JP2002025479A - 蛍光表示管 - Google Patents

蛍光表示管

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JP2002025479A JP2000210661A JP2000210661A JP2002025479A JP 2002025479 A JP2002025479 A JP 2002025479A JP 2000210661 A JP2000210661 A JP 2000210661A JP 2000210661 A JP2000210661 A JP 2000210661A JP 2002025479 A JP2002025479 A JP 2002025479A
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Toshinori Suzuki
鈴木利儀
Junichiro Kogure
小暮純一郎
Tadashi Mizohata
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    • H01J31/08Cathode ray tubes; Electron beam tubes having a screen on or from which an image or pattern is formed, picked up, converted, or stored
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    • H01J31/15Image or pattern display tubes, i.e. having electrical input and optical output; Flying-spot tubes for scanning purposes with luminescent screen with ray or beam selectively directed to luminescent anode segments
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    • H01J29/86Vessels; Containers; Vacuum locks
    • H01J29/89Optical or photographic arrangements structurally combined or co-operating with the vessel
    • H01J29/896Anti-reflection means, e.g. eliminating glare due to ambient light

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  • Cathode-Ray Tubes And Fluorescent Screens For Display (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 蛍光表示管のフェースプレートの裏面に、ニ
ュートラルデンシテイーフィルタと同様の機能を有する
ハーフミラーを簡単に形成すること。 【解決手段】 フェースプレート51の裏面全面に、開
口部521、非開口部522、ベタ部523を有するア
ルミニウム膜を形成し、開口部521と非開口部522
とにより擬似ハーフミラーを形成する。図2(a)は、
開口部521と非開口部522とを格子状に形成し、図
2(b)は、開口部521をスリット状に形成してあ
る。擬似ハーフミラーの透過率は、開口部521と非開
口部522との面積比により決まる。即ち、開口部52
1と非開口部522との面積比を変えることにより、擬
似ハーフミラーの透過率を任意に設定できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、フェースプレー
トに擬似ハーフミラーを形成した蛍光表示管に関する。
【0002】
【従来の技術】図4は、従来の蛍光表示管を示し、図4
(a)は、その蛍光表示管の斜視図(一部断面図)を、
図4(b)は、図4(a)のX−X部分の断面図を示
す。11は、ガラスのアノード側基板で、蛍光体を塗布
したアノード電極12が形成されている。アノード電極
12の上には、グリッド13、陰極用フィラメント14
が、所定の間隔をおいて配置されている。21は、ガラ
スのフェースプレートで、その裏面にクロム膜22が形
成されている。31、32は、ガラスの側板である。ア
ノード側基板11、フェースプレート21、側面部材で
ある側板31、32は、封着ガラス33、34によって
接着され、真空容器を構成している。クロム膜22は、
ハーフミラーの機能を有し、ニュートラルデンシテイー
