JP3013481B2 - 冷温熱装置 - Google Patents

冷温熱装置

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JP3013481B2
JP3013481B2 JP3072777A JP7277791A JP3013481B2 JP 3013481 B2 JP3013481 B2 JP 3013481B2 JP 3072777 A JP3072777 A JP 3072777A JP 7277791 A JP7277791 A JP 7277791A JP 3013481 B2 JP3013481 B2 JP 3013481B2
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cooling
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/14Thermal energy storage

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  • Sorption Type Refrigeration Machines (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、被反応材と反応材を利
用した冷温熱装置に係り、特に反応材用容器内の反応材
(化学蓄熱材)と被反応材用容器内の被反応材とが反応
(又は吸着)する時に発生する反応熱(又は吸着熱)、
及びそれに伴って発生する被反応材側の冷却作用を利用
した冷温熱装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の装置は、例えば特開平1−259
185号公報に記載されているように、希釈器内と凝縮
器内に蓄熱媒体を収納し、凝縮器内の蓄熱媒体を加熱器
により加熱凝縮し、この時生じた水蒸気を蒸気導管で希
釈器に導入して希釈器内の蓄熱媒体に吸収させて希釈
し、この際生じる希釈熱を冷却器によって冷却する蓄熱
装置が開示されている。そしてこの装置では、蓄熱媒体
のを蓄熱タンク及び熱交換器を介して、循環させPH調
節、温度調節をするようにしている。又、特開昭63−
169453号公報には、吸熱兼発生器、蒸発兼凝縮器
を保温ケ−スで形成し、蒸発兼凝縮器において凝縮器を
上方に、蒸発器を下方に配置し、凝縮器と蒸発器との間
に弁を設けたケミカルヒ−トポンプが開示されている。
又、同様なものとして、特開昭59−84087号公
報、特開昭58−47989号公報に記載されているよ
うに、被反応材と反応材を利用した冷温熱装置が開示さ
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来の冷温熱装
置では、例えば特開平1−259185号公報に記載の
ものでは、PH調節を行なって対腐食性を向上させてい
る、特開昭63−169453号公報に記載のもので
は、長期にわたる熱輸送機能を改良しているものの、簡
便な方法で、冷熱、温熱の温度の選択及び冷熱と温熱の
選択することについては配慮がなされておらず、使い勝
手がよくないため、冷熱の保存、温熱の保存、及び冷熱
と温熱の選択ができにくい欠点があり、又、温熱の回収
が円滑に行なわれない、熱の回収にポンプ等を利用しい
る理由のため、動力損失及び熱損失が大きい等の欠点が
あった。
【0004】本発明の第1の目的は、安定した冷熱の保
存ができる冷温熱装置を提供することにある。
【0005】本発明の第2の目的は、安定した温熱の保
存ができるできる冷温熱装置を提供することにある。
【0006】本発明の第3の目的は、安定した冷熱と温
熱の保存ができる冷温熱装置を提供することにある。
【0007】本発明の第4の目的は、温熱の回収が円滑
に行うことができ、動力損失及び熱損失の小さい冷温熱
装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために、本発明の冷温熱装置は、被反応材を収納した
被反応材用容器と、反応材と該反応材の加熱手段とを収
納した反応材用容器と、該被反応材用容器と反応材用容
器とを連結する途中に前記被反応材の移動を制御する手
段を有するパイプと、熱媒体を封入した冷熱用容器とか
らなり、前記被反応材用容器内の被反応材と冷熱用容器
内の熱媒体とを前記熱媒体から前記被反応材へ一方向に
熱伝達する熱伝達装置によって熱的に結合し、かつ前記
冷熱用容器には冷熱取出し用手段を設けたものである。
【0009】又、前記冷熱用容器の一部を前記被反応材
用容器の下部に熱的に結合し、かつ前記冷熱用容器には
冷熱取出し用手段を設けたものである。
【0010】又、前記パイプの被反応材用容器の近くに
設けられ冷却手段を具備する熱交換器とからなり、前記
被反応材用容器を細長く形成するとともに、前記被反応
材用容器の下部に冷熱取出し用手段を設けたものであ
る。
【0011】又、上記熱伝達装置として、ヒ−トパイ
プ、循環形熱サイホンを用いたものである又、上記被反
応材の移動を制御する手段として、バルブ、不活性な気
体を出し入れすることにより気体の分圧を制御する装置
を用いたものである。
【0012】又、上記冷熱取出し用手段として、熱交換
器とその内部を流れる熱媒体で構成したもの、バルブを
設けたパイプ部からなり、前記熱媒体に水を用いたもの
である。
【0013】上記加熱手段が、反応材近くに配置された
熱交換器に高温度の熱媒体を流すものである、反応材近
くに配置されたヒ−タで構成したものである。
【0014】上記第2の目的を達成するために、本発明
の冷温熱装置は、被反応材を収納した被反応材用容器
と、反応材と該反応材の加熱手段とを収納した反応材用
容器と、該被反応材用容器と反応材用容器とを連結する
途中に前記被反応材の移動を制御する手段を有するパイ
プと、熱媒体を封入した温熱用容器とからなり、前記被
反応材用容器の上部であって、前記パイプ内に設けられ
た被反応材と冷熱用容器内の熱媒体とを前記被反応材か
ら前記熱媒体へ一方向に熱伝達する熱伝達装置によって
熱的に結合し、かつ前記温熱用容器には温熱取出し用手
段を設けたたものである。
【0015】又、被反応材を収納した被反応材用容器
と、反応材と該反応材の加熱手段とを収納した反応材用
容器と、内部に熱媒体が封入されるとともに熱交換器が
設けられた温熱用容器と、前記被反応材用容器、前記熱
交換器と反応材用容器とを連結し、該熱交換器と反応材
用容器との間に前記被反応材の移動を制御する手段を有
する第1のパイプと、前記温熱用容器より被反応材用容
器側と、前記被反応材の移動を制御する手段より反応材
用容器側とを連絡する途中に第2の被反応材の移動を制
御する手段を有する第2のパイプと、被反応材用容器の
近傍に冷却手段を具備する熱交換器を備えるとともに、
温熱用容器には温熱取出し用手段を設けたものである。
【0016】又、被反応材を収納した少なくとも2つの
被反応材用容器と、反応材と該反応材の加熱手段とを収
納した少なくとも2つの反応材用容器と、内部に熱媒体
が封入されるとともに少なくとも2つの熱交換器が設け
られた温熱用容器と、前記被反応材用容器、前記熱交換
器と反応材用容器とをそれぞれ対応させて連結する途中
に前記被反応材の移動を制御する手段を有する第1のパ
イプと、前記温熱用容器より被反応材用容器側と、前記
被反応材の移動を制御する手段より反応材用容器側とで
あって、前記被反応材用容器と反応材用容器とを連絡す
る途中に第2の被反応材の移動を制御する手段を有する
第2のパイプと、被反応材用容器の近傍に冷却手段を具
備する熱交換器を備えるとともに、温熱用容器には温熱
取出し用手段を設け、前記少なくとも2つの被反応材用
容器および反応材用容器の放熱、再生操作が順次交互に
切り換わるように前記それぞれの被反応材の移動を制御
する手段を制御したものである。
【0017】又、被反応材を収納した被反応材用容器
と、熱媒体が封入されるとともに内部に熱交換器が設け
られた温熱用容器と、反応材と該反応材の加熱手段とを
収納した少なくとも2つの反応材用容器と、前記被反応
材用容器、前記熱交換器とそれぞれの反応材用容器とを
対応させて連結する途中に前記被反応材の移動を制御す
る手段を有する第1のパイプと、前記温熱用容器より被
反応材用容器側と、前記被反応材の移動を制御する手段
