JP2002029101A - 画像処理装置におけるハードディスクのデータ読み書きの制御方法 - Google Patents

画像処理装置におけるハードディスクのデータ読み書きの制御方法

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JP2002029101A
JP2002029101A JP2000214413A JP2000214413A JP2002029101A JP 2002029101 A JP2002029101 A JP 2002029101A JP 2000214413 A JP2000214413 A JP 2000214413A JP 2000214413 A JP2000214413 A JP 2000214413A JP 2002029101 A JP2002029101 A JP 2002029101A
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Kazuhito Tanimoto
一仁 谷本
Osamu Kobayashi
修 小林
Junichi Furusawa
潤一 古澤
Hideo Kimura
英雄 木村
Nobuhiko Kanbara
信彦 神原
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Fujifilm Business Innovation Corp
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Fuji Xerox Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像処理装置におけるハードディスクのデー
タの読み書きが繰り返して行われる場合であっても、初
期の読み出し処理時間が保証され、ひいては高速出力に
有利となる読み出し処理を実行することができるように
する。 【解決手段】 画像処理装置におけるハードディスク5
に少なくとも原稿1頁分の圧縮後の画像データが1つの
ファイルとしてすべて記録され得る連続した一定のサイ
ズからなる固定単位記録領域50を設定し、その固定記
録領域50に原稿1頁分の圧縮後の画像データをそれぞ
れ書き込むように制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、デジタル複写機、
レーザプリンタ等の画像形成装置において使用される画
像処理装置におけるハードディスクのデータ読み書きの
制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、例えばカラーデジタル複写機やカ
ラーレーザプリンタのシステムにおいては、ハードディ
スクを利用した画像処理装置を装備する必要性が高まり
つつある。その画像処理装置とは、ハードディスクを利
用することにより、画像読取装置(スキャナ)やパソコ
ン(パーソナルコンピュータ)等の画像生成装置で生成
される原稿の画像データを圧縮器により圧縮した圧縮後
の画像データを大容量記憶手段としてのハードディスク
に書き込む書き込み処理と、そのハードディスクに書き
込まれた圧縮後の画像データを伸張器により伸張してか
ら前記複写機やプリンタにおける作像エンジン等の画像
出力装置に送るためにハードディスクから読み出す読み
出し処理とを行う構成からなるものである。ちなみに、
この種の画像処理装置では、通常、圧縮器からの圧縮画
像データをハードディスクに転送する際、あるいはハー
ドディスクからの圧縮画像データを伸張器に転送する際
に、原稿1頁分の画像データを(複数頁分)一旦格納す
るバッファメモリ等の一時記憶手段が配設される。
【0003】そして、このようなハードディスクを利用
する画像処理装置を採用した場合には、主に、画像出力
を目的とする多種多様な又は多数頁の原稿の画像データ
を充分に蓄積することが可能になり、また、その蓄積さ
れた各画像データを任意の回数又は順番で読み出して例
えば同一原稿の複数部出力や異種原稿の所望の順番での
出力を行うことが可能になるという利点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、その一方で、
このようなハードディスクを利用する画像処理装置を採
用する場合にあっては、次のような課題がある。
【0005】すなわち、原稿1頁分の(圧縮)画像デー
タのハードディスクへの書き込み処理が、通常、ハード
ディスクにおいて予め設定される記録面の各トラックを
複数の単位記録領域に分割したセクタの単位か、あるい
は複数のセクタからなるクラスタ(FAT(ファイルア
ロケーションテーブル)によるファイルシステムでファ
イルを記録する際の単位領域)の単位で行われるため、
原稿1頁分の圧縮画像データがそのデータサイズの関係
から複数のセクタ又はクラスタに分けて記録されること
が多く、しかも、読み出しの順番が書き込み時の順番と
異なるとともにその読み出し後のデータが不要であれば
削除される処理を伴うデータの書き込み処理及び読み出
し処理が繰り返されることにより、後から書き込む圧縮
画像データが原稿1頁分であっても虫食い状態にかけ離
れた空きセクタ又はクラスタに分断されて記録されるフ
ラグメンテーションが容易に発生するようになる。これ
により、その分断化された原稿の圧縮画像データを読み
出す際のシーク時間をはじめ、その分断化された画像デ
ータのファイルや空きセクタ等の管理及び検索の処理時
間が増してしまうため、次第に、初期の読み出し処理時
間の保証が困難となる。
【0006】また、画像処理装置により原稿1頁ごとに
画像データ以外の別データ(例えば、各画像データの文
字・絵等やそれらの領域情報や白黒・カラー等のモード
等の属性に関する属性データ)が作成される場合におい
て、その画像データと別データを圧縮した後に別々のフ
ァイルとして書き込みかつ管理すると、これにより、前
述したフラグメンテーションの発生をさらに助長してし
まい、この結果、やはり前述したシーク時間やファイル
管理検索時間もさらに増して初期の読み出し処理時間の
保証がより一層困難となる。しかも、この場合には、フ
ァイル数が多くなることから、そのファイル管理のため
に使用する記憶手段(RAMなど)のメモリ容量も多く
しなければならないという難点がある。また、このよう
な別データに係る課題は、その別データが画像データの
サイズに近い大きなサイズのものであればあるほど、よ
り深刻なものとなる。
【0007】さらに、ハードディスクへの書き込み処理
及び読み出し処理は、通常、原稿の頁(ページ)単位で
行われるが(例えば、特開平5−122532号公報参
照)、このような方法では、画像データの書き込み処理
