JP2002023509A - 中間転写ベルトおよび画像形成装置 - Google Patents

中間転写ベルトおよび画像形成装置

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JP2002023509A
JP2002023509A JP2000206654A JP2000206654A JP2002023509A JP 2002023509 A JP2002023509 A JP 2002023509A JP 2000206654 A JP2000206654 A JP 2000206654A JP 2000206654 A JP2000206654 A JP 2000206654A JP 2002023509 A JP2002023509 A JP 2002023509A
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rib
belt
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Naoki Enomoto
直樹 榎本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ゴム弾性材製の中間転写ベルトの寄りを抑え
ることにより、裏面の幅方向片側端部に設けた寄り防止
用のリブ近傍でベルトにシワが発生するのを防止し、シ
ワによる画像不良をなくすことである。 【解決手段】 中間転写ベルト30は、厚さ0.6m
m、テンションの印加がない状態の周長440mm、回
転方向に直角の幅方向長さ250mmの円筒形状のゴム
弾性体からなり、ベルトのトナー像を担持する表面側と
は反対の、裏面側の幅方向片側端部に端面から5mmの
位置に周方向に、幅2mm、厚さ3mmの断面の弾性体
の寄り防止用リブ32を有する。ベルト両端部のテンシ
ョンを同じにして、リブ側へのベルトの寄りを防ぐため
に、ベルト表面側のリブ32とは反対側の片側端部に周
方向に、ポリエステル糸のメッシュ状の帯条を1周巻く
ことで、補強部材34を端面に揃えて幅10mmに設け
て、リブのない側のバネ定数をリブのある側と同じにし
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、中間転写ベルトを
用いた電子写真方式等の画像形成装置に関し、特に中間
転写ベルトのシワ発生防止に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、カラーの画像形成装置として、電
子写真方式、熱転写方式、インクジェット方式など種々
の方式が知られているが、これらのうち電子写真方式の
ものは、画像形成速度、画質、静粛性等の点で、他の方
式のものに比べて優れている。
【0003】電子写真方式を採用した画像形成装置の中
でもさらに種々の方式がある。たとえば感光体表面に多
重現像により複数色のトナー像を重ねた後に、転写材に
一括して転写して転写材にカラーの画像形成を行う多重
現像方式、現像・転写のサイクルを繰り返し行う多重転
写方式、一旦、各色のトナー像を中間転写体上に順次一
次転写した後、転写材に一括転写する中間転写方式等が
ある。
【0004】これのうち、特に中間転写方式のものは、
混色の恐れがないこと、質や厚さの異なる様々な転写材
の使用が可能であること等の利点を有する。
【0005】図5に、中間転写方式の画像形成装置の一
例として、4色のフルカラーレーザービームプリンター
の概略を示す。
【0006】図5に示すように、像担持体である感光ド
ラム1の周囲には、その回転方向(矢印R1方向)に沿
って順に、帯電器2、レーザー光を感光ドラム1に照射
する露光装置3、回転現像装置とされる現像器5〜8、
中間転写ベルト30およびドラムクリーナ19が配置さ
れている。
【0007】感光ドラム1は直径46.7mmに形成さ
れ、矢印R1方向に117mm/秒の周速(表面速度)
で回転駆動され、その表面を帯電器2によって負極性に
帯電される。帯電器2によって帯電された感光ドラム1
の表面の電位(帯電電位)は、通常、−450V〜−8
00Vである。帯電時、帯電器2には、帯電電源17に
よって交流電圧に直流電圧を重畳した帯電バイアスが印
加される。このような交流電圧に直流電圧を重畳した帯
電バイアスを印加することにより、感光ドラム1の帯電
