JP2002020873A - 真空処理方法 - Google Patents

真空処理方法

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JP2002020873A
JP2002020873A JP2000207090A JP2000207090A JP2002020873A JP 2002020873 A JP2002020873 A JP 2002020873A JP 2000207090 A JP2000207090 A JP 2000207090A JP 2000207090 A JP2000207090 A JP 2000207090A JP 2002020873 A JP2002020873 A JP 2002020873A
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reaction vessel
measuring means
gas
pressure measuring
substrate
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JP2000207090A
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English (en)
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Daisuke Tazawa
大介 田澤
Tatsuyuki Aoike
達行 青池
Hitoshi Murayama
仁 村山
Yukihiro Abe
幸裕 阿部
Kazuyoshi Akiyama
和敬 秋山
Toshiyasu Shirasago
寿康 白砂
Kazuto Hosoi
一人 細井
Takashi Otsuka
崇志 大塚
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Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 圧力測定手段のゼロ点校正を実施する際に、
装置構成を複雑なものとすることなく、かつ、排気抵抗
を増加させることなく、排気装置からの油が反応容器内
に逆拡散することを防止する。 【解決手段】 反応容器(102)内に予め定めた一定
流量の圧力測定手段校正用ガスを流しながら、圧力測定
手段(105)の校正を実施する。これにより、圧力測
定手段(105)の校正を実施する際に、反応容器(1
02)内に圧力測定手段校正用ガスの流れが発生するこ
とになるため、排気装置(103)内の油が反応容器
(102)内に逆拡散することを防止することができ
る。また、基体(104)上に優れた品質の堆積膜を生
産性良く形成することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、反応容器内の圧力
を測定する圧力測定手段を備えた減圧可能な反応容器を
用いて実施される真空処理方法に関し、特に、プラズマ
CVD法による堆積膜形成に適した真空処理方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】堆積膜形成方法の1つとして放電エネル
ギーを利用するプラズマCVD法があり、このプラズマ
CVD法により形成される非晶質薄膜(例えば、水素又
は/及びハロゲンによって補償されたアモルファスシリ
コン)は、電子写真用感光体、半導体デバイス、TFT
等の半導体素子への応用が提案され、その中のいくつか
は実用に至っている。
【0003】このようなプラズマCVD法により非晶質
薄膜等の堆積膜を形成する場合、反応容器内を高真空に
維持することが必要とされる場合が多い。所望の真空度
を得るためには、反応容器に油回転ポンプを接続した
り、また、より高い真空度が必要とされる場合は補助ポ
ンプとしてメカニカルブースターポンプや油拡散ポンプ
を接続したりして、反応容器内を排気する必要がある。
【0004】また、堆積膜形成時の反応容器内の圧力に
より、形成される堆積膜の膜質が大きく左右されるた
め、定期的に反応容器内の圧力を測定する圧力測定手段
の校正を実施する必要がある。
【0005】ここで、プラズマCVD法により堆積膜を
形成するための従来の真空処理方法について説明する。
【0006】図1は、真空処理方法に用いられる真空処
理装置の一構成例を示す図である。また、図2は、図1
に示した反応容器(102)の構成を説明するための図
であり、(a)は縦断面図、(b)は横断面図である。
【0007】図1に示すように本構成例は、大別する
と、基体(104)が設置される反応容器(102)
と、反応容器(102)内にガスを供給するためのガス
供給装置(101)と、反応容器(102)内を排気し
て減圧するための排気装置(103)とから構成されて
いる。
【0008】ガス供給装置(101)は、種々のガスが
格納されるガスボンベ(109〜113)と、バルブ
(114〜128)と、ガスボンベ(109〜113)
のガス圧を調整するための圧力調整器(129〜13
3)と、ガスボンベ(109〜113)内に格納された
ガスの流量を調整するためのマスフローコントローラー
(134〜138)とから構成されている。
【0009】排気装置(103)は、油拡散ポンプ(1
06)と、メカニカルブースターポンプ(107)と、
油回転ポンプ(108)とから構成されている。
【0010】反応容器(102)の中央には、図2に示
すように、基体加熱ヒーター(202)を内包するよう
に、基体(104)が設置される放電電極を兼ねた回転
可能な基体支持体(201)が配置されている。
【0011】また、基体支持体(201)を中心軸とし
た円周上に、放電電極(203)及びガス導入管(20
4)が配置され、更に、基体支持体(201)、放電電
極(203)及びガス導入管(204)を内包するよう
に防着部材(205)が配置されている。
【0012】以下に、上記のように構成された真空処理
装置を用いた従来の真空処理方法として、基体(10
4)上に堆積膜を形成する堆積膜形成方法の一例につい
て説明する。
【0013】まず、所定の構成に組み上げられた反応容
器(102)を大気開放した状態で、反応容器(10
2)内の基体支持体(201)に基体(104)を固定
する。
【0014】次に、反応容器(102)内を、油回転ポ
ンプ(108)、メカニカルブースターポンプ(10
7)及び油拡散ポンプ(106)等を用いて真空引きす
る。
【0015】次に、ガス供給装置(101)内のガスボ
ンベ(109〜113)に格納されたHe、N2、Ar、
O2、H2等の加熱用ガスのうち必要とされる加熱用ガス
が、バルブ(114〜128)、圧力調整器(129〜
133)及びマスフローコントローラー(134〜13
8)を介することにより適切な流量に調節され、ガス配
管(206)及びガス導入管(204)を介して反応容
器(102)内に導入される。
【0016】加熱用ガス導入後の反応容器(102)内
