JP2002025017A - 磁気抵抗効果型薄膜磁気ヘッド - Google Patents

磁気抵抗効果型薄膜磁気ヘッド

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JP2002025017A JP2000208401A JP2000208401A JP2002025017A JP 2002025017 A JP2002025017 A JP 2002025017A JP 2000208401 A JP2000208401 A JP 2000208401A JP 2000208401 A JP2000208401 A JP 2000208401A JP 2002025017 A JP2002025017 A JP 2002025017A
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Koji Shimazawa
幸司 島沢
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 周波数特性を大幅に向上することができる、
例えばTMR素子又はCPP−GMR素子を備えた、M
R型薄膜磁気ヘッドを提供する。 【解決手段】 下部シールド層と、上部シールド層と、
下部シールド層及び上部シールド層間にこれら下部シー
ルド層及び上部シールド層に電気的に導通して形成され
ており、積層面に垂直方向に電流が流れるMR積層体
と、下部シールド層及び上部シールド層間に形成された
絶縁体材料による絶縁ギャップ層とを備えており、この
絶縁ギャップ層の少なくとも一部がAlより誘電
率の低い絶縁体材料で形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばハードディ
スクドライブ(HDD)装置に使用可能であり、電流が
積層面と垂直方向に流れるトンネル磁気抵抗効果(TM
R)素子又は垂直方向電流通過型巨大磁気抵抗効果(C
PP(Current Perpendicular
to the Plane)−GMR)素子を備えた磁
気抵抗効果(MR)型薄膜磁気ヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】HDD装置の高密度化に伴って、より高
感度及び高出力の磁気ヘッドが要求されている。近年、
この要求に答えるものとして、下部強磁性薄膜層/トン
ネルバリア層/上部強磁性薄膜層という多層構造からな
る強磁性トンネル効果を利用したTMR素子(例えば、
特開平4−103014号公報)や、下部強磁性薄膜層
/非磁性金属層/上部強磁性薄膜層という多層構造から
なるGMR素子の一種であり電流が積層面と垂直方向に
流れるCPP−GMR素子(例えば、W.P.Prat
t,Jr et al,“Perpendicular
Giant Magnetoresistnce o
f Ag/Co Multilayers”,PHYS
ICAL REVIEW LETTERS,Vol.6
6,No.23,pp.3060−3063,June
1991)が注目されている。これらの素子は、電流
が積層面に沿って流れる一般的なGMR素子(CIP
(Current−InPlane)−GMR素子)に
比較して数倍大きなMR変化率が得られ、しかも狭ギャ
ップを容易に実現できる。なお、下部強磁性薄膜層及び
上部強磁性薄膜層における「下部」及び「上部」とは、
基板との位置関係を示す用語であり、一般に、基板に近
い側が下部、遠い側が上部である。
【0003】図1は、一般的な構造を有するCIP−G
MR素子をABS(浮上面)方向から見た図である。
【0004】同図において、10は下部シールド層、1
1は絶縁材料で形成された下部ギャップ層、12は下部
強磁性薄膜層(フリー層)/非磁性金属層/上部強磁性
薄膜層(ピンド層)/反強磁性薄膜層という多層構造か
らなるGMR積層体、13は絶縁材料で形成された上部
ギャップ層、14は上部シールド層、15はハードバイ
アス層、16は電極層をそれぞれ示している。
【0005】センス電流はGMR積層体12の積層面と
平行に流れ、下部及び上部シールド層10及び14とG
MR積層体12とは下部及び上部ギャップ層11及び1
3で電気的に絶縁されている。
【0006】このようなCIP−GMR素子において、
狭ギャップ化を実現するためには、非常に薄くかつ絶縁
耐圧が非常に高い絶縁体を下部及び上部ギャップ層11
及び13に用いる必要があるが、このような特性の絶縁
体を実現することが難しく、これが高密度化のためのボ
トルネックとなっている。
