JP2002030151A - 微粒子集合体およびその製造方法 - Google Patents
微粒子集合体およびその製造方法Info
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Abstract
光透過率も実現できる優れた光拡散剤を提供する。 【解決手段】 少なくとも2種類以上の平均粒子径が
0.01〜5μmの範囲内であって熱分解開始温度が1
70℃以上である微粒子を含む分散液を、噴霧乾燥する
ことにより、平均粒子径2〜50μmの範囲内(平均粒
子径が該微粒子の5〜50倍の範囲内)である微粒子集
合体を得ることができる。
Description
剤や塗料原料など各種の表面処理剤、触媒坦体、樹脂成
型物の添加剤などに使用される微粒子集合体およびその
製造方法に関するものである。
の裏面より光を照射するバックライトが使用されてお
り、特に薄型化や小型化が要望されているノート型パソ
コン等ではサイドライト型の面光源装置を用い、光拡散
フィルム等によって均一に光を拡散して伝播させる方式
が採用されている。該光拡散フィルムは、一般的には透
明フィルムを基材とし、この表面に無機あるいは有機の
粒子をバインダーと混合して塗布することにより製造さ
れている。また、光拡散パネルは、ガラスやプラスチッ
クなどの透明パネルの表面に前記と同様な手法で表面に
粒子を塗布する方法や、ポリエステル樹脂やエポキシ樹
脂と粒子とを混合し成形する方法により製造されてい
る。
パネルでは、光の出射面に対する角度の違いにより、輝
度分布がばらつくという問題点がある。従って、光を均
一に拡散させて伝播させると共に、光の透過率を高める
ための改良がなされている。上記の改良方法としては、
具体的には、例えば、真球状の有機材料からなる粒子を
用い、該粒子とバインダー樹脂とを混合して、フィルム
またはパネルの表面に塗布する際の、粒子とバインダー
樹脂との比率を改良する方法(特開平7−198910
号公報)、光散乱層を持つフィルムの光散乱層にポリエ
ステル樹脂とポリスチレン樹脂粒子の分散組成物とを使
用した光コントロールフィルム(特開平9−21120
1号公報)、光拡散フィルム上の光拡散剤の塗布面の形
状を改良する方法(特開平9−304604号公報、特
開平9−304607号公報)、および、塗布面での粒
子の埋設状態を改良する方法(特開平11−64611
号公報)等があり、塗布方法については種々検討されて
いる。しかし、粒子そのものを改良する方法については
考慮されていない。また、粒子の改良として2種類の組
成の架橋重合体エマルションを噴霧乾燥して微粒子集合
体(特開2000−53720号公報)があるが、粒子
同士が単純に連結している状態の粒子集合体しが得られ
ていないので、粒子集合体としての物性、例えば、耐熱
性や粒子の強度、安定した光散乱性の点では解決する余
地があった。従って、現在のところ、光拡散フィルムや
光拡散パネルは、充分な輝度分布と光透過率とを得るこ
とができていないという問題点を有している。
たものであり、その目的は、高透過率と充分な光拡散性
を光拡散フィルムに付与することのできる光拡散剤とし
て有用な微粒子集合体およびその製造方法を提供するこ
とにある。
集合体を含んでなる光拡散剤および光拡散性成形体を提
供することにある。
は、上記の問題点を解決するために、平均粒子径が0.
01〜5μmの少なくとも2種類以上の微粒子が相互に
結合してなり、平均粒子が該微粒子の5〜50倍である
ことを特徴としている。
異なる複数の微粒子のそれぞれの特性を備えた微粒子集
合体が得られる。従って、耐熱性、耐溶剤性、強度およ
び光拡散性がさらに向上した微粒子集合体を提供するこ
とができる。
の問題点を解決するために、例えば、平均粒子径0.0
1〜5μmである少なくとも2種類以上の微粒子を含む
分散液を、噴霧乾燥して得ることを特徴としている。
応性官能基を有する物質とを噴霧して乾燥することも特
徴としている。例えば、上記複数の微粒子は、有機材料
で形成されていてもよく、無機材料で形成されていても
よい。具体的には、異なる組成の架橋重合体微粒子や架
橋樹脂粒子等の有機材料からなる微粒子、および/また
は、シリカ等の無機材料からなる微粒子を、反応性官能
基を有する物質を介して結合させることにより、異なる
物性を兼ね備えた微粒子集合体とすることができる。こ
れにより、より耐熱性、耐溶剤性、強度および光拡散性
が向上した微粒子集合体を簡単に製造することができ
る。
は、上記の問題点を解決するために、前記微粒子集合体
を含んでなることを特徴としている。
集合体1個当たりの光拡散性および光透過率が優れてい
るとともに重量が小さく、従来の光拡散剤に比べて少量
の添加で高い効果を得ることができる。
明すれば、以下の通りである。本発明の微粒子集合体
は、平均粒子径が0.01〜5μmの少なくとも2種類
以上の微粒子が相互に結合してなる構成である。上記微
粒子を形成する材料としては、特に限定されるものでは
なく、有機材料であってもよく、無機材料であってもよ
い。また、本発明にかかる微粒子集合体の製造方法は、
平均粒子径が0.01〜5μmである少なくとも2種類
