JP2002023017A - 光コネクタ用フェルール、光コネクタ及び光コネクタの製造方法 - Google Patents
光コネクタ用フェルール、光コネクタ及び光コネクタの製造方法Info
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- JP2002023017A JP2002023017A JP2000203278A JP2000203278A JP2002023017A JP 2002023017 A JP2002023017 A JP 2002023017A JP 2000203278 A JP2000203278 A JP 2000203278A JP 2000203278 A JP2000203278 A JP 2000203278A JP 2002023017 A JP2002023017 A JP 2002023017A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 組立時間の短縮を可能にし、簡単かつ安定し
た特性を有する光コネクタの組立が行なえるようにした
光コネクタ用フェルールを提供する。 【解決手段】 光接続口1aから光ファイバ位置決め孔
1が延在し、その後方に光ファイバ位置決め孔の径より
も拡大した径をもつ接着剤充填孔2が形成されている。
接着剤充填孔の延びる方向に直交して、接着剤充填孔と
フェルールの外部とを連通する空気抜き用スリット孔6
が形成されている。光ファイバを固定する接着剤充填孔
の径が大きいから接着剤の充填時間を短縮でき、さら
に、気泡を空気抜き用スリット孔から逃がしながら接着
剤を充填できるので、充填がより容易かつ迅速にできる
とともに、確実に光ファイバを接着剤で固定できるの
で、組み立てた光コネクタは安定した特性をもたらすこ
とができる。
た特性を有する光コネクタの組立が行なえるようにした
光コネクタ用フェルールを提供する。 【解決手段】 光接続口1aから光ファイバ位置決め孔
1が延在し、その後方に光ファイバ位置決め孔の径より
も拡大した径をもつ接着剤充填孔2が形成されている。
接着剤充填孔の延びる方向に直交して、接着剤充填孔と
フェルールの外部とを連通する空気抜き用スリット孔6
が形成されている。光ファイバを固定する接着剤充填孔
の径が大きいから接着剤の充填時間を短縮でき、さら
に、気泡を空気抜き用スリット孔から逃がしながら接着
剤を充填できるので、充填がより容易かつ迅速にできる
とともに、確実に光ファイバを接着剤で固定できるの
で、組み立てた光コネクタは安定した特性をもたらすこ
とができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、単心または多心の
光ファイバ心線の先端から被覆を除去して露出させた光
ファイバを、フェルールに組み付け固定させるための光
コネクタ用フェルール、光コネクタ及び光コネクタの製
造方法に関するものである。
光ファイバ心線の先端から被覆を除去して露出させた光
ファイバを、フェルールに組み付け固定させるための光
コネクタ用フェルール、光コネクタ及び光コネクタの製
造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】光ファイバ挿入孔を有して、この光ファ
イバ挿入孔に光ファイバ心線の先端の被覆を除去した光
ファイバを挿入して固定する形式の光コネクタが用いら
れている。
イバ挿入孔に光ファイバ心線の先端の被覆を除去した光
ファイバを挿入して固定する形式の光コネクタが用いら
れている。
【0003】図4は、そのような光コネクタの一例であ
るMTコネクタを示すものであり、図4(A)はフェル
ールの斜視図、図4(B)はテープ状光ファイバ心線を
取り付けた多心光コネクタの斜視図である。図中、11
はフェルール、12は光ファイバ挿入孔、13はガイド
ピン挿入孔、14は接着剤充填窓、15は光ファイバ挿
入ガイド溝、16はテープ状光ファイバ心線、17は接
着剤である。
るMTコネクタを示すものであり、図4(A)はフェル
ールの斜視図、図4(B)はテープ状光ファイバ心線を
取り付けた多心光コネクタの斜視図である。図中、11
はフェルール、12は光ファイバ挿入孔、13はガイド
ピン挿入孔、14は接着剤充填窓、15は光ファイバ挿
入ガイド溝、16はテープ状光ファイバ心線、17は接
着剤である。
【0004】フェルール11は、図4(A)に示すよう
に、先端面に開口する光ファイバ挿入孔12およびガイ
ドピン挿入孔13が設けられ、上部に形成された接着剤
充填窓14から見える内部空間に、光ファイバ挿入穴1
2の後部に設けられた光ファイバ挿入ガイド溝15が形
成されている。この例では、図4(B)に示すように、
テープ状光ファイバ心線16が取り付けられている。接
着剤充填窓14から接着剤17が注入され、テープ状光
ファイバ心線16およびそれぞれの光ファイバを固定し
た後、先端面が研磨される。先端面の研磨は、光ファイ
バ軸に直角、あるいは、反射戻り光を低減させるため、
直角面に対して斜め、例えば、8゜の角度の斜めに研磨
される。
に、先端面に開口する光ファイバ挿入孔12およびガイ
ドピン挿入孔13が設けられ、上部に形成された接着剤
充填窓14から見える内部空間に、光ファイバ挿入穴1
2の後部に設けられた光ファイバ挿入ガイド溝15が形
成されている。この例では、図4(B)に示すように、
テープ状光ファイバ心線16が取り付けられている。接
