JP2002031427A - 蓄熱装置 - Google Patents

蓄熱装置

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JP2002031427A
JP2002031427A JP2000220438A JP2000220438A JP2002031427A JP 2002031427 A JP2002031427 A JP 2002031427A JP 2000220438 A JP2000220438 A JP 2000220438A JP 2000220438 A JP2000220438 A JP 2000220438A JP 2002031427 A JP2002031427 A JP 2002031427A
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JP
Japan
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adsorbent
heat
medium
container
storage device
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JP2000220438A
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English (en)
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Takahito Ishii
隆仁 石井
Mitsuhiro Sano
光宏 佐野
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Publication of JP2002031427A publication Critical patent/JP2002031427A/ja
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A30/00Adapting or protecting infrastructure or their operation
    • Y02A30/27Relating to heating, ventilation or air conditioning [HVAC] technologies
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B30/00Energy efficient heating, ventilation or air conditioning [HVAC]
    • Y02B30/62Absorption based systems

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  • Sorption Type Refrigeration Machines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の構成の蓄熱装置は、実用性に乏しいと
いう課題を有している。 【解決手段】 吸着材6、6’を収容する吸着材容器
2、2’と、吸着材6、6’との間で作動媒体11,1
1’を授受する媒体容器3、3’とを少なくとも2組備
え、吸着材容器2、2’には吸着材6、6’を加熱する
加熱器7、7’と、吸着材6、6’の発熱を外部に熱伝
導する放熱器8、8’とを設け、媒体容器3、3’には
作動媒体11、11’の冷熱を熱交換する熱交換器9、
9’を設け、前記吸着材による作動媒体の吸着と、前記
吸着材が吸着した作動媒体の脱着による吸着材の再生と
を同時に行うようにして、連続的に動作できる蓄熱装置
としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷暖房や給湯を行
うことができる吸着材を用いた蓄熱装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の蓄熱装置は、図11に示
すような構成となっている。すなわち、従来の蓄熱装置
は、吸着材容器51と、作動媒体容器52とこれらをバ
ルブ53を介して連結するパイプ等の連結手段54とか
ら構成している。これらの系は予め空気等の不凝縮性ガ
スを排気しているため密閉系を保っているものである。
【0003】吸着材容器51内には、吸着材55と、吸
着材55を加熱あるいは冷却する加熱冷却器56とを設
けている。吸着材55としては例えばゼオライトを使用
している。加熱冷却器56は、例えば高温の熱媒体ある
いは低温の熱媒体を循環できる金属製の熱交換パイプで
構成している。あるい電気ヒータを設けて、加熱だけは
この電気ヒータで行う構成としているものもある。
【0004】作動媒体容器52内には作動媒体である水
57と、水57を加熱・冷却する加熱冷却器58を有し
ている。加熱冷却器58は、例えば高温の熱媒体あるい
は低温の熱媒体を循環できる金属製の熱交換パイプで構
成している。
【0005】次に動作について説明する。吸着材55が
吸着している水を脱着する行程を再生行程と称し、ま
た、吸着材55に水を吸着させる行程を吸着行程と称し
