軸用静電容量素子と基準容量を有する基
準静電容量素子との一対の静電容量素子の容量比を求め
該容量比に基づいて前記Z軸方向の加速度を検出するZ
軸加速度検出工程と、備えたことを特徴とする。この請
求項5の発明によれば、請求項1の発明と同様の作用・
効果が得られる。
【0019】請求項6の発明は、請求項5記載の3軸加
速度センサのZ軸依存性の補正方法において、前記Z軸
加速度検出工程は、前記Z軸用静電容量素子と前記基準
静電容量素子との容量比を表す信号をパルス密度変調
し、得られたZ軸パルス信号を一定時間カウントし、得
られたカウンタ値に基づきZ軸方向の加速度を検出し、
前記Z軸パルス信号をダウンカウンタにより所定値から
ダウンカウントし、前記X軸加速度検出工程は、前記X
軸用の一対の静電容量素子の容量比を表す信号をパルス
密度変調し、得られたX軸パルス信号を前記ダウンカウ
ンタが示す時間だけカウントし、得られたカウント値に
基づきX軸方向の加速度を検出し、前記Y軸加速度検出
工程は、前記Y軸用の一対の静電容量素子の容量比を表
す信号をパルス密度変調し、得られたY軸パルス信号を
前記ダウンカウンタが示す時間だけカウントし、得られ
たカウント値に基づきY軸方向の加速度を検出すること
を特徴とする。この請求項6の発明によれば、請求項4
の発明と同様の作用・効果が得られる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の3軸加速度センサ
及びそのZ軸依存性の補正方法の実施の形態を図面を参
照しながら詳細に説明する。
【0021】(第1の実施の形態)本発明の第1の実施
の形態に係る3軸加速度センサのセンサ部の構造を図1
に示し、検出回路の構成を図2に示す。
【0022】この3軸加速度センサのセンサ部は、従来
の加速度センサと同様に、5つの静電容量素子から構成
されている。すなわち、センサ部は、図1(B)の断面
図に示すように、可動部10、固定部20及び垂錘体3
0から構成されている。可動部10は、可動基板からな
り、SOIウエハを用いてシリコンでメサ構造を形成
し、そのメサを下部に設けられた梁で支える構造を有す
る。この可動部10の上面には、酸化シリコンSiO
によって、適当な質量を有する作動体としての垂錘体3
0が固着されている。
【0023】可動部10の底面には、図1(A)の底面
図に示すように、静電容量素子を形成する一方の電極部
が形成されている。この一方の電極部は、外側電極11
に接続された内側電極12のクロスポイントを含む周辺
領域に形成されたZ軸用電極15、Z軸用電極15を挟
んでX軸方向に配置された一対のX軸用電極13a,1
3b、Z軸用電極15を挟んでY軸方向に配置された一
対のY軸用電極14a,14bの5つの電極から構成さ
れ、各電極は、相互に電気的に接続されるようになって
いる。
【0024】また、固定部20は、図1(C)に示すよ
うに、固定基板としてのガラス基板21の上に5つのア
ルミニウム電極(Al電極)22が設けられる。これら
のAl電極22は、中央部に配置されたZ軸用電極2
5、Z軸用電極25を挟んでX軸方向に配置された一対
のX軸用電極23a,23b、Z軸用電極25を挟んで
Y軸方向に配置された一対のY軸用電極24a,24b
の5つの電極から構成され、可動部10の各電極に対向
するように配置されている。これらの5つの電極によ
り、静電容量素子の他方の電極部を構成している。以上
の構成により、Cx+、Cx-、Cy+、Cy-及びCzといっ
た5個の静電容量素子が形成されている。Cx+、Cx-
は、X軸用の一対の静電容量素子を構成し、Cy+、Cy-
は、Y軸用の一対の静電容量素子を構成し、Czと基準
静電容量素子CrefとでZ軸用の一対の静電容量素子を
構成している。基準静電容量素子Crefは、一定容量を
有する静電容量素子である。
【0025】検出回路にはスイッチトキャパシタ方式の
回路が採用されている。この検出回路は、X、Y及びZ
軸といった3軸方向の加速度を同時に検出し、且つX軸
及びY軸方向の加速度のZ軸依存性を減少させる補正を
行う。
【0026】この検出回路は、図2に示すように、X軸
用の一対の静電容量素子Cx+、Cx-の容量比に基づいて
X軸方向の加速度を検出する第1スイッチトキャパシタ
回路41、Y軸用の一対の静電容量素子Cy+、Cy- に
基づいてY軸方向の加速度を検出する第2スイッチトキ
ャパシタ回路42、及びCzと基準静電容量素子Crefと
の容量比に基づいてZ軸方向の加速度を検出する第3ス
イッチトキャパシタ回路43から構成されている。
【0027】第1スイッチトキャパシタ回路41は、直
