JP2002021057A - 畦畔及びその形成方法 - Google Patents
畦畔及びその形成方法Info
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- JP2002021057A JP2002021057A JP2000212274A JP2000212274A JP2002021057A JP 2002021057 A JP2002021057 A JP 2002021057A JP 2000212274 A JP2000212274 A JP 2000212274A JP 2000212274 A JP2000212274 A JP 2000212274A JP 2002021057 A JP2002021057 A JP 2002021057A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 十分な強度を有する畦畔を低コストで形成す
ることができ、また、用水の浸入や浸出も防止可能な畦
畔及びその形成方法を提供する。 【解決手段】 水田の畦畔設置部に所定間隔で設置され
る支持材20と、該支持材に支持されて畦畔長手方向両
側に対向して設置される一対の連結材30と、該連結材
を覆うように設けられる畦畔材40とを備え、該畦畔材
40は、前記連結材の外面に沿う側板部41と、両側板
部の上端を連結する天板部42と、該天板部の下面両側
縁部に前記連結材の上端が嵌合する上部嵌合部43とを
有し、前記支持材20は、底板部の上面両側縁部に前記
連結材の下端が嵌合する下部嵌合部22を有している。
ることができ、また、用水の浸入や浸出も防止可能な畦
畔及びその形成方法を提供する。 【解決手段】 水田の畦畔設置部に所定間隔で設置され
る支持材20と、該支持材に支持されて畦畔長手方向両
側に対向して設置される一対の連結材30と、該連結材
を覆うように設けられる畦畔材40とを備え、該畦畔材
40は、前記連結材の外面に沿う側板部41と、両側板
部の上端を連結する天板部42と、該天板部の下面両側
縁部に前記連結材の上端が嵌合する上部嵌合部43とを
有し、前記支持材20は、底板部の上面両側縁部に前記
連結材の下端が嵌合する下部嵌合部22を有している。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、畦畔及びその形成
方法に関し、詳しくは、水田の圃場を所定の大きさに区
画する畦畔の構造及びその形成方法に関する。
方法に関し、詳しくは、水田の圃場を所定の大きさに区
画する畦畔の構造及びその形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】一般
に、畦畔は、土を所定形状に盛上げて形成されている
が、このような畦畔は、崩壊し易く、畦畔を通して用水
が隣の区画から浸入したり、逆に浸出したりすることが
あり、特に、ねずみ,ざりがに等の小動物が穴をあけた
りすると、用水の流出や畦畔の崩壊が容易に発生する。
に、畦畔は、土を所定形状に盛上げて形成されている
が、このような畦畔は、崩壊し易く、畦畔を通して用水
が隣の区画から浸入したり、逆に浸出したりすることが
あり、特に、ねずみ,ざりがに等の小動物が穴をあけた
りすると、用水の流出や畦畔の崩壊が容易に発生する。
【0003】また、土を盛上げる代わりに、プラスチッ
クを畦畔状に形成したプラスチック製畦畔を使用するこ
とも提案されているが、畦畔部及び支持部が共に連続し
ているため、材料費や工事費が高くなり、コスト的な問
題があった。
クを畦畔状に形成したプラスチック製畦畔を使用するこ
とも提案されているが、畦畔部及び支持部が共に連続し
ているため、材料費や工事費が高くなり、コスト的な問
題があった。
【0004】そこで本発明は、十分な強度を有するプラ
スチック製畦畔を低コストで形成することができ、ま
た、用水の浸入や浸出も防止可能な畦畔及びその形成方
法を提供することを目的としている。
スチック製畦畔を低コストで形成することができ、ま
た、用水の浸入や浸出も防止可能な畦畔及びその形成方