着剤充填窓14から接着剤17が注入され、テープ状光
ファイバ心線16およびそれぞれの光ファイバを固定し
た後、先端面が研磨される。先端面の研磨は、光ファイ
バ軸に直角、あるいは、反射戻り光を低減させるため、
直角面に対して斜め、例えば、8゜の角度の斜めに研磨
される。
【0005】このような従来から一般的に利用されてい
る光コネクタを組み立てる方法としては、光ファイバ心
線の被覆を加熱機等で除去して光ファイバを露出させた
後、接着剤を付着させた状態のフェルールの光ファイバ
挿入孔に光ファイバを挿入し、フェルールの接続端面か
ら光ファイバの先端面を突き出すようにしておき、接着
剤を硬化させて、フェルールと光ファイバを接着剤によ
り固定する方法も行なわれている。フェルールの接続端
面は、機械的に精密研磨加工しながら、光コネクタの接
続端面と光ファイバの先端面とを面一にしていた。
る光コネクタを組み立てる方法としては、光ファイバ心
線の被覆を加熱機等で除去して光ファイバを露出させた
後、接着剤を付着させた状態のフェルールの光ファイバ
挿入孔に光ファイバを挿入し、フェルールの接続端面か
ら光ファイバの先端面を突き出すようにしておき、接着
剤を硬化させて、フェルールと光ファイバを接着剤によ
り固定する方法も行なわれている。フェルールの接続端
面は、機械的に精密研磨加工しながら、光コネクタの接
続端面と光ファイバの先端面とを面一にしていた。
【0006】また、近年では、光ファイバ心線を所定の
長さに切断し、その光ファイバをフェルールに挿入、正
確に位置決めした状態で、光ファイバを固定し、研磨を
行なわずに端面を形成するという技術も開発されてい
る。
長さに切断し、その光ファイバをフェルールに挿入、正
確に位置決めした状態で、光ファイバを固定し、研磨を
行なわずに端面を形成するという技術も開発されてい
る。
【0007】しかしながら、上述したようなフェルール
の光ファイバ挿入孔に光ファイバを接着剤で固定する方
法で光コネクタを組み立てた場合、以下のような問題点
があった。すなわち、フェルール内部の光ファイバを固
定する光ファイバ挿入孔に接着剤を完全に充填すること
が困難で、気泡等が残っている状態が多々あり、そのよ
うな状態で組み立てられた光コネクタは、実環境で使用
されると、部品の膨張収縮等で光ファイバに対し応力が
かかり、最悪の事態では、光ファイバの断線という状態
が引き起こされる。また、光ファイバを光ファイバ挿入
孔に正確に位置決めした状態で接着剤を接着剤充填窓か
ら流し込んで光ファイバを固定する方法では、光ファイ
バ挿入孔の端面側まで接着剤が十分流れ込まないといっ
た問題もあった。
の光ファイバ挿入孔に光ファイバを接着剤で固定する方
法で光コネクタを組み立てた場合、以下のような問題点
があった。すなわち、フェルール内部の光ファイバを固
定する光ファイバ挿入孔に接着剤を完全に充填すること
が困難で、気泡等が残っている状態が多々あり、そのよ
うな状態で組み立てられた光コネクタは、実環境で使用
されると、部品の膨張収縮等で光ファイバに対し応力が
かかり、最悪の事態では、光ファイバの断線という状態
が引き起こされる。また、光ファイバを光ファイバ挿入
孔に正確に位置決めした状態で接着剤を接着剤充填窓か
ら流し込んで光ファイバを固定する方法では、光ファイ
バ挿入孔の端面側まで接着剤が十分流れ込まないといっ
た問題もあった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した事
情に鑑みてなされたもので、特に、組立時間の短縮を可
能にし、簡単かつ安定した特性を有する光コネクタの組
立が行なえるようにした光コネクタ用フェルール、光コ
ネクタ及び光コネクタの製造方法を提供することを目的
とするものである。
情に鑑みてなされたもので、特に、組立時間の短縮を可
能にし、簡単かつ安定した特性を有する光コネクタの組
立が行なえるようにした光コネクタ用フェルール、光コ
ネクタ及び光コネクタの製造方法を提供することを目的
とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、接続端面に形成した1つもしくは複数の光接続口か
ら内部に向けて延びる光ファイバ位置決め孔を有する光
コネクタ用フェルールにおいて、前記光ファイバ位置決
め孔の後方に、前記光ファイバ位置決め孔よりも径が大
きい接着剤充填孔を設けるとともに、前記接着剤充填孔
の中間点よりも前方に、前記接着剤充填孔の延びる方向
に直交して、前記接着剤充填孔とフェルールの外部とを
連通する空気抜き用スリット孔を設けたことを特徴とす
るものである。
は、接続端面に形成した1つもしくは複数の光接続口か
ら内部に向けて延びる光ファイバ位置決め孔を有する光
コネクタ用フェルールにおいて、前記光ファイバ位置決
め孔の後方に、前記光ファイバ位置決め孔よりも径が大
きい接着剤充填孔を設けるとともに、前記接着剤充填孔
の中間点よりも前方に、前記接着剤充填孔の延びる方向
に直交して、前記接着剤充填孔とフェルールの外部とを
連通する空気抜き用スリット孔を設けたことを特徴とす
るものである。
【0010】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の光コネクタ用フェルールにおいて、前記空気抜き用ス
リット孔が前記接着剤充填孔の先端部に設けられたこと
を特徴とするものである。
の光コネクタ用フェルールにおいて、前記空気抜き用ス
リット孔が前記接着剤充填孔の先端部に設けられたこと
