JP2002028748A - アンバランスウエイトの製造方法及びアンバランスウエイト - Google Patents

アンバランスウエイトの製造方法及びアンバランスウエイト

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 偏心効率の高いアンバランスウエイトを提供
するとともに、生産コストを押え、しかも生産効率の高
いアンバランスウエイトの製造方法を提供する。 【解決手段】 回転式の振動装置6に装着されるアンバ
ランスウエイト1を、平面形状が扇形をなす鍛造・成形
された金属成形品25bから作るとともに、その円弧状
周縁部2が他の部位3より厚肉にする。このアンバラン
スウエイト1は、平面形状が扇形をなす厚肉金属部材2
6が複数個相並べられている円盤状の成形初期材料27
を第二臼状雌型19bの中に置いて、ハンマー等の第二
鍛造手段20bで特定部位を鍛造して成形する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はアンバランスウエイ
トの製造方法及びアンバランスウエイトに関し、更に詳
しく言えば、偏心効率の高いアンバランスウエイトを効
率よく製造する製造方法及び偏心効率の高いアンバラン
スウエイトに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から回転式の振動装置は公知で、例
えば、特許第2726577号明細書に開示されている
ように、運転者が居眠りするのを防止するために自動車
に搭載されている。具体的に図面を用いてその装置を説
明すると、図20及び図21に示すように前記自動車5
0のボディ床面51には基台52が固定されており、そ
の基台52に対して4本の支持体53を介して運転座席
54が設けられている。
【0003】そして運転座席54の取付板55の下面側
に振動装置56が取付けられており、運転者が居眠りを
催しそうになる前に前記振動装置56のモータ57のス
イッチをONにすると、前記モータ57の回転軸58と
それに固定されているアンバランスウエイト59とが同
時に回転するため、両者の回転中心が前記回転軸58そ
のものの真の回転中心から偏心した位置に移り回転軸5
8が回転振動を起こす。回転軸58が回転振動すると、
その振動は当然振動装置56全体、ひいてはそれが固定
されている運転座席54にも伝わるので、運転座席54
の座り心地が悪くなり、その結果、運転者は居眠りでき
なくなる。なお、振動装置56の振動がボディ床面51
に伝播しないようにするために、前記支持体53と取付
板55との間に振動吸収手段60が設けられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記アンバランスウエ
イト59は、通常、半円形又は扇形をなす材料からでき
ているが、それを金属素材から製作しようとすると、次
のような問題に遭遇する。
【0005】第一に、製造に手間がかかるとともに前記
金属素材から無駄な廃材が発生する。例えば、金属塊か
らアンバランスウエイト59を1個ずつ製造しようとす
ると、最終的に得られる目的物の外側表面に円弧面を形
成しなければならないために、その円弧面の成形加工が
難しく非常に手間がかかる。また1枚の金属板から溶断
手段、例えばレーザでアンバランスウエイト59を作ろ
うとする場合、それに対応する形の金属片を切り抜いた
後の素材は全く用途のない廃材になるので、それだけ資
源が無駄になり、ひいては製品のコストアップに繋が
る。
【0006】第二に、振動装置における偏心効率、すな
わち、アンバランスウエイト59に使用される金属材料
の量や嵩張り程度を最小限に抑えて前記偏心位置を大き
くできる効果をより高めるために、従来から周知の機械
加工法によりアンバランスウエイト59を製作しようと
すると、製作工程が煩雑になり相応してコストアップに
繋がるだけでなく、前記同様に廃材が発生する。例え
ば、前記偏心効率を高めるために、前記アンバランスウ
エイト59をその円弧状周縁部が他の部位より厚肉とな
る構造にする場合、通常は比較的大径の丸棒を輪切りに
して一旦円盤状初期材料を作り、その円盤状初期材料の
中央部分を切削してから、放射方向かつ厚さ方向に縦割
りにする製造方法が考えられるが、この方法には2回の
切断加工と1回の切削加工とを施す必要があるだけでな
く、切削して切り取られた部分は廃材になる。
【0007】従って、本発明の課題は、偏心効率の高い
アンバランスウエイトを得るとともに、金属素材から省
資源的かつ単純な機械加工法で、しかも1回の機械加工
法で複数個のアンバランスウエイトが同時に得られる製
