JP2002022487A - 磁気式回転角度検出装置 - Google Patents
磁気式回転角度検出装置Info
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- JP2002022487A JP2002022487A JP2000200735A JP2000200735A JP2002022487A JP 2002022487 A JP2002022487 A JP 2002022487A JP 2000200735 A JP2000200735 A JP 2000200735A JP 2000200735 A JP2000200735 A JP 2000200735A JP 2002022487 A JP2002022487 A JP 2002022487A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 磁電変換素子の近傍に強磁性体を部分的に配
置して、検出角度調整機構の複雑化を回避し、調整作業
を容易にする。 【解決手段】 多極着磁が施されていて円周方向に沿っ
て磁極の極性が交互に変化する永久磁石ロータ1と、該
永久磁石ロータ1の磁界を検出する磁電変換素子として
のホールIC2を有し、さらにホールIC2の前記永久
磁石ロータ1とは反対側に、当該永久磁石ロータ1から
の磁束方向を変化させる強磁性体3,4を配置し、前記
ホールIC2による前記磁極の検出角度を補正する構成
である。
置して、検出角度調整機構の複雑化を回避し、調整作業
を容易にする。 【解決手段】 多極着磁が施されていて円周方向に沿っ
て磁極の極性が交互に変化する永久磁石ロータ1と、該
永久磁石ロータ1の磁界を検出する磁電変換素子として
のホールIC2を有し、さらにホールIC2の前記永久
磁石ロータ1とは反対側に、当該永久磁石ロータ1から
の磁束方向を変化させる強磁性体3,4を配置し、前記
ホールIC2による前記磁極の検出角度を補正する構成
である。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、メカトロニクス機
器、自動車等に用いられる回転角度、位置、速度等が検
知可能な磁気式回転角度検出装置に関する。
器、自動車等に用いられる回転角度、位置、速度等が検
知可能な磁気式回転角度検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、各種産業機器の高性能化に伴い、
高精度で高信頼性の回転角度検出装置の要求が高まって
いる。その中で、塵埃や油等が飛散する使用環境の厳し
い条件においては磁気式回転角度検出装置が広く用いら
れている。
高精度で高信頼性の回転角度検出装置の要求が高まって
いる。その中で、塵埃や油等が飛散する使用環境の厳し
い条件においては磁気式回転角度検出装置が広く用いら
れている。
【0003】磁気式回転角度検出装置では、面装着型磁
電変換素子と、これを複数個、位置決め、配線する可撓
性のあるFPCと、被検出体である多極着磁の施された
永久磁石ロータと、永久磁石ロータの回転中心と同心の
面を有する非磁性体のハウジングとからなり、所望の分
解能によって素子を複数、位相をずらしてFPCへ配置
し、これを磁気ドラムと同じ曲率の面に沿って固定する
ことで、各々の素子と永久磁石ロータの間の空隙を一定
に保ち、多相信号を得るものがある(特開平11−27
1093号公報)。
電変換素子と、これを複数個、位置決め、配線する可撓
性のあるFPCと、被検出体である多極着磁の施された
永久磁石ロータと、永久磁石ロータの回転中心と同心の
面を有する非磁性体のハウジングとからなり、所望の分
解能によって素子を複数、位相をずらしてFPCへ配置
し、これを磁気ドラムと同じ曲率の面に沿って固定する
ことで、各々の素子と永久磁石ロータの間の空隙を一定
に保ち、多相信号を得るものがある(特開平11−27
1093号公報)。
【0004】また、この他、多極着磁の施された永久磁
石ロータと、位置決め突起を設けた器体と、ホール素子
が装着された挿入孔を有する複数の基板とからなり、器
体の位置決め突起に基板の挿入孔を遊挿させ、ここを支
点にして各ホール素子の位置を調整し固定することで所
望の多相信号を得るものがある(特開平7−26051
1号公報)。
石ロータと、位置決め突起を設けた器体と、ホール素子
が装着された挿入孔を有する複数の基板とからなり、器
体の位置決め突起に基板の挿入孔を遊挿させ、ここを支