より反応材用容器側とであって、前記被反応材用容器と
反応材用容器とを連絡する途中に第2の被反応材の移動
を制御する手段を有する第2のパイプと、前記被反応材
用容器の近傍に冷却手段を具備する熱交換器を備えると
ともに、温熱用容器には温熱取出し用手段を設け、前記
少なくとも2つの反応材用容器の放熱、再生操作が順次
交互に切り換わるように前記それぞれの被反応材の移動
を制御する手段を制御したものである。
【0018】又、上記熱伝達装置として、ヒ−トパイ
プ、循環形熱サイホンを用いたものである又、上記被反
応材の移動を制御する手段として、バルブ、不活性な気
体を出し入れすることにより気体の分圧を制御する装置
を用いたものである。
【0019】又、上記冷熱取出し用手段として、熱交換
器とその内部を流れる熱媒体で構成したもの、バルブを
設けたパイプ部からなり、前記熱媒体に水を用いたもの
である。
【0020】上記加熱手段が、反応材近くに配置された
熱交換器に高温度の熱媒体を流すものである、反応材近
くに配置されたヒ−タで構成したものである。
【0021】上記第3の目的を達成するために、本発明
の冷温熱装置は、被反応材を収納した被反応材用容器
と、反応材と該反応材の加熱手段とを収納した反応材用
容器と、内部に熱媒体が封入されるとともに熱交換器が
設けられた温熱用容器と、前記被反応材用容器、前記熱
交換器と反応材用容器とを連結し、該熱交換器と反応材
用容器との間に前記被反応材の移動を制御する手段を有
する第1のパイプと、前記温熱用容器より被反応材用容
器側と、前記被反応材の移動を制御する手段より反応材
用容器側とを連絡する途中に第2の被反応材の移動を制
御する手段を有する第2のパイプと、熱媒体を封入した
冷熱用容器とからなり、前記冷熱用容器と被反応材用容
器とを熱伝達装置により熱的に結合し、かつ前記冷熱用
容器には冷熱取出し用手段を設けたものである。
【0022】又、被反応材を収納した被反応材用容器
と、反応材と該反応材の加熱手段とを収納した反応材用
容器と、該被反応材用容器と反応材用容器とを連結し途
中に前記被反応材の移動を制御する手段を有する第1の
パイプと、前記被反応材用容器と連結され、かつ前記第
1のバルブと反応材用容器との間に連結られた途中に前
記被反応材の移動を制御する手段を有する第2のパイプ
と、熱媒体を封入した冷熱用容器と、熱媒体を封入した
温熱用容器とからなり、前記被反応材用容器近傍の前記
第1のパイプと熱的に結合され前記温熱用容器内の熱媒
体へ一方向に熱伝達する熱伝達装置を設け、かつ温熱用
容器には温熱取出し用手段を設けるとともに、前記被反
応材用容器内の被反応材と冷熱用容器内の熱媒体とを前
記被反応材から前記熱媒体へ一方向に熱伝達する熱伝達
装置によって熱的に結合し、かつ前記冷熱用容器には冷
熱取出し用手段を設けたものである。
【0023】又、請求項1から4のいずれかに記載の冷
温熱装置に、熱媒体を封入した温熱用容器を備えるのも
であって、該熱媒体と前記被反応材とを熱的に結合する
第2の熱伝達装置を設けたものである。
【0024】又、請求項6から10のいずれかに記載の
冷温熱装置に熱媒体を封入した冷熱用容器を備えるとと
もに、該熱媒体と前記被反応材とを熱的に結合する第2
の熱伝達装置を設けたものである。
【0025】又、上記熱伝達装置として、ヒ−トパイ
プ、循環形熱サイホンを用いたものである又、上記被反
応材の移動を制御する手段として、バルブ、不活性な気
体を出し入れすることにより気体の分圧を制御する装置
を用いたものである。
【0026】又、上記冷熱取出し用手段として、熱交換
器とその内部を流れる熱媒体で構成したもの、バルブを
設けたパイプ部からなり、前記熱媒体に水を用いたもの
である。
【0027】上記加熱手段が、反応材近くに配置された
熱交換器に高温度の熱媒体を流すものである、反応材近
くに配置されたヒ−タで構成したものである。
【0028】上記第4の目的を達成するために、本発明
の冷温熱装置は、請求項1から12のいずれかに記載の
冷温熱装置において再生後の反応材の保有する熱を前記
温熱用容器に回収する熱伝達装置を前記反応材用容器内
の反応材近くに配置したものである。
【0029】又、請求項1から12のいずれかに記載の
冷温熱装置において再生後の反応材の保有する熱を熱媒
体を封入した第2の温熱用容器に回収する熱伝達装置を
前記反応材用容器内の反応材近くに配置したものであ
る。
【0030】
【作用】第1に、熱媒体を封入した冷熱用容器とからな
り、前記被反応材用容器内の被反応材と冷熱用容器内の
熱媒体とを前記熱媒体から前記被反応材へ一方向に熱伝
達する熱伝達装置によって熱的に結合し、かつ前記冷熱
用容器には冷熱取出し用手段を設けているので、被反応
材用容器で発生する冷熱を冷熱用容器に貯蔵する際に、
一方向性熱伝達装置により、冷熱が効果的に貯蔵され
る。すなわち、被反応材用容器内の被反応材が一時的に
高温度となった時には一方向性熱伝達装置の冷熱輸送は
自動的に止まり、冷熱用容器内の熱媒体より被反応材の
温度が低温になった時のみ、冷熱が冷熱用容器内に輸送
される。又、冷熱取出し用手段により、所望時に冷熱を
取り出すことができる。
【0031】又、前記冷熱用容器の一部を前記被反応材
用容器の下部に熱的に結合し、かつ前記冷熱用容器には
冷熱取出し用手段を設けたものでも、熱媒体の対流が起
こりにくいので、冷熱を冷熱用容器内に輸送することが
できる。
【0032】又、前記パイプの被反応材用容器の近くに
設けられ冷却手段を具備する熱交換器とからなり、前記
被反応材用容器を細長く形成するとともに、前記被反応
材用容器の下部に冷熱取出し用手段を設けているので、
熱媒体の対流が起こりにくいので、冷熱を冷熱用容器内
に輸送することができる。
【0033】第2に、熱媒体を封入した温熱用容器とか
らなり、前記被反応材用容器の上部であって、前記パイ
プ内に設けられた被反応材と温熱用容器内の熱媒体とを
前記被反応材から前記熱媒体へ一方向に熱伝達する熱伝
達装置によって熱的に結合し、かつ前記温熱用容器には
温熱取出し用手段を設けているので、反応材の再生時に
発生する温熱の回収に、一方向性の熱伝達装置を用いて
温熱用容器内の熱媒体に熱輸送する。温熱用容器内に貯
蔵された温熱は、前記熱伝達装置を介して元の方向に戻
って熱放散することなく、これに基づく放熱損失が小さ
く抑えられる。このような効果は、反応材用容器と被反
応材用容器との動作温度が変わり、それらを結ぶパイプ
内を移動する蒸気の温度が変わった時でも同様に発揮さ
れる。また、反応材の放熱時において、被反応材用容器
から反応材用容器へパイプを介して、比較的低温度の蒸
気が移動する際にも、温熱用容器に貯蔵された温熱は、
前記熱伝達装置を介してパイプ内を移動する蒸気に放熱
しない。
【0034】又、内部に熱媒体が封入されるとともに熱
交換器が設けられた温熱用容器と、前記被反応材用容
器、前記熱交換器と反応材用容器とを連結し、該熱交換
器と反応材用容器との間に前記被反応材の移動を制御す
る手段を有する第1のパイプと、前記温熱用容器より被
反応材用容器側と、前記被反応材の移動を制御する手段
より反応材用容器側とを連絡する途中に第2の被反応材
の移動を制御する手段を有する第2のパイプと、被反応
材用容器の近傍に冷却手段を具備する熱交換器を備える
とともに、温熱用容器には温熱取出し用手段を設けてい
るので、反応材の再生時に発生する温熱を温熱用容器内
の熱媒体に回収、熱輸送する。この時、第2の被反応材
の移動を制御する手段を設けているので、これらを切り
替えることにより、比較的低温度の蒸気は通らず、従っ
て、温熱用容器内に貯蔵された温熱は、熱放散すること
なく、これに基づく放熱損失が小さく抑えられる。
【0035】又、被反応材を収納した少なくとも2つの
被反応材用容器と、反応材と該反応材の加熱手段とを収
納した少なくとも2つの反応材用容器と、内部に熱媒体
が封入されるとともに少なくとも2つの熱交換器が設け
られた温熱用容器と、前記被反応材用容器、前記熱交換
器と反応材用容器とをそれぞれ対応させて連結する途中
に前記被反応材の移動を制御する手段を有する第1のパ
イプと、前記温熱用容器より被反応材用容器側と、前記
被反応材の移動を制御する手段より反応材用容器側とで
あって、前記被反応材用容器と反応材用容器とを連絡す
る途中に第2の被反応材の移動を制御する手段を有する