造方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本請求項1記載の発明の
アンバランスウエイトの製造方法は、平面形状が半円形
又は扇形をなす厚肉金属部材を複数個、それらの非円弧
面同士が突き合うよう相並べてなる円盤状の成形初期材
料を臼状雌型の中に置いて、その成形初期材料の平面よ
り小さい下端面を有する鍛造手段で鍛造・成形すること
を特徴とする。また、本請求項3記載の発明のアンバラ
ンスウエイトの製造方法は、円形かつ平らなキャビティ
底面を有する第一臼状雌型の中に円形断面を有する複数
本の短尺素材を相隣接させて建て置いた後、それらの短
尺素材を第一鍛造手段で鍛造して前記第一臼状雌型内に
延展させる型鍛造工程と、該型鍛造工程で得られた、平
面形状が半円形又は扇形をなす複数個の厚肉金属部材が
相並べられている円盤状の成形初期材料を第二臼状雌型
の中に入れて、その成形初期材料の平面より小さい下端
面を有する第二鍛造手段で鍛造する鍛造・成形工程とか
らなることを特徴とする。
【0009】さらに、本請求項5記載のアンバランスウ
エイトは、平面形状が半円形又は扇形をなす鍛造・成形
された金属成形品からなり、その円弧状周縁部が他の部
位より厚肉になっていることを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図1〜19に基づいて本発
明の実施例を具体的に説明する。 (1)アンバランスウエイトの構成 図1に示すように、本発明に係るアンバランスウエイト
1は平面形状がほぼ扇形をなす金属成形品25bからな
り、その円弧状周縁部2の厚さDが他の部位である扇形
平面部3の厚さdより大きく、前者が後者より厚肉にな
っている。厚肉の程度、円弧状周縁部2と扇形平面部3
の面積比及び前記扇形平面部3の二つの非円弧面4がな
す扇形角α等は、前記偏心効率やアンバランスウエイト
1が取付けられる回転軸の耐振動疲労性等を考慮して任
意に設計できるが、この実施例においては前記扇形角α
はほぼ120度になっている。
【0011】さらに前記アンバランスウエイト1の扇形
平面部3には挿通孔5が透設されており、その挿通孔5
に回転軸を通して固定して、図2及び図3に示すよう
に、それらを振動装置6の一構成要素とする。すなわ
ち、基板7に設けた一対の軸受8a、8bに回転軸9を
支承させ、その回転軸9を前記挿通孔5に通してアダプ
ター又はキーとキー溝等の固定手段乃至かしめ手段(図
示なし)等により両者を一体的な固定するとともに、モ
ータ10により回転可能にすれば、前記振動装置6とな
る。この振動装置6においては前記アンバランスウエイ
ト1と回転軸9との回転中心が回転軸9の真の回転中心
より外方に移動するので、回転軸9が回転すると、振動
装置6に回転振動が発生するようになる。
【0012】なお、この振動装置6を前記公知技術のよ
うに自動車の運転座席に装着する場合、前記基板7の裏
面側に複数個の係止部材11を固着しておいて、それら
の係止部材11の係止孔12に係止手段(図示なし)を
介して運転座席に前記振動装置6を逆さにして固定すれ
ばよい。このとき、前記回転軸9の振動がモータ10の
回転軸13に伝播しないようにするために、両者をカッ
プリング14を介して回転可能に接合する。さらにより
偏心効果を高めるために、図4に示すように、前記アン
バランスウエイト1を2個使用するとともに、それらの
円弧状周縁部2、2が互いに外方を向くよう前記回転軸
9に固定する。
【0013】(2)アンバランスウエイトの製造方法 次に、かかる形状・構造を有するアンバランスウエイト
1の製造方法について述べると、この製造方法は基本的
には型鍛造工程Aと鍛造・成形工程Bの二つの工程から
なっている。型鍛造工程Aは、前記アンバランスウエイ
ト1となる金属素材からその中間的材料に相当する成形
初期材料を機械加工により製造する工程であり、鍛造・
成形工程Bは、前記成形初期材料を同種の機械加工によ
り目的物であるアンバランスウエイト1を製造する工程
である。
【0014】いずれの工程においても基本的には、図5
に示すように、固定部15と、その上方で上下動の反復
プレス動作をする可動部16とからなる鍛造装置17が
使用される。前記固定部15にはセット治具18を介し
て臼状雌型19が固定されているのに対して、前記可動
部16には前記雌型19と嵌合する鍛造手段20がセッ
ト治具21を介して固定されている。ただ両工程ABに
おいて使用される鍛造手段20はそれらの大きさにおい
て相違している。
【0015】さらに詳述すると、型鍛造工程Aにおいて