を効率よく行うことができる。
【0008】帯電された感光ドラム1は、露光装置3か
ら画像情報に応じた露光Lを施され、表面に各色の静電
潜像が順次形成される。露光装置3は、レーザー等の光
源3a、ラスタスキャンを行う6面のポリゴンミラー3
b、結像レンズ3cおよび折り返しミラー3d等を備え
ている。
【0009】感光ドラム1上に形成された1色目のたと
えばブラック用の静電潜像は、ロータリー22に搭載さ
れた回転現像装置の1色目の現像器5によって負極性の
ブラック(K)のトナーを用いて現像され、ブラックト
ナー像として可視化される。この感光ドラム1に形成さ
れたトナー像は、中間転写ベルト30の表面に一次転写
される。
【0010】中間転写ベルト30は、二次転写対向ロー
ラ12、駆動ローラ15およびテンションローラ16に
支持され、駆動ローラ15の回転(矢印R2方向)にと
もない矢印R3方向に回転される。この中間転写ベルト
30は、樹脂やゴム製の無端ベルトが使用されている。
【0011】樹脂製の中間転写ベルトは、通常、厚さ1
00〜200μm、体積抵抗率10 11〜1016Ωcm程
度のPVDF、ナイロン、PET、ポリカーボネート等
の樹脂材料のフィルムで形成されており、中間転写ベル
トの中には、樹脂材料にカーボン、ZnO、SnO2
TiO2その他の導電性充填剤を添加して、体積抵抗率
を107〜1011Ωcm程度に調整しているものもあ
る。このように低〜中抵抗化することにより、中間転写
ベルトに電荷が蓄積することによる画像不良を防止する
ことができる。
【0012】ゴム製の中間転写ベルトは、厚さ0.5〜
2.0mm程度のクロロプレーンゴム、EPDM、NB
R、ウレタンゴム等のゴム弾性材のシートで形成されて
おり、必要に応じて上記と同様なZnO、SnO2、T
iO2その他の導電性充填剤により、体積抵抗率を107
〜1011Ωcm程度に調整したものを使用することもあ
る。このようなゴム弾性材で形成した中間転写ベルトに
よれば、感光ドラム1との当接で形成されるニップが安
定し、画像品位のさらなる安定化を図ることができる。
【0013】感光ドラム1上のトナー像は、一次転写ロ
ーラ10(直径12mm)に一次転写電源20から正極
性の転写バイアスを印加することにより、感光ドラム1
と中間転写ベルト30とが当接した一次転写ニップ部N
1で中間転写ベルト30の表面に一次転写される。一次
転写ローラ10には、EPDM、ウレタンゴム、CR、
NBR等にカーボンなどの抵抗調整剤を加えて、体積抵
抗率105Ωcm以下に調整したゴム材料を用いること
が一般的である。
【0014】一次転写が終了した感光ドラム1は、弾性
ブレードを有するドラムクリーナ19によって表面の一
次転写残りトナーが除去され、図示しない除電手段で残
留電荷が除去された後、2色目の画像形成に供される。
【0015】以上の帯電、露光、現像、一次転写、クリ
ーニングおよび除電を2色目のマゼンタ(M)、3色目
のシアン(C)、4色目のイエロー(Y)の各色につい
て繰り返すことにより、中間転写ベルト30上にブラッ
ク、マゼンタ、シアン、イエローの4色のトナー像を重
畳したカラー画像が得られる。2色目の現像器6、3色
目の現像器7、4色目の現像器8には、それぞれマゼン
タ、シアン、イエローのトナーが収容されている。
【0016】上記の一次転写の際、中間転写ベルト30
の表面は一次転写ごとに徐々に負極性にチャージアップ
する。また1色目、2色目と一次転写を進めていくと、
既に中間転写ベルト30上にトナーが乗っている場所に
トナーを重ねて載せる必要性もある。そこで、一次転写
を効率行うために、1色ごとに一次転写バイアスを徐々
に上げていく。一例として、一次転写バイアスに、1色
目は+100V、2色目は+500V、3色目は+60
0V、4色目は+700Vを用いた。
【0017】中間転写ベルト30上の4色のトナー像
は、二次転写ローラ11(直径20mm)が中間転写ベ
ルト11と当接して二次転写対向ローラ12と対向した
二次転写ニップ部N2で、ニップ部N2に搬送された転
写材Pの表面に一括して二次転写される。二次転写時、
二次転写ローラ11は矢印R4方向に回転し、中間転写
ベルト30に当接すると同時に、二次転写電源21から
転写バイアスが印加され、これにより中間転写ベルト3
0上の4色のトナー像が転写材Pに二次転写される。