の圧力は、圧力測定手段(105)によってモニターさ
れ、スロットルバルブ(207)の開度を調節すること
等によって所定の値に制御される。
【0017】所定の基体加熱環境が整ったところで、基
体(104)が基体加熱ヒーター(202)によって間
接的に所定の温度にまで加熱される。或いは、高周波電
源(不図示)によりマッチングボックス(208)及び
放電電極(203)を介して高周波電力を反応容器(1
02)内に導入することによりプラズマが生起され、該
プラズマによって基体(104)が所定の温度にまで加
熱される。
【0018】基体(104)が所定の温度に加熱された
後、ガス供給装置(101)からの加熱用ガスの供給を
一旦停止し、油回転ポンプ(108)、メカニカルブー
スターポンプ(107)、油拡散ポンプ(106)等を
用いて反応容器(102)内を十分に真空引きした後、
圧力測定手段(105)の値が安定した状態で、圧力測
定手段(105)のゼロ点校正を実施する。
【0019】次に、ガス供給装置(101)内のガスボ
ンベ(109〜113)に格納されたSiH4、H2、C
4、B26、PH3等の堆積膜形成用ガスのうち必要と
される堆積膜形成用ガスが、バルブ(114〜12
8)、圧力調整器(129〜133)及びマスフローコ
ントローラー(134〜138)を介することにより適
切な流量に調節され、ガス配管(206)及びガス導入
管(204)を介して反応容器(102)内に導入され
る。
【0020】堆積膜形成用ガス導入後の反応容器(10
2)内の圧力は、圧力測定手段(105)によってモニ
ターされ、スロットルバルブ(207)の開度を調節す
ること等によって所定の値に制御される。
【0021】所定の堆積膜形成環境が整ったところで、
高周波電源(不図示)によりマッチングボックス(20
8)及び放電電極(203)を介して高周波電力が反応
容器(102)内に導入されてプラズマが生起され、こ
のプラズマにより堆積膜形成用ガスが分解され、基体
(104)上に堆積膜が形成される。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような真空処理方法を用いて、例えば電子写真用感光
体に使用する堆積膜を形成する場合、ある程度の品質の
堆積膜を得ることは可能であるが、更なる品質向上に向
けて改善の余地が残されている。
【0023】それは、従来の真空処理方法では、圧力測
定手段(105)のゼロ点校正を行う際に、油回転ポン
プ(108)等の排気装置(103)を用いて一旦反応
容器(102)内を十分に真空引きする必要があり、そ
の際に排気装置(103)内の油が反応容器(102)
内に逆拡散してしまい、反応容器(102)内が油で汚
染されてしまう場合があるためである。
【0024】このため、従来の真空処理方法を用いて、
例えば電子写真用感光体に使用する堆積膜を形成する場
合、圧力測定手段(105)のゼロ点校正時に反応容器
(102)内に逆拡散された油が、プラズマによって分
解及び/又は活性化され、形成された堆積膜中に不純物
として混入し、堆積膜の品質の低下を招く。そのため、
得られた電子写真用感光体の電気特性に悪影響を与える
場合があった。
【0025】排気装置内の油が反応容器内に逆拡散する
ことを防止するための方法としては、反応容器と排気装
置との間に、液体窒素等を冷却剤とするコールド・トラ
ップや、バッフル型のオイルトラップを設置する方法が
知られている。
【0026】これらの方法により、排気装置内の油が反
応容器内に逆拡散することを防止することが可能とな
り、堆積膜の品質も向上してきた。
【0027】しかしながら、反応容器と排気装置との間
にコールド・トラップを設置する場合には、装置構成が
複雑となるだけでなく、冷却剤を頻繁に補充する必要が
あるためコストの面で好ましくない。更に、プラズマC
VD法により電子写真用感光体を作製する場合、真空処
理の際にSiH4等のガスを使用すると、これらのガス
もコールド・トラップに捕捉されてしまう。このため、
排気系のメンテナンス等のように、コールド・トラップ
を大気開放する必要がある場合、大気解放前にそれらの
ガスを回収しなければならず、作業性が低下するおそれ
があり、好ましくない。
【0028】また、反応容器と排気装置との間にバッフ
ル型のオイルトラップを設置する場合には、排気抵抗が
増加し、反応容器内の圧力を所望の値に維持することが
できないおそれがある。排気抵抗の増加を防止するため
には、排気装置、排気配管及びバルブ等を大きくする方
法が有効であるが、この方法は、コストの面で好ましく
ない。
【0029】本発明は上述したような従来の技術が有す
る問題点に鑑みてなされたものであって、圧力測定手段
のゼロ点校正を実施する際に、装置構成を複雑なものと
することなく、かつ、排気抵抗を増加させることなく、
排気装置からの油が反応容器内に逆拡散することを防止
することにより、優れた品質の堆積膜を生産性良く形成
することができる真空処理方法を提供することを目的と
する。
【0030】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、減圧可能な反応容器と、前記反応容器に備
えられ、該反応容器内の圧力を測定するための圧力測定
手段と、前記反応容器内を排気するための排気手段とを
有し、前記反応容器内を前記排気手段により排気した
後、前記圧力測定手段の校正を実施して真空処理を行う
真空処理装置を用いた真空処理方法において、前記反応
容器内に予め定めた一定流量の圧力測定手段校正用ガス
を流しながら、前記圧力測定手段の校正を実施すること
を特徴とする。
【0031】また、前記反応容器の内部より該反応容器
内に前記圧力測定手段校正用ガスを導入することを特徴
とする。
【0032】また、前記圧力測定手段校正用ガスとし
て、He、N2、Ar及びH2のうち、少なくとも1つを
使用することを特徴とする。
【0033】また、前記圧力測定手段として、キャパシ
タンスマノメータを使用することを特徴とする。
【0034】また、前記圧力測定手段として、キャパシ
タンスマノメータを使用する場合、前記圧力測定手段の
校正を実施する際の前記反応容器内の圧力は、10-1
a以上102Pa以下であることを特徴とする。
【0035】また、前記圧力測定手段として、ピラニ真
空計、熱電対真空計及びサーミスタ真空計のうち、少な
くとも1つを使用することを特徴とする。
【0036】また、前記圧力測定手段として、ピラニ真
空計、熱電対真空計及びサーミスタ真空計のうち、少な
くとも1つを使用する場合、前記圧力測定手段の校正を
実施する際の前記反応容器内の圧力は、10-1Pa以上
103Pa以下であることを特徴とする。
【0037】また、前記排気手段として、油回転ポンプ
及び油拡散ポンプのうち、少なくとも1つを使用するこ
とを特徴とする。
【0038】また、前記反応容器内に基体を設置し、前
記反応容器内を前記排気手段により排気し、前記反応容
器内に予め定めた一定流量の圧力測定手段校正用ガスを