点にして各ホール素子の位置を調整し固定することで所
望の多相信号を得るものがある(特開平7−26051
1号公報)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年、この
種の磁気式回転角度検出装置に要求される検出角度精度
が益々厳しくなっており、各磁電変換素子の微細な位置
調整が必要になる。しかし、各磁電変換素子自体の位置
を変えようとすると、調整機構の複雑化を招くととも
に、調整作業も面倒である。
種の磁気式回転角度検出装置に要求される検出角度精度
が益々厳しくなっており、各磁電変換素子の微細な位置
調整が必要になる。しかし、各磁電変換素子自体の位置
を変えようとすると、調整機構の複雑化を招くととも
に、調整作業も面倒である。
【0006】本発明は、上記の点に鑑み、磁電変換素子
の近傍に強磁性体を部分的に配置して、上記の問題を解
決し、調整機構の複雑化を回避し、調整作業を容易にす
ることができる磁気式回転角度検出装置を提供すること
を目的とする。
の近傍に強磁性体を部分的に配置して、上記の問題を解
決し、調整機構の複雑化を回避し、調整作業を容易にす
ることができる磁気式回転角度検出装置を提供すること
を目的とする。
【0007】本発明のその他の目的や新規な特徴は後述
の実施の形態において明らかにする。
の実施の形態において明らかにする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、多極着磁が施されていて円周方向に沿っ
て磁極の極性が交互に変化する永久磁石ロータと、該永
久磁石ロータの磁界を検出する磁電変換素子とを有する
磁気式回転角度検出装置において、前記磁電変換素子の
前記永久磁石ロータとは反対側に、当該永久磁石ロータ
からの磁束方向を変化させる強磁性体を配置し、前記磁
電変換素子による前記磁極の検出角度を補正したことを
特徴としている。
に、本発明は、多極着磁が施されていて円周方向に沿っ
て磁極の極性が交互に変化する永久磁石ロータと、該永
久磁石ロータの磁界を検出する磁電変換素子とを有する
磁気式回転角度検出装置において、前記磁電変換素子の
前記永久磁石ロータとは反対側に、当該永久磁石ロータ
からの磁束方向を変化させる強磁性体を配置し、前記磁
電変換素子による前記磁極の検出角度を補正したことを
特徴としている。
【0009】前記磁気式回転角度検出装置において、前
記磁電変換素子が少なくとも2個以上、相互間に所定の
角度をあけて前記永久磁石ロータの円周方向に配置され
ていてもよい。
記磁電変換素子が少なくとも2個以上、相互間に所定の
角度をあけて前記永久磁石ロータの円周方向に配置され
ていてもよい。
【0010】前記磁電変換素子が面装着型磁電変換素子
であって、各面装着型磁電変換素子をFPCに位置決
め、実装した構成であるとよい。
であって、各面装着型磁電変換素子をFPCに位置決
め、実装した構成であるとよい。
【0011】前記強磁性体が検出角度補正用の穴又は凹
部が設けられた板であってもよい。あるいは、前記磁電
変換素子の検出角度補正用に、前記強磁性体を装着する
装着用孔又は凹部を設けた非磁性ホルダを有する構成と
してもよい。
部が設けられた板であってもよい。あるいは、前記磁電
変換素子の検出角度補正用に、前記強磁性体を装着する
装着用孔又は凹部を設けた非磁性ホルダを有する構成と
してもよい。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る磁気式回転角
度検出装置の実施の形態を図面に従って説明する。
度検出装置の実施の形態を図面に従って説明する。
【0013】図1は本発明に係る磁気式回転角度検出装
置の第1の実施の形態の全体構成を、図2は要部構成を
それぞれ示す。
置の第1の実施の形態の全体構成を、図2は要部構成を
それぞれ示す。
【0014】図1は磁気式回転角度検出装置の全体構成
であり、多極着磁が施されていて円周方向に沿って磁極
の極性が交互に変化する永久磁石ロータ1と、該永久磁
石ロータの磁界を検出するように当該永久磁石ロータ外
周面に対向する磁電変換素子としてのホールIC2とを
有し、各ホールIC2は相互間に一定の角度をあけて永
久磁石ロータ1の円周方向に配置されている。ホールI
C2は図示の例では3個設けられている。仮に、3個の
ホールIC2内のホール素子U,V,Wが正確に等角度
間隔であれば、ホール素子U,V,Wを持つ各ホールI
Cの出力信号は図示のグラフの信号波形U,V,Wのよ