第2のパイプと、被反応材用容器の近傍に冷却手段を具
備する熱交換器を備えるとともに、温熱用容器には温熱
取出し用手段を設け、前記少なくとも2つの被反応材用
容器および反応材用容器の放熱、再生操作が順次交互に
切り換わるように前記それぞれの被反応材の移動を制御
する手段を制御しているので、上記の作用の他に交互に
運転でき、より連続した熱輸送ができる。
【0036】又、被反応材を収納した被反応材用容器
と、熱媒体が封入されるとともに内部に熱交換器が設け
られた温熱用容器と、反応材と該反応材の加熱手段とを
収納した少なくとも2つの反応材用容器と、前記被反応
材用容器、前記熱交換器とそれぞれの反応材用容器とを
対応させて連結する途中に前記被反応材の移動を制御す
る手段を有する第1のパイプと、前記温熱用容器より被
反応材用容器側と、前記被反応材の移動を制御する手段
より反応材用容器側とであって、前記被反応材用容器と
反応材用容器とを連絡する途中に第2の被反応材の移動
を制御する手段を有する第2のパイプと、前記被反応材
用容器の近傍に冷却手段を具備する熱交換器を備えると
ともに、温熱用容器には温熱取出し用手段を設け、前記
少なくとも2つの反応材用容器の放熱、再生操作が順次
交互に切り換わるように前記それぞれの被反応材の移動
を制御する手段を制御した構成においても同様である。
【0037】第3に、内部に熱媒体が封入されるととも
に熱交換器が設けられた温熱用容器と、前記被反応材用
容器、前記熱交換器と反応材用容器とを連結し、該熱交
換器と反応材用容器との間に前記被反応材の移動を制御
する手段を有する第1のパイプと、前記温熱用容器より
被反応材用容器側と、前記被反応材の移動を制御する手
段より反応材用容器側とを連絡する途中に第2の被反応
材の移動を制御する手段を有する第2のパイプと、熱媒
体を封入した冷熱用容器とからなり、前記冷熱用容器と
被反応材用容器とを熱伝達装置により熱的に結合し、か
つ前記冷熱用容器には冷熱取出し用手段を設けているの
で、反応材の再生時に発生する温熱の回収に、温熱用容
器内の熱交換器により熱媒体に熱輸送するとともに、被
反応材用容器で発生する冷熱を冷熱用容器に一方向性熱
伝達装置を用いるので、冷熱が効果的に貯蔵される。
又、この時、第2の被反応材の移動を制御する手段を設
けているので、これらを切り替えることにより、温熱用
容器内に貯蔵された温熱は、熱放散することなく、これ
に基づく放熱損失が小さく抑えられ、被反応材用容器内
の被反応材が一時的に高温度となった時には一方向性熱
伝達装置の冷熱輸送は自動的に止まり、冷熱用容器内の
熱媒体より被反応材の温度が低温になった時のみ、冷熱
が冷熱用容器内に輸送される。
【0038】又、被反応材用容器と反応材用容器とを連
結し途中に前記被反応材の移動を制御する手段を有する
第1のパイプと、前記被反応材用容器と連結され、かつ
前記第1のバルブと反応材用容器との間に連結られた途
中に前記被反応材の移動を制御する手段を有する第2の
パイプと、熱媒体を封入した冷熱用容器と、熱媒体を封
入した温熱用容器とからなり、前記被反応材用容器近傍
の前記第1のパイプと熱的に結合され前記温熱用容器内
の熱媒体へ一方向に熱伝達する熱伝達装置を設け、かつ
温熱用容器には温熱取出し用手段を設けるとともに、前
記被反応材用容器内の被反応材と冷熱用容器内の熱媒体
とを前記被反応材から前記熱媒体へ一方向に熱伝達する
熱伝達装置によって熱的に結合し、かつ前記冷熱用容器
には冷熱取出し用手段を設けているので、反応材の再生
時に発生する温熱の回収に、温熱用容器内の熱交換器に
より熱媒体に熱輸送するとともに、被反応材用容器で発
生する温熱を温熱用容器に一方向性熱伝達装置を用いる
ので、温熱が効果的に貯蔵される。この時、第2の被反
応材の移動を制御する手段を設けているので、これらを
切り替えることにより、温熱用容器内に貯蔵された温熱
は、熱放散することなく、これに基づく放熱損失が小さ
く抑えられる。
【0039】又、請求項1から4のいずれかに記載の冷
温熱装置に、熱媒体を封入した温熱用容器を備えるのも
であって、該熱媒体と前記被反応材とを熱的に結合する
第2の熱伝達装置を設けているので、反応材の再生時に
発生する温熱の回収に、温熱用容器内の熱交換器により
熱媒体に熱輸送するとともに、被反応材用容器で発生す
る冷熱を冷熱用容器に一方向性熱伝達装置を用いるの
で、冷熱が効果的に貯蔵される。一方向性の熱伝達装置
を用いて温熱用容器内の熱媒体に熱輸送するので、温熱
用容器内に貯蔵された温熱は、前記熱伝達装置を介して
元の方向に戻って熱放散することなく、これに基づく放
熱損失が小さく抑えられる。
【0040】又、請求項6から10のいずれかに記載の
冷温熱装置に熱媒体を封入した冷熱用容器を備えるとと
もに、該熱媒体と前記被反応材とを熱的に結合する第2
の熱伝達装置を設けているので、反応材の再生時に発生
する温熱の回収に、温熱用容器内の熱交換器により熱媒
体に熱輸送するとともに、被反応材用容器で発生する冷
熱を冷熱用容器に一方向性熱伝達装置を用いるので、冷
熱が効果的に貯蔵される。又、被反応材用容器内の被反
応材が一時的に高温度となった時には一方向性熱伝達装
置の冷熱輸送は自動的に止まり、冷熱用容器内の熱媒体
より被反応材の温度が低温になった時のみ、冷熱が冷熱
用容器内に輸送される。又、冷熱取出し用手段により、
所望時に冷熱を取り出すことができる。
【0041】第4に、請求項1から12のいずれかに記
載の冷温熱装置において再生後の反応材の保有する熱を
前記温熱用容器に回収する熱伝達装置を前記反応材用容
器内の反応材近くに配置しているので、再生後の反応材
の保有する熱を温熱容器に熱回収でき、動力損失、熱損
失を小さくできる。
【0042】又、請求項1から12のいずれかに記載の
冷温熱装置において再生後の反応材の保有する熱を熱媒
体を封入した第2の温熱用容器に回収する熱伝達装置を
前記反応材用容器内の反応材近くに配置しているので、
同様に再生後の反応材の保有する熱を第2の温熱容器に
熱回収でき、動力損失、熱損失を小さくできる他、2段
階の温度レベルの温熱の貯蔵ができる。
【0043】
【実施例】本発明の一実施例を図1から図7に示す。本
発明の冷温熱装置は、図1に示すように、水、エタノ−
ル等からなる被反応材3を収納した被反応材用容器1
と、ゼオライト、シリカゲル、臭化リシウム等からなる
反応材4が収納され、反応材4を加熱するための発熱体
5が設けられた反応材用容器2とは、図示のように、途
中にバルブ6が設けられたパイプ7によって連結されて
いる。このバルブ6は、図示していないが制御装置によ
って開閉される。被反応材用容器1内の上部空間と温熱
用容器8内の水、油等からなる熱媒体9は、図示のよう
にヒ−トパイプに代表される一方向性の熱伝達装置14
によって熱的に結合されている。この熱伝達装置14内
にはメタノ−ル、フロン等からなる蒸発性の液体15が
封入されている。この場合、蒸発性の液体15の封入量
は少量でもよい。又、被反応材用容器1内の被反応材3
と冷熱用容器11内の熱媒体12は、図示のように一方
向性の熱伝達装置16によって、熱的に結合されてい
る。この熱伝達装置16内には、メタノ−ル、アンモニ
ア等などからなる蒸発性の液体17が封入されている。
この場合も熱伝達装置14内の蒸発性の液体15と同様
封入量は少量でもよい。又、温熱用容器8内には温熱取
出し用の熱交換器10、冷熱用容器11内には冷熱取出
し用の熱交換器13が、それぞれ設けてある。
【0044】以上のように構成された冷温熱装置の放熱
操作、再生操作は以下のようにして行われる。まず放熱
操作においては、被反応材の移動を制御する手段である
バルブ6を開くと、被反応材3はパイプ7内を通って、
反応材用容器2内の反応材4に吸着され、これによる吸
着熱(又は反応熱)によって反応材4は温度上昇する。
一方、被反応材容器1内の被反応材3は、その蒸発にと
もなって冷却される。このため、冷熱用容器11内の熱
媒体12の保有する熱は、熱媒体12と被反応材3との
温度差が生じるため、熱伝達装置16内の蒸発性液体1
7の蒸発作用によって、被反応材3側に輸送される。つ
まり被反応材3部で発生する冷熱は、冷熱用容器11内
の熱媒体12内に移されることになる。この冷熱は、熱
交換器13を介して取出し、冷凍、冷房等に利用され
る。
