JP2002022591A - 気密封止型ワーク用保管器及びガスリーク検査装置 - Google Patents

気密封止型ワーク用保管器及びガスリーク検査装置

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JP2002022591A
JP2002022591A JP2000204543A JP2000204543A JP2002022591A JP 2002022591 A JP2002022591 A JP 2002022591A JP 2000204543 A JP2000204543 A JP 2000204543A JP 2000204543 A JP2000204543 A JP 2000204543A JP 2002022591 A JP2002022591 A JP 2002022591A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 加圧釜から取り出されてガスリーク検知動作
が行われるまでの間のワーク内のヘリウムガスの抜け量
を抑制することにより、リーク検査が良好に行え、ワー
クの封止不良やパッケージ亀裂を正確に検知できるよう
にする。 【解決手段】 加圧器とガスリーク検査器との間に、ワ
ークからのガス漏れを抑制しながらワークを保管するワ
ーク保管器1を備えさせる。ワーク保管器1は複数のチ
ャンバ部材21〜24を備えている。それぞれのチャン
バ空間21b〜24b内に1ロットのワークを小分けに
して保管する。チャンバ空間21b〜24b内は高圧の
ヘリウムガス雰囲気となっている。1個のチャンバ部材
21からワークを排出してガスリーク検知動作を行った
後、次のチャンバ部材22からワークを排出してガスリ
ーク検知動作を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧電発振器などに
代表される気密封止型ワークに対してその気密不良の有
無をヘリウムガスなどを使用して検査するガスリーク検
査装置及びこのガスリーク検査装置に備えられる気密封
止型ワーク用保管器に係る。特に、検査の信頼性を向上
するための対策に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば特開平3−17527
号公報に開示されているように、気密封止型のワークに
対してその気密不良の有無をヘリウムガスを使用して検
査するヘリウムリーク検査装置が知られている。この種
の装置を使用したリーク検査動作について以下に説明す
る。このリーク検査は、図10に示す加圧器を使用する
加圧動作と、図11に示すガスリーク検査器を使用する
ガスリーク検知動作とによって行われる。加圧器(図1
0参照)は、加圧釜aに、ガス供給管b、排気管c、リ
ーク管dがそれぞれ接続されている。ガス供給管bはヘ
リウムガスボンベb1に接続され、排気管cは真空ポン
プc1に接続され、リーク管dは大気に開放されてい
る。また、各管b、c、dには、ガス供給弁b2、排気
弁c2、リーク弁d1がそれぞれ設けられている。一
方、ガスリーク検査器(図11参照)は、検査室eに排
気管fが接続されていると共に、この排気管fからリー
ク管gが分岐している。排気管fは真空ポンプf1に接
続され、リーク管gは大気に開放されている。また、各
管f、gには、排気弁f2、リーク弁g1がそれぞれ設
けられている。更に、真空ポンプf1には検知管hを介
してヘリウム検知器h1が接続されている。この検知管
hには検知弁h2が設けられている。ヘリウム検知器h
1には、ヘリウムガスの検知状態を表示するためのメー
タiが接続されている。 (1)加圧動作では、先ず、多数(例えば数千個)のワ
ークWを加圧釜aに入れ、この加圧釜aを密閉する。 (2)ガス供給弁b2及びリーク弁d1を閉鎖すると共
に排気弁c2を開放し、真空ポンプc1を駆動して加圧
釜a内を真空状態にする。 (3)排気弁c2を閉鎖すると共にガス供給弁b2を開
放し、ヘリウムガスボンベb1から加圧釜a内に高圧
(例えば500kPa)のヘリウムガスを供給して、釜
内圧力を高圧に維持したまま所定時間(例えば1〜2時
間)放置する。この際、何れかのワークWに封止不良や
パッケージ亀裂がある場合には、この部分からワークW
内部にヘリウムガスが流入することになる。 (4)上記所定時間経過後、ガス供給弁b2を閉鎖する
と共にリーク弁d1を開放し、加圧釜aを大気開放し
て、この加圧釜aからワークWを取り出し、ガスリーク
検知動作に移る。 (5)ガスリーク検知動作では、ワークWを大気中で短
時間(例えば3〜5分間)放置して、ワークWの外部に
付着しているヘリウムガスを除去する。 (6)1個または複数個のワークWを検査室e内に入れ
て、この検査室eを密閉する。 (7)リーク弁g1及び検知弁h2を閉鎖すると共に排
気弁f2を開放し、真空ポンプf1を駆動して、検査室
e内を真空引きする。 (8)検知弁h2を開放し、検査室eからヘリウムガス
が流出したか否かをヘリウム検知器h1により検知し、
その結果をメータiに表示する。この場合、ヘリウムが
検知された際にはワークWに封止不良やパッケージの亀
裂があると判断する。 (9)リーク弁g1を開放し、検査室eを大気開放し
て、検査室eからワークWを取り出し、リーク検査を終
了する。検査室e内に複数個のワークWを入れて検査を
行った場合において、ヘリウム検知器h1によりヘリウ
ムガスが検知された場合には、この複数個のワークWを
更に複数のグループに分割して各グループ毎に再検査を
行っていき、封止不良やパッケージ亀裂があるワークW
を見つけ出す。但し、封止不良やパッケージ亀裂がある
ワークWからは各再検査の度にヘリウムガスがリークし
ていくため、この再検査の繰り返し回数は5〜6回が限
度である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したよ
うなガスリーク検査動作においては以下に述べる課題が
あった。
【0004】上記加圧動作の終了後にワークWを大気中
に放置した場合、内部のヘリウムガスは徐々に抜けてい