以上の微粒子を含む分散液を、噴霧乾燥する構成であ
る。
例えば、架橋重合体微粒子が挙げられ、具体的には、ジ
ビニルベンゼン・トリメチロールプロパントリ(メタ)
アクリレート・エチレングリコール類のジ(メタ)アク
リレートなどの架橋性単量体と、スチレン・(メタ)ア
クリル酸アルキルエステル等の非架橋性単量体との組成
物を重合して得られるビニル系架橋重合体、メラミンや
ベンゾグアナミンなどのアミノ化合物とホルムアルデヒ
ドとの縮合物であるアミノ系ホルマリン架橋樹脂等の架
橋樹脂微粒子もより好ましい。これら微粒子の熱分解温
度は、170℃以上であることが好ましい。また、ポリ
アミドやポリイミドなどの高耐熱性プラスチックなどで
使用される熱分解開始温度が170℃以上である微粒子
も本発明の有機材料から形成される微粒子として使用す
ることができる。
前記のうち架橋重合体微粒子および/または架橋樹脂微
粒子が特に好ましい。
特に限定されるものではないが、例えば、シリカ、チタ
ニア、ジルコニア、アルミナなどの無機酸化物や炭酸カ
ルシウム、水酸化アルミニウム、ガラス粒子が挙げられ
る。前記例示の無機材料のうち、無機酸化物がより好ま
しく、シリカ系酸化物が特に好ましい。
高い方が実用的に好ましく、集合体の原料となる微粒子
の熱分解開始温度が、170℃以上であることが好まし
い。具体的には、有機材料から形成される微粒子の場
合、好ましい温度としては、190℃以上、200℃以
上、210℃以上、230℃以上がより好ましく、25
0℃以上がさらに好ましく、280℃以上が最も好まし
い。有機材料から形成される微粒子は、架橋重合体微粒
子がより好ましい。微粒子の熱分解開始温度が、前記の
温度以上であれば、得られる微粒子集合体の耐熱性や耐
溶剤性が向上する。架橋性単量体の量や種類、および、
得られる微粒子集合体の分子量を調節することにより、
熱分解開始温度を前記の温度以上とすることができる。
また、無機材料から形成される微粒子の熱分解開始温度
は、本実施の形態の熱分解開始温度測定機器における測
定レンジ以上であり、1000℃以上である。
て窒素雰囲気下で測定される熱分解開始温度のことであ
る。前記熱分解開始温度の測定には、測定器として、T
G−DTA(MAC SCIENCE社製;型番200
0S)を使用し、10℃/分の昇温温度で、窒素供給量
20ml/minの条件で得られた微粒子集合体の熱分
解開始温度をを測定する。そして、熱分解の起きるピー
クにより熱分解開始温度を算出する。また、前記TG−
DTAは、500℃までの熱分解開始温度が測定でき
る。
0.01〜5μmの微粒子を製造する方法は特に限定さ
れるものではなく、従来公知の方法で何ら問題はない。
なくとも2種類以上選択し、微粒子集合体とするもので
ある。その際、選ばれる微粒子は、それらの屈折率が
0.02以上異なっていると、得られる微粒子集合体の
光拡散能が優れたものとなり好ましい。より好ましくは
0.03以上である。また、選ばれる微粒子は、前記の
同一材料群から選んでも異なる材料群から選んでも何ら
問題はない。例えば、組成の異なる重合性単量体を重合
して得られるビニル系架橋重合体微粒子同士が挙げられ
る。該ビニル系架橋重合体微粒子の組合せとしては、具
体的には、同じビニル系架橋重合体の中からスチレンを
構造単位とするビニル系架橋重合体の微粒子と、メチル
メタクリレートを構造単位とするビニル系架橋重合体の
微粒子との2種類を選択してもよい。また、架橋性単量
体の使用量が異なるビニル系架橋重合体微粒子同士であ
ってもよい。また、例えば、スチレンを構造単位とする
ビニル系架橋重合体の微粒子および/またはメチルメタ
クリレートを構造単位とするビニル系架橋重合体微粒子
と、無機材料であるシリカ微粒子との組合せを選択して
もよい。得られる微粒子集合体の所望する物性により、
適宜前記のような種々の微粒子を組合せて使用すればよ
い。
に応じて、官能基が導入されていてもよい。例えば、ビ
ニル系モノマーを重合して得られるビニル系架橋重合体
の微粒子の場合には、不飽和カルボン酸モノマーを使用
することができる。具体的には、本発明の架橋重合体を
形成する非架橋性単量体成分に、不飽和カルボン酸を単
量体成分として使用することができる。上記不飽和カル
ボン酸モノマーとしては、カルボキシル基と不飽和二重
結合とを有する単量体であれば、特に限定されるもので
はない。具体的には、例えば、(メタ)アクリル酸、ク
ロトン酸、マレイン酸等を用いることができる。上記不
飽和カルボン酸モノマーの使用量としては、微粒子重合
体を形成するときに用いる単量体成分の全量を100重
量%としたとき、1〜30重量%の範囲内がより好まし
く、1〜20重量%の範囲内がさらに好ましく、3〜1
5重量%の範囲内が特に好ましい。
単量体は、本発明で使用する架橋重合体微粒子の主たる
原料の単量体成分であるメチルメタクリレートやスチレ
ンに比べ、得られる重合体自体(架橋重合体微粒子)の
ガラス転移温度を向上させ難い。よって、上記使用量の
範囲を越えた場合には、微粒子集合体の原料となる架橋
重合体微粒子自体のガラス転移温度が低くなる場合があ