【0018】4色のトナー像が転写された転写材Pは、
図示しない定着器に搬送され、ここで表面の4色のトナ
ー像が溶融混色および定着して、フルカラーの定着画像
に形成され、フルカラーの画像形成が完了する。
【0019】二次転写が終了した中間転写ベルト30
は、表面に残留した二次転写残りトナーがベルトクリー
ナ13に除去され、必要に応じて除電帯電器14によっ
て除電された後、つぎの転写材への画像形成に供され
る。除電帯電器14としては、ACコロナ帯電器を用い
ることが多い。また除電効率を上げるために、中間転写
ベルト30の内側に対向電極を設けるのが一般的であ
る。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】ところで、中間転写ベ
ルト30には、回転中の寄り(中間転写ベルトの回転方
向と直角の幅方向への偏り)を防ぐために、図6に示す
ように、感光ドラム1から転写されたトナー像を担持す
る表面側とは反対の、裏面側の幅方向片側端部に端面か
ら5mmの位置に周方向に、幅2mm、厚さ3mm程度
の断面寸法の弾性体のリブ32を設けることがある。
【0021】しかしながら、ゴム弾性材製の中間転写ベ
ルト30にリブ32を設けて中間転写ベルト30を図5
の画像形成装置に使用したところ、回転中に、図7に示
すように、中間転写ベルト30のリブ32近傍の内側寄
りの位置にシワWが発生し、中間転写ベルト30上に担
持したトナー像がシワにより不均一になる不具合が発生
した。
【0022】これは、中間転写ベルト30のリブ32近
傍の部分では、リブ32があるために他の部分よりもテ
ンションが高くなり、このため中間転写ベルト30全体
にリブ32側へ向かう力が加わって、ゴム弾性材で形成
した中間転写ベルト30にリブ32近傍の内側寄りの位
置で変形が生じ、シワWになったものと思われる。
【0023】したがって、本発明の目的は、ゴム弾性材
製の中間転写ベルトの寄りを抑えることにより、裏面の
幅方向片側端部に設けた寄り防止用のリブ近傍でベルト
にシワが発生するのを防止して、シワに起因する画像不
良をなくすことを可能とした中間転写ベルト、およびそ
の中間転写ベルトを備えた画像形成装置を提供すること
である。
【0024】
【課題を解決するための手段】上記目的は本発明に係る
中間転写ベルトおよび画像形成装置にて達成される。要
約すれば、本発明は、像担持体上のトナー像が転写され
る中間転写ベルトであって、前記中間転写ベルトは弾性
材から形成され、前記中間転写ベルトの前記トナー像が
転写される表面側とは反対の裏面側の幅方向片側端部
に、弾性体製の寄り防止用リブを設けた中間転写ベルト
において、前記中間転写ベルトの前記リブとは反対側の
幅方向片側端部に補強部材を設けたことを特徴とする中
間転写ベルトである。本発明によれば、前記補強部材は
前記中間転写ベルトの表面側に設けられる。
【0025】また、前記中間転写ベルトの前記リブとは
反対側の幅方向片側端部および同側の幅方向片側端部に
補強部材を設け、前記反対側の幅方向片側端部の補強部
材のバネ定数を、前記同側の幅方向片側端部の補強部材
のバネ定数よりも大としてもよい。あるいは、前記中間
転写ベルトの前記リブとは反対側の幅方向片側端部を構
成するゴム弾性材のJIS−A硬度を、前記中間転写ベ
ルトの残りの部分よりも高くしてもよい。
【0026】また本発明は、像担持体上のトナー像を中
間転写ベルトに一次転写し、前記中間転写ベルト上のト
ナー像を転写材に二次転写する画像形成装置において、
前記中間転写ベルトが、上記の中間転写ベルトであるこ
とを特徴とする画像形成装置である。本発明によれば、
前記像担持体を複数有し、前記複数の像担持体上に複数
色のトナー像が形成される。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る実施例を図面
に則して更に詳しく説明する。
【0028】実施例1 図1は、本発明の画像形成装置の一実施例にかかる中間
転写ベルトを示す断面図である。
【0029】本発明は、中間転写ベルトを用いた中間転
写方式の画像形成装置において、ゴム弾性材製の中間転
写ベルトの寄りを抑えることにより、裏面の幅方向片側
端部に設けた寄り防止用のリブ近傍でベルトにシワが発
生するのを防止して、シワに起因する画像不良をなくす
ことにある。したがって、画像形成装置自体の機械的構