き、約30分程度で、全てのヘリウムガスが抜けきって
しまう。このため、加圧釜aから取り出された後、ガス
リーク検知動作が行われるまでに30分以上の時間を要
した場合、このガスリーク検知動作を行ってもヘリウム
ガスが検知できない。つまり、多数個のワークWを加圧
釜aから取り出し、各ワークWに対して順にガスリーク
検知を行っていく場合、順番待ちしている間にワークW
から全てのヘリウムガスが抜けきってしまう虞がある。
この場合、封止不良やパッケージ亀裂がワークWに存在
するにも拘わらず、既に全てのヘリウムガスが抜けきっ
てしまっているために、ヘリウムガスが検知できず、良
品判定が行われてしまうことになる。図12は、ワーク
Wを加圧釜aから取り出して大気中に放置した場合のワ
ークW内のヘリウムガスの残存量の経時変化を示してい
る。このように、ワークWを加圧釜aから取り出した時
点では、ワーク内圧と大気圧との圧力差が大きいために
短時間のうちに大量のヘリウムガスが抜けてしまい。時
間の経過と共にその単位時間当たりの抜け量は少なくな
っていく。そして、図中のA点付近では、殆どのヘリウ
ムガスが抜けてしまっており、ヘリウムガスのリークを
正確に検知することができず、検査の信頼性が低くなっ
てしまう。
【0005】特に、近年の圧電発振器などに代表される
気密封止型のワークにあっては小型化が進んでおり、ワ
ークの内部容積も極端に小さくなってきている。このた
め、上記加圧動作時にワーク内に流入するヘリウムガス
の量も少なくなり、大気中に放置された状態において全
てのヘリウムガスが抜けきってしまうまでの時間も短く
なる傾向にあり、上記課題が助長されることになる。
【0006】更に、これまで作業者の手作業によって行
っていた上記加圧動作及びガスリーク検知動作を自動化
する場合、ワークが加圧釜から取り出された後にガスリ
ーク検知動作が行われるまでの時間を自動管理する必要
があり、この時間をできるだけ短くすることが本自動化
を実現するために不可欠な要素である。
【0007】本発明は、かかる点に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、加圧釜から取り出さ
れてガスリーク検知動作が行われるまでの間のワーク内
のヘリウムガスの抜け量を抑制することにより、リーク
検査が良好に行え、ワークの封止不良やパッケージ亀裂
を正確に検知できるようにすることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】−発明の概要− 上記の目的を達成するために、本発明の一つは、加圧器
とガスリーク検査器との間に、ワークからのガス漏れを
抑制しながらワークを保管する保管器を備えさせてい
る。また、他の発明では、特別な保管器を備えさせるこ
となしに、加圧器にこの保管器としての機能を付加させ
ている。これら発明により、ガスリーク検査器にワーク
を供給した際に、このワーク内に十分な検査用ガスが存
在する状態を実現している。
【0009】−解決手段− 具体的に、気密封止型ワーク用保管器に係る第1の解決
手段では、気密封止型ワークの気密検査に際し、検査用
ガスの高圧雰囲気中に置かれたワークを、この雰囲気中
から取り出し、このワークをガスリーク検査器に供給す
る直前まで所定の高圧雰囲気中で保管することで単位時
間当たりのワーク内部からの検査用ガスの漏れ量を抑制
するワーク保管空間を備えさせている。
【0010】また、第2の解決手段では、上記第1の解
決手段において、一つのワーク保管空間に保管されるワ
ークの個数を、その個数のワークをガスリーク検査器に
よって検査するのに必要な時間が、ワークが大気中に置
かれた際に検査用ガスの全てが大気中に抜け出るまでの
時間以内となるように設定している。
【0011】これら特定事項により、ワーク保管空間か
らガスリーク検査器にワークを供給した時点では、この
ワークの内部には十分な量の検査用ガスが存在してい
る。また、ガスリーク検査器に一度に供給されるワーク
数(ワーク保管空間から一度に排出されるワークの個
数)を、その個数のワークを検査するのに必要な時間が
ワークが大気中に置かれた際に検査用ガスの全てが抜け
出るまでの時間以内に設定することで、ワークが検査の
順番待ちをしている間に検査用ガスの全てが抜け出てし
まうといった状況を回避することもできる。検査用ガス
の全てが抜け出てしまった場合、封止不良やパッケージ
亀裂がワークに存在するにも拘わらず、ガスリーク検査
器でヘリウムガスが検知できず、ワークが良品判定され
てしまうことになる。本発明では、このような状況を回
避することができ、気密検査が良好に行える。
【0012】第3の解決手段は、ワーク保管空間の内部
雰囲気の適正化を図るものである。つまり、上記第1ま
たは第2の解決手段において、ワーク保管空間を、開放
状態と閉鎖状態とを切り換え可能なチャンバ部材の内部
に形成する。また、このワーク保管空間にワークを保管
する閉鎖状態において、チャンバ部材の内部に検査用ガ
スと同種のガスを封入している。
【0013】この特定事項により、ワーク保管空間での
ワーク保管状態においてもワークは検査用ガスの雰囲気
中にあり、ワーク内に空気が入り込んで検査用ガスの濃
度が低下してしまうことを阻止できる。これによって
も、ガスリーク検査器にワークを供給した時点において
ワークの内部に十分な量の検査用ガスを存在させること
ができ、信頼性の高い気密検査が行える。
【0014】第4の解決手段は、上記第3の解決手段に
おいて、チャンバ部材を複数設ける。また、各チャンバ
部材を閉鎖状態にしてワークを保管し、ワークをガスリ
ーク検査器に供給する際、1個のチャンバ部材から供給
されたワークの検査終了後に他の1個のチャンバ部材を
開放してワークをガスリーク検査器に供給することによ
り、個々のチャンバ部材からガスリーク検査器にワーク
を順に供給する構成としている。
【0015】この特定事項により、各チャンバ部材から
ガスリーク検査器に対して順にワークが供給されること
になる。つまり、1ロットの多数のワークを各チャンバ
部材に小分けにして保管しながらガスリーク検査器に順