ている。
【0006】再生行程は、吸着材容器51内の加熱冷却
器57を加熱器として用いることによって開始される。
つまり加熱冷却器56内に高温の熱媒体を循環させる
と、系内が真空に保持されているため、吸着材55が吸
着していた水が脱着されて容易に水蒸気となる。この水
蒸気は、連結手段54を移動して、作動媒体容器52に
入る。作動媒体容器52内に入った水蒸気は、加熱冷却
器56により冷却され、1g当たり約540calの気
化潜熱を加熱冷却器56内を流れる水に放熱する。この
結果水蒸気は冷却されて液体の水となる。加熱冷却器5
6には、例えば通水可能とした別回路(図示せず)が配
置されている。このときに、別回路を流れる水は、前記
気化潜熱を受けることによって加熱されるものである。
従って別回路が配置されている領域は、暖房されるもの
である。また、この水は温水としても利用できるもので
ある。こうして液体となった水57は、作動媒体容器5
2内に貯液される。
【0007】吸着行程では、作動媒体容器52内の加熱
冷却器58を加熱器として用いて、つまり加熱冷却器5
8に高温の熱媒体を循環させることによって開始され
る。加熱冷却器58が加熱器として動作すると、作動媒
体容器52内の水は、系が真空を保持しているため、容
易に水蒸気となって吸着材容器51に移動する。吸着材
容器51に入った水蒸気は、吸着材55によって吸着さ
れる。吸着材55は水蒸気を吸着することによって、吸
着熱を放出する。この吸着熱は、加熱冷却器56内に循
環させている熱媒体を昇温するものである。このため、
加熱冷却器56が配置されている領域は暖房されるもの
である。また熱媒体を水としたときには、温水として利
用できるものである。
【0008】このとき、作動媒体容器52内の加熱冷却
器58に熱媒体を循環させるようにすると、この熱媒体
は作動媒体容器52内の作動媒体である水57は加熱冷
却器58より気化熱を奪って水蒸気となる。この結果、
加熱冷却器58に循環している熱媒体は冷却されるもの
である。すなわち、加熱冷却器58は冷房源として利用
できるものである。
【0009】以上のようにこの構成の蓄熱装置は、吸着
時には加熱冷却器58は冷却されて冷熱源として利用で
き、また加熱冷却器56は吸着熱を受けて温熱源として
利用でき、再生時には加熱冷却器56は加熱されて温熱
源に、また、引き続いて吸着に入るために吸着材の温熱
を受けるため加熱冷却器56をより高温の温熱源として
利用することができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記従来の構
成の蓄熱装置は、実用性に乏しいという課題を有してい
る。つまり従来の蓄熱装置は、蓄熱と放熱とを順次繰り
返して動作するものであり、連続的な動作ができないも
のとなっている。
【0011】
【課題を解決するための手段】吸着材を収容する吸着材
容器と、前記吸着材との間で作動媒体を授受する媒体容
器とを少なくとも2組備え、前記吸着材容器には吸着材
を加熱する加熱器と、前記吸着材の発熱を外部に熱伝導
する放熱器とを設け、前記媒体容器には作動媒体の冷熱
を熱交換する熱交換器を設け、前記吸着材による作動媒
体の吸着と、前記吸着材が吸着した作動媒体の脱着によ
る吸着材の再生とを同時に行うようにして、連続的に動
作できる蓄熱装置としている。
【0012】
【発明の実施の形態】請求項1に記載した発明は、吸着
材を収容する吸着材容器と、前記吸着材との間で作動媒
体を授受する媒体容器とを少なくとも2組備え、前記吸
着材容器には吸着材を加熱する加熱器と、前記吸着材の
発熱を外部に熱伝導する放熱器とを設け、前記媒体容器
には作動媒体の冷熱を熱交換する熱交換器を設け、前記
吸着材による作動媒体の吸着と、前記吸着材が吸着した
作動媒体の脱着による吸着材の再生とを同時に行うよう
にして、連続的に動作できる蓄熱装置としている。
【0013】請求項2に記載した発明は、媒体容器間を
連結手段によって連結した構成として、操作が容易にで
きる蓄熱装置としている。
【0014】請求項3に記載した発明は、媒体容器の熱
交換器を蛇管式熱交換器とするとともに、前記熱交換器
の周囲を作動媒体の液を保液する保液体で被覆するとと
もに、少なくとも前記熱交換器の保液体の一部を作動媒
体の液中に浸漬して、汎用的な蛇管式熱交換器を用い
て、効率の高い動作ができる蓄熱装置としている。
【0015】請求項4に記載した発明は、2つの吸着材
容器を再生プロセスと吸着プロセスに交互に使用し、熱
交換器を冷熱源に、放熱器を温熱源として使用するよう
にして、連続して冷熱と温熱を発生できる。
【0016】請求項5に記載した発明は、吸着材として
塩化カルシウム、作動媒体として水、またはアルコール
を用いて、装置の熱応答性を高めることができる。
【0017】請求項6に記載した発明は、吸着材容器は
内部に吸湿性を有する伝熱媒体を有し、前記伝熱媒体中
に吸着材を浸漬して、効率的で熱応答性の高い蓄熱装置
としている。
【0018】請求項7に記載した発明は、伝熱媒体とし
てポリオキシアルキレングリコールを用いるようにし
て、効率的で熱応答性の高い蓄熱装置としている。
【0019】請求項8に記載した発明は、吸着材と熱伝
導材とは一体に成型した構成として、経時変化の少ない
