JP2002021084A - 土のう - Google Patents

土のう

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JP2002021084A
JP2002021084A JP2000203540A JP2000203540A JP2002021084A JP 2002021084 A JP2002021084 A JP 2002021084A JP 2000203540 A JP2000203540 A JP 2000203540A JP 2000203540 A JP2000203540 A JP 2000203540A JP 2002021084 A JP2002021084 A JP 2002021084A
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bag
sandbag
soil
wood chips
fertilizer
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Yasuyoshi Fujishima
泰良 藤嶋
Yukinobu Kimura
幸伸 木村
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Nisshoku Corp
Original Assignee
Nisshoku Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エネルギーコストをできるだけかけないで、
多くの木材チップを有効に利用することができるととも
に、軽量化を図ることが可能となる土のうを提供する。 【解決手段】 木材チップ1と土壌4とを袋5内に詰め
てなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、土のうに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、建設現場等で発生した木材チ
ップは、熱源として燃焼処理されたり、様々な資材に混
入されたりすることで有効利用されてきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、日本国内にお
いては、上述のようにして有効利用される木材チップは
限られており、残りの多くの木材チップは処分に困って
いるのが現状である。
【0004】一方、土壌が百パーセント詰められた一般
的な土のうは、その重量が約30kgもあることから、
このような重量大の土のうを、人力で持ち運んだり、積
み上げたりする作業は非常な重労働となり、また、この
ような作業には時間がかかり、ひいては工事期間が長く
なるという問題もあった。
【0005】本発明は上述の事柄に留意してなされたも
ので、その目的は、エネルギーコストをできるだけかけ
ないで、多くの木材チップを有効に利用することができ
るとともに、軽量化を図ることが可能となる土のうを提
供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の土のうは、木材チップと土壌とを袋内に詰
めてなる(請求項1)。
【0007】上記の構成により、エネルギーコストをで
きるだけかけないで、多くの木材チップを有効に利用す
ることができるとともに、軽量化を図ることが可能とな
る土のうを提供することができる。
【0008】また、本発明の土のうが、木材チップと窒
素肥料と土壌とを袋内に詰めてなるとしてもよく(請求
項2)、この場合には、木材チップの腐食時に木材チッ
プの周囲にある土壌から窒素が奪われ、土壌が窒素飢餓
の状態となることを防止することができ、さらには、前
記土壌を介して植物の育成を促進させることが可能とな
る。
【0009】さらに、前記木材チップと前記土壌とが隔
てられた状態で袋内に詰められているとしてもよく(請
求項3)、また、前記土壌が、前記木材チップおよび窒
素肥料から隔てられた状態で袋内に詰められているとし
てもよい(請求項4)。このような場合には、袋内にお
ける木材チップと土壌との相対的な位置関係を任意に設
