JP3330891B2 - 磁気抵抗効果素子 - Google Patents
磁気抵抗効果素子Info
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Description
(ピン(Pinned)磁性層)の磁化の方向と外部磁界の影
響を受けるフリー(Free)磁性層の磁化の方向との関係
で電気抵抗が変化するいわゆるスピンバルブ型薄膜素子
に係り、特にセンス電流のハードバイアス層への分流を
抑え、電極層からセンス電流を、多層膜へ直接的に流す
ことが可能な磁気抵抗効果素子に関する。
造をABS面から見た断面図である。図12に示す磁気
抵抗効果素子は、巨大磁気抵抗効果を利用したGMR
(giant magnetoresistive)素子の1種であるスピンバ
ルブ型薄膜素子と呼ばれるものであり、ハードディスク
などの記録媒体からの記録磁界を検出するものである。
地層6、反強磁性層1、固定磁性層(ピン(Pinned)磁
性層)2、非磁性導電層3、フリー磁性層(Free)4、
及び保護層7で構成された多層膜9と、この多層膜9の
両側に形成された一対のハードバイアス層5,5と、こ
のハードバイアス層5,5の上に形成された一対の電極
層8,8とで構成されている。なお下地層6及び保護層
7は、Ta(タンタル)膜などで形成されている。また
この多層膜9の上面の幅寸法によってトラック幅Tw
(光学的トラック幅O−Twとも称される)が決定され
る。
ンガン)合金膜やNi−Mn(ニッケル−マンガン)合
金膜、固定磁性層2及びフリー磁性層4にはNi−Fe
(ニッケル−鉄)合金膜、非磁性導電層3にはCu
(銅)膜、ハードバイアス層5,5にはCo−Pt(コ
バルト−白金)合金膜、また電極層8,8にはTaまた
はCr膜が一般的に使用される。
は、反強磁性層1との交換異方性磁界によりY方向(記
録媒体からの漏れ磁界方向;ハイト方向)に単磁区化さ
れ、フリー磁性層4の磁化は、前記ハードバイアス層
5,5からのバイアス磁界の影響を受けてX方向に揃え
られる。すなわち固定磁性層2の磁化と、フリー磁性層
4の磁化とが、直交するように設定されている。
バイアス層5,5上に形成された電極層8,8から、多
層膜9内に検出電流(センス電流)が与えられる。ハー
ドディスクなどの記録媒体の走行方向はZ方向であり、
記録媒体からの洩れ磁界がY方向に与えられると、フリ
ー磁性層4の磁化がXからY方向へ向けて変化する。こ
のフリー磁性層4内での磁化の方向の変動と、固定磁性
層2の固定磁化方向との関係で電気抵抗が変化し(これ
を磁気抵抗効果という)、この電気抵抗値の変化に基づ
く電圧変化により、記録媒体からの洩れ磁界が検出され
る。
に示す従来の磁気抵抗効果素子の構造では、以下のよう
な問題点が発生する。図12に示す磁気抵抗効果素子で
は、電極層8,8が多層膜9に直接的に通電状態にない
ため、前記電極層8,8からのセンス電流は、一旦ハー
ドバイアス層5,5に流れ、前記ハードバイアス層5,
5から多層膜9にセンス電流が流れ易くなっている。
流は、ハードバイアス層5,5を介して多層膜9に流れ
るため、前記多層膜9に流れるセンス電流の割合が減
り、従って再生感度が鈍り、再生出力が低下するといっ
た問題があった。
磁化は、前述したように、図示Y方向に単磁区化され固
定されているが、前記固定磁性層2の両側にはX方向に
磁化されているハードバイアス層5,5が設けられてい
る。そのために、特に、固定磁性層2の両端の磁化が、
前記ハードバイアス層5,5からのバイアス磁界の影響
を受け、図示Y方向に固定されなくなっている。
X方向の磁化を受けて、X方向に単磁区化されているフ
リー磁性層4の磁化と、固定磁性層2の磁化とは、特に
多層膜9の側端部付近では、直交関係にない。フリー磁
性層4の磁化と、固定磁性層2の磁化とを直交関係に設
定しておく理由は、フリー磁性層4の磁化が小さな外部
磁界でも容易に変印可能で、電気抵抗を大きく変化させ
ることができ、再生感度を向上させることができるから
である。さらに前記直交関係にあると、良好な対称性を
有する出力波形を得ることが可能になるためである。
付近における磁化は、ハードバイアス層5,5からの強
い磁化の影響を受けるため固定されやすく、外部磁界に
対し磁化が変動しにくくなっており、図12に示すよう
に、多層膜9の側端部付近には、再生感度の悪い不感領
域Dが形成される。
部分の領域が、実質的に記録磁界の再生に寄与し、磁気
抵抗効果を発揮する感度領域Eであり、この感度領域E
の幅は、多層膜9の形成時に設定されたトラック幅Tw
よりも不感領域Dの幅寸法分だけ短くなっている。
は、その両側付近に再生出力にほとんど寄与しない不感
領域Dが形成され、この不感領域Dは、単に直流抵抗値
(DCR)を上昇させる領域でしかなかった。
造では、不感領域Dの存在により、実質的に磁気抵抗効
果を発揮し得る感度領域Eへ流れるセンス電流の量は激
減する結果となる。よって、有効量の前記センス電流を
感度領域Eに流すことができないため、直流抵抗の上昇
とともにさらに再生出力が低下しやすい構造となってい
る。この不感領域Dの存在による再生出力の低下の問題
は、今後の狭トラック化に伴い、さらに顕著化するもの
と考えられる。
うに、多層膜9上に電極層10,10をオーバーラップ
させれば、前記電極層10と多層膜9とを通電状態にで
き、よって、前記電極層10から多層膜9に有効にセン
ス電流を流すことが可能になると考えられる。
にセンス電流を流すためには、前記電極層10の厚みを
従来以上に厚くし、特に多層膜9に接している前記多層
膜9上の電極層10の厚さh1を厚くして、前記電極層
10の直流抵抗値を低下させなければならない。
触厚さh1が薄いと、前記電極層10の直流抵抗値の上
昇のため、前記電極層10からのセンス電流は、ハード
バイアス層5に分流しやすくなり、結局従来と同様に、
再生出力の低下が問題となってしまうからである。
9上にオーバーラップさせ、前記電極層10の多層膜9
に対する接触厚さh1を厚くすれば、ハードバイアス層
5へのセンス電流の分流を抑制でき、前記電極層10か
ら多層膜9へ有効にセンス電流を流すことが可能になる
と考えられる。
0が、多層膜9上面から厚さh1で突出形成されると、
前記電極層10上面と多層膜9上面との間に大きな段差
が形成されてしまうので、前記電極層10上から多層膜
9上に絶縁材料製の上部ギャップ層11を形成する際
に、前記上部ギャップ層11はステップカバレージが悪
く、段差部で膜切れが発生する。したがって、上部ギャ
ップ層11における絶縁性を十分に確保できないといっ
