JP2002031523A - 薄膜測定装置、薄膜測定方法、および薄膜形成システム - Google Patents
薄膜測定装置、薄膜測定方法、および薄膜形成システムInfo
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Abstract
を、その場でリアルタイムに、しかも極めて高精度に測
定する。 【解決手段】密閉された薄膜形成炉20内に薄膜基板2
4,24を配置し、この基板24,24の表面に薄膜S
1を形成する薄膜形成システム10において、薄膜形成
炉20と連通する箇所に測定部30を設けてある。測定
部30には、薄膜形成炉20から流入してくる薄膜物質
を付着させる薄膜形成サンプル基板31が備えられてい
る。測定部30の側壁にはX線入射窓32及びX線取出
窓33が設けられている。薄膜形成炉20の外部に設置
された薄膜測定装置40により、X線がX線入射窓32
を透して測定部30の薄膜形成サンプル基板31に照射
される。そして、薄膜形成サンプル基板31にて反射し
てきたX線をX線取出窓33を透して検出する。
Description
分野に属し、薄膜形成の現場(in-situ)でリアルタイ
ムに薄膜測定を行うための薄膜測定装置、薄膜測定方
法、および薄膜形成システムに関する。
膜をその場(in-situ)でリアルタイムに測定すること
は、薄膜の高精度な形成にとって極めて重要である。従
来、この種の薄膜測定装置として、例えば、レーザ光干
渉法を利用した光学式薄膜測定装置が知られている。
どの透明な薄膜の測定に利用されている。この光学式薄
膜測定装置は、薄膜形成炉内に配置した薄膜形成基板の
表面にレーザ光を照射し、該表面から反射してくる光線
の強度をフォトセルにより検出する構成となっていた。
フォトセルで検出される反射光の強度は、基板表面から
の反射光と薄膜表面から反射光との相互干渉によって、
周期的な特性を示し、その周期の数によって薄膜の厚さ
が測定される(和佐清孝,早川茂 著:「薄膜化技術 第
2版」(共立出版)、145〜146頁)。
うな従来の光学式薄膜測定装置では、光の波長に起因す
る測定限界があり、その限界以上の測定精度を得ること
ができなかった。一方、近年の薄膜製造に対する産業界
の要求は高く、数オングストロームレベルの極めて高い
膜厚精度が要求されることが多い。そこで、光学式薄膜
測定装置に代わる薄膜測定装置が求められていた。
たもので、薄膜形成炉内で基板表面に形成される薄膜
を、その場(in-situ)でリアルタイムに、しかも極め
て高精度に測定することを目的とする。さらに、本発明
は、X線を利用した薄膜の測定データに基づいて、高精
度に薄膜を形成していくことを目的とする。
に、薄膜形成システムに関する第1の発明は、X線を透
過するX線入射窓およびX線取出窓を有する密閉された
薄膜形成炉と、薄膜形成炉内に薄膜物質の薄膜形成粒子
を発生する薄膜物質発生手段と、薄膜物質発生手段から
発生した薄膜形成物質の薄膜形成粒子が表面に付着する
姿勢をもって薄膜形成基板を薄膜形成炉内で支持する基
板支持手段と、薄膜形成炉の外部に設置され、X線入射
窓を透して、薄膜形成炉内に支持された薄膜形成基板の
表面に向かってX線を照射するX線照射部と、薄膜形成
炉の外部に設置され、薄膜形成基板から反射してきたX
線をX線取出窓を透して検出するX線検出部と、を備
え、X線照射部は、発散X線を放射するX線源と、この
X線源から放射された発散X線を少なくとも単色化し且
つ薄膜形成基板の薄膜形成表面に収束させる湾曲モノク
ロメータと、を含む構成としてある。なお、これらの構
成のうち、X線照射部およびX線検出部は、薄膜測定装
置を構成する。
て、薄膜形成炉内に支持された薄膜形成基板の表面に向
かってX線を照射するとともに、薄膜形成基板から反射
してきたX線をX線取出窓を透して検出する。これによ
り、X線を利用した薄膜の高精度な測定が実現される。
射させると、単色化したX線が反射して一方向に収束す
ることが知られている。そこで、湾曲モノクロメータか
ら反射してきたX線を、薄膜形成基板の表面に収束させ
ることで、ある角度範囲の方向から薄膜形成基板の表面
にX線を同時に入射させることができる。
度範囲に応じて、ある角度範囲の方向へX線が反射す
る。このようにある角度範囲の方向に反射してきたX線
を検出することにより、X線測定を短時間で行うことが
できる。
明は、密閉された薄膜形成炉と、薄膜形成炉内に薄膜物
質の薄膜形成粒子を発生する薄膜物質発生手段と、薄膜
物質発生手段から発生した薄膜形成物質の薄膜形成粒子