うになり、回転する永久磁石ロータ1の磁極を正確に一
定角度毎に検出できる。但し、実際のホールIC2は内
部のホール素子配置にずれがあり、またホールIC2の
取付時に位置ずれが生じる可能性がある。このため、検
出角度の精度が低下する。
であり、多極着磁が施されていて円周方向に沿って磁極
の極性が交互に変化する永久磁石ロータ1と、該永久磁
石ロータの磁界を検出するように当該永久磁石ロータ外
周面に対向する磁電変換素子としてのホールIC2とを
有し、各ホールIC2は相互間に一定の角度をあけて永
久磁石ロータ1の円周方向に配置されている。ホールI
C2は図示の例では3個設けられている。仮に、3個の
ホールIC2内のホール素子U,V,Wが正確に等角度
間隔であれば、ホール素子U,V,Wを持つ各ホールI
Cの出力信号は図示のグラフの信号波形U,V,Wのよ
うになり、回転する永久磁石ロータ1の磁極を正確に一
定角度毎に検出できる。但し、実際のホールIC2は内
部のホール素子配置にずれがあり、またホールIC2の
取付時に位置ずれが生じる可能性がある。このため、検
出角度の精度が低下する。
【0015】そこで、第1の実施の形態では図1の点線
位置及び図2(A),(B)の要部拡大図のように、検
出角度補正用の強磁性体板3又は4をホールIC2の永
久磁石ロータ1とは反対側(反対面)に配置して、永久
磁石ロータより発生する磁束の向きを変化させてホール
IC2の検出角度を制御(コントロール)している。
位置及び図2(A),(B)の要部拡大図のように、検
出角度補正用の強磁性体板3又は4をホールIC2の永
久磁石ロータ1とは反対側(反対面)に配置して、永久
磁石ロータより発生する磁束の向きを変化させてホール
IC2の検出角度を制御(コントロール)している。
【0016】図2(A)では、円周方向に沿って磁極の
極性が交互に変化する永久磁石ロータ1と、該永久磁石
ロータの磁界を検出するホールIC2とを有する場合
に、ホールIC2の永久磁石ロータ1とは反対面に半円
形強磁性体板3を部分的に配置し、この強磁性体板3の
配置を図中矢印のように変化させ(例えば回転させ)、
永久磁石ロータの発生磁束の方向を変化させてホールI
C2による磁極の検出角度を制御している。そして、検
出角度を補正した位置にて強磁性体板3を固定する。
極性が交互に変化する永久磁石ロータ1と、該永久磁石
ロータの磁界を検出するホールIC2とを有する場合
に、ホールIC2の永久磁石ロータ1とは反対面に半円
形強磁性体板3を部分的に配置し、この強磁性体板3の
配置を図中矢印のように変化させ(例えば回転させ)、
永久磁石ロータの発生磁束の方向を変化させてホールI
C2による磁極の検出角度を制御している。そして、検
出角度を補正した位置にて強磁性体板3を固定する。
【0017】図2(B)ではホールIC2の永久磁石ロ
ータ1とは反対面に方形強磁性体板4を部分的に配置
し、この強磁性体板4の配置を図中矢印のように変化さ
せて(例えば磁石ロータ接線方向にずらし)、永久磁石
ロータの発生磁束の方向を変化させてホールIC2によ
る磁極の検出角度を制御している。
ータ1とは反対面に方形強磁性体板4を部分的に配置
し、この強磁性体板4の配置を図中矢印のように変化さ
せて(例えば磁石ロータ接線方向にずらし)、永久磁石
ロータの発生磁束の方向を変化させてホールIC2によ
る磁極の検出角度を制御している。
【0018】なお、各ホールIC2の配置自体は変更し
ないため、各ホールIC2を面装着型ホールICとし
て、図1のように各面装着型ホールICを、所定の回路
パターンを形成した可撓性のあるFPC(フレキシブル
・プリント基板)10に位置決め、実装した構成とする
ことができる。
ないため、各ホールIC2を面装着型ホールICとし
て、図1のように各面装着型ホールICを、所定の回路
パターンを形成した可撓性のあるFPC(フレキシブル
・プリント基板)10に位置決め、実装した構成とする
ことができる。
【0019】この第1の実施の形態によれば、各ホール
IC2の位置は変更せず、その代わりに、永久磁石ロー
タ1とは反対面に強磁性体板3,4を部分的に配置し
て、永久磁石ロータより発生する磁束の向きを該強磁性
体3,4により変化させ、永久磁石ロータ1の磁極の検
出角度を制御、調整できる。
IC2の位置は変更せず、その代わりに、永久磁石ロー
タ1とは反対面に強磁性体板3,4を部分的に配置し
て、永久磁石ロータより発生する磁束の向きを該強磁性