た問題が発生する。
ものであり、特に、ハードバイアス層へのセンス電流の
電流ロスを低減できるようにし、またセンス電流を多層
膜の中央部分に占める感度領域に優先的に流すことがで
きるようにして再生出力の向上を可能とし、しかも適切
な絶縁性を確保して上部ギャップ層を形成できる磁気抵
抗効果素子を提供することを目的としている。
と、この反強磁性層と接して形成され、前記反強磁性層
との交換異方性磁界により磁化方向が固定される固定磁
性層と、前記固定磁性層に非磁性導電層を介して形成さ
れたフリー磁性層とを有する多層膜と、この多層膜の両
側に形成され、前記フリー磁性層の磁化方向を前記固定
磁性層の磁化方向と交叉する方向へ揃える一対のバイア
ス層と、このバイアス層上に形成された一対の導電層と
が設けられて成る磁気抵抗効果素子において、前記ハー
ドバイアス層と電極層との間には、前記電極層よりも高
い抵抗を有する高抵抗材料及び/あるいは絶縁材料で形
成された中間層が設けられており、しかも前記電極層
は、前記多層膜上にまで延ばされて形成されていること
を特徴とするものである。
性層、固定磁性層、非磁性導電層、及びフリー磁性層の
順で積層され、前記反強磁性層は、その上に形成された
前記各層の両側の領域に延びており、この両側領域の反
強磁性層上に、金属膜を介して一対のバイアス層、中間
層、及び電極層が積層されていることが好ましい。
ー磁性層の上下に形成された非磁性導電層と、一方の非
磁性導電層の上及び他方の非磁性導電層の下に形成さ
れ、磁化方向が固定されている固定磁性層と、一方の固
定磁性層の上及び他方の固定磁性層の下に形成された反
強磁性層とを有する多層膜と、前記多層膜の両側に形成
され、前記フリー磁性層の磁化方向を前記固定磁性層の
磁化方向と交叉する方向へ揃える一対のバイアス層と、
このバイアス層上に形成された一対の導電層とが設けら
れて成る磁気抵抗効果素子において、前記ハードバイア
ス層と電極層との間には、前記電極層よりも高い抵抗を
有する高抵抗材料及び/あるいは絶縁材料で形成された
中間層が設けられており、しかも前記電極層は、前記多
層膜上にまで延ばされて形成されていることを特徴とす
るものである。
成されていることが好ましく、あるいはX−Mn(ただ
しXは、Pd,Ir,Rh,Ruのいずれか1種または
2種以上の元素である)合金、Pt−Mn−X′(ただ
しX′は、Pd,Ir,Rh,Ru,Au,Agのいず
れか1種または2種以上の元素である)合金で形成され
ていてもよい。
れた磁気抵抗効果層と軟磁性層とを有する多層膜と、こ
の多層膜の両側に形成された一対のバイアス層と、この
バイアス層の上に形成された一対の電極層とを有して成
る磁気抵抗効果素子において、前記ハードバイアス層と
電極層との間には、前記電極層よりも高い抵抗を有する
高抵抗材料及び/あるいは絶縁材料で形成された中間層
が設けられており、しかも前記電極層は、前記多層膜上
にまで延ばされて形成されていることを特徴とするもの
である。
層との間に形成される中間層を構成する高抵抗材料に
は、TaSiO2、TaSi、CrSiO2、CrSi、
WSi、WSiO2、TiN、TaNのうちいずれか1
種または2種以上が選択されることが好ましい。
電極層との間に形成される中間層を構成する絶縁材料に
は、Al2O3、SiO2、Ti2O3、TiO、WO、A
lN、Si3N4、B4C、SiC、SiAlONのうち
いずれか1種または2種以上が選択されることが好まし
い。
生出力に対し50%以上の再生出力が発生する中央部分
の感度領域と、前記感度領域の両側に形成され、最大再
生出力の50%以下の再生出力が発生する不感領域とで
構成されており、前記電極層は前記不感領域上にまで延
ばされて形成されることが好ましい。
前記感度領域と同じ幅寸法で形成される。
層への分流を抑制すると同時に、磁気抵抗効果素子上に
上部ギャップ層を、充分な絶縁性を確保できるように形
成することを目的の一つとし、そこで本発明では、ハー
ドバイアス層と電極層との間に絶縁材料あるいは、前記
電極層よりも高い抵抗を有する高抵抗材料の中間層を形
成し、しかも前記電極層を多層膜上にまでオーバーラッ
プさせたのである。
料などの中間層を介在させることで、センス電流のハー
ドバイアス層への分流(電流ロス)を低減させることが
でき、しかも前記電極層を多層膜上にオーバーラップさ
せているから、前記多層膜上にて前記電極層と多層膜と
を通電状態にでき、前記電極層からのセンス電流を多層
膜に直接的に流すことができる。
も、電極層10を多層膜9上にオーバーラップさせてい
るが、図13の場合には、電極層10とハードバイアス
層5との間には、本発明のように、中間層が形成されて
いないから、前記電極層10から多層膜9へ有効にセン
ス電流を流すためには、前記電極層10の多層膜9に対
する接触厚さh1を厚くして、前記電極層10の直流抵
抗を低下させ、センス電流のハードバイアス層5への分
流を抑える必要がある。この場合、前記電極層10上面
と多層膜9上面との間には、急激な段差が発生し、この
段差により、前記電極層10上から多層膜9上に形成さ
れる上部ギャップ層11はステップカバレージが悪く、
膜切れが発生し、充分な絶縁性を確保することが非常に
困難となる。
ードバイアス層と電極層との間に絶縁材料などで形成さ
れた中間層を介しているから、電極層の厚みに関係な
く、前記電極層からのセンス電流はハードバイアス層へ
分流しにくく、したがって図13に示す場合に比べて、
前記電極層の多層膜に対する接触厚さを薄くしても、電
極層からセンス電流を多層膜へ有効に流すことができ
る。よって本発明では、電極層の多層膜に対する接触厚
さを薄くして、前記電極層上面と多層膜上面との間に形
成される段差高さを小さくでき、従って前記電極層上か
ら多層膜上にかけて形成される上部ギャップ層のステッ
プカバレージを向上でき、充分な絶縁性を確保すること
が可能である。
る多層膜は、この多層膜全体が磁気抵抗効果を発揮する
のではなく、その中央領域のみが再生感度に優れ、実質
的にこの中央領域のみが、磁気抵抗効果を発揮し得る領
域である。この再生感度に優れた多層膜の領域を感度領
域と呼び、前記感度領域の両側であって、再生感度の悪
い領域を不感領域と呼ぶが、多層膜に占める感度領域及
び不感領域は、マイクロトラックプロファイル法によっ
て測定される。以下、マイクロトラックプロファイル法
について図11を参照しながら説明する。
る多層膜と、その両側に形成されたハードバイアス層
と、このハードバイアス層上に形成された電極層とを有
