JP2002030563A - プリーツ加工エレメント製造装置 - Google Patents

プリーツ加工エレメント製造装置

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JP2002030563A JP2000215643A JP2000215643A JP2002030563A JP 2002030563 A JP2002030563 A JP 2002030563A JP 2000215643 A JP2000215643 A JP 2000215643A JP 2000215643 A JP2000215643 A JP 2000215643A JP 2002030563 A JP2002030563 A JP 2002030563A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プリーツの各山を袋形状に形成した新しいタ
イプの所望のプリーツ加工エレメントを工業的にかつ連
続的に製造可能なプリーツ加工エレメント製造装置を提
供する。 【解決手段】 所定幅を有するプリーツ加工エレメント
を製造する装置であって、プリーツの各山のエレメント
幅方向の両縁部を、エレメント長手方向において順次融
着することにより各山を袋形状に形成する融着手段を有
することを特徴とする、プリーツ加工エレメント製造装
置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特殊なプリーツ加
工を施したエレメントの製造装置に関し、とくに、プリ
ーツ加工フィルタエレメントの製造に好適な装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】エレメントの素材へのプリーツ加工は、
各種分野で採用されており、プリーツ加工エレメントと
して、たとえば不織布や紙等の濾材からなるプリーツ加
工フィルタエレメントが知られている。このようなフィ
ルタエレメントでは、プリーツ加工を施すことにより、
エレメント全体を小型に形成しながら、濾過のための大
きな表面積をとることが可能となる。
【0003】従来のプリーツ加工フィルタエレメントで
は、エレメントの素材に対して、単にプリーツの各山
(各襞)がジグザグ状に形成されているだけである。し
たがって、プリーツ加工フィルタエレメント自身で所定
の形態を保持することは通常困難であり、このようなプ
リーツ加工フィルタエレメントを実際のフィルタ装置に
装着するに際しては、フィルタエレメントを所定の形態
に保持するための枠体が必要になる。また、装着に際し
ては、枠体に隙間なくプリーツ加工フィルタエレメント
を取り付けるか、枠体とプリーツ加工フィルタエレメン
トを一体的に形成し、被濾過流体(たとえば、空気)が
フィルタエレメントをバイパスして流れたり、枠体との
間の隙間を素通りしたりするのを防止する構造が必要に
なる。そのため、枠体に装着あるいは一体化されたプリ
ーツ加工フィルタエレメント装置全体としては、比較的
大型になってしまい、所望の濾過面積を確保しつつ、装
置全体を小型化することには限界があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような問題は、プ
リーツ加工フィルタエレメントに限らず、他のプリーツ
加工エレメントにおいても同様に生じる。このような問
題に対し、プリーツ加工エレメントのプリーツの各山の
両縁を閉じて各山を袋形状に形成すれば、各山自身に形
態保持能力が生じ、各山が連接されたエレメント全体と
しても形態保持能力が生じて、前述のようなエレメント
保持のための枠体の大幅な小型化、場合によっては枠体
の不要化までが可能になると考えられる。
【0005】しかしながら、このようなアイデアがあっ
たとしても、プリーツの各山を連続的に袋形状に形成
し、所望のプリーツ加工エレメントを工業的規模で連続
的に製造できる装置は未だ見当たらない。
【0006】そこで本発明の課題は、プリーツの各山を
袋形状に形成した新しいタイプの所望のプリーツ加工エ
レメントを工業的にかつ連続的に製造可能なプリーツ加
工エレメント製造装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明に係るプリーツ加工エレメント製造装置は、
所定幅を有するプリーツ加工エレメントを製造する装置
であって、プリーツの各山のエレメント幅方向の両縁部
を、エレメント長手方向において順次融着することによ
り各山を袋形状に形成する融着手段を有することを特徴
とするものからなる。融着手段としては、とくに限定し
ないが、極めて短時間で所定の融着が可能な超音波融着
手段を用いることが好ましい。