【0007】図2は、一般的な構造を有するTMR素子
又はCPP−GMR素子をABS方向から見た図であ
る。
【0008】同図において、20は電極兼用の下部シー
ルド層、21は金属材料で形成された電極兼用の下部ギ
ャップ層、22は下部強磁性薄膜層(フリー層)/トン
ネルバリア層/上部強磁性薄膜層(ピンド層)/反強磁
性薄膜層という多層構造からなるTMR積層体、又は下
部強磁性薄膜層(フリー層)/非磁性金属層/上部強磁
性薄膜層(ピンド層)/反強磁性薄膜層という多層構造
からなるCPP−GMR積層体、23は金属材料で形成
された電極兼用の上部ギャップ層、24は電極兼用の上
部シールド層、25はハードバイアス層、26は絶縁材
料で形成された絶縁ギャップ層をそれぞれ示している。
なお、22aはTMR積層体又はCPP−GMR積層体
から積層面に沿ってハードバイアス層25方向に延長さ
れた下部強磁性薄膜層(フリー層)である。
【0009】このようなTMR素子又はCPP−GMR
素子においては、センス電流を積層面と垂直方向に流す
ために下部シールド層20及び上部シールド層24間が
電気的に導通しており、従って、ギャップ層の絶縁破壊
を心配することなく狭ギャップ化の実現が可能である。
その結果、線記録密度を大幅に向上することが可能であ
る。
【0010】HDD装置においては、このような高記録
密度化のみならず、高転送速度化も非常に重要な課題と
なっている。転送速度は、磁気ディスクの回転速度に大
きく影響されるが、記録ヘッドや再生ヘッドの周波数特
性にも非常に大きく影響される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】図3はCIP−GMR
素子の等価回路図であり、図4はTMR素子又はCPP
−GMR素子の等価回路図である。
【0012】図3から明らかのように、CIP−GMR
素子においては、出力端子間にはGMR素子の等価抵抗
GMRが存在するのみであり周波数特性を劣化させる
ような本質的な要因はその回路中に存在しない。しかし
ながら、図4から明らかのように、シールド層を電極と
して利用する構造のTMR素子又はCPP−GMR素子
においては、出力端子間にTMR素子又はCPP−GM
R素子の等価抵抗R MRの他にシールド層間のキャパ
シタンスCShield及びTMR素子又はCPP−G
MR素子自体のキャパシタンスCTMRが存在してお
り、これらがローパスフィルタを構成する形となって周
波数特性が著しく劣化してしまう。
【0013】従って、本発明の目的は、周波数特性を大
幅に向上することができる、例えばTMR素子又はCP
P−GMR素子を備えた、MR型薄膜磁気ヘッドを提供
することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、下部シ
ールド層と、上部シールド層と、下部シールド層及び上
部シールド層間にこれら下部シールド層及び上部シール
ド層に電気的に導通して形成されており、積層面に垂直
方向に電流が流れるMR積層体と、下部シールド層及び
上部シールド層間に形成された絶縁体材料による絶縁ギ
ャップ層とを備えており、この絶縁ギャップ層の少なく
とも一部がAlより誘電率の低い絶縁体材料で形
成されているMR型薄膜磁気ヘッドが提供される。
【0015】さらに、本発明によれば、下部シールド層
と、下部シールド層上に積層された非磁性導電体の下部
ギャップ層と、下部ギャップ層上に積層形成されてお
り、積層面に垂直方向に電流が流れるMR積層体と、M
R積層体上に積層形成された非磁性導電体の上部ギャッ
プ層と、MR積層体及び上部ギャップ層の周囲に形成さ
れた絶縁体の絶縁ギャップ層と、上部ギャップ層及び絶
縁ギャップ層上に積層形成された上部シールド層とを備
えており、この絶縁ギャップ層の少なくとも一部がAl
より誘電率の低い絶縁体材料で形成されているM
R型薄膜磁気ヘッドが提供される。
【0016】下部シールド層及び上部シールド層間に形
成された絶縁体材料による絶縁ギャップ層の少なくとも
一部がAlより誘電率の低い絶縁体材料で形成さ
れているため、下部シールド層及び上部シールド層間の
キャパシタンスCShiel が小さくなる。その結
果、薄膜磁気ヘッドの周波数特性が著しく向上する。
【0017】図5は図4に示した等価回路においてシー
ルド層間のキャパシタンスがCSh ield=6pFの
場合におけるヘッド出力の対周波数特性を示す図であ
り、図6は同じく図4に示した等価回路においてシール
ド層間のキャパシタンスがC hield=1pFの場
合におけるヘッド出力の対周波数特性を示す図である。
