JP2002022016A - 空気圧機器用シール部材 - Google Patents

空気圧機器用シール部材

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JP2002022016A
JP2002022016A JP2000204216A JP2000204216A JP2002022016A JP 2002022016 A JP2002022016 A JP 2002022016A JP 2000204216 A JP2000204216 A JP 2000204216A JP 2000204216 A JP2000204216 A JP 2000204216A JP 2002022016 A JP2002022016 A JP 2002022016A
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JP
Japan
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plasticizer
seal member
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nitrile rubber
parts
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JP2000204216A
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English (en)
Inventor
Kazuhiko Kobiki
一彦 木挽
Hiroki Miyashiro
浩己 宮代
Masaki Kawahigashi
正記 川東
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Mitsubishi Cable Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Cable Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐タービン油性、及び耐ドレン性を有する共
に耐摩耗性に優れた空気圧機器用に使用されるシール部
材を提供することを目的とする。 【解決手段】 上記課題は、水素化二トリルゴム、また
は、及び二トリルゴムを主ゴム材料とするシール部材の
表面にダイヤモンド状炭素からなる表面層を設けたこと
を特徴とする空気圧機器用シール部材によって解決され
る。特に、可塑剤が、ポリエーテル系、または、及びポ
リエステル系可塑剤であることが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空気圧機器用に使
用されるシール部材に関し、さらに詳しくは、耐タービ
ン油性、及び耐ドレン性を有すると共に耐摩耗性に優れ
た空気圧機器に使用されるシール部材に関するものであ
る。
【0002】
【従来技術および発明が解決しようとする課題】油圧機
器の摺動面のシール、空気圧機器の摺動面のシールな
ど、摺動面に用いられる摺動部材には、その特性の一つ
として摺動面に接する部分の摩擦抵抗が小さいこと、つ
まり、摺動が始まる時の抵抗(始動抵抗)及び摺動時の
抵抗(摺動抵抗)が小さいことが求められ、特に空気圧
機器に用いられる場合には1MPa以下の低圧で使用さ
れることが多い。上記摺動部材には反発力に富み、密封
性が良いという利点を有するゴム材料を主体とするもの
が多いが、ゴム製摺動部材には摩擦抵抗が大きいという
問題があった。
【0003】このような空気圧機器の摺動面のシール部
材は、空気圧縮機であるコンプレッサーからの圧縮空気
と常に接触しているため、圧縮空気に微量に含有される
タービン油(潤滑油)やドレン(水)に対する耐性、す
なわち、これらの液体に接触した場合であっても体積変
化が少なくことが要求され、また最近、空気圧機器用シ
ール部材の長寿命化の要求もあるため耐摩耗性が低下し
ないことも強く要望されている。
【0004】しかしながら、従来の空気圧機器用シール
の二トリルゴムを主ゴム材料とした空気圧機器用シール
部材では、タービン油(潤滑油)やドレンと接触した場
合に体積変化が大きく、また耐摩耗性も十分でなかっ
た。
【0005】
【課題を解決しようとする課題】本発明は上記問題を解
決しようとするものであり、その目的はタービン油(潤
滑油)やドレンと長時間接触した場合であっても体積変
化が少なく、耐摩耗性にも優れた空気圧機器用に使用さ
れるシール部材を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、水素化二トリ
ルゴム、または、及び二トリルゴムを主ゴム材料とする
シール部材の表面にダイヤモンド状炭素からなる表面層
を設けたことを特徴とする空気圧機器用シール部材によ
って解決される。さらに、シール部材の主ゴム材料が水
素化二トリルゴムであって、さらに可塑剤が含有されて
なる上記空気圧機器用シール部材 によって解決され
る。特に、可塑剤の含有量が水素化二トリルゴム100
重量部に対して10重量部以下とすることが好ましい。
