JP2002025721A - 中継部品、成形体モジュールおよび成形体モジュールの製造方法 - Google Patents

中継部品、成形体モジュールおよび成形体モジュールの製造方法

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JP2002025721A
JP2002025721A JP2000209891A JP2000209891A JP2002025721A JP 2002025721 A JP2002025721 A JP 2002025721A JP 2000209891 A JP2000209891 A JP 2000209891A JP 2000209891 A JP2000209891 A JP 2000209891A JP 2002025721 A JP2002025721 A JP 2002025721A
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relay
electric
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molded body
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JP2000209891A
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Masayuki Kondo
昌幸 近藤
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Yazaki Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 煩雑な作業をともなうことなくルーフライナ
と電線とを一体成形でき、その際に部品点数を低減化す
るとともに、簡単にしかも迅速にルーフライナ内の電線
と電装品とを電気的に接続可能となるようにルーフライ
ナの周辺に関する構造、製造方法を改善することにあ
る。 【解決手段】 少なくとも成形体1と成形体1にインサ
ート成形されて一体化された電線2aと、電装品3と、
電線2aと電装品3とを電気的に接続する中継部品5
a、5bとからなる成形体モジュールZであって、中継
部品5a、5bの電線2aとの接続側に第1の電気接続
部6aを設けて電線2aと接続し、中継部品5a、5b
のもう一方に電装品3に設けられた電気接続部4と接続
するための第2の電気接続部6bを設けて電装品3と接
続した成形体モジュールZとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばフレキシブ
ルフラット回路体(FFCと略称する)、フレキシブル
プリント回路体(FPCと略称する)、丸導体のリボン
電線からなる回路体、フラット電線からなる回路体など
のフラットワイヤハーネスなどの回路体をルーフライナ
と一体成形した自動車のルーフライナに係わり、ルーフ
ライナなどの成形体に備えられた電線と電装品とを電気
的に接続するための中継部品、またそのような中継部品
を用いた成形体モジュール、および成形体モジュールの
製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図7は、従来の自動車用ルーフライナ1
とこれに取り付けられるワイヤハーネス2などの電線2
の一例を示した分解斜視図である。ジャンクションボッ
クス(J/Bと略称する)もしくはリレーボックス(R
/Bと略称する)などの電気接続箱より配設されるワイ
ヤハーネスと接続するためのコネクタ10a、ドームラ
ンプ(DOME LPと略称する)へ接続するためのコ
ネクタ10b、運転席側を照明するために設けられたバ
ニティミラールームランプ(VTY LP RHと略称
する)へ接続するためのコネクタ10c、助手席側を照
明するために設けられたバニティミラールームランプ
(VTY LP LHと略称する)へ接続するためのコ
ネクタ10d、右後部座席を照明するために設けられた
リヤルームランプ(RR RM LP RHと略称す
る)へ接続するためのコネクタ10e、左後部座席を照
明するために設けられたリヤルームランプ(RR RM
LPLHと略称する)へ接続するためのコネクタ10
fが備えられており、前記コネクタ10aと、前記各種
の電装品に接続するためのコネクタ10b〜10fとは
各種用途別の専用の電線で接続されている。
【0003】これらの電線は、図7で示されるように各
種電線を収束するためのテープ12を用いて、多くの部
位が部分的に巻かれて束ねるようにし、全体的に荒巻き
された状態になっている。荒巻きされた各種電線を収束
するためのテープ12は、ワイヤハーネス2を束ねるな
どして製造してゆく段階で、多くの箇所に分散して巻か
れて各種用途別の電線がほぐれないように束ねる役目を
果たしている。そして各種用途別の電線は、ジャンクシ
ョンボックスもしくはリレーボックスなどの電気接続箱
より配設されるワイヤハーネスと接続するためのコネク
タ10aに集められている。
【0004】そして、ルーフライナ1とこれに用いられ
るワイヤハーネス2とが別体となっている従来の形態で
は、モジュール化いわゆる一体化して後工程の自動車の
組立作業を簡素化する際に、固定用テープ13などを用
いてルーフライナ1へワイヤハーネス2を貼り付けてい
た。そのため、貼り付け位置のズレなどを考慮し、ワイ
ヤハーネス2には余長をもたせてあった。
【0005】しかし、このようにワイヤハーネス2に余
長をもたせた場合、ルーフライナ1とワイヤハーネス2
とを自動車の天井に組み付けた後に自動車を走行する
と、自動車の振動などによってワイヤハーネス2の余長
部分がワイヤハーネス2の他の周辺隣接部材と触れ合う
などして異音が発生するという不具合発生の原因となっ
ていた。
【0006】このような不具合を防止するための解決手
段として、例えばワイヤハーネス2もしくはワイヤハー
ネス2周辺に各種の電装機器を取り付けたような回路体
をルーフライナ1へインサート成形することや、また、
ルーフライナ1へ貼り付けるとともに一体成形すること
が検討されている。そのような従来技術の一例として図
8および図9をもとにして以下に詳しく説明する。
【0007】図8は、フラットワイヤハーネス2aをル
ーフライナ1へインサート成形した従来のルーフライナ
1の斜視図である。ルーフライナ1にフラットワイヤハ
ーネス2aがインサート成形されてルーフモジュールY
が形成されているが、フラットワイヤハーネス2aの一
部がルーフライナ1の電装品取付部1cすなわちここで
は開口部1cより表に出るように設計されており、そし
て図8で示されるフラットワイヤハーネス2aの末端に
は所定の電装品と接続するためのコネクタ10が取り付
けられている。
【0008】また、フラットワイヤハーネス2aは、ル
ーフライナ1内で折曲部2dにて略直角に折り曲げられ
て、ルーフライナ1とともにインサート成形され一体化
されている。そして、それぞれの取付孔1dにボルトな
どのねじ類、ビス、ピン、リベット、クリップ、クラン
プなどの金属製もしくは樹脂製などの止具によって、ル
ーフライナ1は自動車天井に設けられた所定のフレーム
部分に取り付けられる。
【0009】図9は、図8のA−A断面図である。ルー
フライナ1は主に基材1aからなる層と表皮1bからな
る層で構成されるが、図9に示されるルーフライナ1に
は基材1aからなる層の略中間部分にフラットワイヤハ
ーネス2aがインサート成形されて一体化されルーフモ
ジュールYが形成されている。そしてフラットワイヤハ
ーネス2aはルーフライナ1の開口部1cより表に出る
ように設計されて製造されている。ルーフライナ1の開
口部1cよりコネクタ10までのフラットワイヤハーネ
ス2aの長さは予め設定された所定の余長分をもたせた
長さとなっている。
【0010】そして図9で示されるフラットワイヤハー
ネス2aの末端部にはコネクタ10が取り付けられてい
る。コネクタ10は主にコネクタハウジング10gと、
所定の電装品側のコネクタと接続を解除するための解除
桿10hとからなっており、コネクタハウジング10g
内には、通電性を有する金属製の端子11が備えられて
いる。この端子11の導体接続部11aとフラットワイ
ヤハーネス2aの導体2bとが圧着接続されて電気的な
接続が可能となり、また、被覆圧着片11bはフラット
ワイヤハーネス2aの絶縁被覆体2cと強固に圧着接続
されている。
【0011】一方、特許公報などに目を向けてみれば、
従来技術の一例として例えば特開平1−306340号
公報を挙げることができ、この特許公開公報には主に成
形天井アッセンブリとその製造方法に係る技術内容が紹
介されている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来技術をも
とに、まず図7の自動車用ルーフライナ1とこれに取り
付けられるワイヤハーネス2について見れば、図7に示
される従来技術ではルーフライナ1、各種目的別のコネ
クタ10a〜10fおよびこれらに電気的に接続される
各種の電装品側のコネクタなどが必要となり、依然とし
て部品点数が多い。
【0013】また、自動車の天井にルーフライナ1、ま
たワイヤハーネス2などの電線2、さらに電装品をそれ
ぞれ別々に取り付けて、ワイヤハーネス2などの電線2