フィルタと同様にコントラストを向上する機能を有する
とともに、静電遮蔽或いは電子拡散機能を有する。(例
えば、実開昭55−108646号公報参照。)
【0003】
【発明が解決しようとする課題】図4のクロム膜22
は、その膜厚により光の透過率が変化し、例えば、膜厚
が100Åの場合、透過率は約10%、膜厚が190Å
の場合、透過率は0%になる。即ちクロム膜22は、膜
厚が190Åになると光を透過しなくなる。したがって
クロム膜22によりハーフミラーを形成するには、クロ
ム膜22の膜厚は、190Å以下に選定しなければなら
ない。そしてクロム膜22の透過率は、その膜厚により
変わるから、クロム膜22を、ニュートラルデンシテイ
ーフィルタの代わりに使用するには、クロム膜22は、
所定の透過率が得られる膜厚に形成しなければならな
い。しかしながらクロム膜22の透過率は、その膜厚の
わずかな違いにより大きく変わるため、クロム膜22の
膜厚は、Å単位で正確に制御し、かつ全面を均一にしな
ければならないから、クロム膜22の形成は、大変難し
い。また蛍光表示管は、製造過程で400℃以上に過熱
する焼成工程を経なければならないが、この焼成の際、
クロム膜22は、酸化され透過率が低下する。以上のよ
うに、膜厚の制御・形成の難しさに加えて、焼成時の酸
化による透過率の低下があるため、所定の透過率を有す
るクロム膜22を形成することは、困難であった。
【0004】クロム膜22は、膜厚が40Å以下になる
と導電性を失うが、膜厚がハーフミラーを形成する程度
の場合には、電気抵抗が大きくなり、静電遮蔽或いは電
子拡散機能を充分に発揮できない。またクロム膜22
は、非常に薄いため、コンタクトリードをその膜に押圧
接触する際、その接触箇所に傷がつき、電気的接続が損
なわれることがある。
【0005】クロム膜22のクロムは、有害物質である
から、蛍光表示管の製造過程におけるクロムの扱いや処
理が厄介で、製造工程が複雑になり、製造コストが高く
なる。さらに、クロムは、高価な材料であるから、材料
費の面でも蛍光表示管のコストが高くなる。また使用後
の蛍光表示管を廃棄する際、クロムの処理が問題にな
る。
【0006】従来の蛍光表示管のクロム膜22は、図4
(b)のように、フェースプレート21の裏面の内、真
空容器内にのみ形成し、封着ガラス33とフェースプレ
ート21の間には、形成されていない。そのため、蛍光
表示管の外側からフェースプレート21を見たとき、封
着ガラス33の接着部分が、表示部の周囲に額縁状の枠
となって見える。その結果、蛍光表示管の表示部は、そ
の枠に囲まれた格好になるため、実際よりも表示部が小
さく見える。またクロム膜22は、蛍光表示管の焼成に
より、青色ないし緑色に変色するため、蛍光表示管を搭
載する音響機器や映像機器等の機器の外観が、メタリッ
ク調の場合には、その傾向が顕著になり、かつそれらの
機器との色彩的調和がとれない。
【0007】本願発明は、従来の製造が困難なハーフミ
ラーに代えて、透過率が膜厚に依存しない、製造が簡単
な擬似ハーフミラーを形成することを目的とする。本願
発明は、クロムよりも安価で、有害でなく、放熱性に優
れ、静電遮蔽或いは電子拡散機能を充分に発揮すること
のできる擬似ハーフミラーを形成することを目的とす
る。本願発明は、蛍光表示管を搭載するメタリック調の
機器とデザイン的に調和する蛍光表示管を提供すること
を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本願発明の蛍光表示管
は、フェースプレート、アノード側基板及び側面部材か
ら成る真空容器と、フェースプレートとアノード側基板
の間に設けた陰極とを備え、フェースプレートの裏面に
開口部と非開口部とから成る擬似ハーフミラー用の金属
膜を形成してある。本願発明の蛍光表示管は、フェース
プレートの裏面全面に前記金属膜を形成してある。本願
発明の蛍光表示管は、前記金属膜にアルミニウムを用い
ている。本願発明の蛍光表示管は、前記金属膜の開口部
と非開口部とを格子状に配列してある。本願発明の蛍光
表示管は、前記金属膜にゲッターの被着膜確認用の白抜
き部分を形成してある。
【0009】
【発明の実施の形態】図1及び図2は、本願発明の実施
の形態に係る蛍光表示管の構造を示す。図1(a)は、
その蛍光表示管の斜視図(一部断面図)を、図1(b)
は、図1(a)のY−Y部分の断面図を示す。図2
(a)は、図1(b)の矢印Z方向の平面図を、図2
(b)は、図2(a)の変形を示す。
【0010】まず、図1(a)、図1(b)及び図2
(a)について説明する。41は、ガラスのアノード側
基板で、蛍光体を塗布したアノード電極42が形成され
ている。アノード電極42の上には、グリッド43、陰
極用フィラメント44が所定の間隔をおいて、配置され
ている。51は、ガラスのフェースプレートで、その真