体3,4により変化させ、永久磁石ロータ1の磁極の検
出角度を制御、調整できる。
【0020】なお、第1の実施の形態では半円形や方形
の強磁性体板としたが、これに限定されず、種々の形状
の強磁性体片を用いることができる。
の強磁性体板としたが、これに限定されず、種々の形状
の強磁性体片を用いることができる。
【0021】図3は本発明の第2の実施の形態を示す。
この実施の形態では、3個のホールIC2を用いる場合
に、3個のホールIC2に共通の穴あき強磁性体ヨーク
5(円弧状に湾曲した一枚の板に検出角度補正用の調整
穴をあけたもの)を、各ホールIC2の永久磁石ロータ
1とは反対面に配置固定し、永久磁石ロータ1より発生
する磁束の向きを強磁性体ヨーク5により変化させ、永
久磁石ロータ1の磁極の検出角度を制御、調整してい
る。
この実施の形態では、3個のホールIC2を用いる場合
に、3個のホールIC2に共通の穴あき強磁性体ヨーク
5(円弧状に湾曲した一枚の板に検出角度補正用の調整
穴をあけたもの)を、各ホールIC2の永久磁石ロータ
1とは反対面に配置固定し、永久磁石ロータ1より発生
する磁束の向きを強磁性体ヨーク5により変化させ、永
久磁石ロータ1の磁極の検出角度を制御、調整してい
る。
【0022】前記穴あき強磁性体ヨーク5の調整穴5a
は、ホール素子Uの位置を基準としたとき、検出角度補
正の必要なホール素子V,Wの左側又は右側のいずれか
に設けられる。例えば、図3の斜視図の穴あき強磁性体
ヨーク5の調整穴5aの配置では、図3中の表の5番目
で示すようにホール素子Uの位置を基準としてホール素
子V,Wの検出角度位置を矢印のように右にずらすこと
ができる。つまり、ホール素子V,Wの位置を右にずら
したのと等価になる。表の1〜8番目のパターンを持つ
穴あき強磁性体ヨーク5を予め用意しておき、各ホール
素子の検出角度補正のパターンにあわせて、装着、固定
することで、調整作業は極めて容易になる。その他の構
成、作用効果は前述の第1の実施の形態と同様である。
は、ホール素子Uの位置を基準としたとき、検出角度補
正の必要なホール素子V,Wの左側又は右側のいずれか
に設けられる。例えば、図3の斜視図の穴あき強磁性体
ヨーク5の調整穴5aの配置では、図3中の表の5番目
で示すようにホール素子Uの位置を基準としてホール素
子V,Wの検出角度位置を矢印のように右にずらすこと
ができる。つまり、ホール素子V,Wの位置を右にずら
したのと等価になる。表の1〜8番目のパターンを持つ
穴あき強磁性体ヨーク5を予め用意しておき、各ホール
素子の検出角度補正のパターンにあわせて、装着、固定
することで、調整作業は極めて容易になる。その他の構
成、作用効果は前述の第1の実施の形態と同様である。
【0023】なお、前記穴あき強磁性体ヨーク5はホー
ル素子Uを基準としてホール素子V,Wに対応した調整
穴5aを形成したが、ホール素子V又はWを基準として
残りのホール素子に対応した調整穴5aを形成してもよ
い。さらに、全てのホール素子の左又は右側に調整穴5
aを形成した角度補正パターンを有する強磁性体ヨーク
を用いるようにしてもよく、この場合には角度調整範囲
が広がる。
ル素子Uを基準としてホール素子V,Wに対応した調整
穴5aを形成したが、ホール素子V又はWを基準として
残りのホール素子に対応した調整穴5aを形成してもよ
い。さらに、全てのホール素子の左又は右側に調整穴5
aを形成した角度補正パターンを有する強磁性体ヨーク
を用いるようにしてもよく、この場合には角度調整範囲
が広がる。
【0024】さらに、調整穴5aはヨーク5を貫通した
抜き穴であるが、ヨーク5を貫通しない調整凹部であっ
ても永久磁石ヨーク1からの磁束の向きを変化させ得
る。この場合、調整凹部の開口側がホールIC2に対面
するように設定する。
抜き穴であるが、ヨーク5を貫通しない調整凹部であっ
ても永久磁石ヨーク1からの磁束の向きを変化させ得
る。この場合、調整凹部の開口側がホールIC2に対面
するように設定する。
【0025】図4は本発明の第3の実施の形態を示す。
この実施の形態では、検出角度補正用強磁性体チップを
装着するための挿入孔8aとホールIC固定溝8bとを
有する非磁性体のホルダ8を用い、3個のホールIC2
を各ホールIC固定溝8bに固定、位置決めしている。
そして、ホルダ8の挿入孔8aに検出角度補正用強磁性
体チップ6を装着、固定することで、各ホールIC2の
永久磁石ロータ1とは反対面に強磁性体チップ6を配置
し、検出角度調整を行っている。