に接続されている各種のコネクタ10a〜10fと各種
の電装品をコネクタを介して電気的に接続するには作業
時間を要し、このような作業性をより改善することが望
まれていた。
【0014】そのような取り付け性の改善策として、図
8および図9に示されるようなフラットワイヤハーネス
2aなどの電線2aをルーフライナ1へインサート成形
して、ルーフライナ1とフラットワイヤハーネス2aと
を一体化し、主に前記2つの部材から形成されるルーフ
モジュールYを製作することも提案されている。
【0015】しかし、図8および図9に示されるよう
に、フラットワイヤハーネス2aをルーフライナ1へイ
ンサート成形する場合に、例えば上述のような各種のコ
ネクタ類の取り付けられたフラットワイヤハーネス2a
を用いてルーフライナ1をインサート成形しようとする
と、従来の形態ではルーフライナ1にトリミング処理を
施す際に、コネクタ10が型や工具、治具などの周辺部
材にかみ込むなどしてトリミング工程が成立しないとい
う問題があった。
【0016】ここで、トリミング、トリミング処理もし
くはトリミング加工などについて説明すると、ここでは
概ねルーフライナ1などの成形用金型を用いて製造され
た成形体のバリ取り作業や、また所定の形状の成形体と
するために成形体にとって不必要とされる部分を取り除
く作業といった内容を指し、ここではこれを別に単にト
リム、またトリム加工と呼んでもよい。
【0017】また、ルーフライナ1の開口部1cにフラ
ットワイヤハーネス2aの露出部を設けるためには、そ
のような成形工程およびトリミング工程を成立させるた
めに、成形用金型の形状を大変複雑な形状に変更した
り、またそのような成形用金型を大幅に変更するための
設計、加工、試作、およびこれらにかかる総合的な費用
など多くの点で多大な労力や時間、そしてコストなどが
必要とされていた。
【0018】そして図9をもとにさらに詳しく説明する
と、このような構造のルーフモジュールYに、例えば作
業者が上記トリミング加工を施す場合、コネクタ10や
フラットワイヤハーネス2aを傷つけないようにトリミ
ング加工を行わなければならず、このため作業者は多大
な注意力や、労力などの煩雑な作業を必要とされたので
作業性が悪く、また、これのためにとられる多くの時間
をも必要としなければならなかった。
【0019】本発明は、ルーフライナなどの成形体と電
線、そして電装品をモジュール化することにある。ここ
で言うモジュール化とは、概ね各部品類を一体化して省
力化をはかり、そしてこれにともなう価格の低減化をは
かることを言うもので、例えば自動車の組立作業に関す
る工程を簡素化するといったことを主眼として、ルーフ
ライナなどの成形体とワイヤハーネスなどの電線類、そ
してこれらに付随する電装品の一体化をはかるものであ
る。
【0020】そして、その具体的な一例として、フレキ
シブルフラット回路体、フレキシブルプリント回路体、
丸導体のリボン電線からなる回路体、フラット電線から
なる回路体などのフラットワイヤハーネスなどに用いら
れる電線類を、ルーフライナなどの成形体とともにイン
サート成形して一体成形品としルーフモジュールを構成
する際に、これと電装品との電気的な接続を簡単にしか
も確実に行なえる中継部品を提供することにある。
【0021】また、本発明は、例えば従来のように自動
車の天井部分へルーフライナ、電線、電装品とを別々に
取り付けて自動車の天井部分を仕上げてゆくといった組
立作業をより簡単にしかも迅速にできるように成形体の
モジュール化をはかり、その具体例としてルーフライナ
の一体化構造を目指し、その成果の一つとして例えばル
ーフライナ、各種の電線類などやまたその他の各種電装
品を一体化した成形品もしくは組立品また組付品とし
て、ルーフモジュールなどの成形体モジュールを提供す
ることにある。
【0022】さらに本発明は、前記の成形体モジュール
の製造方法に関するもので、前記のようなルーフライナ
などの成形体と電線とのモジュール化を進めるに際し、
例えば自動車の組立作業に関する工程を簡素化すること
を主眼としたルーフライナなどの成形体とワイヤハーネ
スなどの各種電線類の一体化のための製造方法に関し、
ルーフライナなどの成形体とこの成形体にインサート成
形されて一体化された電線類と、電装品と、中継部品と
を一体的に組み付けて迅速にしかも容易にルーフモジュ
ールなどの成形体モジュールを製作することを目的と
し、製造工程の容易化、迅速化およびこれにともなう省
力化をはかることにある。
【0023】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に係る発明は、成形体にインサート成形さ
れて一体化された電線と電装品とを電気的に接続する中
継部品であって、電線との接続側に第1の電気接続部を
設け、もう一方に電装品に設けられた電気接続部と接続
するための第2の電気接続部を設けた中継部品としたの
である。
【0024】このような手段を採用することで、ルーフ
ライナなどの成形体にインサート成形された電線と電装
品との接続に中継部品を用いて前記両者を電気的に接続
が可能となり、電気的接続部分の周辺部位の部品を減ら
すことが可能となる。従って価格の低減化をはかること
が可能となり、ルーフライナなどの成形体周辺の電気関
係部品を減らして成形体周辺の価格を総合的に低くでき
るとともに、これまでどおりルーフライナなどの成形体
内部の電線と電装品とは安定した電気的性能を維持でき
る。
【0025】そして、請求項2の発明は、請求項1に記
載の中継部品に係る発明であって、第1の電気接続部は
圧接端子であり、第2の電気接続部はバスバー受入部で
ある中継部品としたのである。
【0026】このような手段を採用することで、組立時
のほかに、点検、修理などの理由で電装品の周辺部位を
分解する時でも、具体的にしかも簡単に電線と電装品と
を分離したりまた接続でき、迅速に電装品周辺の点検、
修理作業を行うことが可能となる。
【0027】詳しく説明すると、中継部品の圧接端子の
先端部は先細りとなっていて鋭利な先端形状となってお
り、これによりルーフライナなどの成形体の基材を突き
破って電線の絶縁被覆体を剥離し、電線内部の導体と確
実な電気的接続が迅速になされる。これとともに、中継
部品のバスバー受入部と電装品に設けられた電気接続部
とが互いに接触し、電気的接続が簡単にしかも迅速に行
えるようになる。
【0028】ここで、点検、修理などの理由で、ルーフ
ライナなどの成形体に取り付けられた電装品の周辺部位
が分解された時に、一度、圧接接続された場所に再び同
じ中継部品を用いて圧接接続しようとすると、中継部品
に備えられた中継バスバーの圧接端子により、電線導体
部の一部に圧接端子によって削れた部分などが残ること
が心配される。そして、このようにして削られた部分に
再び同じ中継部品を取り付けようとしても接圧が安定し
ないという不具合が発生することが考えられる。
【0029】しかし、このような問題に対しても、点
検、修理などのための分解作業を行うに際して、組み立
て当初に取り付けられた中継部品の中継バスバーの圧接
端子とバスバー受入部との間隔および中継部品の全長を
変更してこれと置き換えた他の新たな中継部品を用いれ
ば、上記の接圧が安定しないという不具合の発生を防止
でき、引き続き安定した電気的接続を行うことが可能と
なる。
【0030】さらに、請求項3に係る発明では、少なく
とも成形体と成形体にインサート成形されて一体化され
た電線と、電装品と、電線と電装品とを電気的に接続す
る中継部品とからなる成形体モジュールであって、中継
部品の電線との接続側に第1の電気接続部を設けて電線
と接続し、中継部品のもう一方に電装品に設けられた電
気接続部と接続するための第2の電気接続部を設けて電
装品と接続した成形体モジュールとしたのである。
【0031】このような手段を採用することで、成形体
およびこれと一体化された電線と、電装品と、中継部品
とを一体的に組み付けることが可能となり、従来のよう
に成形体、電線、電装品とを別々に取り付けて所定の部
分を仕上げてゆくといった組立作業を簡単に行うことが
できるようになる。また、簡単に所定の部位へ取り付け
可能な組付性に優れた成形体モジュールを提供すること
ができる。そして、このような手段を採用することで、
組立時のほか、点検、修理などの理由で電装品の周辺部
位を分解する時でも、簡単に電線と電装品とを分離した
りまた接続でき、迅速に電装品周辺の点検、修理作業を
行うことができるようになる。
【0032】また、請求項4の発明は、請求項3に記載
の成形体モジュールに係る発明であって、中継部品は、
電線と電装品とを接続するに際し、取り付けおよび取り
外しが可能な形態である成形体モジュールとしたのであ
る。
【0033】このような手段を採用することで、組立時
のほかに、点検、修理などの理由で成形体に取り付けら
れた電装品の周辺部位を分解する時でも、簡単に電線と
電装品とを分離したりまた接続でき、迅速に電装品周辺
の点検、修理作業を行うことができるようになる。
【0034】また、点検、修理などの理由で、成形体に
取り付けられた電装品の周辺部位が分解された時に、組
立時の当初に取り付けられた中継部品を再び使用する際
に様々な不具合が発生する場合には、当初の中継部品に
置き換えて他の新たな中継部品を用いることで、容易に
不具合に対処できるようになる。
【0035】また、請求項5の発明は、請求項3または