に供給できるようにしている。このため、気密不良のあ
るワークに対して検査用ガスを流入させるための加圧動
作をこれまでと同様の多数個に対して同時に行う(1ロ
ット全てのワークに対して同時に加圧動作を行う)こと
を可能にしながら上記第1及び第2の解決手段の作用を
得ることができる。
【0016】ガスリーク検査装置に係る第5の解決手段
では、上記第1〜第4の解決手段のうち何れか一つに記
載の気密封止型ワーク用保管器を、ワークを検査用ガス
の雰囲気中で加圧する加圧器と、ガスリーク検査器との
間に設置する。そして、加圧器から取り出されたワーク
を、保管器で保管した後にガスリーク検査器に供給する
構成としている。この特定事項により、上記第1〜第4
の解決手段に係る作用が得られるガスリーク検査装置を
提供することができる。
【0017】第6の解決手段は、加圧器に上記保管器と
しての機能を付加させることを可能にするものである。
具体的には、気密封止型ワークを検査用ガスの雰囲気中
で加圧した後、このワークからの検査用ガスのリークの
有無を検知することによってワークの気密検査を行うガ
スリーク検査装置を前提とする。このガスリーク検査装
置に対し、ワークを高圧の検査用ガス雰囲気中で所定時
間の加圧動作を行った後、このワークをガスリーク検査
器に供給する複数のチャンバ空間を備えさせる。また、
各チャンバ空間に収容されるワークの個数を、その個数
のワークをガスリーク検査器によって検査するのに必要
な時間が、ワークが大気中に置かれた際に検査用ガスの
全てが大気中に抜け出るまでの時間以内となるように設
定する。
【0018】この特定事項によっても上述した第1及び
第2の解決手段に係る作用を得ることができると共に、
各チャンバ空間に、ワークを加圧する機能と保管する機
能とを兼ね備えさせることができる。
【0019】第7の解決手段は、上記第6の解決手段に
おいて、各チャンバ空間に収容されるワークの個数を、
一つのチャンバ空間を除く他の全てのチャンバ空間から
排出される全てのワークをガスリーク検査器によって検
査するのに必要な時間が、加圧動作に必要な時間以上と
なるように設定している。
【0020】この特定事項により、一つのチャンバ空間
において加圧動作を行っている間に、他のチャンバ空間
からはワークが排出されてガスリーク検査器による検査
が行われている。そして、この他のチャンバ空間からの
ワークの排出及びガスリーク検査器による検査が行われ
る時間は、上記一つのチャンバ空間における加圧動作に
必要な時間以上に設定されているため、その間に気密不
良を有するワークに対する検査用ガスの流入が十分に行
われる。言い換えると、一つのチャンバ空間における加
圧動作と、他のチャンバ空間からのワークの排出及びガ
スリーク検査器による検査とが並行されることにより、
効率の良いガスリーク検査を行うことが可能になる。
【0021】以下の第8及び第9の解決手段はチャンバ
空間の構成を具体化したものである。つまり、第8の解
決手段では、上記第6または第7の解決手段において、
チャンバ空間を、開放状態と閉鎖状態とを切り換え可能
な複数のチャンバ部材の内部に形成している。
【0022】第9の解決手段では、上記第6または第7
の解決手段において、チャンバ空間を、インデックステ
ーブル上に環状に配置している。また、一つのチャンバ
空間にワーク供給経路が繋がり、他の一つのチャンバ空
間からガスリーク検査器にワーク供給が可能に構成して
いる。これら特定事項により、ガスリーク検査装置の実
用化を進めることができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0024】(第1実施形態)先ず、第1実施形態につ
いて説明する。本形態は、加圧器とガスリーク検査器と
の間にワーク保管器を設置したことを特徴とするもので
ある。加圧器は上述した従来技術のものと同様であるの
で、ここでの説明は省略する。また、本形態では、気密
封止型ワークとして水晶発振器を例に挙げて説明する。
【0025】−ワーク保管器の構成説明− 図1は、本形態に係るワーク保管器1の外観を示す斜視
図である。この図に示すように、本ワーク保管器1は、
4本のチャンバ部材21,22,23,24を備えてい
る。これらチャンバ部材21,22,23,24は、有
底の円筒状であり、エアシリンダ21a,22a,23
a,24aを介して保管器フレーム3に取り付けられて
いる。
【0026】この保管器フレーム3は、左右一対の脚部
31,31と、この脚部31,31によって水平軸回り
に回動自在に支持されたフレーム本体32とを備えてい
る。このフレーム本体32は、各エアシリンダ21a,
22a,23a,24aが固定されるベース33と、こ
のベース33に対向してチャンバ部材21,22,2
3,24の開放側(図1における上端側)に位置する閉
鎖部34と、これらベース33と閉鎖部34との両端同
士を連結する連結部35,36とを備えている。そし
て、各連結部35,36の下端部分が水平軸回りに脚部
31,31に回動自在に連結されており、この連結部分
を回動中心として、フレーム本体32、チャンバ部材2
1,22,23,24及びエアシリンダ21a,22
a,23a,24aが一体的に回動可能となっている。
尚、この回動動作は手動または自動によって行われる。
自動で回動させる場合には、図示しない駆動モータを備
えさせ、この駆動モータの駆動力がフレーム本体32に
伝達される構成とされる。
【0027】また、上記連結部35,36はベース33
に対して相対的に回動自在となっている。この連結部3
5,36の回動によって閉鎖部34がチャンバ部材2
1,22,23,24の開放側端から退避した位置(対
向しない位置)に移動し、これによって後述するワーク
容器4のチャンバ部材21,22,23,24への挿入
作業が容易に行えるようになっている。図2(a)は連
結部35,36の非回動状態を示している。図2(b)
は連結部35,36が回動して閉鎖部34がチャンバ部
材21,22,23,24の開放側端から退避した状態
を示している。
【0028】また、各チャンバ部材21,22,23,
