JP2002025388A - シート状多接点スイッチ - Google Patents

シート状多接点スイッチ

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JP2002025388A
JP2002025388A JP2000207428A JP2000207428A JP2002025388A JP 2002025388 A JP2002025388 A JP 2002025388A JP 2000207428 A JP2000207428 A JP 2000207428A JP 2000207428 A JP2000207428 A JP 2000207428A JP 2002025388 A JP2002025388 A JP 2002025388A
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Shozo Sato
正三 佐藤
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Tokyo Tokushu Insatsu Kogyo KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 多接点スイッチの軽量化および薄型化を実現
する。 【解決手段】 樹脂フィルムシートの上下面それぞれに
スイッチ接点17,18を含む配線パターンが設けられ
た1または2以上の配線パターンシート16と、ドーム
状の皿ばねが形成された樹脂フィルムシートによって構
成され、皿ばねの裏面に塗布された導電性物質により形
成されるスイッチ接点12を有し、最上部に位置する配
線パターンシートに直接または間接的に重ね合わされる
ドーム状皿ばねと、樹脂フィルムシートの上面に塗布さ
れた導電性物質により形成されるスイッチ接点23を有
し、最下部に位置する配線パターンシートに直接または
間接的に重ね合わされる接点シート22とを含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば携帯電話端
末などの小型情報端末やカメラ装置などの各種の機器に
適用される多接点スイッチに関し、特に、樹脂フィルム
シートによって小型かつ軽量に構成されたシート状多接
点スイッチに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、カメラ装置や電話機などの各
種に機器において、1つのボタンを操作することによっ
て複数の接点を導通状態とし、複数の処理の実行する多
接点スイッチが用いられている。例えばカメラ装置など
においては、多接点スイッチは、例えばボタンを半押し
すると第1の接点が導通状態となって自動的に被写体の
焦点を合わせ、さらにボタンを押下すると第2の接点が
導通して被写体を撮像するなどの処理を実行させるため
に搭載される。また、電話機などに搭載される場合に
は、多接点スイッチは、例えば停電対策(通常時には一
方の接点の導通によって処理が実行され、停電時には他
方の接点の導通によって処理が実行される)のために搭
載される。
【0003】図9は、従来の多接点スイッチ100の一
例を示す斜視図である。図10は、従来の多接点スイッ
チ100の組立態様を示す斜視図である。多接点スイッ
チ100は、金属部材によって形成されたカバー110
と、金属部材によってドーム状に形成され、複数の接点
が形成されている導通部材120,130と、射出成形
樹脂により形成されたケース140とを含む。ケース1
40は、例えば図11に示すように、樹脂部分が射出成
形によって成形されたあと、さらに金属端子141〜1
44や金属接点145〜148などが組み込まれた構成
とされている。
【0004】図10に示すように、多接点スイッチ10
0は、2つの導通部材120および130が重ね合わさ
れた状態でケース140に収納され、さらにカバー11
0を被せることによって組み立てられる。組み立てられ
た状態では、導通部材130の接点131がケース14
0の金属接点145に常時接触し、導通部材130の接
点132がケース140の金属接点146に常時接触し
ている。なお、導通部材の他の接点133,134に対
応するケース140の内壁部分には、金属接点は設けら
れていない。
【0005】多接点スイッチ100が装置に搭載された
状態において、操作者が、カバー110の上方に位置す
る図示しないキートップを押下して導通部材120,1
30を押下していくと、導通部材130の接点135が
ケース140の金属接点147に接触し、導通部材13
0の接点136がケース140の金属接点147に接触
する。従って、導通部材130を介して金属接点146
と金属接点147とが導通状態となる。
【0006】操作者が、さらにカバー110の上方に位
置する図示しないキートップを押下して導通部材12
0,130を押下していくと、導通部材130のドーム
部分の下側がケース140の金属接点148に接触す
る。従って、導通部材130を介して金属接点146と
金属接点148とが導通状態となる。
【0007】このように構成されることで、押下の度合
によって2つのスイッチ接点を2段階で導通させること
ができ、多接点スイッチが搭載される装置に複数の処理
の実行させることができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述の多接点
スイッチ100は、複雑な形状をした導通部材が2つ用
いられ、射出成形樹脂によって端子などを含むケースが
形成されているため、構造が複雑となってしまうととも
に部品点数が多く、組立工数がかかり、高コストとなっ
てしまうという課題があった。
【0009】また、上述の多接点スイッチ100は、導
通部材やカバーが金属によって形成されており、また、
ケースが射出成形樹脂によって形成されている。従っ
て、多接点スイッチを形成するために一定の厚さ(2.