が表面に付着する姿勢をもって薄膜形成基板を薄膜形成
炉内で支持する基板支持手段と、薄膜形成炉と連通する
所定箇所に設けられ、薄膜形成炉から流入してくる薄膜
物質の薄膜形成粒子が表面に付着する姿勢をもって、測
定対象である薄膜形成サンプル基板となる薄膜形成基板
を配置可能な測定部と、この測定部の側壁に設けたX線
入射窓及びX線取出窓と、薄膜形成炉の外部に設置さ
れ、X線入射窓を透して、測定部内に配置された薄膜形
成サンプル基板の表面に向かってX線を照射するX線照
射部と、薄膜形成炉の外部に設置され、薄膜形成サンプ
ル基板から反射してきたX線をX線取出窓を透して検出
するX線検出部と、を備え、X線照射部は、発散X線を
放射するX線源と、このX線源から放射された発散X線
を少なくとも単色化し且つ薄膜形成サンプル基板の薄膜
形成表面に収束させる湾曲モノクロメータと、を含む構
成としてある。
窓及びX線取出窓を側壁に有する測定部を別途備えるの
で、X線測定手段を周囲の環境も考慮して柔軟に配置す
ることが可能となる。
雰囲気を変えることなく、測定部に配置した薄膜形成サ
ンプル基板又はその表面を交換する薄膜形成サンプル基
板交換手段を備えた構成としてもよい。
層が積層形成されるが、それら各薄膜の層に対する測定
が終了する毎に、上記交換手段によって薄膜形成サンプ
ル基板又はその表面を交換することで、各薄膜層を個別
に測定して一層高精度な薄膜測定が可能となる。
明は、X線を透過するX線入射窓およびX線取出窓を有
する密閉された薄膜形成炉と、薄膜形成炉内に薄膜物質
の薄膜形成粒子を発生する薄膜物質発生手段と、薄膜物
質発生手段から発生した薄膜形成物質の薄膜形成粒子が
表面に付着する姿勢をもって薄膜形成基板を薄膜形成炉
内で支持する基板支持手段と、薄膜形成炉内に支持され
る薄膜形成基板の表面と対向して設けられた遮蔽体と、
この遮蔽体の一部に形成され、薄膜物質発生手段から発
生した薄膜形成物質の薄膜形成粒子が付着するように、
薄膜形成基板の一部表面を露出させる薄膜形成用開口部
と、遮蔽体の他の一部に形成され、薄膜物質発生手段か
ら発生した薄膜形成物質の薄膜形成粒子が付着するよう
に、薄膜形成基板における他の一部表面を露出させるサ
ンプル薄膜形成用開口部と、薄膜形成基板を回転させ
て、サンプル薄膜形成用開口部に対向する一部表面を相
対的に変更する回転駆動手段と、薄膜形成炉の外部に設
置され、X線入射窓およびサンプル薄膜形成用開口部を
透して、薄膜形成炉内に支持された薄膜形成基板の一部
表面に向かってX線を照射するX線照射部と、薄膜形成
炉の外部に設置され、薄膜形成基板の一部表面から反射
してきたX線を、サンプル薄膜形成用開口部およびX線
取出窓を透して検出するX線検出部と、を備え、X線照
射部は、発散X線を放射するX線源と、このX線源から
放射された発散X線を少なくとも単色化し且つ薄膜形成
基板の表面に収束させる湾曲モノクロメータまたはゴニ
オメータ(測角器)と、を含む構成としてある。
部を透して薄膜形成基板の一部表面に層状に形成される
薄膜の各層形成プロセス毎に、遮蔽体に対して薄膜形成
基板を相対的に回転させて、サンプル薄膜形成用開口部
に対向する一部表面を変更するように構成することが好
ましい。
口部を透して薄膜形成基板の一部表面に層状に形成され
る薄膜を、各層毎に独立して分析することが可能とな
る。すなわち、薄膜形成用開口部を透して薄膜形成基板
の一部表面に一つの薄膜層を形成するプロセスにおい
て、サンプル薄膜形成用開口部に対向する薄膜形成基板
の他の一部表面にも、上記薄膜層と同様な薄膜が形成さ
れる。かかる他の一部表面に形成された薄膜に対して、
X線測定を実施することで、薄膜形成用開口部を透して
薄膜形成基板の一部表面に形成された一つの薄膜層の分
析が可能となる。
プル薄膜形成用開口部に対向する薄膜形成基板の表面部
分を変更する。そして、次の薄膜形成プロセスで、その
サンプル薄膜形成用開口部に対向する表面部分に、新た
に薄膜を形成させる。この薄膜は、薄膜形成用開口部を
透して薄膜形成基板の一部表面に新たに積層形成された
薄膜層とほぼ同じものである。したがって、サンプル薄
膜形成用開口部に対向する表面部分に形成された薄膜を
X線測定することで、薄膜形成用開口部を透して薄膜形
成基板の一部表面に新たに積層形成された薄膜層の分析
が可能となる。
を形成するために、薄膜形成中に薄膜形成基板を回転さ
せてもよい。この場合は、遮蔽体も薄膜形成基板と同期
して回転させる。これら薄膜形成基板と遮蔽体との同期
回転は、薄膜形成動作の停止と同時に停止させる。そし
