JP2002030696A - 建設機械における音声連動操作装置及び音声連動操作方法 - Google Patents

建設機械における音声連動操作装置及び音声連動操作方法

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JP2002030696A
JP2002030696A JP2000217546A JP2000217546A JP2002030696A JP 2002030696 A JP2002030696 A JP 2002030696A JP 2000217546 A JP2000217546 A JP 2000217546A JP 2000217546 A JP2000217546 A JP 2000217546A JP 2002030696 A JP2002030696 A JP 2002030696A
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Hideto Furuta
秀人 古田
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Caterpillar Mitsubishi Ltd
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Caterpillar Mitsubishi Ltd
Shin Caterpillar Mitsubishi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 建設機械において、音声コマンドを音声コー
ド化して音声連動操作を実現し、かつ、操作者が所望の
音声コード名とその連動操作の組み合わせとを決定して
操作することにより、機体操作時の負担を軽減できるよ
うな、建設機械における音声連動操作装置及び音声連動
操作方法を提供する。 【解決手段】 音声連動操作装置2において、機体動作
に割り当てられた音声コードを音声認識しうる音声認識
手段2aと、機体動作に関する指示を表すコマンドを音
声コードに対応づけて保持しうる保持手段2bと、音声
認識手段2aと保持手段2bとに接続され、音声コード
に対応するコマンドにより機体動作の制御に関する識別
信号を出力しうる識別手段2cと、識別手段2cに接続
され、識別信号に基づき機体動作を制御しうる制御手段
2dとをそなえて構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば地面を掘削
する油圧ショベル等に用いて好適な、建設機械における
音声連動操作装置及び音声連動操作方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に油圧ショベル等の建設機械は、図
5に示すように、無限軌道部500Aを有する下部走行
体500上に、運転操作室(キャビン)600付きの上
部旋回体100をそなえており、さらに、この上部旋回
体100に、ブーム200,スティック300,バケッ
ト400からなる関節式アーム機構を装備した構成とな
っている。
【0003】そして、ブーム200,スティック30
0,バケット400をそれぞれ油圧シリンダ120,1
21,122により適宜駆動して、ブーム200をa,
b方向に、スティック300をc,d方向に、バケット
400をe,f方向にそれぞれ作動させることができる
ようになっている。また、この油圧ショベルは、種々の
操作機器を有し、運転操作室600には、ジョイスティ
ック(操作レバー)やペダル等の操作機材等の各種機材
が設けられている。
【0004】さらに、作業の安全性を高めるために、オ
ペレータ(以下、操作者と称することがある)は、油圧
ショベルの操作中、常に機体動作指示を表す確認項目を
呼称するよう義務づけられている。この確認項目(以
下、呼称項目という)とは、例えば、「エンジン始
動」,「電気系統チェック」等であって、これらの呼称
項目がオペレータによって機体動作時に呼称されるので
ある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、オペレータ
は、運転中に複雑な操作パネルを操作せざるを得ず、ま
た、モニタ画面を確認しなければならないので、長時間
の作業となると煩雑であり、オペレータに過度の負担を
強いるおそれがある。本発明は、このような課題に鑑み
創案されたもので、音声コマンドを音声コード化して音
声連動操作を実現し、かつ、オペレータが所望の音声コ
ード名とその連動操作の組み合わせとを対応付けて機体