は、図6に示すように、ほぼ円柱状空間を形成するキャ
ビティ22aを有するとともに、そのキャビティ22a
の底面(本発明ではキャビティ底面という)23aがほ
ぼ平らな第一臼状雌型19aと前記キャビティ底面23
aより僅かに小さい下端面24aを有するシリンダーパ
ンチ、ハンマー等の第一鍛造手段20a(図においては
1点鎖線で描かれている)とが使用される。なお、型鍛
造される金属素材としてほぼ円形断面を有する50mm
X30mmφ程度の短尺素材25aが3本使用される。
短尺素材25aとしては鍛造可能な金属ならいかなる材
質のものでも使用可能である。
【0016】このように被鍛造材料及び金型が準備され
たら、鍛造装置17にセットした第一臼状雌型19aの
キャビティ底面23a上に3本の短尺素材25aを互い
に隣接させるとともに建てた状態にして置き、同じく前
記鍛造装置17にセットした第一鍛造手段20aを反復
上下動させて前記短尺素材25aを殴打して前記第一臼
状雌型19aのキャビティ22a内で型鍛造をする。こ
の鍛造工程Aで前記短尺素材25aは変形するが、第一
鍛造手段20aの下端面24aがキャビティ底面23a
より僅かに小さいのでキャビティ22aの開口をほとん
ど塞ぐため、変形されつつある短尺素材25aは逃げ場
を失って第一臼状雌型19aの中で密閉鍛造され、最終
的に、図7に示すように、前記キャビティ底面23a上
に延展される。その結果、図8に示すように、短尺素材
25aは完全に原形を失って平面形状がほぼ扇形をなす
複数個の厚肉金属部材26になるとともに、それらは突
合せ面を真っ直ぐにして相並ぶ円盤状の成形初期材料2
7なる。そして、前記突合せ面が次の工程の鍛造・成形
工程Bにおいてもそのまま維持されて、本発明に係るア
ンバランスウエイト1の非円弧面4になるとともに、密
閉鍛造が十分キャビティ22aに行き渡らない場合は、
前記厚肉金属部材26外側上部には面取りされた曲面部
26tが残り、この面がハンドリング上の安全性及びデ
ザイン性を高めることになる。
【0017】次に、鍛造・成形工程Bについて述べる
と、図9に示すように、まず前記成形初期材料27を前
記鍛造工程Aと同様に鍛造装置17にセットされた第二
臼状雌型19bの中に入れてキャビティ底面23b上に
置く。そして前記同様に鍛造装置17に予めセットして
おいたシリンダー、パンチ、ハンマー等の第二鍛造手段
20bにより前記成形初期材料27を鍛造するのである
が、この工程Bで使用される第二鍛造手段20bは、第
一鍛造手段20aと相違して下端面24bが相似形状を
しているものの面積が小さい。従って、成形初期材料2
7を鍛造する過程で第二鍛造手段20bは、第二臼状雌
型19bのキャビティ23bの開口を完全に塞ぐことな
く、第二臼状雌型19bの中に第二鍛造手段20bを嵌
合させると両者の間に隙間28ができる。
【0018】そのため、第二臼状雌型19b内で成形初
期材料27を鍛造すると、図10に示すように、成形初
期材料27の中央部が延展されて薄肉になるとともに、
外方に押しやられた部分の材料の延展方向がキャビティ
22bで規制されて、前記材料は隙間28を上昇する。
その結果、成形初期材料27は、図11に示すような形
状の成形品に変形する。この成形品においては前記厚肉
金属部材26が備えている突合せ面、すなわち非円弧面
4がそのまま維持されているから、その成形品は容易に
3分割でき、3個の金属成形品25bとなる。これらの
金属成形品25bに前記挿通孔5を透設すれば、平面形
状が半円形又は扇形をなす鍛造・成形された金属成形品
であって、その円弧状周縁部2が他の部位3より厚肉に
なっている本発明に係るアンバランスウエイト1が同時
に複数個完成する。なお、本発明において「平面形状が
半円形又は扇形」とはアンバランスウエイト1に平行光
線を当てて得られた投影が半円形又は扇形に写るような
面を有する形状を意味する。
【0019】上記実施例においては次の効果が発揮され
る。まず短尺素材25aをそのまま全部金属成形品25
bに変換できるので、製造過程に廃材を発生させること
がなく、本発明に係る製造方法は省資源的にあり、ひい
ては製品のコストダウンに貢献する。また前記二つの工
程ABにおいて単純で同種の機械加工法によりアンバラ
ンスウエイト1を製造できるので、従来技術のように異
種の機械加工法を組み合わせる煩雑さがない。しかも同
時に複数個のアンバランスウエイト1を均質に製造でき
る。
【0020】なお、上記実施例には鍛造・成形工程Bも
包含されており、その工程Bは本請求項1記載の発明に
相当する。すなわち、前記鍛造・成形工程Bには、平面
形状が半円形又は扇形をなす厚肉金属部材26を複数個