4に記載の成形体モジュールに係る発明であって、第1
の電気接続部は圧接端子であり、第2の電気接続部はバ
スバー受入部であり、電装品に設けられた電気接続部は
バスバーである成形体モジュールとしたのである。
【0036】このような手段を採用することで、組立時
のほかに、上述した点検、修理などの理由でルーフライ
ナなどの成形体に取り付けられた電装品の周辺部位を分
解する時でも、具体的にしかもより簡単に電線と電装品
とを分離したりまた接続でき、より迅速に電装品周辺の
点検、修理作業を行うことが可能となる。
【0037】具体的に説明すると、中継部品の圧接端子
の先端部は先細りとなっていて鋭利な先端形状となって
おり、これによりルーフライナなどの成形体の基材を突
き破って電線の絶縁被覆体を剥離し、電線内部の導体と
確実な電気的接続が迅速になされる。そして更に圧接端
子の接続とともに、中継部品のバスバー受入部と電装品
に設けられたバスバーとが互いに嵌合されて、いわゆる
雄雌結合の状態となり電気的接続が簡単にしかも迅速に
行えるようになる。
【0038】さらにまた、点検、修理のための分解作業
を行うに際し、組み立て当初の中継部品の圧接端子とバ
スバー受入部との間隔および中継部品の全長を変更して
これと置き換えた他の新たな中継部品を用いれば、上記
の接圧が安定しないという不具合発生を防止できる。こ
のようにすることで、点検、修理などのためにルーフラ
イナなどの成形体に取り付けられた電装品周辺部を分解
し、再度、組み立てたとしても、引き続き初期の安定し
た電気的接続を確保することができる。
【0039】また、請求項6の発明は、請求項3〜5の
いずれか1項に記載の成形体モジュールに係る発明であ
って、成形体として、自動車の天井に取り付けられるル
ーフライナを用いてルーフモジュールを構成した成形体
モジュールとしたのである。
【0040】このようにすることで、自動車の天井に取
り付けられて用いられるルーフライナおよびこれと一体
化された電線と、電装品と、中継部品とを一体的に組み
付けることが可能となって、いわゆるルーフモジュール
化を達成することができ、これにより従来のように自動
車の天井部分へルーフライナ、電線、電装品とを別々に
取り付けて自動車の天井部分を仕上げてゆくといった組
立作業を簡単に行うことができるようになる。又これと
ともに総合的に価格の低減化もはかれる。
【0041】また、ルーフライナにインサート成形され
た電線と電装品との接続に中継部品を用いて前記両者を
電気的に接続が可能となったので、ルーフライナに取り
付けられる電気的接続部分の周辺部位の部品を減らすこ
とが可能となる。さらに、ルーフモジュールとするため
の組立時のほか、点検、修理などの理由で自動車の天井
部分に設けられた電装品の周辺部位を分解する時でも、
簡単に電線と電装品とを分離したりまた接続でき、迅速
に自動車の天井に取り付けられた電装品周辺の点検、修
理作業を行うことができるようになる。
【0042】そして、請求項7に係る発明では、所定の
成形体を形成可能な金型のキャビティ内に所定の電線を
セットし、次いで、少なくとも成形体の基材をキャビテ
ィ内に充填して成形体および電線をインサート成形し、
その後、所定の電装品と電線とを中継部品で電気的に接
続する成形体モジュールの製造方法としたのである。
【0043】このような手段を採用することで、成形体
およびこれと一体化された電線と、電装品と、中継部品
とを一体的に組み付けて迅速にしかも容易に成形体モジ
ュールとすることが可能となり、従来のように成形体、
電線、電装品とを別々に取り付けて所定の部分を仕上げ
てゆくといった組立作業の迅速化およびこれにともなう
省力化をはかることが可能となる。
【0044】そして、請求項8の発明は、請求項7に記
載の成形体モジュールの製造方法に係る発明であって、
インサート成形の次に、成形体にトリミング処理を施
し、トリミング処理の際に成形体の周辺端部に残された
バリと成形体の電装品取付部より表にはみ出した電線部
分とを同時にトリミング処理する成形体モジュールの製
造方法としたのである。
【0045】このような手段を採用することで、従来技
術のように成形体のトリミング処理いわゆるバリ取り作
業の際に、コネクタ類などが型や工具、治具などの周辺
部材にかみ込むなどしてトリミング工程が成立しないと
いう問題を解決することが可能となり、電線類を成形体
にインサート成形した後に、成形体のトリミング処理に
関連した作業性を大幅に向上して、製造工程における省
力化、迅速化をはかることができる。
【0046】そしてまた、作業者は従来のようなコネク
タ類やフラットワイヤハーネスなどの電線を傷つけない
ように留意しながらトリミング処理すなわちバリ取り作
業を行う必要性が無くなり、作業者に対して課せられる
多大な注意力や、労力などの煩雑な作業内容を大幅に低
減することができる。従ってバリ取り工程の作業性は向
上し、製造工程における省力化、迅速化をはかることが
可能となる。
【0047】そして、請求項9の発明は、請求項7また
は8に記載の成形体モジュールの製造方法に係る発明で
あって、成形体として、自動車の天井に取り付けられる
ルーフライナを用いてルーフモジュールを構成した成形
体モジュールの製造方法としたのである。
【0048】このようにすることで、自動車の組立作業
の際に自動車の天井部分に、ルーフライナ、ワイヤハー
ネスなどの電線類と、各種の電装品をそれぞれ取り付け
るには、比較的、手間や時間がかかるという問題があっ
たが、前記のごとくルーフモジュール化すれば、組立作
業が容易となり製造工程の迅速化をはかることができ
る。又これに付随して総合的に価格の低減化もはかれ
る。
【0049】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る電線2、2a
の一例として、フレキシブルフラット回路体の一種であ
るフラットワイヤハーネス2aをルーフライナ1にイン
サート成形した自動車の天井に関して、フラットワイヤ
ハーネス2aと電装品3とを電気的に接続するための中
継部品5a、5bに係る実施形態について、図1〜図6
にもとづいて説明する。
【0050】また、それとともに、このような中継部品
5a、5bと、ルーフライナ1にフラットワイヤハーネ
ス2aなどの電線2aをインサート成形した少なくとも
前記2つの部材以上からなるルーフモジュールYと、電
装品3とを組み合わせて形成した一体化構造すなわち前
記少なくとも3部品以上からなるルーフモジュールZの
実施形態について、図1〜図6にもとづいて説明する。
【0051】ここでルーフライナ1は、自動車の天井に
用いられるために製作された成形体1であるので、これ
を別に成形天井と呼称してもよい。また、ここでは、フ
ラットワイヤハーネス2aなどの電線2aとルーフライ
ナ1とを一体化したルーフモジュールYの表皮1b側を
ルーフモジュールの下面側、これと反対側のルーフモジ
ュールYの面を上面側とする。また、前記従来の各物品
と同じ呼び名の部分には、それらに付されたのと同一符
号を付しその構造についての詳細な説明を省略した。
【0052】図1はフラット電線いわゆるフラットワイ
ヤハーネス2aをルーフライナ1にインサート成形した
後のルーフライナ1の電装品取付部1cすなわちここで
は開口部1cの周辺部を示した拡大斜視図である。この
開口部1に所定の電装品3が収まるようになっている。
【0053】ここで、電装品取付部1cは、図1で示さ
れるような周囲がルーフライナ1で取り囲まれて略矩形
型をした形態の開口部1cであってもよく、また周囲の
ルーフライナ1の部分が一部取り除かれた凹形状の開口
部であってもよく、そして丸型、楕円型、そしてこれら
を変形した形状の開口部であってもよく、更にこれら前
記のような形状でルーフライナ1を貫通しない溝形状を
した電装品取付部であってもよく、本発明の電装品取付
部はどのような形態であってもよい。
【0054】そして図1では、ルーフライナ1にインサ
ート成形されたフラットワイヤハーネス2aの導体2b
がルーフライナ1の開口部1cより3本ほど見えてい
る。また、フラットワイヤハーネス2aは、ルーフライ
ナ1内で折曲部2dにて略直角に折り曲げられて、ルー
フライナ1とともにインサート成形され一体化されてい
る。
【0055】このようにすることで、従来技術のような
ルーフライナ1の上記トリミング作業に支障をきたすと
いう問題がなくなる。具体的に説明すると、トリミング
作業いわゆるバリ取り作業の際に、図8および図9で示
される従来のルーフライナ1にフラットワイヤハーネス
2aをインサート成形した一体品であると、コネクタ1
0が型や工具、治具などの周辺部材にかみ込むなどして
上記トリミング工程が成立しないという問題があった。
【0056】しかし、図1に示されるような形態とする
ことで、ルーフライナ1のバリ取りが容易となった。そ
して電線2aをルーフライナ1にインサート成形した後
に、ルーフライナ1の上記トリミング作業を大幅に向上
することが可能になり、製造工程における省力化、迅速
化が促進された。
【0057】このようにして、所定の形態をしたルーフ
ライナ1および電線2aなどからなるルーフモジュール
Yは、それぞれの取付孔にボルトなどのねじ類、ビス、
ピン、リベット、クリップ、クランプなどの金属製もし
くは樹脂製などの止具によって、自動車天井に設けられ
た所定のフレーム部分に簡単に取り付け可能となる。