【0008】このプリーツ加工エレメント製造装置にお
いては、上記融着手段が、融着と実質的に同時に融着部
の外側部分を切断により除去する切断手段も有している
ことが好ましい。切断手段としては、たとえば、上記袋
形状に形成されたプリーツの各山の開口側に、各山間を
連接して延びるフランジ部を残すように、上記融着部の
外側部分を切断により除去する手段からなる。このよう
に融着手段と切断手段を併設することにより、融着によ
りプリーツの各山を袋形状に形成すると同時に、融着部
の外側部分を切断除去して各山の開口側に各山間を連接
して延びる(あるいはプリーツ加工エレメントの周囲に
わたって延びる)フランジ部を形成することが可能にな
る。このようなフランジ部を形成することにより、プリ
ーツ加工エレメント自身の形態保持性が一層向上される
とともに、該フランジ部がプリーツ加工エレメント周囲
におけるシール部材として機能することが可能になるた
め、プリーツ加工エレメントを保持する枠体の大幅な簡
略化、小型化、軽量化が可能になる。
【0009】また、上記プリーツ加工エレメント製造装
置においては、プリーツの山を一山づつ上記融着手段の
融着実行部に送るとともに、融着されたプリーツの山を
一山づつ融着実行部から送り出す山送り手段を有するこ
とが好ましい。このような山送り手段を設けることによ
り、プリーツの各山を、効率よく、連続的に順次融着し
ていくことができ、短時間で大量に処理することが可能
になる。
【0010】プリーツ加工を施すためには、通常、先ず
プリーツ加工のための折り目を素材に付与する必要があ
るが、本発明装置では、プリーツ加工するためにエレメ
ントの素材に付与する折り目として、少なくともエレメ
ントの素材の幅方向中央部において該幅方向に延びる第
1の折り目と、該第1の折り目の両側でエレメントの素
材の幅方向両端部のみにおいて該幅方向に延びる第2の
折り目とを付与する折り目付け手段を有することが好ま
しい。第1の折り目は、エレメントの素材の幅方向に、
全幅にわたって延びていてもよく、幅方向両端部には付
与されずに、幅方向中央部にのみ比較的長く延びるよう
に付与されてもよい。第1の折り目は、主として、プリ
ーツの各山の頂部や各谷の底部における折り返し部を規
定し、第2の折り目は、主として、各谷の底部における
折り返された部分のエレメント長手方向における厚みを
規定し、ひいては、各山のエレメント長手方向における
配設ピッチを規定する。また、第1の折り目の両側に第
2の折り目を付与しておくことにより、第1の折り目を
基準に折り返される際に折り返された部分を第2の折り
目によって歪みを生じさせることなく容易に所定方向に
向けることができ、比較的大きな厚みを有する素材に対
しても、円滑に所定の折り加工を施すことが可能にな
る。
【0011】また、プリーツ加工するためにエレメント
の素材に折り目を付与する折り目付け手段としては、エ
レメントの素材の送り方向に該素材の送り速度に同期す
る速度で送られながら、エレメントの素材に折り目を付
与する手段からなることが好ましい。素材の送り速度と
同期して走りながら折り目を付与するので、折り目を付
与する位置を正確に決めることができるとともに、折り
目付与動作を、ブレなく的確に実行できる。この折り目
付け手段は、現実的には、上記同期走行中に折り目の付
与を行い、付与後には、次の折り目付与のために初期位
置に復帰される。したがって、往復動され、その間に所
定のピッチで折り目を付与していくことになる。
【0012】本発明に係るプリーツ加工エレメント製造
装置は、装置全体としては、たとえば、プリーツ加工す
るためにエレメントの素材に折り目を付与する折り目付
け手段と、折り目が付与されたエレメントの素材を折り
目に沿って折ることによりプリーツの山を順次形成する
折り手段と、形成された各山の頂部および/または谷部
を加熱して折り癖を付与する加熱手段と、前述の融着手
段とを有するものからなる。
【0013】このような本発明に係るプリーツ加工エレ
メント製造装置は、たとえば、プリーツ加工フィルタエ
レメントの製造に用いて好適なものである。とくに、プ
リーツ加工エレメントが融着可能な不織布を用いて構成
されたフィルタエレメントからなる場合に有効である。
【0014】上記の如く構成された本発明に係るプリー
ツ加工エレメント製造装置においては、ジグザグ状に形
成されたプリーツの各山が、そのエレメント幅方向の両
縁部において、エレメント長手方向に送られてくる各山
毎に、融着手段により順次融着され、該融着によって各
山が順次連続的に袋形状に形成されていく。したがっ
て、プリーツの各山を袋形状に形成した新しいタイプの
所望のプリーツ加工エレメントを、工業的に大量生産可
