JP2002021572A - エンジンの吸気装置 - Google Patents

エンジンの吸気装置

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JP2002021572A JP2000210279A JP2000210279A JP2002021572A JP 2002021572 A JP2002021572 A JP 2002021572A JP 2000210279 A JP2000210279 A JP 2000210279A JP 2000210279 A JP2000210279 A JP 2000210279A JP 2002021572 A JP2002021572 A JP 2002021572A
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intake
valve
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intake passage
flow
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Tatsuo Iino
龍雄 飯野
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Subaru Corp
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    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

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  • Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単かつ安価な装置構成にて、エンジン燃焼
室内にタンブル流やスワール流などの強制的なガス流動
を生成し得るエンジンの吸気装置を提供する。 【解決手段】 2個の吸気弁を備えたエンジンの吸気装
置であって、一方の吸気弁3aとスロットルバルブ14
を介して接続される高負荷用吸気通路16と、高負荷用
吸気通路16からスロットルバルブ14の上流にて分岐
し、ISCバルブ19を介して他方の吸気弁3bに接続
される低負荷用吸気通路18とを有する。低負荷用吸気
通路18は、高負荷用吸気通路16より細くかつ長く形
成される。スロットルバルブ14とISCバルブ19は
各々個別に制御され、エンジンの燃焼室7内に、各バル
ブ14,19の開度に基づいてその強さが可変なタンブ
ル流21やスワール流などのガス流動を生成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジンの吸気装
置に関し、特に、エンジン燃焼室内にタンブル流やスワ
ール流を生成可能なエンジンの吸気装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来より、エンジン燃焼室内に強制的な
ガス流動を生成すると、ガス流動により火炎の伝播が促
進され、燃焼期間が短縮し、希薄域でも安定な燃焼を行
わせることが可能となる。このため、安定して運転可能
な空燃比領域が拡大し、始動性や燃費の向上、空燃比の
リーン化による排ガス成分の改善などが図られる。
【0003】強制的なガス流動形態としては、シリンダ
軸方向の旋回流であるタンブル流や、シリンダ軸と垂直
な面での旋回流であるスワール流が知られている。特開
平5−209582号公報には、タンブル流を生成可能
に構成したエンジンの吸気装置が開示されている。ここ
では、吸気通路を仕切壁によって二分し、低負荷用ポー
トと高負荷用ポートを形成する。そして、高負荷用ポー
ト側に制御弁(TGV)を設け、その開閉によりタンブ
ル流を形成している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな装置では、タンブル流生成用の制御弁をエンジンの
各気筒毎に配設する必要がある。また、全気筒の流れ挙
動を極力同じ状態に保つため、各制御弁の動作のバラツ
キを抑えると共に、全制御弁を同時に開閉制御しなけれ
ばならない。従って、流量や漏れ量管理のため、各制御
弁間の弁位置合わせが必要となるのみならず、弁開度位
置検出手段や、動作時間制御手段、駆動・保持力を確保
する手段などを付加する必要がある。すなわち、弁装置
以外にも、制御モータや、リンク機構、ウォームギア機
構、制御用の各種インターフェイスが必要となる。この