流しながら、前記圧力測定手段の校正を実施し、前記反
応容器内に処理用ガスを導入し、前記反応容器内に電力
を供給して該反応容器内にプラズマを生成し、前記プラ
ズマを用いて前記反応容器内に導入された処理用ガスを
分解することにより、前記基体に対して真空処理を行う
ことを特徴とする。
【0039】また、前記基体に対して真空処理を行うこ
とにより、前記基体上に堆積膜を形成することを特徴と
する。
【0040】また、前記基体上に堆積膜を形成すること
により、電子写真用感光体を作製することを特徴とす
る。
【0041】(作用)上記のような特徴を有する本発明
においては、反応容器内に予め定めた一定流量の圧力測
定手段校正用ガスを流しながら、圧力測定手段の校正が
実施されるため、圧力測定手段の校正を実施する際に、
反応容器内に圧力測定手段校正用ガスの流れが発生する
ことになる。
【0042】これにより、装置構成を複雑なものとする
ことなく、かつ、排気抵抗を増加させることなく、排気
装置内の油が反応容器内に逆拡散することが防止され
る。
【0043】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態につ
いて図面を参照して説明する。
【0044】ここで、図1及び図2に示した真空処理装
置を用いて実施される本発明の真空処理方法として、基
体(104)上に堆積膜を形成する堆積膜形成方法の一
例について説明する。
【0045】まず、所定の構成に組み上げられた反応容
器(102)を大気開放した状態で、反応容器(10
2)内の基体支持体(201)に基体(104)を固定
する。
【0046】次に、反応容器(102)内を、油回転ポ
ンプ(108)、メカニカルブースターポンプ(10
7)及び油拡散ポンプ(106)等を用いて真空引きす
る。
【0047】次に、ガス供給装置(101)内のガスボ
ンベ(109〜113)に格納されたHe、N2、Ar、
O2、H2等の加熱用ガスのうち必要とされる加熱用ガス
が、バルブ(114〜128)、圧力調整器(129〜
133)及びマスフローコントローラー(134〜13
8)を介することにより適切な流量に調節され、ガス配
管(206)及びガス導入管(204)を介して反応容
器(102)内に導入される。
【0048】加熱用ガス導入後の反応容器(102)内
の圧力は、圧力測定手段(105)によってモニターさ
れ、スロットルバルブ(207)の開度を調節すること
等によって所定の値に制御される。
【0049】所定の基体加熱環境が整ったところで、基
体(104)が基体加熱ヒーター(202)によって間
接的に所定の温度にまで加熱される。或いは、高周波電
源(不図示)によりマッチングボックス(208)及び
放電電極(203)を介して高周波電力を反応容器(1
02)内に導入することによりプラズマが生起され、該
プラズマによって基体(104)が所定の温度にまで加
熱される。
【0050】基体(104)が所定の温度に加熱された
後、ガス供給装置(101)内のガスボンベ(109〜
113)に格納されたHe、N2、Ar、H2等の圧力測
定手段校正用ガスのうち必要とされる圧力測定手段校正
用ガスが、バルブ(114〜128)、圧力調整器(1
29〜133)及びマスフローコントローラー(134
〜138)を介することにより予め定めた一定の流量に
調節され、ガス配管(206)及びガス導入管(20
4)を介して反応容器(102)内に導入される。
【0051】ここで、反応容器(102)内に予め定め
た一定流量の圧力測定手段校正用ガスを流しながら、圧
力測定手段(105)の値が安定した状態で、圧力測定
手段(105)の校正を実施する。
【0052】次に、ガス供給装置(101)内のガスボ
ンベ(109〜113)に格納されたSiH4、H2、C
4、B26、PH3等のガスのうち必要とされる堆積膜
形成用ガスが、バルブ(114〜128)、圧力調整器
(129〜133)及びマスフローコントローラー(1
34〜138)を介することにより適切な流量に調節さ
れ、ガス配管(206)及びガス導入管(204)を介
して反応容器(102)内に供給される。
【0053】堆積膜形成用ガス導入後の反応容器(10
2)内の圧力は圧力測定手段(105)によってモニタ
ーされ、スロットルバルブ(207)の開度を調節する
こと等によって、所定の値に制御される。
【0054】所定の堆積膜形成環境が整ったところで、
高周波電源(不図示)によりマッチングボックス(20
8)及び放電電極(203)を介して高周波電力が反応
容器(102)内に導入されてプラズマが生起される。
このプラズマにより堆積膜形成用ガスが分解され、基体
(104)上に堆積膜が形成される。
【0055】上述したように本発明においては、反応容
器(102)内に予め定めた一定流量の圧力測定手段校
正用ガスを流しながら、圧力測定手段(105)の校正
が実施されるため、圧力測定手段(105)の校正を実
施する際に、反応容器(102)内に圧力測定手段校正
用ガスの流れが発生することになる。
【0056】これにより、装置構成を複雑なものとする
ことなく、かつ、排気抵抗を増加させることなく、排気
装置(103)内の油が反応容器(102)内に逆拡散
することを防止することができる。
【0057】なお、圧力測定手段校正用ガスは、反応容
器(102)内に設けられたガス導入管(204)を介
して反応容器(102)内に導入する等、反応容器(1
02)の内部より反応容器(102)内に導入すること
が好ましい。
【0058】例えば、反応容器(102)と排気装置
(103)との間に圧力測定手段校正用ガスの導入口を
設け、この導入口から圧力測定手段校正用ガスを導入す
ることも可能であるが、この場合には、圧力測定手段校
正用ガスが反応容器(102)内へ拡散し、その際に排
気配管に付着している膜が剥がれること等によって生成
するダスト及び粉塵が反応容器(102)内に飛散する
おそれがある。例えば電子写真用感光体を作製する場合
には、これらのダスト及び粉塵が基体(104)表面に
付着し、球状欠陥等の原因となるおそれがある。
【0059】また、圧力測定手段校正用ガスとしては、
取り扱いが簡易であるという観点及び汚染による弊害が
ないという観点から、He、N2、Ar及びH2の内の少
なくとも1つを用いることが好ましい。
【0060】また、圧力測定手段(105)としては、
圧力測定可能な範囲や取扱いが簡易という観点及びコス
トの観点から、キャパシタンスマノメータ、ピラニ真空
計、熱電対真空計及びサーミスタ真空計のうち少なくと
も1つを使用することが好ましい。特に、プラズマCV
D法など反応容器内でガスを活性化させて堆積膜を形成
する場合等には、センサ部が汚染に強いという観点か
ら、キャパシタンスマノメータを使用することがより好
ましい。
【0061】また、排気装置(103)としては、取扱
いが簡易という観点及びコストの観点から、油回転ポン
プ及び油拡散ポンプのうち少なくとも1つを使用するこ
とが好ましい。特に、排気能力という観点から、油拡散
ポンプを使用することがより好ましい。