列接続された一対の静電容量素子Cx+及びCx-、一方の
静電容量素子Cx+と電源Vddの正極とに接続された第1
スイッチング素子S1、他方の静電容量素子Cx-と電源
Vddの負極(グランド)とに接続された第2スイッチン
グ素子S1、演算増幅器OP1、演算増幅器OP1の非
反転入力端子とグランドと接続されたキャパシタCm
1、演算増幅器OP1の反転入力端子と出力端子とに接
続された第3スイッチング素子S1及びキャパシタCf
1、演算増幅器OP1の非反転入力端子と出力端子とに
接続された第4スイッチング素子S2、演算増幅器OP
1の非反転入力端子と一方の静電容量素子Cx+とに接続
された第5スイッチング素子S2、非反転入力端子と他
方の静電容量素子Cx-とに接続された第6スイッチング
素子S2、一対の静電容量素子Cx+及びCx-の直列接続
点と演算増幅器OP1の反転入力端子とに接続された第
7スイッチング素子S1及び第8スイッチング素子S2
を有する。
【0028】第1乃至第3スイッチング素子、第7スイ
ッチング素子S1のそれぞれは、入力された制御信号に
より同時にオンまたはオフし、第4乃至第6スイッチン
グ素子、第8スイッチング素子S2のそれぞれは、第1
乃至第3スイッチング素子と相補的に(一方のスイッチ
ング素子がオンのときに他方のスイッチング素子がオフ
する動作)動作するようになっている。
【0029】また、第2スイッチトキャパシタ回路42
及び第3スイッチトキャパシタ回路43も第1スイッチ
トキャパシタ回路41と同一に構成されるので、概略の
みを説明する。第2スイッチトキャパシタ回路42は、
静電容量素子Cy+及びCy-、複数のスイッチング素子S
3及びS4、キャパシタCf2及びCm2、並びに演算
増幅器OP2が図示するように接続されて構成されてい
る。更に、第3スイッチトキャパシタ回路43は、静電
容量素子Cz及びCref、複数のスイッチング素子S5及
びS6、キャパシタCf3及びCm3、並びに演算増幅
器OP3が図示するように接続されて構成されている。
【0030】また、第1〜第3スイッチトキャパシタ回
路41〜43内のスイッチング素子S1〜S6は、図3
に示すように、時間の経過に連れて循環しながら排他的
にオン(図中の高レベル)になるように制御される。
【0031】第1〜第3スイッチトキャパシタ回路41
〜43のそれぞれは、図2に示すように同一の構成を有
し、それらの動作も同一であるので、以下では第1スイ
ッチトキャパシタ回路41を主体に説明する。
【0032】第1スイッチトキャパシタ回路41におい
て、或るタイミングでスイッチング素子S1がオンにさ
れると、第1スイッチトキャパシタ回路41は、図4に
示す回路と等価になる。従って、静電容量素子Cx+及び
Cx-に蓄積される電荷Qx+及びQx-は、それぞれ下記式
(1)及び(2)で表される。
【0033】 Qx+=(Vdd−Vm)・Cx+・・・式(1) Qx-=Vm・Cx-・・・式(2) ここで、Vmは可動部10に形成された電極の電位であ
る。
【0034】次のタイミングでスイッチング素子S2が
オンにされると、第1スイッチトキャパシタ回路41
は、図5に示す回路と等価になる。ここで、「Qx+>Q
x-」と仮定すると、演算増幅器OP1への入力ΔVは下
記式(3)で表される。
【0035】 ΔV=(Qx+−Qx-)/(Cx++Cx-+Cf1)・・・式(3) 上記ΔVが正の時に演算増幅器OP1の出力は増加す
る。スイッチング素子S1とS2とが順次オンにされる
ことにより、第1スイッチトキャパシタ回路41は、Δ
Vがゼロに近づくように動作する。この時、「Qx+=Q
x-」であるので、次の式(4)が成立する。
【0036】 (Vdd−Vm)・Cx+=Vm・Cx-・・・式(4) これを整理すると、下記式(5)が得られる。
【0037】 Vm=Vdd・Cx+/(Cx++Cx-)=Vx・・・式(5) 同様にして、第2スイッチトキャパシタ回路42のスイ
ッチング素子S3とS4とが順次オンにされることによ
り、下記式(6)が得られる。
【0038】 Vm=Vdd・Cy+/(Cy++Cy-)=Vy・・・式(6) 同様にして、第3スイッチトキャパシタ回路43のスイ
ッチング素子S5とS6とが順次オンにされることによ
り、下記式(7)が得られる。
【0039】 Vm=Vdd・Cz/(Cz+Cref)=Vz・・・式(7) このように、スイッチング素子S1〜S6が、図3に示
すように順次オンにされることにより、第1〜第3スイ
ッチトキャパシタ回路41〜43のそれぞれは、X軸方
向の静電容量素子Cx+とCx-との容量比をX軸方向の加
速度Vxとして、Y軸方向の静電容量素子Cy+とCy-と