【0058】図2は電装品3とフラットワイヤハーネス
2aとを中継部品5a、5bを介して接続する際の縦断
面図である。図2に示されるように、ルーフライナ1は
主に基材1aからなる層と表皮1bからなる層で構成さ
れるが、ルーフライナ1には基材1aからなる層の略中
間部分にフラットワイヤハーネス2aがインサート成形
されて一体化されている。そしてまたフラットワイヤハ
ーネス2aは、導体2bと絶縁被覆体2cとからなって
いる。
【0059】ここで図2では、フラットワイヤハーネス
2aはルーフライナ1の基材1aの略中間部分にインサ
ート成形されてルーフモジュールYが形成されている
が、例えば、ルーフライナ1の基材1aと表皮1bとの
間にフラットワイヤハーネス2aが設けられるようにイ
ンサート成形されてルーフモジュールYを構成してもよ
く、本発明のフラットワイヤハーネス2aなどの電線2
a類は、ルーフライナ1内のいかなる部位にインサート
成形されてもよい。
【0060】図2に示されるように、ルーフライナ1の
開口部1cに電装品3を取り付けて、その後、中継部品
5aを矢印Eで示される取付方向Eに向かって押し下げ
るなどして、ルーフライナ1にインサート成形されたフ
ラットワイヤハーネス2aと電装品3に設けられたバス
バー4とを電気的に接続させて、ルーフモジュールZを
形成する。
【0061】中継部品5a、5bについて詳細に見れ
ば、中継部品5a、5bのフラットワイヤハーネス2a
との接続側に第1の電気接続部6aを設けてフラットワ
イヤハーネス2aと電気的に接続し、中継部品5a、5
bのもう一方に電装品3に設けられた電気接続部4と接
続するための第2の電気接続部6bを設けて電装品3と
電気的に接続される。
【0062】第1の電気接続部6aから第2の電気接続
部6bにかけて、バスバー本体部6cを介して通電され
るが、主にバスバー本体部6cの周辺部位は、絶縁用の
樹脂材料を用いて射出成形などにより成形される樹脂成
形部分5cで保護されており、これにより電気的な接触
不良や漏電などの不具合の発生を防止している。このよ
うにして中継部品5a、5bの中継バスバー6を介して
フラットワイヤハーネス2aと電装品3とは電気的に接
続される。
【0063】そして、図2に表わされる各々の部品から
なる全体の構造を詳しく見れば、ルーフライナ1と、ル
ーフライナ1にインサート成形されて一体化されたフラ
ットワイヤハーネス2aと、電装品3と、フラットワイ
ヤハーネス2aと電装品3とを電気的に接続する中継部
品5a、5bとが準備されていて、これらの各種部品類
をそれぞれ所定の部位にて組み付けることでルーフライ
ナ1の一体化構造がなされ、ルーフモジュールZが形成
される。
【0064】前記のように一体化すれば、ルーフライナ
1およびこれにインサート成形されたフラットワイヤハ
ーネス2aなどの電線2a類、電装品3、そして中継部
品5aもしくは5bとが一体化された一つの構造体いわ
ゆるルーフモジュールZとなるので、自動車の天井部分
へこのようなルーフモジュールY、Zを簡単に組み付け
ることが可能となり、従来のように自動車の天井部分へ
ルーフライナ1、電線2などの電線類、電装品3とを別
々に取り付けて自動車の天井部分を仕上げてゆくといっ
た比較的煩雑な組立作業の省力化をはかることができ
る。
【0065】また図2より、中継部品5a、5bは、フ
ラットワイヤハーネス2aと電装品3とを電気的に接続
するに際して、取り付けおよび取り外しが可能な形態い
わゆる嵌脱自在な形態となっていることが判る。具体的
に説明すると、図2を詳細に見れば判断できるように、
中継部品5a、5bは、フラットワイヤハーネス2aが
インサート成形されたルーフライナ1と、電装品3に設
けられたバスバー4とを接続したりまた点検、修理時に
それぞれを取り外す際に、容易に取り付け可能でしかも
容易に取り外しが可能な形態となっている。
【0066】ここで言う容易に取り付け可能でしかも容
易に取り外しが可能な形態とは、そのような作業を迅速
に行うことができる形態であればいかなる形態であって
もよく、そのため例えば専用の治工具などを用いて前記
のような取り付け、取り外し作業を行ってもよいが、そ
のような治工具などを用いずに手作業で前記取り付け、
取り外し作業を行える形態であってもよい。
【0067】前記した形態を採用すれば、例えば組立時
すなわち自動車を組み立てる工程において、自動車天井
の所定の位置に、前記一体化された一つの構造体いわゆ
るルーフモジュールZを組み込むに際して、前記ルーフ
モジュールZを迅速に準備することができる。フラット
ワイヤハーネス2aがインサート成形されたルーフライ
ナ1すなわちルーフモジュールYと電装品3とを中継部
品5aを用いて定められたとおりに接続すれば、前記ル
ーフモジュールZを簡単に素早く用意できるからであ
る。
【0068】さらに図2に表わされた構造からも判断で
きるように、点検、修理などの理由で電装品3の周辺部
位を分解する時でも、簡単にワイヤハーネス2aなどの
電線2aと電装品3とを分離したりまた接続でき、より
迅速に電装品3周辺の点検、修理作業を行うことが可能
となる。
【0069】なお図2では、第1の電気接続部6aは圧
接端子6aすなわち圧接バスバーとなっており、第2の
電気接続部6bはバスバー受入部6bとなっていて、ま
た電装品3に設けられた電気接続部4はバスバー4とな
っているが、本発明では、第1の電気接続部6a、第2
の電気接続部6b、また電装品3に設けられた電気接続
部4の形態はどのような形態であってもよい。
【0070】例えば、図2で示される中継バスバー6
は、第1の電気接続部6aと第2の電気接続部6bが雌
嵌合部を有する端子の形状であってもよい。具体的に説
明すると、図2ではバスバー受入部6bが図5にも示さ
れるような矩形断面をした筒状部6gを備えた形状とな
っており、この部分に電装品3に設けられたバスバー4
が挿入されて雄雌結合がなされるが、例えば、図2に示
される第1の電気接続部6aの部分もバスバー受入部の
形状とするとともに、フラットワイヤハーネス2aにも
バスバーを設けて、これらを雄雌結合させる形態として
も良い。この場合、ルーフライナ1を形成する成形体1
は、柔軟なポリマー材からなる成形体1のほかに、例え
ば硬質なポリマー材からなる成形体1であってもよい。
【0071】中継部品5aに取り付けられているルーフ
ライナ1側の圧接端子6aすなわち圧接バスバーは、フ
ラットワイヤハーネス2aと導通するために、ルーフラ
イナ1の基材1aを突き破り、しかも電線2aの絶縁被
覆体2cをも剥離して電線2a内部の導体2bと確実に
電気的な接続をするために、ルーフライナ1側のバスバ
ーは図5でも示されるように鋭利な先端形状となってい
る。本発明の一実施形態では、ルーフライナ1からなる
ルーフモジュールY全体が、主に柔軟な性質を有する成
形体1であるので、圧接端子6aはルーフライナ1を突
き破ってその内部の電線2aと圧接接続が可能となる。
【0072】ここで、中継部品5a、5bの第1の電気
接続部6aの長さ量すなわち圧接端子6aの長さL3
は、中継部品5a、5bを所定の位置に嵌め込んで電気
的な接続を行なった際に、柔軟な成形体1であるルーフ
ライナ1の表皮1bより、圧接端子6aの先端部6dが
ルーフライナ1の表面より突き出さない程度の長さ量に
設定してある。具体的に説明すると、樹脂成形部分5c
より圧接端子6aの先端部6dまでの圧接端子6aの長
さL3は、ルーフライナ1の全体の厚みT1、または、
ルーフライナ1の基材1aの厚みT2よりも短い長さの
量としている。
【0073】ここで、ルーフライナ1の全体の厚みT1
やルーフライナ1の基材1aの厚みT2について詳しく
説明すると、このような厚みT1、T2は、例えば柔軟
な成形体1からなるルーフライナ1で形成されたルーフ
モジュールYが、他の外力によってつぶされたり変形さ
れたりするようなことなく略自然に放置した状態であっ
たり、また外部から力などの影響をほとんど受けない状
態のもとにおいて、測定、計測される厚みを指してい
る。
【0074】このようにすることで、ルーフライナ1と
電装品3との組立時に、鋭利な先端形状の圧接端子6a
が、柔軟な成形体1であるルーフライナ1の表皮1bさ
えも突き破ってルーフライナ1の表に出るという不具合
は発生することもなく、圧接端子6aはルーフライナ1
の内部に収まりながらもフラットワイヤハーネス2aと
電気的に接続される。
【0075】そして又このようにすれば、ルーフライナ
1の表皮1bより鋭利な先端形状の圧接端子6aが突き
出さないので安全である。仮にルーフライナ1の表皮1
bが1ヶ所破れると、その部分を基点に表皮1bの破れ
が進行してしまうという心配も考えられ、そのようなル
ーフライナ1は不良品とされるので歩留まりが悪く生産
性の向上も望めない。
【0076】ほとんどのルーフライナ1は主にクッショ
ン材などの柔軟な成形体1から製作されるが、安全性を
重視すれば、自動車という限られた空間内においては、
例えば圧接端子6aの周辺近傍部のルーフライナ1に不
用意に手や頭が当たったとしても、圧接端子6aの先端
部6dの影響を少なくするために、図2に示されるよう
に樹脂成形部分5cより圧接端子6aの先端部6dまで
の圧接端子6aの長さL3は、ルーフライナ1の基材1
aの厚みT2よりも短い長さ量に設定することが好まし
い。
【0077】ルーフライナ1はクッション材としての役