を特徴とするものである。
【0011】請求項3に記載の発明は、請求項1または
2に記載の光コネクタ用フェルールにおいて、前記空気
抜き用スリット孔の前記接着剤充填孔の長さ方向に沿う
幅が0.1〜0.5mmであることを特徴とするもので
ある。
2に記載の光コネクタ用フェルールにおいて、前記空気
抜き用スリット孔の前記接着剤充填孔の長さ方向に沿う
幅が0.1〜0.5mmであることを特徴とするもので
ある。
【0012】請求項4に記載の発明は、請求項1ないし
3のいずれか1項に記載の光コネクタ用フェルールにお
いて、前記空気抜き用スリット孔の底面側に突起部を設
けたことを特徴とするものである。
3のいずれか1項に記載の光コネクタ用フェルールにお
いて、前記空気抜き用スリット孔の底面側に突起部を設
けたことを特徴とするものである。
【0013】請求項5に記載の発明は、光コネクタにお
いて、請求項1ないし4のいずれか1項に記載の光コネ
クタ用フェルールに、光ファイバがシアノアクリレート
系接着剤により固定されていることを特徴とするもので
ある。
いて、請求項1ないし4のいずれか1項に記載の光コネ
クタ用フェルールに、光ファイバがシアノアクリレート
系接着剤により固定されていることを特徴とするもので
ある。
【0014】請求項6に記載の発明は、光コネクタにお
いて、請求項1ないし4のいずれか1項に記載の光コネ
クタ用フェルールに、光ファイバが熱硬化型接着剤によ
り固定されていることを特徴とするものである。
いて、請求項1ないし4のいずれか1項に記載の光コネ
クタ用フェルールに、光ファイバが熱硬化型接着剤によ
り固定されていることを特徴とするものである。
【0015】請求項7に記載の発明は、光コネクタの製
造方法において、請求項1ないし4のいずれか1項に記
載の光コネクタ用フェルールを用い、光ファイバ心線の
端末を処理して光ファイバを露出させ、前記光コネクタ
用フェルールに前記光ファイバを挿入した後、位置決め
した状態で接着剤を滴下し、前記空気抜き用スリット孔
に接着剤がしみだしたところで前記接着剤を硬化させて
光ファイバを固定することを特徴とするものである。
造方法において、請求項1ないし4のいずれか1項に記
載の光コネクタ用フェルールを用い、光ファイバ心線の
端末を処理して光ファイバを露出させ、前記光コネクタ
用フェルールに前記光ファイバを挿入した後、位置決め
した状態で接着剤を滴下し、前記空気抜き用スリット孔
に接着剤がしみだしたところで前記接着剤を硬化させて
光ファイバを固定することを特徴とするものである。
【0016】請求項8に記載の発明は、請求項7に記載
の光コネクタの製造方法において、前記接着剤として、
シアノアクリレート系接着剤を用いることを特徴とする
ものである。
の光コネクタの製造方法において、前記接着剤として、
シアノアクリレート系接着剤を用いることを特徴とする
ものである。
【0017】請求項9に記載の発明は、請求項7に記載
の光コネクタの製造方法において、前記接着剤として、
熱硬化型接着剤を用いることを特徴とするものである。
の光コネクタの製造方法において、前記接着剤として、
熱硬化型接着剤を用いることを特徴とするものである。
【0018】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の光コネクタの実
施の形態の一例を説明するための光コネクタ用フェルー
ルを示すもので、図1(A)は平面図、図1(B)は正
面図、図1(C)は背面図、図1(D)は図1(A)の
D−D線断面図である。図中、1は光ファイバ位置決め
孔、1aは光接続口、2は接着剤充填孔、3は光ファイ
バ挿入ガイド溝、4はガイドピン挿入孔、5は接着剤充
填窓、6は空気抜き用スリット孔、7は光ファイバ心線
導入口、8は接着剤充填用凹部である。
施の形態の一例を説明するための光コネクタ用フェルー
ルを示すもので、図1(A)は平面図、図1(B)は正
面図、図1(C)は背面図、図1(D)は図1(A)の
D−D線断面図である。図中、1は光ファイバ位置決め
孔、1aは光接続口、2は接着剤充填孔、3は光ファイ
バ挿入ガイド溝、4はガイドピン挿入孔、5は接着剤充
填窓、6は空気抜き用スリット孔、7は光ファイバ心線
導入口、8は接着剤充填用凹部である。
【0019】この実施の形態のフェルールは、MTコネ
クタに利用させるものであり、合成樹脂により一体成形
されている。このフェルールは、8心のテープ状光ファ
イバ心線の先端部分に固定され、光ファイバ同士の光接
続を可能にする部品である。そして、テープ状光ファイ
バ心線をこのフェルールに組み付けたものが光コネクタ
を構成することになる。なお、8心のテープ状光ファイ
バ心線に適用するものであるから、光ファイバ位置決め
孔1は、8つ設けられているが、図1では、図を見やす
くするために光ファイバ位置決め孔1は4つを図示して
いる。しかし、本発明は、8心のテープ状光ファイバ心
線に適用することに限られるものではなく、他の適宜の
心数のテープ状光ファイバ心線に用いることができるも
ので、光ファイバ位置決め孔1の数は、それに応じた数
に設計される。また、必ずしもテープ状光ファイバ心線
に限られるものではなく、単心の光ファイバ心線の1
本、または、複数本に適用されてもよいものである。し
たがって、本発明においては、光ファイバ位置決め孔1
の数は、1つ、もしくは、複数である。
クタに利用させるものであり、合成樹脂により一体成形
されている。このフェルールは、8心のテープ状光ファ