5mm程度)が必要となってしまい、多接点スイッチの
薄型化を図ることが困難であるため、多接点スイッチが
搭載される機器の小型化に貢献することが困難であると
いう課題があった。
【0010】さらに、上述の多接点スイッチ100は、
導通部材やカバーが金属によって形成されていることに
加えて、部品点数を多く含む(ケースに端子などの複数
の部品が含まれている)構成とされている。従って、携
帯機器などの軽量化が望まれる機器に多接点スイッチを
搭載する場合であっても、搭載される機器の軽量化に貢
献することが困難であるという課題があった。
【0011】本発明は上述した問題を解消し、部品点数
の少ない簡単な構成で、多接点スイッチの軽量化および
薄型化を実現することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の問題を解決するた
めに、本発明は、1つのボタンが操作されることによっ
て複数の接点を導通状態とすることか可能なシート状多
接点スイッチであって、樹脂フィルムシートの上下面そ
れぞれにスイッチ接点(例えば、スイッチ接点17,1
8)を含む配線パターンが設けられた1または2以上の
配線パターンシート(例えば、配線パターンシート1
6)と、ドーム状の皿ばねが形成された樹脂フィルムシ
ートによって構成され、皿ばねの裏面に塗布された導電
性物質により形成されるスイッチ接点(例えば、スイッ
チ接点12)を有し、最上部に位置する配線パターンシ
ートの上方に位置合わせされ、最上部に位置する配線パ
ターンシートに直接(例えば印刷スペーサやドット印刷
スペーサを用いるようにした場合)または間接的(例え
ばスペーサ13を用いるようにした場合)に重ね合わさ
れるドーム状皿ばねと、樹脂フィルムシートの上面に塗
布された導電性物質により形成されるスイッチ接点(例
えば、スイッチ接点23)を有し、最下部に位置する配
線パターンシートの下方に位置合わせされて、最下部に
位置する配線パターンシートに直接(例えば印刷スペー
サやドット印刷スペーサを用いるようにした場合)また
は間接的(例えばスペーサ19を用いるようにした場
合)に重ね合わされる接点シート(例えば、接点シート
22)とを含むことを特徴とするものである。
【0013】上記の構成としたことで、部品点数の少な
い簡単な構成とすることができ、安価に多接点スイッチ
を構成することができる。また、多接点スイッチの軽量
化および薄型化を実現することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の一実施の形態について図
面を参照して説明する。図1〜図5は、本例のシート状
多接点スイッチを構成する各部の構成例を示す説明図で
ある。図6は、本例のシート状多接点スイッチの組立工
程を説明するための斜視図である。図7は、本例のシー
ト状多接点スイッチの外観構成の例を示す斜視図であ
る。
【0015】図1(A)は、本例のシート状多接点スイ
ッチ30を構成するシート状皿ばね10を上側から見た
平面図である。図1(B)は、本例のシート状多接点ス
イッチ30を構成するシート状皿ばね10を横側から見
た平面図である。シート状皿ばね10は、例えばポリエ
ステルフィルムなどの樹脂フィルムシートで形成され
る。なお、シート状多接点スイッチ30を含む操作キー
部分が各種機器に組み込まれた状態では、シート状多接
点スイッチ30は、裏面の中央部分にスイッチ接点を押
下するための凸部が設けられている図示しないキートッ
プが、シート状皿ばね10の上方に位置合わせされて重
ね合わされる。
【0016】シート状皿ばね10には、キートップとシ
ート状皿ばね10とが位置合わせされて重ね合わされた
ときに、キートップの凸部の中心部分がほぼ頂点に当た
るように、エンボス加工が施されて皿ばね部分(ドーム
部分)11が形成されている。ドーム部分11の裏面
(キートップの凸部が接触する部分とは反対側)の中央
部分の所定の領域には、導電性物質が塗布されたスイッ
チ接点12が形成されている。
【0017】図2は、シート状多接点スイッチ30を構
成するスペーサ13を上側から見た平面図である。スペ
ーサ13は、スペーサ13とシート状皿ばね10とが貼
り合わされときにドーム部分11に相当する位置に、ド
ーム部分11よりもやや大きく円形に打ち抜かれた穴部
14が形成されている。また、スペーサ13は、スイッ
チ操作時にドーム部分11の内部の空気を外部に逃がし
て良好なキー操作感が得られるようにするために、空気
を排出するための排出部15が形成されている。なお、
シート状皿ばね10が凹凸のある配線パターンシートと