が(終了せずに)実行されているときに画像出力装置か
らの出力要求があった場合、その書き込み処理が終了せ
ずに実行されている間は出力要求の対象である画像デー
タを読み出すことができない。この結果、その出力要求
された画像データの出力を即時に実行できないことがあ
る。
【0008】そして、これらの各課題はいずれも、高速
で画像出力を行いながら、原稿の画像データを取り込ん
でハードディスクへ書き込む一連の処理と、その画像出
力のための画像データをハードディスクから読み出して
画像出力装置側へ転送する一連の処理を(同時)並行し
て行う機能が要求されるタイプの画像処理装置にとって
は、特に読み出し処理時間の保証が困難になることや出
力要求に対する即時の読み出し処理ができないことか
ら、より不利な現象事項であって重大な課題となるもの
である。
【0009】本発明は、このような課題を解決するため
になされたものであり、その目的とするところは、基本
的に、画像処理装置におけるハードディスクのデータ読
み書き(厳密には、不規則な順番での読み出しとその読
み出し後のデータ削除を伴う読み書き)が繰り返して行
われる場合であっても、初期の読み出し処理時間が保証
され、ひいては高速出力に有利となる読み出し処理を実
行することができるハードディスクのデータ読み書きの
制御方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成し得る本
発明(第1発明)の制御方法は、画像出力装置による画
像出力を行うための原稿の画像データを圧縮してからハ
ードディスクに書き込む書き込み処理と、そのハードデ
ィスクに書き込まれた圧縮後の画像データを伸張してか
ら前記画像出力装置に送るためにハードディスクから読
み出す読み出し処理とを行う画像処理装置を備えたシス
テムにおいて、前記ハードディスクに少なくとも原稿1
頁分の圧縮後の画像データが1つのファイルとしてすべ
て記録され得る連続した一定のサイズからなる固定単位
記録領域を(複数)設定し、その固定単位記録領域に原
稿1頁分の圧縮後の画像データをそれぞれ書き込むよう
に制御することを特徴とするものである。
【0011】ここで、上記固定単位記録領域は、例え
ば、ハードディスクにおいて予め区画されて個別のアド
レスが付される単位記録領域(セクタ又はクラスタ)の
うち当該アドレスが連続する複数の単位記録領域を集め
たものとして構成することができる。アドレスが連続す
る複数の単位記録領域とは、その各単位領域が物理的に
連続している関係にあることに限定されず、物理的に不
連続であってもその各単位記録領域を指定する論理アド
レスが連続した関係にあるものも含まれることを意味し
ている。また、この固定単位記録領域は、後述する別デ
ータを画像データと併せて記録する場合には、原稿1頁
の画像データと別データの双方を1つのファイルとして
すべて記録し得る一定のサイズとする。
【0012】ちなみに、この固定単位記録領域のサイズ
は、予め対象とするサイズの原稿1頁に関する圧縮後の
データのうちで想定される最大のサイズに基づいて適宜
設定することできる。しかも、このときの原稿とは、基
本的に画像出力装置側で出力(又は給紙)可能なサイズ
のうち最小のサイズに相当する最小サイズの原稿又は画
像読取装置で読み込むことができる最小サイズの原稿で
あればよい。その最小サイズの原稿としては、一般に、
A6版サイズの原稿であるが、例えばユーザ(装置使用
者)にとって相対的に使用頻度の高い最小サイズの原稿
としてもよい。しかし、好ましくは、例えばユーザにお
いて相対的に使用頻度の高い原稿のサイズを基準とする
か、あるいは、画像出力装置で出力可能な(用紙)サイ
ズのうちの最大サイズ、厳密にはその出力速度が変化す
る場合にはその変化した速度のうちで最大のサイズを基
準とする。したがって、いずれの場合においても、その
固定単位記録領域の最終的なサイズについては、その最
小サイズの原稿1頁を少なくとも記録し得るサイズとす
ればよいということであって、他の要素を考慮して、か
かる最小サイズの原稿よりも大きいサイズ(例えばA4
判サイズ、A3版サイズ)からなる原稿の1頁分の画像
データを記録し得るサイズとしても構わないのである。
ただし、固定単位記録領域のサイズを事情により小さめ
のサイズからなる原稿1頁の画像データを記録し得るサ
イズとした場合には、それよりも大きいサイズの原稿を
書き込む際に、その原稿1頁の画像データが1つの固定
単位記録領域に収まらない場合もあるが、その場合であ
っても、可能な限り連続する複数の固定単位記録領域に
収まるように書き込まれるように制御すればよい(この
場合には、シークが少々増えることになるが、その増加
レベルは従来技術で指摘したようなクラスタ単位等で発
生するフラグメンテーションによるシーク増加に比べ
て、きわめて少ないレベルであって実用上問題にはなら
ない)。
【0013】また、この固定単位記録領域に記録する際
の原稿1頁の画像データとは、通常、画像読取装置によ
り読み取って色分解して得られる光の3原色(赤、緑、
青)の各画像データ、又はその3原色からフルカラー画
像を構成するために色交換した4色(イエロー、マゼン
タ、シアン、ブラック)の各画像データにおける個々の
もの(3原色又は4色の各色の画像データ)であるか、
あるいはそのすべてを1まとめにしたもの(3原色又は
4色のすべての画像データ)であるが、これ以外のもの
であってもよい。さらに、この固定単位記録領域のファ
イル管理やアクセスは、例えば、前記単位記録領域で予
め設定されているアドレスを利用して行うことができる
が、これに限定されない。
【0014】この第1発明によれば、原稿1頁分の圧縮
画像データは、原則として、ハードディスクにおいて設
定される1つの固定単位記録領域に常に1つのファイル
として完全に収まるように書き込まれる。また、その書
き込まれた原稿1頁分の圧縮画像デーが画像出力装置か
らの出力要求により読み出された後に削除された場合で
も、そのデータが削除された固定単位記録領域は常に原
稿1頁分の圧縮画像データが記録され得る一定のサイズ
からなる空き領域であるため、かかる固定単位記録領域
には次の書き込み処理における原稿1頁分の圧縮画像デ
ータが必ず1つのファイルとしてすべて書き込まれるよ
うになる。これにより、ハードディスクのデータ読み書
きが繰り返して行われる場合であっても、原則として、
原稿1頁の圧縮画像データが分断化されて書き込まれる
こと(フラグメンテーション)は発生しなくなるため、
分断化された原稿1頁の圧縮画像データに対する読み出
し処理時のシーク時間等が増加することもなくなる。こ
の結果、初期の読み出し処理時間が保証されるようにな
る。