ただし、TMR素子又はCPP−GMR素子のキャパシ
タンスはCTMR=0.01pFとし、出力端子に接続
される負荷は10MΩとする。
【0018】図5から明らかのように、シールド層間の
キャパシタンスCShield=6pFの場合、出力が
3dB低下するカットオフ周波数fcは、素子抵抗R
TMRの増大に伴って減少し、fc>500MHzとす
るためには、素子抵抗RTMRを50Ω以下にしなけれ
ばならない。ちなみに、500MHzという周波数は、
100Gbits/in程度の記録密度で使用される
ことが予想される周波数である。100Gbits/i
以上の記録密度のTMR素子においては、このよう
な低い素子抵抗を実現することは非常に困難である。
【0019】これに対して、図6から明らかのように、
シールド層間のキャパシタンスC hield=1pF
の場合、素子抵抗RTMRが300Ω以上であってもf
c>500MHzとすることが可能となる。即ち、シー
ルド層間のキャパシタンスC Shieldを小さくする
ことにより、素子抵抗RTMRが十分に実現可能な30
0Ω以上であっても薄膜磁気ヘッドの周波数特性を著し
く向上させることができるのである。なお、TMR素子
又はCPP−GMR素子のキャパシタンスC MRは、
シールド層間のキャパシタンスCShieldに比して
はるかに(2桁以上)小さいため、さほど問題とならな
い。
【0020】絶縁ギャップ層の全てがAlより誘
電率の低い絶縁体材料で形成されていることが好まし
い。
【0021】Alより誘電率の低い絶縁体材料
が、Si、Co−γFe又はSiOであ
ることも好ましい。
【0022】MR積層体が、トンネルバリア層と、この
トンネルバリア層を挟む一対の強磁性薄膜層とを備えた
TMR積層体であるか、又は非磁性金属層と、この非磁
性金属層を挟む一対の強磁性薄膜層とを備えたCPP−
GMR積層体であることも好ましい。
【0023】
【発明の実施の形態】図7は本発明の一実施形態とし
て、MRハイト又はスロートハイト研磨加工前のTMR
型薄膜磁気ヘッドの下部シールド層、上部シールド層及
びリード導体部分の構成を概略的に示す平面図であり、
図8は図7のA−A線断面図であり、図9は図7のB−
B線断面図である。なお、図7では下部シールド層及び
上部シールド層とこれらに接続されるリード導体と端子
電極のみが表されその他は図示が省略されており、図8
及び図9では上部シールド層の上平面より上側の層の図
示が省略されている。
【0024】これらの図において、70は図示しない基
板上に積層形成された電極兼用の下部シールド層、71
は下部シールド層70上にこの下部シールド層70と電
気的に導通して積層形成された非磁性導電体による電極
兼用の下部ギャップ層、72は下部ギャップ層71上に
積層されパターニング形成されたTMR積層体、73は
少なくともTMR積層体72上に積層形成された非磁性
導電体による電極兼用の上部ギャップ層、74は上部ギ
ャップ層73上にこの上部ギャップ層73と電気的に導
通して積層形成された電極兼用の上部シールド層、75
は磁区制御のためのバイアス磁界を付与するハードバイ
アス層、76は少なくとも下部ギャップ層71上であっ
てTMR積層体72の外側に積層形成された絶縁体によ
る絶縁ギャップ層、77は下部シールド層70の外側に
形成された第1の絶縁体層、78は絶縁ギャップ層76
上であって上部ギャップ層73及び上部シールド層74
の外側に形成された第2の絶縁体層、79は一端が下部
シールド層70又は下部ギャップ層71に電気的に接続
された第1のビアホール導体、80は一端が第1のビア
ホール導体79の他端に電気的に接続された第1のリー
ド導体、81は第1のリード導体80の他端が電気的に
接続された第1の端子電極(接続パッド)、82は一端
が上部シールド層74に電気的に接続された第2のリー
ド導体、83は一端が第2のリード導体82の他端に電
気的に接続された第2のビアホール導体、84は一端が
第2のビアホール導体83の他端に電気的に接続された
第3のリード導体、85は第3のリード導体84の他端
が電気的に接続された第2の端子電極(接続パッド)を
それぞれ示している。
【0025】TMR積層体72は、図には示されていな
いが、反強磁性薄膜層、下部強磁性薄膜層(ピンド
層)、トンネルバリア層及び上部強磁性薄膜層(フリー
層)という基本的な層を少なくとも含む多層構造となっ
ている。
【0026】上部強磁性薄膜層(フリー層)は、基本的
には、外部磁場に応答して自由に磁化の向きが変わるよ
うに構成されており、下部強磁性薄膜層(ピンド層)