する、従来の磁気抵抗効果素子(図12参照)を基板上
に形成する。前記電極層は、多層膜の両側にのみ形成さ
れた構造となっている。
さっていない多層膜の上面の幅寸法Aを測定する。この
幅寸法Aは、光学的方法によって測定されたトラック幅
Tw(以下、光学的トラック幅寸法O−Twという)と
して定義される。
る信号を記録しておき、磁気抵抗効果素子を、微小トラ
ック上でトラック幅方向に走査させて、多層膜の幅寸法
Aと、再生出力との関係を測定する。あるいは、微小ト
ラックが形成された記録媒体側を、磁気抵抗効果素子上
にトラック幅方向に走査させて、多層膜の幅寸法Aと、
再生出力との関係を測定してもよい。その測定結果は、
図11の下側に示されている。
では、再生出力が高くなり、前記多層膜の側部付近で
は、再生出力は低くなることがわかる。この結果から、
多層膜の中央付近では、良好に磁気抵抗効果が発揮さ
れ、再生機能に関与するが、その側部付近では、磁気抵
抗効果が悪化して再生出力が低く、再生機能が低下して
いるといえる。
上の再生出力が発生する多層膜上面の幅寸法Bで形成さ
れた領域を、感度領域と定義し、最大再生出力に対し5
0%以下の再生出力しか発生し得ない多層膜上面の幅寸
法Cを有して形成された領域を不感領域と定義した。
とで構成されていることを考慮し、本発明では、センス
電流を、実質的に磁気抵抗効果を発揮し得る感度領域に
優先的に流すことを目的の一つとしている。そこで本発
明では、多層膜上にオーバーラップさせる電極層を、不
感領域上まで延ばすこととした。
れば、不感領域を避けて、感度領域に優先的にセンス電
流を流すことが可能であり、より再生出力を向上させる
ことができる。ただし前記電極層は感度領域上にまで延
ばされて形成されてはいけない。後述するように、ノイ
ズ発生及び再生出力の低下に繋がるからである。
磁気抵抗効果素子の構造をABS面側から見た断面図で
ある。なお、図1ではX方向に延びる素子の中央部分の
みを破断して示している。この磁気抵抗効果素子は、ス
ピンバルブ型薄膜素子と呼ばれるものであり、巨大磁気
抵抗効果を利用したGMR(giant magnetoresistive)
素子の一種である。このスピンバルブ型薄膜素子は、ハ
ードディスク装置に設けられた浮上式スライダのトレー
リング側端部などに設けられて、ハードディスクなどの
記録磁界を検出するものである。なお、ハードディスク
などの磁気記録媒体の移動方向はZ方向であり、磁気記
録媒体からの洩れ磁界の方向はY方向である。
(タンタル)などの非磁性材料で形成された下地層19
である。この下地層19の上に反強磁性層20、固定磁
性層12、非磁性導電層13、およびフリー磁性層14
が積層されている。そして、前記フリー磁性層14の上
にTa(タンタル)などの保護層15が形成されてい
る。前記下地層19から保護層15までの各層によっ
て、多層膜16が構成されている。図1に示すように前
記多層膜16の上面の幅寸法はT30で形成されてい
る。
して形成され、磁場中アニールが施されることにより、
前記反強磁性層20と固定磁性層12との界面にて交換
結合による交換異方性磁界が生じ、前記固定磁性層12
の磁化が図示Y方向に固定される。
Mn(白金−マンガン)合金膜により形成されている。
Pt−Mn合金膜は、従来から反強磁性層として使用さ
れているFe−Mn合金膜、Ni−Mn合金膜などに比
べて耐食性に優れており、またブロッキング温度も高
く、さらに交換異方性磁界(Hex)が大きいなど反強
磁性材料として優れた特性を有している。
Mn(ただしXは、Pd,Ir,Rh,Ruのいずれか
1種または2種以上の元素である)で、あるいはPt−
Mn−X′(ただしX′は、Pd,Ir,Rh,Ru,
Au,Agのいずれか1種または2種以上の元素であ
る)で形成されていてもよい。
4は、Ni−Fe(ニッケル−鉄)合金、Co(コバル
ト)、Fe−Co(鉄−コバルト)合金、Fe−Co−
Ni合金などで形成されており、前記非磁性導電層13
は、Cu(銅)などの電気抵抗の低い非磁性導電材料で
形成されている。
15までの多層膜16の両側には、ハードバイアス層1
7,17が形成されており、このハードバイアス層1
7,17は例えばCo−Pt(コバルト−白金)合金や
Co−Cr−Pt(コバルト−クロム−白金)合金など
で形成されている。
方向(トラック幅方向)に着磁されており、前記ハード
バイアス層17,17からのX方向へのバイアス磁界に
より、前記フリー磁性層14の磁化は図示X方向に揃え
られている。
には、例えばTaなどの非磁性材料層23を介して後述
する電極層18の抵抗値よりも高い抵抗値を有する高抵
抗材料あるいは絶縁材料で形成され、または前記高抵抗
材料と絶縁材料とが積層された中間層21が設けられて
いる。中間層21として、酸化物あるいはSi化合物を
用いた場合には、前記非磁性材料層23を、ハードバイ
アス層17と電極層18との間に介在させた方が好まし
い。非磁性材料層23がないと、例えばCoPtで形成
されるハードバイアス層17と、酸化物あるいはSi化
合物を用いて形成された中間層21との間で拡散が生じ
易いからである。ただし、中間層21として、N化合物
を使用した場合には、上記のような拡散は起こりにくい
ので、前記非磁性材料層23を介在させなくてもよい。
抵抗材料には、TaSiO2、TaSi、CrSiO2、
CrSi、WSi、WSiO2、TiN、TaNのうち
いずれか1種の単層膜、または2種以上の混合膜あるい
は積層膜が選択されることが好ましい。
る絶縁材料には、Al2O3、SiO 2、Ti2O3、Ti
O、WO、AlN、Si3N4、B4C、SiC、SiA
lONのうちいずれか1種の単層膜または2種以上の混
合膜あるいは積層膜が選択されることが好ましい。
には、Taなどの非磁性材料層24,24を介して電極
層18が形成され、本発明では前記電極層18が多層膜
16上にまで延びて形成されている。この場合も上記で
説明したように、中間層21として酸化物あるいはSi
化合物を用いた場合には、非磁性材料層24を用いるこ
とが好ましく、中間層21としてN化合物を用いた場合
には、非磁性材料層24を用いても用いなくてもどちら
でもよい。
にまで延びて形成されているので、多層膜16上で、前
記電極層18と多層膜16とが通電接続された状態にな
っている。前記電極層18は例えばTa(タンタル)や
Cr(クロム)などで形成されている。
17と電極層18との間に、前記電極層18よりも高い
抵抗値を有する高抵抗材料及び/あるいは絶縁材料で構
成された中間層21が形成されているので、前記電極層