この実施の形態では、検出角度補正用強磁性体チップを
装着するための挿入孔8aとホールIC固定溝8bとを
有する非磁性体のホルダ8を用い、3個のホールIC2
を各ホールIC固定溝8bに固定、位置決めしている。
そして、ホルダ8の挿入孔8aに検出角度補正用強磁性
体チップ6を装着、固定することで、各ホールIC2の
永久磁石ロータ1とは反対面に強磁性体チップ6を配置
し、検出角度調整を行っている。
【0026】前記非磁性体のホルダ8は強磁性体チップ
6を位置決め保持する機能を有するものであり、例えば
永久磁石ロータ1の外周を囲む円筒状である。前記非磁
性体のホルダ8の挿入孔8aは、ホール素子Uの位置を
基準としたとき、残りのホール素子V,Wのそれぞれ左
側及び右側に(好ましくはホール素子に対して略左右対
称な位置)に設けられる。そして、検出角度補正の必要
なホール素子V,Wの左右いずれかの挿入孔8aに検出
角度補正用強磁性体チップ6を配置、固定する。例え
ば、図4の斜視図の強磁性体チップ6の配置では、図4
中の表の1番目で示すようにホール素子Uの位置を基準
としてホール素子Vの検出角度位置を矢印のように左に
ずらすことができる。つまり、ホール素子Vの位置を左
にずらしたのと等価になる。各ホール素子の検出角度補
正のパターンにあわせて、表の1〜8番目に示す取付位
置のように検出角度補正用強磁性体チップ6を挿入する
ことで、調整作業は極めて容易になる。また、ホルダ8
自体は予め必要な位置に挿入孔をあけておけば、1種類
であっても差し支えない。その他の構成、作用効果は前
述の第1の実施の形態と同様である。
6を位置決め保持する機能を有するものであり、例えば
永久磁石ロータ1の外周を囲む円筒状である。前記非磁
性体のホルダ8の挿入孔8aは、ホール素子Uの位置を
基準としたとき、残りのホール素子V,Wのそれぞれ左
側及び右側に(好ましくはホール素子に対して略左右対
称な位置)に設けられる。そして、検出角度補正の必要
なホール素子V,Wの左右いずれかの挿入孔8aに検出
角度補正用強磁性体チップ6を配置、固定する。例え
ば、図4の斜視図の強磁性体チップ6の配置では、図4
中の表の1番目で示すようにホール素子Uの位置を基準
としてホール素子Vの検出角度位置を矢印のように左に
ずらすことができる。つまり、ホール素子Vの位置を左
にずらしたのと等価になる。各ホール素子の検出角度補
正のパターンにあわせて、表の1〜8番目に示す取付位
置のように検出角度補正用強磁性体チップ6を挿入する
ことで、調整作業は極めて容易になる。また、ホルダ8
自体は予め必要な位置に挿入孔をあけておけば、1種類
であっても差し支えない。その他の構成、作用効果は前
述の第1の実施の形態と同様である。
【0027】なお、第3の実施の形態では、検出角度補
正用強磁性体チップ6として円柱形状を図示したが、角
柱形状等とし、これに合わせて挿入孔8aも角孔等にし
てもよい。
正用強磁性体チップ6として円柱形状を図示したが、角
柱形状等とし、これに合わせて挿入孔8aも角孔等にし
てもよい。
【0028】さらに、強磁性体チップを装着するための
装着用孔として第3の実施の形態ではホルダ8を貫通し
た貫通孔である挿入孔8aを例示したが、ホルダ8を貫
通していない装着用凹部であってもよい。この場合、強
磁性体チップを装着するための装着用凹部はホルダ外周
側に開口する構成の方が調整作業が容易となる。
装着用孔として第3の実施の形態ではホルダ8を貫通し
た貫通孔である挿入孔8aを例示したが、ホルダ8を貫
通していない装着用凹部であってもよい。この場合、強
磁性体チップを装着するための装着用凹部はホルダ外周
側に開口する構成の方が調整作業が容易となる。
【0029】また、強磁性体チップ6の厚さ、材質(透
磁率等)を変化させて検出角度を微調整することも可能
である。
磁率等)を変化させて検出角度を微調整することも可能
である。
【0030】前記第1の実施の形態では、ホールICを
永久磁石ロータの外周側に配置したが、内周側に配置し
てもよい。この場合を本発明の第4の実施の形態として
図5に示す。この図において、磁気式回転角度検出装置
は、多極着磁が施されていて円周方向に沿って磁極の極
性が交互に変化する永久磁石ロータ1と、該永久磁石ロ
ータの磁界を検出するように当該永久磁石ロータ内周面
に対向する磁電変換素子としてのホールIC2とを有
し、各ホールIC2は相互間に一定の角度をあけて永久
磁石ロータ1の円周方向に配置されている。各ホールI