の容量比をY軸方向の加速度Vyとして、Z軸方向の静
電容量素子CzとCrefとの容量比をZ軸方向の加速度V
zとして、電圧信号で順次出力する。
【0040】次に、このように構成される3軸加速度セ
ンサにおいて、X及びY軸方向加速度のZ軸依存性を解
消できる原理を説明する。上記検出回路の出力は、上記
式(5)〜(7)から理解できるように、下記式(8)
で表すことができる。
【0041】 V(x,y,z)=Vdd・C+(x,y,z)/(C+(x,y,z)+C-(x,y,z ))・・・式(8) この式(8)において、C+にZ軸方向の容量Cz+、C-
に一定の容量Cref(=Cz-)を与えれば、Z軸方向の
加速度Vzが得られる。また、X軸方向の静電容量素子
Cx+とCx-とを、図2に示すように配置することによる
差動容量からX軸方向の加速度が得られるが、Cx+とC
x-はZ軸方向の加速度により増減する。同様に、Y軸方
向の静電容量素子Cy+とCy-とを図2に示すように配置
することによる差動容量からY軸方向の加速度が得られ
るが、Cy+とCy-はZ軸方向の加速度により増減する。
しかし、上記のように構成されるスイッチトキャパシタ
方式の回路を採用した検出回路を用いれば、Z軸方向の
加速度による容量の増減が打ち消されることになる。
【0042】例えば、X軸方向に加速度が加わったとす
ると、下記のように表現できる。まず、Z軸により容量
値は、 Cx=εS/(d−Kz・Az)・・・式(9) となる。ここで、εは誘電率、Sは電極面積、AzはZ
軸方向の加速度、KzはZ軸方向の加速度に対する容量
変化率である。
【0043】この式(9)の値からX軸方向の加速度A
xが加わり容量が変化する。よって、X軸方向の加速度
による静電容量素子Cx+及びCx-の容量変化は、下記式
(10)及び(11)で表現できる。 Cx+=εS/(d−Kx・Ax−Kz・Az)・・・式(10) Cx-=εS/(d+Kx・Ax−Kz・Az)・・・式(11) ここで、KxはX軸方向の加速度に対する容量変化率で
ある。
【0044】上記式(10)及び(11)を式(8)に
代入すると、X軸方向の加速度Vxは、下記式(12−
1)のようになる。
【0045】 Vx={εS/(d−Kx・Ax−Kz・Az)}/{εS/(d−Kx・Ax−Kz ・Az)−εS/(d+Kx・Ax−Kz・Az)} =1/{1+(d−Kx・Ax−Kz・Az)/(d+Kx・Ax−Kz・Az)} =(d+Kx・Ax−Kz・Az)/(d+Kx・Ax−Kz・Az+d−Kx・Ax −Kz・Az) =(d−Kz・Az+Kx・Ax)/2(d−Kz・Az) ={1+Kx・Ax/(d−Kz・Az)}/2・・・式(12−1) d》Kz・Azの場合、 Vx={1+Kx・Ax/d}/2・・・式(12−2) よって、この式(12−1)よりZ軸依存性は減衰し、
d》Kz・Azの条件下では、式(12−2)からZ軸依
存性を除去できることがわかる。Y軸方向の検出感度の
Z軸依存性の補正についても同様である。
【0046】次に、第1の実施の形態に係る3軸加速度
センサのZ軸依存性の補正の効果を、上記特開平9−2
1825号公報に開示された従来の加速度センサの他軸
干渉出力の補正方法と比較して説明する。
【0047】まず、従来の加速度センサの他軸干渉出力
の補正方法で用いられる容量差によりZ軸依存性を補正
する場合を考える。今、加速度が0Gの時の電極間距離
をd、その時の容量をC0=ε(S/d)、地球重力の
影響による電極間距離の変化を±0.01と仮定した場
合における電極間距離を1.01d及び0.99d、そ
の時の容量をそれぞれCz+0.1=ε(S/1.01d)
及びCz-0.1=ε(S/0.99d)とする。ここに、
εは誘電率、Sは電極面積である。電極間距離と静電容
量との関係を図6に示す。
【0048】ここで、加速度センサにX軸方向に加速度
(電極間距離の変化を±0.1と仮定する)が加わると
すると、Z軸方向の加速度が0Gの時の容量差ΔCsub0
は以下の式(13)で表される。
【0049】 また、Z軸方向の加速度が1Gの時の容量差ΔCsub+1
は以下の式(14)で表され、Z軸方向の加速度が0G
である時の容量差ΔCsub0との誤差は1.98%にな
る。
【0050】 ΔCsub+1=εS/(1.01d−0.1d)−εS/(1.01d+0.1 d) =0.198εS/d・・・式(14) また、Z軸方向の加速度が−1Gの時の容量差ΔCsub-
1は以下の式(15)で表され、Z軸方向の加速度が0
Gである時の容量差ΔCsub0との誤差は1.98%にな
る。