法を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の畦畔は、水田の畦畔設置部に所定間隔で設
置される支持材と、該支持材に支持されて畦畔長手方向
両側に対向して設置される一対の連結材と、該連結材を
覆うように設けられる畦畔材とを備え、該畦畔材は、前
記連結材の外面に沿う側板部と、両側板部の上端を連結
する天板部と、該天板部の下面両側縁部に前記連結材の
上端が嵌合する上部嵌合部とを有し、前記支持材は、底
板部の上面両側縁部に前記連結材の下端が嵌合する下部
嵌合部を有していることを特徴としている。
め、本発明の畦畔は、水田の畦畔設置部に所定間隔で設
置される支持材と、該支持材に支持されて畦畔長手方向
両側に対向して設置される一対の連結材と、該連結材を
覆うように設けられる畦畔材とを備え、該畦畔材は、前
記連結材の外面に沿う側板部と、両側板部の上端を連結
する天板部と、該天板部の下面両側縁部に前記連結材の
上端が嵌合する上部嵌合部とを有し、前記支持材は、底
板部の上面両側縁部に前記連結材の下端が嵌合する下部
嵌合部を有していることを特徴としている。
【0006】さらに、本発明の畦畔は、前記連結材の上
端と前記畦畔材の上部嵌合部との間に上部が挟み込ま
れ、下部が畦畔に沿うように地中に埋設される止水シー
トを備えていること、前記支持材の底板部下面に、杭状
凸部が設けられていることを特徴としている。
端と前記畦畔材の上部嵌合部との間に上部が挟み込ま
れ、下部が畦畔に沿うように地中に埋設される止水シー
トを備えていること、前記支持材の底板部下面に、杭状
凸部が設けられていることを特徴としている。
【0007】また、本発明の畦畔の形成方法は、水田の
畦畔設置部に、底板部の上面両側縁部に連結材の下端が
嵌合する下部嵌合部を備えた支持材を所定間隔で設置す
る工程と、該支持材の前記下部嵌合部に畦畔長手方向両
側に対向して設置される一対の連結材の下端をそれぞれ
嵌合させる工程と、該一対の連結材間の一部又は全体に
充填材を充填する工程と、一対の連結材の上方から、連
結材の外面に沿う側板部と、両側板部の上端を連結する
天板部と、該天板部の下面両側縁部に前記連結材の上端
が嵌合する上部嵌合部とを有する畦畔材を被着する工程
とを順次行うことを特徴としている。
畦畔設置部に、底板部の上面両側縁部に連結材の下端が
嵌合する下部嵌合部を備えた支持材を所定間隔で設置す
る工程と、該支持材の前記下部嵌合部に畦畔長手方向両
側に対向して設置される一対の連結材の下端をそれぞれ
嵌合させる工程と、該一対の連結材間の一部又は全体に
充填材を充填する工程と、一対の連結材の上方から、連
結材の外面に沿う側板部と、両側板部の上端を連結する
天板部と、該天板部の下面両側縁部に前記連結材の上端
が嵌合する上部嵌合部とを有する畦畔材を被着する工程
とを順次行うことを特徴としている。
【0008】さらに、本発明の畦畔の形成方法は、前記
充填材を充填する工程の前又は後に、前記連結材の上端
に止水シートの上部を係止させるとともに、止水シート
の下部を畦畔に沿った地中に埋設する工程を行うことを
特徴とし、また、前記支持材を所定間隔で設置する工程
で、該支持材を貫通する杭によって支持材を畦畔設置部
に固定する工程を行うことを特徴としている。
充填材を充填する工程の前又は後に、前記連結材の上端
に止水シートの上部を係止させるとともに、止水シート
の下部を畦畔に沿った地中に埋設する工程を行うことを
特徴とし、また、前記支持材を所定間隔で設置する工程
で、該支持材を貫通する杭によって支持材を畦畔設置部
に固定する工程を行うことを特徴としている。
【0009】
【発明の実施の形態】図1乃至図4は、本発明の畦畔の
一形態例を示すもので、図1は埋め戻し前の畦畔の状態
を示す断面図、図2は一部を省略した正面図、図3は分
解斜視図、図4は組付け状態を示す一部断面斜視図であ
る。この畦畔10は、水田の畦畔設置部に設置される支
持材20と、該支持材20に支持される一対の連結材3
0と、該連結材30を覆うように設けられる畦畔材40
と、一方の連結材30に係止した止水シート50と、連
結材30間に充填される充填材60とにより形成されて