イバ心線の先端部分に固定され、光ファイバ同士の光接
続を可能にする部品である。そして、テープ状光ファイ
バ心線をこのフェルールに組み付けたものが光コネクタ
を構成することになる。なお、8心のテープ状光ファイ
バ心線に適用するものであるから、光ファイバ位置決め
孔1は、8つ設けられているが、図1では、図を見やす
くするために光ファイバ位置決め孔1は4つを図示して
いる。しかし、本発明は、8心のテープ状光ファイバ心
線に適用することに限られるものではなく、他の適宜の
心数のテープ状光ファイバ心線に用いることができるも
ので、光ファイバ位置決め孔1の数は、それに応じた数
に設計される。また、必ずしもテープ状光ファイバ心線
に限られるものではなく、単心の光ファイバ心線の1
本、または、複数本に適用されてもよいものである。し
たがって、本発明においては、光ファイバ位置決め孔1
の数は、1つ、もしくは、複数である。
【0020】フェルールの接続端面には、光ファイバ位
置決め孔1の先端が臨んでいる。光ファイバ心線の光フ
ァイバの外径が125μmのものを用いることとして説
明する。光ファイバ位置決め孔1の径は、126〜12
7μmである。光ファイバ位置決め孔1の先端は光接続
口1aであり、この例では8つの光接続口1aが横一列
に整列するように並んでいる。したがって、各光接続口
1aからフェルールの内部に向けて光ファイバ位置決め
孔1が延在している。各光ファイバ位置決め孔1の径
は、各光接続口1aの径と同径である。各光ファイバ位
置決め孔1の後方に、各光ファイバ位置決め孔1の径よ
りも拡大した径をもつ接着剤充填孔2が形成されてい
る。光ファイバ位置決め孔1と接着剤充填孔2とは同一
の中心軸線上に設けられ、両者の間には、光ファイバ位
置決め孔1から接着剤充填孔2にかけて徐々に径が拡大
するようにロート状の部分が連結部として設けられてい
る。
置決め孔1の先端が臨んでいる。光ファイバ心線の光フ
ァイバの外径が125μmのものを用いることとして説
明する。光ファイバ位置決め孔1の径は、126〜12
7μmである。光ファイバ位置決め孔1の先端は光接続
口1aであり、この例では8つの光接続口1aが横一列
に整列するように並んでいる。したがって、各光接続口
1aからフェルールの内部に向けて光ファイバ位置決め
孔1が延在している。各光ファイバ位置決め孔1の径
は、各光接続口1aの径と同径である。各光ファイバ位
置決め孔1の後方に、各光ファイバ位置決め孔1の径よ
りも拡大した径をもつ接着剤充填孔2が形成されてい
る。光ファイバ位置決め孔1と接着剤充填孔2とは同一
の中心軸線上に設けられ、両者の間には、光ファイバ位
置決め孔1から接着剤充填孔2にかけて徐々に径が拡大
するようにロート状の部分が連結部として設けられてい
る。
【0021】上述したように、光ファイバ位置決め孔1
は、光ファイバの先端部分の位置決めを行なって心出し
を達成させる関係上、光ファイバと略同径であり、接着
剤充填孔2の径は、接着剤の充填を容易にするために、
光ファイバ位置決め孔1の径の1.2倍以上である。接
着剤充填孔2の径が光ファイバ位置決め孔1の配列ピッ
チよりも大きくなると、隣接する接着剤充填孔2と連続
した孔となってしまう。隣接する接着剤充填孔同士が多
少の連通を生じてもよいが、強度等も考慮すると、接着
剤充填孔2の径の上限値は、光ファイバ位置決め孔1の
配列ピッチと同程度の値とするのがよい。
は、光ファイバの先端部分の位置決めを行なって心出し
を達成させる関係上、光ファイバと略同径であり、接着
剤充填孔2の径は、接着剤の充填を容易にするために、
光ファイバ位置決め孔1の径の1.2倍以上である。接
着剤充填孔2の径が光ファイバ位置決め孔1の配列ピッ
チよりも大きくなると、隣接する接着剤充填孔2と連続
した孔となってしまう。隣接する接着剤充填孔同士が多
少の連通を生じてもよいが、強度等も考慮すると、接着
剤充填孔2の径の上限値は、光ファイバ位置決め孔1の
配列ピッチと同程度の値とするのがよい。
【0022】フェルールが1本の光ファイバに適用され
る場合は、光ファイバ位置決め孔の配列ピッチは存在し
ない。この場合は、接着剤充填孔2の径は、接着剤の充
填を容易にするために、光ファイバ位置決め孔1の径の
1.2倍以上がよい。接着剤充填孔2の径が光ファイバ
の径の2倍よりも大きくなると、強度上の問題も生じる
から、接着剤充填孔2の径の上限値は、光ファイバ位置
決め孔1の径の2倍とするのがよい。
る場合は、光ファイバ位置決め孔の配列ピッチは存在し
ない。この場合は、接着剤充填孔2の径は、接着剤の充
填を容易にするために、光ファイバ位置決め孔1の径の
1.2倍以上がよい。接着剤充填孔2の径が光ファイバ
の径の2倍よりも大きくなると、強度上の問題も生じる
から、接着剤充填孔2の径の上限値は、光ファイバ位置
決め孔1の径の2倍とするのがよい。
【0023】具体例では、光ファイバ位置決め孔1の径
が126μmであり、これに対する接着剤充填孔2は、
150〜250μmの径である。接着剤充填孔2の径
が、光ファイバの外径に比して大きく形成されているこ
とによって、光ファイバと接着剤充填孔2との空間に接
着剤の充填を容易にしている。したがって、光ファイバ
は、接着剤充填孔2において接着剤により固定され、光
ファイバ位置決め孔1において、位置決めされる。光フ
ァイバ位置決め孔1に挿入された光ファイバの周囲に
は、接着剤の粘度によっては多少の接着剤が導入される
ことがあるが、接着剤が充填される状態にはならない。