を操作することにより、機体操作時の負担を軽減できる
ような、建設機械における音声連動操作装置及び音声連
動操作方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】このため、本発明の建設
機械における音声連動操作装置は、機体動作に割り当て
られた音声コードを音声認識しうる音声認識手段と、機
体動作に関する指示を表すコマンドを音声コードに対応
づけて保持しうる保持手段と、音声認識手段と保持手段
とに接続され、音声コードに対応するコマンドにより機
体動作の制御に関する識別信号を出力しうる識別手段
と、識別手段に接続され、識別信号に基づき機体動作を
制御しうる制御手段とをそなえて構成されたことを特徴
としている(請求項1)。
【0007】また、保持手段は、機体動作が複数組み合
わせられた連動操作を、一種類の音声コードに割り当て
るように構成されてもよい(請求項2)。そして、本発
明の建設機械における音声連動操作方法は、機体動作に
割り当てられた音声コードを音声認識する音声認識ステ
ップと、音声認識ステップにて認識された音声コードに
対応した機体動作に関する指示を表すコマンドを識別す
る識別ステップと、識別ステップにて識別されたコマン
ドに基づき、機体動作を制御する制御ステップとをそな
えて構成されたことを特徴としている(請求項3)。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図1は本発明の一実施形態に係る
油圧ショベル(建設機械)の概略構成図である。この図
1に示す油圧ショベル80(以下、単に機体と称するこ
とがある)は、左右に無限軌道部500Aを有する下部
走行体500上に、運転操作室600付き上部旋回体1
00が水平面内で回転自在に設けられている。
【0009】そして、この上部旋回体100に対して、
一端が回動可能に接続されるブーム200が設けられ、
また、そのブーム200に対して、一端が関節部21を
介して回動可能に接続されるスティック300が設けら
れている。さらに、そのスティック300に対して、一
端が関節部22を介して回動可能に接続され、先端が地
面を掘削し内部に土砂を収容可能なバケット400が設
けられている。これらのブーム200,スティック30
0及びバケット400により、関節式アーム機構が構成
されている。
【0010】また、シリンダ式アクチュエータとして、
ブーム油圧シリンダ120,スティック油圧シリンダ1
21,バケット油圧シリンダ122が設けられている。
なお、以下、ブーム油圧シリンダ120をシリンダ12
0ということがあり、スティック油圧シリンダ121を
シリンダ121ということがあり、バケット油圧シリン
ダ122を単にシリンダ122ということがある。
【0011】ここで、ブーム油圧シリンダ120は、そ
の一端が上部旋回体100に対して回動可能に接続され
るとともに、他端がブーム200に対して回動可能に接
続されている。すなわち、ブーム油圧シリンダ120
は、上部旋回体100とブーム200との間に介装され
て、端部間の距離が伸縮することにより、ブーム200
を上部旋回体100に対して回動させることができるよ
うになっている。
【0012】また、スティック油圧シリンダ121は、
その一端がブーム200に対して回動可能に接続される
とともに、他端がスティック300に対して回動可能に
接続されている。すなわち、スティック油圧シリンダ1
21は、ブーム200とスティック300との間に介装
されて、端部間の距離が伸縮することにより、スティッ
ク300をブーム200に対して回動させることができ
るものである。
【0013】さらに、バケット油圧シリンダ122は、
その一端がスティック300に対して回動可能に接続さ
れるとともに、他端がバケット400に対して回動可能
に接続されている。すなわち、バケット油圧シリンダ1
22は、スティック300とバケット400との間に介
装されて、端部間の距離が伸縮することにより、バケッ
ト400をスティック300に対して回動させることが
できるものである。なお、バケット油圧シリンダ122
の先端部には、リンク機構130が設けられている。
【0014】このように、上記のシリンダ120〜12
2を用いて伸縮動作を行なうことによりアーム機構を駆
動する複数のシリンダ式アクチュエータを有するシリン
ダ式アクチュエータ機構が構成されるのである。また、
図1に示す運転操作室600内には、ジョイスティック
6,8,モニタ10,キーパッド付き操作パネル(操作
パネルとも称する)60,マイク61,スピーカ62等