可塑剤は、ポリエーテル系、または、及びポリエステル
系可塑剤であることが好ましい。
【0007】
【発明の実施の形態】即ち、本発明の空気圧機器用シー
ル部材の主ゴム材料は、水素化二トリルゴム、または、
及び二トリルゴムである。これらの材料は公知のものを
使用することができる。タービン油(潤滑油)やドレン
(水)と長時間接触した場合の体積変化率の点から水素
化二トリルゴムの方が好ましい。水素化二トリルゴムと
しては、二トリルゴムの共役ジエン単位の全部または、
一部を水素化したものや、二トリルゴムにエチレン性不
飽和モノマー単位を導入したものや、共役ジエン単位の
代わりにエチレン性不飽和モノマー単位を導入したもの
である。具体的には、ブタジエン−アクリロニトリル共
重合体ゴム、イソプレン−ブタジエン−アクリロニトリ
ル共重合体ゴム、イソプレン−ブタジエン−アクリロニ
トリル共重合体ゴムを水素化したもの、イソプレン−ア
クリロニトリル共重合体ゴムを水素化したもの、ブタジ
エン−メチルアクリレート−アクリロニトリル共重合体
ゴム等が例示できる。
【0008】本発明で使用される水素化二トリルゴム
は、アクリロニトリル単位を含有することが好ましく、
その含有量は、好ましくは15〜50重量%、より好ま
しくは30〜48重量%、特に好ましくは35〜46重
量%である。
【0009】上記水素化二トリルゴムの水素化率は、2
重結合の指標であるヨウ素価により表すことができ、好
ましくは0〜60g/100g、より好ましくは2〜3
0g/100gである。
【0010】可塑剤は、加工性を向上させるために配合
することが好ましく、具体的には、ポリエーテル系可塑
剤、アジピン酸ポリエステル系可塑剤、フォスフェート
系可塑剤、セバケート系可塑剤、アジペート系可塑剤、
フタレート系可塑剤などを用いることができる。 空気
圧機器用のシール部材として好ましい水素化二トリルゴ
ムは、通常有機過酸化物で加硫を行う。有機過酸化物を
用いた加硫系では、1次加硫の後に、加硫を完結させて
各種特性を向上させるために150℃程度での2次加硫
を行うことが好ましい。その場合には、揮発性の大きい
可塑剤を使用すると2次加硫時に可塑剤の若干揮発する
場合がある。このため、揮発性が低いポリエーテル系、
または、及びポリエステル系可塑剤を用いた場合には、
揮発分が少ないため、低温での耐脆化性に優れる。特
に、ポリエーテル系可塑剤、ポリエステル系可塑剤との
混合物が好ましい。混合比率は、ポリエーテル系可塑剤
/ポリエステル系可塑剤が1〜9/9〜1程度である。
【0011】上記可塑剤の含有量は、水素化二トリルゴ
ム、または、及び二トリルゴム100重量部に対して、
好ましくは10重量部以下、好ましくは5重量部以下、
特に好ましくは4重量部以下である。可塑剤の含有量が
10重量部を超えると、得られるシール部材をタービン
油、ドレンに接触した後の体積変化(収縮)が大きくな
るおそれがあり、好ましくない。
【0012】本発明の空気圧機器用シール部材は、可塑
剤に加えて、必要に応じて、有機過酸化物、架橋助剤、
老化防止剤、カーボンブラックなどを添加しても良い。
特に、耐摩耗性を向上させる点から、カーボンブラック
を配合することが好ましい。配合量は、水素化二トリル
ゴム、または、及び二トリルゴム100重量部に対し
て、好ましくは20〜180重量部、好ましくは30〜
150重量部である。20重量部未満では、耐摩耗性が
劣る傾向にあり、180重量部を超えるとシール部材の
製造が困難になる傾向にある。
【0013】本発明の空気圧機器用シール部材は、当該
分野の通常の方法、例えば、押出機、オープンロールな
どの装置を用いて、目的とする形状に近い形に予備成形
を行い、さらにプレス成形などにより所望の形状とすれ
ば良い。
【0014】本発明のシール部材のダイヤモンド状炭素
からなる表面層の厚さは、本発明の目的に合う程度、即
ちシール部材のゴム弾性を低下させない程度であれば特
に制限はないが、例えば、ダイヤモンド状炭素からなる
表面層は柔軟性の点からその厚さは0.1〜5μm程度
と比較的薄くすることが好ましい。ダイヤモンド状炭素
からなる表面層の厚さは、厚すぎると柔軟性に乏しくな
って圧縮などによる内層の変形に追随し難くなる傾向に
あり、薄すぎると十分な潤滑効果及び長期の潤滑性が得
難い傾向にある。 ダイヤモンド状炭素からなる表面層
の形成方法に制限はないが、例えば、イオンプレーテイ
ング法、反応性スパッタリング法、プラズマCVD法に
より形成することができる。
【0015】本発明の空気圧機器用シール部材は、適用
する空気圧機器に適した形状、大きさにすればよく、例
えばOリング、U形状シールなどが挙げられる。
【0016】このようにして得られた空気圧機器用シー
ル部材は、タービン油、ドレンに接触した後も体積変化
が少なく、かつ耐摩耗性も優れていることから、空気圧
機器、例えば、電磁弁、シリンダーシール部材として有
効である。
【0017】(実施例1)ヨウ素価28g/100g、
アクリロニトリル含有量が36重量%の水素化ニトリル
ゴム100重量部に対して、t−ブチルパーオキシ−m
−ジプロピルベンゼン2.4重量部、N,N’−m−フ
ェニレンジマレイミド3.0重量部、ステアリン酸0.
