JP2002023347A - 露光用マスクの洗浄装置、これを用いた洗浄方法、及び洗浄した露光用マスクを用いてパターン転写した半導体装置 - Google Patents

露光用マスクの洗浄装置、これを用いた洗浄方法、及び洗浄した露光用マスクを用いてパターン転写した半導体装置

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睦 津田
Kenji Shintani
賢治 新谷
Hiroki Odera
廣樹 大寺
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 微細パターン露光用マスクのパターン寸法変
化や膜応力歪みを生じさせない高性能なマスク洗浄が可
能となる洗浄装置あるいは洗浄方法を提供する。また、
高精度なパターン転写がなされた半導体装置を提供す
る。 【解決手段】 洗浄液2を循環させる薬液ポンプ3と洗
浄液2中に漂うパーティクル4をろ過する薬液フィルタ
5とが接続された洗浄槽1の中に、被洗浄物である露光
用マスク6を浸漬し、さらに参照電極7と対向電極8を
備え、露光用マスク6と対向電極8とを電源9を介して
接続する。参照電極7に対する露光用マスク6の電位を
露光用マスク表面に形成された吸収体が溶解しない電位
に制御して洗浄する。また、溶解する電位としない電位
に適宜変化させて、露光用マスク6を洗浄する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、微細パターンを
転写する露光用マスクの表面に付着しているパーティク
ルを除去し、マスク表面を清浄にする洗浄装置、洗浄方
法、及びこれらを使用して製造する半導体装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体デバイスの微細化および高
密度化が促進されており、半導体基板上に、より微細な
回路パターンを転写する技術が要求されている。このた
め、露光に用いられる光の短波長化が積極的に進められ
ており、極微細なパターンが転写できるX線や電子線を
用いた露光方法の開発が進められている。
【0003】このような半導体基板上への回路パターン
の転写においては、露光用マスク上にパーティクルが付
着していると、それが半導体装置を製造する際に基板上
にも転写され、回路パターンに断線やショート等の欠陥
を引き起こす。このため、マスク表面へのパーティクル
の付着、汚染は極力避けなければならない。また、付着
したパーティクルは、露光処理を行う前に洗浄除去しな
ければならない。特に、等倍露光方式のX線マスクにお
いては、マスク上のパターン寸法が半導体基板上に転写
するパターン寸法と同一なため、縮小露光方式では問題
にならないような微細なパーティクルも回路欠陥を引き
起こしやすい。
【0004】従来の等倍露光に用いるX線マスクの例に
ついて図を用いて説明する。図4は、代表的なX線マス
クの概略構成を示す断面図であり、例えば、Si製のフ
レーム11、X線を吸収する吸収体14、下地膜13、
マスクメンブレン12から成る。例えば、マスクメンブ
レン12にはX線を透過する炭化珪素(SiC)やダイ
ヤモンド薄膜等が、X線吸収体14には、タングステン
(W)やW化合物、あるいはタンタル(Ta)やTa化
合物などの導電性を有する金属膜が一般的に使用され
る。また、下地膜13としては、インジウムティンオキ
サイド(ITO)やルテニウム(Ru)等が用いられ
る。また、この下地膜13は必ずしも必要ではなく、マ
スクメンブレン12上に直接、吸収体14が形成される
場合もある。
【0005】また上記透過型マスクの他に反射型マスク
があり、上記とほぼ同様の構成がとられ、マスクメンブ
レン12として、例えばMo/Siなどの金属と半導体
との多層構造がとられる。また吸収体14として、Ta
Siなどが用いられる。
【0006】また、上記のような露光用マスクの洗浄を
行う洗浄装置としては、例えば図5に示す特開平7−3
21020号公報に開示された洗浄装置が用いられてい
る。図5において、1は洗浄槽、2は洗浄液、3は薬液
ポンプ、4はパーティクル、5は薬液フィルタ、6は露
光用マスクである。この装置において、例えばHand
book of Semiconductor Waf
er Cleaning Technology,e