が設けられている。
【0015】ここで、ジョイスティック6は、スティッ
ク300の位置調整及び上部旋回体100の旋回に使用
されるものであり、ジョイスティック8は、ブーム20
0及びバケット400の位置調整をするためのものであ
る。これらジョイスティック6,8は、それぞれ、オペ
レータによって、前,後,中立又は左,右,中立に倒さ
れることによって、位置調整がなされるようになってい
る。
【0016】そして、オペレータが調整したジョイステ
ィック6,8の位置が、それぞれ、後述する音声連動操
作制御装置2によって読み込まれる。これにより、例え
ば、ブーム200を上下に動かしたり、スティック30
0を内側に移動させたり(この動作をスティックインと
いう)又は外側に移動させたり(この動作をスティック
アウトという)、若しくは、バケット400をすくう/
排土させたりするといった各種の動作がなされるのであ
る。
【0017】加えて、モニタ10は、作業状況等をモニ
タリングするものであり、主にエンジン回転速度や油温
等を表示するものである。さらに、操作パネル60は、
オペレータが知りたい情報を表示させるために操作を行
なうものである。また、マイク61は、音声を電気信号
に変えて音声連動操作制御装置2に入力するものであ
る。なお、マイク61から出力される電気信号は、増幅
器(図示省略)を介して音声連動操作制御装置2に入力
され、後述するように音声認識処理が行なわれるように
なっている。さらに、スピーカ62は、合成音声での報
知のほか、警告音の報知用として使用されるものであ
る。
【0018】なお、図1には表示されないが、運転操作
室600内には、走行ペダルが2本設けられている。こ
れら2本のうちの片方は、油圧ショベル80を左方向に
前進させるためのものであり、もう一方は、油圧ショベ
ル80を右方向に前進させるためのものである。さら
に、オペレータがこれらの走行ペダルをそれぞれ、同時
に踏み込むことにより、油圧ショベル80が、正面に前
進(直進)するようになっている。
【0019】また、同じく運転操作室600には、エア
コン,ラジオ,ライト類,ワイパ等の各種補機と、これ
らの各種補機を操作する各種スイッチとがそれぞれ設け
られている。図2は本発明の一実施形態に係る油圧ショ
ベル80の機能ブロックの概略図であり、操作部160
と、油圧回路70とをそなえて構成されている。
【0020】ここで、走行用油圧モータ140は、左右
の無限軌道部500Aをそれぞれ駆動するものであり、
旋回モータ141は、上部旋回体100を旋回駆動する
ものである。また、油圧回路70は、油圧(パイロット
油圧を含む)の状態を制御することにより、シリンダ1
20〜122や走行用油圧モータ140や旋回モータ1
41等を制御して、所望のモードでの制御を実行するも
のである。そして、油圧回路70の油圧は、音声連動操
作装置2からの制御信号により、調整されるようになっ
ている。
【0021】次に、操作部160は、オペレータにより
油圧ショベル80を操作するものであって、運転操作室
600(図1参照)に設けられているマイク61等のほ
か、音声連動操作装置2をそなえて構成されている。な
お、この図2において、上述したものと同一の符号を有
するものは、同一のもの又は同一の機能を有するもので
あるので、更なる説明を省略する。
【0022】そして、音声連動操作装置2は、音声コマ
ンドにより油圧ショベル80を操作するものであって、
音声認識手段(音声認識部)2aと、保持手段(保持
部)2bと、識別手段(識別部)2cと、制御手段(制
御部)2dと、入出力手段(入出力部)2eと、音声合
成手段(音声合成部)2fとをそなえて構成されてい
る。
【0023】この音声認識手段2aは、機体動作に割り
当てられた音声コードを音声認識しうるものであり、例
えばソフトウェア又はハードウェアによりこの機能は実
現される。また、保持手段2bは、機体動作に関する指
示を表すコマンドを音声コードに対応づけて保持しうる
ものであり、この機能は例えばメモリにより実現され
る。そして、この保持手段2bは、機体動作が複数組み
合わせられた連動操作を、一種類の音声コードに割り当
てるようになっている。
【0024】ここで、コマンドと音声コードとについ
て、具体例を挙げて説明する。すなわち、コマンドと
は、機体動作に関する指示を表し、「ブーム上げ」,
「スティックイン」等であって、油圧ショベル80の個
別の動作そのものに対応する。また、音声コードとは、
機体動作に割り当てられたものであり、「1」,「2」
等のオペレータが発声するものを意味する。そして、オ