定することが可能となり、特に本発明の土のうを植生に
用いる場合に好適である。すなわち、袋内の土壌に植物
種子を混入させて、植物の育成を図る場合には、土のう
の設置状態において、前記土壌を前記木材チップよりも
上方に位置させることが、植物育成の面からより効果的
であるという場合があり、木材チップと土壌との相対的
な位置関係を任意に設定できるようにしておくことで、
そのような要求に対応することが可能となるのである。
【0010】また、本発明の土のうが、木材チップが詰
められた子袋と、土壌とを親袋内に収容してなるとして
もよい(請求項5)。また、木材チップおよび窒素肥料
が詰められた子袋と、土壌とを親袋内に収容してなると
した場合には(請求項6)、木材チップの腐食時に木材
チップの周囲にある土壌から窒素が奪われ、土壌が窒素
飢餓の状態となることを防止することができ、さらに
は、前記土壌を介して植物の育成を促進させることが可
能となる。
【0011】また、前記子袋と親袋とが一体に形成され
ているとしてもよい(請求項7)。この場合には、子袋
と親袋とが別々であることから、何れか一方だけを紛失
するというおそれがなくなり、また、コストダウンを図
ることも可能となる。
【0012】また、土壌が詰められた第一収容部と、木
材チップが詰められた第二収容部とが、隣接した状態で
設けられているとしてもよく(請求項8)、土壌が詰め
られた第一収容部と、木材チップおよび窒素肥料が詰め
られた第二収容部とが、隣接した状態で設けられている
としてもよい(請求項9)。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施例を、図を
参照しながら説明する。図1は、本発明の第一実施例に
係る土のうDの構成を概略的に示す説明図であり、図2
は、前記土のうDの構成を概略的に示す斜視図である。
土のうDは、建設現場等から発生した木材チップ1およ
び肥料2が詰められた子袋3と、土壌4とを親袋5内に
収容してなり、詳述すると、子袋3内に木材チップ1と
肥料2とを混合した混合物6を詰めた後、子袋3を親袋
5内に収容し、子袋3の外側と親袋5の内側との間に形
成された空間に前記土壌4を収容することで形成され
る。
【0014】前記肥料2は、窒素肥料を含むものであ
り、窒素肥料単体であっても、窒素肥料に他の化学肥料
等を加えたものであってもよい。これらの肥料は、樹脂
コーティングされた遅効性肥料をその一部または全部に
使用することが望ましく、こうすると、木材チップ1の
腐食による窒素飢餓を長期にわたって防止することがで
き、植物の生育の阻害を防止するのみならず、生育の促
進を図ることができる。
【0015】前記土のうDは、例えば、設置される状
態、すなわち横に寝かせた状態で、横幅が30〜40c
m程度、長さが50〜60cm程度となるように形成さ
れる。
【0016】前記土のうDを植生を図る目的で使用する
場合には、前記土壌4内に植物種子(図示せず)を混入
させておけばよい。
【0017】なお、例えば、図1に示すように、複数の
土のうD,D…を積み重ねて設置する場合であって、各
土のうD内の土壌4に種子を混入して植物の生育を図る
場合には、土のうD,D…の設置状態において、土壌4
を親袋5内の一側(例えば上側)に寄せた状態とするこ
とが効果的である。そして、土のうDの設置時に、土壌
4が親袋5内の一側に寄った状態となるようにするため
には、土のうDの作成時において、子袋3を親袋5内に
収容した後、土壌4を親袋5内に収容する際に、前記親
袋5の土壌4を寄せたい側とは逆の側(以下、他側とい
う)の内面に前記子袋3を当接させた状態としておく
か、または親袋5の他側の内面に子袋3を適宜の手段
(例えば接着材等による接着や、線材等による結束・縫
製など)により固定しておけばよい。
【0018】図3は、本発明の第二実施例に係る土のう
2 の構成を概略的に示す斜視図である。なお、上記第
一実施例に示したものと同一構造の部材については、同
じ符号を付し、その説明を省略する。第二実施例の土の
うD2 は、上記第一実施例の土のうDに比して、木材チ
ップ1と肥料2とを隔離した状態で子袋3内に詰めてあ
る点で異なる。
【0019】すなわち、土のうD2 は、肥料2を肥料袋