【0015】また、上記目的を達成し得る本発明(第2
発明)の制御方法は、画像出力装置による画像出力を行
うための原稿の画像データを圧縮してからハードディス
クに書き込む書き込み処理と、そのハードディスクに書
き込まれた圧縮後の画像データを伸張してから前記画像
出力装置に送るためにハードディスクから読み出す読み
出し処理とを行う画像処理装置を備えたシステムにおい
て、前記書き込み処理は原稿1頁分の圧縮後の画像デー
タを任意のサイズに分割した単位で細分化して行う一方
で、前記読み出し処理はその圧縮画像データを原稿1頁
分の単位で一括して行うように制御し、かつ、その分割
した単位での各書き込み処理の間に読み込み処理を割り
込ませて実行できるように制御することを特徴とするも
のである。
【0016】この第2発明によれば、原稿1頁分の圧縮
画像データが分割された単位で細分化して書き込まれ
る。また、その書き込み処理の実行中に画像出力装置か
らの出力要求があると、その分割した単位の各書き込み
処理の間において読み込み処理が割り込んで実行され
る。これにより、出力要求があれば、読み出し処理が書
き込み処理よりも優先して実行されるため、その要求の
対象となる画像データは書き込み処理が実行中であって
も即時に読み出されるようになる。これによっても、初
期の読み出し処理時間が保証されるようになる。
【0017】さらに、上記目的を達成し得る本発明(第
3発明)は、前記した第1発明において、前記した第2
発明で特徴とする制御を同様に行うように構成したもの
である。すなわち、第1発明において、前記書き込み処
理は原稿1頁分の圧縮後の画像データを任意のサイズに
分割した単位で細分化して行う一方で、前記読み出し処
理はその圧縮画像データを原稿1頁分の単位で一括して
行うように制御し、かつ、その分割した単位での各書き
込み処理の間に読み込み処理を割り込ませて実行できる
ように制御することを特徴とするものである。
【0018】前記した第1発明又は第3発明において
は、前記画像処理装置により原稿1頁ごとに画像データ
以外の別データが作成される場合、その別データを圧縮
した圧縮別データを前記固定単位記録領域に圧縮画像デ
ータと併せて書き込むとともに、その圧縮別データと圧
縮画像データを1ファイルとして管理するように制御す
るように構成するとよい。
【0019】このように構成した場合には、原稿1頁の
圧縮画像データ及び圧縮別データが常に前記した固定単
位記録領域に1ファイルとして完全に収まるように書き
込まれる。また、原稿1頁の圧縮画像データ及び圧縮別
データが1つのファイルとして管理されるため、その各
データを別々にファイルとして管理する場合に比べてフ
ァイル数が減り、そのファイル管理を行うために使用す
る記憶手段のメモリ容量も少なくて済むようになる。そ
して、その原稿1頁単位の両データの読み出し処理も効
率よく行われるようになる。
【0020】また、前記した第1発明、第3発明又は上
記した構成の発明(別データを画像データと1ファイル
として扱う発明)においては、前記固定単位記録領域の
全サイズで行うのではなく、その固定単位記録領域に実
際に書き込まれる実データのサイズで行うように制御す
るように構成するとよい。
【0021】このように構成した場合には、書き込むデ
ータがその固定単位記録領域の全領域を使用しない場合
(空き領域が発生するような書き込みが行われる場合)
において、その空き領域のサイズを除いた小さい(実際
の)サイズでデータの書き込み処理や読み出し処理が行
われるため、その固定単位記録領域の全サイズでデータ
の書き込み又は読み出しを行うことに比べて、その各処
理の処理速度の効率化を図ることができるようになる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しつつ説明する。
【0023】[実施の形態1]図1及び図2は、本発明
の実施の形態1に係る画像処理装置が適用されたシステ
ムを示すものであり、図1はそのシステム全体の主な構
成を示すブロック図、図2はそのシステム全体を主にデ
ータの流れに基づいて示すブロック図である。この実施
の形態1は、複数の作像部を有する画像出力装置に適用
した場合の実施態様例である。
【0024】このシステムは、画像生成装置としての画
像読取装置(スキャナ)1と画像出力装置としての作像
装置2との間を中継するように、ハードディスク5を利
用した画像処理装置3を配して使用する構成のものであ
る。具体的には、デジタル複写機単体や、画像読取装置
2と直接又はネットワークを介して接続されているレー
ザプリンタ等において、画像処理装置3を複写機又はプ
リンタ本体に組み込んだシステムである。
【0025】画像読取装置1は、出力の対象となる原稿
を例えばCCDセンサ(固体撮像素子)によって光学的
に読み取って所定の処理を施してR(赤),G(緑),
B(青)に色分解した画像データを取り出して生成する
ものである。この画像読取装置1により生成されたR,
G,Bの画像データは、この画像読取装置1と接続され
ている画像処理装置3に送られる。
【0026】画像処理装置3は、メイン画像処理部30
とサブ画像処理部40とで構成されている。このうちメ
イン画像処理部30は、画像読取装置1から送られる
R,G,Bの画像データをそれぞれ一時的に格納するメ
モリ31と、そのR,G,Bの画像データをフィルタ特
性から規格化された色空間で定義される分光特性に信号
を補正して変更する表色系変換器32と、その表色系変
換されたR,G,Bの画像データを記録濃度信号として
のY(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、K
(ブラック)の画像データに変換する色変換器33と、
その表色系変換されたR,G,Bの画像データから文字
や線画(絵)などの微視的な画像の属性を判定してその
属性に適応した処理を行う像域分離器34と、画像出力
時におけるカラーバランスを調整するための処理などを
行うカラーバランス調整器35とを備えたものである。
【0027】一方、サブ画像処理部40は、前記Y,
M,C,Kの画像信号の1色ずつに対応した4つの分割
処理部40Y,40M,40C,40Kに分割された構
成になっている。各分割処理部40Y,40M,40
C,40Kはいずれも、前記色変換器33でY,M,
C,Kの各記録濃度信号に変換された画像データを不可
逆的にデータ圧縮する不可逆圧縮器41と、前記像域分
離器34で生成される画像に関する属性データを不可逆
的にデータ圧縮する不可逆圧縮器42と、この不可逆圧
縮器41と不可逆圧縮器42で得られる圧縮画像データ
と圧縮属性データを書き込んで蓄積するためのハードデ
ィスク(HD)5と、このハードディスク5に前記圧縮