ペレータは、「1」を「ブーム上げ」に割り当て、
「2」を「スティックイン」に割り当て、そして、これ
らの関係を、上記の保持手段2bに保持し登録するので
ある。
【0025】加えて、保持手段2bは、音声コード「1
2」がコマンド「ブーム上げ・スティックイン」に対応
するように保持しており、これにより、オペレータが
「12(いちに)」と発声すると、油圧ショベル80が
「ブーム上げ」と「スティックイン」とを連動するので
ある。従って、オペレータは、「ブーム上げ」,「ステ
ィックイン」を2回発声せずに、音声コードを一種類の
み発声するだけでよく、機体の操作性が大幅に簡便化さ
れる。同様に、音声コード「排土」をコマンド「スティ
ックアウト・バケットオープン」と割り当てるようにし
て、簡便化することもできる。
【0026】また、一種類の音声コード「掘削」を、コ
マンド「ブーム上げ・スティックイン・バケットクロー
ズ」と割り当てることにより、機体のブーム上げ,ステ
ィックイン,バケットクローズの3連動が実現される。
さらに、持ち上げ旋回という動作に対応した「ブーム上
げ・右旋回」の連動操作と、「ブーム上げ・スティック
イン・バケットクローズ」の連動動作とを組み合わせた
コマンドを、音声コード「ダンプ積み込み」に割り当て
ると、オペレータは「掘削」と発声するだけで、「ブー
ム上げ・右旋回・ブーム上げ・スティックイン・バケッ
トクローズ」の4連動が行なわれ、一連の作業が滞りな
く進むのである。
【0027】このように、オペレータは、好きな名称で
所望の連動操作の組み合わせを作成できるため、オペレ
ータは使用頻度の高い連動組み合わせを指定でき、ま
た、覚え易い音声コードを保持するようにもできる。そ
して、図2において、識別手段2cは、音声認識手段2
aと保持手段2bとに接続され、音声コードに対応する
コマンドにより機体動作の制御に関する識別信号を出力
しうるものであり、この機能は例えばソフトウェアによ
り実現される。さらに、制御手段2dは、識別手段2c
に接続され、識別信号に基づき機体動作を制御しうるも
のであり、例えばソフトウェアにより実現される。
【0028】また、連動操作における各シリンダ120
〜シリンダ122の操作量については、前もってオペレ
ータが操作して覚えさせる方法(ティーチング方法)
や、各シリンダ120〜シリンダ122のシリンダ負荷
圧・関節角度、目標掘削位置・掘削範囲、目標掘削量、
ダンプ位置等によって、最適な各シリンダ120〜シリ
ンダ122への流量配分と掘削位置からダンプ位置まで
の最適軌跡を算出する方法等で決定される。
【0029】加えて、入出力手段2eは、モニタ10,
ジョイスティック6,8等と、制御手段2dとに接続さ
れ、オペレータにより操作又は入力された信号を制御手
段2d側に出力するとともに、制御手段2dから入力さ
れた信号に基づき上記の機器に出力するものである。ま
た、音声合成手段2fは、スピーカ62と制御手段2d
とに接続され、オペレータに対して合成音声を発生させ
るものである。
【0030】これにより、本発明の建設機械における音
声連動操作方法は、まず、音声認識手段2aにて、機体
動作に割り当てられた音声コードが音声認識される(音
声認識ステップ)。次に、識別手段2cにて、音声認識
ステップにて認識された音声コードに対応した機体動作
に関する指示を表すコマンドが識別され(識別ステッ
プ)、制御手段2dにて、識別ステップにて識別された
コマンドに基づき、機体動作が制御されるのである(制
御ステップ)。
【0031】以下、上述のように構成された本発明の音
声連動操作装置2について、図3に示すフローチャート
を参照しながら詳述する。図3は本発明の一実施形態に
係る音声コマンドの音声コード化を説明するためのフロ
ーチャートである。予め、オペレータは、音声コマンド
の音声コード化を行なうために、例えば「1」を「ブー
ム上げ」に割り当て、「2」を「スティックイン」に割
り当てるよう対応付けた状態にて、保持手段2bに登録
する。なお、この図3において、油圧ショベル80は、
機体と表示されている。
【0032】まず、この図3に示すステップA1にて、
オペレータが「いち」と発声すると、ステップA1aに
て、油圧ショベル80はブーム上げを行なう。また、ス
テップA2にて、オペレータが「に」と発声すると、ス
テップA2aにて、油圧ショベル80はスティックイン
を行なう。そして、ステップA3にて、オペレータが
「いちに」と発声すると、ステップA3aにて、油圧シ
ョベル80はブーム上げとスティックインとの連動を行
なう。
【0033】また、ステップA4にて、オペレータが