使用されているとともに、それらの非円弧面4同士が突
き合うよう相並べられた円盤状の成形初期材料27も使
用されている。そしてその成形初期材料27が臼状雌型
19の中に置かれて、その成形初期材料の平面より小さ
い下端面24を有する鍛造手段20で鍛造・成形されて
いる。
【0021】また、本請求項1記載の発明は、前記成形
初期材料27又はこれに相当する材料さえ準備できれ
ば、単独でも上記効果を発揮する。例えば、前記成形初
期材料27と同等の断面形状・大きさの金属丸棒を輪切
りにして得た金属円盤を半割りにし、それら平面形状が
ほぼ半円形をなす厚肉金属部材を2個それらの非円弧面
同士が突き合うよう相並べて円盤状の成形初期材料を準
備しても本請求項1記載の発明の実施は可能になる。
【0022】以上本発明の好ましい実施例について説明
したが、本発明は発明の効果を損なわない限度におい
て、前記実施例を部分的に、例えば、次のように変更し
て実施することは許容される。第一臼状雌型19aにセ
ットされる短尺素材25aは複数本なら何本でも使用で
きる。例えばそれが2本使用された場合には図12に示
した形状を有する成形初期材料27が得られ、最終的に
平面形状がほぼ半円形のアンバランスウエイトが得られ
るし、4本使用された場合には図13に示す成形初期材
料27を経由して平面形状がほぼ1/4円形の本発明品
が得られる。しかしながら、偏心効果を考慮すると、2
〜6本、好ましくは3〜4本の短尺素材25aが使用さ
れる。
【0023】第一鍛造手段20aと第二鍛造手段20b
だけを交換して第一臼状雌型19a又は第二臼状雌型1
9bのいずれかを使用して型鍛造工程Aと鍛造・成形工
程Bとを1台の鍛造装置17において実施してもよい。
第二鍛造手段20bの下端面24bを半球面状にした
り、階段状にしたりして成形初期材料27を鍛造・成形
して、図14や図15に示す放射方向断面を有するアン
バランスウエイト1とすることもできる。また第一鍛造
手段20aの下端面24aの形状も平面に限定されず、
緩やかなテーパをつけた円錐形又は角錐形にして前記扇
形平面部3を扇形曲面部にすることもできる。
【0024】第二鍛造手段20bの周面に、図16に示
すように、鍔状突起29を設けてアンバランスウエイト
1の円弧状周縁部2の上面形状を規制することができ
る。前記鍔状突起29を設けない態様においては、厚肉
の円弧状周縁部2の上面は、図17に示すように、内側
に傾斜した面に形成されるが、鍔状突起29を設けて平
面にすることもできる。
【0025】前記第二臼状雌型19bのキャビティ22
bに、図18に示すように、環状溝30を形成してキャ
ビティ底面23bのうち外方の面を低くすることによ
り、アンバランスウエイト1の厚さ方向の表裏面側にそ
れぞれ円弧状周縁部2を形成して偏心効率をより高めた
アンバランスウエイト1を製造することもできる。
【0026】第二臼状雌型19bのキャビティ22b内
における第二鍛造手段20bの相対的中心位置は、図1
9に示すように若干ずれてもよい。それによって円弧状
周縁部2の幅が相違したアンバランスウエイト1を製造
することができる。前記鍛造工程A及び鍛造・成形工程
Bで実施される鍛造は主として冷間で行なわれるが、そ
れらの工程を複雑にせずかつ厚肉金属部材26同士を接
合させない限度において温間や熱間で行なうことも可能
である。
【0027】振動装置6は回転軸9が垂直に取付けられ
る構造のものであってもよい。この態様にあってはアン
バランスウエイト1の扇形平面部3は、前記実施態様と
異なり、水平になる。また、アンバランスウエイト1に
回転軸9の挿通孔5を設けるこなく、回転軸9に他の回
転部材を設けてその回転部材に本発明に係るアンバラン
スウエイト1を固定することものできる。
【0028】
【発明の効果】以上詳述したように、本請求項1記載の
発明によれば、単純な機械加工により複数個のアンバラ
ンスウエイトを同時に製造できるという優れた効果を発
揮し、本請求項3記載の発明によれば、請求項1記載の
発明の効果に加えて、省資源化を図ることができるとい
う優れた効果を発揮する。そして、本請求項5記載の発
明によれば、アンバランスウエイトの偏心効率を向上さ
せることができるという優れた効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るアンバランスウエイト
の斜視図である。
【図2】前記アンバランスウエイトが適用される一用途
の側面図である。
【図3】図2におけるIIIーIII矢視方向の断面・側面図
である。
【図4】図2におけるIV部分の破断斜視図である。
【図5】本発明法に使用される鍛造装置の部分破断側面