24にはエアシリンダ21a,22a,23a,24a
が連結されているため、このエアシリンダ21a,22
a,23a,24aの駆動に伴って各チャンバ部材2
1,22,23,24の開放側端の開放状態と閉塞状態
とが切り換え可能となっている(図2(b)の矢印参
照)。つまり、エアシリンダ21a,22a,23a,
24aの後退時には、各チャンバ部材21,22,2
3,24の開放側端が保管器フレーム3の閉鎖部34か
ら離隔して開放側端が開放状態となる。一方、エアシリ
ンダ21a,22a,23a,24aの前進時には、各
チャンバ部材21,22,23,24の開放側端が保管
器フレーム3の閉鎖部34に押し当てられて開放側端が
閉鎖状態となる。尚、各エアシリンダ21a,22a,
23a,24aはそれぞれ独立して制御することが可能
となっている。
【0029】また、図3に示すように、このチャンバ部
材21,22,23,24の開放側の端面にはOリング
25が装着されており、この端面が保管器フレーム3の
閉鎖部34に押し当てられた状態では、このOリング2
5によってチャンバ部材21,22,23,24の内部
空間であるワーク保管空間としてのチャンバ空間21b
〜24bの気密性が確保されるようになっている。
【0030】更に、各チャンバ部材21,22,23,
24にはヘリウムガス供給管26が接続されている。こ
のヘリウムガス供給管26からのヘリウムガスの供給に
より、チャンバ部材21,22,23,24の内部を所
定圧力のヘリウムガス雰囲気とすることが可能となって
いる。図4に模式的に示すように、これら各チャンバ部
材21,22,23,24に接続されているヘリウムガ
ス供給管26,26,…は互いに接続されて図示しない
ヘリウムガスボンベに接続している。また、各ヘリウム
ガス供給管26,26,…には、各チャンバ部材21,
22,23,24へ向かうヘリウムガスの流通のみを許
容する逆止弁26a,26a,…が備えられている。
【0031】−ガスリーク検査器の構成説明− 本形態におけるガスリーク検査器5は、上記ワーク保管
器1の各チャンバ部材21,22,23,24に保管さ
れたワークW,W,…が供給されて複数のワークW,
W,…に対してガスリーク検知動作が行えるようにした
ものである。
【0032】具体的には、図5に示すように、このガス
リーク検査器5は、複数(本形態では10個)の検査室
51,51,…を備えている。これら各検査室51,5
1,…には排気管52が接続されている。この排気管5
2は各検査室51,51,…に対応して複数の分岐管5
3,53,…に分岐されており、これら各分岐管53,
53,…が各検査室51,51,…に個別に接続されて
いる。また、各分岐管53,53,…には検査室弁5
4,54,…がそれぞれ設けられている。更に、この排
気管52からはリーク管55が分岐されている。排気管
52は真空ポンプ56に接続し、リーク管55は大気に
開放されている。また、排気管52には排気弁52aが
設けられており、リーク管55にはリーク弁55aが設
けられている。更に、真空ポンプ56には検知管57を
介してヘリウム検知器58が接続されている。この検知
管57には検知弁57aが設けられている。ヘリウム検
知器58には、ヘリウムガスの検知状態を表示するため
のメータ59が接続されている。
【0033】−ガスリーク検査の動作説明− 次に、本形態におけるガスリーク検査(気密検査)の動
作について説明する。このガスリーク検査としては、加
圧器を使用する加圧動作、上記ワーク保管器1を使用す
る保管動作、ガスリーク検査器5を使用するガスリーク
検知動作とによって行われる。
【0034】<加圧動作>先ず、加圧動作では、従来の
場合と同様に、多数(例えば数千個)のワークWを加圧
釜に入れ、この加圧釜を密閉した状態で、加圧釜内を真
空引きした後に、高圧(例えば500kPa)のヘリウ
ムガスを供給して、釜内圧力を高圧に維持したまま所定
時間(例えば1〜2時間)放置する。この際、封止不良
やパッケージ亀裂があるワークWにあっては、その内部
にヘリウムガスが流入することになる。そして、この所
定時間経過後、加圧釜を大気開放して、この加圧釜から
ワークを取り出す。
【0035】本形態における加圧動作の特徴として、1
ロット当たりの多数のワークW,W,…を複数のワーク
容器4,4,…に分割して収容しておき、これらワーク
容器4,4,…を加圧釜に入れた状態で、加圧動作を行
うようになっている。図6は、ワーク容器4,4,…を
加圧釜Pに収容した状態の平面図である。このようにし
て1ロットのワークW,W,…を複数(本形態では4
個)のワーク容器4,4,…に小分けして収容してい
る。
【0036】このワーク容器4に収容されるワークW,
W,…の個数は、上記ガスリーク検査器5の処理能力に
応じて決定される。例えば、このガスリーク検査器5が
30分以内に処理できるワーク数に一致させた個数だけ
ワーク容器4に収容される。つまり、一般に、加圧動作
の終了後にワークWを大気中に放置した場合、内部のヘ
リウムガスは30分程度で全てが抜けきってしまうた
め、この全てのヘリウムガスが抜けきってしまうまでの
時間内にガスリーク検知動作が終了できる個数分だけの
ワーク数がワーク容器4に収容される。例えば、ガスリ
ーク検査器5の処理能力として、ワーク1個当たりのガ
スリーク検知に3秒を要する場合には、ワーク容器4に
は600個未満のワークW,W,…が収容されることに
なる。尚、ガスリーク検知動作の信頼性を十分に確保す
るためにはワーク容器4に収容するワークWの数は数十
個程度が好ましい。
【0037】<保管動作>保管動作では、先ず、図1に
示すように、ワーク保管器1のエアシリンダ21a,2
2a,23a,24aを後退させることにより各チャン
バ部材21,22,23,24の開放側端を開放状態に
すると共に、連結部35,36をベース33に対して回
転させて閉鎖部34がチャンバ部材21,22,23,
24の開放側端から退避した位置に移動させる。この状
態で、加圧釜Pから取り出された各ワーク容器4,4,
…を個別に各チャンバ部材21,22,23,24内に