「掘削」と発声すると、ステップA4aにて、油圧ショ
ベル80はブーム下げ・スティックイン・バケットクロ
ーズの3連動を行なう。同様に、ステップA5にて、オ
ペレータが「ダンプ積み込み」と発声すると、ステップ
A5aにて、油圧ショベル80は、掘削,持ち上げ旋
回,排土の一連のコマンドコードを実行する。これによ
り、一つの音声コードで油圧ショベル80への動作指示
が可能となる。
【0034】このように、オペレータは、「ダンプ積み
込み」の音声コードを発した後、オペレータは、各シリ
ンダ120〜シリンダ122の速度について、増減等の
微調整を行なうコマンドのみに集中でき、操作性が向上
する。なお、本実施形態による手法と比較するために、
機体動作に関する音声による指示を表す音声コマンドを
用いて制御を行なう手法について説明する。
【0035】図4はこの音声コマンドによる機体制御動
作を説明するためのフローチャートである。この図4に
示すステップR1にて、オペレータが「ブーム下げ」と
発声すると、機体(油圧ショベル80等)のブームが下
げられる(ステップR1a)。続いて、オペレータが
「スティックイン」と発声すると(ステップR2)、機
体はスティックインを行ない(ステップR2a)、オペ
レータが「バケットクローズ」と発声すると(ステップ
R3)、機体はバケットクローズを行なう(ステップR
3a)。また、ステップR4にて、オペレータが「ブー
ム下げ・スティックイン・バケットクローズ連動操作」
と発声すると、機体は、ブーム下げとスティックインと
バケットクローズとの3動作を連動して行なう(ステッ
プR4a)。
【0036】しかしながら、この図4に示す制御フロー
によると、オペレータは、油圧ショベル80の個別動作
を組み合わせた連動操作を行なうことが困難である。ま
た、音声コマンドにより操作するために、各個別動作に
対応した音声コマンドを同時に発声することができな
い。すなわち、音声連動操作装置2への音声コマンド入
力が、発声した順番通りにならざるをえないので、機体
の挙動が遅れてしまう。
【0037】また、機体を連動操作させるためには、オ
ペレータは、「ブーム上げ」や「スティックイン」等の
機体の各動作に応じた音声コマンドを操作の度に発声す
る必要があり、加えて、オペレータは、「ブーム上げ・
スティックイン・バケットクローズ」等の長い音声コマ
ンドを発声する必要がある。従って、オペレータにかか
る負担が大きくなり、機体操作の安全性が損なわれるお
それがある。
【0038】これに対して、本実施形態による手法によ
れば、オペレータの好みに応じてコマンドの音声コード
化を実現することができ、好きな名称で所望の連動操作
の組み合わせを作成できる。なお、本発明は上述した実
施態様に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱
しない範囲で、種々変形して実施することができる。
【0039】本発明は、上記の油圧ショベル80に限定
されず、その他、例えば、両手を運転操作のために使用
するような建設機械に対しても適用可能である。
【0040】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の建設機械
における音声連動操作装置によれば、機体動作に割り当
てられた音声コードを音声認識しうる音声認識手段と、
機体動作に関する指示を表すコマンドを音声コードに対
応づけて保持しうる保持手段と、音声認識手段と保持手
段とに接続され、音声コードに対応するコマンドにより
機体動作の制御に関する識別信号を出力しうる識別手段
と、識別手段に接続され、識別信号に基づき機体動作を
制御しうる制御手段とをそなえて構成されているので、
操作パネルによる手動操作を不要として音声コマンドに
よる入力を行なえて、オペレータに過度の負担を強いる
ことなく、建設機械の作業効率の向上に大いに寄与しう
る利点がある。また、オペレータは好きな名称で所望の
連動操作の組み合わせを作成できるため、オペレータは
使用頻度の高い連動組み合わせを指定でき、覚え易い音
声コードで機体を操作できる。その結果、オペレータ
は、簡単に連動操作を行なえて安全性が向上する利点が
ある(請求項1)。
【0041】また、保持手段は、機体動作が複数組み合
わせられた連動操作を、一種類の音声コードに割り当て
るように構成されてもよく、このようにすれば、音声コ
ード化により、操作の度に「ブーム上げ」等の長い音声
コマンドを複数回数発声する必要がなくなり、オペレー
タは、発声負担が軽減され運転操作に集中できる利点が
ある(請求項2)。