重ね合わされて使用される場合などのように、空気の逃
げ道が確保されている場合には、排出部15を形成しな
いようにしてもよい。
【0018】スペーサ13は、例えばポリエステルフィ
ルムなどの樹脂フィルムシートで形成される。また、ス
ペーサ13は、上面にシート状皿ばね10を接着すると
ともに、底面に後述する配線パターンシート16を接着
するために、上下面それぞれに接着剤が塗布されてい
る。なお、スペーサ13は、実際に用いられる場合に
は、例えば切断などにより必要な大きさに調整される
(図6参照)。
【0019】図3(A)は、本例のシート状多接点スイ
ッチ30を構成する配線パターンシート16を上側から
見た平面図である。図3(B)は、本例のシート状多接
点スイッチ30を構成する配線パターンシート16を下
側から見た平面図である。
【0020】シート状皿ばね10側に重ね合わされる配
線パターンシート16の上側には、例えば図3(A)に
示すように、本例では櫛歯状に銀導電性インクがスクリ
ーン印刷されたスイッチ接点17が配され、ドーム部分
11と位置合わせされる位置に外側スイッチ接点17a
と内側スイッチ接点17bとがそれぞれ配される。シー
ト状皿ばね10が配線パターンシート16と重ね合わさ
た状態では、ドーム部分11の裏側に設けられたスイッ
チ接点12は、外側スイッチ接点17aおよび内側スイ
ッチ接点17bの何れとも接触していない状態とされ
る。本例では、キートップの押下によりドーム部分11
が押下されたときに、ドーム部分11の中央部に設けら
れたスイッチ接点12が配線パターンシート16上側の
外側スイッチ接点17aおよび内側スイッチ接点17b
に接触し、外側スイッチ接点17bと内側スイッチ接点
17aとが導通状態となるように構成される。
【0021】また、後述する接点シート22側に重ね合
わされる配線パターンシート16の下側には、例えば図
3(B)に示すように、本例では銀導電性インクが櫛歯
状にスクリーン印刷されたスイッチ接点18が配され、
接点シート22の導電性物質と位置合わせされる位置に
外側スイッチ接点18aと内側スイッチ接点18bとが
それぞれ配される。接点シート22が配線パターンシー
ト16と重ね合わさた状態では、接点シート22に設け
られたスイッチ接点23は、外側スイッチ接点18aお
よび内側スイッチ接点18bの何れとも接触しない状態
とされる。本例では、キートップの押下によりドーム部
分11が押下されると、配線パターンシート16が押下
されて、配線パターンシート16下面の外側スイッチ接
点18aと内側スイッチ接点18bとが接点シート22
の中央部に設けられているスイッチ接点23に接触し、
外側スイッチ接点18bと内側スイッチ接点18aとが
導通状態となるように構成される。
【0022】図4は、シート状多接点スイッチ30を構
成するスペーサ19を上側から見た平面図である。スペ
ーサ19は、スペーサ19と配線パターンシート16と
が重ね合わされたときにスイッチ接点18に相当する位
置に、スイッチ接点18よりもやや大きく円形に打ち抜
かれた穴部20が形成されている。また、スペーサ19
は、スイッチ操作時に配線パターンシート16との間の
空気を外部に逃がして良好なキー操作を行い得るように
するために、空気を排出するための排出部21が形成さ
れている。なお、後述する接点シート22が凹凸のある
配線パターンシート16と重ね合わされて使用される場
合などのように、空気の逃げ道が確保されている場合に
は、排出部21を形成しないようにしてもよい。
【0023】スペーサ19は、例えばポリエステルフィ
ルムなどの樹脂フィルムシートで形成される。また、ス
ペーサ19は、上面に配線パターンシート16を接着す
るとともに、底面に後述する接点シートを接着するため
に、上下面それぞれに接着剤が塗布されている。なお、
スペーサ19は、実際に用いられる場合には、例えば切
断などにより必要な大きさに調整される(図6参照)。
【0024】なお、本例では、キートップの押下により
ドーム部分11が押下されたときに、下部に位置するス
イッチ接点18が最初に導通状態とされ、次いで上部に
位置するスイッチ接点17が導通状態とされる構成とし
ている。従って、スペーサ19の穴部20の方が、スペ
ーサ13の穴部14よりも大きく打ち抜かれて形成され
ている。スペーサ19の穴部20の大きさを調整するこ
とで、最初に導通状態とされるスイッチ18の導通タイ
ミング(導通状態とするために押下する強さ)が調整さ
れる。すなわち、ドーム部分11部分に対してスペーサ
19の穴部20を大きくとれば、比較的弱く押下しても
配線パターンシート16が下方に撓んで導通状態とされ