5重量部、SRFカーボンブラック55重量部、酸化亜
鉛5重量部、ポリエーテル/ポリエステル系可塑剤3重
量部からなる組成物をニーダー、次いでオープンロール
で混練し、その後165℃で20分間圧縮成型し、さら
に150℃で4時間オーブン中にて架橋を行いOリング
形成し、さらにその表面に反応性スパッタリング法によ
り厚さ1μmのダイヤモンド状炭素からなる表面層を形
成してシール部材とした。 (実施例2)可塑剤をポリエステル系可塑剤4重量部と
して、ダイヤモンド状炭素からなる表面層の厚さを2μ
mとした以外は実施例1と同じシール部材とした。
【0018】比較例として、ダイヤモンド状炭素からな
る表面層を形成していない以外は実施例1と同じ試料を
用いた。
【0019】実施例、比較例の各試験は以下条件で行っ
た。 (耐タービン油性)上記方法で作成した空気圧機器用O
リングをJIS K6258に準拠して100℃、7日
間、タービン油(日本石油社製FBKタービン32)に
浸積した後、各種物性を測定した。 (耐ドレン性)上記方法で作成した空気圧機器用Oリン
グをJIS K6258に準拠して70℃、7日間、水
道水に浸積した後、各種物性を測定した。 (耐摩擦性)摩擦試験機(HEIDON社製HEIDO
N−14DR)を用いて、摩擦係数を測定した。 試験条件: 試料:2t×Φ10 移動距離:100mm 荷重:500g 保持時間:1分 テストスピード:200mm/min (耐摩耗性)摩耗試験機を用いて、摩耗量を測定した。 試験条件: 試料:円柱状試料 直径6.3mm 高さ8.0mm 相手金属材料:SS400 金属板表面粗さ:3.2S 金属板仕上げ方法:仕上げと直角方向に往復 駆動速度:60cpm ストローク:10mm 荷重:0.8MPa 作動回数:10万サイクル 潤滑:無潤滑 温度:常温 摩耗量(mm)= {(W1−W2)/S}/A W1:試験前の質量(g) W2:試験後の質量(g) S:試料の比重 A:試料の底面積(mm2)
【0020】上記試験を行った結果、実施例1は体積膨
張率+1.3%(タービン油)、+0.9%(ドレ
ン)、摩擦係数0.32、摩耗量0.01mmであっ
た。実施例2は体積膨張率+1.3%(タービン油)、
+0.9%(ドレン)、摩擦係数0.32、摩耗量0.
01mmであった。一方、、比較例1は、体積膨張率+
1.3%(タービン油)、+0.9%(ドレン)であっ
たが、摩擦係数0.86、摩耗量0.06mmであっ
た。
【0021】
【発明の効果】上記実施例、比較例から明らかなよう
に、本発明の空気圧機器用シール部材は、耐タービン油
性、及び耐ドレン性を有する共に耐摩耗性に優れる。こ
のため、空気圧機器、例えば、空気圧機器用の電磁弁、
シリンダーシール部材として最適である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3J040 EA16 FA06 FA20 HA30 4J002 AC071 AC111 CF032 CH002 EH096 EH146 EW046 FD010 FD022 FD026 FD140 GJ02 GM00

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水素化二トリルゴム、または、及び二ト
    リルゴムを主ゴム材料とするシール部材の表面にダイヤ
    モンド状炭素からなる表面層を設けたことを特徴とする
    空気圧機器用シール部材。
  2. 【請求項2】 シール部材の主ゴム材料が水素化二トリ
    ルゴムであって、さらに可塑剤が含有されてなる請求項
    1に記載の空気圧機器用シール部材。
  3. 【請求項3】 可塑剤の含有量が水素化二トリルゴム1
    00重量部に対して10重量部以下である請求項2に記
    載の空気圧機器用シール部材。
  4. 【請求項4】 可塑剤が、ポリエーテル系、または、及
    びポリエステル系可塑剤である請求項2〜4いずれかに
    記載の空気圧機器用シール部材。
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