り、得られる微粒子集合体自体のガラス転移温度が、低
くなる場合がある。従って、上記不飽和カルボン酸モノ
マーの使用量は、上記の範囲内とすることがより好まし
い。
使用量としては、特に限定されるものではなく、得られ
る架橋重合体微粒子に必要な物性と用途とから要求され
る性能を考慮して、適宜設定することができる。
を使用することで、得られる架橋重合体微粒子にカルボ
キシル基を導入することができる。ここで導入したカル
ボキシル基は、本発明で使用する反応性バインダー(後
述する)が有する反応性官能基と反応する形態となるよ
うにバインダーを選択することがより好ましい。具体的
には、上記反応性バインダーがオキサゾリン基やエポキ
シ基の反応性官能基を有する場合、上記カルボキシル基
を導入した架橋重合体微粒子は、該反応性官能基である
オキサゾリン基やエポキシ基と反応することができる。
燥する場合、反応性バインダー自体が硬化すると同時
に、架橋重合体微粒子が有する官能基と反応性バインダ
ーとの間に共有結合が形成される。従って、より耐熱性
が向上した、または、より強固に凝集した微粒子集合体
を得ることができ、本発明のより好ましい形態の一つと
なる。
しては、得られる微粒子集合体の必要とする諸物性に応
じて、所望の反応性官能基を選択することができる。具
体的には、例えば、ヒドロキシエチルメタクリレート
(HEMA)を架橋重合体微粒子の単量体成分として選
択した場合には、該架橋重合体微粒子には水酸基が導入
されているので、反応性バインダーとしては、イソシア
ネート基を有する物質がより好ましい。従って、反応性
バインダーとしては、具体的には、イソシアネート化合
物やイソシアネート基が導入された重合体がより好まし
い。
記した種々の官能基の組合せになるように選択して使用
することができる。
等である(具体的には、用いる微粒子の平均粒子径をあ
る程度の範囲内に調節する)方が得られる微粒子集合体
を均一なものとすることができ好ましい。ここでいう同
等とは、小さい側の平均粒子径に対する大きい側の平均
粒子径が、好ましくは3倍以下、より好ましくは2倍以
下である。3倍より大きいと、どちらか一方の材料から
のみなる微粒子集合体が含まれたり、原料微粒子の混合
比率が得られる微粒子集合体中の材料比率に反映されな
いという問題が生じる場合がある。なお、3種類以上の
原料微粒子を用いる場合には、最小の平均粒子径と最大
の平均粒子径の比を前記の範囲内とすれば良い。
る方法により、微粒子集合体が効率良く得られること
を、本発明者らは、先に見いだしている(特願平10−
220418号)。なお、噴霧式乾燥方法とは、一般的
にスプレードライヤーや気流乾燥機を用いて、ガス気流
と共に水分散体を噴霧して粒子を乾燥させる方法のこと
を言う。本発明においても、原料微粒子を2種類以上と
する以外は、基本的に該方法によって本発明の微粒子集
合体を得ることができる。2種類以上の微粒子を混合す
る方法は特に限定されるものはないが、例えば、予め混
合した分散液を噴霧式乾燥機に供給する方法、各々の分
散液を別々に供給して乾燥機内や乾燥機直前の配管内で
混合する方法、乾燥機内の別のノズルや同一ノズル内の
別の供給口に別々に供給して乾燥工程で混合する方法な
どを挙げることができる。
に限定されるものではないが、使用する微粒子の全重量
に対し、最も少ない微粒子の比率を3%以上とするのが
性能的に好ましく、より好ましくは5%以上である。
は、溶媒を用いて微粒子を分散体として供給する方法が
一般的であり、その際に使用する溶媒は何ら限定される
ものではなく、微粒子を製造する際に用いる溶媒をその
まま用いても良く、好ましい溶媒に置換して用いても良
い。噴霧式乾燥法における溶媒は、形成される微粒子集
合体の安定性や経済性、安全性の観点から水が好まし
い。また、本実施の形態では、乾燥機に微粒子を水分散
体またはエマルションの状態で供給することがより好ま
しい。微粒子として架橋重合体微粒子を用いる場合、前
記水分散体またはエマルションは、乳化重合により得ら
れたものであることがより好ましい。また、必要に応じ
て水以外の溶媒で重合した架橋重合体微粒子を使用する
こともできる。
供給速度、乾燥温度などは適宜に調節することにより、
粒子径、粒子形状、かさ比重などを調整することが可能
であり、特に下記の条件に限定する必要はないが、例え
ば前記固形分濃度は、通常5〜60重量%、より好まし
くは10〜50重量%であり、前記乾燥温度は、噴霧入
口温度が100〜200℃の範囲、粉体の出口温度が3
0〜150℃の範囲である。
状を保持しながら該微粒子が相互に連結した集合体であ
る。前記微粒子集合体は、粒子が球状で粒度分布もシャ
ープであり、比表面積が大きく、かさ比重が小さいとい
う特長を有している。さらに前記微粒子集合体は、従来
の微粒子集合体に比べ、強度が高いという特長を有して
いる。
ダー(バインダー)を添加することにより、耐熱性、耐
溶剤性および強度を向上させた微粒子集合体を得ること
が出来る。特に、微粒子としてシリカなどの無機材料を
用いた場合は、粒子間の融着または結合十分でない場合
があり、反応性バインダーの使用が推奨される。また、