画像データと圧縮属性データを書き込む際及びハードデ
ィスク5に蓄積された当該圧縮画像データと圧縮属性デ
ータを読み出した際に一旦格納する一時記憶手段として
のバッファメモリ43と、画像出力時においてハードデ
ィスク5から読み出された圧縮画像データを不可逆的に
データ伸張する不可逆伸張器44と、画像出力時におい
てハードディスク5から読み出された圧縮属性データを
可逆的に伸張する可逆伸張器45とを備えたものであ
る。また、上記各構成部品(5、40〜45)はイメー
ジバスIBを介して互いに接続されている。このうち、
ハードディスク5については、図2に示すようにディス
クコントローラ46が接続されており、このコントロー
ラ46によりそのディスク等の駆動系の動作やデータの
転送及び読み書き動作の制御が行われるようになってい
る。
【0028】作像装置2は、画像処理装置3から送られ
る(伸張後の)画像データに基づいて画像を出力するも
のであり、この実施の形態では、図2に示すようにY,
M,C,Kの画像データに基づいて変調したレーザビー
ム光を半導体レーザから光学系を介してそれぞれ感光体
等にむけて露光走査するための4つのレーザ式像書き込
み装置(ROS)20Y,20M,20C,20Kを備
えたものが使用されている。また、この作像装置2は、
4つのレーザ式像書き込み装置20により電子写真プロ
セス(帯電、露光、現像、転写、清掃、除電工程など)
の技術を利用して感光体等に各色のトナー像を形成する
ことができ、しかも、その各トナー像を記録用紙等に直
接又は中間転写体を介して記録用紙等の記録媒体に重ね
合わせるように順次転写してフルカラー画像を形成した
り、あるいは、単色のトナー像を形成して記録用紙等に
単独で転写して単色画像(白黒画像など)を形成するこ
とができるものである。
【0029】また、図1において符号6はシステムコン
トローラである、このシステムコントローラ6は、制御
プログラム等に応じて必要な演算処理や制御信号の出力
等を行うCPU(中央処理部)60、制御プログラムや
所定のデータが格納されているROM(読み出し専用メ
モリ)61、制御動作等に使用される各種データ等を読
み出し可能に格納するRAM(随時書き込み読み出しメ
モリ)62、必要なデータ等を保持可能に格納する不揮
発性メモリ63、外部接続機器との間のデータの入出力
を行う外部インターフェース(I/F)64等がシステ
ムバスSBを介して接続されたマイクロコンピュータに
て構成されている。そして、このシステムコントローラ
6は、例えば通信ELを介して画像読取装置1、メイン
画像処理部30、作像装置2等に接続されており、それ
らの各動作について同期信号に基づいて制御する。ま
た、このシステムコントローラ6は、サブ画像処理部4
0(の各分割処理部)ともシステムバスを介してそれぞ
れ接続されており、その各分割処理部の構成部品の動作
についても同期信号に基づいて制御するようになってい
る。さらに、このシステムコントローラ6には、ユーザ
が原稿の読取動作、画像の出力(作像)動作等の指示設
定を行うための入力装置(UI)65が、外部インター
ファイス64を介して接続されている。
【0030】次に、このような画像処理装置が適用され
たシステムの基本的な動作について説明する。
【0031】まず、入力装置65から原稿の読取動作
(読取動作単独のものや、画像出力に伴う読取動作な
ど)の要求指示があった場合について説明する。はじめ
に、図1や図2に示すように、画像読取装置1がその読
取対象となる原稿を1頁ずつ順次読み取って色分解した
R,G,Bの画像データを画像処理装置3のメイン画像
処理部30側に送る。メイン画像処理部30では、その
送られたR,G,Bの画像データをメモリ31に一旦格
納してから表色系変換器32にかけて表色系変換した
後、その表色系変換されたR,G,Bの画像データを色
変換器33により記録濃度信号としてのY,M,C,K
の画像データに色変換する一方で、同じ表色系変換され
たR,G,Bの画像データを像域分離器34により適応
処理して画像に関する属性データとする。このようにし
て得られたY,M,C,Kの画像データと属性データ
は、サブ画像処理部40の各分割処理部に各色のデータ
(各色の画像データと属性データとを併せたもの)に分
けて送られる。
【0032】サブ画像処理部40の各分割処理部40
(Y,M,C,K)ではいずれも、図2や図3に示すよ
うに、メイン画像処理部30から入力されるデータのう
ち画像データを不可逆圧縮器41により所定の圧縮率で
圧縮し、その属性データを可逆圧縮器42により所定の
圧縮率で圧縮した後、その圧縮された圧縮画像データ及
び圧縮属性データをバッファメモリ43に基本的に原稿
1頁単位で一旦格納し、最後に、このバッファメモリ4
3に格納された圧縮画像データ及び圧縮属性データをハ
ードディスク5に書き込んで蓄積する。このときの読取
動作(ジョブ)の指示内容やハードディスク5へのデー
タの書き込み情報については、システムコントローラ6
においてその不揮発性メモリ63に保持されているジョ
ブ管理システムやファイルシステムにより管理記録され
る。
【0033】次いで、入力装置65から原稿の出力動作
の要求指示があった場合について説明する。はじめに、
図2や図3に示すように、サブ画像処理部40の各分割
処理部40(Y,M,C,K)において、その各ハード
ディスク5から出力要求の対象となる原稿に関する圧縮
画像データ及び圧縮属性データを読み出した後、そのデ
ータをバッファメモリ43に基本的に原稿1頁単位で一
旦格納する。しかる後、その画像データを不可逆伸張器
44により伸張する一方で、その属性データを可逆伸張
器45により伸張する。このように各分割処理部40
(Y,M,C,K)においてそれぞれ伸張された伸張画
像データ及び伸張属性データは、メイン画像処置部30
に送られる。そして、メイン画像処置部30では、図1
に示すように、サブ画像処理部40から送られたY,
M,C,Kの伸張画像データ及び伸張属性データをカラ
ーバランス調整器35により調整した後、作像装置2の
各レーザ式像書き込み装置20(Y,M,C,K)にそ
れぞれ転送する。このときの出力動作(ジョブ)の指示
内容やハードディスク5からのデータの読み出し情報に
ついては、システムコントローラ6においてその不揮発
性メモリ63に保持されているジョブ管理システムやフ
ァイルシステムにより管理記録される。
【0034】また、このシステムでは、入力装置65で
の指示設定により、画像読取装置1で読み取った複数頁
からなる原稿の画像を複数部出力したり、各頁ごとに複
数部ずつ出力するという出力動作が可能になっている。
また、入力装置65での指示設定により、異種の原稿を