特性の安定した蓄熱装置経時変化の少ない特性の安定し
た蓄熱装置としている。
【0020】請求項9に記載した発明は、吸着材容器内
に、伝熱媒体を循環させる伝熱媒体循環手段を設けるよ
うにして、伝熱媒体と吸着材との接触時間を増すことが
でき、効率的で熱応答性の高い蓄熱装置としている。
【0021】請求項10に記載した発明は、吸着材容器
の空間部と吸着材容器の吸着材層内の両方に放熱器を設
けるようにして、空間部で水を凝縮させて、この凝縮伝
熱に伴って伝熱媒体を攪拌して、効率的で熱応答性の高
い蓄熱装置としている。
【0022】
【実施例】(実施例1)以下、本発明の第1の実施例に
ついて説明する。図1は本実施例の蓄熱装置の構成を示
す説明図である。本実施例の蓄熱装置は、2つの吸着材
容器2・2’と、2つの媒体容器3・3’と、金属管で
構成した連結手段4と、連結手段4の途中に配置してい
るバルブ12・13とによって構成している。
【0023】吸着材容器2と吸着材容器2’とは、内部
に吸着材6・6’と、加熱器7・7’と、放熱器8・
8’を収容している。前記吸着材6・6’として、本実
施例ではシリカゲルを使用しており、密閉系を維持でき
る金属管によって構成している。また、加熱器7・7’
として、高温の熱媒体が循環できる金属パイプを使用し
ている。放熱器8・8’も、熱媒体が内部を循環できる
金属パイプを使用している。
【0024】媒体容器3・3’は、前記吸着材容器2・
2’との間で作動媒体を授受する機能を果たすものであ
り、密閉系を維持できる金属管によって構成している。
媒体容器3・3’は、内部に熱交換器9・9’と、作動
媒体11・11’である水あるいはアルコールとを収容
している。熱交換器9・9’は、動媒体11・11’に
一部があるいは全部が浸漬されており、内部を熱媒体が
循環できる金属パイプによって構成している。
【0025】また本実施例では、吸着材容器2に配置し
ている放熱器8と、吸着材容器2’に配置している放熱
器8’は図示していない外部回路に接続されており、こ
の外部回路が配置されている領域は放熱器8あるいは放
熱器8’からの放射熱を受けて暖房されるものである。
すなわち、放熱器8あるいは放熱器8’は暖房熱源とし
て利用できるものである。また媒体容器3に配置されて
いる熱交換器9と、媒体容器3’に配置されている熱交
換器9’とは図示していない外部回路に接続されてお
り、この外部回路が配置されている領域は熱交換器9あ
るいは熱交換器9’からの放射熱を受けて冷房されるも
のである。すなわち、熱交換器9あるいは熱交換器9’
は冷房熱源として利用できるものである。
【0026】また、加熱器7・7’は本実施例では高温
の熱媒体が循環できる金属パイプを使用しているが、電
気ヒータを用いることもできる。
【0027】また本実施例では、吸着材容器2と媒体容
器3とは、バルブ12を介して連結手段4によって接続
しており、吸着材容器2’と媒体容器3’とは、バルブ
12を介して連結手段4によって接続している。また、
媒体容器3と媒体容器3’とバルブ13を介して連通手
段14によって接続している。すなわち本実施例では、
吸着材容器2と媒体容器3と、吸着材容器2’と媒体容
器3’とは連通手段14によって直列に連結されている
ものである。また、前記吸着材容器2、媒体容器3、吸
着材容器2’、媒体容器3’、連結手段4内は空気など
の不凝縮性ガスが排除された密閉系としている。
【0028】以下、本実施例の動作について説明する。
本実施例では、吸着材6または6’から作動媒体を脱着
する再生と、吸着材6または6’による作動媒体の吸着
とを同時に行うようにしているものである。
【0029】吸着材容器2内の吸着材6は水11を吸着
した状態を、吸着材容器2’内の吸着材6’は水11’
を脱着した状態を初期状態としている。
【0030】再生は、連結手段4のバルブ12を開にし
て、水11を吸着しているシリカゲル6を加熱器7で加
熱することによって開始できる。すなわち、加熱器7内
に高温の熱媒体を循環させると、この高温の熱媒体が有
している熱エネルギーが吸着材6に熱伝達される。この
とき、系内が真空に保持されているため、吸着材6が吸
着していた水11は吸着材6から脱着されて容易に気化
して水蒸気となる。この水蒸気は、連結手段4を通過し
て媒体容器3内にはいる。媒体容器3には、熱交換器9
が配置されている。熱交換器9は、図示していない外部
回路に接続されており、内部を例えば水が循環してい
る。媒体容器3に入った水蒸気は、539cal/gの
凝縮潜熱を熱交換器9内を循環している水に与えて液体
の水11となる。従って、外部回路に流れる水は、前記
凝縮潜熱を与えられることによって加熱される。すなわ
ち、この加熱によって得た熱エネルギーを外部回路が配
置されている空間に放熱するものである。従って外部回
路が配置されている空間は暖房される。すなわち、熱交
換器9は暖房源として作用するものである。あるいは、
外部回路を循環する水を取り出し可能にしたときには、
この水は高温となっており温水として利用できるもので
ある。従って、熱交換器9はこの場合には温水源として
利用できるものである。こうして吸着材容器2中の吸着
材6の再生は完了する。
【0031】このとき本実施例では、前記したように、