るようになる。また、スペーサ19の穴部20を小さく
とれば、配線パターンシート16が撓みにくくなるた
め、比較的強く押下しなければ導通状態とならないよう
になる。
【0025】図5は、シート状多接点スイッチ30を構
成する接点シート22を上側から見た平面図である。接
点シート22は、スペーサ19を介して配線パターンシ
ート16と貼り合わされたときに、スイッチ接点18に
相当する所定の領域に導電性物質が塗布されたスイッチ
接点23が形成されている。接点シート22は、例えば
ポリエステルフィルムなどの樹脂フィルムシートで形成
される。
【0026】次に、シート状多接点スイッチ30の組み
立て工程について図6を参照して説明する。図6に示す
ように、シート状皿ばね10、スペーサ13、配線パタ
ーンシート16、スペーサ19、および接点シート22
が位置合わせされる。そして、スペーサ13の上下面に
塗布されている接着剤によって、シート状皿ばね10が
スペーサ13の上面に、配線パターンシート16の上面
がスペーサ13の下面に接着される。同様に、スペーサ
19の上下面に塗布されている接着剤によって、配線パ
ターンシート16の下面がスペーサ19の上面に、接点
シート22がスペーサ19の下面に接着される。このよ
うにして、例えば図7に示すような、シート状多接点ス
イッチ30が形成される。このシート状多接点スイッチ
30は、樹脂フィルムシートを5枚重ね合わせた厚み
(なお、各樹脂フィルムシートは、同一の厚みのものを
用いてもよく、異なる厚みのものを用いてもよい)とし
ているため、約1[mm]程度の厚み(各樹脂フィルム
シート(約0.05〜0.3[mm]程度とすることが
好ましい)の他、接着材、ドーム部分11の厚みを含
む)となっている。
【0027】なお、シート状皿ばね10の下面のドーム
部分11の周り、あるいは配線パターンシート16の上
面のスイッチ接点17の周りに、例えば円形の凸部を印
刷するなどしてスペーサの機能(間隔をとる機能、空気
を排出する機能)を持たせる構成とし、シート状皿ばね
10と配線パターンシート16とを直接接着(この場
合、例えば接着剤や粘着テープなどを用いて接着する)
するようにしてスペーサ13を用いない構成としてもよ
い。同様に、配線パターンシート16の下面のスイッチ
接点18の周り、あるいは接点シート22上面のスイッ
チ接点23の周りに例えば円形の凸部を設けるなどのよ
うにしてスペーサの機能を持たせる構成とし、配線パタ
ーンシート16と接点シート22とを直接接着するよう
にしてスペーサ19を用いない構成としてもよい。ま
た、上記のような各部に凸部を印刷したドット印刷スペ
ーサを用いるものでなく、スクリーン印刷によって所定
の厚みの接着剤を樹脂フィルムに印刷することでその接
着剤にスペーサ13,19の機能を持たせた印刷スペー
サを用いて、接着剤により各部を直接接着するようにし
てもよい。
【0028】次に、本例のシート状多接点スイッチ30
がキートップ板の下部に位置合わせされて重ね合わされ
た操作キー部分を、各種装置に組み込んでキー操作をす
る際の内部構造について説明する。
【0029】図8(A)は、操作キー部分を構成する本
例のシート状多接点スイッチ30の断面図である。この
通常の状態においては、ドーム部分11の中心部分の所
定領域に設けられたスイッチ接点12と、配線パターン
シート16上側に設けられているスイッチ接点17とは
接触していない状態となっている。また、通常の状態で
は、配線パターンシート16下側に設けられているスイ
ッチ接点18と、接点シート22に設けられているスイ
ッチ接点23とは接触していない状態となっている。
【0030】操作者が図示しないキートップを押下して
下方に荷重をかけ、シート状皿ばね10のドーム部分1
1を押下していくと、例えば図8(B)に示すように、
配線パターンシート16におけるスペーサ19の接着位
置の内側近傍が、押下方向(下方)に徐々に変形してい
き、やがて配線パターンシート16の下側に設けられて
いるスイッチ接点18a,18bが接点シート22に設
けられているスイッチ接点23に接触してスイッチ接点
18が導通状態となる。
【0031】操作者が図示しないキートップをさらに押
下してシート状皿ばね10のドーム部分11を押下して
いくと、例えば図8(C)に示すようにドーム部分11
が下方に変形していき、ドーム部分11の円周部分が反
転して操作感覚が得られるとともに、ドーム部分11の
中央部分に設けられているスイッチ接点12が配線パタ
ーンシート16上側のスイッチ接点17a,17bに接
触してスイッチ接点17が導通状態となる。