それぞれ収容する(図3参照)。
【0038】その後、再び、連結部35,36をベース
33に対して回転させて閉鎖部34をチャンバ部材21
〜24の開放側端に対面させ、エアシリンダ21a〜2
4aを前進させることにより各チャンバ部材21〜24
の開放側端を保管器フレーム3の閉鎖部34に押し当て
て開放側端を閉鎖状態にする。これにより、上記Oリン
グ25によってチャンバ部材21〜24内のチャンバ空
間21b〜24bが気密状態となる。この状態で、ヘリ
ウムガス供給管26からチャンバ空間21b〜24bに
ヘリウムガスを供給し、このチャンバ空間21b〜24
bを所定圧力(例えば200kPa)のヘリウムガス雰
囲気とする。
【0039】これにより、各ワークW,W,…は所定圧
力のヘリウムガス雰囲気中で保管されることになり、こ
の保管中のワークW,W,…からのヘリウムガスの単位
時間当たりの抜け量は僅かとなる。また、上記加圧動作
時にワークW内に十分な量のヘリウムガスを流入させる
ことができなかった場合であっても、この保管中にもガ
ス流入動作を行わせることができる。
【0040】<ガスリーク検知動作>ガスリーク検知動
作では、各チャンバ部材21,22,23,24のうち
1個のチャンバ部材21からワークW,W,…を取り出
し、この取り出されたワークW,W,…をガスリーク検
査器5に供給してガスリーク検知を行う。つまり、図7
に示すように、各チャンバ部材21,22,23,24
に連結されている各エアシリンダ21a,22a,23
a,24aのうちの1個21aを後退させて1個のチャ
ンバ部材21を開放すると共に、保管器フレーム3のフ
レーム本体32を回動させて、このチャンバ部材21か
らワークW,W,…をパーツフィーダFに落下供給す
る。
【0041】そして、このパーツフィーダFに回収され
た複数のワークのうち10個をガスリーク検査器5に搬
送して、それぞれを各検査室51,51,…に個別に収
容し、各検査室51,51,…を密閉する。このパーツ
フィーダFからガスリーク検査器5(図5参照)へのワ
ークW,W,…の搬送は図示しない搬送ロボットによっ
て行われる。
【0042】その後、リーク弁55a及び検知弁57a
を閉鎖すると共に排気弁52aを開放し、真空ポンプ5
6を駆動する。この状態で検知弁57aを開放すると共
に検査室弁54,54,…を1個ずつ開放していきなが
ら個々の検査室51,51,…からヘリウムガスが流出
したか否かをヘリウム検知器58により検知し、その結
果をメータ59に表示する。この場合、ヘリウムが検知
された時点で開放動作が行われた検査室弁54に繋がる
検査室51内のワークWに封止不良やパッケージ亀裂が
あると判断する。
【0043】このような判断の後、良品として判定され
たワークWは図示しないワーク排出部の良品ボックスに
回収される一方、不良品として判定されたワークWはワ
ーク排出部の不良品ボックスに回収されることになる。
【0044】このような動作を、パーツフィーダFから
順にワークW,W,…を各検査室51,51,…に個別
に収容しながら行い、パーツフィーダF内の全てのワー
クW,W,…に対して検査が終了した時点で、次のチャ
ンバ部材22からワークを取り出し、同様の検査を行っ
ていく。
【0045】−実施形態の効果− 以上のように、本形態では、加圧釜P内で高圧のヘリウ
ムガス雰囲気中に置いたワークW,W,…を、一時的に
ワーク保管器1に保管して、この保管状態においては、
ワークW,W,…からのヘリウムガスの単位時間当たり
の抜け量を抑制できるようにしている。また、ワーク容
器4に収容されるワークW,W,…の個数は、ワークW
内の全てのヘリウムガスが抜けきってしまうまでにガス
リーク検査器5によるガスリーク検知動作が終了できる
個数未満に設定されている。つまり、ガスリーク検知動
作時点で、ワークW内のヘリウムガスが全て抜けきって
しまっているといった状況を回避できるようにしてい
る。具体的に、本形態では、図12においてヘリウムガ
スの残存量が範囲B程度の状態でガスリーク検査器5に
よるガスリーク検知動作を行わせることが可能である。
【0046】このため、封止不良やパッケージ亀裂がワ
ークWに存在するにも拘わらず、既に全てのヘリウムガ
スが抜けきってしまっているために、ヘリウムガスが検
知できず、良品判定が行われてしまうといった状況を回
避することができて、ガスリーク検査の信頼性の向上を
図ることができる。
【0047】(第2実施形態)次に、第2実施形態につ
いて説明する。本形態は、上述したワーク保管器1に加
圧釜の機能を兼用させたものである。つまり、ワーク保
管器1によって上述した加圧動作と保管動作とが行える
ようにしたものである。
【0048】図8(a),(b)に示すように、本形態
に係るガスリーク検査装置はパーツフィーダFの上流側
に第1及び第2の2台のワーク保管器1A,1Bが配設
されている。これらワーク保管器1A,1Bはスライド
移動自在なパレット11上に設置されており、図示しな
い駆動機構によって第1ワーク保管器1Aがパーツフィ
ーダFに対向する状態と、第2ワーク保管器1Bがパー
ツフィーダFに対向する状態とが切り換え可能となって
いる。個々のワーク保管器1A,1Bの主たる構成は上
述した第1実施形態のものと同様である。尚、図8にお
ける6はワーク排出部であって、図示しない良品ボック
ス及び不良品ボックスのそれぞれに検査済みのワークを
回収するようになっている。
【0049】また、本形態における各ワーク保管器1
A,1BのそれぞれにおけるワークW,W,…の総個数
は、上記ガスリーク検査器5の処理能力に応じて決定さ
れる。例えば、加圧動作に1時間を要する場合には、こ
のガスリーク検査器5がガスリーク検知動作を行うのに
1時間を要するワーク数に一致させた個数またはそれ以
上の個数を各ワーク保管器1A,1Bにそれぞれ収容さ
せる。つまり、一方のワーク保管器1Aからのワーク
W,W,…の排出とガスリーク検査器5によるガスリー
ク検知動作とが行われている間に、他方のワーク保管器
1Bにおける加圧動作が終了するように設定されてい