前記反応性バインダーの添加量は、原料微粒子に対し固
形分で0.1〜20重量%の範囲内で充分に耐溶剤性を
向上させることができる。該反応性バインダーとは、反
応性官能基を有する高分子材料のことである。
粒子の原料であるビニル系単量体の組成物や、界面活性
剤、重合開始剤等に含まれる官能基と反応し得る反応性
官能基を有する物質(高分子材料)であってもよい。該
反応性官能基としては、具体的には、例えば、水酸基、
カルボキシル基、オキサゾリン基、エポキシ基、アジリ
ジン基および、イソシアネート基等が挙げられるが、特
に限定されるものではない。該反応性バインダーは、分
子内に反応性官能基を2個以上有していることが好まし
く、前記の反応性官能基を有するポリマーが好適に使用
される。
は、例えば、水酸基を有する物質として、ポリビニルア
ルコールやヒドロキシエチル(メタ)アクリレートを構
造単位として含むポリマーや糖類;カルボキシル基を有
する物質として、(メタ)アクリル酸を構造単位として
含むポリマー;オキサゾリン基を有する物質として、イ
ソプロペニルオキサゾリンを構造単位として含むポリマ
ー;各種の多価エポキシ化合物やエポキシ樹脂;アジリ
ジン基やイソシアネート基を有する化合物やポリマー;
等の高分子材料が挙げられるが、特に限定されるもので
はない。このうち、エポキシ基やオキサゾリン基を含む
反応性バインダーは、架橋重合体に含まれる官能基との
反応性が高く、特に好ましい。また、上記反応性バイン
ダーとしてのエポキシ基やオキサゾリン基を含む反応性
バインダーは、架橋重合体に官能基がなくても、本発明
の微粒子集合体を構成する架橋重合体微粒子間に介在
し、硬化することにより、微粒子同士を相互に結合させ
るバインダーとなるので特に好ましい形態である。つま
り、本発明で使用できる反応性バインダーとしては、硬
化性を有する反応性バインダーであることがより好まし
い形態である。言い換えれば、本発明の微粒子集合体
は、微粒子が相互に、硬化性を有する反応性バインダー
を介して互いに結合している状態が好ましい。また、上
記硬化性を有する反応性バインダーが硬化している状態
が、より好ましい。また、本実施の形態の架橋重合体微
粒子を含む分散体が水分散体である場合、反応性バイン
ダーは、水溶解性あるいは水分散性の反応性バインダー
が好ましい。具体的には、例えば、水分散性エポキシ樹
脂や水分散性オキサゾリン基含有ポリマー、あるいは水
溶解性エポキシ樹脂や水溶解性オキサゾリン基含有ポリ
マーが好ましい。また、前記反応性バインダーとして
は、硬化性の反応性バインダーが好ましい。具体的に
は、例えば、該硬化性の反応性バインダーを用いること
で、前記噴霧乾燥する際に、微粒子間に硬化処理された
反応性バインダーが介在するので、より良好な微粒子集
合体を得ることができる。本発明の微粒子集合体として
は、反応性バインダーで硬化された微粒子集合体が好ま
しい。
燥機のノズルの形態においては、前記のように、ノズル
部分で、反応性バインダーと架橋重合体微粒子の分散液
とが混合されるようなノズルであってもよく、特に限定
されるものではない。
体が前記微粒子と反応性バインダーとから形成されてい
る場合、基本的には得られた微粒子集合体の熱分解開始
温度は、用いる微粒子の熱分解開始温度より若干低い値
を示す。本実施の形態においては、反応性バインダーの
添加量や種類を選択することにより、微粒子集合体の熱
分解開始温度が、180℃以上となることがより好まし
く、200℃以上となることがさらに好ましく、220
℃以上となることが特に好ましく、260℃以上となる
ことが最も好ましい。特に、本発明の微粒子集合体にお
いて、微粒子集合体を形成する微粒子の熱分解開始温度
が250℃以上の微粒子を採用し、反応性バインダーを
使用して得られる微粒子集合体の熱分解開始温度が22
0℃以上となることが、微粒子集合体として良好な耐熱
性が得られるためより好ましい。さらに好ましくは、熱
分解開始温度が280℃以上である微粒子を使用し、微
粒子集合体の熱分解開始温度が260℃以上となること
である。
子集合体の平均粒子径は、原料となる微粒子の平均粒子
径に対し5〜50倍の範囲内であり、好ましくは10〜
40倍の範囲内である。この範囲を外れると微粒子集合
体の特徴である比表面積の大きさが小さくなる場合や、
表面の凹凸が低くなる場合がある。
剤は、成形用樹脂、塗料、接着剤、コーティング用樹脂
などに配合して使用することができる。また、使用に際
して従来公知の光拡散剤と併用しても何等差し支えはな
いが、光拡散剤全量に上記微粒子集合体が、10重量%
以上含まれていることがより好ましく、20重量%以上
含まれていることが特に好ましい。
拡散性能が優れていると共に重量が小さく、従来の光拡
散剤に比べ少量の配合で高い効果を得ることができる。
その結果、優れた輝度分布と共に高い光透過率を達成す
ることが可能となる。さらに、屈折率の異なる微粒子を
混合して集合体とすることにより、単一の微粒子からな
る集合体に比べ、光拡散性能が優れたものとなってい
る。
を用いてなる微粒子集合体は、微粒子集合体の1個当た