読取装置1で続けて読み取った後に、その各原稿を所望
の順番や部数で出力するという出力動作もできるように
なっている。さらに、高速で画像出力を行いながら、原
稿の画像データを取り込んでハードディスクへ書き込む
一連の処理と、その画像出力のための画像データをハー
ドディスクから読み出して画像出力装置側へ転送する一
連の処理を(同時)並行して行う機能が付加されてい
る。
【0035】そして、このシステムを構成する画像処理
装置3におけるハードディスク5のデータの読み書きに
関する構成は、以下のようになっている。
【0036】まず、画像処理装置3では、図4に示すよ
うに、ハードディスク5の記録面に原稿1頁分の圧縮後
の画像データ及び属性データが1つのファイルとしてす
べて記録され得る連続した一定のサイズからなる固定単
位記録領域としてのファイルブロック50を複数設定
し、そのファイルブロック50に原稿1頁分の圧縮後の
画像データ及び属性データをそれぞれ書き込むように制
御に書き込むように構成している。このファイルブロッ
ク50は、ハードディスク5において予め区画されて個
別のアドレスが付される単位記録領域としてのクラスタ
のうち当該アドレスが連続する複数のクラスタにて構成
した記録領域である。すなわち、このファイルブロック
50のサイズ(バイト:B)は「(クラスタのサイズ)
×m」という関係になっている(mは整数(>0)を示
す)。また、このファイルブロック50は、図4に示す
ように、圧縮画像データを先に書き込み、その後で(そ
の後に最初にある空いたクラスタ領域から)圧縮属性デ
ータを書き込むように使用しているが、その逆の順番で
書き込むように使用してもよい。
【0037】図5は、この実施の形態におけるファイル
ブロックのサイズ設定例を示している。すなわち、この
実施の形態では、ファイルブロック50を「16クラス
タ」分のサイズで構成している。また、セクタで表す
と、1クラスタが2セクタ分のサイズで構成されている
ので、12セクタ分のサイズで構成していることにな
る。また、このファイルブロック50の具体的なサイズ
は「12メガバイト(MB)程度」としている。このサ
イズは、セクタのサイズが512バイト、クラスタのサ
イズが128キロバイト(KB)であり、かつ前記圧縮
器41、42の各圧縮率がいずれも約32MB(メガバ
イト)の元データを約6MBに圧縮するレベルのもので
あることを前提とした場合の設定例である。これによ
り、圧縮画像データ等の原稿1頁に関するファイルデー
タは、このファイルブロック50の1つに完全に収まる
ように書き込まれることになる。
【0038】図6は、このファイルブロック50のハー
ドディスク5上における配置状態を模式的に示すもので
ある。図中において括弧付き数字は各ファイルブロック
50の識別番号としての「ブロック番号」、Tは円盤の
ハードディスク5の記録面を同心円で分割区画した1周
分の記録領域であるトラックを示している。ファイルブ
ロック50については、図5aに例示するように、各フ
ァイルブロック50が1つのトラックTに整然と収ま
り、隣接するトラックTに跨らない状態に設定すること
も可能であるが、通常は、同図bに例示するように、1
つのファイルブロックFBが2つ以上のトラックTに跨
るような状態に設定される(例えば、ブロック番号が
「2」のファイルブロック50−2は、1番目のトラッ
クT01と2番面のトラックT02に跨っている)。要
するに、アドレスが連続する複数のクラスタにて構成さ
れるものであれば、物理的に連続している記録領域であ
る必要は必ずしもないのである。
【0039】図7は、このファイルブロック50に関す
るファイルシステムの概要を示すものである。
【0040】このファイルシステムは、前記システムコ
ントローラ6における不揮発性メモリ63に「ファイル
システム管理情報領域(ii)」として保持されており、
ハードディスク5の各ファイルブロック50と書き込ま
れたファイルデータ(圧縮画像情報と圧縮属性データ)
との関係をアドレス、ファイル名等のデータを介して管
理記録している。また、このファイルシステムは、シス
テム全体が稼動中はシステムコントローラ6におけるR
AM62の「ファイル管理テーブルエントリー情報領域
(iv)」に展開されて、最新のファイル管理作業が行わ
れるようになっている。このファイル管理テーブルエン
トリー情報領域(iv)は、ファイルシステム管理情報領
域(ii)とリンクされており、最新情報が最終的にファ
イルシステム管理情報領域(ii)側に保存される。な
お、このファイルシステムのファイルシステム管理情報
は、不揮発性メモリ63ではなく、ハードディスク5に
書き込んで保持するように構成しても構わない。
【0041】また、このファイルシステムに関連するジ
ョブ管理システムが、上記不揮発性メモリ63の「ジョ
ブ情報保存領域(i)」に保持されており、入力装置6
6により指示される各ジョブ(画像読取や画像出力の有
無や条件設定などの指示内容)が保存されるようになっ
ている。また、RAM62にはジョブ管理システムとし
ての「ジョブ情報ワーク領域(iii)」が確保されてお
り、最新のジョブ情報に基づいて各ジョブの実行順番や
条件などを整理管理する処理が行われるようにもなって
いる。そして、このジョブ管理システムで管理される画
像読取や画像出力に関するジョブの情報は、ファイルシ
ステムにも管理上の必要な情報として入力されるように
なっている。
【0042】図8は、上記ファイルシステムにおける管
理形式を概念的に示すものであり、例えば、前記したフ
ァイルシステム管理情報領域(ii)に格納されている管
理情報である。このファイル管理形式では、まず前記画
像読取のジョブ情報からディレクトリ名とファイル名を
作成し、その各ファイルに対してデータを書き込んだフ
ァイルブロック50の先頭アドレスを記録するようにな
っている。また、この管理形式では、不可逆圧縮器41
での圧縮画像データのサイズと可逆圧縮器42での圧縮
属性データのサイズとがCPU60を介して取得され、
そのサイズ情報が各ファイルにファイル長に関する情報
として記録されるようにもなっている(図7参照)。ち
なみに、この管理形式においては、ディレクトリ名とし
て画像読取動作(ジョブ)などを識別できるような情報
が記録され、ファイル名として原稿の読取順番などのよ
うに原稿を特定できるような情報が記録される。また、
先頭ブロックアドレスとしては、ファイルブロック50
を構成する複数のクラスタにおける先頭のクラスタに付
されたアドレスが使用される。
【0043】このようなファイルシステムによる各ファ
イルブロック50と書き込まれたファイルデータとの関
係を管理する情報は、例えば、図9に示すようになって