て、薄膜測定を終了した後に、薄膜形成基板を回転させ
て、サンプル薄膜形成用開口部に対向する薄膜形成基板
の表面部分を変更する。
形成に関する所要の基準情報をあらかじめ蓄積するとと
もに、該基準情報に基づき少なくとも薄膜形成基板の表
面に形成された薄膜の形成および測定動作を制御する制
御部を備えた構成とすることもできる。
報に基づき薄膜形成の終期に近づくに伴い薄膜測定装置
による測定間隔を短縮していく薄膜測定方法を実施する
ことができる。
には、短い周期で薄膜の測定を繰り返し、その測定結果
を薄膜形成の制御にフィードバックして調整していく。
ここで、測定周期が短いほど高精度な調整が可能とな
る。しかし、薄膜の測定中は薄膜の形成動作を停止させ
ておかなければならない。したがって、測定周期を短く
するほど、薄膜の形成に要する時間は長くなる。
動作の終期に近づくに伴い測定間隔を短縮していく方法
を実施すれば、高精度な薄膜形成を実現し、しかも全体
として測定回数が減って作業時間の短縮を図ることがで
きる。
X線測定には、例えば、ロッキングカーブ測定やX線反
射率測定がある。
ッグ角が既知の薄膜形成基板の表面に形成した混晶また
は超格子構造の薄膜が測定対象となり、そして、X線検
出部からのデータに基づきロッキングカーブ測定を実施
する場合は、次の設定が好ましい。すなわち、X線照射
部から薄膜形成基板表面の薄膜に入射させるX線の平均
入射角度を、上記既知のブラッグ角付近に設定する。
て、薄膜のX線反射率測定を実施する場合は、X線照射
部から薄膜形成基板表面の薄膜に入射させるX線の入射
角度を、X線反射率測定に必要な低角度範囲に設定する
ことが好ましい。
ングカーブ測定について説明する。ロッキングカーブ測
定は、基板結晶にエピタキシャル層などからなる混晶膜
を成長させた試料や、基板結晶上に異種の単結晶薄膜の
組を周期的に積層させた構造(超格子構造)の試料につ
いて、それら混晶膜や超格子構造を分析する方法として
知られている。
射されたX線を、モノクロメータ211により単色化し
た平行X線に変換し、試料Sに入射させる。そして、試
料Sを入射X線に対して微小角度ωだけ揺動させること
で、この微小角度ωの範囲で試料Sに対するX線の入射
角度を変化させる。
を変化させると、入射角度が基板結晶のブラック角と一
致したときに、その基板結晶でX線が反射する。一方、
入射角度が混晶膜や超格子構造のブラック角と一致した
ときに、その混晶膜や超格子構造でX線が反射する。
構造から反射してきたX線を、X線検出器212で検出
し、X線の入射角対強度のプロファイルを求めることに
より、図11に示したようなロッキングカーブが得られ
る。
ークプロファイルIoと、混晶膜や超格子構造のピーク
プロファイルIpとがそれぞれ分離して現れる。このう
ち、基板結晶に関するピークプロファイルIoの現れる
X線入射角度(ブラッグ角)を既知とする。そうする
と、その基板結晶に関するピークプロファイルIoの現
れるX線入射角度と、混晶膜や超格子構造に関するピー
クプロファイルIpの現れるX線入射角度との差Δθに
より、相対的に混晶膜や超格子構造の格子定数を求める
ことができる。
に薄膜の厚さや、薄膜表面の粗さ、薄膜と基材との間の
界面の粗さ、薄膜の密度等を測定するのに適している。
このX線反射率測定の原理は、以下のとおりである(図
12〜図15参照)。
00の表面すれすれにX線を入射させる。すなわち、物
質300に低角度θからX線を入射させると、臨界角度
以下では全反射を生じる。この臨界角度は非常に小さ
く、例えばCuKαのX線に対し、Siやガラス板では
0.22°、Niでは0.42°、Auでは0.57°
である。
て変化する。X線の入射角度がこの臨界角度よりも大き
くなるにしたがって、X線は次第に物質中へ深く入り込
んでいく。そして、理想的な平面をもった物質では、図
13に曲線Aで示すように、臨界角度をθc以上の角度
で、X線反射率がθ−4(θはX線入射角)に比例して
急激に減少する。さらに、物質の表面が粗れていると、
減少の程度は破線Bで示すように一層大きくなる。図1
3の縦軸において、I0は入射X線強度であり、Iは反
射X線強度である。
板301として、その基板301上に電子密度の異なる
別の物質を均一に積層して薄膜302を形成する。そし
て、X線を低角度で入射すると、基板301と薄膜30
2との間の境界面、および薄膜302の表面で反射した
X線が、互いに強めあったり弱めあったりする。その結
果、図15に示すように、反射率曲線にX線の干渉によ