媒体容器3’と吸着材容器6’間で吸着材6’による吸
着を行うことができるようになっている。すなわち、媒
体容器3’と吸着材容器6’間のバルブ12を開にする
と、媒体容器3’の水11’は蒸発して水蒸気となって
吸着材容器2’に移動する。すなわち、媒体容器3’は
吸着材容器2’内よりも蒸気圧が低いものである。この
水蒸気は、吸着材容器2’の吸着材6’に吸着される。
媒体容器3’では、前記水蒸気の発生によって液槽の水
11’に温度低下が生じている。すなわち、水11’が
蒸発するときは539cal/gの気化潜熱を奪うもの
であり、本実施例ではこの気化潜熱は液相の水11’が
供給しているものである。このため、液相の水11’は
温度低下するものである。
【0032】また、吸着材容器2’では、吸着材6’が
水11’を吸着することによって吸着材6’が発生する
吸着熱によって温度上昇が生じている。この吸着反応
は、吸着材6’の温度が上昇して所定値に達すると、媒
体容器3’と吸着材容器2’との圧力差がなくなった時
点で停止されるものである。しかし本実施例では、媒体
容器3’には熱交換器9’を、吸着材容器2’には放熱
器8’を配置しているため、この反応は必要な時間継続
できるものである。
【0033】すなわち、熱交換器9’と放熱器8’と
は、図示していない外部回路に接続しており、内部を水
が循環できる金属管によって構成しているものである。
このため、熱交換器9’を流れる水は、液相の水11’
の温度低下を補う熱エネルギーを供給することになっ
て、冷却されるものである。このため、熱交換器9’に
接続している外部回路が配置されている空間は、冷却さ
れた水が放出する熱エネルギーによって冷房されるもの
である。また吸着材容器2’に配置されている放熱器
8’を循環する水は、同様に、吸着材6’の吸着熱によ
って加熱されているものである。このため、放熱器8’
に接続している外部回路が配置されている空間は、加熱
された水が放出する熱エネルギーによって暖房されるも
のである。また、放熱器8’を循環する水を外部に取り
出せるように構成したときには放熱器8’を給湯の温熱
源として利用できるものである。
【0034】以上述べたように、本実施例では、吸着材
容器6で再生、吸着材容器6’で吸着を同時に進行させ
ることができる構成としているものである。この再生・
吸着が完了すると、引き続いて、今度は吸着材容器6で
吸着、吸着材容器6’で再生を行うものである。この場
合は、熱交換器9を冷熱源に、放熱器8を温熱源に利用
することができる。こうして、温熱源はもとより冷熱源
を連続的に発生させることができる。
【0035】なお、連通手段14は媒体容器3と媒体容
器3’内に収容している作動媒体11・11’である水
の水位を調節するためのものである。バルブ13をキャ
ピラリーチューブに置き換えても同様の効果を有するこ
とは言うまでもない。
【0036】また前記説明では、連通手段14を使用し
て媒体容器3と媒体容器3’とを接続するようにしてい
るが、必ずしも連通手段14を使用する必要はないもの
である。すなわち、吸着材容器2と媒体容器3の組と、
吸着材容器3’と媒体容器3’の組とを独立に運転する
こともできるものである。
【0037】また前記説明では、バルブ12、バルブ1
3を使用するようにしているが、これらは必ずしも必要
ではないものである。
【0038】また前記説明では、吸着材容器2と媒体容
器3とを対とし、吸着材容器2’と媒体容器3’とを対
として、これらを2組使用しているが特に2組に限定す
る必要はないものである。
【0039】(実施例2)続いて本発明の第2の実施例
について説明する。図2は、本実施例の蓄熱装置に使用
している媒体容器3の具体的構成を示す断面図である。
本実施例においては、実施例1で説明した媒体容器3内
の熱交換器9を、蛇管式熱交換器15としている。ま
た、蛇管式熱交換器15の周囲を作動媒体11である水
を保液する保液体16で被覆するとともに、その保液体
16の一部を水11中に浸漬させている。保液体16と
しては、例えば,綿などの天然繊維や、親水性樹脂など
の合成繊維,あるいはこれらと金属繊維を混紡したもの
などを用いることができる。さらに、保液体16の蛇管
式熱交換器への被覆は、保液体16をテープ状として、
先ずストレートパイプの周囲に巻き付け,これを蛇管式
に加工することで行うことができる。また、実施例1で
説明しているように、媒体容器3は連結手段4および連
通手段14によって、それぞれ吸着材容器2および媒体
容器2’に連結している。連通手段14の開放端17は
貯液している作動媒体11内に配置している。
【0040】以下、本実施例の動作について説明する。
実施例1で説明したように、吸着材容器2に収容してい
る吸着材6を再生する時には、連結手段4より水蒸気が
媒体容器3内に流入する。この水蒸気は、外部放熱手段
に連結している蛇管式熱交換器15によって冷却されて
凝縮し、液相の水となって下方に貯液される。
【0041】このとき本実施例では,蛇管式熱交換器1
5の大部分は媒体容器3の空間部に配置され、かつ保液
体16で被覆されている。このため前述した水蒸気を凝
縮させる熱交換は広い面積で行われることになる。すな
わち、空間部に位置している蛇管式熱交換器15の大部