2aに収容した状態で木材チップ1とともに子袋3内に
詰め、この子袋3を親袋5内に収容し、子袋3の外側と
親袋5の内側との間に形成された空間に前記土壌4を収
容することで形成される。
【0020】なお、前記肥料袋2aを、子袋3内の一側
に寄せたい場合には、上記第一実施例において示した、
子袋3を親袋5内の一側に寄せる手法を用いればよい。
【0021】図4は、本発明の第三実施例に係る土のう
3 の構成を概略的に示す斜視図である。なお、上記二
つの実施例に示したものと同一構造の部材については、
同じ符号を付し、その説明を省略する。第三実施例の土
のうD3 は、上記第二実施例の土のうD2 に比して、親
袋5内に土壌4とともに収容される子袋3が、二つとな
っている点で異なる。
【0022】すなわち、土のうD3 は、木材チップ1お
よび肥料袋2a内に収容された肥料2が詰められた子袋
3を二つ用意し、二つの子袋3,3を親袋5内に収容し
た後、二つの子袋3,3の外側と親袋5の内側との間に
形成された空間に前記土壌4を収容することで形成され
る。
【0023】なお、親袋5内に収容される子袋3の数
を、三つ以上としてもよい。
【0024】図5は、本発明の第四実施例に係る土のう
4 の構成を概略的に示す斜視図である。なお、上記三
つの実施例に示したものと同一構造の部材については、
同じ符号を付し、その説明を省略する。第四実施例の土
のうD4 は、上記第二実施例の土のうD2 に比して、前
記親袋5の内側に、種子7a,7a…が固定された種子
シート7が収容されている点で異なる。
【0025】すなわち、土のうD4 は、肥料2を肥料袋
2aに収容した状態で木材チップ1とともに子袋3内に
詰め、この子袋3を親袋5内に収容し、子袋3の外側と
親袋5の内側との間に形成された空間に、前記土壌4
と、種子7a,7a…が固定された種子シート7とを収
容することで形成される。
【0026】なお、前記種子シート7は、種子7a,7
a…がシートの片面にのみ固定されていても、両面に固
定されていてもよく、さらに、種子シート7に、種子7
aの他に、肥料、保水材、土壌改良材等を収容または接
着・固定するように構成してもよい。
【0027】また、前記種子シート7を、前記親袋5の
内面や子袋3の外面または内面に適宜の手段(例えば接
着材等による接着や、線材等による結束・縫製など)に
より固定しておいてもよい。その他、親袋5の内面や子
袋3の外面または内面に直接、接着剤を用いて種子7
a,7a…を固定・接着してもよく、さらに、種子7a
の他に、肥料、保水材、土壌改良材等を混合して親袋5
の内面や子袋3の外面または内面に直接、固定・接着し
てもよい。
【0028】図6は、本発明の第五実施例に係る土のう
5 の構成を概略的に示す斜視図である。なお、上記四
つの実施例に示したものと同一構造の部材については、
同じ符号を付し、その説明を省略する。第五実施例の土
のうD5 は、上記第二実施例の土のうD2 に比して、前
記子袋3と親袋5とを一体化してある点で異なる。
【0029】すなわち、土のうD5 は、親袋5の内側に
配置された状態の子袋3の一端と親袋5の一端とが適宜
の手段(例えば接着材等による接着や、線材等による結
束・縫製など)により連結されており、まず、子袋3内
に、木材チップ1と肥料袋2aに収容した状態の肥料2
とを詰め、その後、子袋3の外側と親袋5の内側との間
に形成された空間に、前記土壌4を収容することで形成
される。
【0030】なお、上記の構成からなる土のうD5 は、
子袋3の一端と親袋5の一端とが適宜の手段により連結
されているものであるが、土のうD5 は、このような構
成に限るものではなく、例えば、子袋3の一側面と親袋
5の一側面とが適宜の手段により連結されているという
構成を採用してもよい。また、上記の構成からなる土の
うD5 は、親袋5の内側に子袋3を配置した状態で一体
化しているが、土のうD5 は、このような構成に限るも
のではなく、例えば、子袋3を親袋5の外側に配置した
状態で、子袋3と親袋5とを一体化するようにしてもよ
い。
【0031】上記の構成からなる土のうD5 では、子袋
3と親袋5とが別々であることにより、何れか一方だけ