いる。図中の上位にある「Table」の左欄における
「ブロック番号」は前記した各ファイルブロック50の
識別番号であり(図6中の括弧付き数字と対応してい
る)、その中央欄における「ファイル名」は各ファイル
ブロック50に書き込まれた原稿1頁分のファイルデー
タ(圧縮画像情報と圧縮属性データ)の識別名称であ
り、その右欄における「先頭ブロックアドレス」は前記
した各ファイルブロック50の先頭アドレス(本例では
先頭クラスタの論理アドレスから最終クラスタの論理ア
ドレスで表示している)である。また、「Table」
において「−」の付された部分は、ファイルデータが書
き込まれていない空き領域になっているファイルブロッ
ク50であることを示している。
【0044】したがって、この管理情報によれば、「f
ile−001」はブロック番号0のファイルブロック
50に書き込まれており、そのファイルブロック50は
先頭ブロックアドレスが「C−0〜5」で指定されるハ
ードディスク5上の記録領域であるという関係が管理さ
れている。先頭ブロックアドレスの「C−0〜5」はク
ラスタの論理アドレスが0〜5であることを示してお
り、これにより、ブロック番号0のファイルブロック5
0は論理アドレスが0〜6である6つのクラスタによっ
て構成されていることがわかる。また、ブロック番号
2、6のファイルブロック50は「空き領域である」こ
とが管理されていることになる。
【0045】また、この画像処理装置3では、上記ファ
イルブロック50が設定されたハードディスク5へのデ
ータ書き込み処理を、図10に示すように、原稿1頁
(1ファイル)分の圧縮画像データ及び圧縮属性データ
を任意のサイズに分割した単位で細分化して行うように
構成されている。図中の括弧付き数字01、02、04
で示す範囲がその分割するときの基準となる分割単位を
示し、それ以外の03、05はその基準分割単位のサイ
ズよりも小さい残りのデータ部分を示す。図10では、
圧縮画像データを2つの基準分割単位(01、02)と
その残りデータ単位(03)に分け、圧縮属性データに
ついては1つの基準分割単位(04)とその残りデータ
単位(05)に分け、その分割した順番(01〜05)
でハードディスク5に転送して書き込みを行う場合を示
している。ちなみに、この実施の形態では、その基準分
割単位を「512バイト」のサイズに設定している。ま
た、この細分化したデータの書き込み処理は、システム
コントローラ6によってバッファメモリ43からハード
ディスク5へデータを転送する際のデータ転送量が上記
基準分割単位のサイズになることを計測処理しつつ、デ
ィスクコントローラ46がその分割単位でデータ転送を
実行させるように制御することにより、実現される。
【0046】一方、ファイルブロック50に書き込んだ
圧縮データの読み出し処理は、図11に示すように、原
稿1頁分の単位で一括して行うように構成されている。
この際、圧縮画像データと圧縮分割データは、異なるデ
ータであるため、別々に読み出される。すなわち、圧縮
画像データについて原稿1頁分の単位(01)で読み出
すとともに、圧縮属性データについて原稿1頁分の単位
(02)で読み出すことになる。
【0047】しかも、この画像処理装置3では、上記し
たような細分化した書き込み処理と一括した読み出し処
理を行うように構成されていることに加え、図12に示
すように、その分割した単位での各書き込み処理の間に
読み出し処理を割り込ませて実行できるように構成され
ている。つまり、読み出し処理が書き込み処理よりも優
先的に実行されるようになっている。
【0048】これにより、例えば、図12に示すよう
に、出力(読み出し)要求Aに対して該当するデータの
読み出しが行われている際には、入力(書き込み)要求
Bがあっても、その読み出し処理が前記したように原稿
1頁分の単位で一括して行われるため、その読み出し処
理が終了しない限りは、入力要求Bに対する書き込み処
理は実行されない。これに対し、入力要求Bに対する書
き込み処理が実行されている間に、出力要求Cがあった
場合には、その書き込み処理が前記したように細分化さ
れて行われているため、その書き込み処理の途中であっ
ても、かかる書き込み処理は中断され、その出力要求C
に対する読み出し処理が割り込んで優先的に実行される
のである。そして、その出力要求Cに対する読み出し処
理が終了した後に、先の入力要求Bに対する書き込み処
理の残っていた分のデータの書き込みが行われるように
なっている。したがって、出力要求があった際には、そ
の要求の対象となるデータは先行する書き込み処理が実
行中であっても即時にハードディスク5から読み出され
るようになる。
【0049】また、この画像処理装置3では、前記ファ
イルブロック50のサイズが書き込む圧縮画像データ及
び圧縮属性データのサイズよりも大きめに設定されてい
るため、それらのデータをファイルブロック50に実際
に書き込んだ際には、図10や図11に例示するよう
に、ファイルブロック50はその記録領域がフルに使用
されることは少なく、その多くは空き領域(51、5
2)が発生した状態となる。そこで、このことを考慮
し、この画像形成装置3では、データの書き込み処置と
読み出し処理を、ファイルブロック50の全サイズで行
うのではなく、そのファイルブロック50に実際に書き
込まれる実データのサイズで行うようになっている(図
10、図11参照)。この際、書き込まれる圧縮画像デ
ータ及び圧縮属性データのサイズについては、前述した
ように各圧縮器41、42から圧縮データサイズの取得
によりファイルシステムで管理されているため、そのサ
イズ情報に基づいて実データのサイズで書き込みや読み
出しを行えばよい。
【0050】次に、以上のようなハードディスク5のデ
ータの読み書きに関する構成による動作について説明す
る。
【0051】まず、ハードディスク5への圧縮画像デー
タ及び圧縮属性データの書き込み処理は、そのハードデ
ィスク5に設定された複数のファイルブロック50に原
稿1頁分の圧縮画像データ及び圧縮属性データが1ファ
イルとしてそれぞれ書き込まれるようにして行われる
(図4、図10)。この際、前記したファイルシステム
により、空いたファイルブロック50の先頭ブロックア
ドレス等の情報がハードディスク5のディスクコントロ
ーラ46に送られる。しかも、どの原稿に関する何頁目
の圧縮データが1ファイルとして、どのファイルブロッ
ク50に書き込まれて保存されているかが管理記録され
る(図8、図9)。また、このデータ書き込み処理は、
図10に示すように所定の分割サイズで細分化して行わ
れる。
【0052】一方、このようにハードディスク5に書き
込まれた圧縮画像データ及び圧縮属性データの読み出し
処理は、その主力要求の対象となる原稿の圧縮画像デー