りの重量をより小さくすることが可能であり、単位重量
当たりの光拡散性能に優れたものである。
粒子集合体は、耐熱性や耐溶剤性が優れており、これら
の特性が要求される用途に好適に用いることができる。
料からなる微粒子とを用いてなる微粒子集合体は、両者
の特徴を併せ持つと共に、種々の用途において有機素材
と組合せて用いる場合に有機素材との親和性が高いの
で、種々の用途において該微粒子集合体と有機素材とを
組合せて用いるのに好適である。
を用いてなる成形体であればその製造方法は特に限定さ
れないが、具体的には、例えば、(i)フィルムやパネ
ルなどの透明性基材の表面に前記光拡散剤をコーティン
グする方法、(ii)前記光拡散剤をエポキシ樹脂やポ
リエステル樹脂などの成形用樹脂と混合して各種用途に
応じた形状に成型する方法等が挙げられる。
ィルムとしては、ポリエチレンテレフタレート、ポリカ
ーボネート、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリプロピ
レンなどが挙げられるが、特に限定されるものではな
い。そして、特にポリエチレンテレフタレートが安価で
あり透明性も高いので好適に用いられる。また、(i)
の方法の透明基材に用いる透明性パネルとしては、具体
的には、例えば、ガラス製パネル、ポリエステル樹脂パ
ネル、ポリカーボネート樹脂パネル、ポリメチルメタク
リレート樹脂パネルなどが好適に用いられる。なお、本
発明の成形体は、フィルムやパネルなど平面構造の成形
体に限定されるものではなく、LCD(液晶)パネルや
LED発光装置、蛍光発光装置のように立体構造を有す
る成形体であってもよい。
ては、通常、分散用樹脂(樹脂バインダー)を有機溶剤
で希釈して、光拡散剤に混合する。使用される分散用樹
脂としては、例えば、アクリル系樹脂、ポリエステル樹
脂、ポリ塩化ビニル、ポリウレタン、シリコーン樹脂な
どを例示することができ、光学的透明性を有するものが
好適に用いられる。前記ポリエステル樹脂は、変性した
構造をもつPETであり、溶剤溶解性を有する変性ポリ
エステル樹脂である。
ば、トルエン、キシレン、メチルエチルケトン、シクロ
ヘキサン、酢酸エステル類などを挙げられるが、特に限
定されるものではない。光拡散剤と上記分散用樹脂と有
機溶剤との比率は、特に限定されるものではないが、例
えば、光拡散剤100重量部に対し、分散用樹脂は50
〜300重量部の範囲内が好適であり、有機溶剤は50
〜500重量部の範囲内が好適である。これにより、コ
ーティング用組成物を得ることができる。また、該コー
ティング用組成物に、分散用樹脂を架橋する架橋剤、帯
電防止剤、光拡散剤を分散する分散剤等を配合すること
もできる。
ィング組成物をフィルム表面に塗布する方法としては、
具体的には、例えば、コンマダイレクト法、スピンコー
ティング法、スプレーコーティング法、ロールコート
法、ディッピング法、ナイフコート法、カーテンフロー
法、ラミネート法などが挙げられるが、特に限定される
ものではない。
ルム表面に塗布して得られる光拡散層の厚みは、5〜1
00μmの範囲であることがより好ましい。
ィルム(光拡散性成形体)を、液晶表示装置のバックラ
イトなどに適用した場合には、高い輝度と広い視野角を
実現することができる。
種類以上の有機材料の微粒子が相互に結合している微粒
子集合体を含んでいてもよい。
種類以上の微粒子が相互に結合してなる微粒子集合体で
あって、該微粒子集合体が無機材料と有機材料が結合し
ている微粒子集合体を含んでいてもよい。
も2種類以上の微粒子が、水酸基、カルボキシル基、オ
キサゾリン基、エポキシ基、アジリジン基およびイソシ
アネート基からなる群より選ばれる少なくとも1つの官
能基を分子内に少なくとも2つ有しているバインダーを
介して相互に結合していてもよい。
細に説明するが、本発明はこれらの実施例および比較例
に限定されるものではない。なお、使用する微粒子また
は架橋重合体微粒子の平均粒子径は、分散液の状態で光
分散式粒度分布計(Model_370;Nicomp
社製)を用いて測定した。また、噴霧乾燥後、得られた
微粒子集合体の平均粒子直径(平均粒子径)は、マルチ
サイザー(MultisizerII;Coulter社
製)を用いて測定した。
冷却器付きの2Lセパラブルフラスコに、純水433g
とハイテノールN08(第一工業製薬株式会社製、アニ
オン界面活性剤)0.9gとを仕込み、窒素置換を行い
ながら、撹拌下に70℃まで昇温した。70℃に昇温
後、メチルメタクリレート57gを添加し、その5分後
に、過硫酸カリウムの2重量%水溶液70gを添加し
た。
ン(メチルメタクリレート608g、ジビニルベンゼン
35g、純水752g、ハイテノールN08;34g)
を、過硫酸カリウム添加の20分後より70℃にて等速
度で4時間かけて添加した。添加終了後、75℃まで昇
温し2時間の熟成を行い、その後、40℃まで冷却して
架橋重合体微粒子(PMMA系架橋重合体微粒子)を含
むエマルション(1)を得た。この架橋重合体微粒子の
平均粒子径を光散乱式粒度分布計で測定した所、0.2
μmであった。
粉体の熱分解開始温度は290℃であり、屈折率は1.