分は、濡れ面として効果的に水蒸気に作用する凝縮伝熱
面としての機能を果たすものである。
【0042】この蛇管式熱交換器15を外部放熱手段と
接続して、内部に例えば水等を循環させたときには実施
例1で説明したと同様、暖房などの温熱源として利用す
ることができる。また、この循環水を外部に取り出すよ
うにしたときには、温水の給湯源として利用できるもの
である。
【0043】なお、媒体容器3内の作動媒体が所定の水
位になると、開放端17より連通手段14を通って作動
媒体11は実施例1で説明している媒体容器3’に排出
される。
【0044】また、実施例1で説明している吸着材容器
2に収容している吸着材6の吸着時には、本実施例の構
成とした場合には吸着材容器2内に効率的に水蒸気を供
給できるものである。すなわち、媒体容器3内の作動媒
体11はこの中に浸漬されている保液体16の毛細管現
象によって吸水されて、蛇管式熱交換器15の全面に分
布することになるものである。すなわち、作動媒体11
の分布面積が広範囲となって気化が非常に容易に行える
ものである。こうして本実施例によれば、保液体16に
よって気化面積を広くでき、また毛細管現象によって常
に新たな作動媒体11を蛇管式熱交換器11に補充する
ことができるものである。
【0045】以上のように本実施例によれば、凝縮と気
化を効率的に行うことができる実用的な蓄熱装置を提供
できるものである。また蛇管式熱交換器15を図示して
いない外部回路に接続し、内部を水が循環できる構成と
すれば、前述した気化熱を冷房などの冷熱源として利用
することができる。
【0046】なお本実施例によれば、作動媒体11の水
位が低下すると連通手段14により媒体容器3’より作
動媒体11’が供給される。
【0047】(実施例3)続いて本発明の第3の実施例
について説明する。図3は、本実施例の構成を示す説明
図である。本実施例では、実施例1で説明した2つの媒
体容器3・3’の代わりにこれらを一つにした媒体容器
17と、2つの吸着材容器2・2’と、外部熱交換ユニ
ット24と外部熱交換ユニット28と、外部冷却手段1
8と、外部加熱手段19を設けている。
【0048】外部冷却手段18は、内部を水が循環でき
る金属パイプによって構成しており、一端は三方弁25
に、他端は三方弁26に接続しており、三方弁25と三
方弁26との間に外部熱交換ユニット24を接続してい
る。外部熱交換ユニット24は、外部熱交換器20と、
ファン21と、ファン21を駆動するモーター23と、
外部熱交換器20に作動媒体11を供給するポンプ23
によって構成している。
【0049】外部加熱手段19は、内部を水が循環でき
る金属パイプによって構成しており、一端は三方弁29
に、他端は三方弁30に接続している。三方弁29と三
方弁30との間に外部熱交換ユニット28を接続してい
る。外部熱交換ユニット28は、外部熱交換器20と、
ファン21と、ファン21を駆動するモーター23と、
外部熱交換器20に作動媒体11を供給するポンプ23
によって構成している。
【0050】以下、本実施例の動作について説明する。
この構成によって、冷房と暖房とを同時にかつ連続して
行うことができるものである。すなわち、吸着材容器2
および吸着材容器2’をそれぞれ再生および吸着プロセ
スに供する場合,外部冷却手段18の媒体回路は、熱交
換器9と三方弁25と三方弁26と外部熱交換ユニット
24とによって構成している。その際の媒体の流れ方向
を、図3中に実線の矢印で示している。また、外部加熱
手段19の媒体回路は、放熱器8または放熱器8’と、
三方弁29と、三方弁30と、外部熱交換ユニット28
とによって構成している。その際の媒体の流れ方向を図
3中に実線の矢印で示している。
【0051】この結果,媒体容器17の熱交換器9’に
流れる水から奪われる水の気化熱によって熱交換器9’
に流れる水は冷却され、この水が外部熱交換ユニット2
4に達すると冷風が送風されるものである。すなわち、
外部熱交換器20はファン21による送風を受けて、内
部を流れる冷却水が有している熱エネルギーが外部に放
熱されているものである。
【0052】また、外部加熱手段19を構成する放熱器
8’は、吸着材容器2’内の吸着材6’が水を吸着して
発生する吸着熱によって加熱される。従って放熱器8’
を流れる水は温水となって、この温水が外部熱交換ユニ
ット28に達すると温風が外部に送風されるものであ
る。すなわち、外部熱交換器20に流れる温水の持つ熱
エネルギーが、ファン21による送風によって外部に放
熱されているものである。
【0053】逆に,吸着材容器2を吸着プロセスに、吸
着材容器2’を再生プロセスに供する場合は,外部冷却
手段18の媒体回路は、熱交換器9’と三方弁25と三
方弁26と、外部熱交換ユニット24とによって構成さ
れる。このときの作動媒体の流れ方向を図3中に点線の
矢印で示している。また、一方,外部加熱手段19の媒
体回路は、放熱器8と三方弁29と三方弁30と外部熱
交換ユニット28とによって構成される。このときの作
動媒体の流れ方向を、図3中に点線の矢印で示してい
る。この場合も、外部冷却手段18の外部熱交換ユニッ
ト24より冷風が、外部加熱手段19の外部熱交換ユニ
ット28より温風が生ずることとなる。
