JP2002029785A - 被覆光ファイバ及びその製造方法 - Google Patents

被覆光ファイバ及びその製造方法

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登志久 佐藤
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知之 服部
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俊史 細谷
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ガラスファイバ上に被覆層を設けた被覆光フ
ァイバにおける被覆層の光開始剤のブリードによるべた
つきを抑え、かつ被覆層の価格を低減させながら、伝送
損失の増加が起こらないようにする。 【解決手段】 ガラスファイバ1上に設けられた被覆層
の最内層2は光開始剤の入った紫外線硬化型樹脂で形成
し、最内層2以外の第2層3又は第3層4のうち少なく
とも1層は光開始剤の入っていない電子線硬化型樹脂で
形成して被覆光ファイバ5又は5’とする。また、電子
線硬化型樹脂に顔料などの無機フィラーを添加しておけ
ば、皮膜を電子線硬化させた後の内部歪みを抑制するこ
とができる。被覆光ファイバ5は、線引きしたガラスフ
ァイバ1上に2重ダイスを有する塗布装置を使って紫外
線硬化型樹脂と電子線硬化型樹脂とを連続塗布して、そ
れに紫外線及び電子線を照射して皮膜を硬化させて被覆
層とすることによって製造することが出来る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガラスファイバ上
に樹脂からなる被覆層を設けた被覆光ファイバ及びその
製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】石英ガラスを主成分とするガラスファイ
バ上に紫外線硬化型樹脂からなる被覆層を設けた被覆光
ファイバが、光伝送用として多量に用いられている。こ
の被覆光ファイバは、円柱状の光ファイバ用母材の一端
を加熱溶融させて線引きしガラスファイバとなし、その
ガラスファイバ上に紫外線硬化型樹脂を塗布してそれに
紫外線を照射して硬化させることによって製造してい
る。
【0003】なお、ガラスファイバ上の被覆層は、比較
的柔らかい紫外線硬化型樹脂の層と、比較的硬い紫外線
硬化型樹脂の層と、着色した紫外線硬化型樹脂の層とか
らなる3層のものが多いが、着色層のない2層のものも
ある。また、これらの被覆光ファイバは、被覆層が紫外
線硬化型樹脂で形成されているため、紫外線照射によっ
て硬化が促進されるように通常樹脂中には光開始剤が添
加されている。
【0004】また、特開平3−153548号公報に
は、ガラスファイバ上に光開始剤の入っていない電子線
硬化型樹脂を塗布して、それに電子線を照射して硬化さ
せて被覆光ファイバとする製造方法が記載されている。
この場合は、光ファイバ用母材の一端を加熱溶融させて
線引きしてガラスファイバとなし、そのガラスファイバ
上に光開始剤の入っていない電子線硬化型樹脂を塗布し
てそれに電子線を照射して硬化させることによって製造
する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記した従
来技術による被覆光ファイバのうち、紫外線硬化型樹脂
からなる被覆層を有する被覆光ファイバの場合は、紫外
線による硬化を促進するため紫外線硬化型樹脂の中にB
ASF社製ルシリンTPO、チバ・ガイギー社製イルガ
キュア907等の光開始剤を添加している。紫外線照射
によってそれらが全部反応に寄与してしまえば良いが、
反応に寄与しない余分の光開始剤が残っている場合は、
時間が経過するとそれが被覆層の表面にブリードして被
覆層の表面がべたついたり、被覆層表面に別の着色層を
設けた場合には、その着色層が剥がれ易くなったりする
ことがある。また、光開始剤は価格が高いので被覆光フ
ァイバの価格低減を阻む要因となっている。
【0006】また、特開平3−153548号公報に記
載された電子線硬化型樹脂からなる被覆層を有する被覆
光ファイバの場合は、ガラスファイバ上に直接電子線硬
化型樹脂を塗布してそれに電子線を照射して硬化させる
ため、照射した電子線はガラスファイバ部分にもかなり
の大きな強度で到達する。そして、電子線がガラスファ
イバに大きな強度で照射されるとガラスファイバ中に格
子欠陥が生じて伝送損失が悪化するという問題が起こ
る。
【0007】本発明は、上述した紫外線硬化型樹脂のみ
からなる被覆層又は電子線硬化型樹脂のみからなる被覆
層を有する被覆光ファイバの問題点を解消した被覆光フ