18からのセンス電流は、ハードバイアス層17へ流れ
にくく、前記ハードバイアス層17へのセンス電流の分
流を低減させることが可能である。
膜16上にまで延ばされて形成されているので、前記電
極層18からのセンス電流は、前述した中間層21の存
在により、ハードバイアス層17を介さずに、多層膜1
6上に接して形成された電極層18から直接的に、多層
膜16へ流れるようになり、従来に比べて、再生感度を
上げ、再生出力を向上させることが可能となっている。
らのセンス電流が、多層膜16の主に非磁性導電層13
に流れやすくなって大きな磁気抵抗効果を発揮し得るこ
とも原因の一つとして挙げられる。
導電層13及びフリー磁性層14の3層で発揮される。
前記固定磁性層12の磁化は図示Y方向に固定磁化さ
れ、またフリー磁性層14の磁化はトラック幅方向(図
示X方向)に揃えられて、外部磁界に対し自由に変動可
能である。フリー磁性層14の磁化が外部磁界に対し変
動し、さらに非磁性導電層13にセンス電流が流される
ことにより、フリー磁性層14と固定磁性層12のうち
片方の層から他方の層へ移動しようとする電子が、非磁
性導電層13と固定磁性層12との界面、または非磁性
導電層13とフリー磁性層14との界面で散乱を起し
て、電気抵抗が変化し、この電気抵抗に基く電圧変化に
より、再生出力を得ることが可能になっている。
6上にまで電極層18が延ばされて形成され、前記多層
膜16上の電極層18から多層膜16へセンス電流が直
接的に流れるようになっている。したがって前記センス
電流は、多層膜16のうち、非磁性導電層13の上層で
あるフリー磁性層12にも流れるが、特に抵抗の小さい
非磁性導電層13に主に流れやすくなっている。
気抵抗効果素子では、電極層8からのセンス電流が、ハ
ードバイアス層5を介して多層膜9の側面方向(図示X
方向)から前記多層膜9内へ流れるようになっている。
このような構造であると、前記センス電流は、非磁性導
電層3のみならず、反強磁性層1、固定磁性層2及びフ
リー磁性層4にそれぞれ分流し、実質的に非磁性導電層
3に流れるセンス電流の量は低下する結果となる。
構造では、従来における磁気抵抗効果素子の構造に比
べ、特に非磁性導電層13にセンス電流を流し得るた
め、大きな磁気抵抗効果を発揮でき、再生出力の向上に
繋がる。
により、特に多層膜16上に接して形成される電極層1
8の接触厚さh2を薄くしても、前記電極層18からの
センス電流は、ハードバイアス層17へ分流しにくく、
前記電極層18から多層膜16へ直接的にセンス電流を
流すことが可能である。
して形成される電極層18の接触厚さh2を薄く形成で
きるので、前記電極層18上面と多層膜16上面との間
の段差は小さく、したがって、前記電極層18上から多
層膜16上にかけて形成される上部ギャップ層79のス
テップカバレージを向上させ膜切れの発生無しに形成で
き、充分な絶縁性を確保することが可能である。
までも延ばして形成してよいかというとそうではない。
図1に示すように多層膜16の中央に位置する幅寸法T
2の領域は、感度領域Eであり、その両側であって、幅
寸法T1の領域は、不感領域D,Dである。
化が、適正に図示Y方向に固定され、しかもフリー磁性
層14の磁化が適正に図示X方向に揃えられており、固
定磁性層11とフリー磁性層14の磁化が直交関係にあ
る。そしてこの感度領域Eでは、記録媒体からの外部磁
界に対し、前記フリー磁性層14の磁化が感度良く変動
し、すなわち前記感度領域Eは、実質的に磁気抵抗効果
を発揮し得る部分である。
する不感領域D,Dでは、固定磁性層12及びフリー磁
性層14の磁化が、ハードバイアス層17からの磁化の
影響を強く受け、前記フリー磁性層14の磁化は、外部
磁界に対し変動しにくくなっている。すなわち不感領域
Dは、磁気抵抗効果が弱く、再生機能が低下した領域で
ある。
Eの幅寸法T2、及び不感領域D,Dの幅寸法を、上述
したマイクロトラックプロファイル法(図11参照)に
よって測定している。
が、前記多層膜16の不感領域D上にまでT3の幅寸法
で延ばされて形成されている。また前記電極層18に覆
われていない多層膜16の上面の幅寸法は、光学的方法
で測定された光学的トラック幅寸法O−Tw(Optical
read track width)として定義される。
領域Eの幅寸法T2が、実質的にトラック幅として機能
し、この幅寸法T2は磁気的トラック幅寸法M−Tw
(Magnetic read track width)として定義される。
図1に示す実施例では、光学的トラック幅寸法O−T
w、磁気的トラック幅寸法M−Tw、及び感度領域Eの
幅寸法T2がすべてほぼ同じ寸法値となっている。
ーバーラップされる電極層18が、不感領域D上まで延
ばされて形成されている。したがって、前記電極層18
からのセンス電流は、不感領域Dを避けて、実質的に磁
気抵抗効果を発揮し得る感度領域Eに優先的に流れ易く
なり、さらなる再生出力の向上を図ることが可能であ
る。
領域Eの幅寸法T2(=磁気的トラック幅寸法M−T
w)を同じ幅寸法で形成した場合にあっては、センス電
流を感度領域Eに適切に流しやすくなり、再生特性の向
上をより一層図ることができる。
が、不感領域D上を完全に覆って形成されているが、前
記電極層18は、完全に不感領域D,Dを覆っていなく
てもよく、前記不感領域Dの一部が露出していてもよ
い。この場合、光学的トラック幅O−Twの幅は、感度
領域Eの幅寸法T2(=磁気的トラック幅M−Tw)よ
りも大きくなる。ただし多層膜16上に延ばされて形成
される電極層18,18は、感度領域D上にまで延ばさ
れて形成されてはいけない。
電極層18からは、その先端から主にセンス電流が流れ
るため、上記のように、実質的に磁気抵抗効果を発揮し
得る感度領域E上にまでも電極層18が形成された場合
には、電極層18が覆い被さった部分の感度領域Eにセ
ンス電流は流れにくく、折角、磁気抵抗効果を良好に発
揮し得る感度領域Eの一部を殺してしまうことになり、
ノイズの発生、及び再生出力の低下に繋がり好ましくな
い。
膜22は、図1に示すスピンバルブ型薄膜素子の多層膜
16の積層の順番を逆にしたものである。つまり、図2
では、下地層19の上にフリー磁性層14、非磁性導電
層13、固定磁性層12、及び反強磁性層20が連続し
て積層されている。
22のフリー磁性層14は、反強磁性層20よりも下方
に形成されているために、ハードバイアス層17,17
の膜厚の厚い部分と隣接しており、従って前記フリー磁
性層14の磁化は容易にX方向に揃えられる。これによ
