JP2002028522A - 破砕装置のシール機構 - Google Patents

破砕装置のシール機構

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JP2002028522A
JP2002028522A JP2000212712A JP2000212712A JP2002028522A JP 2002028522 A JP2002028522 A JP 2002028522A JP 2000212712 A JP2000212712 A JP 2000212712A JP 2000212712 A JP2000212712 A JP 2000212712A JP 2002028522 A JP2002028522 A JP 2002028522A
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crushing
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upper roll
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Tsutomu Fujita
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 被破砕材がロールの端板およびロール端板が
回転不能に連結されるロールフランジの上部を超えて溢
れても、ロール軸受部に侵入することによる軸受部損耗
の恐れを回避する。 【解決手段】破砕用の2本の上ロールを有する破砕装置
において、上ロール端板または上ロール端板が回転不能
に連結されるロールフランジ18の少なくとも上側に対
してフレーム側から外側シールプロテクター30を近接
対向させたことを特徴とする、破砕装置のシール機構で
ある。外側シールプロテクター30と対向部材の少なく
とも一方の対向面に上ロールの回転により上ロール側へ
の排出力を引き起こすねじ部40を設けることが好まし
い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、破砕用の2本の上
ロールを有する破砕装置のシール機構に関する。
【0002】
【従来の技術】2本の上ロールは、互いにその上に供給
される被破砕材が両ロール間に噛み込まれるように逆方
向に駆動され、一方のロールによる被破砕材の送り方向
と他方のロールによる被破砕材の送り方向が逆になり、
かつ一方のロールより他方のロールの回転数を大きく、
例えば2倍に設定している。そうすると、2倍の回転数
のロールによる送り方向側端部に被破砕材が寄せられ、
特にその部分近傍への被破砕材の投入量が多い場合など
に、被破砕材がロールの端板およびロール端板が回転不
能に連結されるロールフランジの上部を超えて溢れ、ロ
ール軸受部に侵入することによる軸受部損耗の恐れが生
ずる可能性がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】被破砕材がロールの端
板およびロール端板が回転不能に連結されるロールフラ
ンジの上部を超えて溢れても、ロール軸受部に侵入する
ことによる軸受部損耗の恐れを回避する必要がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、破砕
用の2本の上ロールを有する破砕装置において、上ロー
ル端板または上ロール端板が回転不能に連結されるロー
ルフランジの少なくとも上側に対してフレーム側から外
側シールプロテクターを近接対向させたことを特徴とす
る、破砕装置のシール機構である。
【0005】請求項2の発明は、外側シールプロテクタ
ーと対向部材の少なくとも一方の対向面に上ロールの回
転により上ロール側への排出力を引き起こすねじ部を設
けた、請求項1に記載の破砕装置のシール機構である。
【0006】請求項3の発明は、破砕用の2本の上ロー
ルを有する破砕装置において、フレームに設けた内張板
から上ロール端板が回転不能に連結されるロールフラン
ジの中心ボス部に対して内側シールプロテクターを近接
対向させたことを特徴とする、破砕装置のシール機構で
ある。
【0007】請求項4の発明は、中心ボス部と内側シー
ルプロテクターの少なくとも一方の対向面に中心ボス部
の回転により上ロール側への排出力を引き起こすねじ部
を設けた、請求項3に記載の破砕装置のシール機構であ
る。
【0008】請求項5の発明は、破砕用の2本の上ロー
ルを有する破砕装置において、上ロール端板が回転不能
に連結されるロールフランジに放射状の排出羽根を突設
したことを特徴とする、破砕装置のシール機構である。
【0009】
【発明の実施の形態】図1の1、2は上ロール、3は下
ロールで、太い矢印は回転方向と回転数の大きさを示し
ている。4、5は左右側板の上部を形成しているウエア
プレートとスイングケース、6は左右側板の下部を形成
しているカウンターナイフ、7は前後側板、8はホッパ
ー、9は排出口、10、11はフレームである。左右側
壁を兼ねるカウンターナイフ6とそれに協働するスイン
グケース5とその補強構造については本件出願人の特開
平11−57522号と特願2000−3527号に開
示した通りである。
【0010】図1のII矢視図である図2において、上
ロール1、2は同じ捩れ方向の螺旋刃15、16を図2
の左端部近傍まで備え、回転数の多い上ロール1が被破
砕材を左方へ送る量は、回転数の少ない上ロール2が被
破砕材を右方へ送る量より多く、両ロール1、2間で被
破砕材は剪断作用を受けて破砕されて下方へ落下し、下
ロール3(図1)との間の剪断作用により更に破砕さ
れ、排出口9から下方へ排出される。その間に、上ロー
ル1の図2における左方への多い送り作用により、両ロ
ール1、2の図2の左端部にはどうしても被破砕材が溜
まりやすくなり、この傾向はホッパー8から図2の左端
部近傍へ多量の被破砕材が投入された時に顕著になり、
溜まった被破砕材はロール1、2の端板17とこの端板
17が回転不能に接続されているロールフランジ18の
上部を越えて、図3の上ロール1用油圧モーター20の
軸受部21へ侵入し易くなる。22はフランジ、23は
ロールカプラー、24、25は締着用ボルト、26、2
7はキーである。
【0011】上記のオーバーフローした被破砕材の軸受
部21への侵入を阻止するため、図3のフレーム10に
内張板29と外側シールプロテクター30をボルト31
で共締めしている。このシールプロテクター30は図
4、図5のように部分円筒状で、フランジ部32にボル
ト挿通孔33を備え、部分円筒部34の内周面のねじ部
35(図6)は対接(接触または僅かな隙間を介して対
向)するロールフランジ18の回転により排出力(図3
では矢印方向右方、図6では矢印方向左方)が生ずる方
向に捩れている。このシールプロテクター30は図3で
上ロール端板17の外周面に対接するように長く形成し
てもよいが、上ロール1の分解を容易にするためには、
ロールフランジ18の外周面のみと対接したほうが好ま
しい。他方の上ロール2の回転方向は上ロール1とは逆
であるため、シールプロテクターのねじ部の捩れ方向は
図4、6のものとは逆になる。
【0012】図3において、内張板29にボルト38で
締着した環状の内側シールプロテクター39は円筒部の
内面にねじ部40を備え、このねじ部40はロールカプ
ラー23の外周面に対接しており、かつねじ部40の捩
れ方向はロールカプラー23の回転により図3の右方へ
の排出力を生ずる方向に定められている。この実施例で
は、ロールカプラー23の外周面がロールフランジ18
の中心ボス部の機能を果たしている。
【0013】図3のロールフランジ18の左側面には複
数の放射状の排出羽根42が一体に形成されている。こ
の排出羽根42はロールフランジ18の回転時に遠心羽
根として作用し、空間43内の空気を排出し、同時に空
間43内へのごみ、粉塵の侵入阻止機能を発揮する。
【0014】図1の3本のロール1、2、3で囲まれた
略3角形の空間44からの粉塵の軸受部側への侵入を阻
止するために、図7のようなシールプロテクター45を
同様に内張板29(図3)に装着することも有効であ
る。また、図1の排出口9側からの粉塵の侵入を阻止す
るための部分円筒状のシールプロテクター46を配置す
ることも有効であり、図8にその構造を示している。但
し、図8は上下逆であるが、図3と同じ符号は対応部分
である。
【0015】図2において、50、51は同一軸方向位
置で対向しかつ各ロール1、2の円周上等間隔の例えば
3個ずつの第1カッターであり、軸方向長さは短いが、
螺旋刃15、16の途切れた部分において、協働して溜
まった被破砕材の破砕作用を発揮する。図9は図2のI
X−IX断面略図である。更に、図2の52、53は第
2カッターである。これらは第1カッター50、51に
対して軸方向右方へ僅かに間隔を隔てかつ円周方向にず
らされていて、第1カッター50、51との同時の急激
な噛合いによる衝撃の発生を可及的に阻止している。
【0016】破砕作業中に螺旋刃15により図3の左端
部へ寄せられてオーバーフローしそうな被破砕材は外側
シールプロテクター30により空間43への侵入が効果
的に阻止される。外側シールプロテクター30が無い場
合でも、排出羽根42、内側シールプロテクター37の
一方又は双方を備えることにより軸受部21への塵埃の
侵入を確実に阻止することができる。勿論、外側、内側
のシールプロテクター30、37、排出羽根42の全て
を備えると保護機能が完全になる。
【0017】
【発明の効果】請求項1の発明によると、上ロール1に
より寄せられてオーバーフローしようとする被破砕材を
上ロール1に最も近い位置で軸受部側への侵入阻止がで
き、効果が確実である。
【0018】請求項2の発明によると、ねじ部35の捩
れによる排出力を利用できるので、塵埃侵入をより確実
に阻止できるようになる。
【0019】請求項3の発明によると、内側シールプロ
テクター37の直径が小さくなり、構造が簡素化する
し、外側シールプロテクター30と併用すると、軸受部
保護機能が格段に向上する。
【0020】請求項4の発明によると、ねじ部40の捩
れによる排出力を利用できるので、塵埃侵入をより確実
に阻止できるようになる。
【0021】請求項5の発明によると、排出羽根42の
作用により、塵埃侵入を強力確実に阻止し得る利点があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 縦断正面略図である。
【図2】 図1のII矢視平面略図である。
【図3】 縦断側面部分図である。
【図4】 外側シールプロテクターの正面図である。
【図5】 外側シールプロテクターの平面図である。
【図6】 図4のVI−VI断面図と一部の拡大図であ
る。
【図7】 上下ロール間のシールプロテクターの正面図
である。
【図8】 縦断側面部分図である。
【図9】 図2のIX−IX断面略図である。
【符号の説明】
1、2 上ロール 10、11 フレーム 18 ロールフランジ 23 ロールカプラー(中心ボス部) 29 内張板 30 外側シールプロテクター 35 ねじ部 37 内側シールプロテクター 40 ねじ部 42 排出羽根