タ及び圧縮属性データが格納されたファイルブロック5
0を検出した後に読み出される(図11)。この際、5
0前記したファイルシステムにより、管理情報(図9)
などに基づいて、出力要求の対象となる原稿の圧縮画像
データ及び圧縮属性データが格納されたファイルが、ど
のファイルブロック50に保存されているか検索して、
そのファイルブロック50の先頭ブロックアドレス等の
情報がハードディスク5のディスクコントローラ46に
送られる。また、このデータ読み出し処理は、図11に
示すように原稿1頁の単位で一括して行われる。
【0053】図13は、この画像処理装置3において、
ハードディスク5のデータ読み書き(厳密には、不規則
な順番での読み出しとその読み出し後のデータ削除を伴
う読み書き)が繰り返して行われた場合のハードディス
ク5上のデータ記録状態を経時的に例示したものであ
る。すなわち、ハードディスク5への初期段階における
データの書き込みは、同図aに示すように、原稿1頁の
圧縮画像データ及び圧縮属性データであるファイルデー
タ(File−A〜I)が、先頭のファイルブロック20か
ら順次書き込まれる。次いで、そのファイルBとファイ
ルGの出力要求があってそのファイルのデータが読み出
されると、同図bに示すように、そのデータが(不要で
あると判断された場合には)削除されるため、その2つ
(ブロック番号1、6)のファイルブロック50が空き
領域となる。その後、読取要求があって次の圧縮データ
に関するファイルデータ(File−J〜M)の書き込み処
理が実行されると、同図cに示すように、空いたファイ
ルブロック50から順次書き込まれる。すなわち、最初
の2つのファイルデータ(File−J、K)は、読み出し
により空いたファイルブロックの書き込まれ、3番目以
降のファイルデータ(File−L,M)は、それ以外の空
いたファイルブロックに順次書き込まれる。
【0054】このように、不規則な順番でのデータ読み
出しとデータ削除が行われて、中間的な位置にあるファ
イルブロック50が空き領域になったとしても、その空
いたファイルブロック50には次の書き込み処理に係る
原稿1頁分の圧縮データが必ず1つのファイルとしてす
べて書き込まれるようになるため、原稿1頁の圧縮デー
タ(1ファイルのデータ)が分断化されて書き込まれる
ことは発生しなくなる。このフラグメンテーションの防
止効果は、図14に例示するように、不規則な順番での
読み出しとデータ削除の繰り返しにより、空き領域のフ
ァイルブロック50(ブロック番号2、6、10)が如
何に散在した状態になっても、その後のデータ書き込み
において同様に得られる。
【0055】したがって、このファイルブロックに基づ
く書き込み処理を行った場合には、ハードディスクのデ
ータ読み書きが繰り返して行われる場合であっても、分
断化された原稿1頁の圧縮データに対する読み出し処理
時のシーク時間等が増加することもなくなり、この結
果、初期の読み出し処理時間が保証されるようになる。
なお、異なる頁の原稿に関する圧縮データのファイルが
異なるトラックTに書き込まれても(図13c)、その
各頁間のデータ読み出し処理時におけるシーク時間の増
加は、前記分断化された原稿1頁の圧縮データに対する
読み出し処理時のシーク時間等が増加分に比べて少な
く、読み出し処理時間への影響も少ない。
【0056】また、この画像処理装置3では、読み出し
処理を書き込み処理よりも優先して実行するようになっ
ているため(図12)、出力要求があれば、その要求対
象のデータの読み出しを即時に行うことができる。した
がって、このような優先した読み出し処理が行われるこ
とによっても、初期の読み出し処理時間が保証されるよ
うになる。また、このような優先した読み出し処理が行
われることは、特に高速出力に対してきわめて有効であ
る。
【0057】[他の実施の形態]実施の形態1では、複
数の作像部(20)を有する画像出力装置2に適用した
場合について例示したが、本発明は、図15に例示する
ように、単数の作像部22を有する画像出力装置2に対
しても適用することができる。このような画像出力装置
2としては、図15に示すように、画像処理装置3から
送られるY,M,C,Kの(伸張後の)画像データに基
づいて変調した各レーザビーム光を半導体レーザから光
学系を介して感光体等にむけて順次露光走査する1つの
レーザ式像書き込み装置(ROS)22を備えた作像装
置が使用される。また、このような作像装置2を適用す
る場合、画像処理装置3については4つの分割画像処理
部40(図1)は1つで済む点が異なるのみで、それ以
外は実施の形態1における画像処理装置3と同じ構成と
なる。
【0058】この1つのレーザ式像書き込み装置22を
有する作像装置2を使用する場合、画像処理装置3にお
けるハードディスク5のファイルブロック50について
は、例えば、図16に例示するように構成することがで
きる。すなわち、1つは、同図aに示すように、基本的
に、原稿1頁分のY,M,C,Kの各圧縮データ(Y−
1,M−1,C−1,K−1)を1つずつ1ファイルと
して記録できるサイズのファイルブロック50を4つ設
定し、その各ファイルブロック50に前記各圧縮データ
をバッファメモリ46からディスクコントローラ46を
介してそれぞれ書き込むようにする。また、もう1つ
は、同図bに示すように、基本的に、原稿1頁分のY,
M,C,Kの各圧縮データ(Y−1,M−1,C−1,
K−1)のすべてを1ファイルとして記録できる大サイ
ズのファイルブロック50を1つ設定し、その1つのフ
ァイルブロック50に前記各圧縮データをまとめて書き
込むようにする。
【0059】また、実施の形態1では、画像処理装置3
においてバッファメモリ43を使用する場合について例
示したが、ハードディスク5のデータの読み書き処理速
度が高速であれば、他の記憶手段に代えるか、場合によ
ってはなくともよい。
【0060】さらに、実施の形態1では、画像出力する
原稿の画像データを生成する手段として画像読取装置1
を例示したが、複写機やプリンタ等に直接又はネットワ
ークを介して接続される、画像データ作成可能なパソコ
ンなどであっても構わない。この場合、そのパソコンで
作成される原稿の画像データがY,M,C,Kの画像信
号で画像処理装置3に入力されるときには、画像処理装
置3における色変換器33等は不要となる。
【0061】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
前記したハードディスクのデータ読み書きの制御方法を
実行することにより、画像処理装置におけるハードディ
スクのデータ読み書きが繰り返して行われる場合であっ
ても、初期の読み出し処理時間が保証されるようにな