本発明では、接着剤充填孔2の後方に光ファイバ挿入ガ
イド溝3が形成されている。光ファイバ挿入ガイド溝3
は、接着剤充填孔2に挿入する光ファイバを挿入しやす
くするために設けられたもので、この実施の形態では、
接着剤充填孔2の下半分がそのまま延びているように、
半円形の溝として形成されている。光ファイバ挿入ガイ
ド溝3をV溝や半楕円形状など、適宜の形状に形成して
もよい。
が126μmであり、これに対する接着剤充填孔2は、
150〜250μmの径である。接着剤充填孔2の径
が、光ファイバの外径に比して大きく形成されているこ
とによって、光ファイバと接着剤充填孔2との空間に接
着剤の充填を容易にしている。したがって、光ファイバ
は、接着剤充填孔2において接着剤により固定され、光
ファイバ位置決め孔1において、位置決めされる。光フ
ァイバ位置決め孔1に挿入された光ファイバの周囲に
は、接着剤の粘度によっては多少の接着剤が導入される
ことがあるが、接着剤が充填される状態にはならない。
本発明では、接着剤充填孔2の後方に光ファイバ挿入ガ
イド溝3が形成されている。光ファイバ挿入ガイド溝3
は、接着剤充填孔2に挿入する光ファイバを挿入しやす
くするために設けられたもので、この実施の形態では、
接着剤充填孔2の下半分がそのまま延びているように、
半円形の溝として形成されている。光ファイバ挿入ガイ
ド溝3をV溝や半楕円形状など、適宜の形状に形成して
もよい。
【0024】接着剤充填孔2の前方側、すなわち、コネ
クタ端面側にスリット状の空気抜き用スリット孔6が設
けられている。接着剤は、空気抜き用スリット孔6が設
けられた位置よりも前方には充填されにくくなる。した
がって、空気抜き用スリット孔6の位置は、接着剤充填
孔2の中間位置よりも前方のみに設けられる。図2の断
面図に示すように、空気抜き用スリット孔6の最前方、
すなわち、最もコネクタ端面側に寄った位置に設けるの
がよい。空気抜き用スリット孔6は、接着剤充填孔2の
延びる方向に直交するように設けられ、全ての接着剤充
填孔2に跨るように、かつ、全ての接着剤充填孔2に連
通している。空気抜き用スリット孔6の幅(接着剤充填
孔2の軸方向の長さ)は、0.1〜0.5mmである。
スリット幅の下限値を0.1mm程度の値とすることに
よって、空気抜き用スリット孔6に流れこんでくる接着
剤を確認できる大きさであるからである。スリット幅の
上限値を0.5mm程度とした根拠は、スリットの幅を
これ以上大きくすると製品の強度が低下するという問題
を招くからである。
クタ端面側にスリット状の空気抜き用スリット孔6が設
けられている。接着剤は、空気抜き用スリット孔6が設
けられた位置よりも前方には充填されにくくなる。した
がって、空気抜き用スリット孔6の位置は、接着剤充填
孔2の中間位置よりも前方のみに設けられる。図2の断
面図に示すように、空気抜き用スリット孔6の最前方、
すなわち、最もコネクタ端面側に寄った位置に設けるの
がよい。空気抜き用スリット孔6は、接着剤充填孔2の
延びる方向に直交するように設けられ、全ての接着剤充
填孔2に跨るように、かつ、全ての接着剤充填孔2に連
通している。空気抜き用スリット孔6の幅(接着剤充填
孔2の軸方向の長さ)は、0.1〜0.5mmである。
スリット幅の下限値を0.1mm程度の値とすることに
よって、空気抜き用スリット孔6に流れこんでくる接着
剤を確認できる大きさであるからである。スリット幅の
上限値を0.5mm程度とした根拠は、スリットの幅を
これ以上大きくすると製品の強度が低下するという問題
を招くからである。
【0025】さらに、フェルールの内部には、その後部
において、光ファイバ心線の被覆部に装着されるゴム製
のブーツを固定させるための光ファイバ導入口7が設け
られている。この光ファイバ導入口7と光ファイバ位置
決め孔1との間には、粘度が100〜3000cp程度
の接着剤を収容させるための接着剤充填用凹部8が設け
られ、この凹部の頂部には、接着剤を流し込むための矩
形の開口をなす接着剤充填窓5が形成されている。
において、光ファイバ心線の被覆部に装着されるゴム製
のブーツを固定させるための光ファイバ導入口7が設け
られている。この光ファイバ導入口7と光ファイバ位置
決め孔1との間には、粘度が100〜3000cp程度
の接着剤を収容させるための接着剤充填用凹部8が設け
られ、この凹部の頂部には、接着剤を流し込むための矩
形の開口をなす接着剤充填窓5が形成されている。
【0026】フェルールの接続端面において、8個の光
接続口1aの両側には、ガイドピンを挿入させるための
ガイドピン挿入孔4が形成され、各ガイドピン挿入孔4
は、光ファイバ位置決め孔1と平行で、フェルールの全
長にわたって貫通している。
接続口1aの両側には、ガイドピンを挿入させるための
ガイドピン挿入孔4が形成され、各ガイドピン挿入孔4
は、光ファイバ位置決め孔1と平行で、フェルールの全
長にわたって貫通している。
【0027】次に、上述したフェルールを利用した光コ
ネクタの組立方法の一例について説明する。光コネクタ
を取り付けるための光ファイバ心線をホルダにセット
し、光ファイバ心線の被覆を加熱式リムーバ等で除去す
る。被覆を除去して露出した光ファイバの表面には樹脂
屑が残っているためアルコール等のついた脱脂綿で拭い
て清掃する。その後、所定の長さに揃え、良好な切断面
を得るため光ファイバカッタを用いて切断する。切断し
た光ファイバはホルダごと専用の組立工具にセットし