ァイバ及びその製造方法を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の被覆光ファイバ
は、ガラスファイバ上に複数層の被覆層を設けた被覆光
ファイバであって、被覆層の最内層は光開始剤の入った
紫外線硬化型樹脂からなり、最内層以外の層のうち少な
くとも1層は光開始剤の入っていない電子線硬化型樹脂
からなるものである。これによって、ガラスファイバと
接している最内層を硬化させるためには紫外線を使用す
るので、ガラスファイバに強い電子線が当たることを避
けることが出来、伝送損失の悪化を抑制することが出来
る。
【0009】また本発明の被覆光ファイバは、最内層以
外の層のうち少なくとも1層が光開始剤が入っていない
電子線硬化型樹脂で形成されているので、その層を最外
層とした場合はその層から光開始剤が被覆層表面にブリ
ードすることはない。従って、被覆層の表面に粘着性が
生じて被覆光ファイバの表面同士がくっつく所謂タック
現象も起こらない。また、電子線硬化型樹脂の層を最外
層以外の層とした場合は、その層には光開始剤が入って
いないので、それがブリードすることによって層間の密
着性が悪くなるといった不具合を避けることが出来る。
また、被覆層全体としては、光開始剤の使用量を少なく
することが出来るので、紫外線硬化型樹脂のみを使用し
た被覆光ファイバに比較して価格を低減させることが出
来る。
【0010】
【発明の実施の形態】図1(A)(B)はそれぞれ、本
発明にかかる被覆光ファイバの実施形態を示す横断面図
であって、図2は図1(A)に示す被覆光ファイバの製
造装置の主要部を示す図である。図1、図2において、
1はガラスファイバ、2は最内層、3は第2層、4は第
3層、5、5’は被覆光ファイバ、11は加熱炉、12
はヒータ、13は光ファイバ用母材、14はガラスファ
イバ、15は紫外線硬化型樹脂供給装置、16は電子線
硬化型樹脂供給装置、17は塗布装置、18は連結筒、
19は紫外線照射装置、20は連結筒、21は電子線照
射装置、22は被覆光ファイバ、23は引取り装置、2
4は巻取りリールである。
【0011】図1(A)に示す被覆光ファイバ5は、ガ
ラスファイバ1上に2層の被覆層を設けたものであっ
て、最内層2は光開始剤が入ったウレタンアクリレート
系樹脂等の紫外線硬化型樹脂からなる。光開始剤として
はBASF社製ルシリンTPO、チバ・ガイギー社製イ
ルガキュア907等を使用することが出来る。また、そ
の上に設ける第2層3は光開始剤の入っていない電子線
硬化型樹脂からなる。なお、電子線硬化型樹脂として
は、PPG(ポリプロピレングリコール)、TDI(ト
リレンジイソシアネート)、HEA(ヒドロキシエチル
アクリレート)を共重合させたウレタンアクリレート系
オリゴノマーをベースオリゴノマーとし、希釈性モノマ
ーとしてテトラエチレングリコールジアクリレート、ト
リアヌルイソシアヌレートを添加したウレタンアクリレ
ート系樹脂を使用することが出来る。また、電子線硬化
型樹脂には、無機フィラーを添加しておくことができ
る。無機フィラーとしては、ゴム、プラスチック用とし
て市販されている無機顔料、充填剤などが使用できる。
【0012】また、図1(B)に示す被覆光ファイバ
5’は図1(A)に示す被覆光ファイバ5の第2層3の
上に更に着色した第3層4を設けたものであって、第3
層4は紫外線硬化型樹脂で形成してもよいし、電子線硬
化型樹脂で形成してもよい。ただし、第2層3と第3層
4との間、及び被覆層表面への光開始剤のブリードを避
けて、着色した第3層を第2層に強固に密着させ、かつ
被覆層表面のタック現象を抑制するには、第2層3及び
第3層4は共に電子線硬化型樹脂で形成することが望ま
しい。
【0013】また、図1(A)に示す被覆光ファイバの
製造方法の一例を、図2にて説明する。加熱炉11の中
に光ファイバ用母材13を配置して、その下端部をヒー
タ12にて加熱し溶融させて、ガラスファイバ14を線
引きして下方に引出す。塗布装置17は2重ダイスを備
えた装置を使用し、紫外線硬化型樹脂供給装置15及び
電子線硬化型樹脂供給装置16からそれぞれ紫外線硬化
型樹脂及び電子線硬化型樹脂を供給して、ガラスファイ
バ14上にそれらの樹脂を塗布する。なお、それらの樹
脂が2重ダイスの内側又は外側の流路を通るようにし
て、ガラスファイバ14の直上には紫外線硬化型樹脂
が、その上には電子線硬化型樹脂が塗布されるようにす
る。
【0014】2層に樹脂が塗布されたガラスファイバを
紫外線照射装置19及び電子線照射装置21に導いて、
塗布された紫外線硬化型樹脂及び電子線硬化型樹脂をそ
れぞれ硬化させて、被覆光ファイバ22とする。紫外線
照射装置19は、紫外線ランプと反射鏡を備えた装置を
用いて、ガラスファイバ上に塗布された樹脂の側表面全
周に紫外線を照射して最内層の紫外線硬化型樹脂を硬化
させる。