ため、装置が複雑で高価なものとなるという問題があっ
た。
【0005】また、前述のような装置では、吸気通路下
流のエンジン燃焼室に近い端部が、仕切壁によって低負
荷用と高負荷用のポートに分割されている。このため、
仕切壁の製造上の型抜き性や制御弁の組立・整備性の要
求から、この部分をインテークマニホルド本体とは別部
品とせざるを得ない。従って、2個のポートが分岐形成
された部品が吸気通路端部にボルト等によって締結され
る形となり、部品構造自体が複雑となるのみならず、部
品点数や装置組立工数が増加し、コストアップの一因と
なるという問題があった。
【0006】一方、従来の装置では、TGVの制御タイ
ミングやリンク機構の機械的装置のズレなどにより、気
筒間でバルブ開閉量や開閉タイミングに若干のズレが生
じることがあり、定期的な調整が必要とされていた。ま
た、従来の装置では、吸気通路下流のエンジン燃焼室に
近い端部にTGVが設けられているため、高負荷用・低
負荷用ポートの開閉制御を比較的高温な部位にて行うこ
とになる。従って、異物混入や、燃焼室からの高温燃焼
ガスの吹き返し汚れによる摩耗や部材の系時劣化の問題
があった。さらに、TGVが燃焼室に近い部位にあるた
め、万が一のバックファイヤ発生時に備えて、圧力を逃
がす工夫や、バルブ強度向上のため弁体厚を上げたり、
駆動モータ出力やシャフト強度の向上などの対策を施さ
なければならない。
【0007】本発明の目的は、簡単かつ安価な装置構成
にて、エンジン燃焼室内にタンブル流やスワール流など
の強制的なガス流動を生成し得るエンジンの吸気装置を
提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のエンジンの吸気
装置は、第1および第2の吸気弁を備えたエンジンの吸
気装置であって、前記第1の吸気弁と第1のバルブを介
して接続される第1の吸気通路と、前記第1の吸気通路
から前記第1のバルブの上流にて分岐し、第2のバルブ
を介して前記第2の吸気弁に接続される第2の吸気通路
とを有することを特徴とする。
【0009】本発明によれば、第1および第2の吸気通
路を介してエンジンに供給される空気量を第1および第
2のバルブにて制御し、エンジン燃焼室内にガス流動を
生成することができる。これにより、簡素でかつ安価な
構成にて、タンブル流やスワール流を生成でき、始動性
や燃費の向上、空燃比のリーン化による排ガス成分の改
善などが図られる。
【0010】また、前記エンジンの吸気装置において、
前記第2の吸気通路を、前記第1の吸気通路より細くか
つ長く形成しても良い。これにより、第1の吸気通路と
第2の吸気通路における吸入気体の体積効率を異ならせ
ることができ、エンジンの燃焼室内に効率良くガス流動
を生成できる。
【0011】さらに、前記第1のバルブと前記第2のバ
ルブを各々個別に制御し、前記エンジンの燃焼室内に、
前記第1および第2のバルブの開度に基づいてその強さ
が可変なガス流動を生成するようにしても良い。
【0012】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)以下、本発明の
実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は、
本発明の実施の形態1であるエンジンの吸気装置の構成
を示す説明図、図2は図1の吸気装置を適用したエンジ
ンの燃焼室近傍の構成を示す説明図である。当該実施の
形態1では、エンジン燃焼室内にタンブル流を生成する
よう構成された吸気装置について説明する。
【0013】図1において符号1はエンジンのシリンダ
ブロック、2はシリンダヘッドである。シリンダヘッド
2には、2つの吸気弁3a,3bと排気弁4a,4b(図
2参照)が設けられている。なお、図1には、エンジン
の1気筒分が示されており、当該エンジンには他に図示
しない気筒が複数(例えば3個)存在する。
【0014】シリンダブロック1内にはシリンダボア5
が形成されており、その中にはピストン6が摺動自在に
配置されている。シリンダボア5の上部には、ピストン
6の上面とシリンダヘッド2の下面とに囲まれた燃焼室
7が形成されている。燃焼室7の頂部にはインジェクタ
8が配設されている。そして、吸気弁3a,3bに本発
明による吸気装置10が接続されている。
【0015】当該吸気装置10には、高負荷用ポート1
1と低負荷用ポート12の2つの異なる吸気ポートが設
けられており、1吸気弁に対し1本の独立した吸気ポー
トが形成されている。高負荷用ポート11は、インテー
クマニホールドチャンバ13から各気筒へと分岐し、各