いる。
一形態例を示すもので、図1は埋め戻し前の畦畔の状態
を示す断面図、図2は一部を省略した正面図、図3は分
解斜視図、図4は組付け状態を示す一部断面斜視図であ
る。この畦畔10は、水田の畦畔設置部に設置される支
持材20と、該支持材20に支持される一対の連結材3
0と、該連結材30を覆うように設けられる畦畔材40
と、一方の連結材30に係止した止水シート50と、連
結材30間に充填される充填材60とにより形成されて
いる。
【0010】前記支持材20は、地面上に設置される方
形の底板部21と、該底板部21の上面両側縁部に設け
られて前記連結材30の下端が嵌合する下部嵌合部22
と、底板部21の下面から突出した杭状凸部23とを有
しており、前記下部嵌合部22は、底板部21上面から
上方に突出した内外一対の突片24,25により形成さ
れている。
形の底板部21と、該底板部21の上面両側縁部に設け
られて前記連結材30の下端が嵌合する下部嵌合部22
と、底板部21の下面から突出した杭状凸部23とを有
しており、前記下部嵌合部22は、底板部21上面から
上方に突出した内外一対の突片24,25により形成さ
れている。
【0011】前記連結材30は、内部に空洞部31を有
する板状成形品であって、基本的には、図2に示すよう
に、隣接する前記支持材20に掛け渡されるようにして
設置される。
する板状成形品であって、基本的には、図2に示すよう
に、隣接する前記支持材20に掛け渡されるようにして
設置される。
【0012】前記畦畔材40は、前記連結材30の外面
にそれぞれ沿うように設けられた側板部41と、両側板
部41の上端同士を連結する天板部42と、該天板部4
2の下面両側縁部に設けられて前記連結材30の上端が
嵌合する上部嵌合部43とを有する逆U字状で、連結材
30より短い寸法に形成されている。前記上部嵌合部4
3は、天板部42の下面所定位置から下方に突出した突
片44と側板部41との間に形成されており、また、側
板部41の下端45は、外側に開いた斜面で形成されて
いる。
にそれぞれ沿うように設けられた側板部41と、両側板
部41の上端同士を連結する天板部42と、該天板部4
2の下面両側縁部に設けられて前記連結材30の上端が
嵌合する上部嵌合部43とを有する逆U字状で、連結材
30より短い寸法に形成されている。前記上部嵌合部4
3は、天板部42の下面所定位置から下方に突出した突
片44と側板部41との間に形成されており、また、側
板部41の下端45は、外側に開いた斜面で形成されて
いる。
【0013】これらの各部材20,30,40は、塩化
ビニルや各種オレフィン系合成樹脂、FRP、レジコ
ン、発泡スチロール、あるいは金属と合成樹脂との複合
材等により形成されており、注入成形、押出成形、射出
成形、押出注入成形又は押出注入型プレス成形等の適宜
な成形方法で成形することができる。また、各部材の厚
さは、畦畔10に求められる強度に応じて決定される
が、通常は、5〜30mm程度が適当である。高さや幅
は、任意に設定することができるが、通常は、高さ,幅
共に10〜100cm程度が適当であり、特に、高さが
30〜50cm、幅が20〜40cmの範囲が好まし
い。
ビニルや各種オレフィン系合成樹脂、FRP、レジコ
ン、発泡スチロール、あるいは金属と合成樹脂との複合
材等により形成されており、注入成形、押出成形、射出
成形、押出注入成形又は押出注入型プレス成形等の適宜
な成形方法で成形することができる。また、各部材の厚
さは、畦畔10に求められる強度に応じて決定される
が、通常は、5〜30mm程度が適当である。高さや幅
は、任意に設定することができるが、通常は、高さ,幅
共に10〜100cm程度が適当であり、特に、高さが
30〜50cm、幅が20〜40cmの範囲が好まし
い。
【0014】前記止水シート50は、塩化ビニルや各種
ポリオレフィン系合成樹脂等により形成された長尺シー
トであって、幅寸法は50〜150cm程度、厚さは
0.2〜1.0mm程度のものが好適である。この止水
シート50の地中への埋設寸法は、土質や施工条件に応
じて適宜に設定することができるが、通常は、20〜4