を紛失するというおそれがなくなり、また、子袋3を親
袋5の内側に収容するという作業を省くことができ、土
のうを製造する作業の効率化を図ることも可能となる。
【0032】図7は、本発明の第六実施例に係る土のう
6 の構成を概略的に示す斜視図である。なお、上記五
つの実施例に示したものと同一構造の部材については、
同じ符号を付し、その説明を省略する。第六実施例の土
のうD6 は、第一実施例の土のうDに比して、子袋3が
用いられていない点で異なる。
【0033】すなわち、土のうD6 は、前記子袋3を用
いずに、一側壁5aが袋状に形成された親袋5に、木材
チップ1、肥料2および土壌4等を詰めることで形成さ
れている。詳述すると、親袋5の内壁に囲まれて形成さ
れる空間を、前記土壌4を収容する第一収容部Aとする
とともに、親袋5の一側壁5aを袋状に形成し、この袋
状となった一側壁5aの内部に形成される空間を、木材
チップ1と肥料2とを混合した混合物6を収容する第二
収容部Bとしている。そして、前記第一収容部Aに土壌
4を収容するとともに、前記第二収容部Bに前記混合物
6を収容することで土のうD6 が形成されている。
【0034】なお、前記親袋5の一側壁5aを袋状とす
る方法としては、例えば、特願平3−341999号の
明細書、図面に記載の緑化用植生袋における袋収容部を
形成する方法を用いることができる。そして、このよう
に形成された親袋5aの一側壁は、親袋5の外面の一部
となる外側壁5bと、親袋5の内側に位置する内側壁5
cとからなる袋状となっている。
【0035】上記の構成からなる土のうD6 では、一つ
の袋(親袋5)の内部に、土壌4を収容する第一収容部
Aと、木材チップ1および肥料2を収容する第二収容部
Bとが、隔離壁としての役割を果たす前記内側壁5cを
介して、隣接した状態で設けられている。
【0036】なお、上記土のうD6 において、前記第一
収容部Aおよび第二収容部Bは、ともに、一つずつ設け
られるものに限らず、いずれか一方または両方を、複数
設けるようにしてもよい。
【0037】上記の構成からなる土のうD6 は、前記子
袋3を用いずに、一側壁5aが袋状に形成された親袋5
に、木材チップ1、肥料2および土壌4等を詰めること
で形成されているが、このような構成に代えて、土のう
6 を以下のように形成してもよい。すなわち、土のう
6 を、前記子袋3を用いずに、一側壁の外面(または
内面)にシート体(図示せず)が固定された親袋5に、
木材チップ1、肥料2および土壌4等を詰めることで形
成するのである。
【0038】上記の土のうD6 の変形例を詳述すると、
親袋5の内壁に囲まれて形成される空間を、前記土壌4
を収容する第一収容部Aとするとともに、前記親袋5の
外面に、親袋5の外面の一部を覆うことが可能なシート
体(図示せず)を適宜の手段(例えば接着材等による接
着や、線材等による結束・縫製など)により固定して、
親袋5の外面とシート体との間に形成される空間を第二
収容部Bとすることで、土のうD6 を構成してもよい。
この場合には、前記シート体が固定された部分に対応す
る親袋5の一側壁部分が、土壌4を収容する第一収容部
Aと、木材チップ1および肥料2を収容する第二収容部
Bとを隔離する隔離壁としての役割を果たすようにな
る。
【0039】なお、前記シート体を、前記親袋5の外面
に固定せずに、親袋5の内面に固定してもよい。この場
合には、前記第二収容部Bは、親袋5の外側ではなく、
内側に形成されることになる。
【0040】また、前記シート体は、親袋5の一側壁の
外面または内面に固定されるものに限られず、例えば、
親袋5の一面側にシート体の一端を固定し、親袋5の他
面側にシート体の他端を固定するようにしてもよい。
【0041】また、上記土のうD6 の変形例において、
前記第一収容部Aおよび第二収容部Bは、ともに、一つ
ずつ設けられるものに限らず、いずれか一方または両方
を、複数設けるようにしてもよい。このように構成する
場合には、例えば、前記シート体を複数用いればよい。
【0042】上記の構成からなる土のうD6 では、子袋
3と親袋5とが別々であることにより、何れか一方だけ
を紛失するというおそれがなくなり、また、子袋3を親