成は、図5に示した従来の画像形成装置と基本的に同じ
なので、以下、本発明の説明において必要に応じ図5を
参照する。
【0030】図1に示すように、中間転写ベルト30
は、図5の感光ドラム1から転写されたトナー像を担持
する表面側とは反対の、裏面側の幅方向(ベルトの回転
方向に直角の方向)の片側端部に端面から5mmの位置
に周方向に、幅2mm、厚さ3mmの断面寸法の弾性体
のリブ32を有している。中間転写ベルト30自体は円
筒形状のゴム弾性体からなり、厚さ0.6mm、テンシ
ョンが印加されていない状態における周長が440m
m、回転方向に直角の幅方向の長さが250mmであ
る。
【0031】本実施例では、中間転写ベルト30および
リブ32を、カーボンを分散して、JIS−A硬度(J
IS K6301 A法)60度、体積抵抗率108Ω
cmに調整したNBRゴムで形成した。
【0032】本実施例によれば、中間転写ベルト30の
リブ32とは反対側の幅方向片側端部に周方向に補強部
材34が設けられ、本例では、中間転写ベルト30の表
面側において、リブ32とは反対側の幅方向片側端部に
周方向に補強部材34を設けた。この補強部材34は、
太さ100μmのポリエステル糸を150μmの間隔で
織ったメッシュ状の布からなり、そのメッシュ状の布を
短冊状に切断して得た幅10mmの帯条を、中間転写ベ
ルト30の表面側のリブ32がない幅方向片側端部に端
面を揃えて周方向に1周巻き付けることにより、補強部
材34を幅10mmに形成した。
【0033】この中間転写ベルト30は、周長422m
mに伸張して、図5の画像形成装置の二次転写対向ロー
ラ12、駆動ローラ15およびテンションローラ16に
張架して、画像形成に使用する。
【0034】本実施例において、中間転写ベルト30に
補強部材34を設けたことによる作用を説明する。
【0035】本実施例の中間転写ベルト30について、
リブ32のある側の端部を幅10mmでリング状に切断
したリブ32の全体を含む試料A、中間転写ベルト30
のリブ32のない側の端部を幅10mmでリング状に切
断した補強部材34の全体を含む試料Bを用意した。比
較のために、中間転写ベルト30の補強部材34を設け
る前に、リブ32のない側の端部を幅10mmでリング
状に切断した試料Cを用意した。これら試料A、B、C
をリング周方向に引っ張って伸ばしたときの伸び率σと
テンションτの関係を図2に示す。
【0036】図2に示す直線の傾きΔτ/Δσが試料の
バネ定数Gで、バネ定数Gは、試料に周方向に引っ張り
荷重によるテンションをかけないときの試料の長さに対
するテンションをかけたときの伸び率σ(%)と、その
ときのテンションτ(kgf)の比を測定して決定され
る。
【0037】図2に示されるように、補強部材34のな
い試料Cでは、バネ定数がリブ32を有する試料Aより
も小さいために、同じ長さに伸張した場合に受けるテン
ションは試料Aよりも小さくなる。したがって、リブ3
2の存在によりバネ定数の大きいリブ32側へ中間転写
ベルト30は寄る。これに対し、補強部材34を設けた
試料Bは、補強部材34の作用によりバネ定数が試料A
とほぼ同じになるため、同じ長さに伸張した場合のテン
ションはほぼ同じになる。このため、リブ32の側へ中
間転写ベルト30が寄ることを防ぐことができる。
【0038】本実施例において、上記したように、中間
転写ベルト30を周長422mmに伸張して、図5の画
像形成装置の二次転写対向ローラ12、駆動ローラ15
およびテンションローラ16に張架して、画像形成に使
用したところ、中間転写ベルト30のリブ32がない幅
方向片側端部に補強部材34を設けたので、中間転写ベ
ルト30の両端部のテンションが均衡し、回転中に中間
転写ベルト30にリブ32側への寄りが発生するのを防
ぐことができ、リブ32の近傍で中間転写ベルト30に
シワができるのを防止して、シワに起因する画像不良な
い良好な画像を得ることができた。
【0039】実施例2 図3は、本発明の他の実施例における中間転写ベルトを
示す断面図である。
【0040】本実施例において、中間転写ベルト30
は、実施例1と同様、厚さ0.6mm、テンションが印
加されていない状態における周長が440mm、回転方
向に直角の幅方向の長さが250mmである円筒形状の
ゴム弾性体からなり、裏面側の幅方向片側端部に端面か
ら5mmの位置に周方向に、幅2mm、厚さ3mmの断