る振動パターンCが現れる。
2の厚さを決定でき、また振動パターンCの振幅の角度
依存性から、表面および界面の情報が得られる。さら
に、振動パターンの周期と振幅の両方を併せて検討する
ことにより、薄膜302の密度が求められる。通常のX
線反射率測定では、図13および図15において、横軸
2θに関しては、0°〜5°程度、広い範囲の場合で0
°〜10°の範囲で測定される。
いて図面を参照して詳細に説明する。 《第1の実施形態》図1は本発明に係る第1の実施形態
を示す断面構成図である。薄膜形成システム10は、薄
膜形成炉20、測定部30、薄膜測定装置40、及び制
御装置50を含んでいる。
は、真空蒸着により基板表面に薄膜を形成する。薄膜形
成炉20内には、その下部に蒸着物質Sが収納されるる
つぼ21と、電子銃22とが備えられている。これらる
つぼ21と電子銃22は、薄膜物質発生手段を構成す
る。
質S(薄膜物質)に向かって電子ビーム23が照射さ
れ、この電子ビーム23により蒸着物質Sが加熱されて
溶融し且つ蒸発する。蒸発した蒸着物質Sは薄膜形成粒
子Saとなって薄膜形成炉20内を上昇する。そして、
薄膜形成炉20内の上部にるつぼ21と対向して配設さ
れた基板24(薄膜形成基板)の表面に付着して薄膜S
1を形成する。
ができる公知の支持手段(基板支持手段)により支持さ
れている。基板24の近傍には、ヒータ25が配設され
ており、基板24を加熱して薄膜形成粒子Saとの温度
差を縮めている。
6が接続され、この真空排気装置26によって、薄膜形
成炉20内は真空雰囲気を形成している。
あって、薄膜形成粒子Saの発生源であるるつぼ21と
対向する位置、例えば、薄膜形成炉20の天井部に連通
して設けられている。この測定部30は、薄膜形成炉2
0から一部突出して形成してあり、底部が開口して薄膜
形成炉20内と連通している。この薄膜形成炉20内と
連通する底部開口から薄膜形成粒子Saが上昇してく
る。
してサンプル基板装着部30aが設けてあり、ここに薄
膜形成サンプル基板31が装着される。薄膜形成サンプ
ル基板31は基板24と同じものである。薄膜測定装置
40は、この薄膜形成サンプル基板31の表面に形成さ
れる薄膜を測定対象としている。
24の装着構造と同等の構成となっている。また、薄膜
形成サンプル基板31に対しても、必要に応じて背面に
加熱用のヒータを配設することができる。
X線入射窓33が設けてあり、また同面32aと対向す
る側壁面32bには、X線取出窓34は設けてある。こ
れら各窓33,34は、ベリリウム等のX線吸収率の小
さな材料をもって形成してある。
a,32bは、るつぼ21とサンプル基板装着部30a
を結ぶ薄膜形成粒子Saの上昇軌道とほぼ平行な内面を
有しており、この内面に沿って各窓33,34の内面も
配置されている。
34は、測定部30に流入してくる薄膜形成粒子Saの
軌道に対し内面を非対向方向へ向けて配置してある。し
たがって、るつぼ21から上昇してくる薄膜形成粒子S
aは、各窓33,34の側方をすり抜けてサンプル基板
装着部30aへと上昇していくので、各窓33,34の
内面に対する薄膜形成粒子Saの付着を抑制することが
できる。
ら放射され且つ湾曲モノクロメータ42で収束されたX
線を、同窓33を透して測定部30に装着した薄膜形成
サンプル基板31の表面に照射するためのものである。
ル基板31から反射してきたX線を、同窓34を透して
後述するX線検出器43へ導くためのものである。
が付着すると、入射X線又は反射X線の透過が遮られる
ため、それらのX線強度が低下し、その結果、X線検出
精度が低下してしまう。しかし、本実施形態の構成によ
れば、上記のとおり、各窓33,34の内面に対する薄
膜形成粒子Saの付着を抑制しているので、X線強度低
下によるX線検出精度の低下を防止することができる。
32bの内面を上部が外側へ突き出すように傾斜させる
とともに、この内面に沿って各窓33,34の内面を配
置した構成とすることもできる。これにより、各窓3
3,34の内面は、測定部30に流入してくる薄膜形成
粒子Saの軌道に対して、完全に非対向方向へ向けられ
るため、いっそう適切に薄膜形成粒子Saの付着が抑制
される。
よび図3に基づいて説明する。薄膜測定装置40はX線
源41および湾曲モノクロメータ42が配置されたX線
照射部と、X線検出器43が配置されたX線検出部によ
って構成されている。
メータ42およびX線検出器43で構成される測定光学
系を示す模式図である。X線源41には、発散X線を放
射するX線管を用いる。このX線源41は、例えば0.