袋5の内側に収容するという作業を省くことができるこ
とから、土のうを製造する作業の効率化を図ることも可
能となり、さらに、子袋3を用いないことにより、コス
トダウンを図ることもできる。
【0043】図8(A)は、本発明の第七実施例に係る
土のうD7 の施工例を概略的に示す斜視図であり、図8
(B)は、前記土のうD7 の構成を概略的に示す分解斜
視図である。なお、上記六つの実施例に示したものと同
一構造の部材については、同じ符号を付し、その説明を
省略する。第七実施例の土のうD7 は、第一実施例の土
のうDに比して、長細く形成されている点で異なる。
【0044】前記土のうD7 は、ほぼ円柱形状であり、
縦断面の直径が15〜20cm程度、長さが100〜1
50cm程度となるように形成される。なお、土のうD
7 の形状は、円柱形状に限るものではなく、例えば角柱
形状などの多角柱形状などでもよい。
【0045】なお、前記親袋5を補強するために、親袋
5の内面または外面に沿わせて、例えば網状の補強体8
を設けてもよい。
【0046】上記の構成からなる土のうD7 は、例え
ば、図8(A)に示すように、数段積み重ねた状態で、
杭9などの固定部材により固定されて施工される。
【0047】上記の構成からなる第一〜第七実施例の土
のう(以下、本発明の土のうという)では、エネルギー
コストをできるだけかけないで、多くの木材チップ1を
有効に利用することができる。
【0048】また、一般の土壌4よりも格段に軽い木材
チップ1を詰めて土のうを形成してあることから、土壌
4の使用量が減るとともに、土のう自体の軽量化が図ら
れる。そして、土のうの軽量化によって、土のうを人力
で持ち運んだり、積み上げたりする作業にかかる負担が
少なくなるなど施工性が向上し、また、前記のような作
業にかかる時間、ひいては工事期間が短くなる。
【0049】さらに、木材チップ1は、一般の土壌4よ
りも保水性が良いため、土のうの保水性を向上させるこ
とができる。
【0050】また、土のう内に木材チップ1と土壌4と
を収容しただけでは、木材チップ1の腐食時には窒素が
消費されることから、木材チップ1の腐食に伴って木材
チップ1の周囲において窒素が欠乏し、木材チップ1の
周囲の土壌4が窒素飢餓の状態に陥るおそれがあるが、
本発明の土のうでは、木材チップ1とともに窒素肥料を
収容していることから、木材チップ1の周囲の土壌4が
窒素飢餓の状態となることを防止することができ、さら
には、前記土壌4を介して植物の育成を促進させること
が可能となる。なお、上述したように、窒素肥料を含む
肥料2の一部または全部を、樹脂コーティングされた遅
効性肥料とすれば、木材チップ1の腐食による窒素飢餓
を長期にわたって防止することができ、植物の生育の阻
害を防止するのみならず、生育の促進を図ることができ
るという効果が長期間持続することとなる。
【0051】さらに、本発明の土のうは、その用途や使
用場所等に応じて、長さ、大きさ、強度、腐食性などを
任意で変更することができ、汎用性のあるものとなって
いる。
【0052】なお、上記第一実施例に示した「木材チッ
プ1と肥料2とを隔てずに、両者を混合して混合物6と
して子袋3内に詰める」という構成を、上記第三〜第五
実施例の土のうに適用してもよい。
【0053】また、上記第二実施例に示した「子袋3内
において、木材チップ1と肥料2とを隔てる構成、すな
わち肥料2を肥料袋2a内に収容した状態で木材チップ
1とともに子袋3に詰める」という構成を、上記第六お
よび第七実施例の土のうに適用してもよい。
【0054】また、上記第三実施例に示した「複数の子
袋3,3…を親袋5内に収容する」という構成を、上記
第一および第四〜第七実施例の土のうに適用してもよ
い。なお、第六実施例に適用した場合には、前記親袋5
の一側壁5aが複数形成されることになる。
【0055】また、上記第四実施例に示した「種子シー
ト7」、または、「種子7a,7a…を親袋5の内面や
子袋3の外面または内面に直接固定・接着する」という
構成を、上記第一、第三および第五〜第七実施例の土の
うに用いてもよく、上記第四実施例に示した「種子7a
の他に、肥料、保水材、土壌改良材等を混合して親袋5