空容器内側の裏面全面にアルミニウム膜52が形成され
ている。61〜64は、側面部材となるガラスの側板で
ある。アノード側基板41、フェースプレート51及び
側板61〜64は、封着ガラス65、66によって接着
され、真空容器を構成している。
【0011】アルミニウム膜52は、表示部に対応する
部分に開口部521と非開口部522とを格子状に形成
し、その周囲に開口部のないベタ部523を形成してあ
る。開口部521は、光を透過するが、非開口部522
及びベタ部523は、光を透過しない。したがって、蛍
光表示管の内部は、開口部521を介して見えるが、非
開口部522及びベタ部523からは見えない。アルミ
ニウム膜52を介して蛍光表示管の内部がどの程度鮮明
に見えるかは、開口部521と非開口部522との面積
比により決まる。
【0012】本願発明は、開口部521と非開口部52
2との面積比が変わると、蛍光表示管の内部の見え易さ
も変わることに着目し、従来のニュートラルデンシテイ
ーフィルタに代えて、アルミニウム膜52によりコント
ラストの向上を図っている。アルミニウム膜52は、開
口部521と非開口部522との面積比により、擬似的
に透過率が変わるから、膜厚により透過率が変わる従来
のハーフミラーに類似した機能を有する。ここで本願発
明は、アルミニウム膜52から成り、ハーフミラーに類
似した機能を有する物を、擬似ハーフミラーと呼ぶ。
【0013】アルミニウム膜52から成る擬似ハーフミ
ラーの透過率は、開口部521と非開口部522との面
積比を変えることにより任意に調整できるから、蛍光体
の種類、蛍光表示管の内面や内部々品の反射率を勘案し
て、所望のコントラストが得られるように選定する。例
えば、発光輝度の高い蛍光体(例:ZnO:Zn)から
成る表示部と、発光輝度の低い蛍光体(例:(ZnC
d)S:Ag,Cl)から成る表示部が、同一真空容器
内に形成されている場合、発光輝度の高い表示部に対応
する擬似ハーフミラーの透過率を低くし、または、発光
輝度の低い表示分部に対応する擬似ハーフミラーの透過
率を高くし、もしくはその両方を組合わせることで、部
分的に透過率を相異させ、発光輝度のバランスをとるこ
とも可能である。また蛍光表示管の内部の反射率が部分
的に異なる場合には、その反射率に対応して、部分的に
その透過率を相異させることもできる。
【0014】アルミニウム膜52から成る擬似ハーフミ
ラーを設けない場合には、内部の部品が透けて見えるた
め、非点灯時に内部の部品が見えてしまい、見苦しくな
る。また点灯時には、内部々品からの反射光により、コ
ントラストが低下する。一方擬似ハーフミラーの透過率
が低すぎると、点灯している蛍光体の発光が見えなくな
ってしまう。擬似ハーフミラーの透過率をどの程度にす
るかは、蛍光表示管内部の反射率や発光輝度等を勘案し
て、所定のコントラストが得られるように選定すればよ
いが、本実施形態では、例えば、非開口部の幅を30μ
mとし、開口部の幅を25〜30μmの範囲とすること
で、20〜25%に選定した。
【0015】アルミニウム膜52の膜厚は、非開口部5
22及びベタ部523が透過性を失う厚さ以上、例えば
アルミニウムの場合には、1000Å以上に選定する。
擬似ハーフミラーを形成するアルミニウム膜52は、導
電材であるから、従来のクロム膜と同様に静電遮蔽及び
電子拡散の機能も兼ね備えている。そしてアルミニウム
膜52は、膜厚が1000Å以上になると、その電気抵
抗は、数Ω以下になるから、静電遮蔽及び電子拡散に
は、何ら問題はない。アルミニウム膜52は、フェース
プレート51の裏面全面に形成されているから、フェー
スプレート51全面が鏡面を呈し、図4の従来例のよう
に表示部の周囲に額縁状の枠が見えることはない。
【0016】次にアルミニウム膜52の電気抵抗と放熱
効果についてみる。アルミニウム膜52と図4のクロム
膜22の電気抵抗とを比較すると、抵抗率は、アルミニ
ウムの方がクロムよりも小さく、かつクロム膜22は、
ハーフミラーを形成しなければならないから、その膜厚
は、190Å(透過率略0%)以下であるが、アルミニ
ウム膜52の膜厚は、1000Å以上であるから、アル
ミニウム膜52の電気抵抗は、クロム膜22の電気抵抗
よりも小さくなる。
【0017】熱伝導率は、アルミニウムの方がクロムよ
りも数倍大きいから、放熱効果は、アルミニウム膜52
の方が、図4のクロム膜22よりも優れている。またア
ルミニウム膜52は、フェースプレート51の全面に施
してあるから、蛍光表示管の外部に露出する。したがっ
て、放熱効果は、蛍光表示管の構造上からも、アルミニ
ウム膜52の方が優れている。
【0018】図2(b)は、図2(a)のアルミニウム
膜52の変形例を示す。図2(a)のアルミニウム膜5
2は、開口部521と非開口部522とを格子状に形成
したが、図2(b)は、開口部521をスリット状に形