【0042】そして、本発明の建設機械における音声連
動操作方法によれば、機体動作に割り当てられた音声コ
ードを音声認識する音声認識ステップと、音声認識ステ
ップにて認識された音声コードに対応する機体動作に関
する指示を表すコマンドを識別する識別ステップと、識
別ステップにて識別されたコマンドに基づき、機体動作
を制御する制御ステップとをそなえて構成されているの
で、オペレータは「ダンプ積み込み」の音声コマンドを
発声した後に、各シリンダ速度について、増減等の微調
整を行なうコマンドのみに集中でき、やはり、操作性及
び安全性が向上する利点がある(請求項3)。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る油圧ショベルの概略
構成図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る音声連動操作装置の
機能ブロック図である。
【図3】本発明の一実施形態に係る音声コマンドの音声
コード化を説明するためのフローチャートである。
【図4】音声コマンドによる機体制御動作を説明するた
めのフローチャートである。
【図5】一般的な建設機械を示す斜視図である。
【符号の説明】
2 音声連動操作装置 2a 音声認識手段 2b 保持手段 2c 識別手段 2d 制御手段 2e 入出力手段 2f 音声合成手段 6,8 ジョイスティック 10 モニタ 21,22 関節部 60 キーパッド付き操作パネル 61 マイク 62 スピーカ 70 油圧回路 80 油圧ショベル 100 上部旋回体 120 ブーム油圧シリンダ 121 スティック油圧シリンダ 122 バケット油圧シリンダ 130 リンク機構 140 走行用油圧モータ 141 旋回モータ 160 操作部 200 ブーム 300 スティック 400 バケット 500 下部走行体 500A 無限軌道手段 600 運転操作室

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機体動作に割り当てられた音声コードを
    音声認識しうる音声認識手段と、 該機体動作に関する指示を表すコマンドを該音声コード
    に対応づけて保持しうる保持手段と、 該音声認識手段と該保持手段とに接続され、該音声コー
    ドに対応する該コマンドにより該機体動作の制御に関す
    る識別信号を出力しうる識別手段と、 該識別手段に接続され、該識別信号に基づき該機体動作
    を制御しうる制御手段とをそなえて構成されたことを特
    徴とする、建設機械における音声連動操作装置。
  2. 【請求項2】 該保持手段が、 該機体動作が複数組み合わせられた連動操作を、一種類
    の音声コードに割り当てるように構成されたことを特徴
    とする、請求項1記載の建設機械における音声連動操作
    装置。
  3. 【請求項3】 機体動作に割り当てられた音声コードを
    音声認識する音声認識ステップと、 該音声認識ステップにて認識された該音声コードに対応
    した該機体動作に関する指示を表すコマンドを識別する
    識別ステップと、 該識別ステップにて識別された該コマンドに基づき、該
    機体動作を制御する制御ステップとをそなえて構成され
    たことを特徴とする、建設機械における音声連動操作方
    法。
JP2000217546A 2000-07-18 2000-07-18 建設機械における音声連動操作装置及び音声連動操作方法 Pending JP2002030696A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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DE10230766A1 (de) * 2002-07-09 2004-01-22 Zf Friedrichshafen Ag Verfahren zur Betätigung einer Arbeitsmaschine und Vorrichtung zur Durchführung des Verfahrens
US11566401B2 (en) 2017-08-14 2023-01-31 Sumitomo Construction Machinery Co., Ltd. Shovel and assist device to work together with shovel

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