面寸法の弾性体のリブ32を有している。同様に、中間
転写ベルト30およびリブ32は、カーボンを分散し
て、JIS−A硬度60度、体積抵抗率108Ωcmに
調整したNBRゴムで形成されている。
【0041】実施例1と同様、中間転写ベルト30の表
面側の、リブ32とは反対側の幅方向片側端部に周方向
に補強部材34を設けるが、本実施例では、中間転写ベ
ルト30の回転中における両端部の擦れによるベルトの
破断を防ぎ、耐久性を持たせるために、中間転写ベルト
30の表面側の、リブ32とは同側の幅方向片側端部に
も補強部材35を設けた。
【0042】このとき、中間転写ベルト30の両端部の
テンションを同等とするために、リブ32による中間転
写ベルト30のテンションへの影響を考慮して、リブ3
2のない側に設けられた補強部材34のバネ定数を、リ
ブ32のある側に設けられた補強部材35のバネ定数よ
りも大きくして、補強部材34のバネ定数とリブおよび
補強部材35の合計のバネ定数とをほぼ同等にした。
【0043】上記の補強部材34は、太さ100μmの
ポリエステル糸を150μmの間隔で織ったメッシュ状
のポリエステルの布を切断した幅10mmの帯条を、中
間転写ベルト30の表面側のリブ32がない幅方向片側
端部に端面を揃えて周方向に2周巻き付けることにより
形成し、補強部材35は、同じ幅の帯条を中間転写ベル
ト30の表面側の、リブ32がある側の幅方向片側端部
に端面から1mmの位置に周方向に1周巻き付けること
により形成した。帯条の巻き数の増加により補強部材3
4のバネ定数を補強部材35よりも大きくした。
【0044】本実施例において、実施例1と同様、中間
転写ベルト30を周長422mmに伸張して、図5の画
像形成装置の二次転写対向ローラ12、駆動ローラ15
およびテンションローラ16に張架して使用したとこ
ろ、リブ32のない側の補強部材34のバネ定数を、リ
ブ32のある側の補強部材35のバネ定数よりも大きく
して、中間転写ベルト30の両端部のテンションを均衡
させているので、回転中に中間転写ベルト30にリブ3
2側への寄りが発生するのを防ぐことができ、リブ32
の近傍で中間転写ベルト30にシワができるのを防止し
て、シワに起因する画像不良のない良好な画像を得るこ
とができた。
【0045】実施例3 図4は、本発明のさらに他の実施例における中間転写ベ
ルトを示す断面図である。
【0046】本実施例において、中間転写ベルト30
は、実施例1と同様、厚さ0.6mm、テンションが印
加されていない状態における周長が440mm、回転方
向に直角の幅方向の長さが250mmである円筒形状の
ゴム弾性体からなり、裏面側の幅方向片側端部に端面か
ら5mmの位置に周方向に、幅2mm、厚さ3mmの断
面寸法の弾性体のリブ32を有している。
【0047】本実施例では、中間転写ベルト30のリブ
32が設けられていない側の幅方向片側端部の端面から
10mmの領域30aを、カーボンを分散して、JIS
−A硬度80度、体積抵抗率108Ωcmに調整したN
BRゴムで形成した。中間転写ベルト30の上記領域3
0aを除く部分およびリブ32は、実施例1と同様、カ
ーボンを分散して、JIS−A硬度60度、体積抵抗率
108Ωcmに調整したNBRゴムで形成した。
【0048】このように硬度の高いゴムは、硬度の低い
ゴムに比べてバネ定数が大きい。したがって、中間転写
ベルト30のリブ32のない側の幅方向片側端部と、リ
ブ32のある側の幅方向片側端部とのテンションを略同
じにすることができる。
【0049】本実施例においても、中間転写ベルト30
を周長422mmに伸張して、図5の画像形成装置の二
次転写対向ローラ12、駆動ローラ15およびテンショ
ンローラ16に張架して使用したところ、リブ32のな
い側の片側端部の硬度を高くして、その部分のバネ定数
を大きくしているので、中間転写ベルト30の両端部の
テンションを均衡させることができ、回転中の中間転写
ベルト30のリブ32側への寄りの発生を防いで、リブ
32の近傍で中間転写ベルト30にシワができるのを防
止でき、シワに起因する画像不良のない良好な画像を得
ることができた。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ゴム弾性材から形成され、トナー像が転写される表面側
とは反対の裏面側の幅方向片側端部に、弾性体製の寄り