【0062】また、圧力測定手段(105)の校正は、
定期的に実施することが好ましく、例えば、月に一度定
期的に実施してもよく、或いは真空処理を行う毎に実施
してもよい。
【0063】また、圧力測定手段(105)の校正を実
施する際に、反応容器(102)内の圧力が低すぎる場
合においては、排気装置(103)内の油の逆拡散を防
止することが出来ないため、圧力測定手段(105)の
校正を実施する際の反応容器(102)内の圧力は、1
-1[Pa]以上であることが好ましい。
【0064】特に、圧力測定手段(105)として、ピ
ラニ真空計、熱電対真空計及びサーミスタ真空計のよう
な熱伝導真空計を使用する場合、校正時の反応容器(1
02)内の圧力が極度に高い時、即ちクヌーセン数が極
度に小さい時には、正確な圧力測定ができないため、圧
力測定手段(105)の校正を正確に実施できないおそ
れがある。
【0065】従って、圧力測定手段(105)として、
ピラニ真空計、熱電対真空計及びサーミスタ真空計のよ
うな熱伝導真空計を使用する場合には、圧力測定手段
(105)の校正を実施する際の反応容器(102)内
の圧力は102[Pa]以下であることが好ましい。
【0066】また、圧力測定手段(105)として、キ
ャパシタンスマノメータを使用する場合、校正時の反応
容器内の圧力が極端に高い時には、圧力センサ部のダイ
ヤフラムが損傷したり、校正時にゼロ点のずれが生じた
りするため、圧力測定手段(105)の校正を正確に実
施できないおそれがある。
【0067】従って、圧力測定手段(105)として、
キャパシタンスマノメータを使用する場合には、圧力測
定手段(105)の校正を実施する際の反応容器(10
2)内の圧力は、103[Pa]以下であることが好ま
しい。
【0068】
【実施例】以下に、本発明の真空処理方法について、実
験例、実施例及び比較例により更に詳細に説明するが、
本発明はこれらにより限定されるものではない。
【0069】(第1の実験例)図1及び図2に示した真
空処理装置を用い、基体(104)として長さ360
[mm]、外径φ80[mm]の鏡面加工を施したアル
ミニウム製シリンダーを使用し、また、排気装置(10
3)として油回転ポンプ(108)及びメカニカルブー
スターポンプ(107)を使用し、また、圧力測定手段
(105)としてキャパシタンスマノメータを使用し
た。
【0070】まず、基体(104)を基体支持体(20
1)に固定し、排気装置(103)によって反応容器
(102)内を排気する。
【0071】次に、基体加熱ヒーター(202)を使用
することによって基体(104)を加熱する。
【0072】次に、圧力測定手段(105)の校正を実
施することなく(条件イ)、または、圧力測定手段(1
05)の校正を実施して(条件ロ)、その後、条件イ及
び条件ロのそれぞれの条件において、発振周波数105
[MHz]の高周波電源(不図示)を使用し、表1に示
す条件で基体(104)上に10μm程度の堆積膜を形
成する。
【0073】次に、堆積膜が形成された基体(104)
を取り出し、反応容器(102)内のクリーニングを実
施する。
【0074】続いて、上述した条件イ及び条件ロのそれ
ぞれの条件で10回連続して堆積膜形成を実施する。
【0075】その後、堆積膜形成中に使用した圧力測定
手段(105)とは別に、基準圧力測定用のキャパシタ
ンスマノメータを、堆積膜形成中に使用した圧力測定手
段(105)と圧力分布の面で同様の位置関係となる場
所に新たに取り付け、新たに取り付けたキャパシタンス
マノメータのゼロ点校正を実施する。
【0076】次に、反応容器(102)内にSiH4
100[mL/min(normal)]の流量で流し
た条件で、新たに取り付けたキャパシタンスマノメータ
の圧力表示が4[Pa]となるようにスロットルバルブ
(207)の開度を調節する。
【0077】その状態で、条件イ及び条件ロのそれぞれ
の条件で堆積膜形成中に使用した圧力測定手段(10
5)が表示する圧力を観測し、4[Pa]からのずれを
比較した。
【0078】その結果、条件イである時にのみ、圧力の
ずれが観測された。
【0079】
【表1】 (第2の実験例)図1及び図2に示した真空処理装置を
用い、基体(104)として長さ360[mm]、外径
φ80[mm]の鏡面加工を施したアルミニウム製シリ
ンダーを使用し、また、排気装置(103)として油回
転ポンプ(108)及びメカニカルブースターポンプ
(107)を使用し、また、圧力測定手段(105)と
してキャパシタンスマノメータを使用した。
【0080】まず、基体(104)を基体支持体(20
1)に固定し、排気装置(103)によって反応容器
(102)内を排気する。
【0081】次に、基体加熱ヒーター(202)を使用
することによって基体(104)を加熱する。
【0082】次に、反応容器(102)内を排気装置
(103)により十分に真空に引いた状態で30分間維
持し(条件イ)、または、Arガスをガス導入管(20
4)を介して反応容器(102)内に500[mL/m
in(normal)]の流量で30分間流し(条件
ロ)、その後、条件イ及び条件ロのそれぞれの条件にお
いて、発振周波数105[MHz]の高周波電源(不図
示)を使用し、表1に示した条件で基体(104)上に
10μm程度の堆積膜を形成する。
【0083】その後、基体(104)上の堆積膜表面か
ら5μmの深さの膜中の炭素含有量を測定した。その結
果を表2に示す。なお、表2において、条件イ及び条件
ロのそれぞれにおける評価値は、第2の実験例の条件イ
における堆積膜中の炭素含有量を1とした時の相対値で
ある。
【0084】表2より明らかなように、油回転ポンプ
(108)等の排気装置(103)を用いて、反応容器
(102)を排気する際に、一定量のガスを反応容器内
に流すことにより、排気装置(103)から反応容器
(102)内への油の逆拡散を防止することが可能とな
り、作製した堆積膜への不純物の混入が大幅に減少し
た。
【0085】
【表2】 (第3の実験例)図1及び図2に示した真空処理装置を
用い、基体(104)として長さ360[mm]、外径
φ80[mm]の鏡面加工を施したアルミニウム製シリ
ンダーを使用し、また、排気装置(103)として油回
転ポンプ(108)、メカニカルブースターポンプ(1
07)及び油拡散ポンプ(106)を使用し、また、圧
力測定手段(105)としてキャパシタンスマノメータ
を使用した。
【0086】まず、基体(104)を基体支持体(20
1)に固定し、排気装置(103)によって反応容器
(102)内を排気する。
【0087】次に、基体加熱ヒーター(202)を使用
することによって基体(104)を加熱する。
【0088】次に、反応容器(102)内の圧力が5×
10-2[Pa]となるように、Arガスをガス導入管
(204)を介して反応容器(102)内に30分間流
し(条件イ)、または、反応容器(102)内の圧力が
1×10-1[Pa]となるように、Arガスをガス導入
管(204)を介して反応容器(102)内に30分間