目も要求され、そのためルーフライナ1などの材質の点
から安全性を要求すれば、仮に不用意に手や頭がルーフ
ライナ1に当たったとしても少しでも痛みを和らげるた
めに、ルーフライナ1などの成形体1には柔軟な性質を
有する材質が選択されて適用される。
【0078】また、さらに安全性を考慮すれば、図2に
も示されるように、圧接端子6aの先端部6dがルーフ
ライナ1に突き刺さる位置は、ルーフライナ1に取り付
けられる電装品3の外枠3aの部分と同位置か、または
前記電装品3の外枠3aの部分よりも電装品3の内側に
収まる位置に設けることが望ましいものと考えられる
が、本発明では圧接端子6aの先端部6dはルーフライ
ナ1のいかなる位置に突き刺さるように設定されてもよ
い。
【0079】一方、中継部品5a、5bの電装品3側の
バスバー受入部6bと、電装品3に設けられたバスバー
4との接続は、図2、図5に示されるように雄雌結合で
電気的な接続を行っている。中継部品5a、5bのバス
バー受入部6bに設けられた箱型形状の筒状部6gと、
電装品3に設けられたバスバー4のバスバー接続部4a
とを嵌合させて取り付けると、これとともに上述したよ
うに、中継部品5a、5bの圧接端子6aとフラットワ
イヤハーネス2aの導体2bとが互いに電気的に接続さ
れる。
【0080】中継部品5a、5bに設けられたバスバー
受入部6bの箱型形状をした筒状部6gと、電装品3の
バスバー接続部4aとの雄雌結合を迅速にまた確実に行
なうために、電装品3に設けられたバスバー4の先端部
4cの周辺には、2ヶ所の傾斜部4dが設けられてお
り、これはバスバー4の先端部4cを中心として一対の
傾斜部4dとなっていて、いわゆるタブ形状が形成され
ている。
【0081】また、前記の箱型形状をした筒状部6g
は、図5でも示されるように貫通孔形状となっている。
これはバスバー受入部6bに設けられた箱型形状の筒状
部6gと、電装品3に設けられたバスバー4のバスバー
接続部4aとを嵌合させる際に、バスバー4が筒状部6
gを通り抜けて、バスバー4の先端部4cと中継部品5
a、5bの下面部5eとを互いに突き当たるようにさせ
て、ルーフライナ1と電装品3への中継部品5a、5b
の取り付け作業を終了させるとともに、中継部品5a、
5bの位置決めもまた同時に行なうためである。
【0082】このような位置決めによって、中継部品5
a、5bとルーフライナ1とを互いに接続して組み立て
る際に、先に説明したような中継部品5a、5bに設け
られた圧接端子6aの先端部6dがルーフライナ1の表
皮1bを突き破ってルーフライナ1の表に突出してしま
うという事態を未然に防ぐ作用の一つとして働くことも
期待できる。
【0083】また、図2に示されるように、電装品3に
設けられたバスバー4の先端部4cから折曲部4eまで
の長さすなわちバスバー接続部4aの長さL6は、中継
部品5a、5bのバスバー受入部6bに設けられた筒状
部6gの最下端部より樹脂成形部分5cの下面部5eま
での長さすなわち中継部品5a、5bのバスバー受入部
6bの長さL4よりも余裕をとって長く設定されてい
る。これにより、バスバー4の先端部4cと中継部品5
a、5bの下面部5eとが互いに突き当たって、上記の
位置決めが確実になされることになる。
【0084】電装品3に設けられたバスバー4の先端部
4cは、主に、バスバー接続部4aとバスバー本体部4
bとからなり、バスバー本体部4bは電装品3の内部に
設けられた所定の電気回路部品などに接続されている。
そしてバスバー4の先端部4cは、電装品3の上面部3
bよりも電装品3の外側に突き出さないようにするため
に、電装品3の外枠3aの上面部3bよりも電装品3の
内側に収まるように設けられている。
【0085】このようにすることで、バスバー4の先端
部4cが、電装品3の外枠3aよりも外側に突き出さな
いので、組立時や、また点検、修理などの理由で電装品
3を分解する時に、電装品3の取り扱い性が向上する。
【0086】なお、電装品3に設けられた電気接続部4
と中継部品5a、5bの第2の電気接続部6bとの接続
方法は、上記に説明した接続形態以外に、例えば異形状
の端子にばね復元力による弾性力を与えて、ばね構造に
よる電気的な接続方法などを用いてもよい。
【0087】上に述べたようにすることで、ルーフライ
ナ1にインサート成形されたフラットワイヤハーネス2
aと電装品3との接続に中継部品5a、5bを用いて前
記両者を電気的に接続が可能となり、図9に示されるよ
うな電気的接続部分の周辺部位の部品を減らすことが可
能となる。従って価格の低減化をはかることが可能とな
り、ルーフライナ1周辺の電気関係部品を減らしてルー
フライナ1周辺の価格を総合的に低くできるとともに、
これまでどおりルーフライナ1内のフラットワイヤハー
ネス2aと電装品3とは安定した電気的性能を維持でき
る。
【0088】図3は、自動車の天井へルーフライナ1の
一体成形品を組み付ける際に用いられる当初の中継部品
5aを示した縦断面図である。具体的に説明すると、ル
ーフライナ1にインサート成形されたフラットワイヤハ
ーネス2aと、電装品3とを電気的に接続するために用
いられる中継部品5aであるが、自動車の天井へ前記ル
ーフライナ1の一体成形品を組み付ける当初の時点で取
り付けられる中継部品5aの一例である。次に説明する
別の中継部品5bよりも、中継バスバー6の第1の電気
接続部6aすなわちここでは圧接端子6aと、第2の電
気接続部6bすなわちここではバスバー受入部6bとの
間隔X1が狭められて設定されている。
【0089】図4は、電装品3周りの点検、修理を行っ
た後に、組み立て当初の中継部品5aに置き換えて使用
する新たな中継部品5bを示した縦断面図である。本発
明の一実施形態では、当初用いられていた中継部品5a
よりも新たな中継部品5bのほうが、中継バスバー6の
第1の電気接続部6aすなわちここでは圧接端子6a
と、第2の電気接続部6bすなわちここではバスバー受
入部6bとの間隔X2を余裕をもって広くなるように設
定してある。
【0090】本発明ではこのような形態に限らず、組み
付け当初の前記中継部品5aと、分解、点検、修理後に
新たに付ける前記中継部品5bとを比較して、第1の電
気接続部6aすなわちここでは圧接端子6aの位置をず
らした中継部品を用いればよく、本発明の目的を損なわ
ない形態の中継部品であればいかなる形態の中継部品を
用いてもよい。
【0091】このようにすることで、以下に説明のとお
り電装品3を点検、修理する際に次のような改善内容を
期待できる。例えば、点検、修理などの理由で、ルーフ
ライナ1に取り付けられた電装品3の周辺部位が分解さ
れた時に、組立時の当初に取り付けられた中継部品5a
を再び使用する際に様々な不具合が発生する場合には、
当初の中継部品5aに置き換えて他の新たな中継部品5
bを用いることで、容易に不具合に対処できるようにな
る。
【0092】具体的に説明すると、点検、修理などの理
由で電装品3の周辺部位が分解された時に、一度、圧接
接続された場所に再び同じ中継部品5aを用いて圧接接
続しようとすると、中継部品5aに備えられた中継バス
バー6の圧接端子6aにより、フラットワイヤハーネス
2aの導体2bの一部に圧接端子6aによって削れた部
分などが残る。このように圧接端子6aによって一部削
り取られた導体2bの部位に再び中継部品5aを取り付
けようとしても接圧が安定しないという不具合の発生が
心配される。
【0093】しかし、このような問題に対しても図2〜
図4に示されるように、点検、修理のための分解作業を
行うに際して、組み立て当初に取り付けられた中継部品
5aの中継バスバー6の圧接端子6aとバスバー受入部
6bとの間隔X1および中継部品5aの全長L1を変更
してこれと置き換えた他の新たな中継部品5bを用いれ
ば、上記の接圧が安定しないという不具合の発生を防止
できる。
【0094】図2ではまた、点検、修理のための分解作
業を行った後の状態をも想定しており、当初の中継部品
5aよりも圧接端子6aとバスバー受入部6bとの間隔
X2および全長L2を長くした他の新たな中継部品5b
を中継部品5aに置き換えて用いることで、前記のよう
な接圧が安定しないという不具合が発生しないように対
処している。このようにすることで、点検、修理などの
ために電装品3の周辺部を分解し、再度、組み立てたと
しても、引き続き初期の安定した電気的接続を確保する
ことができる。
【0095】図5は、中継部品5aの中継バスバー6を
拡大した斜視図である。中継部品5aは、中継バスバー
6の主にバスバー本体部6cの周囲に樹脂成形部分5c
を設けて一体成形品とし、樹脂成形部分5cで絶縁され
た状態となっている。第1の電気接続部6aは、圧接端
子6aすなわち圧接バスバーの形状となっており、第2
の電気接続部6bは、バスバー受入部6bの形状となっ
ている。このバスバー受入部6bと電装品3に設けられ
た電気接続部4すなわちここではバスバー4とが互いに
嵌合されて、いわゆる雄雌結合の状態となり電気的接続
が簡単にしかも迅速に行えるようになる。
【0096】圧接端子6aについて詳しく説明すると、
図5に示される圧接端子6aすなわち圧接バスバーには
略U字状をしたスリット6eの部分が設けられてあり、
このスリット6eの部分に被覆されたフラットワイヤハ
ーネス2aなどの電線2a類を圧接工具などを用いて圧
入することにより、絶縁被覆体2cの剥離と導体2bの