1mm程度以下の微小焦点のものが好ましい。なお、X
線源1から放射される発散X線の焦点が大きい場合は、
同X線源41の前方にスリットを配置して、微小焦点を
形成してもよい。
を単色化して反射し、且つ収束させる機能を有してい
る。すなわち、湾曲モノクロメータ42にX線を入射さ
せると、同モノクロメータ42を構成する結晶材料に応
じた特性X線(例えば、Kα1)が反射し、その反射X
線は所定の収束点に収束する。この湾曲モノクロメータ
42は、例えばα−水晶,Si,Geなどのほぼ完全な
結晶材料を薄くスライスした後、表面を鏡面研磨し、か
つ所定の曲率に湾曲成形して製作することができる。
タ42を含むX線光学系は、湾曲モノクロメータ42で
反射したX線の収束点を、測定部30に配置した薄膜形
成サンプル基板31の表面に位置決めするようにして、
薄膜形成システム10の外部に配設される(図1参
照)。
く、湾曲モノクロメータ42から反射してきたX線束a
の一方の外縁を、薄膜形成サンプル基板31の表面と平
行になるように調整することで、0°から収束角Ωまで
の低角度領域(0°〜Ω)につき、X線反射率測定を同
時に行なうことができる。
クロメータ2から反射してきたX線束aの一方の外縁
を、薄膜形成サンプル基板31の表面に対してεだけ傾
斜させれば、ε〜Ωの低角度領域につき、X線反射率測
定を同時に行なうことができる。
元または2次元で検出することができる各種のものが利
用できる。例えば、イメージングプレート(IP)、X
線検出用CCD、一次元PSDなどがX線検出器43と
して適用可能である。このX線検出器43は、X線取出
窓34を透過してきた薄膜形成サンプル基板31からの
反射X線を受光する位置に配置する。
理部51、測定制御部52、電子銃制御部53を含んで
いる。測定データ処理部51は、X線検出器43が検出
したX線強度に基づき、X線反射率測定に関するデータ
処理を実行する。そして、薄膜形成サンプル基板31の
表面に形成された薄膜の厚さを算出する。また、X線反
射率測定により得られる薄膜表面や薄膜と基板との間の
界面の状態、薄膜の密度等に関する情報もこの測定デー
タ処理部51におけるデータ処理によって得ることがで
きる。
0に配置された薄膜形成サンプル基板31と、薄膜形成
炉20内に配置された基板24とでは、薄膜形成粒子S
aの付着状況が僅かながら相違している。したがって、
薄膜形成サンプル基板31の表面に形成される薄膜S2
と、基板24に表面に形成される薄膜S1とは、膜厚に
差が生じることは避けられない。
あらかじめ測定部30に配置されるサンプル基板Saに
関する膜厚等のデータ(測定データ)と、薄膜形成炉2
0内に配置される基板24に関する膜厚等のデータ(真
のデータ)との差(補正値)を求めておく。そして、測
定データ処理部51においては、その差分を補正して測
定データを真のデータに一致させている。
配設した電子銃22の出力を制御する。すなわち、この
電子銃制御部53によって、電子銃22の出力電圧及び
出力時間が制御される。
電子銃制御部53に所要の指令信号を与える。この測定
制御部52からの指令信号によって、電子銃制御部53
が電子銃22を所定の出力電圧をもって作動させる。こ
れにより、基板24及び薄膜形成サンプル基板31に対
する薄膜形成が行われる。一方、測定制御部52からの
指令信号によって、薄膜測定装置40のX線源41が作
動して、薄膜測定が行われる。
に行われる。すなわち、測定制御部52から電子銃制御
部53に駆動指令信号が出力されて、同指令信号に基づ
き電子銃制御部53が電子銃22を作動させる。これに
より、基板24及び薄膜形成サンプル基板31に対する
薄膜形成が一定時間実施される。
53に停止指令信号が出力されて、同指令信号に基づき
電子銃制御部53が電子銃22の出力を停止する。
駆動指令信号が出力されて、X線源41が作動し、薄膜
測定装置40による薄膜測定が実行される。そして、測
定制御部52は、薄膜測定装置40に測定の停止指令信
号を出力するとともに、測定データ処理部51から薄膜
に関する測定データを入力する。X線源41は、停止指
令信号を入力したときX線の出力を停止する。
互に繰り返す。そして、測定データが目標の膜厚となっ
た時点で、一つの薄膜層に関する薄膜形成動作と薄膜測
定動作を終了する。
質Sにより多層膜が積層して形成される。そして、その
多層膜を構成する各薄膜層毎に目標の膜厚が設定されて
いる。したがって、薄膜形成動作と薄膜測定動作も各薄
膜層単位で実行される。なお、二層目以降の膜厚は、一
般的な多層膜反射率測定・解析法を用いて、測定された
膜厚と先に測定された薄膜層の膜厚の差をもって求める
ことができる。
には、短い周期で薄膜測定を繰り返し、その測定結果を
参照しながら薄膜形成動作を実行していくことが好まし
い。しかし、短い周期で薄膜測定を繰り返した場合、薄
膜形成に要する時間は長くなってしまう。そこで、本実
施形態では、薄膜形成に関する基準情報をあらかじめデ
ータベース化して測定制御部52に蓄積してある。測定
制御部52は、この基準情報に基づいて薄膜測定装置4
0を制御する。
ば、図5(a)に示すような薄膜形成システム10によ
る薄膜形成時間(電子銃22の作動時間)tと基板24
に形成される薄膜S1の厚さDtとの関係が挙げられ
る。
て、薄膜S1が形成される初期段階で測定間隔t1を長
くする。そして、膜厚S1が目標の厚さD0に近づくに
つれて、測定間隔をt2,t3,…tn(t2>t3>
…>tn)のごとく短縮していく。
長時間の連続した薄膜形成動作を行うことができるの