【0051】 ΔCsub-1=εS/(0.99d−0.1d)−εS/(0.99d+0.1 d) =0.206εS/d・・・式(15) 次に、本発明の第1の実施の形態に係る補正方法で用い
られる容量比によりZ軸依存性を補正する場合を考え
る。
【0052】Z軸方向の加速度が0Gの時の容量比は以
下の式(16)で表される。
【0053】 {Cx+/(Cx++Cx-)}rate =(εS/0.9d)/{(εS/0.9d)+(εS/1.1d)} =1/(1+0.9/1.1) =0.55・・・式(16) また、Z軸方向の加速度が1Gの時の容量比は以下の式
(17)で表され、Z軸方向の加速度が0Gである時の
容量比との誤差は0.09%になる。
【0054】 {Cx+/(Cx++Cx-)}rate+1 ={εS/(1.01d−0.1d)}/{(εS/(1.01d−0.1d )+(εS/(1.01d+0.1d)} =1/(1+0.91/1.11) =0.5495・・・式(17) また、Z軸方向の加速度が−1Gの時の容量比は以下の
式(18)で表され、Z軸方向の加速度が0Gである時
の容量比との誤差は0.09%になる。
【0055】 {Cx+/(Cx++Cx-)}rate-1 ={εS/(0.99d−0.1d)}/{(εS/(0.99d−0.1d )+(εS/(0.99d+0.1d)} =1/(1+0.89/1.09) =0.5505・・・式(18) 上記従来の加速度センサの他軸干渉出力の補正方法で採
用されている容量差による方法では、Z軸方向の加速度
が0Gである場合との誤差を補正するために、Z軸方向
成分に応じた信号を加減算しなければならないが、図7
の変位による容量変化特性に示すように、特性が線形で
ないため、近似的な補正となっている。これに対し、本
発明の第1の実施の形態に係る3軸加速度センサで採用
されている容量比を用いた方法によれば、Z軸方向成分
の信号は含まれていないため、補正率は容量差に比べて
非常によいことがわかる。
【0056】また、図2に示した検出回路は、図10に
示したCV変換回路部に対応する。これらの図から、検
出回路の回路規模はCV変換回路部の1/2以下になる
ことが推測される。
【0057】(第2の実施の形態)この第2の実施の形
態に係る3軸加速度センサはデジタル回路で構成されて
いる。この第2の実施の形態に係る3軸加速度センサの
センサ部は、第1の実施の形態に係る3軸加速度センサ
のセンサ部と同じであり、検出回路の構成及び動作が異
なる。従って、以下では、検出回路を中心に説明する。
【0058】検出回路は、ΔΣ変調方式を採用した回路
から構成され、X、Y及びZ軸といった3軸方向の加速
度を同時に検出し、且つX軸及びY軸方向の検出感度の
Z軸依存性を減少させる補正を行う。このΔΣ変調方式
では、図9に示すように、加速度信号はパルス密度変調
信号として得られる。
【0059】この検出回路は、図8に示すように、X軸
用の一対の静電容量素子Cx+及びCx-、Y軸用の一対の
静電容量素子Cy+及びCy-、Z軸用の一対の静電容量素
子Cz及びCref、スイッチング素子S1〜S3、ΔΣ変
調器50〜52、カウンタ53〜55、ダウンカウンタ
56及び抵抗素子Rから構成されている。
【0060】静電容量素子Cx+とCx-との接続点からの
信号はスイッチング素子S1を介してΔΣ変調器50に
供給される。ΔΣ変調器50は、入力された信号をパル
ス密度変調し、パルス密度変調信号Pxとしてカウンタ
53に供給する。カウンタ53は、ダウンカウンタ56
から供給されるパルス取り込み時間Tzの間、パルス密
度変調信号Pxのパルスをカウントする。このカウンタ
53でカウントされた値は、X軸方向の加速度Nxとし
て出力される。
【0061】静電容量素子Cy+とCy-との接続点からの
信号はスイッチング素子S2を介してΔΣ変調器51に
供給される。ΔΣ変調器51は、入力された信号をパル
ス密度変調し、パルス密度変調信号Pyとしてカウンタ
54に供給する。カウンタ54は、ダウンカウンタ56
から供給されるパルス取り込み時間Tzの間、パルス密
度変調信号Pyのパルスをカウントする。このカウンタ
54でカウントされた値は、Y軸方向の加速度Nyとし
て出力される。
【0062】静電容量素子CzとCrefとの接続点からの
信号はスイッチング素子S3を介してΔΣ変調器52に
供給される。静電容量素子Crefは基準容量を有する容
量素子である。ΔΣ変調器52は、入力された信号をパ
ルス密度変調し、パルス密度変調信号Pzとしてカウン
タ55及びダウンカウンタ56に供給する。カウンタ5
5は、外部から供給される信号に応じて一定時間Tの