流し(条件ロ)、または、反応容器(102)内の圧力
が1[Pa]となるように、Arガスをガス導入管(2
04)を介して反応容器(102)内に30分間流し
(条件ハ)、その後、条件イ、条件ロ及び条件ハのそれ
ぞれの条件において、発振周波数105[MHz]の高
周波電源(不図示)を使用し、表3に示す条件で基体
(104)上に10μm程度の堆積膜を形成する。
【0089】その後、基体(104)上の堆積膜表面か
ら5μmの深さの膜中の炭素含有量を測定した。その結
果を表4に示す。なお、表4において、条件イ、条件ロ
及び条件ハのそれぞれにおける評価値は、第3の実験例
の条件イの堆積膜中の炭素含有量を1とした時の相対値
である。
【0090】表4より明らかなように、油回転ポンプ
(108)等の排気装置(103)を用いて、反応容器
(102)を排気する際に、反応容器(102)内の圧
力が10-1[Pa]以上となるように、反応容器(10
2)内にガスを流すことにより、排気装置(103)か
ら反応容器(102)内への油の逆拡散を防止すること
が可能となり、作製した堆積膜への不純物の混入が大幅
に減少した。
【0091】
【表3】
【0092】
【表4】 (第1の実施例)図1及び図2に示した真空処理装置を
用い、基体(104)として長さ360[mm]、外径
φ80[mm]の鏡面加工を施したアルミニウム製シリ
ンダーを使用し、また、排気装置(103)として油回
転ポンプ(108)、メカニカルブースターポンプ(1
07)及び油拡散ポンプ(106)を使用し、また、圧
力測定手段(105)としてキャパシタンスマノメータ
を使用した。
【0093】まず、基体(104)を基体支持体(20
1)に固定し、排気装置(103)によって反応容器
(102)内を排気する。
【0094】次に、基体加熱ヒーター(202)を使用
することによって基体(104)を加熱する。
【0095】次に、圧力測定手段校正用ガスとして、A
rガスをガス導入管(204)を介して反応容器(10
2)内に500[mL/min(normal)]の流
量で流しながら、圧力測定手段(105)の校正を実施
し、その後、発振周波数105[MHz]の高周波電源
(不図示)を使用し、表5に示す作製条件に従って基体
(104)上に電荷注入阻止層、光導電層及び表面層を
形成して電子写真用感光体を作製した。
【0096】なお、圧力測定手段(105)校正時の反
応容器(102)内の圧力は、5×10-1[Pa]であ
った。
【0097】
【表5】 (第2の実施例)第1の実施例で用いた真空処理装置の
代わりに、図3に示すような、油拡散ポンプ(106)
と反応容器(102)との間に圧力測定手段校正ガス導
入口(301)が設置された真空処理装置を用い、基体
(104)として長さ360[mm]、外径φ80[m
m]の鏡面加工を施したアルミニウム製シリンダーを使
用し、また、排気装置(103)として油回転ポンプ
(108)、メカニカルブースターポンプ(107)及
び油拡散ポンプ(106)を使用し、また、圧力測定手
段(105)としてキャパシタンスマノメータを使用し
た。
【0098】図3は、本発明の真空処理方法に用いられ
る真空処理装置の他の構成例を示す図である。
【0099】図3に示すように本構成例においては、図
1に示した真空処理装置に対して、ガス供給装置(10
1)内に、圧力測定手段校正ガスを専用に供給するため
の、ガスボンベ(302)、バルブ(303〜30
5)、圧力調整器(306)及びマスフローコントロー
ラー(307)が設置され、更に、油拡散ポンプ(10
6)と反応容器(102)との間に、ガスボンベ(30
2)に格納された圧力測定手段校正ガスを導入するため
の圧力測定手段校正ガス導入口(301)が設置されて
いる点が異なるものである。なお、反応容器102の構
成は図2に示した反応容器と同様であるため、説明を省
略する。
【0100】まず、基体(104)を基体支持体(20
1)に固定し、排気装置(103)によって反応容器
(102)内を排気する。
【0101】次に、基体加熱ヒーター(202)を使用
することによって基体(104)を加熱する。
【0102】次に、圧力測定手段校正用ガスとして、A
rガスを圧力測定手段校正ガス導入口(301)を介し
て反応容器(102)内に500[mL/min(no
rmal)]の流量で流しながら、圧力測定手段(10
5)の校正を実施し、その後、発振周波数105[MH
z]の高周波電源(不図示)を使用し、表5に示した作
製条件に従って基体(104)上に電荷注入阻止層、光
導電層及び表面層を形成して電子写真用感光体を作製し
た。
【0103】なお、圧力測定手段(105)校正時の反
応容器(102)内の圧力は、5×10-1[Pa]であ
った。
【0104】(第1の比較例)図1及び図2に示した真
空処理装置を用い、基体(104)として長さ360
[mm]、外径φ80[mm]の鏡面加工を施したアル
ミニウム製シリンダーを使用し、また、排気装置(10
3)として油回転ポンプ(108)、油回転ポンプ(1
08)、メカニカルブースターポンプ(107)及び油
拡散ポンプ(106)を使用し、また、圧力測定手段
(105)としてキャパシタンスマノメータを使用し
た。
【0105】まず、基体(104)を基体支持体(20
1)に固定し、排気装置(103)によって反応容器
(102)内を排気する。
【0106】次に、基体加熱ヒーター(202)を使用
することによって基体(104)を加熱する。
【0107】次に、排気装置(103)を用いて反応容
器(102)内を十分に真空に引いた状態で、圧力測定
手段(105)の校正を実施し、その後、発振周波数1
05[MHz]の高周波電源(不図示)を使用し、表5
に示した作製条件に従って基体(104)上に電荷注入
阻止層、光導電層及び表面層を形成して電子写真用感光
体を作製した。
【0108】第1の実施例、第2の実施例及び第1の比
較例にて作製した電子写真用感光体を電子写真装置(キ
ヤノン製NP6550を実験用に改造したもの)にセッ
トし、以下に記載する方法で電子写真特性を評価した。
その結果を表6に示す。
【0109】表6から明らかなように、反応容器(10
2)内に圧力測定手段校正ガスを流しながら、圧力測定
手段(105)の校正を行うことにより良好な電子写真
用感光体が得られた。
【0110】
【表6】 『残留電位測定方法』プロセススピード380mm/s
ec、前露光(565nmLED)4luxsecの条
件にて、電子写真用感光体の現像位置での暗部表面電位
を400[V]に帯電させる。そして、像露光(フィル
ターを使用して550[nm]付近に強度ピークを持つ
ハロゲンランプ光)を1.5luxsecの強度で照射
し、電子写真用感光体の現像位置での明部表面電位を表
面電位計により測定し、このときの測定値を残留電位と
する。
【0111】第1の実施例及び第2の実施例にて作製さ
れた電子写真用感光体の測定値を、第1の比較例にて作
製された電子写真用感光体の測定値と比較することによ
って以下のランクに区分した。