で、薄膜形成動作が促進される。一方、膜厚S1が目標
の厚さD0に近づくにつれて測定間隔を短くすること
で、目標膜厚を高精度に測定することが可能となる。そ
して、測定された膜厚が目標の膜厚となった時点で、当
該薄膜層の形成動作を終了する。
標の膜厚D0に近づくにつれて膜厚形成速度を遅らせた
内容の基準情報を作成しておき、この基準情報に基づい
て電子銃22と薄膜測定装置40を制御する構成とすれ
ば、いっそう高精度に目標膜厚を測定することが可能と
なる。この場合は、時間対する電子銃22の出力変化
(すなわち、薄膜形成粒子Sa発生量の変化)も基準情
報に含まれる。また、膜厚が目標の膜厚D0に近づいた
直前では、薄膜の測定を継続しながら薄膜形成動作を行
ってもよい。
率測定に限定されるものではない。例えば、薄膜形成サ
ンプル基板31(薄膜形成基板24)のブラッグ角が既
知であって、その基板表面に混晶または超格子構造の薄
膜を形成する場合には、ロッキングカーブ測定による薄
膜測定を採用することもできる。この場合は、薄膜形成
サンプル基板31の表面に入射させるX線の平均入射角
度を、上記既知のブラッグ角付近に設定する。
成を変更することもできる。例えば、薄膜形成炉20内
の雰囲気を変えることなく、測定部30に配置したサン
プル基板又はその表面を交換する薄膜形成サンプル基板
交換手段を備えた構成とすることもできる。
換手段の構成例を示す図である。同図に示す薄膜形成サ
ンプル基板交換手段は、測定部30に隣接してサンプル
交換室60を設け、測定部30とサンプル交換室60の
間をターンテーブル61が回転移動する構成としてあ
る。サンプル交換室60は測定部30とは隔離されてお
り、ターンテーブル61が各室間を移動するための間隙
も真空シールされている。
62を中心とする対称位置に薄膜形成サンプル基板31
の装着部63が設けてある。そして、一方の装着部63
に装着された薄膜形成サンプル基板31に対する薄膜測
定が終了した後、ターンテーブル61を回転する。これ
により、他方の装着部63に装着してある別の薄膜形成
サンプル基板31を測定部30に配置することができ
る。
31は、サンプル交換室61において、開閉扉64から
取り出される。薄膜形成サンプル基板31を取り外した
装着部63には、新規の薄膜形成サンプル基板31が装
着される。
置65が設けてあり、開閉扉64の開放により外気が流
入した同室60を、真空排気している。
の構成例を示す図である。図7に示す薄膜形成サンプル
基板交換手段は、帯状のサンプル基板70を供給リール
71から導き出し、測定部30を経由して巻取りリール
72に巻取る構成としてある。
は、サンプル基板を測定部30の所定位置に配置すると
ともに、測定部30を密閉するための案内ローラ73,
74が設けてある。測定部30に配置されたサンプル基
板70の部位に薄膜層が形成され、同層に関する薄膜測
定は終了した後、サンプル基板70を巻取り、新たな部
分を測定部30に配置する。
段を備えることにより、各薄膜層ごとに独立して薄膜測
定を実施することが可能となる。また、X線測定装置の
設置個所に制限のある場合は、測定部に配置されるサン
プル基板を薄膜形成粒子に対して45゜以内の角度で傾
斜させることにより、X線の入射方向及びX線検出方向
を適宜調整することもできる。
る第2の実施形態の薄膜測定システムを示す断面構成図
である。図9は、図8に示す薄膜測定システムの遮蔽板
を下方から見た図である。なお、図8に示す薄膜形成シ
ステムの構成要素のうち、図1と同じ符号を付してある
構成要素は、第1の実施形態における薄膜形成システム
10の構成要素と同じ構成である。
膜形成炉20内の天井部に、基板支持手段110が設け
てあり、さらにこの基板支持手段110で支持される薄
膜形成基板101の表面に対向して遮蔽体120を備え
ている。
頂部に設置された軸受111に、回転自在に支持された
回転軸112と、この回転軸112の下端に固定された
基板装着部113で構成されている。薄膜形成基板10
1は、基板装着部113の底面に、るつぼ21と対向す
る姿勢をもって装着される。
駆動モータ114が連結してある。基板装着部113に
装着された薄膜形成基板101は、この駆動モータ11
4により回転駆動される。
部に薄膜形成用開口部121が形成された環状体であ
る。るつぼ21から発生した薄膜形成粒子Saは、この
薄膜形成用開口部121を透して、薄膜形成基板101
の中央部表面101aに付着し、薄膜を形成する。
の一部にサンプル薄膜形成用開口部122が形成してあ
る。るつぼ21から発生した薄膜形成粒子Saは、この
サンプル薄膜形成用開口部122を透して、この開口部
122に対向する薄膜形成基板101の一部表面101
bにも付着し、薄膜を形成する。
は設けず、薄膜形成炉20の側壁に、X線入射窓130
及びX線取出窓140を設けてある。これら各窓13
0,140は、ベリリウム等のX線吸収率の小さな材料
をもって形成してある。また、各窓130,140の内
部側には、X線を遮蔽することができる開閉シャッタ1
31,141が設けてある。これらの開閉シャッタ13
1,141は、薄膜測定に際して開放され、一方、薄膜
形成動作中は、閉塞されて各開閉シャッタ131,14
1への薄膜形成粒子Saの付着を防止する。
メータ42で収束されたX線は、X線入射窓130およ
びサンプル薄膜形成用開口部122を透して、薄膜形成
基板101の一部表面101bに照射され、この一部表
面101bに形成される薄膜で反射する。
ル薄膜形成用開口部122およびX線取出窓140を透
して、X線検出器43により検出される。なお、薄膜測