d. W.Kern,(Noyes Publicat
ions,Park Ridge,1993),p.11
1に開示されているアンモニア水と過酸化水素水と水と
の混合液(アンモニア過水)等が洗浄液2として使用さ
れ、被洗浄物である露光用マスク6を浸漬させ、電気的
には接続せず、いわゆるフローティング状態で設置し
て、マスク表面に付着しているパーティクルを洗浄除去
する。
【0007】このように、従来の洗浄方法では、露光用
マスク表面のパーティクルを除去するのに、主にアンモ
ニア過水あるいは希釈アンモニア水等を使用している
が、これらのアルカリ性溶液中では、フローティング状
態で置かれた露光用マスク6と洗浄液中に漂うパーティ
クル4の表面電位が同符号となり、露光用マスク6の表
面とパーティクル4との間に電気的反発力が発生する。
この反発力により表面から脱離したパーティクルの再付
着が起こらず洗浄が可能となる。これに対し酸性溶液中
では、露光用マスクとパーティクルの表面電位が異符号
となるので、パーティクルが再度付着し、洗浄度が悪く
なる。このような理由で、パーティクルの除去を目的と
する表面洗浄では、通常アルカリ性溶液が使用されてい
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のアルカリ性溶液を用いる洗浄方法では、例えばX線
マスク、電子線露光用のマスクにおいて吸収体あるいは
散乱体として用いる金属膜の溶解(エッチング)が起こ
る。このため、吸収体あるいは散乱体の寸法が変化した
り、膜応力による歪みが生じたりするといった問題があ
った。特に、WやW化合物を吸収体あるいは散乱体とし
て使用する場合には、アルカリ性の洗浄液のみならず純
水による洗浄においても膜表面のエッチングが起こり、
パターン寸法変化や応力歪みが生じるという問題があっ
た。
【0009】本発明は上記のような問題を解消するため
になされたもので、微細パターン露光用マスクのパター
ン寸法変化や膜応力による歪みを生じさせないマスク洗
浄が可能となる洗浄装置あるいは洗浄方法を提供するこ
とを目的とする。また、上記マスクを用いて高精度なパ
ターン転写がなされた半導体装置を提供することを目的
とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
【0011】この発明に係わる第1の構成の露光用マス
クの洗浄装置は、被洗浄物である露光用マスクの表面に
形成された導電性膜を第一の電極とし、前記第一の電極
に対向する第二の電極と、前記第一の電極と前記第二の
電極との電位の基準を与える参照電極と、前記第一の電
極に電流を流す電源とを備えたものである。
【0012】この発明に係わる第1の露光用マスクの洗
浄方法は、上記第1の発明の露光用マスクの洗浄装置に
おける参照電極に対する第一の電極の電位を、導電性膜
が溶解しない電位に保ち、洗浄するものである。
【0013】この発明に係わる第2の露光用マスクの洗
浄方法は、上記第1の発明の露光用マスクの洗浄装置に
おける参照電極に対する第一の電極の電位を、導電性膜
が溶解する電位と溶解しない電位とに交互に繰り返し変
換させるものである。
【0014】この発明に係わる第1の露光用マスクを用
いてパターン転写した半導体装置は、上記第1あるいは
第2の発明の露光用マスクの洗浄方法を用いて洗浄した
露光用マスクを用いてパターン転写したものである。
【0015】
【発明の実施の形態】実施の形態1.以下、この発明の
実施の形態を図に基づいて説明する。図1は、この発明
の実施の形態1による露光用マスクの洗浄装置の概略構
成を示す図であり、図において、1は洗浄槽、2は洗浄
液、3は薬液ポンプ、4はパーティクル、5は薬液フィ
ルタ、6は露光用マスク、7は参照電極、8は対向電
極、9は電源、10は制御回路、91は露光用マスク6
と電源9と対向電極8を接続する配線、92は露光用マ
スク6と制御回路10と参照電極7とを接続する配線、
93は制御回路10と電源9とを結ぶ制御信号用の配線
である。また図2は、露光用マスク6の吸収体として使
用されるWの水溶液中での状態を電位とpHの関係で示
す説明図である。本実施の形態では、洗浄液2として、
pH11の希釈アンモニア水を室温で使用している。
【0016】図1において、洗浄槽1には、洗浄液2で