【0032】以上説明したように各部を樹脂フィルムシ
ートで形成して各樹脂フィルムシートを重ね合わせる構
成としたことで、部品点数の少ない簡単な構成とするこ
とができ、安価に多接点スイッチを構成することができ
る。また、多接点スイッチの軽量化および薄型化を実現
することができる。
【0033】また、上述したように樹脂フィルムシート
を加工(打ち抜き、切断、エンボス加工など)し、また
は樹脂フィルムシートに導電性物質を塗布するなどして
各部を形成する構成としたことで、部品点数を少なくす
る(5個)ことができるとともに、簡単な構成でシート
状多接点スイッチを形成することができる。また、各部
を接着することによりシート状多接点スイッチを形成す
ることができるため、組み立てが容易となる。さらに、
樹脂フィルムシートを加工などしてシート状多接点スイ
ッチを形成するようにしているため、シート状多接点ス
イッチを安価に構成することができる。
【0034】また、上述したように樹脂フィルムシート
を重ね合わせることでシート状多接点スイッチを形成す
る構成としたことで、シート状多接点スイッチの薄型化
を図ることができ、シート状多接点スイッチが搭載され
る機器の小型化に貢献することができる。
【0035】さらに、上述したように材料に樹脂フィル
ムシートを用いる構成としたことで、シート状多接点ス
イッチの軽量化を実現することができる。従って、携帯
電話端末などの軽量化が望まれる機器にシート状多接点
スイッチを搭載することで、機器の軽量化に貢献するこ
とができ、機器の携帯性の向上を図ることができる。
【0036】なお、上述した一実施の形態では、タイミ
ングをずらして各接点が導通する構成としていたが、ス
ペーサ19の中心部分を含む円形に打ち抜かれた領域の
大きさを調整して2つの接点がほぼ同時に導通するよう
な構成としてもよい。
【0037】また、上述した一実施の形態では、2段階
で接点が導通する構成としていたが、3以上の接点を設
けて3段階以上で接点が導通する構成としてもよい。こ
の場合、例えば配線パターンシート16の下部にスペー
サを介してさらに他の配線パターンシートを位置合わせ
して重ね合わせていき、最下部の配線パターンシートの
下部にスペーサを介して接点シート22を位置合わせし
て重ね合わせる構成とすればよい。なお、各スペーサ
は、上部に位置するものよりも下部に位置するものの方
が打ち抜かれる中心部分を大きくとるようにすれば、ス
イッチが押下されたときに下部のスイッチ接点から順次
導通する構造となる。
【0038】また、上述した一実施の形態では、各部を
ポリエステルフィルムによって形成する構成としていた
が、樹脂フィルムシートの素材はポリエステルに限るも
のではなく、例えばポリカーボネート、ポリイミドなど
の各種の樹脂、あるいはポリエステルアロイ(ポリエス
テルと他の重合体とを混合、融解することで生成される
複合プラスチック)などの複合樹脂であってもよい。
【0039】さらに、上述したシート状多接点スイッチ
30は、カメラ装置や電話装置の他、例えばPHS端末
などの小型情報端末、ファクシミリ装置やコピー機など
のOA機器、ビデオデッキなどのオーディオ装置等にお
ける操作キーに適用することができることは勿論であ
る。
【0040】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、1つの
ボタンが操作されることによって複数の接点を導通状態
とすることか可能なシート状多接点スイッチであって、
樹脂フィルムシートの上下面それぞれにスイッチ接点を
含む配線パターンが設けられた1または2以上の配線パ
ターンシートと、ドーム状の皿ばねが形成された樹脂フ
ィルムシートによって構成され、皿ばねの裏面に塗布さ
れた導電性物質により形成されるスイッチ接点を有し、
最上部に位置する配線パターンシートの上方に位置合わ
せされ、最上部に位置する配線パターンシートに直接ま
たは間接的に重ね合わされるドーム状皿ばねと、樹脂フ
ィルムシートの上面に塗布された導電性物質により形成
されるスイッチ接点を有し、最下部に位置する配線パタ
ーンシートの下方に位置合わせされて、最下部に位置す
る配線パターンシートに直接または間接的に重ね合わさ
れる接点シートとを含むことを特徴とするものであるた
め、部品点数の少ない簡単な構成とすることができ、安
価に多接点スイッチを構成することができる。また、軽
量化および薄型化を実現することができる。
【0041】ドーム状皿ばねは、最上部に位置する配線
パターンシートに樹脂フィルムシートで形成されたスペ
ーサを介して重ね合わされ、接点シートは、最下部に位