は、反強磁性薄膜層との間の交換結合バイアス磁界によ
って、その磁化方向が所定方向に向くように構成されて
いる。
【0027】下部シールド層70及び上部シールド層7
4は、NiFe(パーマロイ)、センダスト、CoF
e、CoFeNi又はCoZrNb等の単層構造又は多
層構造で構成される。膜厚は、0.5〜4μm、好まし
くは1〜3μmである。
【0028】下部ギャップ層71及び上部ギャップ層7
3は、非磁性導電体材料、例えばTa、Cu、Al、A
g、Au、Ti、TiW、Rh、Cr、In、Ir、M
g、Ru、W、Zn、PtMn若しくはRuRhMn、
又はそれらの合金で構成される。膜厚は、5〜70n
m、好ましくは10〜50nmである。
【0029】TMR積層体72における下部強磁性薄膜
層(ピンド層)及び上部強磁性薄膜層(フリー層)は、
高スピン分極材料で構成することが好ましく、例えば、
Fe、Co、Ni、CoFe、NiFe、CoZrNb
又はCoFeNi等の単層構造又は多層構造が用いられ
る。下部強磁性薄膜層(ピンド層)の膜厚は、1〜10
nm、好ましくは2〜5nmである。この膜厚が厚くな
りすぎると反強磁性薄膜層との交換結合バイアス磁化が
弱まり、膜厚が薄くなりすぎるとTMR変化率が減少す
る。上部強磁性薄膜層(フリー層)の膜厚は、2〜50
nm、好ましくは4〜30nmである。この膜厚が厚く
なりすぎるとヘッド動作時の出力が低下しかつバルクハ
ウゼンノイズ等によって出力の不安定性が増大し、膜厚
が薄くなりすぎるとTMR効果の劣化に起因する出力低
下が生じる。
【0030】TMR積層体72におけるトンネルバリア
層は、Al、NiO、GdO、MgO、Ta
、MoO、TiO又はWO等から構成される。
膜厚は、0.5〜2nm程度である。このトンネルバリ
ア層の膜厚は、素子の低抵抗値化の観点からできるだけ
薄いことが望ましいが、あまり薄すぎてピンホールが生
じるとリーク電流が流れてしまうので好ましくない。
【0031】TMR積層体72における反強磁性薄膜層
は、例えばPtMn、RuRhMnで構成されるがその
他の一般的な反強磁性材料を用いることもできる。膜厚
は6〜30nm程度である。
【0032】絶縁ギャップ層76の全部又は一部は、A
より誘電率の低い絶縁材料、例えばSi
、Co−γFe(ヘマタイト)又はSiO
で構成される。第1の絶縁体層77及び第2の絶縁体
層78は、一般的にはAlで構成される。しかし
ながら、第1の絶縁体層77及び第2の絶縁体層78を
絶縁ギャップ層76と同じ絶縁材料で構成してもよい。
【0033】第1及び第2のビアホール導体79及び8
3、第1、第2及び第3のリード導体80、82及び8
4、並びに第1及び第2の端子電極(接続パッド)81
及び85は、Cu、Al、Au又はAg等で構成され
る。ただし、一端が上部シールド層74に電気的に接続
されている第2のリード導体82を、この上部シールド
層74と同じ材料で形成してもよい。
【0034】本実施形態における重要なポイントは、絶
縁ギャップ層76の全部又は一部がSi、Co−
γFe(ヘマタイト)又はSiOで形成されて
いる点にある。これらの絶縁材料は、誘電率がAl
より低く、従って、下部ギャップ層71及び上部ギャ
ップ層73間に挟まれる誘電体、並びに第2のリード導
体82及び第2のビアホール導体83の下で上部ギャッ
プ層73及び下部シールド層70間に挟まれる誘電体の
誘電率が低くなり、下部シールド層70及び上部シール
ド層74間のキャパシタンスCShieldが小さくな
る。その結果、薄膜磁気ヘッドの周波数特性が著しく向
上する。
【0035】本実施形態の構造において、絶縁ギャップ
層76の全てを従来のAl(比誘電率εがε
=7)で構成すると、下部シールド層70及び上部シー
ルド層74間のキャパシタンスはCShield=1
0.2pFであり、カットオフ周波数はfc=120M
Hzであった。ただし、下部シールド層70又は下部ギ
ャップ層71上に位置する上部シールド層74の電位を
有する部分の面積、即ちキャパシタとして機能する電極
面積はS=10230μm(CADによる計算値)で
あり、下部シールド層70及び上部シールド層74間の
距離は110nmであり、そのうち、絶縁ギャップ層の
膜厚は52nmであり、リード線を含むTMRヘッドの
抵抗はRHGA=130Ωである。なお、シールド層間
キャパシタンスCShield及びカットオフ周波数f
cは、実測しても計算で求めてもほぼ一致する。例えば
カットオフ周波数fcはfc=1/(2πRHGA
Shi eld)から算出できる。
【0036】絶縁ギャップ層76の全てをSi