る。例えば、上述したように、ガスリーク検査器5の処
理能力として、ワーク1個当たりのガスリーク検知に3
秒を要する場合には、各ワーク保管器1A,1Bのそれ
ぞれにおけるワークW,W,…の総個数は1200個以
上(各チャンバ部材21〜24における収容個数はそれ
ぞれ300個以上)に設定されることになる。また、各
チャンバ部材21〜24における収容個数の上限は、上
記第1実施形態の場合と同様に、一つのチャンバ部材2
1からワークW,W,…が排出された後、ワークW内の
全てのヘリウムガスが抜けきってしまうまでの時間内に
ガスリーク検知動作が終了できる個数分である。
【0050】本形態における加圧動作では、各ワーク保
管器1A,1Bのそれぞれに所定個数のワークW,W,
…が収容された状態で、各チャンバ部材21〜24の内
部が上記加圧釜における圧力と同等の圧力下でヘリウム
ガス雰囲気とされる。
【0051】この状態で所定時間(加圧動作に必要な時
間であって例えば1時間)経過した後に、図8(a)に
示すように、パレット11をスライド移動させて第1ワ
ーク保管器1AをパーツフィーダFに対向させる。そし
て、上述した第1実施形態におけるガスリーク検知動作
と同様に、第1ワーク保管器1Aの1個のチャンバ部材
21からワークW,W,…をパーツフィーダFに落下供
給して、ガスリーク検査器5によるガスリーク検知動作
を行わせる。この際、他のチャンバ部材22〜24にあ
っては、上記高圧状態を維持してもよいし、上記第1実
施形態における保管動作のように、加圧動作よりも僅か
に低い圧力に設定してもよい。
【0052】このようにして、チャンバ部材21〜24
から順次ワークを取り出し、ガスリーク検査器5による
ガスリーク検知動作を行っていく。そして、第1ワーク
保管器1A内の全てのワークW,W,…に対するガスリ
ーク検知動作が終了した時点で、図8(b)に示すよう
に、パレット11をスライド移動させて第2ワーク保管
器1BをパーツフィーダFに対向させ、上記と同様にし
て、ガスリーク検知動作を行わせる。このガスリーク検
知動作の開始と同時に、第1ワーク保管器1Aの各チャ
ンバ部材21〜24に所定個数のワークW,W,…を収
容し、加圧動作を開始させる。そして、上記第2ワーク
保管器1Bからのワーク供給によってガスリーク検知動
作を行っている間に第1ワーク保管器1Aにおいて加圧
動作が並行され、このガスリーク検知動作が終了した時
点では、加圧動作においても必要時間が経過しているこ
とになる。このため、この第2ワーク保管器1Bからの
ワーク供給によるガスリーク検知動作が終了した直後
に、第1ワーク保管器1Aからのワーク供給によるガス
リーク検知動作を実行することが可能になる。
【0053】このようにして各ワーク保管器1A,1B
からのワーク供給によるガスリーク検知動作を交互に行
うことによって連続したガスリーク検査を行うことが可
能になり、極めて高効率の検査作業を実現することがで
きる。
【0054】(第3実施形態)次に、第3実施形態につ
いて説明する。本形態は、上述した第2実施形態の変形
例である。本形態のガスリーク検査装置も、ワーク保管
器1に加圧釜としての機能を兼用させたものである。ま
た、本形態のガスリーク検査装置にあっては、設置され
るワーク保管器は1台のみである。
【0055】本形態における各チャンバ部材21〜24
のそれぞれにおけるワークW,W,…の収容個数も、上
記ガスリーク検査器5の処理能力に応じて決定される。
例えば、加圧動作に1時間を要する場合には、1個のチ
ャンバ部材21から排出されたワークW,W,…の全て
のガスリーク検知動作を行うのに15分を要するワーク
数に一致させた個数またはそれ以上の個数を各チャンバ
部材21〜24それぞれに収容させる。つまり、特定の
チャンバ部材21において加圧動作を行っている場合
に、他の3個のチャンバ部材22〜24からのワーク
W,W,…の排出とガスリーク検査器5によるガスリー
ク検知動作とが行われている間に、この特定のチャンバ
部材21における加圧動作が終了するように設定されて
いる。例えば、上述したように、ガスリーク検査器5の
処理能力として、ワーク1個当たりのガスリーク検知に
3秒を要する場合には、各チャンバ部材21〜24のそ
れぞれにおけるワークW,W,…の収容個数は300個
以上に設定されることになる。また、この場合にも、各
チャンバ部材21〜24における収容個数の上限は、上
記第1実施形態の場合と同様に、チャンバ部材21から
ワークが排出された後、ワークW内の全てのヘリウムガ
スが抜けきってしまうまでの時間内にガスリーク検知動
作が終了できる個数分である。
【0056】本形態では、各チャンバ部材21〜24か
ら順にガスリーク検査器5にワークが供給されながらガ
スリーク検査動作が行われる。そして、1個のチャンバ
部材21からワークW,W,…が排出された後に、この
チャンバ部材21に対して所定個数のワークW,W,…
を収容し、加圧動作を開始させる。そして、他のチャン
バ部材22〜24からのワーク供給によってガスリーク
検知動作を行っている間に本チャンバ部材21において
加圧動作が並行されることになり、本形態の場合におい
ても、上述した第2実施形態と同様に連続したガスリー
ク検査を行うことが可能になり、極めて高効率の検査作
業を実現することができる。
【0057】(第4実施形態)次に、第4実施形態につ
いて説明する。本形態は、上述した第3実施形態の変形
例である。本形態のガスリーク検査装置は、図9に示す
ように、上述したワーク保管器に代えてインデックステ
ーブル7上に複数のチャンバ空間71,71,…を形成
し、この各チャンバ空間71,71,…を上述した第3
実施形態におけるチャンバ部材21〜24として機能さ
せたものである。以下、本形態に係るインデックステー
ブル7の構成について説明する。
【0058】このインデックステーブル7は、環状の複
数箇所(図9に示すものでは8箇所)にチャンバ空間7
1,71,…が形成されている。これらチャンバ空間7
1,71,…は図示しない蓋体によって内部空間が閉鎖
可能となっている。このインデックステーブル7は図示