接続を同時に行なえるようにしている。
【0097】そして中継部品5aの圧接端子6aの先端
部6dには、スリット6eを中心として2ヶ所の傾斜部
6fが設けられている。すなわち圧接端子6aの先端部
6dには、いわゆる一対の傾斜部6fが形成されてお
り、先細りとなっていて鋭利な先端形状となっている。
ここで、一対の傾斜部6fの長さはスリット6eの長さ
と略同じ長さに設定されている。
【0098】圧接端子6aの先端部6dは、前記で説明
したような鋭利な先端形状となっているので、柔軟な性
質を有するルーフライナ1の基材1aを突き破ってフラ
ットワイヤハーネス2aの絶縁被覆体2cを剥離し、電
線2a内部の導体2bと確実な電気的接続が迅速になさ
れる。このようにして、電装品3とフラットワイヤハー
ネス2aとを、迅速で簡単に電気的接続をなしえること
が可能となる。
【0099】また、第2の電気接続部6bであるバスバ
ー受入部6bには矩形断面をした筒状部6gがあり、こ
の筒状部6gに電装品3に設けられたバスバー4が挿入
されて、いわゆる雄雌結合がなされる。このようにする
ことで、上記で説明した組立時のほかに、上述したよう
な点検、修理などの理由で電装品3の周辺部位を分解す
る時でも、より具体的にしかも簡単に電線2aと電装品
3とを分離したりまた接続でき、より迅速に電装品3周
辺の点検、修理作業を行うことが可能となる。
【0100】また、中継バスバー6は、主に、第1の電
気接続部6aである圧接端子6aと、第2の電気接続部
であるバスバー受入部6bと、バスバー本体部6cとの
3部位に分けることができる。図2〜図5でも示される
ように、圧接端子6aとバスバー本体部6cとは折曲部
6hにおいて、折曲部6hの外側の曲がり部分は緩やか
な曲率形状で曲げられながらも、折曲部6hの内側の曲
がり部分は外側の曲がり部分よりもやや急な曲率でもっ
て曲げられており、折曲部6hは全体に略直角に折り曲
げられている。またバスバー受入部6bとバスバー本体
部6cとは折曲部6iにおいて前記と同様な形態で略直
角に折り曲げられ、中継バスバー6は全体として略コの
字形状となっている。
【0101】このように中継部品5a、5bに備えられ
た中継バスバー6を全体として略コの字形状に折り曲げ
て、第1の電気接続部6aである圧接端子6aと第2の
電気接続部6bであるバスバー受入部6bとを、共に中
継部品5a、5bの下面部5eより表に突き出し、この
下面部5eと略直角となるように前記両部位を突き出す
とともに前記両部位を略平行して設けることにより、フ
ラットワイヤハーネス2aなどの電線2aがインサート
成形されたルーフライナ1すなわちルーフモジュールY
と、電装品3とを、互いに組み付けて電気的に接続させ
る際に、例えば電気コンセント、ソケット類を電気タッ
プなどに差し込む感覚で、容易に前記両者を組み付けて
一体化し、また同時に電気的な接続を行なうことができ
るようになる。
【0102】ここで言う緩やかな曲率形状とは、中継バ
スバー6を形成する金属製などの板材にクラックなど不
具合が発生しない程度の曲率や曲面を有する程度の曲率
形状であればどのような形状であってもよく、例えば上
述したように、折曲部のうち外側の曲がり部分は緩やか
な曲率形状でありながらも、内側の曲がり部分は屈曲部
形状のように鋭利な直角形状の曲がり部分であってもよ
い。このような形状は、後に説明するプレス加工時に上
記に説明した折曲部形状となり易い。このように、加工
方法やまた板材の材質や厚み寸法など各種要因を併せて
考慮しつつも、折曲部6h、6iの曲率の数値はどのよ
うに設定してもよい。
【0103】例えばプレス加工などを施すなどして、中
継バスバー6を形成する金属製などの板材を加工する際
に、不必要に曲率の小さいいわゆる急カーブの曲率とな
らないように設定して後に説明するプレス加工を行なえ
ば、金属製などの板材に無理な折曲加工を施す必要もな
く、また板材に歪みなどの大きな内部応力を残すことも
ない。そして金属製の板材に割れ部分といったいわゆる
クラックなどが発生しない程度の曲率を形成しつつ、中
継バスバー6を製造することができる。
【0104】なお、バスバー受入部6bの箱型形状をし
た筒状部6gを形成する折曲部6j、6k、6lの曲率
の数値もまた、良好にバスバー4と雄雌結合できしかも
クラックなどの不具合が発生しないように、適宜設定す
ればよい。また、上記折曲部に係る態様は、電装品3に
設けられたバスバー4の折曲部4eについても上述した
折曲部に係る内容と同様なことが言える。
【0105】このように、各折曲部4e、6h〜6lを
上述したとおりの形態とすれば、プレス加工を施して中
継バスバー6やバスバー4を製造して、その後の成形工
程、組立工程などの際に取り扱い性が向上し、前記の各
製造工程の際に不用意に上記のプレス加工部品を取り扱
っても手などに怪我をする危険性を少しでも低減させる
ことができる。
【0106】図2〜図5でも示されるように、中継部品
5a、5bともに、この中継部品5a、5bの上面部5
dと側面部5fとの交わる部位は緩やかな円弧面を描い
て形成された曲率部分5gとなっている。このように、
曲率部分5gを形成することで、上述した組立時のほか
に、点検、修理のための分解作業を行なう際に、当初の
中継部品5aに置き換えて新たな中継部品5bへ交換す
る場合でも、手などでも掴みやすい形状となり、迅速に
中継部品5a、5bの交換作業を行なうことができる。
また、前記のように緩やかな円弧面を描いて形成された
曲率部分5gであれば、手で持つなどといった取り扱い
の際に不用意に手などを傷つけず安全性が高い。
【0107】また図5では、圧接端子6aの先端形状
は、先端部6dが先細りとなっていて鋭利な形状をとな
っているが、このほかにスリット6eに電線2aを導き
入れやすいように略U字状をしたスリット部分の縁を略
Y字型となるように広げ、このような形状として絶縁被
覆体2cを剥離させて導体2bと圧接端子とを電気的に
接続可能となるような先端形状の圧接端子としてもよ
い。また例えば先端部分が花弁のごとき形状をしている
とともに鋭利となっている圧接端子を採用してもよく、
本発明ではいかなる形状の圧接端子すなわち圧接バスバ
ーを用いてもよい。
【0108】上記に説明したルーフライナ1に係る製造
工程の一実施形態として、ルーフライナ1の一体成形品
の製造方法について詳述する。本発明のルーフライナ1
の一体成形品は、所定のルーフライナ1を形成可能な金
型のキャビティ内に所定の電線2aをセットし、次い
で、ルーフライナ1の基材1aとして液状の発泡性樹
脂、ウレタンなどの原料を金型のキャビティ内に充填
し、加熱、加圧により硬化させてルーフライナ1および
電線2aをインサート成形し、その次に、所要の冷却時
間をおいた後にルーフライナ1にトリミング処理を施
し、その後、所定の電装品3と電線2aとを中継部品5
a、5bで電気的に接続するという手順で製造される。
【0109】このような手順でルーフライナ1の一体成
形品を製造することで、図9に示される従来技術のよう
なルーフライナ1の上記トリミング処理いわゆるバリ取
り作業の際に、コネクタ10が型や工具、治具などの周
辺部材にかみ込むなどして上記トリミング工程が成立し
ないという問題を解決することが可能となり、製造工程
において生産性の向上をはかることができる。
【0110】ここで、本発明に用いるルーフライナ1な
ど成形体1の材料としては、硬質材、柔軟材などいかな
る材質を用いてもよい。例えば、基材1aにフォーム材
としてウレタンなどや液状の原料から製造される発泡性
樹脂を用いたり、また、少なくともルーフライナ1など
の柔軟な成形体1の室内側となる面もしくは両面に用い
られる表皮1bに薄い樹脂製のフィルム材を用いたり、
さらにまた不織布材などを用いてもよい。
【0111】好ましくは、ある程度の柔軟性やクッショ
ン性を有しまた肌触りの良い材料であることがよく、そ
のような特性を有する材質であればどのような材料を使
用してもよい。例えば発泡ウレタンシートなどの発泡性
材料は、前記の特性を備えるとともに自動車の室内の異
音発生を防止する効果もあるので、発泡ウレタンシート
などの発泡性材料を本発明のルーフモジュールYを構成
するためのルーフライナ1の材料に用いることが望まし
い。
【0112】また、上記の製造方法の手順、過程におい
て、所定の電装品3と電線2aとを中継部品5a、5b
で電気的に接続するためには、前記所定の中継部品5
a、5bで電気的に接続する製造工程の前に、別に所定
の中継部品5a、5bを予め製造して準備しておく必要
があるが、中継部品5a、5bの製造方法については、
別途、以下に詳しく説明する。
【0113】また、本発明の製造方法では、電線2、2
a類をルーフライナ1にインサート成形した後に、ルー
フライナ1の上記トリミング作業すなわちバリ取り作業
を行うが、その際、ルーフライナ1の開口部1cよりフ
ラットワイヤハーネス2aなどの電線2aを予めルーフ
ライナ1の表に出ないように設定しておいてインサート
成形してもよい。
【0114】一方、インサート成形後にトリミング作業
時すなわちバリ取り作業時に、バリ取りと同時にルーフ
ライナ1の開口部1cより表にはみ出した電線2aの部
分を取り除いて、図1に示されるようにルーフライナ1
の開口部1cより電線2aがはみ出していない状態とな
るように製造してもよい。本発明の一実施形態における
製造方法では、トリミング処理の際にルーフライナ1の