【0045】このような放熱操作によって、反応材4の
吸着能力が無くなった時には、反応材4を加熱手段であ
る発熱体5によって加熱して再生操作に移る。この冷温
熱装置は、冷熱を作ることを主体としてしているが、反
応材4を発熱体5によって加熱して再生する時に発生す
る温熱を回収して有効に利用するために、次のような工
夫がしてある。再生操作によって発生する被反応材3の
蒸気は、パイプ7を放熱操作する時とは逆方向に通って
移動し、被反応材用容器1内へ導入される。この途中に
おいて熱伝達装置14の下端側にその蒸気が集まり、そ
の表面で凝縮の潜熱を放出して液化する。この凝縮熱
は、この凝縮温度と熱媒体9との温度差により、熱伝達
装置14内の液体の蒸発作用によって、温熱用容器8内
の熱媒体9内へ輸送される。これによって反応材4の再
生時に発生する温熱は、温熱用容器8内に設けられてあ
る熱交換器10を介して取出し、給湯、暖房等に利用さ
れる。また被反応材用容器1内の熱伝達装置14の下端
部において液化した被反応材3は液滴となって下部に落
下し、被反応材容器1内に戻される。この際、液滴の余
熱によって下部に溜っている被反応材3の温度が上昇す
る場合がある。しかし、冷熱用容器11内の熱媒体によ
り、その温度が高まっても、熱伝達装置16は一方向す
なわち下から上の方向のみに熱を伝える特性を有するの
で、被反応材3の高温度の熱は熱媒体12へ伝わらな
い。つまり冷熱用容器11内の熱媒体12内には冷熱の
みが集められる。また逆に放熱操作時、被反応材3が蒸
発し、その時発生する比較的低温度の蒸気が、熱伝達装
置14の下端部に接触したとしても、温熱用容器8内の
熱媒体9の温度より、その蒸気の温度が低い時には、熱
伝達装置14の一方向性の熱輸送作用によって、熱媒体
9の高温度の熱は、比較的低温度の蒸気に輸送されな
い。このため温熱用容器8内の熱媒体9には温熱だけが
集められる。このような放熱操作、再生操作は、バルブ
6の開閉によって行わせたり、停止させたりすることが
できる。またバルブ6を用いずとも、被反応材の移動を
制御する手段としてこの系内に不活性な気体をボンベ等
より出し入れして気体の分圧を加減し、被反応材3の蒸
発あるいは移動を抑制することによっても達成できる。
以下、同様に被反応材の移動を制御する手段について
は、バルブを例にとり説明する。
【0046】本実施例の他の変形例である冷温熱装置の
構成を図2に示す。本実施例においてもその構成及び動
作は図1に示す実施例と同様であるが、温熱用容器8内
の熱媒体9、及び冷熱用容器11内の熱媒体12として
水を用いた場合、それをそのまま取出して利用できるよ
うに構成したものである。この場合、温熱用容器8には
水入口パイプ21とバルブ19、及び水出口パイプ20
とバルブ18が、冷熱用容器11には水入口パイプ25
とバルブ23、及び水出口パイプ24とバルブ22が図
示のように設けてある。こうすることにより、熱媒体と
して水を用いた場合に、その水を直接循環させることが
できる。なお、本実施例のように、熱伝達装置14の下
端は、被反応材用容器1内の被反応材3の液面より下側
になるように設けてもよく、この場合、液面近傍では温
度上昇するが、熱伝達装置14の熱輸送作用によって冷
却される。
【0047】本実施例の他の変形例である冷温熱装置の
構成を図3に示す。本実施例においてもその構成及び動
作は図1に示す実施例と同様であるが、温熱用容器8内
の熱媒体9と被反応材用容器1内の上部空間を、図示の
ように熱交換器30、熱交換器31とそれらを結ぶパイ
プ26、27からなる循環形熱サイホンで代表される熱
伝達装置70によって熱的に結合したものである。又、
被反応材用容器1内の被反応材3と冷熱用容器11内の
熱媒体には、図示のように同様に熱交換器32、熱交換
器33、それらを結ぶパイプ28、29からなる循環形
熱サイホンで代表される熱伝達装置71によって熱的に
結合されている。上記循環形熱サイホン70内にはメタ
ノ−ル、フロン等の蒸発性液体が封入されていて(封入
量は少量でもよい。)、図1、図2に示すヒ−トパイプ
14と同様に、一方向のみに熱を輸送する作用を持って
いる。又、上記循環形熱サイホン71内には、メタノ−
ル、アンモニア等の蒸発性液体が封入されていて(封入
量は少量でもよい)、図1、図2のヒ−トパイプ16と
同様に、一方向にのみ熱を輸送する作用を持っている。
図4は、他の循環形熱サイホンを適用した冷温熱装置
の構成を示す図である。本実施例においては、熱伝達装
置72、73は、図3で示す実施例と基本的には同じ循
環形熱サイホンであるが、図示したようにそれぞれ単純
なル−プ状に構成されている。またこの場合は、熱伝達
装置72、73の放熱側の熱交換器30、32は、図示
のように温熱用容器8、被反応材用容器1の下端側から
内部に突出するように取付られている。
【0048】このように、循環形熱サイホンを適用する
ことにより、循環形熱サイホン内の蒸発した気体、凝縮
した液体をスム−ズに流すことができるので、円滑な熱
輸送が行える。
【0049】図5は、図1に示した冷温熱装置の他の変
形例を示す構成図である。本実施例においては、ヒ−ト
パイプからなる熱伝達装置14の下端側を、被反応材用
容器1の上部空間のパイプ7の被反応材用容器1近傍の
パイプ7a内に、図示のように挿入して結合している。
このように構成すると、熱伝達装置14の下端側の凝縮
伝熱面として作用する有効長さを長くとれ、またその表
面に凝縮した被反応材3の液膜を、被反応材用容器1内
へ降下させ易くなる。
【0050】本実施例の他の変形例を図6及び図7に示
す。図6に示す実施例は、図1に示す実施例と同様な構
成の装置であるが、被反応材用容器1側のパイプ7a外
面に、熱伝達装置14の下端部を図示のように取付け、
またパイプ7aの下方部にバルブ6aを設けている。
又、被反応材用容器の近傍にはモ−タ34aによって回
転駆動されるファン34、反応材用容器2の近傍にはモ
−タ35aによって回転駆動されるファン35が設けら
れている。再生時には、バルブ6を開き、一方前記パル
ブ6aは閉じておくように操作する。再生時に発生する
被反応材3の蒸気はパイプ7a内にて凝縮して液化し、
バルブ6a上方部に溜る。ここでこの液体は、熱伝達装
置14の冷却作用によって十分冷却される。この時、被
反応材用容器1内あるいは外面の温度を温度センサ(図
示せず)で検出し、その検出値に基づいて、適宜バルブ
6aを開いて、この液体を被反応機用容器1内へ降下さ
せる。被反応材用容器1内へ戻った被反応材3の温度が
高い時には、モ−タ34aによりファン34を回転して
被反応材用容器1の外面より冷却する。その後反応材用
容器2内の反応材4の温度が高い時には、モ−タ35a
によりファン35を回転して反応機用容器2の外面より
冷却する。このような操作が終わったなら、バルブ6、
バルブ6aを開いて放熱操作に入る。この時にはファン
34は止め、ファン35は回転しておくのがよい。以上
のように構成した冷温熱装置では、ファン34、35に
より冷却を行うので、被反応材3の温度を低く押さえる
ことができ、又、反応材4が高温になり過ぎるのを抑制
することができる。
【0051】図7に示す冷温熱装置は、図6に示す冷温
熱装置と同様の構成であるが、パイプ7a部の途中のバ
ルブ6aより反応材用容器2に近い側に液溜部7bを設
け、この部分に熱伝達装置14の下端部を導入して、温
熱用容器8と熱的に結合してある。又、上記液溜部7b
の近傍に、モ−タ36aによって回転駆動されるファン
36が設けられており、被反応材用容器1と冷熱用容器
11とを熱的に結合しているヒ−トパイプからなる熱伝
達装置16は、この場合斜めに設けている。本実施例で
は、再生時に発生する蒸気を、熱伝達装置14によって
液溜部7b内にて十分冷却し、液溜部7bに溜った被反
応材3の液体の余熱は、その外面側に設けたファン36
を回転して冷却する。その後バルブ6aを開いて液溜部
7b内の被反応材3を被反応材用容器1内へ導入するよ
うに操作する。図7に示す冷温熱装置においても、被反
応材3の温度を低く押さえることができ、又、反応材4
が高温になり過ぎるのを抑制することができる。
【0052】本発明の他の実施例を示す冷温熱装置の構
成を図8に示す。本実施例においても図1に示す実施例
と同様な構成であるが、本実施例では、温熱用容器8の
下部に、図示のように細長い下端容器8aを設け、この