の内面や子袋3の外面または内面に直接固定・接着す
る」という構成を、上記第一、第三および第五〜第七実
施例の土のうに用いてもよい。
【0056】また、上記第五実施例に示した「子袋3と
親袋5とを一体化する」という構成を、上記第一、第
三、第四および第七実施例の土のうに適用してもよい。
【0057】また、上記第六実施例に示した「子袋3を
用いずに、一側壁5aが袋状に形成された親袋5に、木
材チップ1、肥料2および土壌4等を詰めることで土の
うを形成する」という構成、または、「子袋3を用いず
に、一側壁の外面または内面にシート体が固定された親
袋5に、木材チップ1、肥料2および土壌4等を詰める
ことで土のうを形成する」という構成を、第一〜第五お
よび第七実施例の土のうに適用してもよい。
【0058】また、上記第七実施例に示した「土のうを
細長く形成する」という構成を、上記第一〜第六実施例
の土のうに適用してもよい。
【0059】さらに、上記第一〜第五および第七実施例
の土のうでは、子袋3内に木材チップ1と肥料2とを詰
め、子袋3の外側と親袋5の内側との間の空間に土壌4
を収容する構成を採用しているが、このような構成に限
るものではなく、例えば、前記子袋3内に土壌4を詰
め、子袋3の外側と親袋5の内側との間の空間に木材チ
ップ1および肥料2を収容する構成としてもよい。
【0060】また、上記第六実施例の土のうでは、第一
収容部A内に土壌4を収容し、第二収容部B内に木材チ
ップ1と肥料2とを収容する構成を採用しているが、こ
のような構成に限るものではなく、例えば、前記第一収
容部A内に木材チップ1と肥料2とを収容し、前記第二
収容部B内に土壌4を収容する構成としてもよい。
【0061】また、上記第一〜第七実施例の土のうにお
いて用いる土壌4および種子は、市販されているもの等
でもよいが、施工しようとする現場の表土をそのまま用
いてもよく、この場合には、土のうに充填しようとする
土壌4等を現場にまで運搬する必要がなくなり、コスト
ダウンを図ることが可能となるとともに、その現場にあ
る植物を復元することができ、生態系をいたずらに壊す
というおそれがなく、環境の面で非常に好ましい効果が
期待できる。
【0062】また、上記第一〜第五および第七実施例の
土のうにおいて、前記肥料2を、木材チップ1とともに
子袋3内に詰めるという構成に代えて、例えば、肥料2
を肥料袋2a内に収容した状態で、子袋3の外側と親袋
5の内側との間の空間に収容するようにしてもよい。さ
らに、肥料2を肥料袋2aに収容した場合に、用意する
肥料袋2aの数は、子袋3と同数でもよいが、子袋3の
数より多くても少なくてもよい。
【0063】また、上記第六実施例の土のうにおいて、
前記肥料2を、木材チップ1とともに第二収容部B内に
収容するという構成に代えて、例えば、肥料2を肥料袋
2a内に収容した状態で、第一収容部A内に収容するよ
うにしてもよい。さらに、肥料2を肥料袋2aに収容し
た場合に、用意する肥料袋2aの数は、第一収容部Aま
たは第二収容部Bと同数でもよいが、第一収容部Aまた
は第二収容部Bの数より多くても少なくてもよい。
【0064】また、図8(A)に示すように、本発明の
土のう(例えば、第七実施例の土のうD7 。尚、その他
の実施例のものを用いてもよいことは勿論である。)
を、多段に積み重ねて土留材として施工すれば、例え
ば、この土留材の内側(山側)に盛土をしてこれを植栽
基盤とすることで、樹木の植栽をすることができる。
【0065】また、法面に対して、本発明の複数の土の
う(例えば、第七実施例の土のうD 7 。尚、その他の実
施例のものを用いてもよいことは勿論である。)を、ほ
ぼ等高線に沿うように並べて設置することで形成される
例えば一段からなる土留材を、等高線と垂直な方向に適
宜に間隔(例えば、0.5〜2.0m)をあけて設置
し、この上から法面全体に、植物種子や土壌改良材など
が混合された緑化を図るための生育基盤材を吹き付けた
場合には、前記複数の土留材は、堰止材として機能し、
生育基盤材の流失を防止して、確実な法面緑化を図るこ
とが可能となる。
【0066】さらに、本発明の土のう(例えば、第一実
施例の土のうD。尚、その他の実施例のものを用いても