周辺端部に残されたバリとルーフライナ1の開口部1c
より表にはみ出した電線2a部分とを同時にトリミング
処理してルーフライナ1の一体成形品を製造している。
【0115】このため、作業者は図9の従来技術に示さ
れるようなコネクタ10やフラットワイヤハーネス2a
などの電線2aを傷つけないように留意しながらルーフ
ライナ1のトリミング処理すなわちバリ取り作業を行わ
なければならないという必要性が無くなり、作業者に対
して課せられる多大な注意力や、労力などの煩雑な作業
内容を大幅に低減することができる。従ってバリ取り工
程の作業性は向上し、製造工程における省力化、迅速化
をはかることが可能となる。
【0116】次に、図2〜図5に示される上述した中継
部品5a、5bの製造方法について図6とともに以下に
詳しく説明する。図6は、中継バスバー6の展開図であ
り、プレス加工処理を施された端子金属素材6mを表わ
している。ここで、図6に示される各符号は、端子金属
素材6mを中継バスバー6の形状とした際のそれぞれの
呼び名となる部位を指している。
【0117】なお、中継バスバー6の他に電装品3に設
けられるバスバー4の製造方法についても、目的とする
最終的な仕上がり形状などが異なるなどの相違点がある
にしても、プレス加工による打抜加工や折曲加工に係る
製造方法についてはバスバー4と中継バスバー6と共通
した点が多く、電装品3に設けられるバスバー4は次に
説明する中継バスバー6の製造方法と概ね同様な方法で
製作されて所定の形状に仕上げられる。
【0118】まず、導電性を有する平面の金属薄板にプ
レス加工機などによって打抜加工を施し、図6に示され
る所定の展開形状をした端子金具素材6mを形成する。
その際に、圧接端子6aとなる部分、バスバー受入部6
bとなる部分、バスバー本体部6cとなる部分を折曲加
工などして製作できるように、そのような各部分を予め
見込んだ分だけ打ち抜いて所定の展開形状をした端子金
具素材6mを製作する。
【0119】圧接端子6aとなる部分は、先端部6dの
形状となるように、略U字状をしたスリット6eおよび
前記スリット6eと略同じ長さとなる傾斜部6fを備え
るように打抜加工され、圧接端子6aの鋭利な形状をし
た先端部6dが形成される。そして、このような打抜加
工とともに次に説明するバスバー受入部6bとなる部分
にも同時に打抜加工が施される。
【0120】バスバー受入部6bは、図5に示されるよ
うにバスバーを良好に挿入可能となるような矩形断面も
しくは箱型をした角型形状の筒状部6gいわゆる囲繞形
状となっており、この筒状部6gの形状を形成するため
に、図6に示されるように3ヶ所の折曲部6j、6k、
6lを予め見込んでおいて金属薄板よりなる端子金具素
材6mとなるように打抜加工が施される。
【0121】このようにして打ち抜ち抜かれた所定の展
開形状をした端子金具素材6mを前記所定の3ヶ所の折
曲部6j、6k、6lにて折曲加工を施すことで、図5
に示されるような矩形断面をした筒状部6gの形状をし
たバスバー受入部6bが形成される。ここで、上述した
プレス加工工程に前後して、金属製の母材や端子金具素
材6mなどに必要に応じて圧延工程を施してもよいが、
その必要性が特に無ければそのような圧延工程は省略し
てもよい。
【0122】このバスバー受入部6bの筒状部6gの長
さL5は、図2〜図5でも示されるように、樹脂成形部
分5cの手前で終わるような長さ量に設定されており、
バスバー受入部6bが樹脂成形部分5cの内部に入る部
分は、1枚の金属板となっている。このような形状とす
ることで、以下に説明の絶縁用の樹脂材料で射出成形し
て樹脂成形部分5cを形成する際に、金型のキャビティ
を複雑な形状とすることなく、また溶融樹脂材料を金型
キャビティ内から外部に漏らす量を最小限に抑えながら
容易に射出成形を行なえるようになる。
【0123】以上に説明したしたように、中継バスバー
6の製造工程は、プレス加工機などにより打抜加工、折
曲加工が施され、このようにして所定の形状をした中継
バスバー6が製作される。上述したこれらの打抜加工、
折曲加工はプレス加工機の入口に連続した金属薄板いわ
ゆる長尺物よりなる金属製の母材をセットし、プレス加
工機により順送り加工される。金属薄板よりなる母材
は、例えばプレス加工機内に設けられているハンマとア
ンビルなどのプレス用金型により所定の形状をした展開
状態に打ち抜かれて折曲加工などが施されたのちに、所
定の形状をした中継バスバー6として仕上げられる。
【0124】上記した一連のプレス加工機による打抜加
工、折曲加工といった一連の動作について言えば、上記
一連のプレス加工工程を1種類のプレス加工機によって
これを少なくとも1台もしくは複数台用意して行なえ
ば、効率よく所定の形状をした中継バスバー6を製作す
ることができる。
【0125】例えばプレス加工機の入口に連続した金属
薄板いわゆる長尺物よりなる金属製の母材をセットして
1ストロークごとに加工工程が進められ、そしてプレス
加工機の出口では所定の形状をした中継バスバー6が製
作されるようなプレス加工機を用いて上記の製造方法を
行なえば、効率よく迅速に所定の形状をした中継バスバ
ー6を製造することができるが、本発明で行なう製造方
法においては、生産状況などの都合により、異なる製造
工程を行なう各種のプレス加工機を用いて所定の中継バ
スバー6を仕上げてもよい。
【0126】また、本発明で用いられる中継バスバー6
やバスバー4の材質としては、例えば、青銅、銅合金、
アルミニウム合金などを挙げることができるが、本発明
に用いる中継バスバー6やバスバー4は通電機能を有す
る金属材料、その他に電気を良好に通すことのできる導
体であればいかなる材質であってもよく、また、これら
の材質にメッキなどの表面保護処理を施したものであっ
てもよい。
【0127】しかし、中継バスバー6やバスバー4は、
例えば図2や図5に示されるように複雑な形状であるの
で、本発明の中継バスバー6やバスバー4の材質として
は、打抜加工、折曲加工などの塑性加工性に優れ、また
前記の射出成形時にかかる熱や保圧にも耐え、さらに量
産性に優れるととともに価格の点でも満足するような、
総合的に各諸特性を満足する材料を用いることが好まし
い。
【0128】そのような材料としては、具体的には、上
記のような青銅、銅合金、アルミニウム合金などを好適
なものとして挙げることができ、省力化、価格低減化の
観点から見れば、前記の表面保護処理は省略したもので
あることが好ましい。従って、本発明の中継バスバー6
やバスバー4の材質として、一実施形態で用いられた少
なくとも青銅、銅合金、アルミニウム合金のいずれか1
種類以上の金属材料から選ばれてなる中継バスバー6や
バスバー4を本発明に採用することが好適である。
【0129】次に、所定の形状に製作された中継バスバ
ー6を、所定の樹脂成形部分5cを形成可能な金型のキ
ャビティ内にセットし、このキャビティ内にポリブチレ
ンテレフタレート樹脂(PBTと略称する)を所定の圧
力でもって充填し保圧することで射出成形の工程が行わ
れる。以上のような製造方法により中継部品5a、5b
は製作される。
【0130】前記に詳しく説明したように、本発明に使
用する中継部品5a、5bは、プレス加工機などによる
打抜加工・折曲加工された導電性金属板からなる中継バ
スバー6と、絶縁用の樹脂材料を用いて射出成形などに
より成形される樹脂成形部分5cとから一体的に形成さ
れる。樹脂材料は、射出成形が可能でしかも熱可塑性的
な性質を有する樹脂を用いることが、成形性、大量生産
性および価格の点から好ましい。
【0131】そのような、熱可塑性的な性質を有する合
成樹脂としては、例えば、ポリブチレンテレフタレート
樹脂(PBT)、ポリアミド樹脂(PAと略称する)な
どを挙げることができる。本発明の一例で用いられる中
継部品5a、5bの樹脂成形部分5cは、例えばポリブ
チレンテレフタレート樹脂(PBT)からなり、寸法安
定性、強度の安定性、電気的特性などの点で優れてい
る。
【0132】このようにして製造された中継部品5a、
5bは、上記の製造方法で説明した工程において、所要
の冷却時間をおいた後にルーフライナ1にトリミング処
理を施した工程の後に、所定の電装品3と電線2aとを
中継部品5a、5bで電気的に接続する製造工程で用い
られる。
【0133】このような中継部品5a、5bは、これを
不用意に手などで掴んだ際に怪我などをしないように、
上記で説明した中継部品5a、5bの樹脂成形部分5c
に設けられた曲率部分5gに加えて、中継バスバー6や
樹脂成形部分5cの必要な箇所に、R面取りなどの曲面
形状からなる面取り部や、C面取りなどの直線形状から
なる面取り部を設けてもよい。
【0134】本発明に用いる電線としては、例えば、フ
レキシブルフラット回路体、フレキシブルプリント回路
体、丸導体のリボン電線からなる回路体、フラット電線
からなる回路体などのフラットワイヤハーネス2aなど
に用いられる電線2aなどが挙げられ、いかなる形態の
電線を用いてもよい。
【0135】しかし、ルーフライナ1は主に自動車の天
井のように限られた薄いスペースに電線を使用するの
で、本発明に用いる電線には、図1で示されるような偏
平で折り曲げ自在なほどの可撓性を有する電線を使用す
ることが好ましく、そのような電線2aとしてフラット
ワイヤハーネス2aを用いることが好ましい。
【0136】また、本発明に使用される電装品として