【0015】また、電子線照射装置21は、ガラスファ
イバ上に塗布された樹脂の側表面全周に電子線が照射さ
れるように、樹脂が塗布されたガラスファイバの通路の
周囲に複数の電子線放射口を備えた電子線照射装置を配
置するか、通路の周囲に複数台の電子線照射装置を配置
して電子線照射を行なう。なお、中心のガラスファイバ
の部分には強い電子線が到達しないように電子線の加速
電圧を150kV以下とすることが望ましい。また、電
子線で樹脂を効率良く硬化させるためには、加速電圧の
下限は10kV以上とすることが望ましい。
【0016】また、塗布装置17と紫外線照射装置19
との間、及び紫外線照射装置19と電子線照射装置21
との間を連結筒18及び20でもって連結してその中を
窒素ガス等の不活性ガスで満たして硬化前の樹脂が空気
に触れないようにすることによって、空気中の酸素によ
る樹脂の硬化阻害を抑制することが出来る。なお、電子
線照射装置21を出て樹脂が硬化して被覆層が形成され
た被覆光ファイバ22は、引取り装置23を通って巻取
りリール24に巻き取る。
【0017】図1に示した製造装置では、先に紫外線照
射装置19を配置し、その後に電子線照射装置21を配
置しているが、その逆に配置することも可能である。ま
た、図1に示した塗布装置17では2重ダイスを用い
て、紫外線硬化型樹脂及び電子線硬化型樹脂の塗布を1
台の塗布装置で行なっているが、1重ダイス有する塗布
装置を2台直列して使用することも可能である。また、
2台の塗布装置を用意し、まず最初の塗布装置にて紫外
線硬化型樹脂を塗布して、それをその後に配置した紫外
線照射装置で紫外線を照射して硬化させ、続いて2台目
の塗布装置で電子線硬化型樹脂を塗布して、それをその
後に配置した電子線照射装置で電子線を照射して硬化さ
せることにしても良い。
【0018】また、図1(B)に示す被覆層が3層から
なる被覆光ファイバを製造する場合は、第2層までを図
2と同様の装置で形成して製造し、更に別の塗布装置及
び照射装置とを備えた工程で又はそれらの装置を図2の
電子線照射装置21の後にタンデムに配置した製造装置
を使って、第2層の上に第3層となる樹脂の層を形成す
れば良い。
【0019】
【実施例】図1(A)に示す構造の被覆光ファイバを図
2の工程によって製造した。光ファイバ用母材を線引き
して、シングルモード型の外径125μmのガラスファ
イバを得て、その上に光開始剤の入ったウレタンアクリ
レート系の紫外線硬化型樹脂からなる最内層と光開始剤
の入っていないウレタンアクリレート系の電子線硬化型
樹脂からなる第2層とで構成された被覆層を設けた。な
お、最内層の外径は200μm、第2層の外径は245
μmとした。また、2層の樹脂を塗布した後、紫外線照
射と電子線照射を行なったが、その時の紫外線ランプの
出力と電子線の加速電圧は表1の通りとした。また、製
造線速は500m/分とした。
【0020】
【表1】
【0021】表1に示す通り、紫外線ランプの出力と電
子線の加速電圧を変えて3種類の被覆光ファイバを製造
し、それらの被覆光ファイバについて、ゲル分率と伝送
損失を測定した。ゲル分率は樹脂の硬化の程度を示す指
標であって、被覆光ファイバから最内層及び第2層を一
緒にして被覆層を剃刀で剥ぎ取り、それを60℃のメチ
ルエチルケトン中に16時間浸漬させて未硬化物質を抽
出し、前後の重量比を求めてゲル分率とする。そして、
ゲル分率が90%以上なら硬化が進んでいると判断す
る。また、伝送損失はOTDRにて波長1.55μmに
おける値を求めた。なお、伝送損失は0.22dB/k
m以下なら良好と判断することが出来る。
【0022】表1の結果によれば、実施例1、2及び比
較例は共に、ゲル分率は90%以上であり、樹脂の硬化
は良好と判断される。また、実施例1及び2の場合は伝
送損失の値は満足出来るものであるが、比較例の場合の
伝送損失は0.303dB/kmと大きくなっている。
その理由は、比較例の場合は、加速電圧が200kVと
実施例1及び2の場合よりも高くなっているため、ガラ
スファイバが強い電子線の照射によって伝送損失が悪化
したものと考えられる。
【0023】電子線硬化型樹脂に電子線を照射して硬化
させたときに、内部歪みが生じることがあり、ガラスフ
ァイバの被覆層の場合、それが、ガラスファイバの伝送
特性に悪影響を及ぼす場合がある。そのチェックのた
め、次の実験をした。電子線硬化型樹脂として、ウレタ
ンアクリレート系のもので、フィラーを添加していない
配合と、酸化チタンを10%添加した配合を使用して、
それぞれ厚さ50μmの塗膜を形成させ、これに、加速
電圧150kVで、吸収線量が3段階に変わるようにし
て、電子線を照射して硬化させた。こうして、電子線で
硬化させた塗膜の表面に発生するしわ状態を目視でチェ
ックし、しわが発生した部分が占める面積%をしわの発