り、バルクハウゼンノイズの発生を低減させることがで
きる。
バイアス層17と電極層18との間には、前記電極層1
8よりも高い抵抗値を有する高抵抗材料あるいは絶縁材
料で形成された中間層21が設けられて、ハードバイア
ス層17へのセンス電流の分流を抑制している。なお図
1と同様に、前記中間層21の上下には、Taなどで形
成された非磁性材料層23,24が設けられていてもよ
い。
で延ばされて形成されており、具体的には前記電極層1
8は、多層膜22の不感領域D上までT5の幅寸法で延
ばされて形成されている。
フリー磁性層14、非磁性導電層13、固定磁性層1
2、及び反強磁性層20の順に積層されているので、前
記多層膜22上に形成された電極層18から前記非磁性
導電層13に流れるセンス電流は、前記非磁性導電層1
3よりも上層である固定磁性層12及び反強磁性層20
にも分流し、前記非磁性導電層13へ流れるセンス電流
量は、非磁性導電層13の上層にフリー磁性層14のみ
が形成された図1に示す実施例の場合に比べ低下する虞
がある。
も、ハードバイアス層17と電極層18との間に中間層
21が形成されて、前記ハードバイアス層17へのセン
ス電流の分流は抑制され、さらに前記電極層18は多層
膜22上にまで延ばされているので、前記電極層18か
ら前記多層膜22へ直接的にセンス電流を流すことがで
き、さらに前記電極層18を不感領域D上まで延ばすこ
とで、前記センス電流を感度領域Eに優先的に流すこと
ができるから、図12に示す従来の磁気抵抗効果素子に
おける多層膜9を、下からフリー磁性層4、非磁性導電
層3、固定磁性層2及び反強磁性層1の順番で積層した
場合に比べ、再生感度を上げ、再生出力を向上させるこ
とができる。
層18の多層膜22に対する接触厚さh5を小さくでき
るから、前記電極層18上面と多層膜22上面との間に
形成される段差を小さくでき、したがって前記電極層1
8上から多層膜22上へ形成する上部ギャップ層79の
ステップカバレージを向上させて膜切れの発生無しに形
成でき、充分な絶縁性を確保することが可能である。
構造をABS面から見た断面図である。図3に示すスピ
ンバルブ型薄膜素子は、下地層19の上に形成される反
強磁性層30が、図示X方向に長く形成され、X方向の
中心では前記反強磁性層30が高さ寸法d1だけ突出し
て形成されている。そしてこの突出した反強磁性層30
上に、固定磁性層31、非磁性導電層32、フリー磁性
層33、及び保護層15が形成され、下地層19から保
護層15までの積層体が多層膜35として構成されてい
る。
(白金−マンガン)合金膜により形成されている。ある
いは前記Pt−Mn合金に代えて、X−Mn(ただしX
は、Pd,Ir,Rh,Ruのいずれか1種または2種
以上の元素である)で、あるいはPt−Mn−X′(た
だしX′は、Pd,Ir,Rh,Ru,Au,Agのい
ずれか1種または2種以上の元素である)で形成されて
いてもよい。
3は、Ni−Fe(ニッケル−鉄)合金、Co(コバル
ト)、Fe−Co(鉄−コバルト)合金、Fe−Co−
Ni合金などで形成されており、前記非磁性導電層32
は、Cu(銅)などの電気抵抗の低い非磁性導電材料で
形成されている。
ばされて形成された反強磁性層30の幅寸法T8上か
ら、固定磁性層31、非磁性導電層32、及びフリー磁
性層33の側面にかけて、Crなどで形成された緩衝膜
及び配向膜となる金属膜36が形成されており、この金
属膜36の形成によって、後述するハードバイアス層3
7から発生するバイアス磁界を増大させることができ
る。
o−Pt(コバルト−白金)合金やCo−Cr−Pt
(コバルト−クロム−白金)合金などで形成されたハー
ドバイアス層37が形成されている。
バイアス層37が、反強磁性層30上に形成され、フリ
ー磁性層33の両側に形成された部分のハードバイアス
層37の膜厚は、図1または図2に示すスピンバルブ型
薄膜素子に比べて厚くなっているため、フリー磁性層3
3にハードバイアス層37からのバイアス磁界を充分に
与えることができ、前記フリー磁性層を適正にX方向に
単磁区化しやすくなっている。
は、Taなどの非磁性材料層25,25を介して、電極
層39の抵抗値よりも高い抵抗値を有する高抵抗材料あ
るいは絶縁材料で形成された中間層38が形成され、こ
の中間層38の上にTaなどの非磁性材料層26,26
を介してTaやCrなどで形成された電極層39,39
が形成されている。
7と電極層39との間に、高抵抗材料あるいは絶縁材料
で形成された中間層38を設けることで、センス電流の
ハードバイアス層37への分流を抑制でき、しかも前記
電極層39は多層膜35上にまで延ばされて形成されて
いるので、前記多層膜35上にて前記多層膜35と電極
層39とを通電状態にでき、従って、前記多層膜35上
の電極層39から多層膜35へ、ハードバイアス層37
を介さず、直接的にセンス電流を流すことができ、再生
感度を上げ、再生出力を向上させることが可能である。
膜35の領域が感度領域Eであり、幅寸法T10の領域
が不感領域Dであり、本発明では前記電極層39が不感
領域D上まで延ばされて形成されているので、前記電極
層39からのセンス電流を感度領域Eに優先的に流すこ
とができ、さらなる再生出力の向上を図ることが可能で
ある。
電極層39が、完全に不感領域Dを覆っておらずそれよ
りも短い幅寸法T11で形成されているが、前記電極層
39が、完全に不感領域Dを覆っていてもよいことは前
述した通りである。
電極層39が、完全に不感領域Dを覆っていない場合に
は、前記電極層39が形成されていない多層膜35の上
面の幅寸法として定義される光学的トラック幅寸法O−
Twが、上面が電極層39に覆われていない感度領域E
の幅寸法で決定される磁気的トラック幅寸法M−Twに
比べて大きくなる。
存在により、前記電極層39の多層膜35に対する接触
厚さh6を小さくできるから、前記電極層39上面と多
層膜35上面との間に形成される段差を小さくでき、し
たがって前記電極層39上から多層膜35上へ形成する
上部ギャップ層79のステップカバレージを向上させて
膜切れの発生無しに形成でき、充分な絶縁性を確保する
ことが可能である。
構造をABS面から見た断面図である。このスピンバル
ブ型薄膜素子は、フリー磁性層44を中心として、その
上下に非磁性導電層43,45、固定磁性層42,4
6、及び反強磁性層41,47が形成された、いわゆる
デュアルスピンバルブ型薄膜素子と呼ばれるものであ
り、図1ないし図3に示すスピンバルブ型薄膜素子(シ
ングルスピンバルブ型薄膜素子と呼ばれる)よりも高い