々吸気弁3aに接続されている。インテークマニホール
ドチャンバ13は、スロットルバルブ(第1のバルブ)
14を介して吸気ダクト15に接続されている。これに
より、吸気ダクト15からスロットルバルブ14を経
て、高負荷用ポート11、吸気弁3aに至る高負荷用吸
気通路(第1の吸気通路)16が形成される。なお、吸
気ダクト15の上流にはエアクリーナ17が配設されて
いる。
【0016】吸気ダクト15のスロットルバルブ14の
上流側からは、低負荷用ポート12を経て吸気弁3bに
至る低負荷用吸気通路(第2の吸気通路)18が分岐し
ている。低負荷用吸気通路18には、アイドルスピード
コントロールバルブ(第2のバルブ、以下、ISCバル
ブと略記する)19が介設されている。低負荷用吸気通
路18は、ISCバルブ19の下流にて各気筒へと分岐
しており、各々吸気弁3bに接続されている。
【0017】なお、高負荷用ポート11と低負荷用ポー
ト12は、インテークマニホールドチャンバ13と共に
一体化され、1部品内に2流路を有する形となってお
り、部品点数の削減が図られている。また、両ポート1
1,12のシリンダヘッド2の取付側開口部は、その開
口面が同一平面となるよう形成されており、エンジンと
の接続を容易化している。
【0018】スロットルバルブ14とISCバルブ19
は、EGiコントロールユニット20にて個別に制御さ
れる。スロットルバルブ14やISCバルブ19にはそ
れぞれ、弁開度を検出する開度センサが設けられてお
り、その検出信号はEGiコントロールユニット20に
送られる。EGiコントロールユニット20側では、こ
の検出信号やその他の運転条件に応じて、両バルブ1
4,19に制御信号を送出する。この信号に基づき各バ
ルブ14,19に設けられた弁駆動用のモータが作動
し、弁開度が適宜制御される。
【0019】低負荷用ポート12は、図1,2に示すよ
うに、高負荷用ポート11よりも細く長く形成されてい
る。換言すれば、高負荷用ポート11は、低負荷用ポー
ト12よりも太く短く形成されている。このように低負
荷用ポート12を細く長く生成するのは、吸気管として
の慣性効率、脈動効果を狙ったものであり、低回転、低
負荷時の体積効率を向上させるためである。また、高負
荷用ポート11を太く短く形成したのは、同様の理由に
より、高回転、高負荷時の体積効率を向上させるためで
ある。
【0020】低負荷用ポート12はさらに、燃焼室7の
上方略直角方向からシリンダヘッド2に接続されてい
る。低負荷用ポート12は、前述のように、高負荷用ポ
ート11より細く長く形成されており、しかも両ポート
11,12の上流にはISCバルブ19やスロットルバ
ルブ14が介設されている。つまり、吸気装置10で
は、各ポート11,12から燃焼室7内に流入する空気
量の比を、各バルブ14,19の開度によって適宜変え
ることができる。従って、低負荷用ポート12から燃焼
室7内にシリンダ軸線方向に向けて導入された空気は、
各ポート11,12からの空気流量差に応じて、燃焼室
7内にてタンブル流21を形成する。
【0021】次に、当該吸気装置10の作用について説
明する。まず、ISCバルブ19を閉じ、高負荷用ポー
ト11のみを使用すると、高負荷用吸気通路16によ
り、従来のエンジン同様、高速回転型の吸気系が形成さ
れる。すなわち、インテークマニホールドチャンバ13
から先の太く短い高負荷用ポート11を有効活用して、
高速回転に十分な空気を供給する。この際、当該吸気装
置10では、ポート内にTGVや仕切壁がなく、シリン
ダヘッド直前の吸気通路内に吸入空気の抵抗となる部材
が存在しない。従って、効率良くエンジンに空気を供給
できる。
【0022】一方、スロットルバルブ14を閉じ、低負
荷用ポート12のみを使用すると、低負荷用吸気通路1
8の細く長いポートにより、低速回転運転域の吸気系が
形成される。この場合も、シリンダヘッド直前の吸気通
路内に、TGVや仕切壁のような吸入空気の抵抗となる
部材が存在せず、エンジンに効率良く空気を供給でき
る。
【0023】また、低負荷用吸気通路18はタンブル流
生成・強化ポートとしても働き、低負荷用ポート12の
みの場合、燃焼室7内にはタンブル流21が発生する。
ここで、タンブル流21の強さ、すなわちガス流の速度
は、両ポート11,12から燃焼室7内に流入する空気
量の比によって変化する。すなわち、タンブル流21の
強さは、両バルブ14,19の開度比によって調節可能
であり、低負荷用ポート12のみを使用している場合に
は、ISCバルブ19の開度制御により調整できる。ま
た、ISCバルブ19を開いた状態でスロットルバルブ