0cm程度、一般的な平坦な水田では30cm程度が適
当であり、棚田等では、田面の高低差に応じて幅広のも
のを使用し、埋設深さを大きくすることが好ましい。ま
た、止水シート50は、畦畔10の一側方にのみ設けれ
ば十分であるが、両側に設けてもよい。
ポリオレフィン系合成樹脂等により形成された長尺シー
トであって、幅寸法は50〜150cm程度、厚さは
0.2〜1.0mm程度のものが好適である。この止水
シート50の地中への埋設寸法は、土質や施工条件に応
じて適宜に設定することができるが、通常は、20〜4
0cm程度、一般的な平坦な水田では30cm程度が適
当であり、棚田等では、田面の高低差に応じて幅広のも
のを使用し、埋設深さを大きくすることが好ましい。ま
た、止水シート50は、畦畔10の一側方にのみ設けれ
ば十分であるが、両側に設けてもよい。
【0015】前記充填材60は、その重量によって施工
後の畦畔10の移動を防止するという作用を有してい
る。この充填材60には、通常の土砂を用いることがで
きるが、畦畔残土やセメント等を用いることもできる。
後の畦畔10の移動を防止するという作用を有してい
る。この充填材60には、通常の土砂を用いることがで
きるが、畦畔残土やセメント等を用いることもできる。
【0016】図5乃至図7は、畦畔10を形成する手順
の一例を示すもので、図5は支持材20を設置した状
態、図6は連結材30を設置して充填材60としての土
砂を充填した状態、図7はシート埋設溝51を形成して
止水シート50を設置した状態をそれぞれ示している。
の一例を示すもので、図5は支持材20を設置した状
態、図6は連結材30を設置して充填材60としての土
砂を充填した状態、図7はシート埋設溝51を形成して
止水シート50を設置した状態をそれぞれ示している。
【0017】まず、第1の工程は、図5に示すように、
水田における畦畔設置部に支持材20を所定間隔で設置
する工程である。このとき、支持材20を強く押し込ん
で底板部21の下面の杭状凸部23を地面(田面)70
に突き刺すようにすることにより、支持材20の位置決
めを確実に行うことができる。また、畦畔長さ方向に隣
接する支持材20同士の間隔は、連結材30の端部が支
持材20の中央に位置するように設定する。また、底板
部21に通孔を形成しておき、この通孔を通して適当数
の杭を打ち込んで支持材20を固定するようにしてもよ
い。この場合、杭状凸部23を省略することもできる。
なお、畦畔設置部は、田面と面一であってもよいが、図
に示すように、畦畔設置溝71を形成しておくことが好
ましい。
水田における畦畔設置部に支持材20を所定間隔で設置
する工程である。このとき、支持材20を強く押し込ん
で底板部21の下面の杭状凸部23を地面(田面)70
に突き刺すようにすることにより、支持材20の位置決
めを確実に行うことができる。また、畦畔長さ方向に隣
接する支持材20同士の間隔は、連結材30の端部が支
持材20の中央に位置するように設定する。また、底板
部21に通孔を形成しておき、この通孔を通して適当数
の杭を打ち込んで支持材20を固定するようにしてもよ
い。この場合、杭状凸部23を省略することもできる。
なお、畦畔設置部は、田面と面一であってもよいが、図
に示すように、畦畔設置溝71を形成しておくことが好
ましい。
【0018】第2の工程は、図6に示すように、隣接し
て設置した支持材20の下部嵌合部22に連結材30の
両端部をそれぞれ嵌合させた後、連結材30の間に充填
材(土砂)60を充填する工程である。このとき、連結
材30の下端を支持材20の下部嵌合部22に差込んで
嵌合させることにより、支持材20に対して連結材30
を所定位置に確実に固定することができる。なお、支持
材20と連結材30、連結材30同士は、特に接合する
必要はないが、接着等により直接接合してもよく、適宜
な連結材を使用してネジ止めや接着等により接合するこ
ともできる。
て設置した支持材20の下部嵌合部22に連結材30の
両端部をそれぞれ嵌合させた後、連結材30の間に充填
材(土砂)60を充填する工程である。このとき、連結