再生出力を得ることが可能である。なお最も下側に形成
されている層が下地層19で、最も上側に形成されてい
る層が保護層15であり、下地層19から保護層15ま
での積層体によって多層膜48が構成されている。
−Mn(白金−マンガン)合金膜により形成されてい
る。あるいは前記Pt−Mn合金に代えて、X−Mn
(ただしXは、Pd,Ir,Rh,Ruのいずれか1種
または2種以上の元素である)で、あるいはPt−Mn
−X′(ただしX′は、Pd,Ir,Rh,Ru,A
u,Agのいずれか1種または2種以上の元素である)
で形成されていてもよい。
性層44は、Ni−Fe(ニッケル−鉄)合金、Co
(コバルト)、Fe−Co(鉄−コバルト)合金、Fe
−Co−Ni合金などで形成されており、前記非磁性導
電層43,45は、Cu(銅)などの電気抵抗の低い非
磁性導電材料で形成されている。
は、ハードバイアス層49,49が形成されており、こ
のハードバイアス層49,49は例えばCo−Pt(コ
バルト−白金)合金やCo−Cr−Pt(コバルト−ク
ロム−白金)合金などで形成されている。
方向(トラック幅方向)に着磁されており、前記ハード
バイアス層49,49からのX方向へのバイアス磁界に
より、前記フリー磁性層44の磁化は図示X方向に揃え
られている。
は、Taなどの非磁性材料層27,27を介して、例え
ばTaSiO2、TaSi、CrSiO2、CrSi、W
Si、WSiO2、TiN、TaNなどの電極層51,
51の抵抗よりも高い抵抗値を有する高抵抗材料、ある
いはAl2O3、SiO2、Ti2O3、TiO、WO、A
lN、Si3N4、B4C、SiC、SiAlONなどの
絶縁材料で形成された中間層50,50が形成されてお
り、前記中間層50,50の上に、Taなどの非磁性材
料層28,28を介して、TaやCrなどで形成された
電極層51,51が形成されている。また前記電極層5
1,51は、図4に示すように多層膜48の上面にまで
延びて形成されている。
層51との間に高抵抗材料あるいは絶縁材料の中間層5
0を介在させることで、前記ハードバイアス層49への
センス電流の分流を抑制でき、しかも前記電極層51を
多層膜48の上面にまで延ばして形成したことで、前記
電極層51から多層膜48へ直接的にセンス電流を流す
ことができ、再生感度を上げ、再生出力を向上させるこ
とが可能となっている。
より、多層膜48に対する電極層51の接触厚さh3を
薄くしても、有効に前記電極層51から多層膜48へハ
ードバイアス層49を介さずに、センス電流を流すこと
ができるので、前記電極層51上面と多層膜48上面間
の段差を小さくでき、従って前記電極層51上から多層
膜48上に形成する上部ギャップ層79のステップカバ
レージを向上させて膜切れの発生無しに形成でき、充分
な絶縁性を確保することが可能である。
感度領域Eと不感領域Dを、マイクロトラックプロファ
イル法によって測定しているが、図4に示すように多層
膜48の中央に位置する幅寸法T15の領域は、感度領
域Eであり、その両側であって、幅寸法T14の領域
は、不感領域Dである。
6の磁化が、適正に図示Y方向に固定され、しかもフリ
ー磁性層44の磁化が適正に図示X方向に揃えられてお
り、固定磁性層42,46とフリー磁性層44の磁化が
直交関係にある。そして記録媒体からの外部磁界に対
し、前記フリー磁性層44の磁化が感度良く変動し、こ
の磁化方向の変動と、固定磁性層42,46の固定磁化
方向との関係で電気抵抗が変化し、この電気抵抗値の変
化に基づく電圧変化により、記録媒体からの洩れ磁界が
検出される。
上に形成される電極層51が、不感領域D上まで幅寸法
T16で延ばして形成されている。前記電極層51,5
1に覆われていない多層膜48の上面の幅寸法が光学的
トラック幅寸法O−Twとして定義されており、上面が
前記電極層51に覆われていない感度領域Eの幅寸法T
15が、磁気的トラック幅寸法M−Twとして定義され
ている。この実施例においては、例えば前記多層膜48
上に延ばされた電極層51は、不感領域D上を完全に覆
っている。この場合、光学的トラック幅O−Twと、磁
気的トラック幅寸法M−Tw(=感度領域Eの幅寸法)
はほぼ同じ幅寸法となる。
D上を覆っていなくてもよく、多層膜48上に延ばされ
た電極層51の幅寸法T15は、不感領域Dよりも短く
形成されてもよい。この場合、光学的トラック幅O−T
wは、磁気的トラック幅M−Twよりも大きくなる。こ
れにより本発明では、前記電極層51からのセンス電流
を、感度領域Eに優先的に流すことができ、より再生出
力を向上させることが可能である。
素子をABS面側から見た断面図である。図5に示す磁
気抵抗効果素子は、AMR(amisotropic magnetoresi
sitive)素子と呼ばれるものであり、下から軟磁性層
(SAL層)52、非磁性層(SHUNT層)53、磁
気抵抗層(MR層)54及び保護層55の順に積層さ
れ、この積層体が多層膜61である。この多層膜61の
両側には、ハードバイアス層56,56が形成されてい
る。前記軟磁性層52には、NiFeNb合金膜、非磁
性層53にはTa膜、磁気抵抗層54にはNiFe合金
膜、ハードバイアス層56にはCoPt合金膜が、一般
的に使用される。
は、Taなどの非磁性材料層29,29を介して、例え
ばTaSiO2、TaSi、CrSiO2、CrSi、W
Si、WSiO2、TiN、TaNなどの電極層58,
58の抵抗よりも高い抵抗値を有する高抵抗材料、ある
いはAl2O3、SiO2、Ti2O3、TiO、WO、A
lN、Si3N4、B4C、SiC、SiAlONなどの
絶縁材料で形成された中間層57,57が形成されてお
り、前記中間層57,57の上に、Taなどの非磁性材
料層62,62を介して、TaまたはCrなどで形成さ
れた電極層58,58が形成されている。また前記電極
層58,58は、図5に示すように多層膜61の上面に
まで延びて形成されている。
6が図示X方向に磁化されており、このハードバイアス
層56により磁気抵抗層54にX方向のバイアス磁界が
与えられる。さらに軟磁性層52から磁気抵抗層54に
図示Y方向のバイアス磁界が与えられる。磁気抵抗層5
4にX方向とY方向のバイアス磁界が与えられることに
より、磁気抵抗層54の磁界変化に対する磁化変化が直
線性を有する状態に設定される。記録媒体の走行方向は
Z方向であり、記録媒体からの洩れ磁界がY方向に与え
られると、磁気抵抗層54の磁化方向が変化することに
より、抵抗値が変化し、これが電圧変化として検出され
る。
層58との間に高抵抗材料あるいは絶縁材料の中間層5