51であった。
冷却器付きの2Lセパラブルフラスコに、純水433g
とハイテノールN08(同上)0.9gとを仕込み、窒
素置換を行いながら、撹拌下に70℃まで昇温した。7
0℃に昇温後、予め混合しておいたプレエマルション
(スチレン608g、ジビニルベンゼン35g、純水7
52g、ハイテノールN08;34g、小計1429
g)100gを添加し、その5分後に、過硫酸カリウム
の2重量%水溶液70gを添加した。
カリウム添加の20分後より70℃にて等速度で4時間
かけて添加した。添加終了後、80℃まで昇温し2時間
の熟成を行い、その後、40℃まで冷却して架橋重合体
微粒子(スチレン系架橋重合体微粒子)を含むエマルシ
ョン(2)を得た。この架橋重合体微粒子の平均粒子径
を光散乱式粒度分布計で測定した所、0.3μmであっ
た。
粉体の熱分解開始温度は300℃であり、屈折率は1.
58であった。
を含むエマルション(1)とスチレン系架橋重合体微粒
子を含むエマルション(2)とを固形分で10:90の
比率で混合して分散混合液を得た。さらにオキサゾリン
基含有ポリマー(株式会社日本触媒製、エポクロス−K
2020E)を前記分散混合液の固形分に対して、10
重量%(固形分で)の割合で添加して混合することによ
り分散液を得た。該混合液をヤマト科学製のスプレード
ライヤーで、 供給速度:5ml/min 噴霧圧:2kg/cm2 風量:0.3m3 /min 加熱部入口温度:150℃、 加熱部出口温度:60℃ の条件下にて乾燥して本願構成の微粒子集合体である粉
体(1)を得た。
定したところ、微粒子集合体としての平均粒子径は9μ
mであった。また、粉体(1)は電子顕微鏡(SEM)
観察によると、架橋重合体微粒子からなる原料微粒子が
形状を保持したまま相互に結合してなる微粒子集合体で
あった。また、粉体(1)の熱分解開始温度は270℃
であった。
を含むエマルション(2)の代わりに、メラミン架橋樹
脂微粒子(株式会社日本触媒製、エポスターS、平均粒
子径0.3μm、屈折率1.59)を水にアニオン系界
面活性剤を用いて固形分濃度が30%になる様に分散し
た分散液を用いた以外は実施例1と同様の操作を繰り返
すことにより本願構成の微粒子集合体である粉体(2)
を得た。
定したところ、微粒子集合体としての平均粒子径は8μ
mであった。また、粉体(2)は電子顕微鏡(SEM)
観察によると、原料微粒子が形状を保持したまま相互に
連結してなる微粒子集合体であった。また、粉体(B)
の熱分解開始温度は300℃であった。
を含むエマルション(2)の代わりに、シリカ粒子の水
分散体(株式会社日本触媒製、シーホスターKE−W3
0、平均粒子径0.3μm、屈折率1.60)を用いた
以外は実施例1と同様の操作を繰り返すことにより本願
構成の微粒子集合体である粉体(3)を得た。
定したところ、微粒子集合体としての平均粒子径は8μ
mであった。また、粉体(3)は電子顕微鏡(SEM)
観察によると、原料微粒子が形状を保持したまま相互に
連結してなる微粒子集合体であった。また、粉体(3)
の熱分解開始温度は1000℃以上であった。
を含む分散液(2)の代わりに、ベンゾグアナミン・メ
ラミン樹脂微粒子(株式会社日本触媒製、エポスターM
30、平均粒子径3μm、屈折率1.59)を固形分が
20重量%の割合で添加して分散混合液とし、さらに、
オキサゾリン基含有ポリマー(同上)を固形分が25重
量%の割合で添加した以外は、実施例1と同様の操作を
繰り返すことにより本願構成の微粒子集合体である粉体
(4)を得た。
定したところ、微粒子集合体としての平均粒子径は1
1.3μmであった。また、粉体(4)は、SEM観察
によると、架橋重合体微粒子の形状が保持されたまま結
合してなる微粒子集合体であった。また、粉体(4)の
熱分解開始温度は300℃以上であった。
を含む分散液(2)の代わりに、ベンゾグアナミン樹脂
微粒子(株式会社日本触媒製、エポスターL15、平均
粒子径10μm、屈折率1.59)を固形分が50重量
%の割合で添加して分散混合液とし、さらに、オキサゾ
リン基含有ポリマー(同上)を固形分が25重量%の割
合で添加した以外は、実施例1と同様の操作を繰り返す
ことにより本願構成の微粒子集合体である粉体(5)を
得た。
定したところ、微粒子集合体としての平均粒子径は1
3.1μmであった。また、粉体(5)は、SEM観察
によると、架橋重合体微粒子の形状が保持されたまま結
合してなる微粒子集合体であった。また、粉体(5)の
熱分解開始温度は300℃以上であった。
を含むエマルション(1)を用いず、スチレン系架橋重
合体微粒子を含むエマルション(2)のみとした以外は
実施例1と同様の操作を繰り返すことにより比較用粉体
(6)を得た。従って、該比較用粉体(6)は、1種類
の架橋重合体微粒子のみで形成されている。