材30の下端を支持材20の下部嵌合部22に差込んで
嵌合させることにより、支持材20に対して連結材30
を所定位置に確実に固定することができる。なお、支持
材20と連結材30、連結材30同士は、特に接合する
必要はないが、接着等により直接接合してもよく、適宜
な連結材を使用してネジ止めや接着等により接合するこ
ともできる。
【0019】また、充填材60の充填に際しては、充填
材60の圧力によって連結材30が外方に開かないよう
に、連結材30の上方を適当な間隔で設けた開き防止金
具61で保持して行うことが好ましい。さらに、適宜に
転圧を行うことにより、充填材60を連結材30内に確
実に充填することができる。なお、連結材30間には、
必要に応じて給排水用の配管を通しておくこともでき、
充填材60の充填量は任意であり、連結材30間の全体
に充填するようにしてもよく、一部にのみ充填するよう
にしてもよい。
材60の圧力によって連結材30が外方に開かないよう
に、連結材30の上方を適当な間隔で設けた開き防止金
具61で保持して行うことが好ましい。さらに、適宜に
転圧を行うことにより、充填材60を連結材30内に確
実に充填することができる。なお、連結材30間には、
必要に応じて給排水用の配管を通しておくこともでき、
充填材60の充填量は任意であり、連結材30間の全体
に充填するようにしてもよく、一部にのみ充填するよう
にしてもよい。
【0020】第3の工程は、図7に示すように、連結材
30の片側に沿う地面にシート埋設溝51を形成し、止
水シート50の上部52を一方の連結材30の上縁に係
止させ、連結材30の外面に沿わせるようにしてシート
下部53を前記シート埋設溝51内に挿入する工程であ
る。このシート埋設溝51は、前記止水シート50の幅
寸法、即ち埋設深さに対応した深さで、かつ、止水シー
ト50を挿入可能な幅を有していればよく、適宜な機
器、例えばバックホー等を使用して形成することができ
る。なお、止水シート40の上部52は、接着等の手段
によって連結材30との係止状態を保持させるようにし
ておくこともできる。
30の片側に沿う地面にシート埋設溝51を形成し、止
水シート50の上部52を一方の連結材30の上縁に係
止させ、連結材30の外面に沿わせるようにしてシート
下部53を前記シート埋設溝51内に挿入する工程であ
る。このシート埋設溝51は、前記止水シート50の幅
寸法、即ち埋設深さに対応した深さで、かつ、止水シー
ト50を挿入可能な幅を有していればよく、適宜な機
器、例えばバックホー等を使用して形成することができ
る。なお、止水シート40の上部52は、接着等の手段
によって連結材30との係止状態を保持させるようにし
ておくこともできる。
【0021】次の第4の工程は、図1に示すように、連
結材30の上方から前記畦畔材40を被着する工程であ
り、この工程を行うことにより、畦畔10が完成する。
このとき、図2に示すように、連結材30同士の端面当
接部と畦畔材40の端面当接部とが一致しないようにし
て畦畔材40を被着させることにより、畦畔10の剛性
を高めることができる。
結材30の上方から前記畦畔材40を被着する工程であ
り、この工程を行うことにより、畦畔10が完成する。
このとき、図2に示すように、連結材30同士の端面当
接部と畦畔材40の端面当接部とが一致しないようにし
て畦畔材40を被着させることにより、畦畔10の剛性
を高めることができる。
【0022】最後の第5の工程は、シート埋設溝51や
畦畔設置溝71を埋め戻す工程であり、必要に応じて埋
め戻し後にランマ等で転圧する工程であり、この工程を
行うことにより、プラスチック製の畦畔10が形成され
る。
畦畔設置溝71を埋め戻す工程であり、必要に応じて埋
め戻し後にランマ等で転圧する工程であり、この工程を
行うことにより、プラスチック製の畦畔10が形成され
る。
【0023】なお、止水シート40の設置は、充填材6
0を連結材30間に充填する前に行ってもよく、充填材
60の充填をシート埋設溝51の埋め戻しと同時に行う
こともできる。また、畦畔材40の接合部に重ね合わせ
部を設けておき、重ね合わせ部を適当に重ねるようにし