防止用リブを設けた中間転写ベルトにおいて、中間転写
ベルトのリブとは反対側の幅方向片側端部に補強部材を
設け、もしくは中間転写ベルトのリブとは反対側および
同側の幅方向片側端部に補強部材を設け、その反対側の
幅方向片側端部の補強部材のバネ定数を、同側の幅方向
片側端部の補強部材のバネ定数よりも大とし、もしくは
中間転写ベルトのリブとは反対側の幅方向片側端部を構
成するゴム弾性材の硬度を、中間転写ベルトの残りの部
分を構成するゴム弾性材の硬度よりも高くしたので、中
間転写ベルトの両端部のテンションを均衡させて、回転
中に中間転写ベルトにリブ側への寄りが発生するのを防
ぐことができ、リブの近傍で中間転写ベルトにシワがで
きるのを防止して、シワに起因する画像不良のない良好
な画像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成装置の一実施例にかかる中間
転写ベルトを示す断面図である。
【図2】図1の中間転写ベルトに設けた補強部材による
作用を示すための伸び率とテンションの関係を示すグラ
フである。
【図3】本発明の他の実施例にかかる中間転写ベルトを
示す断面図である。
【図4】本発明のさらに他の実施例にかかる中間転写ベ
ルトを示す断面図である。
【図5】従来の画像形成装置を示す概略図である。
【図6】図5の画像形成装置に設置された中間転写ベル
トを示す断面図である。
【図7】図6の中間転写ベルトがゴム弾性材製であると
きに寄り防止用のリブ近傍にシワが発生することを示す
断面図である。
【符号の説明】
1 感光ドラム 12 二次転写対向ローラ 15 駆動ローラ 16 テンションローラ 30 中間転写ベルト 30a 領域 32 寄り防止用リブ 34 補強部材 35 補強部材

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像担持体上のトナー像が転写される中間
    転写ベルトであって、前記中間転写ベルトは弾性材から
    形成され、前記中間転写ベルトの前記トナー像が転写さ
    れる表面側とは反対の裏面側の幅方向片側端部に、弾性
    体製の寄り防止用リブを設けた中間転写ベルトにおい
    て、 前記中間転写ベルトの前記リブとは反対側の幅方向片側
    端部に補強部材を設けたことを特徴とする中間転写ベル
    ト。
  2. 【請求項2】 前記補強部材は前記中間転写ベルトの表
    面側に設けられる請求項1の中間転写ベルト。
  3. 【請求項3】 像担持体上のトナー像が転写される中間
    転写ベルトであって、前記中間転写ベルトは弾性材から
    形成され、前記中間転写ベルトの前記トナー像が転写さ
    れる表面側とは反対の裏面側の幅方向片側端部に、弾性
    体製の寄り防止用リブを設けた中間転写ベルトにおい
    て、 前記中間転写ベルトの前記リブとは反対側の幅方向片側
    端部および同側の幅方向片側端部に補強部材を設け、前
    記反対側の幅方向片側端部の補強部材のバネ定数を、前
    記同側の幅方向片側端部の補強部材のバネ定数よりも大
    としたことを特徴とする中間転写ベルト。
  4. 【請求項4】 像担持体上のトナー像が転写される中間
    転写ベルトであって、前記中間転写ベルトは弾性材から
    形成され、前記中間転写ベルトの前記トナー像が転写さ
    れる表面側とは反対の裏面側の幅方向片側端部に、弾性
    体製の寄り防止用リブを設けた中間転写ベルトにおい
    て、 前記中間転写ベルトの前記リブとは反対側の幅方向片側
    端部を構成するゴム弾性材の硬度を、前記中間転写ベル
    トの残りの部分のゴム弾性材の硬度よりも高くしたこと
    を特徴とする中間転写ベルト。
  5. 【請求項5】 像担持体上のトナー像を中間転写ベルト
    に一次転写し、前記中間転写ベルト上のトナー像を転写
    材に二次転写する画像形成装置において、 前記中間転写ベルトが、請求項1〜4のいずれかの項に
    記載の中間転写ベルトであることを特徴とする画像形成
    装置。
  6. 【請求項6】 前記像担持体を複数有し、前記複数の像
    担持体上に複数色のトナー像が形成される請求項5の画
    像形成装置。
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