間、パルス密度変調信号Pzのパルスをカウントする。
このカウンタ55でカウントされた値は、Z軸方向の加
速度Nzとして出力される。
【0063】また、ダウンカウンタ56は、ΔΣ変調器
52からのパルス密度変調信号Pzのパルスに応じて定
数Nをダウンカウントする。このダウンカウンタ56の
値がパルス取り込み時間Tzとしてカウンタ53及び5
4に供給される。また、スイッチング素子S1〜S3
は、循環しながら順次排他的にオンになるように制御さ
れる。
【0064】以上の構成において動作を説明する。ま
ず、スイッチング素子S3がオンにされることによりΔ
Σ変調器52からパルス密度変調信号Pzが出力され
る。これにより、カウンタ55からZ軸方向の加速度N
zが出力される。また、ダウンカウンタ56は、このパ
ルス密度変調信号Pzのパルスに応じて定数Nをダウン
カウントし、その結果をパルス取り込み時間Tzとして
カウンタ53及び54に供給する。
【0065】次に、スイッチング素子S1がオンにされ
ることによりΔΣ変調器50からパルス密度変調信号P
xが出力される。これにより、カウンタ53からX軸方
向の加速度Nxが出力される。次に、スイッチング素子
S2がオンにされることによりΔΣ変調器51からパル
ス密度変調信号Pyが出力される。これにより、カウン
タ54からY軸方向の加速度Nyが出力される。次に、
スイッチング素子S3が再度オンにされる。以下、同様
の動作が繰り返される。
【0066】この構成によれば、定数NをZ軸方向の加
速度に対応したパルス密度変調信号Pzでダウンカウン
トして、この時間Tzの間、X軸及びY軸の加速度に対
応したパルスがカウントされる。従って、カウント数N
x、NyはZ軸方向の加速度による変化が打ち消されるこ
とになり、X軸及びY軸方向の検出感度のZ軸依存性が
減少する。
【0067】次に、上記のように構成される3軸加速度
センサにおいて、X及びY軸方向加速度のZ軸依存性を
解消できる原理を説明する。上記の構成において、加速
度による容量変化式は以下のように表すことができる。
まず、Z軸により容量値は、 C(x,y,z)=εS/(d−Kz・Az) =εS/{d(1−Kz・Az/d)} ≒εS・(1+Kz・Az/d)/d =C0(1+Kz・Az/d)・・・式(19) となる。ここで、C0は初期容量、AzはZ軸方向の加
速度、KzはZ軸方向の加速度に対する容量変化率であ
る。
【0068】この式(19)の値から、X軸及びY軸に
それぞれX軸方向の加速度Ax及びY軸方向の加速度Ay
が加わり容量が変化する。よって、それぞれの加速度に
よる変化式は以下のように表すことができる。
【0069】 Cx=εS/(d−Kx・Ax−Kz・Az) =εS/{d(1−Kx・Ax/d−Kz・Az/d)} ≒εS/{d(1−Kz・Az/d)(1−Kx・Ax/d)} ≒εS・(1+Kz・Az/d)・(1+Kx・Ax/d)/d =C0(1+Kz・Az/d)・(1+Kx・Ax/d)・・・式(20) Cy=C0(1+Kz・Az/d)・(1+Ky・Ay/d)・・・式(21) Cz=C0(1+Kz・Az/d)・・・式(22) ここで、KxはX軸方向の加速度に対する容量変化率、
KyはY軸方向の加速度に対する容量変化率である。ま
た、CxはCx+,Cx-から演算した結果であり、CyはC
y+,Cy-から演算した結果である。
【0070】上記の容量変化をΔΣ変調器50,51,
52はパルス密度変調に変換する。従って、パルス密度
変調信号をPとすると、各信号は下記のように表すこと
ができる。
【0071】 Px=P0(1+Kpz・Az)・(1+Kpx・Ax)・・・式(23) Py=P0(1+Kpz・Az)・(1+Kpy・Ay)・・・式(24) Pz=P0(1+Kpz・Az)・・・式(25) ここで、P0は無加速度時のパルス密度変調信号、Kp
x、Kpy及びKpzは加速度に対するパルス密度変調信号
係数である。
【0072】このとき、上記式(23)〜(25)から
一定時間TにおいてZ軸のパルス数Nzは、下記式(2
6)で表される。
【0073】 Nz=T・Pz=T・P0(1+Kpz・Az)・・・式(26) ここで、PzはX軸及びY軸のパルス取り込み時間Tzを
決定するため、ダウンカウンタに入力される。
【0074】また、このダウンカウンタには、任意のパ
ルス数Nが設定されている。よって、Tzは式(22)
のZ軸信号より、下記式(27)のようになる。
【0075】 Tz=N/Pz=N/(P0(1+Kpz・Az))・・・式(27) 従って、X軸のパルス数Nxは、上記式(23)と式
(27)から、下記式(28)となる。