C2はロータ内周側においてFPC10に位置決め、実
装しておくとよい。その他の構成、作用効果は前述の第
1の実施の形態と同様である。
永久磁石ロータの外周側に配置したが、内周側に配置し
てもよい。この場合を本発明の第4の実施の形態として
図5に示す。この図において、磁気式回転角度検出装置
は、多極着磁が施されていて円周方向に沿って磁極の極
性が交互に変化する永久磁石ロータ1と、該永久磁石ロ
ータの磁界を検出するように当該永久磁石ロータ内周面
に対向する磁電変換素子としてのホールIC2とを有
し、各ホールIC2は相互間に一定の角度をあけて永久
磁石ロータ1の円周方向に配置されている。各ホールI
C2はロータ内周側においてFPC10に位置決め、実
装しておくとよい。その他の構成、作用効果は前述の第
1の実施の形態と同様である。
【0031】なお、前記第2、第3の実施の形態におい
ても各ホールICを永久磁石ロータの内周側に配置し、
さらに各ホールICの内周側に穴あき強磁性体ヨーク、
検出角度補正用強磁性体チップを装着した非磁性体ホル
ダを配設する構成としてもよい。
ても各ホールICを永久磁石ロータの内周側に配置し、
さらに各ホールICの内周側に穴あき強磁性体ヨーク、
検出角度補正用強磁性体チップを装着した非磁性体ホル
ダを配設する構成としてもよい。
【0032】また、前記第2、第3の実施の形態では図
示しなかったが、検出角度調整に際して各ホールIC2
の配置自体は変更しないため、第1、第4の実施の形態
と同じく各ホールIC2をFPC10に位置決め、実装
しておくことができる。
示しなかったが、検出角度調整に際して各ホールIC2
の配置自体は変更しないため、第1、第4の実施の形態
と同じく各ホールIC2をFPC10に位置決め、実装
しておくことができる。
【0033】以上本発明の実施の形態について説明して
きたが、本発明はこれに限定されることなく請求項の記
載の範囲内において各種の変形、変更が可能なことは当
業者には自明であろう。
きたが、本発明はこれに限定されることなく請求項の記
載の範囲内において各種の変形、変更が可能なことは当
業者には自明であろう。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る磁気
式回転角度検出装置によれば、磁電変換素子の個々の位
置を変更する代わりに、強磁性体の位置を変えればよ
く、調整のための機構が複雑になることがない。また、
調整作業も容易である。このため、高精度の磁気式回転
角度検出装置を簡素な機構で、安価に実現できる。
式回転角度検出装置によれば、磁電変換素子の個々の位
置を変更する代わりに、強磁性体の位置を変えればよ
く、調整のための機構が複雑になることがない。また、
調整作業も容易である。このため、高精度の磁気式回転
角度検出装置を簡素な機構で、安価に実現できる。
【0035】また、予め磁電変換素子の検出角度補正に
適した数パターンの穴が設けられた強磁性体板を用いれ
ば、さらに調整作業は容易となる。
適した数パターンの穴が設けられた強磁性体板を用いれ
ば、さらに調整作業は容易となる。
【0036】また、磁電変換素子の検出角度補正用の強
磁性体を装着するための孔又は凹部が設けられた非磁性
ホルダと、該孔又は凹部に装着される強磁性体とを用い
た場合にも、調整作業は容易となる。
磁性体を装着するための孔又は凹部が設けられた非磁性
ホルダと、該孔又は凹部に装着される強磁性体とを用い
た場合にも、調整作業は容易となる。
【図1】本発明に係る磁気式回転角度検出装置の第1の
実施の形態の全体構成を示す平面図である。
実施の形態の全体構成を示す平面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態における強磁性体の
配置をそれぞれ示す要部斜視図である。
配置をそれぞれ示す要部斜視図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態を示す斜視図であ
る。
る。
【図4】本発明の第3の実施の形態を示す斜視図であ
る。
る。
【図5】本発明の第4の実施の形態を示す平面図であ
る。
る。
1 永久磁石ヨーク 2 ホールIC 3,4 強磁性体板 5 強磁性体ヨーク 5a 調整穴 6 強磁性体チップ 8 ホルダ 8a 挿入孔 8b 固定溝 10 FPC
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2F063 AA35 CB20 CC06 DA05 DD04 EA03 GA52 KA02 2F077 AA11 CC02 NN04 NN19 NN24 PP12 QQ02 VV01 VV21