置する配線パターンシートに樹脂フィルムシートで形成
されたスペーサを介して重ね合わされることを特徴とす
る場合には、スペーサを用いた簡単な構成で多接点スイ
ッチを形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1(A)は本発明の一実施の形態における
シート状多接点スイッチに含まれるシート状皿ばねを上
側から見た例を示す平面図である。図1(B)は本発明
の一実施の形態におけるシート状多接点スイッチに含ま
れるシート状皿ばねを横側から見た例を示す平面図であ
る。
【図2】 本発明の一実施の形態におけるシート状多接
点スイッチに含まれるものであってシート状皿ばねの下
部に接着されるスペーサを上側から見た例を示す平面図
である。
【図3】 図3(A)は本発明の一実施の形態における
シート状多接点スイッチに含まれる配線パターンシート
を上側から見た例を示す平面図である。図3(B)は本
発明の一実施の形態におけるシート状多接点スイッチに
含まれる配線パターンシートを下側から見た例を示す平
面図である。
【図4】 本発明の一実施の形態におけるシート状多接
点スイッチに含まれるものであって接点シートの上部に
接着されるスペーサを上側から見た例を示す平面図であ
る。
【図5】 本発明の一実施の形態におけるシート状多接
点スイッチに含まれる接点シート22を上側から見た例
を示す平面図である。
【図6】 本発明の一実施の形態におけるシート状多接
点スイッチの組立工程の例を説明するための斜視図であ
る。
【図7】 本発明の一実施の形態におけるシート状多接
点スイッチの外観構成の例を示す斜視図である。
【図8】 図8(A)は本発明の一実施の形態における
シート状多接点スイッチの通常状態の例を示す断面図で
ある。図8(B)は本発明の一実施の形態におけるシー
ト状多接点スイッチが押下されて第1のスイッチ接点が
導通した状態の例を示す断面図である。図8(C)は本
発明の一実施の形態におけるシート状多接点スイッチが
さらに押下されて第2のスイッチ接点が導通した状態の
例を示す断面図である。
【図9】 従来の多接点スイッチの構成例を示す斜視図
である。
【図10】 従来の多接点スイッチの組立工程の例を説
明するための斜視図である。
【図11】 従来の多接点スイッチに含まれるケースを
上側から見た例を示す上面図である。
【符号の説明】
10 シート状皿ばね 11 皿ばね部分(ドーム部分) 12,17,18,23 スイッチ接点 13,19 スペーサ 14,20 穴部 15,21 排出部 16 配線パターンシート 22 接点シート 30 シート状多接点スイッチ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1つのボタンが操作されることによって
    複数の接点を導通状態とすることか可能なシート状多接
    点スイッチであって、 樹脂フィルムシートの上下面それぞれにスイッチ接点を
    含む配線パターンが設けられた1または2以上の配線パ
    ターンシートと、 ドーム状の皿ばねが形成された樹脂フィルムシートによ
    って構成され、上記皿ばねの裏面に塗布された導電性物
    質により形成されるスイッチ接点を有し、最上部に位置
    する配線パターンシートの上方に位置合わせされ、上記
    最上部に位置する配線パターンシートに直接または間接
    的に重ね合わされるドーム状皿ばねと、 樹脂フィルムシートの上面に塗布された導電性物質によ
    り形成されるスイッチ接点を有し、最下部に位置する配
    線パターンシートの下方に位置合わせされて、上記最下
    部に位置する配線パターンシートに直接または間接的に
    重ね合わされる接点シートとを含むことを特徴とするシ
    ート状多接点スイッチ。
  2. 【請求項2】ドーム状皿ばねは、最上部に位置する配線
    パターンシートに樹脂フィルムシートで形成されたスペ
    ーサを介して重ね合わされ、 接点シートは、最下部に位置する配線パターンシートに
    樹脂フィルムシートで形成されたスペーサを介して重ね
    合わされることを特徴とする請求項1記載のシート状多
    接点スイッチ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006220388A (ja) * 2005-02-14 2006-08-24 Matsushita Electric Ind Co Ltd 冷蔵庫

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