14を開くと、低負荷用ポート12からの流入空気量比
率が下がり、タンブル流21を弱めることができる。
【0024】当該吸気装置10では、両バルブ14,1
9を個別に開度制御できるので、両ポート11,12か
らの流入空気量比を変化させることなく、各バルブ1
4,19の開度を調節することができる。すなわち、タ
ンブル流21の強さを変えることなく、エンジン全吸入
空気量を変えることができる。従って、広範囲な運転条
件にてリーンバーン運転が可能となり、燃費向上や排気
ガス成分の改善等を図ることが可能となる。
【0025】このように、本発明による吸気装置10で
は、従来、気筒数分設けられていたTGVを廃止すると
共に、仕切壁などの複雑な形状を有する部品を用いるこ
となく、タンブル流を発生させることができる。従っ
て、高価で複雑な制御装置を廃止し、ISCバルブ19
をTGVに代えて使用できるため、比較的簡素でかつ安
価な構成とすることが可能となる。
【0026】また、従来の装置では定期的な調整が必要
とされるところ、吸気装置10では、各ポート11,1
2の流量分配性さえ確保しておけば、両バルブ14,1
9の管理のみで足り、メンテナンス性の改善が図られ
る。さらに、吸気装置10では、比較的低温な上流部位
にバルブ14,19を配置できるため、吹き返しの燃焼
ガスの影響が少なく、耐熱処理や管理が容易となる。加
えて、バルブ14,19がエンジンから遠いため、対バ
ックファイヤ用の強度対策も大掛かりなものが必要とさ
れない。なお、当該吸気装置10では、故障により何れ
かの吸気通路16,18が使用不能となった場合でも、
故障していない側の吸気通路16,18を使用すること
でエンジン運転を確保することが可能である。
【0027】(実施の形態2)次に、本発明の実施の形
態2として、エンジン燃焼室内にスワール流を生成する
よう構成された吸気装置について説明する。図3は、本
発明の実施の形態2であるエンジンの吸気装置の構成を
示す説明図、図4は図3の吸気装置を適用したエンジン
の燃焼室近傍の構成を示す説明図である。
【0028】当該実施の形態2の吸気装置30は、その
基本構成は実施の形態1の吸気装置10と同様である。
従って、先の吸気装置10と同様の部材、部品等につい
ては同一の符号を付しその説明は省略する。
【0029】図3に示すように、吸気装置30において
も、高負荷用吸気通路16と低負荷用吸気通路18が設
けられている。図3においては、図1とは異なり、エン
ジンの構成を略し、各気筒に高負荷用ポート11と低負
荷用ポート12が接続されている様子が示されている。
なお、実施の形態1の吸気装置10も、図3と同様の構
成により各気筒に分岐されている。
【0030】当該吸気装置30では、図4に示すよう
に、低負荷用ポート12がシリンダヘッド2に側方から
接続されている。すなわち、低負荷用ポート12は、い
わゆるヘリカルポート形状となっており、低負荷用ポー
ト12から燃焼室7内にシリンダの径方向に向けて導入
された空気は、各ポート11,12からの空気流量差に
応じて、燃焼室7内にてスワール流31を形成する。
【0031】この場合も、高負荷用ポート11のみを使
用すると、高負荷用吸気通路16により、高速回転型の
吸気系が形成され、低負荷用ポート12のみを使用する
と、低負荷用吸気通路18により、低速回転運転域の吸
気系が形成される。この際、低負荷用吸気通路18はス
ワール流生成・強化ポートとしても働き、低負荷用ポー
ト12のみの場合、燃焼室7内にはスワール流31が発
生する。スワール流31の強さは、両バルブ14,19
の開度比によって調節可能である。また、両バルブ1
4,19の個別制御により、スワール流31の強さを変
えることなく、エンジン全吸入空気量を変え、広範囲な
運転条件にてリーンバーン運転を行うことができる。
【0032】吸気装置30においても、気筒数分設けら
れていたスワール流制御弁装置を廃止でき、スワール流
を生成可能なシステムを比較的簡素でかつ安価な構成に
より得ることができる。また、調整不可の封印等も不要
になり、メンテナンス性や、耐熱処理、対バックファイ
ヤ対策、装置故障のエンジン運転確保等においても、実
施の形態1と同様の利点がある。
【0033】なお、前述の吸気装置10,30では、過
給機付エンジンや、可変バルブタイミング(VVT)装
置、排気ガス再循環(EGR)システム、キャニスタパ
ージ通路、ブローバイガス再燃焼システム(PCV)等
を使用する場合、各ポート11,12内部に逆流、流入
するおそれがある。かかる流入空気は、タンブル流やス
ワール流を弱める原因となる。そこで、これに対して、