内部に被反応材用容器1近傍のパイプ7aを取付けたも
のである。その取付け方としては、図示のように下端容
器8a内にパイプ7aを挿入するように配設して結合し
てもよく、また下端容器8aの外面にパイプ7aを溶接
あるいは押し付けるなどにより接触させるようにして結
合してもよい。又、本実施例では、被反応材用容器1
に、図示のように冷熱用容器11を直接熱的に結合して
いる。この場合、冷熱用容器11内の熱媒体にはメタノ
ール、アンモニア等の蒸発性液体とすることが必要であ
る。すなわち、冷熱用容器11はヒートパイプで代表さ
れる一方向性の熱伝達装置としての役目もしている。な
お、放熱時に被反応材用容器1側から反応材用容器2側
へ被反応材3の比較的低温度の蒸気が、パイプ7aを介
して移動する際、下端容器8a内の熱媒体9を冷却する
可能性がある。しかし、下端容器8aは、細く作ってお
り、その内部の熱媒体9は対流を起し難く、このためパ
イプ7a内を比較的低温度の蒸気が移動する時の冷熱の
侵入は少なくできる。
【0053】本発明の他の実施例を示す冷温熱装置の構
成を図9に示す。本実施例は、図6に示す実施例と同様
な構成であるが、本実施例では、バルブ6を設けたパイ
プ7とは別にバルブ38を設けた第2のパイプ39を設
け、その一端を、被反応材用容器1に、他端を反応材用
容器2あるいは、図示のように反応材用容器2側のパイ
プ7に結合している。又、反応材用容器2内の反応材4
の近くには、熱交換器37が配置され、被反応材用容器
1と反応材用容器2との間には、両方向に回転可能なモ
−タ34aによって回転駆動されるファン34が設けら
れ、熱伝達装置14の近くには、モ−タ36aによって
回転駆動されるファンが設けられている。このような構
成の装置においては、再生時には、バルブ38を閉じ、
バルブ6を開いて反応材4より発生する被反応材3の蒸
気をパイプ7、バルブ6を介して被反応材用容器1内へ
導入する。本実施例では、再生時には反応材4内に設け
た熱交換器37内に高温度の熱媒体を通して反応材4を
加熱している。この過程において被反応材3の蒸気の保
有する熱は、熱伝達装置14を介して温熱用容器8内の
熱媒体9に回収される。一方、放熱時においては、バル
ブ6を閉じて、バルブ38を開き、被反応材3の蒸気
を、バルブ38、パイプ39を介して反応材用容器2へ
導入する。本実施例では、比較的低温度の被反応材3の
蒸気は、パイプ7内を通らず、第2のパイプ39を通る
構成となっているので、パイプ7、パイプ7a内の余熱
を吸収して温度上昇しない。このため被反応材用容器1
内の被反応材3は効率よく冷却される。又、ファン34
は上記したように逆転するようになっており、1つのフ
ァン34によって、被反応材用容器1または反応材用容
器2を適宜冷却できるようになっている。なお、放熱操
作においては、反応器用容器2内の熱交換器37内へ冷
水を流して冷却してもよい。
【0054】本実施例の他の変形例を図10に示す。本
変形例の冷温熱装置は、図9に示す冷温熱装置と同様な
構成であるが、被反応材用容器1内の被反応材3内に熱
伝達装置40の一端が設けられ、その他端にはフィン4
2が取付けられていて、ファン36により被反応材用容
器1内の被反応材3の余熱を大気に熱放散して冷却する
ようになっている。熱伝達装置40内の蒸発性液体41
としては、メタノール、フロン等が用いられる。またフ
ァン36は熱伝達装置40のフィン42の冷却のほか、
熱伝達装置14の下端部を冷却できるように構成してい
る。
【0055】図11、図12はそれぞれ他の変形例を示
す図で、図9に示す実施例と同様な構成であるが、被反
応用容器1及び反応用容器2を上下方向に配置した場合
の変形例を示している。図11に示す変形例では、被反
応材用容器1が、反応材用容器2の下方部に設けてある
場合の構成を示したものである。この場合、パイプ7を
被反応材用容器1の下部に接続して、低温の液体を下部
に直接導入できるようにしてもよい。
【0056】又、図12に示す実施例のように、被反応
用容器1を反応材用容器2の上方部に設けてもよい。
【0057】本発明の他の実施例を図13に示す。本実
施例は、図9に示す実施例と同様な構成であるが、パイ
プ7とパイプ7aとの間に熱交換器43を設け、温熱用
容器8内の熱媒体9中に熱交換器43を浸漬させ、熱伝
達装置を設けないで、直接温熱用容器8内で熱交換させ
るようにしたものである。又、パイプ7aと冷熱用容器
1との間に冷却用の熱交換器44を設け、その周りにフ
ァン36を取付けてある。このように構成することによ
り、再生時において、反応材4より発生する被反応材3
の蒸気はパイプ7を通った後、熱交換器43内に入る。
ここでその蒸気は凝縮熱を放出して液化し、さらにパイ
プ7aを降下して熱交換器44内へ流下する間に十分に
冷却されて、被反応材用容器1内へ入る。この実施例で
は冷熱用容器1は細長く作ってあり、その内部の被反応
材3内で温度成層ができて、温度の高い上層と温度の低
い下層に分かれ易いようにしてある。このため冷却取出
用の熱交換器13は、被反応材用容器1の下方部に設け
てある。
【0058】反応時においては、バルブ6を閉じてバル
ブ38を開く。被反応材3部で発生した蒸気は、熱交換
器44、パイプ7a、パイプ39を通って反応材用容器
2内へ流入する。蒸気は熱交換器44の保有している余
熱によって温度上昇する可能性があるので、反応操作に
入る前にファン36を回転して、熱交換器44を冷却し
ておくのがよい。このように構成することにより、比較
的低温度の被反応材3の蒸気は、パイプ7内を通らず、
第2のパイプ39を通る構成し、反応操作に入る前にフ
ァン36を回転して、熱交換器44を冷却しているの
で、温熱用容器8内の熱媒体9の温度低下を小さく押さ
えられる。
【0059】図14に他の変形例を示す。本実施例は、
図13に示した冷温熱装置を、2つ組み合わせ、交互に
運転するように構成したものである。本実施例において
は、温熱用容器8は1つで、その内部に熱交換器43
a、43bが浸漬されている。又、被反応材用容器1
a、1bは2つに完全に分けておいてもよいが、図示の
ように熱的に接触させておいてもよい。被反応材用容器
1a、1bの内部に設けられた熱交換器13a、13b
は図示のように直列に連結して用いてもよいが、各々を
独立に分けて用いてもよい。
【0060】図14に示す実施例の各々の放熱操作、再
生操作は、図13に示した実施例と同様であるが、本実
施例では、バルブ6a、6b及びバルブ38a、38b
の操作は交互に行われる。本実施例で示す構成とするこ
とにより、より連続した熱の取り出しを行うことができ
る。
【0061】図15及び図16は、図13で示す実施例
と同様な構成であるが、反応材用容器2と温熱用容器8
を上下方向に配置した場合の変形例を示している。図1
5に示す実施例では、被反応材3を収納した被反応材用
容器1の上に、反応材4を収納した反応材用容器2を配
置しており、その上部に熱媒体9を収納した温熱用容器
8を配置する時のパイプ7、39、7aの接続方法を示
している。本実施例の場合は、反応材用容器2を中段に
配置しているので、温熱用容器8内の熱交換器43は、
最下段の被反応材用容器1と熱交換器44を介してパイ
プ7aで配管し、図示のように、これとは別に被反応材
用容器1と反応材用容器2、反応材用容器2と温熱用容
器8をそれぞれバルブ38、6を介してパイプ39、7
で接続するのがよい。
【0062】図16は、反応材用容器2を最上段に、温
熱用容器8をその下に配置した場合の構成を示してい
る。この場合は、図示のように、被反応材用容器1と反
応材用容器2とをバルブ38を介してパイプ39で配管
し、これとは別に反応材用容器2と温熱用容器8とをバ
ルブ6を介してパイプ7で配管するのが構成を簡単にで
きる。
【0063】図17は本発明の他の実施例を示す図で、
図13に示す実施例と同様の構成であるが、本実施例で
は、反応材4を発熱体5によって加熱して、再生し終っ
た時、反応材4の保有する熱を熱伝達装置60によって
回収し、温熱用容器8内の熱媒体9に回収するように構
成したものである。熱伝達装置60は、蒸発用の熱交換
器46、凝縮用の熱交換器45、蒸気移動用のパイプ5
1、液戻り用のパイプ50、その途中に設けたタンク4
7、液戻り用のパイプ50の途中を立上げた立上り管4