能な処理形態にて、連続的に効率よく製造することが可
能になる。
【0015】プリーツの各山が融着により袋形状に形成
されたプリーツ加工エレメントは、各山自身、ひいては
プリーツ加工エレメント自身として優れた形態保持性を
有し、該プリーツ加工エレメントを保持するための枠体
の簡略化、小型化が可能になり、場合によっては枠体の
不要化まで可能になる。したがって、プリーツ加工フィ
ルタエレメントに適用すれば、フィルタ装置全体の小型
化や軽量化が可能になる。
【0016】また、とくに前記切断手段を融着手段に併
設すれば、融着動作と実質的に同時に、袋形状に形成さ
れた各山を開口側で連接するフランジ部を残存形成する
ことができる。このようなフランジ部は、プリーツ加工
エレメント自身の形態保持性を一層高めることができる
とともに、使用に際してのシール部等として機能させる
ことが可能である。
【0017】さらに、前述した第1の折り目と第2の折
り目を付与した状態でプリーツ加工を施すことにより、
素材が比較的厚い場合にあっても円滑な折り動作を達成
できるとともに、プリーツ加工された各山間のピッチを
正確にかつ容易に所望のピッチに決めることができるよ
うになる。また、折り目付け手段を素材送り速度と同期
する速度で送りながら折り目を付与する手段に構成する
ことにより、折り目付け自身についても効率よく正確に
所望のピッチで行うことが可能になる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の望ましい実施の
形態を、図面を参照しながら説明する。図4以降に本発
明の一実施態様に係るプリーツ加工エレメント製造装置
を示すが、先ず、このプリーツ加工エレメント製造装置
で製造の対象となるプリーツ加工エレメントについて図
1〜図3を参照して説明する。
【0019】本発明において製造対象となるプリーツ加
工エレメントは、たとえば図1に示すようなものであ
る。図1において、プリーツ加工エレメント1は、所定
幅Wを有し、このプリーツ加工エレメント1の素材(後
述)も、所定幅Wを有する素材として供給される。プリ
ーツ加工エレメント1は、連接された複数の山2を有し
ており、各山2のエレメント幅方向の両縁部が融着され
て融着部3に形成されている。融着されていない各山2
のエレメント幅方向中央部は、図3に示すように、図1
の下方に向けて開口されており、各山2は一方向に開口
4を有している。したがって、各山2は、融着により、
開口4を有する袋形状に形成されている。また、エレメ
ント1用の素材は、互いに融着可能な素材、たとえば、
融着可能な不織布からなっている。
【0020】図1に2点鎖線で示すように、各山2の、
エレメント幅方向に融着部3の外側部分は、後述の切断
手段により切断され、除去されている(切断除去部5と
して示してある)。この切断除去は、各山2の開口4側
に、各山2間を連接して延びるフランジ部6を残すよう
に行われており、隣接するフランジ部6も、上記融着部
3の延長部3aによって互いに融着されており、全体と
して一体的なフランジ部に形成されている。フランジ部
6は、連接した山2の両側部に延びる構造の他、プリー
ツ加工エレメント1の前縁、後縁側にも延びてプリーツ
加工エレメント1の周囲にわたって延びる構造とするこ
とも可能である。
【0021】各山2は、融着部3においては、図2に示
すように、後述の第2の折り目8間の距離によって、予
め定められたほぼ一定の間隔に保たれるようになってお
り、それによって、各山2がほぼ一定のピッチで形成さ
れるようになっている。各山2のエレメント幅方向にお
ける融着部3間の位置においては、図3に示すように、
各山2の頂部および谷部が、後述の第1の折り目7に沿
って折り返されている。この折り返された部分は融着さ
れていないので、各山2は、エレメント長手方向に膨ら
んでいる。したがって、このプリーツ加工エレメント1
をフィルタエレメントとして用いる場合には、各山2を
袋形状に形成しても、濾過のための表面積は十分に大き
く確保されている。また、各山2を袋形状に形成するこ
とにより、各山2自身とともに、プリーツ加工エレメン
ト1全体としての優れた形態保持性が付与されている。
さらにフランジ部6の存在により、形態保持性が一層強
化されるとともに、フランジ部6がエレメント装着の際
のシール部材としての機能を発揮可能となっており、エ
レメント保持用の枠体(図示略)の簡略化、小型化、さ
らには枠体の不要化まで可能としている。
【0022】上記のようなプリーツ加工エレメント1
が、本発明に係る装置により、工業的に効率よく、連続
的に製造される。
【0023】本発明の一実施態様に係るプリーツ加工エ
レメント製造装置を図4以降に示す。図4は、プリーツ
加工エレメント製造装置11の全体構成を示している。