ある希釈アンモニア水を循環させる薬液ポンプ3と希釈
アンモニア水の中に含まれるパーティクル4を濾過する
薬液フィルタ5とが接続されている。こうして、被洗浄
物である露光用マスク6の表面から脱離したパーティク
ル4は、フィルタ5により希釈アンモニア水中から除去
される。洗浄液2には、第1の電極となる導電性膜を有
する露光用マスク6、例えば白金からなる対向電極8、
および例えば銀/塩化銀からなる参照電極7が設置され
ており、露光用マスク6の導電性膜と対向電極8とが電
源9に接続されている。さらに、参照電極7に対する露
光用マスク6の電位を絶えず監視し、このマスク電位を
一定に保つための制御回路10により、電源9の出力電
圧が調整される。ここで、露光用マスク6として図4に
示したX線マスクを用いた場合は、電源9と露光用マス
ク表面に形成されるX線の吸収体14との電気的な接続
は、導電性の下地膜13(例えば、ITO膜)やマスク
メンブレン12(例えば、SiC)を介してなされてい
る。
【0017】次に、本実施の形態の露光用マスクの洗浄
装置を用いた場合と図5に示す従来の露光用マスクの洗
浄装置を用いた場合の洗浄効果の比較を行った。まず図
5に示す露光用マスクの洗浄装置により、電気的にフロ
ーティングの状態で浸漬洗浄を行うと、pHが約4以上
の水溶液中では、Wは可溶性の負イオンWO4 2-とな
り、マスク表面のWがエッチングされる。例えば室温
で、pH11の希釈アンモニア水により、10分間洗浄
すると、W膜は約5nm程度エッチングされ、膜応力は
約15MPa変化した。これに対し、本実施の形態の洗
浄装置では、希釈アンモニア水を用いた浸漬洗浄の間、
電源9及び制御回路10により、露光用マスク6の電位
をWが溶解しない電位に設定、維持したため、W表面で
可溶性のWO 4 2-イオンの発生が無くなり、エッチング
がほとんど起こらなかった。具体的には、pH11の希
釈アンモニア水中での露光用マスクのフローティング電
位は約−0.6V(対銀/塩化銀電極)であったが、マ
スクの電位を上記フローティング電位から低下させるに
つれてW表面のエッチレート量は減少し、参照電極に対
し−1〜−2V程度にまで低下させると、ほぼゼロにな
ったことを予め確認したため、上記電位に制御して洗浄
を行った。さらに、W膜の洗浄前後の応力変化は測定限
界である1MPa以下となったことを確認した。
【0018】さらに、露光用マスク表面のパーティクル
除去特性について評価した。まずW膜表面にポリスチレ
ンからなる標準粒子(粒径0.2μm)を一様に付着さ
せ、pH11の希釈アンモニア水中で10分間浸漬洗浄
を施した。露光用マスクを電気的にフローティングにす
る従来の方法と、マスクの電位を参照電極に対し約−2
Vに制御した本実施の形態とでは、マスク表面のパーテ
ィクル除去効果はほぼ同じで、除去率はともに90%以
上であった。ここで、除去率(%)=(洗浄前のパーテ
ィクル数−洗浄後のパーティクル数)/洗浄前のパーテ
ィクル数。したがって、本実施の形態の露光用マスクの
洗浄装置およびこの装置を用いた洗浄方法によれば、洗
浄効果を低下させずパーティクルの洗浄が可能で、露光
用マスクの吸収体のエッチングを効果的に抑えることが
でき、マスクのパターン寸法変化や膜応力による歪みを
抑制できる。
【0019】なお、本実施の形態では、室温によりpH
11の希釈アンモニア水を用いて洗浄を行ったが、pH
が7以上のアルカリ性溶液であればよく、用いる洗浄
液、温度により、最適条件は若干異なるものの、高性能
な洗浄を行うためのコンセプトは同じであり、同様の効
果が得られる。
【0020】また、マスク表面に形成されている吸収体
あるいは散乱体のエッチングを抑えるために設定する電
位の値は、吸収体あるいは散乱体の材質、洗浄液の種類
やpH、用いる参照電極や対向電極に依存するので、マ
スクの電位を最適な値に設定することが好ましい。
【0021】また、本実施の形態では、参照電極7に銀
/塩化銀電極、対向電極に白金を用いたが、その他の材
料からなる電極を用いてもよい。例えば、参照電極7と
しては、水素電極、カロメル電極、硫酸水銀電極等を用
いることができる。対向電極8としては、カーボンやS
i等の導電性材料、あるいは半導電性材料をもちいても
よい。また、参照電極7を洗浄槽1と別の槽に設置し、