9、その根元部に設けたヒーター52から構成される。
タンク47内には、エタノール、アンモニア等からなる
蒸発性の液体48が封入されている。ヒーター52に通
電すると、立上り管49の根元部内の液体48は沸騰
し、その時発生した気泡の浮力によって立上り管49の
頂部に向って上昇する。その際、その周辺の液体48を
くみ上げながら上昇するので、立上り管49の頂部にて
溢れ出す。この液体48は熱交換器46内へ流入し、反
応材4の保有する熱を受けて沸騰する。これにより発生
した蒸気は、蒸気圧の差によってパイプ51内を移動
し、熱交換器45内へ流入する。ここで、蒸気は凝縮熱
を放出して液化し、パイプ50内を通ってタンク47内
へ戻り、前を同じサイクルをくり返す。このような操作
により反応材4の保有する熱を熱媒体9へ輸送し終った
ら、ヒーター52への入力を切る。これにより、立上り
管49内での気泡発生はなくなり、液体48はその頂部
を越えて根交換器46に流入しなくなり、熱輸送作用は
停止される。本実施例では、熱伝達装置60を設けるこ
とにより、反応材4の保有する熱を温熱用容器8内の熱
媒体9に回収することができる。
【0064】図18は、図17に示す実施例の他の変形
例を示す図で、本実施例では、パイプ7aとパイプ39
を分離し、パイプ7aと被反応材用容器1の上方部に接
続している。このようにパイプ7aとパイプ39を分離
することにより、反応材4の保有する熱を温熱用容器8
内の熱媒体9に回収できる他、余熱を吸収して温度上昇
しない。このため被反応材用容器1内の被反応材3は効
率よく冷却される。
【0065】本発明の他の実施例を図19に示す。本実
施例は、1つの被反応材用容器1、熱交換器43に対し
て、反応材用容器2a、2bと2つ設けている。図示の
ように、パイプ7からその途中にバルブ6aを設けたパ
イプ7dを分岐させ、又、パイプ39からその途中にバ
ルブ38aを設けたパイプ39aを分岐させて、パイプ
7、パイプ39は反応材用容器2aに、パイプ7a、パ
イプ39は反応材用容器2bに接続して、バルブ6、3
8、6a、38aを図14で示した実施例で説明したよ
うに切り換えて交互に運転するように構成している。
又、本実施例においては、温熱用容器8とは別に、熱媒
体54の入った温熱用容器53が設けてある。反応材用
容器2a、2b内の反応材4a、4bは、それぞれ図1
7で示す実施例で説明した熱伝達装置60a、60bに
よって前記熱媒体54と図示のように熱的に結合されて
いる。
【0066】このように構成することにより、反応材用
容器2a、2bを交互に運転することができるため、よ
り連続した冷温熱装置の運転が可能となる。又、反応材
4a、4bの保有する熱を別の温熱用容器53に蓄熱す
ることができ、2段階のレベルの温度を作りだすことが
できる。
【0067】図20は本発明の他の実施例を示す図で、
本実施例の場合の主要な構成は図17に示す実施例と同
じであるが、1つの反応材用容器2内に熱伝達装置60
aの他に熱伝達装置60bを設け、その蒸発用熱交換器
46bを反応材4内又は近傍に、又、凝縮用熱交換器4
5aをファン36の近傍に設けている。熱伝達装置60
aを運転して、反応材4の余剰熱を熱媒体9に回収した
後、熱伝達装置60bを運転して反応材4の余剰熱を、
さらに大気へ放熱して冷却するように運転する。 こう
することにより、反応材4の余熱を温熱用容器8内の熱
媒体9に回収でき、又、反応材用容器2内の反応材4の
温度が過大に高くなることを防止できる。
【0068】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
第1に、熱媒体を封入した冷熱用容器とからなり、前記
被反応材用容器内の被反応材と冷熱用容器内の熱媒体と
を前記熱媒体から前記被反応材へ一方向に熱伝達する熱
伝達装置によって熱的に結合し、かつ前記冷熱用容器に
は冷熱取出し用手段を設けているので、被反応材用容器
で発生する冷熱を冷熱用容器に貯蔵する際に、一方向性
熱伝達装置により、冷熱が効果的に貯蔵され、冷熱取出
し用手段により、所望時に冷熱を取り出すことができる
ので、冷熱の選択及び温度の選択が容易に行なえ、使い
勝手のよい冷温熱装置が提供できる。又、ポンプを利用
しないので動力損失の増大を抑えることができる。
【0069】又、前記冷熱用容器の一部を前記被反応材
用容器の下部に熱的に結合し、かつ前記冷熱用容器には
冷熱取出し用手段を設けている、あるいは、前記パイプ
の被反応材用容器の近くに設けられ冷却手段を具備する
熱交換器とからなり、前記被反応材用容器を細長く形成
するとともに、前記被反応材用容器の下部に冷熱取出し
用手段を設けているので、熱媒体の対流が起こりにくく
し、所望時に冷熱を取り出すことができるので、冷熱の
選択及び温度の選択が容易に行なえる冷温熱装置が提供
できる。
【0070】第2に、熱媒体を封入した温熱用容器とか
らなり、前記被反応材用容器の上部であって、前記パイ
プ内に設けられた被反応材と温熱用容器内の熱媒体とを
前記被反応材から前記熱媒体へ一方向に熱伝達する熱伝
達装置によって熱的に結合し、かつ前記温熱用容器には
温熱取出し用手段を設けているので、反応材の再生時に
発生する温熱の回収に、一方向性の熱伝達装置を用いて
温熱用容器内の熱媒体に熱輸送する。温熱用容器内に貯
蔵された温熱は、前記熱伝達装置を介して元の方向に戻
って熱放散することなく、これに基づく放熱損失が小さ
く抑えられので、温熱取出し用手段により、所望時に温
熱を取り出すことができるので、温熱の選択及び温度の
選択が容易に行なえ、使い勝手のよい冷温熱装置が提供
できる。又、ポンプを利用しないので動力損失の増大を
抑えることができる。
【0071】又、内部に熱媒体が封入されるとともに熱
交換器が設けられた温熱用容器と、前記被反応材用容
器、前記熱交換器と反応材用容器とを連結し、該熱交換
器と反応材用容器との間に前記被反応材の移動を制御す
る手段を有する第1のパイプと、前記温熱用容器より被
反応材用容器側と、前記被反応材の移動を制御する手段
より反応材用容器側とを連絡する途中に第2の被反応材
の移動を制御する手段を有する第2のパイプと、被反応
材用容器の近傍に冷却手段を具備する熱交換器を備える
とともに、温熱用容器には温熱取出し用手段を設けてい
るので、反応材の再生時に発生する温熱を温熱用容器内
の熱媒体に回収、熱輸送でき、所望時に冷熱を取り出す
ことができるので、冷熱の選択及び温度の選択が容易に
行なえる冷温熱装置が提供できる。
【0072】又、被反応材を収納した少なくとも2つの
被反応材用容器と、反応材と該反応材の加熱手段とを収
納した少なくとも2つの反応材用容器と、内部に熱媒体
が封入されるとともに少なくとも2つの熱交換器が設け
られた温熱用容器と、前記被反応材用容器、前記熱交換
器と反応材用容器とをそれぞれ対応させて連結する途中
に前記被反応材の移動を制御する手段を有する第1のパ
イプと、前記温熱用容器より被反応材用容器側と、前記
被反応材の移動を制御する手段より反応材用容器側とで
あって、前記被反応材用容器と反応材用容器とを連絡す
る途中に第2の被反応材の移動を制御する手段を有する
第2のパイプと、被反応材用容器の近傍に冷却手段を具
備する熱交換器を備えるとともに、温熱用容器には温熱
取出し用手段を設け、前記少なくとも2つの被反応材用
容器および反応材用容器の放熱、再生操作が順次交互に
切り換わるように前記それぞれの被反応材の移動を制御
する手段を制御している、あるいは、被反応材を収納し
た被反応材用容器と、熱媒体が封入されるとともに内部
に熱交換器が設けられた温熱用容器と、反応材と該反応
材の加熱手段とを収納した少なくとも2つの反応材用容
器と、前記被反応材用容器、前記熱交換器とそれぞれの
反応材用容器とを対応させて連結する途中に前記被反応
材の移動を制御する手段を有する第1のパイプと、前記
温熱用容器より被反応材用容器側と、前記被反応材の移
動を制御する手段より反応材用容器側とであって、前記
被反応材用容器と反応材用容器とを連絡する途中に第2
の被反応材の移動を制御する手段を有する第2のパイプ
と、前記被反応材用容器の近傍に冷却手段を具備する熱
交換器を備えるとともに、温熱用容器には温熱取出し用
手段を設け、前記少なくとも2つの反応材用容器の放
熱、再生操作が順次交互に切り換わるように前記それぞ
れの被反応材の移動を制御する手段を制御しているの