(比誘電率εがε=4)で構成すると、C
Shield=5.8pFであり、fc=211MHz
と大幅に改善される。
【0037】絶縁ギャップ層76の全てをCo−γFe
(比誘電率εがε=3.5)で構成すると、
Shield=5.1pFとなり、fc=240MH
zとさらに改善される。
【0038】絶縁ギャップ層76の全てをSiO(比
誘電率εがε=3)で構成すると、CShield
=4.4pFとなり、fc=278MHzといっそう改
善される。
【0039】図10は上述した実施形態のごとき構造を
有し、絶縁ギャップ層76に種々の絶縁材料を用いたT
MRヘッドを実際に作成して測定したヘッド出力の対周
波数特性を表す図であり、図11は図10の特性を換算
して得た線記録密度の対周波数特性を表す図である。
【0040】作成したTMRヘッドは、そのTMR積層
体が下地層としてNiCr(3nm)、反強磁性薄膜層
としてPtMn(14nm)、下部強磁性薄膜層(ピン
ド層)としてCoFe(2nm)/Ru(0.8nm)
/CoFe(2nm)、トンネルバリア層としてAlO
x、上部強磁性薄膜層(フリー層)としてCoFe(2
nm)/NiFe(4nm)、キャップ層としてNiC
r(3nm)を順次積層した構成を有している。そのT
MR積層体は寸法が0.35×0.35μmであり、
RA=15Ωμmであり、シールド層間距離は110
nmであり、絶縁ギャップ層76の膜厚は52nmであ
り、リード線を含むTMRヘッドの抵抗はRHGA=1
30Ωである。このTMRヘッドを、磁気ディスクを5
400rpmで回転させ、半径r=35mmの位置で記
録周波数を変化させることにより対周波数特性を測定し
た。
【0041】図10及び図11から明らかのように、絶
縁ギャップ層76の全てを、Si、Co−γFe
又はSiOで構成すると、CShieldが従
来技術のAlで構成した場合の10.2pFから
5.8pF、5.1pF又は4.4pFにそれぞれ低下
しており、ヘッドの周波数特性が大幅に向上している。
なお、D50値についても、従来技術の194kFCI
から364kFCI、397kFCI又は398kFC
Iとこれも大幅に向上している。
【0042】なお、絶縁ギャップ層76の全てではな
く、その一部のみ、例えば、シールド層間キャパシタン
スに影響を及ぼす領域部分のみ若しくはその領域部分の
一部、又は層厚方向の一部のみ、をSi、Co−
γFe又はSiOで形成しても、それなりにシ
ールド層間キャパシタンスCShieldが低下し、カ
ットオフ周波数fcが高くなる。
【0043】絶縁ギャップ層76として、Al
り誘電率の低いこのような絶縁材料を用いれば、C
Shieldが低下しヘッドの周波数特性を向上させる
ことができるが、その部分の絶縁耐圧の低下が懸念され
る。そこで、上述した実施形態のごとき構造を有し、絶
縁ギャップ層76に種々の絶縁材料を用いたTMRヘッ
ドを実際に作成し、過電流を流してTMRヘッドが電気
的に破壊される電流を測定した。
【0044】図12はその測定結果であり、同図(A)
は絶縁ギャップ層76にAlを用いた場合、同図
(B)はSiを用いた場合、同図(C)はCo−
γFeを用いた場合、同図(D)はSiOを用
いた場合である。同図(A)では13.3mAで素子の
破壊が生じ、同図(B)では13.0mA、同図(C)
では10.7mA、同図(D)では14.1mAでそれ
ぞれ素子の破壊が生じている。即ち、破壊電流は、絶縁
ギャップ層76の材料に依存せずほぼ一定であることが
分かる。これは、TMRヘッドの電気的破壊が、TMR
積層体72において先に発生してしまうことを意味して
いる。従って、絶縁ギャップ層76として、Al
より誘電率の低いこのような絶縁材料を用いても、その
部分で耐圧が低下することはなく、信頼性の低下は生じ
ないこととなる。
【0045】図7〜図9の実施形態は、TMRヘッドに
関するものであるが、本発明は、TMRヘッドのみなら
ず、センス電流を積層面と垂直方向に流すいかなる構造
のCPP−GMR素子についても全く同様に適用可能で
ある。
【0046】変更態様として、上述の実施形態における
TMR積層体72の代わりに、CPP−GMR積層体を
用いたCPP−GMRヘッドの一例について、以下説明
する。
【0047】このCPP−GMR積層体は、単なる一例
であるが、第1の反強磁性薄膜層、第1の強磁性薄膜層
(第1のピンド層)、例えばCu等による第1の非磁性
金属層、第2の強磁性薄膜層(フリー層)、例えばCu
等による第2の非磁性金属層、第3の強磁性薄膜層(第
3のピンド層)、第2の反強磁性薄膜層という基本的な