しない回動機構によって回動し、一部のチャンバ空間7
1(図9中の位置αにあるもの)がパーツフィーダFに
対向すると共に、他の一部のチャンバ空間71(図9中
の位置βにあるもの)がホッパHから供給されるワーク
Wを受けるようになっている。ホッパHからのワーク供
給経路8上には計数機能付きシャッタ81が設けられて
おり、これにより、ホッパHから所定個数のワークW,
W,…がチャンバ空間71に供給されるようになってい
る。そして、このホッパHから所定個数のワークW,
W,…を受けたチャンバ空間71は蓋体によって開閉さ
れて加圧動作が開始され、この加圧動作は、そのチャン
バ空間71がパーツフィーダFに対向する位置にインデ
ックステーブル7が回転するまで行われる。尚、このイ
ンデックステーブル7の回転は、チャンバ空間71がホ
ッパHに対向する位置からパーツフィーダFに対向する
位置に達するまでに加圧動作に必要な時間(例えば1時
間)以上が経過するように調整される。この調整は、例
えば個々のチャンバ空間71に供給されるワークW,
W,…の個数によって行われる。例えば、上述したよう
に、ガスリーク検査器5の処理能力として、ワーク1個
当たりのガスリーク検知に3秒を要する場合には、各チ
ャンバ空間71,71,…のそれぞれにおけるワーク
W,W,…の収容個数は200個以上に設定されること
になる。また、この場合にも、各チャンバ空間71,7
1,…における収容個数の上限は、チャンバ空間71か
らワークW,W,…が排出された後、ワークW内の全て
のヘリウムガスが抜けきってしまうまでの時間内にガス
リーク検知動作が終了できる個数分である。
【0059】このように本形態では、インデックステー
ブル7の回転により、連続したガスリーク検査を行うこ
とが可能になり、上述した第3実施形態と同様に高効率
の検査作業を実現することができる。
【0060】−その他の実施形態− 上述した各実施形態では、気密封止型ワークとして水晶
発振器を例に挙げて説明した。本発明はこれに限らず、
半導体デバイスなどの種々の気密封止型ワークの気密検
査に適用することが可能である。
【0061】また、上述した各実施形態では検査用ガス
としてヘリウムガスを採用したが、アルゴンガスやネオ
ンガスなどを使用してもよい。
【0062】また、チャンバ空間21b〜24b、71
には検査用ガスと同種のガスを封入していたが、本発明
はこれに限らず、他のガスや空気等を比較的高圧で封入
するようにしてもよい。
【0063】
【発明の効果】本発明によれば、以下のような効果が発
揮される。
【0064】請求項1、2及び5記載の発明では、ワー
クをガスリーク検査器に供給する直前まで所定の高圧雰
囲気中で保管するワーク保管空間を有する気密封止型ワ
ーク用保管器を提供している。また、一つのワーク保管
空間に保管されるワークの個数を、その個数のワークを
ガスリーク検査器によって検査するのに必要な時間が、
ワークが大気中に置かれた際に検査用ガスの全てが大気
中に抜け出るまでの時間以内となるように設定してい
る。このため、ワーク内に十分な量の検査用ガスを存在
させた状態でそのワークをガスリーク検査器に供給する
ことができ、しかも、ワークが検査の順番待ちをしてい
る間に検査用ガスの全てが抜け出てしまうといった状況
を回避することもできる。このため、ワーク内に十分な
量の検査用ガスを残存させた状態で気密検査を行うこと
ができ、検査の信頼性の向上を図ることができて、気密
不良が生じているワークが良品と判定されてしまうとい
った不具合を解消することができる。
【0065】請求項3記載の発明では、ワーク保管空間
にワークを保管した状態でチャンバ部材の内部に検査用
ガスと同種のガスを封入している。このため、保管中に
ワーク内に空気が入り込んで検査用ガスの濃度が低下し
てしまうことを阻止でき、更なる信頼性の高い気密検査
を行うことが可能になる。また、加圧動作時にワーク内
に十分な量の検査用ガスを流入させることができなかっ
た場合であっても、この保管中にも検査用ガスの流入動
作を行わせることができ、これによっても気密検査の信
頼性の向上を図ることができる。
【0066】請求項4記載の発明では、複数のチャンバ
部材を備えさせ、各チャンバ部材を順に開放してガスリ
ーク検査器にワークを供給するようにしている。このた
め、1ロットの多数のワークを各チャンバ部材に小分け
にして保管しながらガスリーク検査器に順に供給するこ
とができ、加圧動作をこれまでと同様の多数個に対して
同時に行うことを可能にしながら、信頼性の高い気密検
査を行うことができる。
【0067】請求項6記載の発明では、チャンバ空間に
加圧動作とワーク保管動作との両動作を行わせることが
可能になり、ガスリーク検査装置の構成の簡素化を図り
ながらも上記請求項1及び請求項2記載の発明に係る効
果を奏することができる。
【0068】請求項7記載の発明では、一つのチャンバ
空間において加圧動作を行っている間に、他のチャンバ
空間からはワークが排出されてガスリーク検査器による
検査が行われるようにしている。このため、一つのチャ
ンバ空間における加圧動作と、他のチャンバ空間からの
ワークの排出及びガスリーク検査器による検査とが並行
され、効率の良いガスリーク検査を行うことが可能にな
り、単位時間当たりに検査可能なワーク数を増大できて
ワークの製造コストの削減を図ることができる。
【0069】請求項8記載の発明では、チャンバ空間
を、開放状態と閉鎖状態とを切り換え可能な複数のチャ
ンバ部材の内部に形成している。また、請求項9記載の
発明では、チャンバ空間を、インデックステーブル上に
環状に配置している。また、一つのチャンバ空間にワー
ク供給経路が繋がり、他の一つのチャンバ空間からガス
リーク検査器にワーク供給が可能に構成している。これ
ら発明によれば、ガスリーク検査装置の具体構成を提供
でき、その実用化を促進することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態におけるワーク保管器の外観を示
す斜視図である。
【図2】(a)は連結部の非回動状態を示す図であり、