図4において、プリーツ加工エレメント製造装置11
は、本発明におけるプリーツ加工のために供給されてく
る素材12に折り目を付与する折り目付与手段としての
折り目付け機13と、折り目が付与されたエレメントの
素材12を折り目に沿って折ることによりプリーツ加工
の山を順次形成する折り手段としての折り機14と、形
成された各山の頂部および/または谷部にヒータ加熱に
より折り癖を付与する加熱手段としての加熱機15と、
図1に示したような融着部3を形成する融着手段を備え
た成形機16とを有している。成形機16から、目標と
する図1に示したようなプリーツ加工エレメント1が、
順次送り出されるようになっている。
【0024】図5は、折り目付け機13を示している。
一対のピンチローラ21によって引き込まれてきた素材
12には、折り目付け部22で折り目が付与される。本
実施態様では、折り目の付与に超音波ホーン23が用い
られ、平坦なホーン23の先端を下降させて、下方に配
置された所定の突条が予め形成された治具24との間で
素材12をプレスすることにより、所定の折り目を付与
できるようになっている。治具24とホーン23は、移
動支持体25に取り付けられている。移動支持体25
は、サーボモータ26により、ボールスクリュー27を
介して、素材12の送り方向に素材12の送り速度と同
期する速度で走行されるようになっており、走行中に折
り目を付与し、折り目付与後に初期位置に復帰できるよ
うになっている。同期速度での走行中に折り目を付与す
ることで、折り目をズレなく、正確に所定の位置やピッ
チで付与できるようになっている。また、超音波ホーン
23により、極めて短時間で折り目を付与できるように
なっている。
【0025】折り目付与のための治具24は、たとえば
図6に示すように構成されている。図6に示す例では、
治具24の幅W1が、前述のエレメント素材12の幅W
と同じか若干大き目に形成されている。この治具24の
上面に、治具幅方向に平行に延びる、上端が尖鋭な断面
三角形状の突条28が3本形成されている。3本の突条
28のうち、中央の突条28aは、治具幅方向両端部を
除く幅方向中央部のみに延びている。ただし、幅方向両
端部まで延長して延びていてもよい(延長部29)。三
角形断面の先端頂部が折り目付与に供され、この中央部
の突条28aは、第1の折り目7の付与に供される。両
側の突条28bは、逆に治具幅方向中央部を除く幅方向
両端部のみに延びており、この両側の突条28bは、第
2の折り目8の付与に供される。
【0026】治具24上に素材12が載せられ、上方か
らホーン23でプレスすることで、ホーン23の超音波
による加熱作用とプレスによる加圧作用の両方によっ
て、素材12に折り目が実質的に瞬時に付与される。付
与される折り目の形態は、図7に示すようになり、素材
12の幅方向中央部に第1の折り目7が、その両側でか
つ素材幅方向端部に第2の折り目8が、セットで同時に
付与され、各組の折り目が、所定のピッチで順次付与さ
れていく。
【0027】所定の折り目が付与された素材12は、次
に、図8に示すような折り機14に送られる。本実施態
様では、素材12は、一対のピンチローラ31を介して
供給され、前述の第1の折り目7に沿って順次折られて
いく。上刃32と下刃33が素材送り方向に位置をシフ
トされた状態で上下動され、両刃間で順次折られてい
く。詳しくは、たとえば上刃32に保持された素材12
に対し、下刃33が上刃32よりも上流側位置にて突き
上げられ、上刃32の下端部に相当する位置で第1の折
り目7に沿って素材12が折り返され、上刃32は上方
に退避された後、素材送り方向に下刃33よりも上流側
の位置まで移動され、下方に突き降され、下刃33の上
端部に相当する位置で第1の折り目に沿って素材12が
折り返される。次に下刃33が下方に退避され、上刃3
2よりも上流側の位置まで移動され、上方に突き上げら
れ、上刃32の下端部に相当する位置で第1の折り目7
に沿って素材12が折り返される。この動作の後、上刃
32と下刃33が、上下に山が折られた素材12ととも
に素材送り方向下流側に移動された後、再び上記上刃3
2の上方への退避、上流側の位置への突き降し動作に入
る。このような動作が、順次くり返し行われることによ
り、供給されてくる素材12が、第1の折り目7に沿っ
て次々と折られていく。
【0028】上刃32の上下動は、サーボモータ34と
ボールスクリューにより、前後方向(上下流側方向)へ
の移動はエアシリンダ35により行われる。同様に、下
刃33の上下動はサーボモータ36とボールスクリュー
により、前後方向への移動はエアシリンダ37により行
われる。折り高さは、これらサーボモータによって適宜
調整可能となっている。