層を少なくとも含む多層構造を有している。
【0048】第2の強磁性薄膜層(フリー層)は、基本
的には、外部磁場に応答して自由に磁化の向きが変わる
ように構成されており、第1及び第3の強磁性薄膜層
(第1及び第2のピンド層)は、それぞれ、第1及び第
2の反強磁性薄膜層との間の交換結合バイアス磁界によ
って、その磁化方向が所定方向に向くように構成されて
いる。
【0049】CPP−GMR積層体を除くその他の層構
成等は、前述した図7〜図9の実施形態の場合と全く同
様である。CPP−GMR積層体の層構成も上述した例
に限定されるものではなく、いかなる構造であってもよ
い。
【0050】絶縁ギャップ層76の全てを従来のAl
(比誘電率εがε=7)で構成すると、下部シ
ールド層70及び上部シールド層74間のキャパシタン
スはCShield=10.2pFであり、カットオフ
周波数はfc=520MHzであった。ただし、下部シ
ールド層70又は下部ギャップ層71上に位置する上部
シールド層74の電位を有する部分の面積、即ちキャパ
シタとして機能する電極面積はS=10230μm
(CADによる計算値)であり、下部シールド層70
及び上部シールド層74間の距離は110nmであり、
そのうち、絶縁ギャップ層の膜厚は52nmであり、リ
ード線を含むCPP−GMRヘッドの抵抗はRHGA
30Ωである。なお、シールド層間キャパシタンスC
Shield及びカットオフ周波数fcは、実測しても
計算で求めてもほぼ一致する。例えばカットオフ周波数
fcはfc=1/(2πRHGAShield)から
算出できる。
【0051】絶縁ギャップ層76の全てをSi
(比誘電率εがε=4)で構成すると、C
Shield=5.8pFであり、fc=915MHz
と大幅に改善される。
【0052】絶縁ギャップ層76の全てをCo−γFe
(比誘電率εがε=3.5)で構成すると、
Shield=5.1pFとなり、fc=1.04G
Hzとさらに改善される。
【0053】絶縁ギャップ層76の全てをSiO(比
誘電率εがε=3)で構成すると、CShield
=4.4pFとなり、fc=1.21GHzといっそう
改善される。
【0054】このようなCPP−GMRヘッドの絶縁耐
圧の低下を調べるため、絶縁ギャップ層76に種々の絶
縁材料を用いたCPP−GMRヘッドを実際に作成し、
過電流を流してCPP−GMRヘッドが電気的に破壊さ
れる電流を測定した。ただし、作成したCPP−GMR
ヘッドは、そのCPP−GMR積層体が下地層としてN
iCr(3nm)、第1の反強磁性薄膜層としてPtM
n(14nm)、第1の強磁性薄膜層(第1のピンド
層)としてCoFe(2nm)/Ru(0.8nm)/
CoFe(2nm)、第1の非磁性金属層としてCu
(2.2nm)、第2の強磁性薄膜層(フリー層)とし
てCoFe(1nm)/NiFe(2nm)/CoFe
(1nm)、第2の非磁性金属層としてCu(2.2n
m)、第3の強磁性薄膜層(第2のピンド層)としてC
oFe(2nm)/Ru(0.8nm)/CoFe(2
nm)、第2の反強磁性薄膜層としてPtMn(14n
m)、キャップ層としてNiCr(3nm)を順次積層
した構成を有している。そのCPP−GMR積層体は寸
法が0.1×0.03μmであり、シールド層間距離
は110nmであり、絶縁ギャップ層76の膜厚は52
nmであり、リード線を含むCPP−GMRヘッドの抵
抗はRHGA=30Ωである。
【0055】図13はその測定結果であり、同図(A)
は絶縁ギャップ層76にAlを用いた場合、同図
(B)はSiを用いた場合、同図(C)はCo−
γFeを用いた場合、同図(D)はSiOでを
用いた場合である。同図(A)では18.7mAで素子
の破壊が生じ、同図(B)では17.4mA、同図
(C)では20.2mA、同図(D)では19.3mA
でそれぞれ素子の破壊が生じている。即ち、破壊電流
は、絶縁ギャップ層76の材料に依存せずほぼ一定であ
ることが分かる。これは、CPP−GMRヘッドの電気
的破壊が、CPP−GMR積層体において先に発生して
しまうことを意味している。従って、絶縁ギャップ層7
6として、Alより誘電率の低いこのような絶縁
材料を用いても、その部分で耐圧が低下することはな
く、信頼性の低下は生じないこととなる。
【0056】図14は本発明の他の実施形態として、M
Rハイト又はスロートハイト研磨加工前のTMR型薄膜
磁気ヘッドの下部シールド層、上部シールド層及びリー
ド導体部分の構成を概略的に示す平面図であり、図15
は図14のA−A線断面図であり、図16は図14のB
−B線断面図である。なお、図14では下部シールド層