塩橋などを用いて洗浄槽1と接続してもよい。
【0022】また、本実施の形態では、電源9と制御回
路10とを別の構成としたが、これらが一体になったポ
テンショスタットを用いても良い。
【0023】実施の形態2.上記実施の形態1では、露
光用マスク6の電位を吸収体がエッチングされない電位
の値に固定したが、さらに電位を次のように制御するこ
とにより他の効果を得ることができる。図3はこの発明
の実施の形態2によるマスク電位と時間の関係図であ
る。図3に示すように、制御回路10の作用により、電
源9の出力電圧を時間的に変動させ、露光用マスクの電
位Vを、吸収体が溶解する電位Vaと溶解しない電位V
cとに、繰り返し変化させる。図3において、Vsは吸
収体が溶解する閾値であり、マスクの電位がV>Vsと
なる場合に溶解が起こり、逆にV<Vsの場合には溶解
されない。
【0024】例えば、Wを吸収体として用いたX線マス
クをpH11の希釈アンモニア水で洗浄を行なう場合に
は、Wがエッチングされる閾値は、Vs=−0.75〜
−1V程度である。ここで、電位の値は銀/塩化銀参照
電極に対する値である。よって上記VaおよびVcを、
例えばVa=−0.7V、Vc=−1.5Vに設定する
と、マスク電位がV=Vaの時にはWのエッチングが起
こり、V=Vcの時にはエッチングが起こらない。
【0025】このように露光用マスクの電位を時間的に
変化させて洗浄すると、マスク電位VがVaとなった時
のみ吸収体の表面がエッチングされ、マスク電位VがV
cの間にはエッチングされない。この電位の繰り返し周
期やデューティ比を適宜設定することにより、露光用マ
スクの洗浄時に吸収体がエッチングされる量を〜0.1
nmオーダーで精密制御することができる。この繰り返
し周期は数秒〜数10秒、デューティ比は数%〜数10
%程度が好ましい。
【0026】上記のように洗浄することにより、露光用
マスクの表面が極僅かエッチングされるため、表面に付
着しているパーティクルは、いわゆるリフトオフの効果
で一層除去されやすくなる。したがって、マスクのパタ
ーン寸法や膜応力の変化を抑制した状態で、パーティク
ルの洗浄能力をより高めることが可能となる。
【0027】なお、本実施の形態では、マスクの電位を
矩形状に繰り返し変化させたが、正弦波状あるいは三角
波状等に変化させてもよい。
【0028】また、上記実施の形態1および本実施の形
態では、特にX線マスク表面に吸収体を設けた例につい
て述べたが、散乱体であってもよい。また電子線や光露
光など他の露光用マスクにおいても、マスクに設けられ
た導電性膜を第1の電極として使用できるものであれば
同様の効果が得られる。
【0029】また、マスクメンブレンに金属と半導体の
多層膜を用いた場合には、これを電極とすることがで
き、同様の効果が得られる。
【0030】実施の形態3.上記実施の形態1および2
の洗浄方法を用いて洗浄した露光用マスク6を用いて、
半導体装置の微細回路パターンを転写した。また図5に
示す従来の方法で洗浄した場合との転写精度の比較を行
った。まず、設計寸法が100nm幅の吸収体パターン
を形成したX線マスクを、従来の方法で洗浄した後、こ
のマスクを用いて半導体装置を製造するウエハ上にパタ
ーン転写して配線を形成した。同様にして、上記実施の
形態1の洗浄方法で洗浄したマスクを用いてウエハ上に
パターン転写して配線を形成した。これらの配線幅を測
定すると、従来の方法によるものは、90nmに、上記
実施の形態1によるものは、98nm、上記実施の形態
2によるものは97nmであった。また、配線の位置精
度に関しては、従来方法では位置ずれ量が70nmとな
り、本発明の実施の形態1によるもの、実施の形態2に
よるものはともに25nmであった。したがって、本発
明の洗浄方法を用いることにより、露光用マスクの吸収
体のエッチングが防止され、膜応力歪みがなくなるの
で、半導体装置の配線パターン精度が著しく改善される
ことを確認した。
【0031】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、被洗
浄物である露光用マスクの表面に形成された導電性膜を
第一の電極とし、前記第一の電極に対向する第二の電極
と、前記第一の電極と前記第二の電極との電位の基準を
与える参照電極と、前記第一の電極に電流を流す電源を
