JP2002023760A - モータサイレンの音量調整装置およびそれを備えた警報装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 周囲住民に対して、想定されるいろいろの場
面に対応したモータサイレンの音量の調整、特にスロー
スターターを課題とする。 【解決手段】 インバータにより、鳴動開始時は小音量
で鳴動させ、一定時間経過後に大音量で鳴動させること
を特徴とするモータサイレンの音量調整装置。小音量か
ら大音量への変化を連続的に行うことを特徴とする。小
音量から大音量への変化を段階的に行うことを特徴とす
る。モータサイレンの音量調整装置を備えたことを特徴
とする警報装置。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業の属する技術分野】本発明は、モータサイレンの
音量調整装置およびそれを具備する警報装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来のモータサイレンは、５０ＨＺまた
は６０ＨＺの商用周波数電源を直接印可してサイレン音
を発生させている。この場合、サイレン音は急激に立ち
上がり周辺の人を驚かせたり、周辺住民に不快感を増長
させてしまう。また、暗騒音レベルの低い夜間も昼間と
同一音量レベルでサイレン音を発生して、騒音となって
いる。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし、ダムの放流の
ように、ダム管理者によって計画的に行われるような場
合には、緊急事態の発生時間が事前に解っているので、
周辺地域に対する警報も事前に発することができる。本
発明は、周囲住民に対して、想定されるいろいろの場面
に対応したモータサイレンの音量の調整、特にスロース
ターターを課題とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明は、インバータに
より、鳴動開始時は小音量で鳴動させ、一定時間経過後
に大音量で鳴動させることを特徴とするモータサイレン
の音量調整装置を要旨としている。

【０００５】上記の小音量から大音量への変化を連続的
に行うことを特徴としており、その場合、本発明は、イ
ンバータにより、鳴動開始時は小音量で鳴動させ、一定
時間経過後に大音量で鳴動させ、その変化を連続的に行
うことを特徴とするモータサイレンの音量調整装置であ
る。

【０００６】小音量から大音量への変化を段階的に行う
ことを特徴としており、その場合、本発明は、インバー
タにより、鳴動開始時は小音量で鳴動させ、一定時間経
過後に大音量で鳴動させ、その変化を段階的に行うこと
を特徴とするモータサイレンの音量調整装置である。

【０００７】また、本発明は、上記のモータサイレンの
音量調整装置を備えたことを特徴とする警報装置を要旨
としている。

【０００８】

【作用】本発明により、サイレン音の立ち上がり時には
小音量で鳴動させ、所定の時間が経過した後には、通常
のサイレンと同様のサイレン音を鳴動させる。モータサ
イレンの駆動にインバータを利用して立ち上がり時間を
長くし、サイレン音が急激に立ち上がることを防止し、
サイレン音の立ち上がりをなめらかにすることができ
る。ダムの放流のように、ダム管理者によって計画的に
行われるような場合には、緊急事態の発生時間が事前に
解っているので、周辺地域に対する警報も事前に発する
ことができる。このような場合には、サイレン音を急激
に立ち上げることなく、なめらかに立ち上げ、一定時間
経過後に通常のサイレン音にしても目的が達せられる。
夜間、モータサイレンへの印加電源の周波数を１割減ら
しモーターサイレンの回転速度を１割減らすことで、あ
まり音色を変えずに音量レベルを３ｄＢ程度下げること
ができる。

【０００９】

【発明の実施の形態】本発明のモータサイレンの制御装
置の一例を図１に基づいて説明する。商用電源１とモー
タサイレン２のそれぞれに接続された二つの電子切り替
え器３，４と、一つの交流電力を直流電力に変換するＡ
Ｃ−ＤＣ変換器５と、一つの直流電力を交流電力に変換
するＤＣ−ＡＣ変換器であるインバータ６、およびイン
バータの変換特性をプログラムして制御するインバータ
制御器７、モータサイレンの起動と停止を電子信号によ
って伝達するモータサイレンｏｎ−ｏｆｆスイッチ８に
よって構成されたモータサイレン駆動装置である。

【００１０】次に上記構成のモータサイレンの制御装置
を用いた、モータサイレンの駆動および停止作動を説明
する。モータサイレン２を起動させるときの装置は、電
子切り替え器３で図２のようにＡＣ−ＤＣ変換器装置５
とＤＣ−ＡＣ変換器６を接続し、モータサイレン駆動装
置を構成する。電子切り替え器で図２のようにＡＣ−Ｄ
Ｃ変換器装置５とＤＣ−ＡＣ変換器６を接続し、モータ
サイレン駆動装置を構成する。モータサイレンの起動特
性と駆動特性はインバータ制御器７でプログラムし、起
動時の立ち上がりにおける音の特性と音が連続するとき
の特性を設定する。モータサイレンを停止させるときの
装置は、電子切り替え器３，４で図３のようにＡＣ−Ｄ
Ｃ変換器装置５とＤＣ−ＡＣ変換器６であるインバータ
の接続経路を逆接続し、モータサイレン停止装置を構成
する。モータサイレンは停止時には慣性回転によって発
電器になるので、その電力をインバータを用いて商用電
源にインバータ制御器のプログラムによって設定した特
性に従って導入するが、そのプログラムは所定のモータ
サイレンの停止特性に従って設定する。

【００１１】

【発明の効果】急激に立ち上がり周辺の人を驚かせた
り、周辺住民に不快感を与えることがなく、しかも、最
終的には、従来のモータサイレンと同等の音量になるの
で、警報装置としての機能を損なうことがない。

【図面の簡単な説明】

【図１】モータサイレン制御装置のブロック図である。

【図２】モータサイレン駆動装置のブロック図である。

【図３】モータサイレン停止装置のブロック図である。

【符号の説明】

１ 商用交流電源 ２ モータサイレン ３，４ 電子切り替え器 ５ ＡＣ−ＤＣ変換器 ６ ＤＣ−ＡＣ変換器 ７ インバータ制御器 ８ モータサイレンｏｎ−ｏｆｆスイッチ

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐喜 弘幸 香川県高松市丸の内２番５号 四国電力株 式会社内 (72)発明者 池田 高四郎 香川県仲多度郡多度津町若葉町12番56号 四国計測工業株式会社内 (72)発明者 宮崎 健二 香川県仲多度郡多度津町若葉町12番56号 四国計測工業株式会社内

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 インバータにより、鳴動開始時は小音量
   で鳴動させ、一定時間経過後に大音量で鳴動させること
   を特徴とするモータサイレンの音量調整装置。
2. 【請求項２】 小音量から大音量への変化を連続的に行
   うことを特徴とする請求項１記載のモータサイレンの音
   量調整装置。
3. 【請求項３】 小音量から大音量への変化を段階的に行
   うことを特徴とする請求項１記載のモータサイレンの音
   量調整装置。
4. 【請求項４】 請求項１、２または３記載のモータサイ
   レンの音量調整装置を備えたことを特徴とする警報装
   置。