【0076】 Nx=Px・Tz=P0(1+Kpz・Az)・(1+Kpx・Ax)・N/(P0( 1+Kpz・Az))=N・(1+Kpx・Ax)・・・式(28) また、Y軸のパルス数Nyは、上記式(24)と式(2
7)から、下記式(29)となる。
【0077】 Ny=Py・Tz=(P0(1+Kpz・Az)・(1+Kpy・Ay))・N/(P 0(1+Kpz・Az))=N・(1+Kpy・Ay)・・・式(29) よって、この式(28)よりX軸方向の検出感度のZ軸
依存性を補正することができることがわかる。また、式
(29)よりX軸方向の検出感度のZ軸依存性を補正す
ることができることがわかる。
【0078】ここで、本発明の第2の実施の形態に係る
補正方法で用いられる容量比によりZ軸依存性を補正す
る場合を考える。
【0079】Z軸方向の加速度が0Gの時の容量比は以
下の式(30)で表される。
【0080】 (Cx/Cz)rate=(εS/0.9d)/(εS/d) =1/0.9=1.111・・・式(30) また、Z軸方向の加速度が1Gの時の容量比は以下の式
(31)で表され、Z軸方向の加速度が0Gである時の
容量比との誤差は0%になる。
【0081】(Cx/Cz)rate+1 ={εS/(0.9×1.1d)}/(εS/1.1d) =1.1/(0.9×1.1)=1.111・・・式(31) また、Z軸方向の加速度が−1Gの時の容量比は以下の
式(32)で表され、Z軸方向の加速度が0Gである時
の容量比との誤差は0%になる。
【0082】(Cx/Cz)rate-1 ={εS/(0.9×0.9d)}/(εS/0.9d) =0.9/(0.9×0.9)=1.111・・・式(32) 以上のように、この第2の実施の形態に係る加速度セン
サによれば、上記式(30)〜(32)から理解される
ように、上述した第1の実施の形態と同様に、本発明の
第2の実施の形態にかかる3軸加速でセンサで採用され
ている容量比を用いた場合の補正率は、従来の容量差を
用いた場合に比べて非常に良好なことがわかる。
【0083】基本的に容量型のセンサは、地球重力を受
ける(Z軸依存性)ため、センサ配置によって容量変化
が起こる。上述した第1及び第2の実施の形態によれ
ば、このような地球重力の影響を排除できる。また、上
述した第1及び第2の実施の形態では、加速度センサの
Z軸依存性を補正する例を説明したが、上記Z軸依存性
の補正方法は、例えば容量型の圧力センサや容量型のジ
ャイロにも適用できる。また、近年の検出回路は、アナ
ログ回路からデジタル回路に移行する傾向がある。従っ
て、この第2の実施の形態に示したZ軸依存性をデジタ
ルで補正する技術は、あらゆる容量型のセンサに適用で
きる。
【0084】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、X、Y及びZ
軸のそれぞれに対応して配置された一対の静電容量素子
の容量比に基づいて、X、Y及びZ軸のそれぞれの加速
度を検出する。すなわち、容量比を求めることで、例え
ば、X軸用の一方の静電容量素子に含まれるZ軸方向の
誤差とX軸用の他方の静電容量素子に含まれるZ軸方向
の誤差とが約分により除去されるので、従来の容量差に
基づいて加速度を検出する場合に発生するZ軸方向の誤
差をほぼ除去できる。従って、X軸方向、Y軸方向の検
出感度のZ軸依存性を補正することができ、これによっ
て、正確な検出結果を得ることができる。
【0085】請求項2の発明によれば、各加速度検出手
段は、直列接続された一対の静電容量素子の直列接続点
からの分圧電圧を演算増幅器の反転入力端子に入力し、
演算増幅器の出力端子から加速度検出信号を出力するの
で、一対の静電容量素子の容量比に基づいて正確に加速
度を検出することができる。
【0086】請求項3の発明によれば、各加速度検出手
段は、第1乃至第3スイッチング素子のそれぞれを、入
力された制御信号により同時にオンまたはオフし、第4
乃至第6スイッチング素子のそれぞれを、第1乃至第3
スイッチング素子と相補的に動作させることにより、直
列接続された一対の静電容量素子の直列接続点からの分
圧電圧を演算増幅器の反転入力端子に入力し、演算増幅
器の出力端子から加速度検出信号を出力するので、一対
の静電容量素子の容量比に基づいて加速度をさらに正確
に検出することができる。
【0087】請求項4の発明によれば、X、Y及びZ軸
のそれぞれに対応して配置された一対の静電容量素子の
容量比に基づいて加速度を検出するので、従来の容量差
に基づいて加速度を検出する場合に発生するZ軸方向の
誤差が生じず、正確な検出結果を得ることができ、しか
も、パルス密度変調により得られるパルスをカウントす