て設置することにより、畦畔材40同士の間に隙間が発
生することを防止できるとともに、畦畔材40の熱伸縮
にも対応することができる。さらに、連結材30の中間
部分にも、必要に応じて支持材20を設けておくことが
できる。
0を連結材30間に充填する前に行ってもよく、充填材
60の充填をシート埋設溝51の埋め戻しと同時に行う
こともできる。また、畦畔材40の接合部に重ね合わせ
部を設けておき、重ね合わせ部を適当に重ねるようにし
て設置することにより、畦畔材40同士の間に隙間が発
生することを防止できるとともに、畦畔材40の熱伸縮
にも対応することができる。さらに、連結材30の中間
部分にも、必要に応じて支持材20を設けておくことが
できる。
【0024】このようにして畦畔10を形成することに
より、従来のように支持材に相当する支持部を連続させ
て設置した場合に比べて材料費や工事費のコスト低減が
図れる。さらに、連結材30として、一般に広く流通し
ている板材を使用することが可能であり、汎用品を使用
することができるので、支持材と連結材とを一体成形し
た形状のものに比べて大幅なコスト低減が図れる。
より、従来のように支持材に相当する支持部を連続させ
て設置した場合に比べて材料費や工事費のコスト低減が
図れる。さらに、連結材30として、一般に広く流通し
ている板材を使用することが可能であり、汎用品を使用
することができるので、支持材と連結材とを一体成形し
た形状のものに比べて大幅なコスト低減が図れる。
【0025】また、止水シート50を設けておくことに
より、畦畔部分における用水の浸入や浸出及び小動物に
よる穿孔を確実に防止することができる。さらに、杭状
凸部23や充填材60によって施工後の畦畔10の移動
を防止することができ、畦畔設置溝71を設けて畦畔1
0を形成し、これを埋め戻すことによって、畦畔10の
移動をより確実に防止できる。
より、畦畔部分における用水の浸入や浸出及び小動物に
よる穿孔を確実に防止することができる。さらに、杭状
凸部23や充填材60によって施工後の畦畔10の移動
を防止することができ、畦畔設置溝71を設けて畦畔1
0を形成し、これを埋め戻すことによって、畦畔10の
移動をより確実に防止できる。
【0026】なお、上記形態例では、平坦部分に新たな
畦畔を形成する場合で説明したが、既に土の畦畔が設け
られている部分に上記構成のプラスチック畦畔を形成す
ることもできる。この場合は、支持材20を設置する部
分の土を削って支持材20を設置するとともに、必要に
応じて畦畔両側縁の土を削ってから、支持材20に連結
材30を嵌合させ、次いで連結材間の全体又は一部に所
定量の充填材40を充填した後、畦畔材40を被着する
ようにすればよい。このときも、止水シート50は同様
にして設置することができる。
畦畔を形成する場合で説明したが、既に土の畦畔が設け
られている部分に上記構成のプラスチック畦畔を形成す
ることもできる。この場合は、支持材20を設置する部
分の土を削って支持材20を設置するとともに、必要に
応じて畦畔両側縁の土を削ってから、支持材20に連結
材30を嵌合させ、次いで連結材間の全体又は一部に所
定量の充填材40を充填した後、畦畔材40を被着する
ようにすればよい。このときも、止水シート50は同様
にして設置することができる。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
畦畔を支持する支持材を適当な間隔で設置することによ
って畦畔の形成を低コストで行うことができる。
畦畔を支持する支持材を適当な間隔で設置することによ
って畦畔の形成を低コストで行うことができる。
【図1】 本発明の畦畔の一形態例を示すもので、埋め
戻し前の状態を示す断面図である。
戻し前の状態を示す断面図である。
【図2】 一部を省略した畦畔の正面図である。
【図3】 同じく分解斜視図である。
【図4】 同じく組付け状態を示す一部断面斜視図であ
る。
る。
【図5】 支持材を設置した状態を示す断面図である。
【図6】 連結材を設置して充填材を充填した状態を示
す断面図である。
す断面図である。
【図7】 シート埋設溝を形成して止水シートを設置し