で、冷熱の選択及び温度の選択が容易に行なえる冷温熱
装置が提供できる他、交互に運転でき、より連続した熱
輸送ができる。
【0073】第3に、内部に熱媒体が封入されるととも
に熱交換器が設けられた温熱用容器と、前記被反応材用
容器、前記熱交換器と反応材用容器とを連結し、該熱交
換器と反応材用容器との間に前記被反応材の移動を制御
する手段を有する第1のパイプと、前記温熱用容器より
被反応材用容器側と、前記被反応材の移動を制御する手
段より反応材用容器側とを連絡する途中に第2の被反応
材の移動を制御する手段を有する第2のパイプと、熱媒
体を封入した冷熱用容器とからなり、前記冷熱用容器と
被反応材用容器とを熱伝達装置により熱的に結合し、か
つ前記冷熱用容器には冷熱取出し用手段を設けている、
あるいは、被反応材用容器と反応材用容器とを連結し途
中に前記被反応材の移動を制御する手段を有する第1の
パイプと、前記被反応材用容器と連結され、かつ前記第
1のバルブと反応材用容器との間に連結られた途中に前
記被反応材の移動を制御する手段を有する第2のパイプ
と、熱媒体を封入した冷熱用容器と、熱媒体を封入した
温熱用容器とからなり、前記被反応材用容器近傍の前記
第1のパイプと熱的に結合され前記温熱用容器内の熱媒
体へ一方向に熱伝達する熱伝達装置を設け、かつ温熱用
容器には温熱取出し用手段を設けるとともに、前記被反
応材用容器内の被反応材と冷熱用容器内の熱媒体とを前
記被反応材から前記熱媒体へ一方向に熱伝達する熱伝達
装置によって熱的に結合し、かつ前記冷熱用容器には冷
熱取出し用手段を設けているので、反応材の再生時に発
生する温熱の回収に、温熱用容器内の熱交換器により熱
媒体に熱輸送するとともに、被反応材用容器で発生する
冷熱を冷熱用容器に一方向性熱伝達装置を用いるので、
冷熱が効果的に貯蔵されるので、冷熱及び温熱の選択及
び温度の選択が容易に行なえる冷温熱装置が提供でき
る。
【0074】又、請求項1から4のいずれかに記載の冷
温熱装置に、熱媒体を封入した温熱用容器を備えるのも
であって、該熱媒体と前記被反応材とを熱的に結合する
第2の熱伝達装置を設けているので、反応材の再生時に
発生する温熱の回収に、温熱用容器内の熱交換器により
熱媒体に熱輸送するとともに、被反応材用容器で発生す
る冷熱を冷熱用容器に一方向性熱伝達装置を用いている
ので、冷熱が効果的に貯蔵され、冷熱及び温熱の選択及
び温度の選択が容易に行なえる冷温熱装置が提供でき
る。この時、一方向性の熱伝達装置を用いて温熱用容器
内の熱媒体に熱輸送するので、温熱用容器内に貯蔵され
た温熱は、前記熱伝達装置を介して元の方向に戻って熱
放散することなく、これに基づく放熱損失が小さく抑え
られる。
【0075】又、請求項6から10のいずれかに記載の
冷温熱装置に熱媒体を封入した冷熱用容器を備えるとと
もに、該熱媒体と前記被反応材とを熱的に結合する第2
の熱伝達装置を設けているので、反応材の再生時に発生
する温熱の回収に、温熱用容器内の熱交換器により熱媒
体に熱輸送するとともに、被反応材用容器で発生する温
熱を温熱用容器に一方向性熱伝達装置を用いるので、温
熱が効果的に貯蔵され、冷熱及び温熱の選択及び温度の
選択が容易に行なえる冷温熱装置が提供できる。
【0076】第4に、請求項1から12のいずれかに記
載の冷温熱装置において再生後の反応材の保有する熱を
前記温熱用容器に回収する熱伝達装置を前記反応材用容
器内の反応材近くに配置しているので、再生後の反応材
の保有する熱を温熱容器に熱回収でき、動力損失、熱損
失を小さくできる効果がある。
【0077】又、請求項1から12のいずれかに記載の
冷温熱装置において再生後の反応材の保有する熱を熱媒
体を封入した第2の温熱用容器に回収する熱伝達装置を
前記反応材用容器内の反応材近くに配置しているので、
同様に再生後の反応材の保有する熱を第2の温熱容器に
熱回収でき、動力損失、熱損失を小さくできる他、2段
階の温度レベルの温熱の貯蔵ができる効果がある。
【0078】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す冷温熱装置の構成図で
ある。
【図2】他の変形例を示す冷温熱装置の構成図である。
【図3】他の変形例を示す冷温熱装置の構成図である。
【図4】他の変形例を示す冷温熱装置の構成図である。
【図5】他の変形例を示す冷温熱装置の構成図である。
【図6】他の変形例を示す冷温熱装置の構成図である。
【図7】他の変形例を示す冷温熱装置の構成図である。
【図8】本発明の他の実施例を示す冷温熱装置の構成図
である。
【図9】本発明のさらに他の実施例を示す冷温熱装置の
構成図である。
【図10】他の変形例を示す冷温熱装置の構成図であ
る。
【図11】他の変形例を示す冷温熱装置の構成図であ
る。
【図12】他の変形例を示す冷温熱装置の構成図であ
る。
【図13】本発明のさらに他の実施例を示す冷温熱装置
の構成図である。
【図14】図13で示す冷温熱装置を交互に運転するよ
うに構成した冷温熱装置の構成図である。
【図15】他の変形例を示す冷温熱装置の構成図であ
る。
【図16】他の変形例を示す冷温熱装置の構成図であ
る。
【図17】本発明のさらに他の実施例を示す冷温熱装置
の構成図である。
【図18】他の変形例を示す冷温熱装置の構成図であ
る。
【図19】本発明のさらに他の実施例を示す冷温熱装置
の構成図である。
【図20】本発明のさらに他の実施例を示す冷温熱装置
の構成図である。
【符号の説明】
1、2、8、11、53…容器、3…被反応材、4…反
応材、5…発熱体、6、38…バルブ、7、7a、39
…パイプ、10、13、30、31、32、33、3
7、45、46…熱交換器、9、54…熱媒体、14、
16、60…熱伝達装置、15、17、48…液体、5
2…ヒーター
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F25B 17/08

Claims (22)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被反応材を収納した被反応材用容器と、反
    応材と該反応材の加熱手段とを収納した反応材用容器
    と、該被反応材用容器と反応材用容器とを連結する途中
    に前記被反応材の移動を制御する手段を有するパイプ
    と、熱媒体を封入した冷熱用容器とからなり、前記被反
    応材用容器内の被反応材と冷熱用容器内の熱媒体とを前
    記熱媒体から前記被反応材へ一方向に熱伝達する熱伝達
    装置によって熱的に結合し、かつ前記冷熱用容器には冷
    熱取出し用手段を設けたことを特徴とする冷温熱装置。
  2. 【請求項2】被反応材を収納した被反応材用容器と、反
    応材と該反応材の加熱手段とを収納した反応材用容器
    と、該被反応材用容器と反応材用容器とを連結する途中
    に前記被反応材の移動を制御する手段を有するパイプ
    と、前記パイプの被反応材用容器の近くに設けられ冷却
    手段を具備する熱交換器とからなり、前記被反応材用容
    器を細長く形成するとともに、前記被反応材用容器の下
    部に冷熱取出し用手段を設けたことを特徴とする冷温熱
    装置。
  3. 【請求項3】被反応材を収納した被反応材用容器と、反
    応材と該反応材の加熱手段とを収納した反応材用容器
    と、内部に熱媒体が封入されるとともに熱交換器が設け
    られた温熱用容器と、前記被反応材用容器、前記熱交換
    器と反応材用容器とを連結し、該熱交換器と反応材用容
    器との間に前記被反応材の移動を制御する手段を有する
    第1のパイプと、前記温熱用容器より被反応材用容器側
    と、前記被反応材の移動を制御する手段より反応材用容
    器側とを連絡する途中に第2の被反応材の移動を制御す
    る手段を有する第2のパイプと、熱媒体を封入した冷熱
    用容器とからなり、前記冷熱用容器と被反応材用容器と
    を熱伝達装置により熱的に結合し、かつ前記冷熱用容器
    には冷熱取出し用手段を設けたことを特徴とする冷温熱
    装置。
  4. 【請求項4】被反応材を収納した被反応材用容器と、反
    応材と該反応材の加熱手段とを収納した反応材用容器
    と、該被反応材用容器と反応材用容器とを連結し途中に