るといったデジタル処理が行われるので、さらに正確な
加速度値を得ることができる。
【0088】請求項5の発明によれば、請求項1の発明
と同様の作用・効果が得られる。請求項6の発明によれ
ば、請求項4の発明と同様の作用・効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1及び第2の実施の形態に係る3軸
加速度センサのセンサ部の構造を示す図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る3軸加速度セ
ンサの検出回路の構成を示す回路図である。
【図3】図2に示す検出回路のスイッチング素子の動作
タイミングを示すタイミングチャートである。
【図4】本発明の第1の実施の形態に係る3軸加速度セ
ンサの動作を説明するための図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態に係る3軸加速度セ
ンサの動作を説明するための図である。
【図6】本発明の第1及び第2の実施の形態に係る3軸
加速度センサのセンサ部に形成された静電容量素子にお
ける電極間距離と静電容量との関係を示す図である。
【図7】従来の3軸加速度センサにおける静電容量素子
の変位による容量変化特性を示す図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態に係る3軸加速度セ
ンサの検出回路の構成を示す回路図である。
【図9】図8に示す回路で使用されるパルス密度変調信
号の例を示す図である。
【図10】従来の3軸加速度センサを説明するための図
である。
【符号の説明】
10 可動部 13a,13b,23a,23b X軸用電極 14a,14b,24a,24b Y軸用電極 15,25 Z軸用電極 20 固定部 21 ガラス基板 22 Al電極 30 垂錘体 41〜43 スイッチトキャパシタ回路 50〜52 ΔΣ変調器 53〜55 カウンタ 56 ダウンカウンタ Cx+、Cx-、Cy+、Cy-、Cz 静電容量素子 Cref リファレンス容量 Cf1、Cf2、Cf3、Cm1、Cm2、Cm3 キ
ャパシタ OP1〜OP3 演算増幅器 S1〜S6 スイッチング素子 R 抵抗素子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西村 昌晃 静岡県裾野市御宿1500 矢崎総業株式会社 内 (72)発明者 松本 佳宣 神奈川県横浜市保土ヶ谷区仏向町1716−1 A−617 (72)発明者 岡田 和廣 埼玉県上尾市菅谷四丁目73番地 Fターム(参考) 4M112 AA02 BA07 CA22 CA31 DA17 EA02 EA06 EA11 EA13 GA03

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定基板と可動基板との各対向面に電極
    を配置し、対向配置される静電容量素子を複数対設け、
    複数対の静電容量素子の静電容量変化に基づき前記基板
    面に平行に設定されたXY平面上のX軸方向及びY軸方
    向の加速度、及び前記XY平面に直交するZ軸方向の加
    速度を検出する3軸加速度センサにおいて、 前記X軸方向に沿って配置されたX軸用の一対の静電容
    量素子の容量比に基づいて前記X軸方向の加速度を検出
    するX軸加速度検出手段と、 前記Y軸方向に沿って配置されたY軸用の一対の静電容
    量素子の容量比に基づいて前記Y軸方向の加速度を検出
    するY軸加速度検出手段と、 Z軸用静電容量素子と基準容量を有する基準静電容量素
    子との一対の静電容量素子の容量比に基づいて前記Z軸
    方向の加速度を検出するZ軸加速度検出手段と、を備え
    たことを特徴とする3軸加速度センサ。
  2. 【請求項2】 前記X軸加速度検出手段、前記Y軸加速
    度検出手段、前記Z軸加速度検出手段のそれぞれは、直
    列接続された前記一対の静電容量素子の一方の静電容量
    素子を電源の正極に接続し、他方の静電容量素子を前記
    電源の負極に接続し、前記一対の静電容量素子の直列接
    続点に反転入力端子が接続された演算増幅器を設け、該
    演算増幅器の出力端子から加速度検出信号を出力するこ
    とを特徴とする請求項1記載の3軸加速度センサ。
  3. 【請求項3】 前記X軸加速度検出手段、前記Y軸加速
    度検出手段、前記Z軸加速度検出手段のそれぞれは、直
    列接続された前記一対の静電容量素子の一方の静電容量