は、上で述べた各種ランプ類などの室内灯のほかに、ス
モークセンサ、地磁気センサなどのセンサ類、またサン
ルーフに用いられる電気回路など様々な電装品を挙げる
ことができ、本発明にはあらゆる種類の電装品を用いる
ことができる。
【0137】そして、本発明の成形体1としては、上で
述べたルーフライナ1のほかに、インストルメントパネ
ル周辺部、通常のドア、スライドドア、リヤ用ドアなど
のドア周辺部、そしてリヤパッケージトレイ周辺部など
に使用される成形体にも適用することができ、あらゆる
箇所にモジュール化として展開して、上述した各種多様
な部品類などを成形体モジュールとすることが可能であ
る。
【0138】このような成形体は、例えば自動車内で使
用される場合は、室内という限られた空間内であること
から不用意に手や頭などが当たってもクッションの役目
をするように、柔軟な性質を有する成形体であることが
好ましい。
【0139】このように本発明の成形体モジュールは、
前述したように、あらゆる用途に適用可能であるが、自
動車の組立作業の際に自動車の天井部分に、ルーフライ
ナ1、フラットワイヤハーネス2aおよび各種の電装品
3をそれぞれ取り付けるには、比較的、手間や時間がか
かると考えられているので、自動車の天井部分に取り付
けられるルーフライナ1の周辺部に本発明を適用してル
ーフモジュール化すれば、組立作業が容易となり迅速化
がはかられ、又これとともに総合的に価格の低減化もは
かれるので、本発明をルーフモジュールとして適用する
ことが好ましいと言える。
【0140】
【発明の効果】以上、説明したように本発明の中継部品
によれば、電線をインサート成形して一体化したルーフ
ライナなどの成形体と電装品とを簡単に電気的に接続す
ることが可能となり、確実な電気的接続のできる中継部
品を提供することができる。
【0141】本発明の成形体モジュールによれば、成形
体およびこれと一体化された電線と、電装品と、中継部
品とを一体的に簡単に組み付けることが可能となり、ま
た、簡単に所定の部位へ取り付け可能な組付性に優れた
成形体モジュールを提供することができる。
【0142】そして、本発明の成形体モジュールを自動
車の天井に取り付けられるルーフライナに適用してルー
フモジュールとすれば、自動車の天井部分へ、ルーフラ
イナおよびこれと一体化された電線と、電装品と、中継
部品とを一体的に組み付けることが可能となり、従来の
ように自動車の天井部分へルーフライナ、電線、電装品
とを別々に取り付けて自動車の天井部分を仕上げてゆく
といった組立作業を簡単に行うことができるようにな
る。
【0143】そして本発明の成形体モジュールの製造方
法によれば、成形体およびこれと一体化された電線と、
電装品と、中継部品とを一体的に組み付けて迅速にしか
も容易に成形体モジュールとすることが可能となり、組
立作業の迅速化およびこれにともなう省力化をはかるこ
とができる。
【0144】また、このような製造方法を自動車の天井
に取り付けられるルーフライナに適用してルーフモジュ
ールに係る製造方法とすれば、これまでに行われてきた
自動車の組立作業の際に、自動車の天井部分に、ルーフ
ライナ、ワイヤハーネスなどの電線類および各種の電装
品をそれぞれ取り付けるために、比較的、手間や時間が
かかっていたという従来の問題を解決でき、組立作業が
容易となって製造工程の迅速化をはかることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ルーフライナの電装品取付部の周辺部を示した
拡大斜視図である。
【図2】電装品とフラットワイヤハーネスとを中継部品
を介して接続する際の縦断面図である。
【図3】当初の中継部品を示した縦断面図である。
【図4】新たな中継部品を示した縦断面図である。
【図5】中継部品の中継バスバーを拡大した斜視図であ
る。
【図6】中継バスバーの展開図である。
【図7】従来の自動車用ルーフライナとこれに取り付け
られるワイヤハーネスの一例を示した分解斜視図であ
る。
【図8】フラットワイヤハーネスをルーフライナへイン
サート成形した従来のルーフライナの斜視図である。
【図9】図8のA−A断面図である。
【符号の説明】
1 成形体(ルーフライナ) 1a 基材 1b 表皮 1c 電装品取付部(開口部) 1d 取付孔 2 電線(ワイヤハーネス) 2a 電線(フラットワイヤハーネス) 2b 導体 2c 絶縁被覆体 2d 折曲部 3 電装品 3a 外枠 3b 上面部 4 電装品に設けられた電気接続部(バ
スバー) 4a バスバー接続部 4b バスバー本体部 4c 先端部 4d 傾斜部 4e 折曲部 5a、5b 中継部品 5c 樹脂成形部分 5d 上面部 5e 下面部 5f 側面部 5g 曲率部分 6 中継バスバー 6a 第1の電気接続部(圧接端子) 6b 第2の電気接続部(バスバー受入
部) 6c バスバー本体部 6d 先端部 6e スリット 6f 傾斜部 6g 筒状部 6h〜6l 折曲部 6m 端子金具素材 10、10a〜10f コネクタ 10g コネクタハウジング 10h 解除桿 11 端子 11a 導体接続部 11b 被覆圧着片 12 各種電線を収束するためのテープ 13 固定用テープ E 取付方向 L1、L2 中継部品の全長 L3 圧接端子の長さ L4 バスバー受入部の長さ L5 バスバー受入部の筒状部の長さ L6 バスバー接続部の長さ T1 ルーフライナの全体の厚み T2 ルーフライナの基材の厚み X1、X2 圧接端子とバスバー受入部との間隔 Y、Z 成形体モジュール(ルーフモジュー
ル)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H02G 3/38 B29L 31:36 15/08 31:58 // B29L 31:36 H01R 9/07 B 31:58 H02G 3/28 F Fターム(参考) 4F206 AA25 AA29 AA31 AD03 AD15 AG02 AH26 AH34 JA07 JB12 JL02 JW22 JW50 5E012 AA02 AA41 5E077 BB05 BB11 BB32 DD11 FF02 JJ20 5G363 AA16 BA02 BB10 DC02 5G375 AA02 CA02 CA13 CA19 CC07 DA36 DB16

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 成形体にインサート成形されて一体化さ
    れた電線と電装品とを電気的に接続する中継部品であっ
    て、該電線との接続側に第1の電気接続部を設け、もう
    一方に該電装品に設けられた電気接続部と接続するため
    の第2の電気接続部を設けたことを特徴とする中継部
    品。
  2. 【請求項2】 前記第1の電気接続部は圧接端子であ
    り、前記第2の電気接続部はバスバー受入部であること
    を特徴とする請求項1に記載の中継部品。
  3. 【請求項3】 少なくとも成形体と該成形体にインサー
    ト成形されて一体化された電線と、電装品と、該電線と
    該電装品とを電気的に接続する中継部品とからなる成形
    体モジュールであって、該中継部品の該電線との接続側
    に第1の電気接続部を設けて該電線と接続し、該中継部
    品のもう一方に該電装品に設けられた電気接続部と接続
    するための第2の電気接続部を設けて該電装品と接続し
    たことを特徴とする成形体モジュール。
  4. 【請求項4】 前記中継部品は、前記電線と前記電装品
    とを接続するに際し、取り付けおよび取り外しが可能な
    形態であることを特徴とする請求項3に記載の成形体モ
    ジュール。
  5. 【請求項5】 前記第1の電気接続部は圧接端子であ
    り、前記第2の電気接続部はバスバー受入部であり、前
    記電装品に設けられた電気接続部はバスバーであること
    を特徴とする請求項3または4に記載の成形体モジュー
    ル。
  6. 【請求項6】 前記成形体として、自動車の天井に取り
    付けられるルーフライナを用いてルーフモジュールを構
    成したことを特徴とする請求項3〜5のいずれか1項に
    記載の成形体モジュール。
  7. 【請求項7】 所定の成形体を形成可能な金型のキャビ
    ティ内に所定の電線をセットし、次いで、少なくとも該
    成形体の基材を該キャビティ内に充填して該成形体およ
    び該電線をインサート成形し、その後、所定の該電装品
    と該電線とを中継部品で電気的に接続することを特徴と
    する成形体モジュールの製造方法。
  8. 【請求項8】 前記インサート成形の次に、該成形体に
    トリミング処理を施し、該トリミング処理の際に前記成
    形体の周辺端部に残されたバリと該成形体の電装品取付
    部より表にはみ出した前記電線部分とを同時にトリミン
    グ処理することを特徴とする請求項7に記載の成形体モ
    ジュールの製造方法。
  9. 【請求項9】 前記成形体として、自動車の天井に取り
    付けられるルーフライナを用いてルーフモジュールを構
    成したことを特徴とする請求項7または8に記載の成形
    体モジュールの製造方法。
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