【0054】以上のように、本実施例では冷房と暖房を
同時にかつ連続して行うことができる蓄熱装置を実現で
きるものである。
【0055】なお、前記説明では冷房・暖房運転を行う
ように説明したが、冷水の給水あるいは温水の給湯にも
用いることができるものである。
【0056】吸着材6および6’としては、シリカゲ
ル、ゼオライト、活性炭などの汎用的な吸着材や、硫酸
ナトリウム10水塩、塩化カルシウム6水塩、酢酸ナト
リウム3水塩等の水和塩型蓄熱材の無水塩や、臭化リチ
ウム、臭化カルシウム、塩化リチウムなどの無機塩類を
用いることができる。また、作動媒体としては、水やア
ルコール、アンモニアなどを用いることができる。吸着
熱が大きく、かつ環境負荷性の低い組み合わせとして、
本実施例では、吸着材として塩化カルシウム、作動媒体
としてアルコールまたは水を用いている。
【0057】なお本実施例では、吸着材6と吸着材6’
とを同一の材料としているが、必ずしもこれに限定する
ものでないことは言うまでもない。また、同一材料であ
っても、水和の状態を調整することで、すなわち、吸着
完了時の吸着材中の水分量を調節することで、発生する
吸着熱や作動媒体の気化熱を調節することも可能であ
る。さらに、複数の材料を組み合わせて用いることも可
能である。
【0058】(実験例1)以下、本実施例の効果を検証
するために行った実験の結果について報告する。本実験
では、図3に示している装置を使用し、吸着材6または
吸着材6’の種類を変えたときに吸着材6または吸着材
6’の発熱量を調べているものである。すなわち、アル
ミニウム製の容器に吸着材6または吸着材6’を20g
収容し、これに水10gを添加したときの発熱温度上昇
値を調べているものである。この実験の結果を(表1)
に示している。
【0059】
【表1】
【0060】(表1)から理解できるように、塩化カル
シウムの発熱温度が極めて高いことがわかる。
【0061】(実施例4)続いて本発明の第4の実施例
について説明する。図4は本実施例の蓄熱装置に使用し
ている吸着材容器の構成を示す断面図である。本実施例
では、実施例1で説明している吸着材容器2と吸着材容
器2’に代えて、吸着材容器30を使用している。吸着
材容器30は、内部に塩化カルシウム等によって構成し
ている吸着材31と、吸湿性を有する伝熱媒体32と、
蛇管式熱交換器とした放熱器33とを有している。ま
た、伝熱媒体32中に、吸着材31と放熱器33とを浸
漬した構成としている。さらに、吸着材容器30の底部
に面状電気ヒータ等によって構成している加熱器34を
設けている。
【0062】前記吸着材31としては塩化カルシウム
を、伝熱媒体32としてポリエチレングリコール(平均
分子量300以下)などのポリオキシアルキレングリコ
ール誘導体を用いている。ポリエチレングリコール以外
のポリオキシアルキレングリコール誘導体としては、ポ
リプロピレングリコール、ポリオキシエチレンポリオキ
シプロピレングリコール、ポリオキシエチレングリセリ
ン、ポリオキシエチレンメチルグルコシド、ポリオキシ
プロピレンメチルグルコシド等があり、これらを用いる
こともできる。なお、ポリオキシアルキレングリコール
誘導体は、水同様、アルコールに対しても相溶性があ
り,作動媒体として両者を用いることが可能である。
【0063】以下、本実施例の動作について説明する。
本実施例では、吸着材31を再生する時は、加熱器34
を通電するものである。加熱器34の通電によって加熱
器34は発熱し、この熱エネルギーは伝熱媒体32に伝
達され,伝熱媒体32から作動媒体を吸着している吸着
材31に伝達される。従って、吸着材31は伝熱媒体3
2によって周囲から均一に加熱されるものである。こう
して、吸着材31が吸着している作動媒体は脱着され
て、吸着材31は再生されるものである。このため、吸
着材31が吸着している作動媒体の脱着は非常に効率的
に行われる。なお、伝熱媒体32は作動媒体よりも高い
沸点(低い蒸気圧)を有しており,かつ吸着材31への
吸着性の低いものが用いられている。
【0064】また吸着時には、以下のように動作する。
すなわち、吸着材容器30内の圧力は伝熱媒体32の蒸
気圧となっており、この蒸気圧は作動媒体を水としたと
きには作動媒体の蒸気圧よりも低いものである。このた
め図1に示しているバルブ12を開くと、吸着材容器3
0内には連結手段4より水蒸気が流入してくる。伝熱媒
体32は吸湿性を有しているため、その内部に水を取り
込むことができる。伝熱媒体32に取り込まれた水は、
吸着材31に吸着される。こうして、作動媒体である水
が伝熱媒体に一旦吸着され、その後、作動媒体が吸着材
1に接触するものである。このため、吸着材31と水と
の接触は全体として均一に行われることとなる。
【0065】水を吸着した吸着材31は吸着熱を発生す
る。この吸着熱は放熱器33によって系外に排熱され
る。
【0066】以上述べたように、本実施例によれば、吸
着材31の再生と吸着を伝熱媒体32の存在により効率
的に均一でかつ速やかに行うことができるため、装置の
熱応答性を高めることができるものである。
【0067】(実施例5)続いて本発明の第5の実施例
について説明する。図5は本実施例の構成を示す断面図
である。本実施例では、図4に示している吸着材31に