    素子と電源の正極とに接続された第1スイッチング素
    子、他方の静電容量素子と前記電源の負極とに接続され
    た第2スイッチング素子、前記一対の静電容量素子の直
    列接続点に反転入力端子が接続された演算増幅器、前記
    反転入力端子と前記演算増幅器の出力端子とに接続され
    た第3スイッチング素子、前記演算増幅器の非反転入力
    端子と前記出力端子とに接続された第4スイッチング素
    子、前記非反転入力端子と前記一方の静電容量素子とに
    接続された第5スイッチング素子、前記非反転入力端子
    と前記他方の静電容量素子とに接続された第6スイッチ
    ング素子を有するスイッチトキャパシタ回路からなり、 前記第1乃至第3スイッチング素子のそれぞれは、入力
    された制御信号により同時にオンまたはオフし、前記第
    4乃至第6スイッチング素子のそれぞれは、前記第1乃
    至第3スイッチング素子と相補的に動作することを特徴
    とする請求項1記載の3軸加速度センサ。
  4. 【請求項4】 前記Z軸加速度検出手段は、前記Z軸用
    静電容量素子と前記基準静電容量素子との容量比を表す
    信号をパルス密度変調するZ軸変調器と、このZ軸変調
    器で得られたZ軸パルス信号を一定時間カウントし、得
    られたカウンタ値に基づきZ軸方向の加速度を検出する
    Z軸カウンタと、前記Z軸パルス信号を所定値からダウ
    ンカウントするダウンカウンタとを有し、 前記X軸加速度検出手段は、前記X軸用の一対の静電容
    量素子の容量比を表す信号をパルス密度変調するX軸変
    調器と、このX軸変調器で得られたX軸パルス信号を前
    記ダウンカウンタが示す時間だけカウントし、得られた
    カウント値に基づきX軸方向の加速度を検出するX軸カ
    ウンタとを有し、 前記Y軸加速度検出手段は、前記Y軸用の一対の静電容
    量素子の容量比を表す信号をパルス密度変調するY軸変
    調器と、このY軸変調器で得られたY軸パルス信号を前
    記ダウンカウンタが示す時間だけカウントし、得られた
    カウント値に基づきY軸方向の加速度を検出するY軸カ
    ウンタとを有することを特徴とする請求項1記載の3軸
    加速度センサ。
  5. 【請求項5】 固定基板と可動基板との各対向面に電極
    を配置し、対向配置される静電容量素子を複数対設け、
    複数対の静電容量素子の静電容量変化に基づき前記基板
    面に平行に設定されたXY平面上のX軸方向及びY軸方
    向の加速度、及び前記XY平面に直交するZ軸方向の加
    速度を検出する3軸加速度センサのZ軸依存性の補正方
    法であって、 前記X軸方向に沿って配置されたX軸用の一対の静電容
    量素子の容量比を求め、該容量比に基づいて前記X軸方
    向の加速度を検出するX軸加速度検出工程と、前記Y軸
    方向に沿って配置されたY軸用の一対の静電容量素子の
    容量比を求め、該容量比に基づいて前記Y軸方向の加速
    度を検出するY軸加速度検出工程と、Z軸用静電容量素
    子と基準容量を有する基準静電容量素子との一対の静電
    容量素子の容量比を求め該容量比に基づいて前記Z軸方
    向の加速度を検出するZ軸加速度検出工程と、を備えた
    ことを特徴とする3軸加速度センサのZ軸依存性の補正
    方法。
  6. 【請求項6】 前記Z軸加速度検出工程は、前記Z軸用
    静電容量素子と前記基準静電容量素子との容量比を表す
    信号をパルス密度変調し、得られたZ軸パルス信号を一
    定時間カウントし、得られたカウンタ値に基づきZ軸方
    向の加速度を検出し、前記Z軸パルス信号をダウンカウ
    ンタにより所定値からダウンカウントし、 前記X軸加速度検出工程は、前記X軸用の一対の静電容
    量素子の容量比を表す信号をパルス密度変調し、得られ
    たX軸パルス信号を前記ダウンカウンタが示す時間だけ
    カウントし、得られたカウント値に基づきX軸方向の加
    速度を検出し、 前記Y軸加速度検出工程は、前記Y軸用の一対の静電容
    量素子の容量比を表す信号をパルス密度変調し、得られ
    たY軸パルス信号を前記ダウンカウンタが示す時間だけ
    カウントし、得られたカウント値に基づきY軸方向の加
    速度を検出することを特徴とする請求項5記載の3軸加
    速度センサのZ軸依存性の補正方法。
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