定装置40による薄膜の測定方法については、上述した
第1の実施形態と同様、反射率測定やロッキングカーブ
測定などのX線測定法が用いられる。
よれば、薄膜形成用開口部121を透して薄膜形成基板
101の中央部表面101aに層状に形成される薄膜
を、各層毎に独立して分析することが可能となる。
て薄膜形成基板101の中央部表面101aに一つの薄
膜層を形成するプロセスにおいて、サンプル薄膜形成用
開口部122に対向する薄膜形成基板101の一部表面
101bにも、中央部表面101aの薄膜層と同様な薄
膜が形成される。この一部表面101bに形成された薄
膜に対して、X線測定を実施することで、中央部表面1
01aに形成された一つの薄膜層の分析が可能となる。
基板101を回転させて、サンプル薄膜形成用開口部1
22に対向する薄膜形成基板101の表面部分を変更す
る。そして、次の薄膜形成プロセスで、そのサンプル薄
膜形成用開口部122と対向する表面部分に、新たに薄
膜を形成させる。この薄膜は、薄膜形成用開口部121
を透して薄膜形成基板101の中央部表面101aに新
たに積層形成された薄膜層とほぼ同じものである。
22に対向する表面部分に形成された薄膜をX線測定す
ることで、薄膜形成用開口部121を透して薄膜形成基
板の中央部表面101aに新たに積層形成された薄膜層
の分析が可能となる。
X線入射窓を透して、薄膜形成炉内に支持された薄膜形
成基板の表面に向かってX線を照射するとともに、薄膜
形成基板から反射してきたX線をX線取出窓を透して検
出する。これにより、X線を利用した薄膜の高精度な測
定を実現することができる。
ムを示す断面構成図である。
例を示す模式図である。
る。
面構成図である。
ある。
ムを示す断面構成図である。
ら見た図である。
の模式図である。
る。
図である。
模式図である。
Claims (13)
- 【請求項1】 X線を透過するX線入射窓およびX線取
出窓を有する密閉された薄膜形成炉と、 前記薄膜形成炉内に薄膜物質の薄膜形成粒子を発生する
薄膜物質発生手段と、 前記薄膜物質発生手段から発生した薄膜形成物質の薄膜
形成粒子が表面に付着する姿勢をもって薄膜形成基板を
前記薄膜形成炉内で支持する基板支持手段と、 を備えた薄膜形成システムに組み込まれ、 前記X線入射窓を透して、前記薄膜形成炉内に支持され
た薄膜形成基板の表面に向かってX線を照射するX線照
射部と、 薄膜形成基板から反射してきたX線を前記X線取出窓を
透して検出するX線検出部と、を備え、 前記X線照射部は、発散X線を放射するX線源と、この
X線源から放射された発散X線を少なくとも単色化し且
つ前記薄膜形成基板の薄膜形成表面に収束させる湾曲モ
ノクロメータと、を含む薄膜測定装置。 - 【請求項2】 ブラッグ角が既知の薄膜形成基板の表面
に形成した混晶または超格子構造の薄膜を測定対象とし
て、ロッキングカーブ測定を実施するX線測定装置であ
って、 前記X線照射部は、前記薄膜形成基板表面の薄膜に入射
させるX線の平均入射角度を、前記既知のブラッグ角付
近に設定してある請求項1の薄膜測定装置。 - 【請求項3】 X線反射率測定を実施するX線測定装置
であって、 前記X線照射部は、前記薄膜形成基板表面の薄膜に入射
させるX線の入射角度を、X線反射率測定に必要な低角
度範囲に設定してある請求項1の薄膜測定装置。 - 【請求項4】 前記薄膜形成炉内での薄膜形成に関する
所要の基準情報をあらかじめ蓄積するとともに、該基準
情報に基づき少なくとも前記薄膜形成基板の表面に形成
された薄膜の形成および測定動作を制御する制御部を備
えた請求項1乃至3のいずれか一項に記載した薄膜測定
装置。 - 【請求項5】 請求項4の薄膜測定装置を用いた薄膜測
定方法であって、 前記基準情報に基づき薄膜形成の終期に近づくに伴い前
記薄膜測定装置による測定間隔を短縮していく薄膜測定
方法。 - 【請求項6】 X線を透過するX線入射窓およびX線取
出窓を有する密閉された薄膜形成炉と、 前記薄膜形成炉内に薄膜物質の薄膜形成粒子を発生する
薄膜物質発生手段と、 前記薄膜物質発生手段から発生した薄膜形成物質の薄膜
形成粒子が表面に付着する姿勢をもって薄膜形成基板を
前記薄膜形成炉内で支持する基板支持手段と、 前記薄膜形成炉の外部に設置され、前記X線入射窓を透
して、前記薄膜形成炉内に支持された薄膜形成基板の表
面に向かってX線を照射するX線照射部と、 前記薄膜形成炉の外部に設置され、薄膜形成基板から反
射してきたX線を前記X線取出窓を透して検出するX線
検出部と、を備え、 前記X線照射部は、発散X線を放射するX線源と、この
X線源から放射された発散X線を少なくとも単色化し且
つ前記薄膜形成基板の薄膜形成表面に収束させる湾曲モ
ノクロメータと、を含む薄膜形成システム。 - 【請求項7】 密閉された薄膜形成炉と、 前記薄膜形成炉内に薄膜物質の薄膜形成粒子を発生する
薄膜物質発生手段と、 前記薄膜物質発生手段から発生した薄膜形成物質の薄膜
形成粒子が表面に付着する姿勢をもって薄膜形成基板を
前記薄膜形成炉内で支持する基板支持手段と、 前記薄膜形成炉と連通する所定箇所に設けられ、前記薄
膜形成炉から流入してくる薄膜物質の薄膜形成粒子が表
面に付着する姿勢をもって、測定対象である薄膜形成サ
ンプル基板となる薄膜形成基板を配置可能な測定部と、 この測定部の側壁に設けたX線入射窓及びX線取出窓
と、 前記薄膜形成炉の外部に設置され、前記X線入射窓を透
して、前記測定部内に配置された薄膜形成サンプル基板
の表面に向かってX線を照射するX線照射部と、 前記薄膜形成炉の外部に設置され、前記薄膜形成サンプ