成してある。擬似ハーフミラーとしての機能は、図2
(a)と同じである。図2(b)の場合、開口部521
のスリットの幅が極微細になると、モアレ縞が生じるこ
とがある。モアレ縞は、装飾的に利用することができる
が、邪魔になる場合には、開口部521の幅を所定幅以
上に選定する。
【0019】アルミニウム膜52は、封着ガラス65
(例えば鉛硼珪酸ガラス)の化学反応により、封着ガラ
ス65に接する面が数100Å程度の厚みで黒色化する
ことがあるが、仮に黒色化しても、アルミニウム膜52
の膜厚は、図4のクロム膜22のように薄くないから、
その黒色化がフェースプレート側に現れることはない。
したがって、黒色化により視認性が低下することはな
い。
【0020】図3は、本願発明の別の実施形態を示す。
図3(a)は、図1(b)の矢印Z方向の平面図に相当
し、図3(b)は、図1(b)に相当する。図3(a)
は、白抜き部分524を除き、図2(a)と同じであ
る。白抜き部分524は、アルミニウム膜を形成しない
部分で、ゲッター(図示せず)を蒸発させた際、ゲッタ
ー材(例えばバリューム)が被着する。蛍光表示管は、
製造過程においてゲッターが蒸発したか否かを確認する
必要があるが、フェースプレート51の裏面をアルミニ
ウム膜52で覆ってしまうと、蛍光表示管の内部が見え
難いため、その確認が容易でない。本実施形態は、白抜
き部分524の近傍にゲッターを配置することにより、
ゲッターが蒸発したとき、ゲッター材が白抜き部分52
4に被着するから、ゲッターの蒸発を容易に確認するこ
とができる。ゲッター材は、アルミニウム膜52と同様
に、メタリック調の鏡面状の膜を形成するから、蛍光表
示管の完成後は、白抜き部分524が目障りになること
はない。ここで、白抜き部分524は、完全な白抜きで
なく、スリット状、格子状等のものでもよいから、それ
らを含めて白抜き部分と呼ぶ。
【0021】図3(b)は、コンタクトリード71を除
き、図1(b)と同じである。コンタクトリード71の
一端は、アルミニウム膜52のベタ部523に押圧さ
れ、アルミニウム膜52と電気的に接続している。ベタ
部523は、図4のクロム膜22のように薄くないた
め、コンタクトリード71の先端により傷がつき、電気
的接続が損なわれることはない。なおコンタクトリード
71の他端は、アルミニウム膜52にフィラメント電位
等所定の電位を付与するため、陰極支持部等に接続され
ている。
【0022】上記各実施形態においては、擬似ハーフミ
ラー形成用膜として、アルミニウム膜52の例を説明し
たが、膜材は、アルミニウムに限らず他の金属でよい。
上記各実施形態においては、フェースプレート51の内
面全面にアルミニウム膜52を形成した例について説明
したが、コントラスト向上が目的の場合には、アルミニ
ウム膜52は、表示部に対応する部分にのみ形成しても
よい。上記各実施形態においては、アルミニウム膜52
の表示部に対応する部分にのみ、開口部521を形成し
た例について説明したが、開口部521は、アルミニウ
ム膜52の全面に形成してもよい。上記各実施形態にお
いては、開口部521の形状は、格子状とスリット状に
ついて説明したが、これらに限らず他の任意の形状が可
能である。また格子やスリットの方向は、斜め、横等任
意に設定できる。
【0023】
【発明の効果】本願発明は、フェースプレートの裏面に
形成した擬似ハーフミラー形成用の金属膜の開口部と非
開口部とにより、擬似ハーフミラーを形成して、ニュー
トラルデンシテイーフィルタと同等の機能を奏すること
ができる。本願発明の擬似ハーフミラーの透過率は、擬
似ハーフミラー形成用の金属膜の開口部と非開口部との
面積比により決まるから、非開口部は、透過率0%、即
ち光を透過しなくてよい。したがって金属膜は、従来の
ハーフミラーのように、膜厚を正確に制御し、全面均一
に形成する必要がない。また蛍光表示管の焼成過程で金
属膜が、酸化されても、擬似ハーフミラーの透過率に
は、何ら影響がない。したがって、本願発明は、擬似ハ
ーフミラー形成用の金属膜を形成する際、その膜厚や酸
化の影響を考慮して、擬似ハーフミラーの透過率を設定
する必要がないから、金属膜を簡単に形成することがで
きる。
【0024】本願発明は、擬似ハーフミラー形成用の金
属膜の開口部と非開口部との面積比を変えるのみで、擬
似ハーフミラーの透過率を任意に選定できるから、例え
ば、蛍光表示管の内部の反射率が部分的に相異する場
合、その部分に対応して擬似ハーフミラーの透過率を部
分的に相異させることができる。
【0025】本願発明は、擬似ハーフミラー形成用の金
属膜にアルミニウムを使用できるから、従来の蛍光表示
管のように、高価で、有害なクロムを使う必要がない。
またアルミニウムは、蛍光表示管のアノード電極や内部
の配線等の材料と同じ材料であるから、擬似ハーフミラ
ーは、アノード電極や配線等と同じように形成すること