ーで測定したところ、平均粒子径は11μmであった。
ル樹脂100g(東洋紡株式会社製、バイロン20
0)、希釈用有機溶剤としてトルエン120gとメチル
エチルケトン30gを用い、これに実施例1で得られた
粉体(1)20gを混合してコーティング用組成物を得
た。
エステルフィルム(東レ株式会社製、ルミラー#100
T56)を用い、該フィルムの片面に前記コーティング
用組成物をロールコート法により塗布し、120℃で1
分間熱風乾燥させて厚み30μmの光拡散層を形成して
フィルム(A)を得た。
ら粉体(2)に変えた以外は、実施例6と同様の操作を
繰り返してフィルム(B)を得た。
ら粉体(3)に変えた以外は、実施例6と同様の操作を
繰り返してフィルム(C)を得た。
から粉体(4)に変えた以外は、実施例6と同様の操作
を繰り返すことによりフィルム(D)を得た。また、該
フィルム(D)は、SEM観察によると、図2に示すよ
うに、架橋重合体微粒子の形状が保持されたまま結合し
てなる微粒子集合体であった。該微粒子集合体の顕微鏡
写真を図1に示す。
(1)から粉体(5)に変えた以外は、実施例6と同様
の操作を繰り返すことによりフィルム(E)を得た。ま
た、該フィルム(E)は、SEM観察によると、図4に
示すように、架橋重合体微粒子の形状が保持されたまま
結合してなる微粒子集合体であった。該微粒子集合体の
顕微鏡写真を図3に示す。
ら比較用粉体(6)に変えた以外は、実施例6と同様の
操作を繰り返して比較用フィルム(F)を得た。
代わりに、製造例1で得られたたエマルションを乾燥し
たPMMA系架橋重合体微粒子とベンゾグアナミン・メ
ラミン樹脂微粒子(株式会社日本触媒製、エポスターM
30、平均粒子径3μm、屈折率1.59)とを重量比
が4:1の割合で混合した混合物を用いた以外は、実施
例6と同様の操作を繰り返すことにより比較用フィルム
(G)を得た。また、該比較用フィルム(G)は、SE
M観察によると、図6に示すように、PMMA系架橋重
合体微粒子とベンゾグアナミン・メラミン樹脂微粒子と
が混合してなる微粒子混合物であった。該微粒子混合物
の顕微鏡写真を図5に示す。
代わりに、製造例1で得られたたエマルションを乾燥し
たPMMA系架橋重合体微粒子とベンゾグアナミン粒子
(株式会社日本触媒製、エポスターL15、平均粒子径
10μm、屈折率1.59)とを重量比が4:1の割合
で混合した混合物を用いた以外は、実施例6と同様の操
作を繰り返すことにより比較用フィルム(H)を得た。
また、該比較用フィルム(H)は、SEM観察による
と、図8に示すように、PMMA系架橋重合体微粒子と
ベンゾグアナミン粒子とが混合してなる微粒子混合物で
あった。該微粒子混合物の顕微鏡写真を図7に示す。
代わりに、ベンゾグアナミン粒子(同上)を用いた以外
は、実施例6と同様の操作を繰り返すことにより比較用
フィルム(I)を得た。また、該比較用フィルム(I)
は、SEM観察によると、図10に示すように、ベンゾ
グアナミン粒子からなっていた。該微粒子の顕微鏡写真
を図9に示す。
ンにメタクリル酸40gを添加した以外は、製造例1と
同様の操作を行い、カルボキシル基を有するPMMA系
架橋重合体微粒子を含むエマルション(3)を得た。こ
の架橋重合体微粒子の平均粒子径を光散乱式粒度分布計
で測定した所、0.4μmであった。
キシル基を有する架橋重合体からなる粉体を得た。
ンにメタクリル酸40gを添加した以外は、製造例2と
同様の操作を行い、カルボキシル基を有するスチレン系
架橋重合体微粒子を含むエマルション(4)を得た。こ
の架橋重合体微粒子の平均粒子径を光散乱式粒度分布計
で測定した所、0.5μmであった。
キシル基を有する架橋重合体からなる粉体を得た。
子を含むエマルション(1)の代わりに、カルボキシル
基を有するPMMA系架橋重合体微粒子を含むエマルシ
ョン(3)を用いて、かつ、スチレン系架橋重合体微粒
子を含むエマルション(2)の代わりに、カルボキシル
基を有するスチレン系架橋重合体微粒子を含むエマルシ
ョン(4)を用いた以外は実施例1と同様の操作を繰り
返すことにより本願構成の微粒子集合体である粉体
(7)を得た。
導入しているので、粉体(1)に比べて良好な粒子集合
体であり、良好な耐熱特性を示した。
られたフィルム(A)〜(C)と比較例2で得られた比
較用フィルム(F)の光拡散性能および光透過率を以下
の手順により測定した。ゴニオフォトメーターを用い、
光拡散層に対し鉛直方向からビーム径1mmの平行光を
入射し、受光角を変えながら出射光の透過率を測定し
た。
微粒子が結合してなる微粒子集合体を用いてなる光拡散
フィルムを、例えば、液晶表示装置に用いた場合には、
広い視野角を実現することができる。
得られたフィルム(D)、(E)または比較例3〜5で
得られた比較用フィルム(G)〜(I)を用いてLCD