て、取り付けるフェルールの中に挿入する。挿入して光
ファイバ端面をフェルールの端面とほぼ同じ位置に位置
決めした状態で、シアノアクリレート系接着剤(俗に言
う瞬間接着剤)をフェルールの接着剤充填窓5から滴下
する。空気抜き用スリット孔の底部に接着剤が流れてく
ることを確認して、接着剤が十分充填されたことが分か
る。この状態で光ファイバを固定するため、アミンを含
んだ硬化促進剤を滴下する。この状態で数十秒〜1分程
度保持した後、ホルダによる位置決め状態を開放し、コ
ネクタは完成する。
ネクタの組立方法の一例について説明する。光コネクタ
を取り付けるための光ファイバ心線をホルダにセット
し、光ファイバ心線の被覆を加熱式リムーバ等で除去す
る。被覆を除去して露出した光ファイバの表面には樹脂
屑が残っているためアルコール等のついた脱脂綿で拭い
て清掃する。その後、所定の長さに揃え、良好な切断面
を得るため光ファイバカッタを用いて切断する。切断し
た光ファイバはホルダごと専用の組立工具にセットし
て、取り付けるフェルールの中に挿入する。挿入して光
ファイバ端面をフェルールの端面とほぼ同じ位置に位置
決めした状態で、シアノアクリレート系接着剤(俗に言
う瞬間接着剤)をフェルールの接着剤充填窓5から滴下
する。空気抜き用スリット孔の底部に接着剤が流れてく
ることを確認して、接着剤が十分充填されたことが分か
る。この状態で光ファイバを固定するため、アミンを含
んだ硬化促進剤を滴下する。この状態で数十秒〜1分程
度保持した後、ホルダによる位置決め状態を開放し、コ
ネクタは完成する。
【0028】なお、接着剤はシアノアクリレート系接着
剤に限られる必要性はなく、熱硬化型接着剤など、適宜
の接着剤を用いることができる。フェルールの接続端面
に研磨等を施してPC接続等を実施する場合などは、エ
ポキシ系の接着剤を用いてもよい。それにより強度等の
アップを図ることも可能である。
剤に限られる必要性はなく、熱硬化型接着剤など、適宜
の接着剤を用いることができる。フェルールの接続端面
に研磨等を施してPC接続等を実施する場合などは、エ
ポキシ系の接着剤を用いてもよい。それにより強度等の
アップを図ることも可能である。
【0029】図3は、本発明の光コネクタの他の実施の
形態の一例を説明するためのもので、図3(A)は接着
剤を充填していない状態のフェルールの断面図、図3
(B)は接着剤を充填して状態のフェルールの断面図、
図3(C)は空気抜き用スリット孔を上から見た図であ
る。図中、図1と同様の部分には同じ符号を付して説明
を省略する。9は突起部、10は接着剤である。
形態の一例を説明するためのもので、図3(A)は接着
剤を充填していない状態のフェルールの断面図、図3
(B)は接着剤を充填して状態のフェルールの断面図、
図3(C)は空気抜き用スリット孔を上から見た図であ
る。図中、図1と同様の部分には同じ符号を付して説明
を省略する。9は突起部、10は接着剤である。
【0030】この実施の形態では、空気抜き用スリット
孔6の底部に突起部9が張り出している。接着剤が充填
されていない図3(A)の状態では、図3(C)に示す
ように、空気抜き用スリット孔6の内部を覗くと、突起
部9が認識できる。図3(B)に示すように、接着剤1
0の充填につれて、空気抜き用スリット孔6の底部にま
で接着剤10が達して、突起部9の上まで充填される
と、突起部9は接着剤10に覆われて認識できない状態
となる、この状態を認識することによって、接着剤10
の充填の完了状態の認識が容易となる。
孔6の底部に突起部9が張り出している。接着剤が充填
されていない図3(A)の状態では、図3(C)に示す
ように、空気抜き用スリット孔6の内部を覗くと、突起
部9が認識できる。図3(B)に示すように、接着剤1
0の充填につれて、空気抜き用スリット孔6の底部にま
で接着剤10が達して、突起部9の上まで充填される
と、突起部9は接着剤10に覆われて認識できない状態
となる、この状態を認識することによって、接着剤10
の充填の完了状態の認識が容易となる。
【0031】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1,2に記載の発明による光コネクタ用フェルールは、
光ファイバ位置決め孔の後方に位置する光ファイバの径
より大きい径の接着剤充填孔に接着剤を導入して光ファ
イバを固定できるから、接着剤の充填時間を短縮でき、
さらに、接着剤の充填に際して、接着剤充填孔の内部の
気泡を空気抜き用スリット孔から逃がしながら接着剤を
充填できるので、充填がより容易かつ迅速にできるとと
もに、確実に光ファイバを接着剤で固定できるので、組
み立てた光コネクタは安定した特性をもたらすことがで
きる。
1,2に記載の発明による光コネクタ用フェルールは、
光ファイバ位置決め孔の後方に位置する光ファイバの径
より大きい径の接着剤充填孔に接着剤を導入して光ファ
イバを固定できるから、接着剤の充填時間を短縮でき、
さらに、接着剤の充填に際して、接着剤充填孔の内部の
気泡を空気抜き用スリット孔から逃がしながら接着剤を
充填できるので、充填がより容易かつ迅速にできるとと
もに、確実に光ファイバを接着剤で固定できるので、組
み立てた光コネクタは安定した特性をもたらすことがで
きる。
【0032】請求項3に記載の発明によれば、空気抜き
用スリット孔の幅が0.1〜0.5mmであることによ
り、強度を低下させることなく空気抜き用スリット孔を
形成でき、接着剤がスリットまで流れてきたことを確認