【0112】A;第1の比較例と比較して10%以上の
低減 B;第1の比較例と比較して5%以上10%未満の低減 C;第1の比較例と比較して同等以上5%未満の低減 D;第1の比較例と比較して増加 『感度測定方法』電子写真用感光体の現像位置での暗部
表面電位を400[V]に帯電させる。そして、像露光
(フィルターを使用して550[nm]付近に強度ピー
クを持つハロゲンランプ光)を照射し、電子写真用感光
体の現像位置での明部表面電位が50[v]になるよう
に光量を調整する。このときの光量により感度の測定を
行う。
【0113】第1の実施例、第2の実施例にて作製され
た電子写真用感光体の測定値を、第1の比較例にて作製
された電子写真用感光体の測定値と比較することによっ
て以下のランクに区分した。
【0114】A;第1の比較例と比較して10%以上の
向上 B;第1の比較例と比較して5%以上10%未満の向上 C;第1の比較例と比較して同等以上5%未満の向上 D;第1の比較例と比較して低下 『メモリー測定方法』上述した感度測定方法と同様に、
550[nm]付近に強度ピークを持つハロゲンランプ
光を像露光として用い、現像位置での非露光状態での表
面電位と一旦露光した後に再度帯電したときの電位差を
メモリーとして測定する。
【0115】第1の実施例、第2の実施例にて作製され
た電子写真用感光体の測定値を、第1の比較例にて作製
された電子写真用感光体の測定値と比較することによっ
て以下のランクに区分した。
【0116】A;第1の比較例と比較して20%以上の
向上 B;第1の比較例と比較して10%以上20%未満の向
上 C;第1の比較例と比較して同等以上10%未満の向上 D;第1の比較例と比較して低下 更に、第1の実施例及び第2の実施例にて作製した電子
写真用感光体を電子写真装置(キヤノン製NP6550
を実験用に改造したもの)にセットし、以下に記載する
方法で画像特性を評価した。その結果を表7に示す。
【0117】表7から明らかなように、反応容器(10
2)の内部より反応容器(102)内に圧力測定手段校
正ガスを流しながら、圧力測定手段(105)の校正を
実施することにより、より良好な電子写真用感光体が得
られた。
【0118】
【表7】 『白ぽち評価方法』キヤノン製全面黒チャート(部品番
号:FY9−9073)を原稿台にセットしてベタ黒画
像を出力し、出力された画像の一定面積内にある直径
0.2[mm]以上の白ポチについて評価した。
【0119】第1の実施例にて作製された電子写真用感
光体の測定値を、第2の実施例にて作製された電子写真
用感光体の測定値と比較することによって以下のランク
に区分した。
【0120】A;第2の実施例と比較して80%未満に
低減 B;第2の実施例と比較して80%以上90%未満に低
減 C;第2の実施例と比較して90%以上同等未満に低減 D;第2の実施例と比較して同等もしくは増加 (第3の実施例)図1及び図2に示した真空処理装置を
用い、基体(104)として長さ360[mm]、外径
φ80[mm]の鏡面加工を施したアルミニウム製シリ
ンダーを使用し、また、排気装置(103)として油回
転ポンプ(108)、メカニカルブースターポンプ(1
07)及び油拡散ポンプ(106)を使用し、また、圧
力測定手段(105)としてキャパシタンスマノメータ
を使用した。
【0121】まず、基体(104)を基体支持体(20
1)に固定し、排気装置(103)によって反応容器
(102)内を排気する。
【0122】次に、基体加熱ヒーター(202)を使用
することによって基体(104)を加熱する。
【0123】次に、圧力測定手段校正用ガスとして、A
rガスをガス導入管(204)を介して反応容器(10
2)内に500[mL/min(normal)]の流
量で流しながら、圧力測定手段(105)の校正を実施
し、その後、発振周波数105[MHz]の高周波電源
(不図示)を使用し、表5に示した作製条件に従って基
体(104)上に電荷注入阻止層、光導電層及び表面層
を形成して電子写真用感光体を作製した。堆積膜形成
後、基体(104)を取り出し、反応容器(102)内
のクリーニングを実施する。
【0124】上述した堆積膜形成方法に従い、20本連
続で電子写真用感光体を作製した。
【0125】なお、圧力測定手段(105)校正時の反
応容器(102)内の圧力は、5×10-1[Pa]であ
った。
【0126】(第2の比較例)図1及び図2に示した真
空処理装置を用い、基体(104)として長さ360
[mm]、外径φ80[mm]の鏡面加工を施したアル
ミニウム製シリンダーを使用し、また、排気装置(10
3)として油回転ポンプ(108)、メカニカルブース
ターポンプ(107)及び油拡散ポンプ(106)を使
用し、また、圧力測定手段(105)としてキャパシタ
ンスマノメータを使用した。
【0127】まず、基体(104)を基体支持体(20
1)に固定し、排気装置(103)によって反応容器
(102)内を排気する。
【0128】次に、基体加熱ヒーター(202)を使用
することによって基体(104)を加熱する。
【0129】次に、圧力測定手段(105)の校正を実
施することなく、発振周波数105[MHz]の高周波
電源(不図示)を使用し、表5に示した作製条件に従っ
て基体(104)上に電荷注入阻止層、光導電層及び表
面層を形成して電子写真用感光体を作製した。堆積膜形
成後、基体(104)を取り出し反応容器(102)内
のクリーニングを実施する。
【0130】上述した堆積膜形成方法に従い、20本連
続で電子写真用感光体を作製した。
【0131】第3の実施例及び第2の比較例にて作製し
たそれぞれ20本の電子写真用感光体を電子写真装置
(キヤノン製NP6550を実験用に改造したもの)に
セットし、以下に記載する方法で電子写真用感光体の再
現性を評価した。その結果を表8に示す。
【0132】表8から明らかなように、反応容器(10
2)内に圧力測定手段校正ガスを流しながら、圧力測定
手段(105)の校正を実施することにより、再現性良
く電子写真用感光体を作製することができた。
【0133】
【表8】 『帯電能再現性の評価方法』プロセススピード380m
m/sec、前露光(565nmLED)4luxse
c、帯電器の電流値1000[μA]の条件にて、電子
写真用感光体の現像器位置での暗部表面電位を表面電位
計により測定し、このときの測定値を帯電能とする。
【0134】次に、第3の実施例及び第2の比較例にて
作製したそれぞれ20本の電子写真用感光体について、
それぞれの帯電能の平均値を求める。求めた帯電能の平
均値のそれぞれについて平均値よりも−5%下限、+5
%を上限とした規格を設定し、その規格から帯電能の値
がはずれた感光体の本数の割合を算出し、これを帯電能
再現性の評価値とする。
【0135】第3の実施例にて作製された電子写真用感
光体の評価値を、第2の比較例にて作製された電子写真
用感光体の評価値と比較することによって以下のランク
に区分した。
【0136】A;第2の比較例と比較して規格外の本数