リード弁などのワンウエイバルブにより逆流防止を図っ
たり、流入量制御弁を設置したりしてその抑制を図るこ
とができる。また、圧力センサによりポート11,12
内の圧力検出を検出して、タンブル流やスワール流の強
度をフィードバック制御する補正処理も可能である。
【0034】以上、本発明者によってなされた発明を実
施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実
施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱し
ない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0035】たとえば、前述の実施の形態では、低負荷
用吸気通路18の流量制御弁としてISCバルブ19を
用いた例を示したが、ISCバルブ19に代えて、小流
量の電動スロットルバルブ等の制御弁を別途用いるよう
にしても良い。また、タンブル流やスワール流の強さ
は、バルブ14,19の開度比のみならず、両ポート1
1,12の空気流量比やポート内の圧力比によって制御
することも可能である。さらに、前述の例では、4気筒
のエンジンに当該吸気装置を適用した例を示したが、エ
ンジン気筒数がこれには限定されないのは言うまでもな
い。
【0036】
【発明の効果】本発明の吸気装置によれば、第1および
第2の吸気通路を介してエンジンに供給される空気量を
第1および第2のバルブにて制御したので、エンジン燃
焼室内にガス流動を生成することができる。これによ
り、簡素でかつ安価な構成にて、タンブル流やスワール
流を生成でき、始動性や燃費の向上、空燃比のリーン化
による排ガス成分の改善などが図られる。
【0037】また、第2の吸気通路を第1の吸気通路よ
り細くかつ長く形成したので、第1の吸気通路と第2の
吸気通路における吸入気体の体積効率を異ならせること
ができ、エンジンの燃焼室内に効率良くガス流動を生成
できる。
【0038】さらに、第1のバルブと第2のバルブを各
々個別に制御することにより、エンジンの燃焼室内に、
第1および第2のバルブの開度に基づいてその強さが可
変なガス流動を生成することができる。従って、例え
ば、ガス流の強さを変えることなく、エンジン全吸入空
気量を変えて広範囲な運転条件にてリーンバーン運転を
行うなど、多彩なエンジン制御形態を実現することが可
能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1であるエンジンの吸気装
置の構成を示す説明図である。
【図2】図1の吸気装置を適用したエンジンの燃焼室近
傍の構成を示す説明図である。
【図3】本発明の実施の形態2であるエンジンの吸気装
置の構成を示す説明図である。
【図4】図3の吸気装置を適用したエンジンの燃焼室近
傍の構成を示す説明図である。
【符号の説明】
3a 吸気弁(第1の吸気弁) 3b 吸気弁(第2の吸気弁) 10 吸気装置 11 高負荷用ポート 12 低負荷用ポート 14 スロットルバルブ(第1のバルブ) 16 高負荷用吸気通路(第1の吸気通路) 18 低負荷用吸気通路(第2の吸気通路) 19 ISCバルブ(第2のバルブ) 21 タンブル流 30 吸気装置 31 スワール流

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1および第2の吸気弁を備えたエンジ
    ンの吸気装置であって、 前記第1の吸気弁と第1のバルブを介して接続される第
    1の吸気通路と、 前記第1の吸気通路から前記第1のバルブの上流にて分
    岐し、第2のバルブを介して前記第2の吸気弁に接続さ
    れる第2の吸気通路とを有することを特徴とするエンジ
    ンの吸気装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のエンジンの吸気装置にお
    いて、前記第2の吸気通路は、前記第1の吸気通路より
    細くかつ長く形成されることを特徴とするエンジンの吸
    気装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載のエンジンの吸気
    装置において、前記第1のバルブと前記第2のバルブは
    各々個別に制御され、前記エンジンの燃焼室内には、前
    記第1および第2のバルブの開度に基づいてその強さが
    可変なガス流動が生成されることを特徴とするエンジン
    の吸気装置。
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