及び上部シールド層とこれらに接続されるリード導体と
端子電極のみが表されその他は図示が省略されており、
図15及び図16では上部シールド層の上平面より上側
の層の図示が省略されている。
【0057】この実施形態は、下部ギャップ層71上に
積層されパターニング形成されたTMR積層体142及
びハードバイアス層145の構造が図7〜図9の実施形
態の場合と異なっているのみであり、その他の構造はこ
の図7〜図9の実施形態と全く同様である。従って、図
14〜図16においては、図7〜図9と同等の構成要素
には同じ参照符号が付されている。
【0058】本実施形態においては、TMR積層体14
2の基本的な層が、下部ギャップ層71側から、下部強
磁性薄膜層(フリー層)、トンネルバリア層、上部強磁
性薄膜層(ピンド層)及び反強磁性薄膜層という順序で
積層された多層構造となっている。ハードバイアス層1
45は、下部ギャップ層71上に積層されている。な
お、図15における、142aはTMR積層体142の
両端からハードバイアス層145方向に積層面に沿って
延長された下部強磁性薄膜層(フリー層)である。
【0059】本実施形態におけるその他の構造、材料、
膜厚、作用効果及び変更態様等については、前述した図
7〜図9の実施形態の場合と同様である。
【0060】図14〜図16の実施形態において、TM
R積層体の代わりにセンス電流を積層面と垂直方向に流
す構造のCPP−GMR積層体を用いてもよいことは前
に述べた通りである。
【0061】上述した実施形態における第2のリード導
体82及び第2のビアホール導体83について、それら
の下部シールド層上に位置する部分の面積が小さくなる
ようにパターニングすれば、下部シールド層及び上部シ
ールド層間のキャパシタンスCShieldをより小さ
くすることができ、薄膜磁気ヘッドの周波数特性をより
向上させることができる。
【0062】さらに、上述した実施形態におけるTMR
積層体72若しくは142又はCPP−GMR積層体自
体の膜厚を大きくするか、又はTMR積層体72若しく
は142又はCPP−GMR積層体が形成されている部
分のみ下部ギャップ層71を厚くすることによって、絶
縁ギャップ層76の膜厚が大きくなるように構成する
と、シールド層間キャパシタンスCShieldをさら
に低下させることができ、薄膜磁気ヘッドの周波数特性
をより向上させることが可能となる。
【0063】さらにまた、上述した実施形態におけるT
MR積層体72若しくは142又はCPP−GMR積層
体が存在しない位置において、下部シールド層70又は
190の上面側を削って凹部を形成しその凹部内に絶縁
体層を埋め込むか又は絶縁ギャップ層76の上に部分的
に絶縁体層を付加することにより、下部シールド層及び
上部シールド層間の実質的距離を増大させ、シールド層
間キャパシタンスC hieldをさらに低下させるこ
とができ、薄膜磁気ヘッドの周波数特性をより向上させ
ることが可能となる。
【0064】以上述べた実施形態においては、2種類の
構造のTMR積層体又はCPP−GMR積層体を用いて
いるが、本発明は、いかなる構造のTMR素子又はCP
P−GMR素子を備えた薄膜磁気ヘッドについても適用
可能である。
【0065】以上述べた実施形態は全て本発明を例示的
に示すものであって限定的に示すものではなく、本発明
は他の種々の変形態様及び変更態様で実施することがで
きる。従って本発明の範囲は特許請求の範囲及びその均
等範囲によってのみ規定されるものである。
【0066】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明によれ
ば、下部シールド層及び上部シールド層間に形成された
絶縁体材料による絶縁ギャップ層の少なくとも一部がA
より誘電率の低い絶縁体材料で形成されている
ため、下部シールド層及び上部シールド層間のキャパシ
タンスCShieldが小さくなる。その結果、薄膜磁
気ヘッドの周波数特性が著しく向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】一般的な構造を有するCIP−GMR素子をA
BS方向から見た図である。
【図2】一般的な構造を有するTMR素子又はCPP−
GMR素子をABS方向から見た図である。
【図3】CIP−GMR素子の等価回路図である。
【図4】TMR素子又はCPP−GMR素子の等価回路
図である。
【図5】図4に示した等価回路において、シールド層間
のキャパシタンスがCShie ld=6pFの場合にお
ける減衰量の対周波数特性を示す図である。