の割合が50%未満 B;第2の比較例と比較して規格外の本数の割合が50
%以上75%未満 C;第2の比較例と比較して規格外の本数の割合が75
%以上同等以下 D;第2の比較例と比較して規格外の本数の割合が増加 『感度再現性の評価方法』電子写真用感光体の現像位置
での暗部表面電位を400[V]に帯電させる。そし
て、像露光(フィルターを使用して550[nm]付近
に強度ピークを持つハロゲンランプ光)を照射し、電子
写真用感光体の現像位置での明部表面電位が50[v]
になるように光量を調整する。このときの光量により感
度の測定を行う。
【0137】次に、第3の実施例及び第2の比較例に作
製したそれぞれ20本の電子写真用感光体について、そ
れぞれの感度の平均値を求める。求めた感度の平均値の
それぞれについて平均値よりも−5%下限、+5%を上
限とした規格を設定し、その規格から感度の値がはずれ
た感光体の本数の割合を算出し、これを感度再現性の評
価値とする。
【0138】第3の実施例にて作製された電子写真用感
光体の感度再現性の評価値を、第2の比較例にて作製さ
れた電子写真用感光体の感度再現性の評価値と比較する
ことによって以下のランクに区分した。
【0139】A;第2の比較例と比較して規格外の本数
の割合が50%未満 B;第2の比較例と比較して規格外の本数の割合が50
%以上75%未満 C;第2の比較例と比較して規格外の本数の割合が75
%以上同等以下 D;第2の比較例と比較して規格外の本数の割合が増加 (第4の実施例)図1及び図2に示した真空処理装置を
用い、基体(104)として長さ360[mm]、外径
φ80[mm]の鏡面加工を施したアルミニウム製シリ
ンダーを使用し、また、排気装置(103)として油回
転ポンプ(108)、メカニカルブースターポンプ(1
07)及び油拡散ポンプ(106)を使用し、また、圧
力測定手段(105)としてキャパシタンスマノメータ
を使用した。
【0140】まず、基体(104)を基体支持体(20
1)に固定し、排気装置(103)によって反応容器
(102)内を排気する。
【0141】次に、基体(104)を回転させた状態
で、発振周波数105[MHz]の高周波電源(不図
示)を使用し、表9に示す条件に従ってプラズマを生起
させることにより基体(104)を加熱する。
【0142】次に、圧力測定手段校正用ガスとして、H
eガスをガス導入管(204)を介して反応容器(10
2)内に1000[mL/min(normal)]の
流量で流しながら、圧力測定手段(105)の校正を実
施し、その後、上述した発振周波数105[MHz]の
高周波電源を使用し、表5に示した作製条件に従って基
体(104)上に電荷注入阻止層、光導電層及び表面層
を形成して電子写真用感光体を作製した。
【0143】なお、圧力測定手段(105)校正時の反
応容器(102)内の圧力は、6×10-1[Pa]であ
った。
【0144】本実施例にて作製した電子写真用感光体を
電子写真装置(キヤノン製NP6550を実験用に改造
したもの)にセットし、上述した残留電位、感度及びメ
モリー等の電子写真特性について評価したところ、良好
な結果が得られた。
【0145】更に、本実施例にて作製した電子写真用感
光体を電子写真装置(キヤノン製NP6550を実験用
に改造したもの)にセットし、ハーフトーン画像を複写
して出力したところ、出力された画像にムラはなく、均
一な画像が得られた。更に、文字原稿を複写して出力し
たところ、黒濃度が高く鮮明な画像が得られた。また、
写真原稿を複写して出力した場合にも、原稿に忠実で鮮
明な画像が得られた。
【0146】
【表9】 (第5の実施例)図1及び図2に示した真空処理装置を
用い、基体(104)として長さ360[mm]、外径
φ80[mm]の鏡面加工を施したアルミニウム製シリ
ンダーを使用し、また、排気装置(103)として油回
転ポンプ(108)、メカニカルブースターポンプ(1
07)及び油拡散ポンプ(106)を使用し、また、圧
力測定手段(105)としてピラニ真空計を使用した。
【0147】まず、基体(104)を基体支持体(20
1)に固定し、排気装置(103)によって反応容器
(102)内を排気する。
【0148】次に、基体(104)を回転させた状態
で、基体加熱ヒーター(202)を使用することによっ
て基体(104)を加熱する。
【0149】次に、圧力測定手段校正用ガスとして、N
2ガスをガス導入管(204)を介して反応容器(10
2)内に500[mL/min(normal)]の流
量で流しながら、圧力測定手段(105)の校正を実施
し、その後、発振周波数105[MHz]の高周波電源
(不図示)を使用し、表10に示す作製条件に従って基
体(104)上に電荷注入阻止層、光導電層及び表面層
を形成して電子写真用感光体を作製した。
【0150】なお、圧力測定手段(105)校正時の反
応容器(102)内の圧力は、4×10-1[Pa]であ
った。
【0151】本実施例にて作製した電子写真用感光体を
電子写真装置(キヤノン製NP6550を実験用に改造
したもの)にセットし、上述した残留電位、感度及びメ
モリー等の電子写真特性について評価したところ、良好
な結果が得られた。
【0152】更に、本実施例にて作製した電子写真用感
光体を電子写真装置(キヤノン製NP6550を実験用
に改造したもの)にセットし、ハーフトーン画像を複写
して出力したところ、出力された画像にムラはなく、均
一な画像が得られた。更に、文字原稿を複写して出力し
たところ、黒濃度が高く鮮明な画像が得られた。また、
写真原稿を複写して出力した場合にも、原稿に忠実で鮮
明な画像が得られた。
【0153】
【表10】 (第6の実施例)第1の実施例で用いた真空処理装置の
代わりに、図4に示すような複数の基体(104)が装
着可能な真空処理装置を用い、排気装置(103)とし
て油回転ポンプ(108)、メカニカルブースターポン
プ(107)及び油拡散ポンプ(106)を使用し、ま
た、圧力測定手段(105)として熱電対真空計を使用
した。
【0154】図4は、本発明の真空処理方法に用いられ
る真空処理装置の他の構成例を示す図であり、(a)は
縦断面図、(b)は横断面図である。
【0155】図4に示すように本構成例は、図2に示し
た真空処理装置が反応容器(102)の中心に1本の基
体支持体(201)が設置されているのに対して、反応
容器(102)内に、放電電極(203)及びガス導入
管(204)が配置された円周と中心軸が同一である円
周上に基体支持体(201)が複数設置されている点が
異なるものである。なお、反応容器(102)以外のガ
ス供給装置(101)及び排気装置(103)の構成
は、図1に示した真空処理装置と同様であるため、説明
を省略する。また、複数の基体支持体(201)のそれ
ぞれは、基体加熱ヒーター(202)を内包している。
【0156】まず、複数の基体(104)のそれぞれを
基体支持体(201)に固定し、排気装置(103)に
よって反応容器(102)内を排気する。
【0157】次に、複数の基体(104)のそれぞれを