ができる。したがって、本願発明の蛍光表示管は、製造
工程が簡単になり、かつ厄介なクロム処理が不要になる
から、製造コストの低減が可能になる。また使用後の蛍
光表示管を廃棄する際、クロム処理の必要がない。
【0026】本願発明の擬似ハーフミラー形成用の金属
膜を、フェースプレートの封着部分を含む裏面全面に形
成した場合には、従来の蛍光表示管のように、接着部分
に額縁状の枠が見えることはなく、したがって表示部分
が小さく見えることもない。またアルミニウムの金属膜
は、メタル色を呈するから、外観がメタリック調の音響
機器や映像機器等の機器に本願発明の蛍光表示管を搭載
した場合には、それらの色調とよくマッチする。
【0027】アルミニウムは、クロムよりも、抵抗率が
小さいから、本願発明の擬似ハーフミラー形成用の金属
膜にアルミニウムを用いた場合には、電気抵抗は、従来
のハーフミラー形成用のクロム膜よりも小さくなる。そ
して金属膜は、クロム膜よりも膜が厚いから、一層電気
抵抗が小さくなる。したがって、本願発明の擬似ハーフ
ミラー形成用の金属膜は、その全面において、均一で充
分な静電遮蔽や電子拡散効果を奏する。
【0028】アルミニウムは、クロムよりも、熱伝導率
が大きいから、本願発明の擬似ハーフミラー形成用の金
属膜にアルミニウムを用いた場合には、放熱効果は、従
来のハーフミラー形成用のクロム膜よりも高くなる。そ
して本発明の擬似ハーフミラー形成用の金属膜をフェー
スプレートの裏面全面に形成した場合には、金属膜は、
蛍光表示管の外部に露出するから、放熱効果は、一層高
くなる。
【0029】本願発明の擬似ハーフミラー形成用の金属
膜は、不透過性で、膜が厚いから、封着ガラスと接する
面が黒色化しても、その黒色化が、フェースプレート側
に現れることはない。したがって、その黒色化が、視認
性を低下させることはない。本願発明の擬似ハーフミラ
ー形成用の金属膜は、膜が厚いから、コンタクトリード
の先端が押圧接触する際、傷がつくことはない。したが
って、コンタクトリードとの電気的接続が損なわれるこ
とはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の実施の形態に係る蛍光表示管の斜視
図と断面図である。
【図2】本願発明の実施の形態に係る蛍光表示管の平面
図である。
【図3】本願発明の別の実施の形態に係る蛍光表示管の
平面図と断面図である
【図4】従来の蛍光表示管の斜視図と断面図である。
【符号の説明】
41 ガラスのアノード側基板 42 蛍光体を塗布したアノード電極 43 グリッド 44 フィラメント 51 ガラスのフェースプレート 52 アルミニウム膜 521 開口部 522 非開口部 523 ベタ部 524 白抜き部分 61、62、63、64 ガラスの側板 65、66 封着ガラス 71 コンタクトリード
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 安岡祐介 千葉県茂原市大芝629双葉電子工業株式会 社内 (72)発明者 鈴木利儀 千葉県茂原市大芝629双葉電子工業株式会 社内 (72)発明者 小暮純一郎 千葉県茂原市大芝629双葉電子工業株式会 社内 (72)発明者 溝畑 忠 千葉県茂原市大芝629双葉電子工業株式会 社内 Fターム(参考) 5C036 EG02 EG22 EH01 EH08 EH09

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フェースプレート、アノード側基板及び
    側面部材から成る真空容器と、フェースプレートとアノ
    ード側基板の間に設けた陰極とを備えた蛍光表示管にお
    いて、フェースプレートの裏面に開口部と非開口部とか
    ら成る擬似ハーフミラー用の金属膜を形成したことを特
    徴とする蛍光表示管。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の蛍光表示管において、フ
    ェースプレートの裏面全面に前記金属膜を形成したこと
    を特徴とする蛍光表示管。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載の蛍光表示
    管において、前記金属膜がアルミニウムであることを特
    徴とする蛍光表示管。
  4. 【請求項4】 請求項1又は請求項2に記載の蛍光表示
    管において、前記開口部と非開口部とを格子状に配列し
    たことを特徴とする蛍光表示管。
  5. 【請求項5】 請求項1又は請求項2に記載の蛍光表示
    管において、前記金属膜にゲッターの被着膜確認用の白
    抜き部分を形成したことを特徴とする蛍光表示管。
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