【図6】図4に示した等価回路において、シールド層間
のキャパシタンスがCShie ld=1pFの場合にお
ける減衰量の対周波数特性を示す図である。
【図7】本発明の一実施形態として、TMR型薄膜磁気
ヘッドの下部シールド層、上部シールド層及びリード導
体部分の構成を概略的に示す平面図である。
【図8】図7のA−A線断面図である。
【図9】図7のB−B線断面図である。
【図10】図7〜図9の実施形態のごとき構造を有し、
絶縁ギャップ層に種々の絶縁材料を用いたTMRヘッド
を実際に作成して測定したヘッド出力の対周波数特性を
表す図である。
【図11】図10の特性を換算して得た線記録密度の対
周波数特性を表す図である。
【図12】過電流を流してTMRヘッドが電気的に破壊
される電流を測定した結果を表す図である。
【図13】過電流を流してCPP−GMRヘッドが電気
的に破壊される電流を測定した結果を表す図である。
【図14】本発明の他の実施形態として、TMR型薄膜
磁気ヘッドの下部シールド層、上部シールド層及びリー
ド導体部分の構成を概略的に示す平面図である。
【図15】図14のA−A線断面図である。
【図16】図14のB−B線断面図である。
【符号の説明】 70 下部シールド層 71 下部ギャップ層 72、142 TMR積層体 142a 下部強磁性薄膜層(フリー層) 73 上部ギャップ層 74 上部シールド層 75、145 ハードバイアス層 76 絶縁ギャップ層 77 第1の絶縁体層 78 第2の絶縁体層 79 第1のビアホール導体 80 第1のリード導体 81 第1の端子電極 82 第2のリード導体 83 第2のビアホール導体 84 第3のリード導体 85 第2の端子電極

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下部シールド層と、上部シールド層と、
    該下部シールド層及び該上部シールド層間に該下部シー
    ルド層及び該上部シールド層に電気的に導通して形成さ
    れており、積層面に垂直方向に電流が流れる磁気抵抗効
    果積層体と、前記下部シールド層及び前記上部シールド
    層間に形成された絶縁体材料による絶縁ギャップ層とを
    備えており、該絶縁ギャップ層の少なくとも一部がAl
    より誘電率の低い絶縁体材料で形成されているこ
    とを特徴とする磁気抵抗効果型薄膜磁気ヘッド。
  2. 【請求項2】 下部シールド層と、該下部シールド層上
    に積層された非磁性導電体の下部ギャップ層と、該下部
    ギャップ層上に積層形成されており、積層面に垂直方向
    に電流が流れる磁気抵抗効果積層体と、該磁気抵抗効果
    積層体上に積層形成された非磁性導電体の上部ギャップ
    層と、該磁気抵抗効果積層体及び該上部ギャップ層の周
    囲に形成された絶縁体の絶縁ギャップ層と、前記上部ギ
    ャップ層及び前記絶縁ギャップ層上に積層形成された上
    部シールド層とを備えており、該絶縁ギャップ層の少な
    くとも一部がAlより誘電率の低い絶縁体材料で
    形成されていることを特徴とする磁気抵抗効果型薄膜磁
    気ヘッド。
  3. 【請求項3】 前記絶縁ギャップ層の全てがAl
    より誘電率の低い絶縁体材料で形成されていることを特
    徴とする請求項1又は2に記載の磁気抵抗効果型薄膜磁
    気ヘッド。
  4. 【請求項4】 Alより誘電率の低い前記絶縁体
    材料が、Si、Co−γFe又はSiO
    であることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項
    に記載の磁気抵抗効果型薄膜磁気ヘッド。
  5. 【請求項5】 前記磁気抵抗効果積層体が、トンネルバ
    リア層と、該トンネルバリア層を挟む一対の強磁性薄膜
    層とを備えたトンネル磁気抵抗効果積層体であることを
    特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の磁気
    抵抗効果型薄膜磁気ヘッド。
  6. 【請求項6】 前記磁気抵抗効果積層体が、非磁性金属
    層と、該非磁性金属層を挟む一対の強磁性薄膜層とを備
    えた垂直方向電流通過型巨大磁気抵抗効果積層体である
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載
    の磁気抵抗効果型薄膜磁気ヘッド。
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