た状態を示す断面図である。
た状態を示す断面図である。
10…畦畔、20…支持材、21…底板部、22…下部
嵌合部、23…杭状凸部、30…連結材、31…空洞
部、40…畦畔材、41…側板部、42…天板部、43
…上部嵌合部、50…止水シート、51…シート埋設
溝、60…充填材、61…開き防止金具、70…地面、
71…畦畔設置溝
嵌合部、23…杭状凸部、30…連結材、31…空洞
部、40…畦畔材、41…側板部、42…天板部、43
…上部嵌合部、50…止水シート、51…シート埋設
溝、60…充填材、61…開き防止金具、70…地面、
71…畦畔設置溝
Claims (6)
- 【請求項1】 水田の畦畔設置部に所定間隔で設置され
る支持材と、該支持材に支持されて畦畔長手方向両側に
対向して設置される一対の連結材と、該連結材を覆うよ
うに設けられる畦畔材とを備え、該畦畔材は、前記連結
材の外面に沿う側板部と、両側板部の上端を連結する天
板部と、該天板部の下面両側縁部に前記連結材の上端が
嵌合する上部嵌合部とを有し、前記支持部は、底板部の
上面両側縁部に前記連結材の下端が嵌合する下部嵌合部
を有していることを特徴とする畦畔。 - 【請求項2】 前記連結材の上端と前記畦畔材の上部嵌
合部との間に上部が挟み込まれ、下部が畦畔に沿うよう
に地中に埋設される止水シートを備えていることを特徴
とする請求項1記載の畦畔。 - 【請求項3】 前記支持材の底板部下面に、杭状凸部が
設けられていることを特徴とする請求項1記載の畦畔。 - 【請求項4】 水田の畦畔設置部に、底板部の上面両側
縁部に連結材の下端が嵌合する下部嵌合部を備えた支持
材を所定間隔で設置する工程と、該支持材の前記下部嵌
合部に畦畔長手方向両側に対向して設置される一対の連
結材の下端をそれぞれ嵌合させる工程と、該一対の連結
材間に充填材を充填する工程と、一対の連結材の上方か
ら、連結材の外面に沿う側板部と、両側板部の上端を連
結する天板部と、該天板部の下面両側縁部に前記連結材
の上端が嵌合する上部嵌合部とを有する畦畔材を被着す
る工程とを順次行うことを特徴とする畦畔の形成方法。 - 【請求項5】 前記充填材を充填する工程の前又は後
に、前記連結材の上端に止水シートの上部を係止させる
とともに、止水シートの下部を畦畔に沿った地中に埋設
する工程を行うことを特徴とする請求項4記載の畦畔の
形成方法。 - 【請求項6】 支持材を所定間隔で設置する工程で、該
支持材を貫通する杭によって支持材を畦畔設置部に固定
する工程を行うことを特徴とする請求項4記載の畦畔の
形成方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000212274A JP2002021057A (ja) | 2000-07-13 | 2000-07-13 | 畦畔及びその形成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000212274A JP2002021057A (ja) | 2000-07-13 | 2000-07-13 | 畦畔及びその形成方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002021057A true JP2002021057A (ja) | 2002-01-23 |
Family
ID=18708215
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000212274A Pending JP2002021057A (ja) | 2000-07-13 | 2000-07-13 | 畦畔及びその形成方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002021057A (ja) |
-
2000
- 2000-07-13 JP JP2000212274A patent/JP2002021057A/ja active Pending
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