代えて、吸着材成型体38を使用している。吸着材成型
体38は、吸着材35と熱伝導材36とをバインダー3
7を使用して混連して一体とした成形体としているもの
である。本実施例では、吸着材35としては塩化カルシ
ウムを、熱伝導材36としてアルミニウム繊維を、バイ
ンダー37として硫酸カルシウムを使用している。これ
らを水を添加して混練・成型したものを焼結して吸着材
成型体38としている。
【0068】吸着材成型体38は多孔質体であり、表面
より内部に渡って作動媒体の吸着サイトを有している。
発明者らの実験によれば、吸着材35を単独で使用した
ときには、再生・吸着の繰り返したときには表面や内部
構造が変化するものである。この点、吸着材成型体38
を使用したときには100回以上の再生・吸着を繰り返
しても安定した特性を維持することができる結果を得て
いる。この理由は、吸着材35と熱伝導材36とをバイ
ンダー37を使用して混連して一体とした吸着材成型体
38としているため、再生・吸着を繰り返したときに表
面や内部構造が変化しにくくなっているためと考えられ
る。
【0069】なお図5に示している構成のものを、図6
あるいは図7に示している構成として使用することも可
能である。図6は、蛇管式熱交換器とした放熱器33を
用いて、吸着材成型体38を直立させて用いた吸着材容
器30の構成を示している。39は、吸着材成型体38
どうしの密着を防止して所定の間隔を保持するためのセ
パレーターである。
【0070】図7は、吸着材成型体38を水平に配置し
た構成の吸着材容器30の構成を示している。
【0071】(実施例6)続いて、本発明の第6の実施
例について説明する。図8は本実施例の構成を示す断面
図である。本実施例では、伝熱媒体32を循環させる伝
熱媒体循環手段40を使用している。伝熱媒体循環手段
40は、吸着材容器30の上部と下部を連結する配管4
1と送液ポンプ42とによって構成している。伝熱媒体
循環手段40を動作させることによって、伝熱媒体32
の温度や吸湿状態は均一化されるものである。
【0072】図9は、本実施例の別の構成を示す断面図
である。本実施例では、図8に示している送液ポンプ4
2に代えて加熱体43を使用しているものである。加熱
体43はヒータ等によって構成しており、加熱体43の
通電によって伝熱媒体32は自然循環するものであり、
同様の効果を有する。
【0073】(実施例7)次に、本発明の第7の実施例
について説明する。図10は本実施例の構成を示す断面
図である。本実施例では、図4に示している放熱器33
を、伝熱媒体32中の放熱器44と、空間部45に設け
ている空間部放熱器46によって構成しているものであ
る。
【0074】以下本実施例の動作について説明する。吸
着時には、図5に示している吸着材成型体38が発生す
る吸着熱によって作動媒体である水が一部水蒸気として
空間部45に存在する。本実施例では、この空間部45
に存在している水蒸気を空間部放熱器46により凝縮さ
せている。すなわち、空間部放熱器46の内部を流れる
水が、水蒸気が有している気化潜熱を熱交換されること
によって空間部に存在する水蒸気が速やかに凝縮して液
相の水となるものである。この水は伝熱媒体32中に滴
下してゆくが、滴下した水は再び伝熱媒体32が有して
いる熱エネルギーを授熱して気化する。すなわち、滴下
した水は再び伝熱媒体32が有している熱エネルギーを
授熱して気化することによって、伝熱媒体32には攪拌
効果が生じて均一に攪拌される。この結果,実施例6と
同様、伝熱媒体32の温度や吸湿状態の均一化を図るこ
とができる。
【0075】以上述べたように,本実施例による蓄熱装
置は、連続して、かつ効率的に冷熱と温熱を発生するこ
とができる有用性の高いものである。なお、冷熱と温熱
の利用状態に差異が生じた場合には、潜熱型蓄熱材を別
に用いた蓄冷装置,あるいは蓄熱装置と組み合わせて、
蓄冷・蓄熱しても良いものである。
【0076】
【発明の効果】請求項1に記載した発明は、吸着材を収
容する吸着材容器と、前記吸着材との間で作動媒体を授
受する媒体容器とを少なくとも2組備え、前記吸着材容
器には吸着材を加熱する加熱器と、前記吸着材の発熱を
外部に熱伝導する放熱器とを設け、前記媒体容器には作
動媒体の冷熱を熱交換する熱交換器を設け、前記吸着材
による作動媒体の吸着と、前記吸着材が吸着した作動媒
体の脱着による吸着材の再生とを同時に行う構成とし
て、連続的に動作できる蓄熱装置を実現するものであ
る。
【0077】請求項2に記載した発明は、媒体容器間を
連結手段によって連結した構成として、操作が容易にで
きる蓄熱装置を実現できるものである。
【0078】請求項3に記載した発明は、熱交換器は蛇
管式熱交換器とし、前記蛇管式交換器の周囲を作動媒体
を保液する保液体で被覆するとともに、少なくとも前記
保液体の一部を作動媒体中に浸漬した構成として、汎用
的な蛇管式熱交換器を用いて、効率の高い動作ができる
蓄熱装置を実現できるものである。
【0079】請求項4に記載した発明は、2つの吸着材
容器を再生プロセスと吸着プロセス用に交互に使用し、
熱交換器を冷熱源に、放熱器を温熱源に用いる構成とし
て、連続して冷熱と温熱を発生できる蓄熱装置を実現で
きるものである。
【0080】請求項5に記載した発明は、吸着材として