7を介在させることで、前記ハードバイアス層56への
センス電流の分流を抑制でき、しかも前記電極層58を
多層膜61の上面にまで延ばして形成したことで、前記
電極層58から多層膜61へ直接的にセンス電流を流す
ことができる。
成された電極層58から前記多層膜61にセンス電流を
流すことができるので、前記多層膜61のうち最も上側
に形成されている磁気抵抗層54へ流れるセンス電流の
割合を多くすることができ、従来から問題となっていた
軟磁性層52へのセンス電流の分流を抑制でき、よって
本発明では、従来に比べ再生感度を上げ、再生出力の向
上を図ることができる。
より、多層膜61に対する電極層58の接触厚さh4を
薄くしても、前記電極層58から多層膜61へハードバ
イアス層56を介さずに、有効にセンス電流を流すこと
ができるので、前記電極層58の多層膜61に対する接
触厚さh4を薄くでき、よって前記電極層58上面と多
層膜61上面間の段差を小さくでき、前記電極層58上
から多層膜61上に形成する上部ギャップ層79のステ
ップカバレージを向上させて膜切れの発生無しに形成で
き、充分な絶縁性を確保することが可能である。
感度領域Eと不感領域Dを、マイクロトラックプロファ
イル法によって測定し、前記多層膜61の中央に位置す
る幅寸法T19の領域が感度領域Eであり、その両側に
位置する幅寸法T20の領域が不感領域Dである。本発
明では、図5に示すように、多層膜61上に形成される
電極層58を、不感領域D上まで幅寸法T21で延ばし
て形成している。
層膜61上面の幅寸法が光学的トラック幅寸法O−Tw
として定義されており、上面が前記電極層58に覆われ
ていない感度領域Eの幅寸法T19が、磁気的トラック
幅寸法M−Twとして定義されている。この実施例にお
いては、例えば前記多層膜61上に延ばされた電極層5
8は、不感領域D上を完全に覆っている。この場合、光
学的トラック幅O−Twと、感度領域Eの幅寸法T19
(=磁気的トラック幅寸法M−Tw)はほぼ同じ幅寸法
となる。
D上を覆っていなくてもよく、多層膜61上に延ばされ
た電極層58の幅寸法T21は、不感領域Dよりも短く
形成されてもよい。この場合、光学的トラック幅O−T
wは、磁気的トラック幅M−Twよりも大きくなる。
の不感領域D上まで延ばして形成したことにより、感度
領域Eの磁気抵抗層54へセンス電流を優先的に流すこ
とができ、よってさらなる再生出力の向上を図ることが
可能である。
造方法について図面を参照しながら説明する。まず図6
に示すように、基板70上に、磁気抵抗効果素子の多層
膜71を成膜する。なおこの多層膜71は、図1,2に
示すシングルスピンバルブ型薄膜素子の多層膜、図4に
示すデュアルスピンバルブ型薄膜素子の多層膜、あるい
は図5に示すAMR素子の多層膜のいずれであってもよ
い。また図3に示すスピンバルブ型薄膜素子のように、
反強磁性層30を図示X方向に長く形成するには、図6
に示す多層膜71の側面をエッチングで削り取る段階
で、反強磁性層30の側面を削り取らず残るようにエッ
チングレート及びエッチング時間を制御すればよい。な
お前記多層膜71を、シングルスピンバルブ型薄膜素子
あるいはデュアルスピンバルブ型薄膜素子の多層膜で形
成する場合、前記多層膜71を構成する反強磁性層を、
PtMn合金により形成することが好ましく、またはX
−Mn(ただしXは、Pd,Ir,Rh,Ruのいずれ
か1種または2種以上の元素である)あるいはPt−M
n−X′(ただしX′は、Pd,Ir,Rh,Ru,A
u,Agのいずれか1種または2種以上の元素である)
で形成してもよい。前記反強磁性層を上述した材質で形
成する場合、固定磁性層との界面で交換結合磁界を発生
させるには熱処理を施す必要がある。
の両側にのみハードバイアス層と電極層が形成された従
来型(例えば図12参照)の磁気抵抗効果素子を用い、
この磁気抵抗効果素子の多層膜の上面の幅寸法Aを光学
顕微鏡にて測定する。次に、前記磁気抵抗効果素子を、
ある信号が記録された微小トラック上でトラック幅方向
にて走査させ、再生出力を検出し、この再生出力のう
ち、最大出力の50%以上の再生出力を発する上面の幅
寸法がBの領域を感度領域Eと、最大出力の50%以下
の再生出力を発する上面の幅寸法がCの領域を不感領域
Dと定義する。
プロファイル法によって予めわかっている不感領域Dの
幅寸法Cを考慮しながら、多層膜71上にリフトオフ用
のレジスト層72を形成する。図6に示すように、前記
レジスト層72には、その下面に切り込み部72a,7
2aが形成されているが、この切り込み部72a,72
aは、多層膜71のうち、不感領域D上に形成されるよ
うにし、多層膜71のうち感度領域Eの上には、前記レ
ジスト層72が完全に覆われた状態にしておく。
り多層膜71の両側を削り込み、さらに図8に示す工程
では、前記多層膜71の両側にハードバイアス層73,
73を成膜する。本発明では、このハードバイアス層7
3,73の成膜及び中間層76、電極層75の成膜の際
に使用されるスパッタ法は、イオンビームスパッタ法、
ロングスロースパッタ法、あるいはコリメーションスパ
ッタ法のいずれか1種以上であることが好ましい。
の形成された基板70を、ハードバイアス層73の組成
で形成されたターゲット74に対し垂直方向に置き、こ
れにより例えばイオンビームスパッタ法を用いること
で、前記多層膜71に対し垂直方向からハードバイアス
層73を成膜することができるから、多層膜71上に形
成されたレジスト層72の切り込み部72a,72a内
に、ハードバイアス層73が入り込んで形成されること
がない。なお図8に示すように、レジスト層72上にも
前記ハードバイアス層73と同じ組成の層73aが形成
される。
aSiO2、TaSi、CrSiO2、CrSi、WS
i、WSiO2、TiN、TaNなどの高抵抗材料、あ
るいはAl2O3、SiO2、Ti2O3、TiO、WO、
AlN、Si3N4、B4C、SiC、SiAlONなど
の絶縁材料の中間層76の組成で形成されたターゲット
77に代え、イオンビームスパッタ法により、前記ハー
ドバイアス層73,73上に、中間層76,76を形成
する。この中間層76も、ハードバイアス層73と同様
に、多層膜71上に形成されたレジスト層72の切り込
み部72a,72a内に、入り込んで形成されることが
ない。そして図8に示すように、レジスト層72上にも
前記中間層76と同じ組成の層76aが形成される。
に対し斜め方向から前記中間層76上に電極層75を成
膜し、この際、前記電極層75を、多層膜71上に設け