り、ひいては高速出力に有利となる迅速で瞬時の読み出
し処理を実行することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1に係るシステム全体の
主な構成を示すブロック図。
【図2】 図1のシステム全体を主にデータの流れに基
づいて示すブロック図。
【図3】 画像処理装置の各分割処理部を主にデータの
流れに基づいて示すブロック。
【図4】 画像処理装置におけるハードディスクに設定
されるファイルブロックを示す概念説明図。
【図5】 ファイルブロックのサイズの構成例を示す説
明図。
【図6】 ファイルブロックの配置状態の構成例を示す
説明図。
【図7】 ファイルシステムの構成を示す概要図。
【図8】 ファイルシステムにおける管理形式を概念的
に示す説明図。
【図9】 ファイルシステムにおける管理情報の一例を
示す概念図。
【図10】 書き込み処理の構成を示す要部説明図。
【図11】 読み出し処理の構成を示す要部説明図。
【図12】 書き込み処理と読み出し処理との実行条件
を示す説明図。
【図13】 ファイルブロックへのデータの書き込み状
態を経時的に示す説明図。
【図14】 書き込み処理と読み出し処理を繰り返した
場合のファイルブロックのデータ書き込み状態例を示す
説明図。
【図15】 他の実施の形態に係るシステム全体を主に
データの流れに基づいて示すブロック図。
【図16】 作像部が単数の画像出力装置を適用した場
合におけるファイルブロックの構成例を示す概略説明
図。
【符号の説明】
2…作像装置(画像出力装置)、3…画像処理装置、5
…ハードディスク、40…サブ画像処理部、50…ファ
イルブロック(固定単位記録領域)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 古澤 潤一 神奈川県海老名市本郷2274番地、富士ゼロ ックス株式会社内 (72)発明者 木村 英雄 神奈川県海老名市本郷2274番地、富士ゼロ ックス株式会社内 (72)発明者 神原 信彦 神奈川県海老名市本郷2274番地、富士ゼロ ックス株式会社内 Fターム(参考) 2C087 AA09 AC08 BA07 BB10 BC07 BC14 BD40 5B021 AA01 CC08 DD12 5C073 AA06 AB07 BB01 BB03 CE01

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像出力装置による画像出力を行うため
    の原稿の画像データを圧縮してからハードディスクに書
    き込む書き込み処理と、そのハードディスクに書き込ま
    れた圧縮後の画像データを伸張してから前記画像出力装
    置に送るためにハードディスクから読み出す読み出し処
    理とを行う画像処理装置を備えたシステムにおいて、 前記ハードディスクに少なくとも原稿1頁分の圧縮後の
    画像データが1つのファイルとしてすべて記録され得る
    連続した一定のサイズからなる固定単位記録領域を設定
    し、その固定単位記録領域に原稿1頁分の圧縮後の画像
    データをそれぞれ書き込むように制御することを特徴と
    する画像処理装置におけるハードディスクのデータ読み
    書きの制御方法。
  2. 【請求項2】 画像出力装置による画像出力を行うため
    の原稿の画像データを圧縮してからハードディスクに書
    き込む書き込み処理と、そのハードディスクに書き込ま
    れた圧縮後の画像データを伸張してから前記画像出力装
    置に送るためにハードディスクから読み出す読み出し処
    理とを行う画像処理装置を備えたシステムにおいて、 前記書き込み処理は原稿1頁分の圧縮後の画像データを
    任意のサイズに分割した単位で細分化して行う一方で、
    前記読み出し処理はその圧縮画像データを原稿1頁分の
    単位で一括して行うように制御し、かつ、その分割した
    単位での各書き込み処理の間に読み込み処理を割り込ま
    せて実行できるように制御することを特徴とする画像処
    理装置におけるハードディスクのデータ読み書きの制御
    方法。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の制御方法において、 前記書き込み処理は原稿1頁分の圧縮後の画像データを
    任意のサイズに分割した単位で細分化して行う一方で、
    前記読み出し処理はその圧縮画像データを原稿1頁分の
    単位で一括して行うように制御し、かつ、その分割した
    単位での各書き込み処理の間に読み込み処理を割り込ま
    せて実行できるように制御することを特徴とする画像処
    理装置におけるハードディスクのデータ読み書きの制御
    方法。
  4. 【請求項4】 請求項1又は3に記載の制御方法におい
    て、 前記画像処理装置により原稿1頁ごとに画像データ以外
    の別データが作成される場合、その別データを圧縮した
    圧縮別データを前記固定単位記録領域に圧縮画像データ
    と併せて書き込むとともに、その圧縮別データと圧縮画
    像データを1ファイルとして管理するように制御するこ
    とを特徴とする画像処理装置におけるハードディスクの
    データ読み書きの制御方法。
  5. 【請求項5】 請求項1、3又は4に記載の制御方法に
    おいて、 前記書き込み処理及び読み取り処理は、前記固定単位記
    録領域の全サイズで行うのではなく、その固定単位記録
    領域に実際に書き込まれる実データのサイズで行うよう
    に制御することを特徴とする画像処理装置におけるハー
    ドディスクのデータ読み書きの制御方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7487324B2 (en) 2004-05-12 2009-02-03 Konica Minolta Business Technologies, Inc. Computer system
US7813565B2 (en) 2006-04-05 2010-10-12 Sharp Kabushiki Kaisha Image processing apparatus, image forming apparatus, and image processing method
JP2013012075A (ja) * 2011-06-29 2013-01-17 Kyocera Document Solutions Inc 画像処理装置

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