生率%として評価した。その結果は表2に示した通り
で、フィラーなしの配合の場合は、吸収線量を100k
Gyとしても、しわの発生率が大きかったが、フィラー入
り配合の場合は、吸収線量30kGyでも、しわの発生
率は少なく、100kGy照射したものは、しわが全く
認められなかった。
【0024】
【表2】
【0025】
【発明の効果】本発明の被覆光ファイバは、被覆層の最
内層を光開始剤の入った紫外線硬化型樹脂で形成し、最
内層以外の層のうち少なくとも1層は光開始剤の入って
いない電子線硬化型樹脂で形成するので、ガラスファイ
バに強い電子線が当たることを避けることが出来、伝送
損失の悪化を抑制することが出来る。最内層以外の層の
うち少なくとも1層が光開始剤は入っていない電子線硬
化型樹脂で形成されているので、その層から光開始剤が
被覆層表面にブリードすることはない。また、被覆層全
体を紫外線硬化型樹脂で形成したものに比較して光開始
剤の使用量を少なくなるので、被覆層を紫外線硬化型樹
脂のみで形成したものと比較して被覆光ファイバの価格
を低減させることが出来る。また、電子線硬化型樹脂に
無機フィラーを数パーセント程度添加しておけば、皮膜
を電子線硬化させた後の内部歪みを抑制することができ
て好ましい。
【0026】また、電子線照射における加速電圧を10
kV以上、150kV以下とすることによって、ガラス
ファイバに強い電子線が照射されるのを避けて、伝送損
失の良好な被覆光ファイバを得ることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)(B)はそれぞれ、本発明にかかる被覆
光ファイバの実施形態を示す横断面図である。
【図2】図1(A)に示す被覆光ファイバの製造装置の
主要部を示す図である。
【符号の説明】
1:ガラスファイバ 2:最内層 3:第2層 4:第3層 5、5’:被覆光ファイバ 11:加熱炉 12:ヒータ 13:光ファイバ用母材 14:ガラスファイバ 15:紫外線硬化型樹脂供給装置 16:電子線硬化型樹脂供給装置 17:塗布装置 18:連結筒 19:紫外線照射装置 20:連結筒 21:電子線照射装置 22:被覆光ファイバ 23:引取り装置 24:巻取りリール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 細谷 俊史 神奈川県横浜市栄区田谷町1番地 住友電 気工業株式会社横浜製作所内 Fターム(参考) 2H050 BA03 BA17 BA18 BA32 BB02 BB33 BB34 BC04 BD04 4G060 AA01 AA03 AC15 AC16 AD22 AD43 AD44 CB09

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガラスファイバ上に被覆層を設けた被覆
    光ファイバにおいて、該被覆層は複数層で構成され、該
    被覆層の最内層は光開始剤の入った紫外線硬化型樹脂か
    らなり、最内層以外の層のうち少なくとも1層は光開始
    剤の入っていない電子線硬化型樹脂からなることを特徴
    とする被覆光ファイバ。
  2. 【請求項2】 前記被覆層の最内層以外の層は全て光開
    始剤の入っていない電子線硬化型樹脂からなることを特
    徴とする請求項1に記載の被覆光ファイバ。
  3. 【請求項3】 前記電子線硬化型樹脂が、無機フィラー
    を含有していることを特徴とする請求項1または請求項
    2に記載の被覆光ファイバ。
  4. 【請求項4】 ガラスファイバ上に被覆層を設けた被覆
    光ファイバの製造方法において、前記ガラスファイバ上
    に光開始剤の入った紫外線硬化型樹脂を塗布しかつその
    外方に光開始剤の入っていない電子線硬化型樹脂を塗布
    して、それらに紫外線及び電子線を照射して前記樹脂を
    硬化させ被覆層とすることを特徴とする被覆光ファイバ
    の製造方法。
  5. 【請求項5】 ガラスファイバ上に被覆層を設けた被覆
    光ファイバの製造方法において、前記ガラスファイバ上
    に光開始剤の入った紫外線硬化型樹脂を塗布して、それ
    に紫外線を照射して前記樹脂を硬化させ、続いてその上
    に光開始剤の入っていない電子線硬化型樹脂を塗布し
    て、それに電子線を照射して硬化させて、被覆層を形成
    することを特徴とする被覆光ファイバの製造方法。
  6. 【請求項6】 前記電子線照射の加速電圧は、10kV
    以上、150kV以下であることを特徴とする請求項3
    又は請求項4に記載の被覆光ファイバの製造方法。
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