図である。
【図6】型鍛造工程に使用される雌型の部分破断斜視図
である。
【図7】同工程で得られた成形初期材料が入っている雌
型の部分破断斜視図である。
【図8】前記成形初期材料の斜視図である。
【図9】鍛造・成形工程に使用される雌型の部分破断斜
視図である。
【図10】同工程で得られた金属成形品が入っている雌
型の部分破断斜視図である。
【図11】複数個の金属成形品を寄せ集めて示す斜視図
である。
【図12】2個の厚肉金属部材を寄せ集めて示す平面図
である。
【図13】4個の厚肉金属部材を寄せ集めて示す平面図
である。
【図14】アンバランスウエイトについて他の態様を示
す放射方向の断面図である。
【図15】アンバランスウエイトについてさらに他の態
様を示す放射方向の断面図である。
【図16】第二鍛造手段の他の態様を示す部分破断側面
図である。
【図17】アンバランスウエイトについて他の態様を示
す側面図である。
【図18】第二臼状雌型の他の態様を示す部分破断側面
図である。
【図19】第二臼状雌型と第二鍛造手段との相対的な位
置関係について他の態様を示す部分平面図である。
【図20】従来技術の適用例を示す部分破断側面図であ
る。
【図21】同じく要部説明図である。
【符号の説明】
1;アンバランスウエイト、2;円弧状周縁部、3;他
の部位、4;非円弧面、19;雌型、19a;第一臼状
雌型、19b;第二臼状雌型、20;鍛造手段、20
a;第一鍛造手段、20b;第二鍛造手段、23;キャ
ビティ底面、23a;キャビティ底面、23b;キャビ
ティ底面、23;下端面、24a;下端面、24b;下
端面、25a;短尺素材、25b;金属成形品、26;
厚肉金属部材、27;成形初期材料、A;鍛造工程、
B;鍛造・成形工程、α;扇形角
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B60K 28/06 B60K 28/06 A // B60N 2/44 B60N 2/44

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平面形状が半円形又は扇形をなす厚肉金
    属部材(26)を複数個、それらの非円弧面(4)同士
    が突き合うよう相並べてなる円盤状の成形初期材料(2
    7)を臼状雌型(19)の中に置いて、その成形初期材
    料(27)の平面より小さい下端面(24)を有する鍛
    造手段(20)で鍛造・成形することを特徴とするアン
    バランスウエイトの製造方法。
  2. 【請求項2】 前記厚肉金属部材(26)の二つの非円
    弧面(4)がなす扇形角(α)が、90度又は120度
    である請求項1記載のアンバランスウエイトの製造方
    法。
  3. 【請求項3】 円形かつ平らなキャビティ底面(23
    a)を有する第一臼状雌型(19a)の中に円形断面を
    有する複数本の短尺素材(25a)を相隣接させて建て
    置いた後、それらの短尺素材(25a)を第一鍛造手段
    (20a)で鍛造して前記第一臼状雌型(19a)内に
    延展させる型鍛造工程(A)と、該型鍛造工程(A)で
    得られた、平面形状が半円形又は扇形をなす複数個の厚
    肉金属部材(26)が相並べられている円盤状の成形初
    期材料(27)を第二臼状雌型(19b)の中に入れ
    て、その成形初期材料(27)の平面より小さい下端面
    (24b)を有する第二鍛造手段(20b)で鍛造する
    鍛造・成形工程(B)とからなることを特徴とするアン
    バランスウエイトの製造方法。
  4. 【請求項4】 前記厚肉金属部材(26)の二つの非円
    弧面(4)がなす扇形角(α)が、90度又は120度
    である請求項3記載のアンバランスウエイトの製造方
    法。
  5. 【請求項5】 平面形状が半円形又は扇形をなす鍛造・
    成形された金属成形品(25b)からなり、その円弧状
    周縁部(2)が他の部位(3)より厚肉になっているこ
    とを特徴とするアンバランスウエイト。
  6. 【請求項6】 前記金属成形品(25b) の二つの非
    円弧面(4)がなす扇形角(α)が、90度又は120
    度である請求項1記載のアンバランスウエイト。
  7. 【請求項7】 前記請求項1から請求項4いずれか一項
    記載のアンバランスウエイトの製造方法により製造され
    るアンバランスウエイト。
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