【0029】上記のように順次折られていく際、図7に
示したように予め第1の折り目7と第2の折り目8が付
与されているので、第1の折り目7に沿って折り返され
た部分が、第2の折り目8に沿って歪み等生じることな
く円滑に折り返されていく。とくに、比較的大きな厚み
を有する素材に対し、円滑な折り返し加工が可能にな
る。
【0030】折られた素材12(実質的に、従来一般の
いわゆるプリーツ加工の施された素材)は、次に、折ら
れた部分が元に戻ってしまうのを防止するために、加熱
により折り癖をつける加熱機15に送られる。加熱機1
5は、本実施態様では図9に示すように、上下の板状ヒ
ータ41、42を有しており、該ヒータ41、42によ
って、折られた素材12の各山の頂部と谷部を加熱して
折り癖を付与するようになっている。ヒータ41、42
間の間隔は、左ねじ、右ねじが刻設された軸43を調整
ハンドル44を回転することにより、実質的に一回の操
作で平行移動させて調整できるようになっている。
【0031】折り癖の付与された素材12は、次に、融
着により各山を袋形状に形成する成形機16に送られ
る。成形機16には、図10、図11に示すように、融
着加工のために一対の超音波ホーン51a、51bが設
けられている。各ホーン51a、51bが上下動され、
その平坦な下端面と、下方に位置される治具52a、5
2bとの間に短時間素材12の各山を一山ずつプレスす
ることにより、図1に示したような融着部が形成され、
同時に切断除去部5が切断除去されるようになってい
る。
【0032】融着実行部53には、素材12の各山が一
山ずつ送られ、融着されたプリーツの山が、一山ずつ融
着実行部53からシュート54上に送り出され、シュー
ト55を介して最終プリーツ加工エレメント1として成
形機1から送り出される。この融着実行部53への一山
ずつの送り込み、融着実行部53からの一山ずつの送り
出しは、本実施態様では、パルスモータ56により間欠
的に回転駆動される一対の板状のスターホイール57
a、57bによって行われる。また、融着実行部53に
対しては、融着対象となる山を保持するために、該山を
上下から融着加工の邪魔にならないように保持する保持
治具58が、シリンダ59によって進退される。さら
に、融着実行部53には、各山の幅方向中央部の融着さ
れない部分に対して、中子60が挿入されるようになっ
ている。融着加工後には、中子60は退避され、融着さ
れた山がスターホイール57a、57bによってター
ン、回動され、シュート54上へと送り出される。中子
60は、シリンダ61によって往復動される。
【0033】融着、切断除去用の治具52a、52b
は、図11に示すように、斜め下方から融着実行部53
に移動され、融着後に退避される。この治具52a、5
2bの往復動は、エアシリンダ62a、62bによって
行われる。
【0034】このように、上記プリーツ加工エレメント
製造装置1により、折り目付けから最終のプリーツ加工
エレメント1に成形するまでの一連の操作が、連続的な
流れ作業により円滑に効率よく行われる。したがって、
図1に示すような所望のプリーツ加工エレメント1が、
工業的規模で連続的に大量生産可能となる。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のプリーツ
加工エレメント製造装置によれば、プリーツの各山が袋
形状に融着加工されたプリーツ加工エレメントを、効率
よく大量生産することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明で対象とするプリーツ加工エレメントの
一例を示す斜視図である。
【図2】図1のエレメントのII−II線に沿う拡大断
面図である。
【図3】図1のエレメントのIII−III線に沿う拡
大断面図である。
【図4】本発明の一実施態様に係るプリーツ加工エレメ
ント製造装置の全体側面図である。
【図5】図4の装置における折り目付け機の拡大側面図
である。
【図6】図5の折り目付け機における治具の拡大斜視図
である。
【図7】図6の治具を用いて折り目が付与された素材の
部分斜視図である。
【図8】図4の装置における折り機の拡大側面図であ
る。
【図9】図4の装置における加熱機の拡大側面図であ
る。
【図10】図4の装置における成形機の拡大側面図であ
る。
【図11】図10の成形機の部分正面図である。