できる。また、請求項4に記載の発明は、空気抜き用ス
リット孔の底面側に突起部が設けられたことにより、接
着剤の量が確認出来るため作業性が良い。また、硬化し
た接着剤が突起部に引き留められ、アンカー効果と似た
効果が得られ、強度アップにもつながる。
用スリット孔の幅が0.1〜0.5mmであることによ
り、強度を低下させることなく空気抜き用スリット孔を
形成でき、接着剤がスリットまで流れてきたことを確認
できる。また、請求項4に記載の発明は、空気抜き用ス
リット孔の底面側に突起部が設けられたことにより、接
着剤の量が確認出来るため作業性が良い。また、硬化し
た接着剤が突起部に引き留められ、アンカー効果と似た
効果が得られ、強度アップにもつながる。
【0033】請求項5に記載の発明によれば、接着剤が
シアノアクリレート系接着剤であることにより、非常に
高速に組立が可能となる。また、請求項6に記載の発明
は、接着剤が熱硬化型接着剤であることにより、研磨に
よる端面形成が可能となる。
シアノアクリレート系接着剤であることにより、非常に
高速に組立が可能となる。また、請求項6に記載の発明
は、接着剤が熱硬化型接着剤であることにより、研磨に
よる端面形成が可能となる。
【0034】請求項7に記載の発明によれば、接着剤充
填孔の内部の気泡を接着剤充填孔から逃がしながら接着
剤を充填でき、空気抜き用スリット孔に接着剤がしみだ
したところで前記接着剤を硬化させて光ファイバを固定
することにより、安定した特性を有するコネクタを製造
することが可能である。
填孔の内部の気泡を接着剤充填孔から逃がしながら接着
剤を充填でき、空気抜き用スリット孔に接着剤がしみだ
したところで前記接着剤を硬化させて光ファイバを固定
することにより、安定した特性を有するコネクタを製造
することが可能である。
【0035】請求項8に記載の発明によれば、接着剤が
シアノアクリレート系接着剤であることにより、非常に
高速に組立が可能となる。また、請求項9に記載の発明
は、接着剤が熱硬化型接着剤であることにより、研磨に
よる端面形成が可能となる。
シアノアクリレート系接着剤であることにより、非常に
高速に組立が可能となる。また、請求項9に記載の発明
は、接着剤が熱硬化型接着剤であることにより、研磨に
よる端面形成が可能となる。
【図1】本発明の光コネクタの実施の形態の一例を説明
するための光コネクタ用フェルールを示すもので、図1
(A)は平面図、図1(B)は正面図、図1(C)は背
面図、図1(D)は図1(A)のD−D線断面図であ
る。
するための光コネクタ用フェルールを示すもので、図1
(A)は平面図、図1(B)は正面図、図1(C)は背
面図、図1(D)は図1(A)のD−D線断面図であ
る。
【図2】図1の光コネクタ用フェルールの変形例を説明
するための断面図である。
するための断面図である。
【図3】本発明の光コネクタの他の実施の形態の一例を
説明するためのもので、図3(A)は接着剤を充填して
いない状態のフェルールの断面図、図3(B)は接着剤
を充填して状態のフェルールの断面図、図3(C)は空
気抜き用スリット孔を上から見た図である。
説明するためのもので、図3(A)は接着剤を充填して
いない状態のフェルールの断面図、図3(B)は接着剤
を充填して状態のフェルールの断面図、図3(C)は空
気抜き用スリット孔を上から見た図である。
【図4】従来の光コネクタの一例であるMTコネクタを
示すものであり、図4(A)はフェルールの斜視図、図
4(B)はテープ状光ファイバ心線を取り付けた多心光
コネクタの斜視図である。
示すものであり、図4(A)はフェルールの斜視図、図
4(B)はテープ状光ファイバ心線を取り付けた多心光
コネクタの斜視図である。
1…光ファイバ位置決め孔、1a…光接続口、2…接着
剤充填孔、3…光ファイバ挿入ガイド溝、4…ガイドピ
ン挿入孔、5…接着剤充填窓、6…空気抜き用スリット
孔、7…光ファイバ心線導入口、8…接着剤充填用凹
部、9…突起部、10…接着剤。
剤充填孔、3…光ファイバ挿入ガイド溝、4…ガイドピ
ン挿入孔、5…接着剤充填窓、6…空気抜き用スリット
孔、7…光ファイバ心線導入口、8…接着剤充填用凹
部、9…突起部、10…接着剤。
フロントページの続き (72)発明者 桜井 渉 神奈川県横浜市栄区田谷町1番地 住友電 気工業株式会社横浜製作所内 (72)発明者 勝占 洋 神奈川県横浜市栄区田谷町1番地 住友電 気工業株式会社横浜製作所内 (72)発明者 柿井 俊昭 神奈川県横浜市栄区田谷町1番地 住友電 気工業株式会社横浜製作所内 (72)発明者 高谷 雅昭 東京都千代田区大手町二丁目3番1号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 長沢 真二 東京都千代田区大手町二丁目3番1号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 柴田 幸司 東京都千代田区大手町二丁目3番1号 日 本電信電話株式会社内 Fターム(参考) 2H036 JA04 KA01 KA02 QA12 QA23 QA29
Claims (9)
- 【請求項1】 接続端面に形成した1つもしくは複数の
光接続口から内部に向けて延びる光ファイバ位置決め孔
を有する光コネクタ用フェルールにおいて、前記光ファ
イバ位置決め孔の後方に、前記光ファイバ位置決め孔よ
りも径が大きい接着剤充填孔を設けるとともに、前記接
着剤充填孔の中間点よりも前方に、前記接着剤充填孔の