Claims (5)
- 【請求項1】 多極着磁が施されていて円周方向に沿っ
て磁極の極性が交互に変化する永久磁石ロータと、該永
久磁石ロータの磁界を検出する磁電変換素子とを有する
磁気式回転角度検出装置において、 前記磁電変換素子の前記永久磁石ロータとは反対側に、
当該永久磁石ロータからの磁束方向を変化させる強磁性
体を配置し、前記磁電変換素子による前記磁極の検出角
度を補正したことを特徴とする磁気式回転角度検出装
置。 - 【請求項2】 前記磁電変換素子が少なくとも2個以
上、相互間に所定の角度をあけて前記永久磁石ロータの
円周方向に配置されている請求項1記載の磁気式回転角
度検出装置。 - 【請求項3】 前記磁電変換素子が面装着型磁電変換素
子であって、各面装着型磁電変換素子をFPCに位置決
め、実装した請求項2記載の磁気式回転角度検出装置。 - 【請求項4】 前記強磁性体が検出角度補正用の穴又は
凹部が設けられた板である請求項1,2又は3記載の磁
気式回転角度検出装置。 - 【請求項5】 前記磁電変換素子の検出角度補正用に前
記強磁性体を装着する装着用孔又は凹部を設けた非磁性
ホルダを有する請求項1,2又は3記載の磁気式回転角
度検出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000200735A JP2002022487A (ja) | 2000-07-03 | 2000-07-03 | 磁気式回転角度検出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000200735A JP2002022487A (ja) | 2000-07-03 | 2000-07-03 | 磁気式回転角度検出装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002022487A true JP2002022487A (ja) | 2002-01-23 |
Family
ID=18698559
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000200735A Withdrawn JP2002022487A (ja) | 2000-07-03 | 2000-07-03 | 磁気式回転角度検出装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002022487A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7179143B2 (en) | 2003-02-19 | 2007-02-20 | Honda Motor Co., Ltd. | Outboard motor steering system |
JP2009288158A (ja) * | 2008-05-30 | 2009-12-10 | Aisin Seiki Co Ltd | 回転角度検出装置 |
JP2016509232A (ja) * | 2013-03-05 | 2016-03-24 | メーナルト ウォルター | 磁気リニアまたはロータリエンコーダ |
JP2018197737A (ja) * | 2017-05-23 | 2018-12-13 | 日本精工株式会社 | 角度検出装置、相対角度検出装置、トルクセンサ、電動パワーステアリング装置及び車両 |
-
2000
- 2000-07-03 JP JP2000200735A patent/JP2002022487A/ja not_active Withdrawn
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JP2018197737A (ja) * | 2017-05-23 | 2018-12-13 | 日本精工株式会社 | 角度検出装置、相対角度検出装置、トルクセンサ、電動パワーステアリング装置及び車両 |
JP6996229B2 (ja) | 2017-05-23 | 2022-02-04 | 日本精工株式会社 | 角度検出装置、相対角度検出装置、トルクセンサ、電動パワーステアリング装置及び車両 |
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