られた前記レジスト層72の下面に形成された切り込み
部72a内にまで成膜する。
成された基板70に対し、電極層75の組成で形成され
たターゲット78に対し基板70を斜めに傾けて回転さ
せながら、イオンビームスパッタ法により前記電極層7
5をハードバイアス層73上に成膜する。このとき、斜
め方向からスパッタされる電極層75は、中間層76上
のみならず、多層膜71の上に形成されたレジスト層7
2の切り込み部72a内にも侵入し成膜される。すなわ
ち、前記切り込み部72a内に成膜された電極層75
は、多層膜71の不感領域D上を覆う位置に成膜され
る。
レジスト層72を、レジスト剥離液を用いながらリフト
オフによって除去し、これによって多層膜71のうち不
感領域D上にまで電極層75が成膜された磁気抵抗効果
素子が完成する。
イアス層と電極層との間に、前記電極層よりも高い抵抗
値を有する高抵抗材料、あるいは絶縁材料で形成された
中間層を設け、しかも前記電極層を、多層膜上にまで延
ばして形成することにより、前記ハードバイアス層への
センス電流の分流を抑制でき、前記電極層から多層膜へ
直接的にセンス電流を流すことが可能になるから、従来
よりも再生感度を上げ、再生出力を向上させることが可
能である。
り、前記電極層の多層膜に対する接触厚さを薄くできる
から、前記電極層上面と多層膜上面との間に形成される
段差を小さくでき、したがって前記電極層上から多層膜
上へ形成する上部ギャップ層のステップカバレージを向
上でき膜切れ無しに形成でき、充分な絶縁性を確保する
ことが可能である。
ーラップさせる電極層を多層膜の両側付近に占める不感
領域上にまで延ばして形成することにより、前記多層膜
の中央部分に占める実質的に磁気抵抗効果を発揮し得る
感度領域に優先的にセンス電流を流すことができ、従っ
てさらなる再生出力の向上を図ることが可能である。
造を示す部分断面図、
造を示す部分断面図、
造を示す部分断面図、
造を示す部分断面図、
造を示す部分断面図、
示す一工程図、
Eと不感領域Dの測定方法を示す測定図、
部分断面図、
部分断面図、
Claims (11)
- 【請求項1】 反強磁性層と、この反強磁性層と接して
形成され、前記反強磁性層との交換異方性磁界により磁
化方向が固定される固定磁性層と、前記固定磁性層に非
磁性導電層を介して形成されたフリー磁性層とを有する
多層膜と、この多層膜の両側に形成され、前記フリー磁
性層の磁化方向を前記固定磁性層の磁化方向と交叉する
方向へ揃える一対のバイアス層と、このバイアス層上に
形成された一対の導電層とが設けられて成る磁気抵抗効
果素子において、前記ハードバイアス層と電極層との間
には、前記電極層よりも高い抵抗を有する高抵抗材料及
び/あるいは絶縁材料で形成された中間層が設けられて
おり、しかも前記電極層は、前記多層膜上にまで延ばさ
れて形成されていることを特徴とする磁気抵抗効果素
子。 - 【請求項2】 前記多層膜は、下から反強磁性層、固定
磁性層、非磁性導電層、及びフリー磁性層の順で積層さ
れ、前記反強磁性層は、その上に形成された前記各層の
両側の領域に延びており、この両側領域の反強磁性層上
に、金属膜を介して一対のバイアス層、中間層、及び電
極層が積層されている請求項1記載の磁気抵抗効果素
子。 - 【請求項3】 フリー磁性層と、前記フリー磁性層の上
下に形成された非磁性導電層と、一方の非磁性導電層の
上及び他方の非磁性導電層の下に形成され、磁化方向が
固定されている固定磁性層と、一方の固定磁性層の上及
び他方の固定磁性層の下に形成された反強磁性層とを有
する多層膜と、前記多層膜の両側に形成され、前記フリ
ー磁性層の磁化方向を前記固定磁性層の磁化方向と交叉
する方向へ揃える一対のバイアス層と、このバイアス層
上に形成された一対の導電層とが設けられて成る磁気抵
抗効果素子において、前記ハードバイアス層と電極層と
の間には、前記電極層よりも高い抵抗を有する高抵抗材
料及び/あるいは絶縁材料で形成された中間層が設けら
れており、しかも前記電極層は、前記多層膜上にまで延
ばされて形成されていることを特徴とする磁気抵抗効果
素子。 - 【請求項4】 前記反強磁性層は、PtMn合金により
形成されている請求項1ないし3のいずれかに記載の磁
気抵抗効果素子。 - 【請求項5】 前記反強磁性層は、X−Mn(ただしX
は、Pd,Ir,Rh,Ruのいずれか1種または2種
以上の元素である)合金で形成されている請求項1ない
し請求項3のいずれかに記載の磁気抵抗効素子。 - 【請求項6】 前記反強磁性層は、Pt−Mn−X′
(ただしX′は、Pd,Ir,Rh,Ru,Au,Ag
のいずれか1種または2種以上の元素である)合金で形
成されている請求項1ないし請求項3のいずれかに記載
の磁気抵抗効果素子。 - 【請求項7】 非磁性層を介して重ねられた磁気抵抗効
果層と軟磁性層とを有する多層膜と、この多層膜の両側
に形成された一対のバイアス層と、このバイアス層の上
に形成された一対の電極層とを有して成る磁気抵抗効果
素子において、前記ハードバイアス層と電極層との間に
は、前記電極層よりも高い抵抗を有する高抵抗材料及び
/あるいは絶縁材料で形成された中間層が設けられてお
り、しかも前記電極層は、前記多層膜上にまで延ばされ
て形成されていることを特徴とする磁気抵抗効果素子。 - 【請求項8】 前記ハードバイアス層と電極層との間に
形成される中間層を構成する高抵抗材料には、TaSi
O2、TaSi、CrSiO2、CrSi、WSi、WS
iO2、TiN、TaNのうちいずれか1種または2種
以上が選択される請求項1ないし7のいずれかに記載の
磁気抵抗効果素子。 - 【請求項9】 前記ハードバイアス層と電極層との間に
形成される中間層を構成する絶縁材料には、Al2O3、
SiO2、Ti2O3、TiO、WO、AlN、Si
3N4、B4C、SiC、SiAlONのうちいずれか1
種または2種以上が選択される請求項1ないし7のいず
れかに記載の磁気抵抗効果素子。 - 【請求項10】 前記多層膜は、最大再生出力に対し5
0%以上の再生出力が発生する中央部分の感度領域と、
前記感度領域の両側に形成され、最大再生出力の50%
以下の再生出力が発生する不感領域とで構成されてお
り、前記電極層は前記不感領域上にまで延ばされて形成
される請求項1ないし9のいずれかに記載の磁気抵抗効
果素子。 - 【請求項11】 光学的トラック幅寸法O−Twは、前
記感度領域と同じ幅寸法で形成される請求項10に記載
の磁気抵抗効果素子。
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