延びる方向に直交して、前記接着剤充填孔とフェルール
の外部とを連通する空気抜き用スリット孔を設けたこと
を特徴とする光コネクタ用フェルール。 - 【請求項2】 前記空気抜き用スリット孔が前記接着剤
充填孔の先端部に設けられたことを特徴とする請求項1
に記載の光コネクタ用フェルール。 - 【請求項3】 前記空気抜き用スリット孔の前記接着剤
充填孔の長さ方向に沿う幅が0.1〜0.5mmである
ことを特徴とする請求項1または2に記載の光コネクタ
用フェルール。 - 【請求項4】 前記空気抜き用スリット孔の底面側に突
起部を設けたことを特徴とする請求項1ないし3のいず
れか1項に記載の光コネクタ用フェルール。 - 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれか1項に記載
の光コネクタ用フェルールに、光ファイバがシアノアク
リレート系接着剤により固定されていることを特徴とす
る光コネクタ。 - 【請求項6】 請求項1ないし4のいずれか1項に記載
の光コネクタ用フェルールに、光ファイバが熱硬化型接
着剤により固定されていることを特徴とする光コネク
タ。 - 【請求項7】 請求項1ないし4のいずれか1項に記載
の光コネクタ用フェルールを用い、光ファイバ心線の端
末を処理して光ファイバを露出させ、前記光コネクタ用
フェルールに前記光ファイバを挿入した後、位置決めし
た状態で接着剤を滴下し、前記空気抜き用スリット孔に
接着剤がしみだしたところで前記接着剤を硬化させて光
ファイバを固定することを特徴とする光コネクタの製造
方法。 - 【請求項8】 前記接着剤として、シアノアクリレート
系接着剤を用いることを特徴とする請求項7に記載の光
コネクタの製造方法。 - 【請求項9】 前記接着剤として、熱硬化型接着剤を用
いることを特徴とする請求項7に記載の光コネクタの製
造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000203278A JP3549466B2 (ja) | 2000-07-05 | 2000-07-05 | 光コネクタ用フェルール、光コネクタ及び光コネクタの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000203278A JP3549466B2 (ja) | 2000-07-05 | 2000-07-05 | 光コネクタ用フェルール、光コネクタ及び光コネクタの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002023017A true JP2002023017A (ja) | 2002-01-23 |
JP3549466B2 JP3549466B2 (ja) | 2004-08-04 |
Family
ID=18700703
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000203278A Expired - Fee Related JP3549466B2 (ja) | 2000-07-05 | 2000-07-05 | 光コネクタ用フェルール、光コネクタ及び光コネクタの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3549466B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008090004A (ja) * | 2006-10-02 | 2008-04-17 | Matsushita Electric Works Ltd | 光電変換コネクタ及びその製造方法 |
JP2008129313A (ja) * | 2006-11-21 | 2008-06-05 | Toshiba Corp | 光接続器およびそれを用いた光ファイバの接続方法 |
-
2000
- 2000-07-05 JP JP2000203278A patent/JP3549466B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008090004A (ja) * | 2006-10-02 | 2008-04-17 | Matsushita Electric Works Ltd | 光電変換コネクタ及びその製造方法 |
US7510336B2 (en) | 2006-10-02 | 2009-03-31 | Matsushita Electric Works, Ltd. | Plug-socket connector apparatus for optical fiber termination |
JP2008129313A (ja) * | 2006-11-21 | 2008-06-05 | Toshiba Corp | 光接続器およびそれを用いた光ファイバの接続方法 |
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---|---|
JP3549466B2 (ja) | 2004-08-04 |
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TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
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