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 破砕用の2本の上ロールを有する破砕装
    置において、上ロール端板または上ロール端板が回転不
    能に連結されるロールフランジの少なくとも上側に対し
    てフレーム側から外側シールプロテクターを近接対向さ
    せたことを特徴とする、破砕装置のシール機構。
  2. 【請求項2】 外側シールプロテクターと対向部材の少
    なくとも一方の対向面に上ロールの回転により上ロール
    側への排出力を引き起こすねじ部を設けた、請求項1に
    記載の破砕装置のシール機構。
  3. 【請求項3】 破砕用の2本の上ロールを有する破砕装
    置において、フレームに設けた内張板から上ロール端板
    が回転不能に連結されるロールフランジの中心ボス部に
    対して内側シールプロテクターを近接対向させたことを
    特徴とする、破砕装置のシール機構。
  4. 【請求項4】 中心ボス部と内側シールプロテクターの
    少なくとも一方の対向面に中心ボス部の回転により上ロ
    ール側への排出力を引き起こすねじ部を設けた、請求項
    3に記載の破砕装置のシール機構。
  5. 【請求項5】 破砕用の2本の上ロールを有する破砕装
    置において、上ロール端板が回転不能に連結されるロー
    ルフランジに放射状の排出羽根を突設したことを特徴と
    する、破砕装置のシール機構。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012020261A (ja) * 2010-07-16 2012-02-02 M-Dia:Kk 破砕機

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