備えた露光用マスクの洗浄装置としたので、露光用マス
クの電位を制御できる効果がある。
【0032】また、前記参照電極に対する前記第一の電
極の電位を、導電性膜が溶解しない電位に保ち、洗浄す
るので、マスク表面に形成された導電性膜がエッチング
されず、マスクのパターン寸法変化や膜応力歪みを生じ
させない効果がある。
【0033】また、前記参照電極に対する第一の電極の
電位を、導電性膜が溶解する電位と溶解しない電位とに
交互に繰り返し変換させて洗浄するので、マスク表面に
形成された導電性膜を所望量だけエッチングさせて、洗
浄効果を高める効果がある。
【0034】また、上記の洗浄方法を用いて洗浄した露
光用マスクを用いて半導体装置のパターン転写を行った
ので、配線の寸法精度や位置精度を向上させる効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1による露光用マスクの
洗浄装置の概略構成を示す図である。
【図2】 本発明の実施の形態1によるタングステン
(W)の水溶液中での状態を電位とpHの関係で示す説
明図である。
【図3】 本発明の実施の形態2におけるマスク電位と
時間との関係を示す図である。
【図4】 従来の等倍露光用X線マスクの概略構成を示
す断面図である。
【図5】 従来の洗浄装置を示す概略構成図である。
【符号の説明】
1 洗浄槽、2 洗浄液、3 薬液ポンプ、4 パーテ
ィクル、5 薬液フィルタ、6 露光用マスク、7 参
照電極、8 対向電極、9 電源、10 制御回路、1
1 フレーム、12 マスクメンブレン、13 下地
膜、14 吸収体、91、92、93 配線、
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大寺 廣樹 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 2H095 BB19 BB30 BB31 BB37 3B201 AA01 AA46 BB02 BB77 BB87 BB92 BC01 CB12 5F046 CB17 GD20

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被洗浄物である露光用マスクの表面に形
    成された導電性膜を第一の電極とし、前記第一の電極に
    対向する第二の電極と、前記第一の電極と前記第二の電
    極との電位の基準を与える参照電極と、前記第一の電極
    に電流を流す電源とを備えたことを特徴とする露光用マ
    スクの洗浄装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の露光用マスクの洗浄装
    置における参照電極に対する第一の電極の電位を、導電
    性膜が溶解しない電位に保ち、洗浄することを特徴とす
    る露光用マスクの洗浄方法。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の露光用マスクの洗浄装
    置における参照電極に対する第一の電極の電位を、導電
    性膜が溶解する電位と溶解しない電位とに交互に繰り返
    し変換させることを特徴とする露光用マスクの洗浄方
    法。
  4. 【請求項4】 請求項2あるいは請求項3に記載の露光
    用マスクの洗浄方法を用いて洗浄した露光用マスクを用
    いてパターン転写した半導体装置。
JP2000206037A 2000-07-07 2000-07-07 露光用マスクの洗浄装置、これを用いた洗浄方法、及び洗浄した露光用マスクを用いてパターン転写した半導体装置 Pending JP2002023347A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009122313A (ja) * 2007-11-14 2009-06-04 Dainippon Printing Co Ltd マスク基板の洗浄方法
KR20200113712A (ko) * 2019-03-26 2020-10-07 풍원화학(주) 유기전계발광표시장치용 금속마스크 세정방법 및 이를 이용한 금속마스크

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