【符号の説明】 1 プリーツ加工エレメント 2 山 3 融着部 4 開口 5 切断除去部 6 フランジ部 7 第1の折り目 8 第2の折り目 11 プリーツ加工エレメント製造装置 12 プリーツ加工エレメントの素材 13 折り目付与手段としての折り目付け機 14 折り手段としての折り機 15 加熱手段としての加熱機 16 融着手段を備えた成形機 21 ピンチローラ 22 折り目付け部 23 超音波ホーン 24 治具 25 移動支持体 26 サーボモータ 27 ボールスクリュー 28 突条 28a 中央の突条 28b 両側の突条 31 ピンチローラ 32 上刃 33 下刃 34、36 サーボモータ 35、37 エアシリンダ 41、42 板状ヒータ 43 軸 44 調整ハンドル 51a、51b 超音波ホーン 52a、52b 治具 53 融着実行部 54、55 シュート 56 パルスモータ 57a、57b スターホイール 58 保持治具 59 シリンダ 60 中子 61 シリンダ 62a、62b エアシリンダ
フロントページの続き Fターム(参考) 3B154 AB22 BA36 BA47 BA48 BB12 BB28 BB47 BB53 BB62 BB76 BC47 CA39 DA30 4D019 AA01 BB03 BB05 BD10 CA02 CB06 CB07 4D058 JA14 JB25 JB26 KA11 KA13 KA25 KA27 KA30 SA20 UA30

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定幅を有するプリーツ加工エレメント
    を製造する装置であって、プリーツの各山のエレメント
    幅方向の両縁部を、エレメント長手方向において順次融
    着することにより各山を袋形状に形成する融着手段を有
    することを特徴とする、プリーツ加工エレメント製造装
    置。
  2. 【請求項2】 前記融着手段が超音波融着手段からな
    る、請求項1のプリーツ加工エレメント製造装置。
  3. 【請求項3】 前記融着手段が、前記融着と実質的に同
    時に融着部の外側部分を切断により除去する切断手段も
    有している、請求項1または2のプリーツ加工エレメン
    ト製造装置。
  4. 【請求項4】 前記切断手段が、前記袋形状に形成され
    た各山の開口側に、各山間を連接して延びるフランジ部
    を残すように、前記融着部の外側部分を切断により除去
    する手段からなる、請求項3のプリーツ加工エレメント
    製造装置。
  5. 【請求項5】 プリーツの山を一山づつ前記融着手段の
    融着実行部に送るとともに、融着されたプリーツの山を
    一山づつ融着実行部から送り出す山送り手段を有する、
    請求項1ないし4のいずれかに記載のプリーツ加工エレ
    メント製造装置。
  6. 【請求項6】 プリーツ加工するためにエレメントの素
    材に付与する折り目として、少なくともエレメントの素
    材の幅方向中央部において該幅方向に延びる第1の折り
    目と、該第1の折り目の両側でエレメントの素材の幅方
    向両端部のみにおいて該幅方向に延びる第2の折り目と
    を付与する折り目付け手段を有する、請求項1ないし5
    のいずれかに記載のプリーツ加工エレメント製造装置。
  7. 【請求項7】 プリーツ加工するためにエレメントの素
    材に折り目を付与する折り目付け手段が、エレメントの
    素材の送り方向に該素材の送り速度に同期する速度で送
    られながら、エレメントの素材に折り目を付与する手段
    からなる、請求項1ないし6のいずれかに記載のプリー
    ツ加工エレメント製造装置。
  8. 【請求項8】 プリーツ加工するためにエレメントの素
    材に折り目を付与する折り目付け手段と、折り目が付与
    されたエレメントの素材を折り目に沿って折ることによ
    りプリーツの山を順次形成する折り手段と、形成された
    各山の頂部および/または谷部を加熱して折り癖を付与
    する加熱手段と、前記融着手段とを有する、請求項1な
    いし7のいずれかに記載のプリーツ加工エレメント製造
    装置。
  9. 【請求項9】 プリーツ加工エレメントがフィルタエレ
    メントからなる、請求項1ないし8のいずれかに記載の
    プリーツ加工エレメント製造装置。
  10. 【請求項10】 プリーツ加工エレメントが融着可能な
    不織布を用いて構成されたフィルタエレメントからな
    る、請求項9のプリーツ加工エレメント製造装置。
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KR102515254B1 (ko) * 2023-01-16 2023-03-30 황정석 발수 코팅 처리된 원단을 이용한 커튼 및 이의 제조 방법
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