(b)は連結部が回動して閉鎖部がチャンバ部材の開放
側端から退避した状態を示す図である。
【図3】チャンバ部材及びその周辺部の斜視図である。
【図4】チャンバ部材に対するヘリウムガスの供給系を
示す模式図である。
【図5】ガスリーク検査器を示す模式図である。
【図6】ワーク容器を加圧釜に収容した状態の平面図で
ある。
【図7】チャンバ部材からパーツフィーダへワークを落
下供給する際の動作を示す斜視図である。
【図8】第2実施形態におけるガスリーク検査装置を示
す平面図である。
【図9】第4実施形態におけるガスリーク検査装置を示
す平面図である。
【図10】従来例に係る加圧器を示す図である。
【図11】従来例に係るガスリーク検査器を示す図であ
る。
【図12】ワークを加圧釜から取り出して大気中に放置
した場合のワーク内のヘリウムガスの残存量の経時変化
を示す図である。
【符号の説明】
1 ワーク保管器 21〜24 チャンバ部材 21b〜24b、71 チャンバ空間(ワーク保管空
間) 5 ガスリーク検査器 7 インデックステーブル 8 ワーク供給経路 W ワーク

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 気密封止型ワークの気密検査に際し、検
    査用ガスの高圧雰囲気中に置かれた上記ワークを、この
    雰囲気中から取り出し、このワークをガスリーク検査器
    に供給する直前まで所定の高圧雰囲気中で保管すること
    で単位時間当たりのワーク内部からの検査用ガスの漏れ
    量を抑制するワーク保管空間を備えていることを特徴と
    する気密封止型ワーク用保管器。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の気密封止型ワーク用保管
    器において、 一つのワーク保管空間に保管されるワークの個数は、そ
    の個数のワークをガスリーク検査器によって検査するの
    に必要な時間が、ワークが大気中に置かれた際に検査用
    ガスの全てが大気中に抜け出るまでの時間以内となるよ
    うに設定されていることを特徴とする気密封止型ワーク
    用保管器。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の気密封止型ワー
    ク用保管器において、 ワーク保管空間は、開放状態と閉鎖状態とを切り換え可
    能なチャンバ部材の内部に形成されており、このワーク
    保管空間にワークを保管する閉鎖状態において、チャン
    バ部材の内部に検査用ガスと同種のガスが封入されてい
    ることを特徴とする気密封止型ワーク用保管器。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の気密封止型ワーク用保管
    器において、 チャンバ部材は複数設けられており、各チャンバ部材を
    閉鎖状態にしてワークを保管し、ワークをガスリーク検
    査器に供給する際、1個のチャンバ部材から供給された
    ワークの検査終了後に他の1個のチャンバ部材を開放し
    てワークをガスリーク検査器に供給することにより、個
    々のチャンバ部材からガスリーク検査器にワークを順に
    供給する構成とされていることを特徴とする気密封止型
    ワーク用保管器。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のうち何れか一つに記載の
    気密封止型ワーク用保管器が、ワークを検査用ガスの雰
    囲気中で加圧する加圧器と、ガスリーク検査器との間に
    設置されており、 加圧器から取り出されたワークを、保管器で保管した後
    にガスリーク検査器に供給する構成とされていることを
    特徴とするガスリーク検査装置。
  6. 【請求項6】 気密封止型ワークを検査用ガスの雰囲気
    中で加圧した後、このワークからの検査用ガスのリーク
    の有無を検知することによってワークの気密検査を行う
    ガスリーク検査装置において、 上記ワークを高圧の検査用ガス雰囲気中で所定時間の加
    圧動作を行った後、このワークをガスリーク検査器に供
    給する複数のチャンバ空間を備えており、 各チャンバ空間に収容されるワークの個数は、その個数
    のワークをガスリーク検査器によって検査するのに必要
    な時間が、ワークが大気中に置かれた際に検査用ガスの
    全てが大気中に抜け出るまでの時間以内となるように設
    定されていることを特徴とするガスリーク検査装置。
  7. 【請求項7】 請求項6記載のガスリーク検査装置にお
    いて、 各チャンバ空間に収容されるワークの個数は、一つのチ
    ャンバ空間を除く他の全てのチャンバ空間から排出され
    る全てのワークをガスリーク検査器によって検査するの
    に必要な時間が、加圧動作に必要な時間以上となるよう
    に設定されていることを特徴とするガスリーク検査装
    置。
  8. 【請求項8】 請求項6または7記載のガスリーク検査
    装置において、 チャンバ空間は、開放状態と閉鎖状態とを切り換え可能
    な複数のチャンバ部材の内部に形成されていることを特
    徴とするガスリーク検査装置。
  9. 【請求項9】 請求項6または7記載のガスリーク検査
    装置において、 チャンバ空間は、インデックステーブル上に環状に配置
    されており、一つのチャンバ空間にワーク供給経路が繋
    がり、他の一つのチャンバ空間からガスリーク検査器に
    ワーク供給が可能に構成されていることを特徴とするガ
    スリーク検査装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN116105078A (zh) * 2023-03-28 2023-05-12 河北华油天然气有限责任公司 一种超低压气体泄漏检测装置及其方法

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