    前記被反応材の移動を制御する手段を有する第1のパイ
    プと、前記被反応材用容器と連結され、かつ前記第1の
    バルブと反応材用容器との間に連結られた途中に前記被
    反応材の移動を制御する手段を有する第2のパイプと、
    熱媒体を封入した冷熱用容器と、熱媒体を封入した温熱
    用容器とからなり、前記被反応材用容器近傍の前記第1
    のパイプと熱的に結合され前記温熱用容器内の熱媒体へ
    一方向に熱伝達する熱伝達装置を設け、かつ温熱用容器
    には温熱取出し用手段を設けるとともに、前記被反応材
    用容器内の被反応材と冷熱用容器内の熱媒体とを前記被
    反応材から前記熱媒体へ一方向に熱伝達する熱伝達装置
    によって熱的に結合し、かつ前記冷熱用容器には冷熱取
    出し用手段を設けたことを特徴とする冷温熱装置。
  5. 【請求項5】被反応材を収納した被反応材用容器と、反
    応材と該反応材の加熱手段とを収納した反応材用容器
    と、内部に熱媒体が封入されるとともに熱交換器が設け
    られた温熱用容器と、前記被反応材用容器、前記熱交換
    器と反応材用容器とを連結し、該熱交換器と反応材用容
    器との間に前記被反応材の移動を制御する手段を有する
    第1のパイプと、前記温熱用容器より被反応材用容器側
    と、前記被反応材の移動を制御する手段より反応材用容
    器側とを連絡する途中に第2の被反応材の移動を制御す
    る手段を有する第2のパイプと、被反応材用容器の近傍
    に冷却手段を具備する熱交換器を備えるとともに、温熱
    用容器には温熱取出し用手段を設けたことを特徴とする
    冷温熱装置。
  6. 【請求項6】被反応材を収納した被反応材用容器と、反
    応材と該反応材の加熱手段とを収納した反応材用容器
    と、該被反応材用容器と反応材用容器とを連結する途中
    に前記被反応材の移動を制御する手段を有するパイプ
    と、熱媒体を封入した温熱用容器とからなり、前記被反
    応材用容器内の被反応材と冷熱用容器内の熱媒体とを前
    記被反応材から前記熱媒体へ一方向に熱伝達する熱伝達
    装置によって熱的に結合し、かつ前記温熱用容器には温
    熱取出し用手段を設けたことを特徴とする冷温熱装置。
  7. 【請求項7】被反応材を収納した被反応材用容器と、反
    応材と該反応材の加熱手段とを収納した反応材用容器
    と、該被反応材用容器と反応材用容器とを連結する途中
    に前記被反応材の移動を制御する手段を有するパイプ
    と、熱媒体を封入した温熱用容器とからなり、前記被反
    応材用容器の上部であって、前記パイプ内に設けられた
    被反応材と冷熱用容器内の熱媒体とを前記被反応材から
    前記熱媒体へ一方向に熱伝達する熱伝達装置によって熱
    的に結合し、かつ前記温熱用容器には温熱取出し用手段
    を設けたことを特徴とする冷温熱装置。
  8. 【請求項8】被反応材を収納した少なくとも2つの被反
    応材用容器と、反応材と該反応材の加熱手段とを収納し
    た少なくとも2つの反応材用容器と、内部に熱媒体が封
    入されるとともに少なくとも2つの熱交換器が設けられ
    た温熱用容器と、前記被反応材用容器、前記熱交換器と
    反応材用容器とをそれぞれ対応させて連結する途中に前
    記被反応材の移動を制御する手段を有する第1のパイプ
    と、前記温熱用容器より被反応材用容器側と、前記被反
    応材の移動を制御する手段より反応材用容器側とであっ
    て、前記被反応材用容器と反応材用容器とを連絡する途
    中に第2の被反応材の移動を制御する手段を有する第2
    のパイプと、被反応材用容器の近傍に冷却手段を具備す
    る熱交換器を備えるとともに、温熱用容器には温熱取出
    し用手段を設け、前記少なくとも2つの被反応材用容器
    および反応材用容器の放熱、再生操作が順次交互に切り
    換わるように前記それぞれの被反応材の移動を制御する
    手段を制御したことを特徴とする冷温熱装置。
  9. 【請求項9】被反応材を収納した被反応材用容器と、熱
    媒体が封入されるとともに内部に熱交換器が設けられた
    温熱用容器と、反応材と該反応材の加熱手段とを収納し
    た少なくとも2つの反応材用容器と、前記被反応材用容
    器、前記熱交換器とそれぞれの反応材用容器とを対応さ
    せて連結する途中に前記被反応材の移動を制御する手段
    を有する第1のパイプと、前記温熱用容器より被反応材
    用容器側と、前記被反応材の移動を制御する手段より反
    応材用容器側とであって、前記被反応材用容器と反応材
    用容器とを連絡する途中に第2の被反応材の移動を制御
    する手段を有する第2のパイプと、前記被反応材用容器
    の近傍に冷却手段を具備する熱交換器を備えるととも
    に、温熱用容器には温熱取出し用手段を設け、前記少な
    くとも2つの反応材用容器の放熱、再生操作が順次交互
    に切り換わるように前記それぞれの被反応材の移動を制
    御する手段を制御したことを特徴とする冷温熱装置。
  10. 【請求項10】前記冷温熱装置が熱媒体を封入した温熱
    用容器を備えるのもであって、該熱媒体と前記被反応材
    とを熱的に結合する第2の熱伝達装置を設けた請求項1
    からのいずれかに記載の冷温熱装置。
  11. 【請求項11】前記冷温熱装置が熱媒体を封入した冷熱
    用容器を備えるものであって、該熱媒体と前記被反応材
    とを熱的に結合する第2の熱伝達装置を設けた請求項
    からのいずれかに記載の冷温熱装置。
  12. 【請求項12】前記パイプが液溜部を設けられているも
    のであって、該液溜部に前記温熱用容器へ熱伝達する熱
    伝達装置の一端を設けた請求項5から9、10のいずれ
    かに記載の冷温熱装置。
  13. 【請求項13】前記液溜部及び被反応材用容器に冷却手
    段を設けた請求項1に記載の冷温熱装置。
  14. 【請求項14】前記冷却手段が、モ−タによって回転駆
    動されるファンである請求項5、8、9又は13に記載
    の冷温熱装置。
  15. 【請求項15】前記熱伝達装置が、ヒ−トパイプで構成
    されている請求項3、4、6、7、10又は11に記載
    の冷温熱装置。
  16. 【請求項16】前記熱伝達装置が、循環形熱サイホンで
    構成されている請求項3、4、6、7、10又は11
    記載の冷温熱装置。
  17. 【請求項17】前記被反応材用容器が縦長に形成されて
    いるものであって、該被反応材用容器の底部に冷熱取出
    し用手段を設けた請求項5から9のいずれかに記載の冷
    温熱装置。
  18. 【請求項18】再生後の反応材の保有する熱を前記温熱
    用容器に回収する熱伝達装置を前記反応材用容器内の反
    応材近くに配置した請求項1から11のいずれかに記載
    の冷温熱装置。
  19. 【請求項19】再生後の反応材の保有する熱を熱媒体を
    封入した第2の温熱用容器に回収する熱伝達装置を前記
    反応材用容器内の反応材近くに配置した請求項1から1
    2のいずれかに記載の冷温熱装置。
  20. 【請求項20】前記被反応材の移動を制御する手段が、
    装置内に不活性な気体を出し入れすることにより気体の
    分圧を制御するものである請求項1から19のいずれか
    に記載の冷温熱装置。
  21. 【請求項21】温熱取出し用手段が熱交換器とその内部
    を流れる熱媒体である請求項4から20のいずれかに記
    載の冷温熱装置。
  22. 【請求項22】前記熱伝達装置が、蒸発用の熱交換器
    と、凝縮用の熱交換器と、それらを接続する蒸気移動用
    パイプと、液戻り用パイプと、その途中に設けられたタ
    ンクと、液戻り用のパイプの途中を立ち上げた立上り管
    と、該立上り管の根本部に設けられたヒ−タから構成さ
    れる請求項18又は19に記載の冷温熱装置。
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