塩化カルシウムを、作動媒体として水、またはアルコー
ルを用いる構成として、熱応答性の高い蓄熱装置を実現
できるものである。
【0081】請求項6に記載した発明は、吸着材容器は
内部に吸湿性を有する伝熱媒体を有し、前記伝熱媒体中
に吸着材を浸漬した構成として、効率的で熱応答性の高
い蓄熱装置を実現するものである。
【0082】請求項7に記載した発明は、伝熱媒体とし
てポリオキシアルキレングリコール誘導体を用いた構成
として、効率的で熱応答性の高い蓄熱装置を実現するも
のである。
【0083】請求項8に記載した発明は、吸着材と熱伝
導材とは一体に成型した構成として、 経時変化の少な
い特性の安定した蓄熱装置を実現するものである。
【0084】請求項9に記載した発明は、吸着材容器
は、伝熱媒体を循環させる伝熱媒体循環手段を有する構
成として、伝熱媒体と吸着材との接触時間を増すことが
でき、効率的で熱応答性の高い蓄熱装置を実現するもの
である。
【0085】請求項10に記載した発明は、吸着材容器
は、空間部と吸着材層内の両方に放熱器を設けた構成と
して、効率的で熱応答性の高い蓄熱装置を実現するもの
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例である蓄熱装置の構成を
示す説明図
【図2】本発明の第2の実施例である蓄熱装置の構成を
示す断面図
【図3】本発明の第3の実施例である蓄熱装置の構成を
示す説明図
【図4】本発明の第4の実施例である蓄熱装置の構成を
示す断面図
【図5】本発明の第5の実施例である蓄熱装置の構成を
示す断面図
【図6】同、蓄熱装置の具体的な実施態様の構成を示す
断面図
【図7】同、蓄熱装置の具体的な別の実施態様の構成を
示す断面図
【図8】本発明の第6の実施例である蓄熱装置の構成を
示す断面図
【図9】同、蓄熱装置の別の構成を示す断面図
【図10】本発明の第7の実施例である蓄熱装置の構成
を示す断面図
【図11】従来の蓄熱装置の構成を示す説明図
【符号の説明】
2 吸着材容器 2’ 吸着材容器 3 媒体容器 3’ 媒体容器 4 連結手段 6 吸着材 6’ 吸着材 7 加熱器 7’ 加熱器 8 放熱器 8’ 放熱器 9 熱交換器 9’ 熱交換器 11 作動媒体 12 バルブ 13 バルブ 14 連通手段 15 蛇管式熱交換器 16 保液体 17 媒体容器 18 外部冷却手段 19 外部加熱手段 32 伝熱媒体 38 吸着材成型体 40 伝熱媒体循環手段 43 加熱体 46 空間部放熱器

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸着材を収容する吸着材容器と、前記吸
    着材との間で作動媒体を授受する媒体容器とを少なくと
    も2組備え、前記吸着材容器には吸着材を加熱する加熱
    器と、前記吸着材の発熱を外部に熱伝導する放熱器とを
    設け、前記媒体容器には作動媒体の冷熱を熱交換する熱
    交換器を設け、前記吸着材による作動媒体の吸着と、前
    記吸着材が吸着した作動媒体の脱着による吸着材の再生
    とを同時に行う蓄熱装置。
  2. 【請求項2】 媒体容器間を連結手段によって連結した
    請求項1に記載した蓄熱装置。
  3. 【請求項3】 熱交換器は蛇管式熱交換器とし、前記蛇
    管式交換器の周囲を作動媒体を保液する保液体で被覆す
    るとともに、少なくとも前記保液体の一部を作動媒体中
    に浸漬した請求項1または2に記載した蓄熱装置。
  4. 【請求項4】 2つ以上の吸着材容器を再生プロセスと
    吸着プロセス用に交互に使用し、熱交換器を冷熱源に、
    放熱器を温熱源に用いる請求項1から3のいずれか1項
    に記載した蓄熱装置。
  5. 【請求項5】 吸着材として塩化カルシウムを、作動媒
    体として水またはアルコールを用いる請求項1から4の
    いずれか1項に記載した蓄熱装置。
  6. 【請求項6】 吸着材容器は内部に吸湿性を有する伝熱
    媒体を有し、前記伝熱媒体中に吸着材を浸漬した請求項
    1から5のいずれか1項に記載した蓄熱装置。
  7. 【請求項7】 伝熱媒体としてポリオキシアルキレング
    リコール誘導体を用いた請求項6に記載した蓄熱装置。
  8. 【請求項8】 吸着材と熱伝導材とは一体に成型した請
    求項6または7に記載した蓄熱装置。
  9. 【請求項9】 吸着材容器は、伝熱媒体を循環させる伝
    熱媒体循環段を有する請求項6から8のいずれか1項に
    記載した蓄熱装置。
  10. 【請求項10】 吸着材容器は、空間部と吸着材層内の
    両方に放熱器を設けた請求項6から9のいずれか1項に
    記載した蓄熱装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005300129A (ja) * 2004-03-19 2005-10-27 Denso Corp 吸着式冷凍機用吸着器

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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