(液晶)パネルを製造し、該LCDパネルの光透過率を
以下の手順で測定した。即ち、測定装置としてLCD−
5200(大塚電子株式会社製)を用いて、測定角度−
60〜60℃の条件でLCDパネルに光を照射して光透
過率を測定した。
が直交するときを透過角0°としている。即ち、透過角
0°の場合に、光透過率が最大になる。フィルム13の
光透過率を測定したグラフを図11、フィルム14の光
透過率を測定したグラフを図12、比較用フィルム16
の光透過率を測定したグラフを図13、比較用フィルム
17の光透過率を測定したグラフを図14、比較用フィ
ルム18の光透過率を測定したグラフを図15に示す。
(D)、(E)と同じ組成の微粒子混合物を製造し、該
微粒子混合物を用いて、実施例9、10と同様の方法で
LCDパネルを製造した。そして、該LCDパネルを実
施例9、10のLCDパネルと同じ測定条件で光透過率
を測定した。前記微粒子集合体のLCDパネルと微粒子
混合物のLCDパネルとの光透過率の比を対ブレンド値
として、以下に定義する。
Dパネルの透過角0°における光透過率/微粒子混合物
を用いたLCDパネルの透過角0°における光透過率 (但し、微粒子集合体と微粒子混合物とは、同じ組成、
同じ測定条件である。)前記LCDパネルを用いた光透
過率の測定の結果を表2に示す。
粒子が互いに結合した微粒子集合体は、微粒子混合物を
比べて、光透過性が向上する。
粒子を用いてなる微粒子集合体をLCDパネルとするこ
とで、同比率で混合した微粒子混合物のLCDパネルと
比べて、透過角0°における透過率が1.3〜2.1倍
向上する。
に、平均粒子径が0.01〜5μmの少なくとも2種類
以上の微粒子が相互に結合してなり、平均粒子が該微粒
子の5〜50倍である構成である。
異なる複数の微粒子のそれぞれの特性を備えた微粒子集
合体が得られる。
のように、平均粒子径0.01〜5μmである少なくと
も2種類以上の微粒子を含む分散液を、噴霧乾燥して得
る構成である上記の構成によれば、より耐熱性、耐溶剤
性、強度および光拡散性が向上した微粒子集合体を簡単
に製造することができる。
は、以上のように、前記微粒子集合体を含んでなる構成
である。
較して、光拡散性能が高く、粒子1個の重量が軽い微粒
子集合体を主体としており、少量の添加で高い光拡散能
を得ることができると共に高い光透過率を得ることがで
きる。
形体を作成し液晶表示装置のバックライトなどに適用し
た場合には、高い輝度と広い視野角を実現することがで
きる。
(SEM)写真である。
式図である。
である。
模式図である。
ある。
式図である。
ある。
式図である。
である。
定したグラフである。
測定したグラフである。
定したグラフである。
定したグラフである。
定したグラフである。
Claims (8)
- 【請求項1】平均粒子径が0.01〜5μmの少なくと
も2種類以上の微粒子が相互に反応性官能基を分子内に
少なくとも2つ有しているバインダーを介して結合して
なり、微粒子集合体としての平均粒子径が該微粒子の平
均粒子径の5〜50倍である微粒子集合体。 - 【請求項2】前記少なくとも2種類以上の微粒子が、水
酸基、カルボキシル基、オキサゾリン基、エポキシ基、
アジリジン基およびイソシアネート基からなる群より選
ばれる少なくとも1つの反応性官能基を分子内に少なく
とも2つ有しているバインダーを介して相互に結合して
なることを特徴とする請求項1記載の微粒子集合体。 - 【請求項3】微粒子の熱分解開始温度が170℃以上で
あることを特徴とする請求項1または2記載の微粒子集
合体。 - 【請求項4】微粒子の屈折率が0.02以上異なること
を特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の微粒
子集合体。 - 【請求項5】請求項1〜4のいずれか1項に記載の微粒
子集合体の製造方法であって、 平均粒子径が0.01〜5μmである少なくとも2種類
以上の微粒子と反応性官能基を分子内に少なくとも2つ
有しているバインダーとを含む分散液を、噴霧乾燥する
ことを特徴とする微粒子集合体の製造方法。 - 【請求項6】上記少なくとも2種類以上の微粒子を含む
分散液と、水酸基、カルボキシル基、オキサゾリン基、
エポキシ基、アジリジン基およびイソシアネート基から
なる群より選ばれる少なくとも1つの反応性官能基を分
子内に少なくとも2つ有しているバインダーとを、噴霧
して乾燥させることを特徴とする請求項5記載の微粒子
集合体の製造方法。 - 【請求項7】請求項1〜4のいずれかに記載の微粒子集
合体を含んでなる光拡散剤。 - 【請求項8】請求項1〜4のいずれかに記載の微粒子集
合体を含んでなる光拡散性成形体。
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