よいことは勿論である。)を、例えば厚さが3〜15c
mで一辺が1.0〜2.0mの偏平なマット状に形成
し、図9に示すように、法面上においてモルタル又はコ
ンクリートにより断面矩形状に形成されるとともに平面
視が格子状に形成された法枠F内に敷設してこれを植栽
基盤とすることで、樹木の植栽をすることができる。
【0067】また、本発明の土のう(例えば、第一実施
例の土のうD。尚、その他の実施例のものを用いてもよ
いことは勿論である。)を、例えば厚さが3〜15c
m、幅が40〜100cm、長さが1.0〜2.0mの
偏平なマット状に形成し、図10に示すように、杭9な
どの固定部材により固定されて施工される土留材(土留
柵)として用い、例えば、この土留材の内側(山側)に
盛土をしてこれを植栽基盤とすることで、樹木の植栽を
することができる。
【0068】
【発明の効果】以上説明したような構成からなる本発明
によって、エネルギーコストをできるだけかけないで、
より多くの木材チップを有効に利用することができると
ともに、軽量化を図ることが可能となる土のうを提供す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例に係る土のうの構成を概略
的に示す説明図である。
【図2】上記実施例の構成を概略的に示す斜視図であ
る。
【図3】本発明の第二実施例に係る土のうの構成を概略
的に示す斜視図である。
【図4】本発明の第三実施例に係る土のうの構成を概略
的に示す斜視図である。
【図5】本発明の第四実施例に係る土のうの構成を概略
的に示す斜視図である。
【図6】本発明の第五実施例に係る土のうの構成を概略
的に示す斜視図である。
【図7】本発明の第六実施例に係る土のうの構成を概略
的に示す斜視図である。
【図8】(A)は、本発明の第七実施例に係る土のうの
施工例を概略的に示す斜視図であり、(B)は、上記実
施例の構成を概略的に示す分解斜視図である。
【図9】本発明の土のうをマット状とし、かつ法枠内に
敷設する構成を概略的に示す斜視図である。
【図10】本発明の土のうをマット状とし、かつ土留材
として用いる構成を概略的に示す斜視図である。
【符号の説明】
1…木材チップ、4…土壌、5…親袋、D…土のう。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 木材チップと土壌とを袋内に詰めてなる
    土のう。
  2. 【請求項2】 木材チップと窒素肥料と土壌とを袋内に
    詰めてなる土のう。
  3. 【請求項3】 前記木材チップと前記土壌とが隔てられ
    た状態で袋内に詰められている請求項1または2に記載
    の土のう。
  4. 【請求項4】 前記土壌が、前記木材チップおよび窒素
    肥料から隔てられた状態で袋内に詰められている請求項
    2に記載の土のう。
  5. 【請求項5】 木材チップが詰められた子袋と、土壌と
    を親袋内に収容してなる土のう。
  6. 【請求項6】 木材チップおよび窒素肥料が詰められた
    子袋と、土壌とを親袋内に収容してなる土のう。
  7. 【請求項7】 前記子袋と親袋とが一体に形成されてい
    る請求項5または6に記載の土のう。
  8. 【請求項8】 土壌が詰められた第一収容部と、木材チ
    ップが詰められた第二収容部とが、隣接した状態で設け
    られている土のう。
  9. 【請求項9】 土壌が詰められた第一収容部と、木材チ
    ップおよび窒素肥料が詰められた第二収容部とが、隣接
    した状態で設けられている土のう。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2006084358A1 (en) * 2005-02-08 2006-08-17 Deltalok Inc. Sandbag wall system with untied sandbags
JP2016223139A (ja) * 2015-05-29 2016-12-28 矢野間 敬男 地盤改良体およびそれを用いた液状化被害低減工法

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