ル基板から反射してきたX線を前記X線取出窓を透して
検出するX線検出部と、を備え、 前記X線照射部は、発散X線を放射するX線源と、この
X線源から放射された発散X線を少なくとも単色化し且
つ前記薄膜形成サンプル基板の薄膜形成表面に収束させ
る湾曲モノクロメータと、を含む薄膜形成システム - 【請求項8】 前記薄膜形成炉内の雰囲気を変えること
なく、前記測定部に配置した薄膜形成サンプル基板又は
その表面を交換する薄膜形成サンプル基板交換手段を備
えた請求項7の薄膜形成システム。 - 【請求項9】 X線を透過するX線入射窓およびX線取
出窓を有する密閉された薄膜形成炉と、 前記薄膜形成炉内に薄膜物質の薄膜形成粒子を発生する
薄膜物質発生手段と、 前記薄膜物質発生手段から発生した薄膜形成物質の薄膜
形成粒子が表面に付着する姿勢をもって薄膜形成基板を
前記薄膜形成炉内で支持する基板支持手段と、 前記薄膜形成炉内に支持される薄膜形成基板の表面に対
向して設けられた遮蔽体と、 この遮蔽体の一部に形成され、前記薄膜物質発生手段か
ら発生した薄膜形成物質の薄膜形成粒子が付着するよう
に、前記薄膜形成基板の一部表面を露出させる薄膜形成
用開口部と、 前記遮蔽体の他の一部に形成され、前記薄膜物質発生手
段から発生した薄膜形成物質の薄膜形成粒子が付着する
ように、前記薄膜形成基板における他の一部表面を露出
させるサンプル薄膜形成用開口部と、 前記薄膜形成基板を回転させて、前記サンプル薄膜形成
用開口部に対向する一部表面を相対的に変更する回転駆
動手段と、 前記薄膜形成炉の外部に設置され、前記X線入射窓およ
びサンプル薄膜形成用開口部を透して、前記薄膜形成炉
内に支持された薄膜形成基板の一部表面に向かってX線
を照射するX線照射部と、 前記薄膜形成炉の外部に設置され、薄膜形成基板の一部
表面から反射してきたX線を、前記サンプル薄膜形成用
開口部およびX線取出窓を透して検出するX線検出部
と、を備え、 前記X線照射部は、発散X線を放射するX線源と、この
X線源から放射された発散X線を少なくとも単色化し且
つ前記薄膜形成基板の表面に収束させる手段と、を含む
薄膜形成システム。 - 【請求項10】 回転駆動手段は、前記薄膜形成用開口
部を透して前記薄膜形成基板の一部表面に層状に形成さ
れる薄膜の各層形成プロセス毎に、前記薄膜形成基板を
回転させて、前記サンプル薄膜形成用開口部に対向する
一部表面を変更する請求項9の薄膜形成システム。 - 【請求項11】 ブラッグ角が既知の薄膜形成基板の表
面に形成した混晶または超格子構造の薄膜を測定対象と
して、前記X線検出部からのデータに基づきロッキング
カーブ測定を実施することを前提とし、 前記X線照射部は、前記薄膜形成基板表面の薄膜に入射
させるX線の平均入射角度を、前記既知のブラッグ角付
近に設定してある請求項6乃至10のいずれか一項に記
載した薄膜形成システム。 - 【請求項12】 X線反射率測定を実施することを前提
とし、 前記X線照射部は、前記薄膜形成基板表面の薄膜に入射
させるX線の入射角度を、X線反射率測定に必要な低角
度範囲に設定してある請求項6乃至10のいずれか一項
に記載した薄膜形成システム。 - 【請求項13】 前記薄膜形成炉内での薄膜形成に関す
る所要の基準情報をあらかじめ蓄積するとともに、該基
準情報に基づき少なくとも前記薄膜形成基板の表面に形
成された薄膜の形成および測定動作を制御する制御部を
備える請求項6乃至12のいずれか一項に記載した薄膜
形成システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001117541A JP2002031523A (ja) | 2000-05-10 | 2001-04-16 | 薄膜測定装置、薄膜測定方法、および薄膜形成システム |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000-137629 | 2000-05-10 | ||
JP2000137629 | 2000-05-10 | ||
JP2001117541A JP2002031523A (ja) | 2000-05-10 | 2001-04-16 | 薄膜測定装置、薄膜測定方法、および薄膜形成システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002031523A true JP2002031523A (ja) | 2002-01-31 |
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ID=26591629
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2001117541A Pending JP2002031523A (ja) | 2000-05-10 | 2001-04-16 | 薄膜測定装置、薄膜測定方法、および薄膜形成システム |
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Country | Link |
---|---|
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2001
- 2001-04-16 JP JP2001117541A patent/JP2002031523A/ja active Pending
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