回転させた状態で、基体加熱ヒーター(202)を使用
することによって複数の基体(104)のそれぞれを加
熱する。
【0158】次に、圧力測定手段校正用ガスとして、H
2ガスをガス導入管(204)を介して反応容器(10
2)内に1000[mL/min(normal)]の
流量で流しながら、圧力測定手段(105)の校正を実
施し、その後、発振周波数105[MHz]の高周波電
源(不図示)を使用し、表11に示す作製条件に従って
基体(104)上に電荷注入阻止層、光導電層及び表面
層を形成して電子写真用感光体を複数本(6本)同時に
作製した。
【0159】なお、圧力測定手段(105)校正時の反
応容器(102)内の圧力は、6×10-1[Pa]であ
った。
【0160】本実施例にて作製した電子写真用感光体を
電子写真装置(キヤノン製NP6550を実験用に改造
したもの)にセットし、上述した残留電位、感度及びメ
モリー等の電子写真特性について評価したところ、同時
に作製されたいずれの電子写真用感光体も良好な結果が
得られた。
【0161】更に、本実施例にて作製した電子写真用感
光体を電子写真装置(キヤノン製NP6550を実験用
に改造したもの)にセットし、ハーフトーン画像を複写
して出力したところ、同時に作製されたいずれの電子写
真用感光体も出力された画像にムラはなく、均一な画像
が得られた。更に、文字原稿を複写して出力したとこ
ろ、同時に作製されたいずれの電子写真用感光体も黒濃
度が高く鮮明な画像が得られた。また、写真原稿を複写
して出力した場合にも、同時に作製されたいずれの電子
写真用感光体も原稿に忠実で鮮明な画像が得られた。
【0162】
【表11】 (第7の実施例)第1の実施例で用いた真空処理装置の
代わりに、図5に示すような真空処理装置を用い、排気
装置(103)として油回転ポンプ(108)、メカニ
カルブースターポンプ(107)及び油拡散ポンプ(1
06)を使用し、また、圧力測定手段(105)として
サーミスタ真空計を使用した。
【0163】図5は、本発明の真空処理方法に用いられ
る真空処理装置の他の構成例を示す図であり、(a)は
縦断面図、(b)は横断面図である。
【0164】図5に示すように本構成例においては、反
応容器(102)内において、反応容器(102)の中
心に配置された基体支持体(201)を中心軸とした円
周上にガス導入管(204)が設置され、更に、ガス導
入管(204)及び基体支持体(201)を内包するよ
うにアルミナセラミック製の円筒状部材(501)が設
置され、更に、円筒状部材(501)と反応容器(10
2)との間に放電電極(203)が設置されており、排
気装置(103)によって円筒状部材(501)と反応
容器(102)の上壁及び底面との間の空間が真空封止
される。なお、反応容器(102)以外のガス供給装置
(101)及び排気装置(103)の構成は、図1に示
した真空処理装置と同様であるため、説明を省略する。
【0165】まず、基体(104)を基体支持体(20
1)に固定し、排気装置(103)によって反応容器
(102)内を排気する。
【0166】次に、基体(104)を回転させた状態
で、基体加熱ヒーター(202)を使用することによっ
て基体(104)を加熱する。
【0167】次に、圧力測定手段校正用ガスとして、A
rガスをガス導入管(204)を介して反応容器(10
2)内に500[mL/min(normal)]の流
量で流しながら、圧力測定手段(105)の校正を実施
し、その後、発振周波数105[MHz]の高周波電源
(不図示)を使用し、表12に示す作製条件に従って基
体(104)上に電荷注入阻止層、光導電層及び表面層
を形成して電子写真用感光体を作製した。
【0168】なお、圧力測定手段(105)校正時の反
応容器(102)内の圧力は、5×10-1[Pa]であ
った。
【0169】本実施例にて作製した電子写真用感光体を
電子写真装置(キヤノン製NP4080を実験用に改造
したもの)にセットし、上述した残留電位、感度及びメ
モリー等の電子写真特性について評価したところ、良好
な結果が得られた。
【0170】更に、本実施例にて作製した電子写真用感
光体を電子写真装置(キヤノン製NP4080を実験用
に改造したもの)にセットし、ハーフトーン画像を複写
して出力したところ、得られた画像にムラはなく、均一
な画像が得られた。更に、文字原稿を複写して出力した
ところ、黒濃度が高く鮮明な画像が得られた。また、写
真原稿を複写して出力した場合にも、原稿に忠実で鮮明
な画像が得られた。
【0171】
【表12】 (第8の実施例)第1の実施例で用いた真空処理装置の
代わりに、図6に示すような複数の基体(104)が装
着可能な真空処理装置を用い、排気装置(103)とし
て油回転ポンプ(108)、メカニカルブースターポン
プ(107)及び油拡散ポンプ(106)を使用し、ま
た、圧力測定手段(105)としてキャパシタンスナノ
メータを使用した。
【0172】図6は、本発明の真空処理方法に用いられ
る真空処理装置の他の構成例を示す図であり、(a)は
縦断面図、(b)は横断面図である。
【0173】図6に示すように本構成例においては、反
応容器(102)内において、反応容器(102)の中
心に配置されたガス導入管(204)を中心軸とした円
周上に基体支持体(201)が複数設置され、更に、ガ
ス導入管(204)及び基体支持体(201)を内包す
るようにアルミナセラミック製の円筒状部材(501)
が設置され、更に、円筒状部材(501)と反応容器
(102)との間に放電電極(203)が設置されてお
り排気装置(103)によって円筒状部材(501)と
反応容器(102)の上壁及び底面との間の空間が真空
封止される。なお、反応容器(102)以外のガス供給
装置(101)及び排気装置(103)の構成は、図1
に示した真空処理装置と同様であるため、説明を省略す
る。また、複数の基体支持体(201)のそれぞれは、
基体加熱ヒーター(202)を内包している。
【0174】まず、複数の基体(104)のそれぞれを
基体支持体(201)に固定し、排気装置(103)に
よって反応容器(102)内を排気する。
【0175】次に、複数の基体(104)のそれぞれを
回転させた状態で、発振周波数105[MHz]の高周
波電源(不図示)を使用し、表13に示す条件に従って
プラズマを生起させることにより複数の基体(104)
のそれぞれを加熱する。
【0176】次に、圧力測定手段校正用ガスとして、A
rガスをガス導入管(204)を介して反応容器(10
2)内に500[mL/min(normal)]の流
量で流しながら、圧力測定手段(105)の校正を実施
し、その後、上述した発振周波数105[MHz]の高
周波電源を使用し、表14に示す作製条件に従って複数
の基体(104)上に電荷注入阻止層、光導電層及び表
面層を形成して電子写真用感光体を複数本(6本)同時
に作製する。
【0177】なお、圧力測定手段(105)校正時の反
応容器(102)内の圧力は、5×10-1[Pa]であ
った。
【0178】本実施例にて作製した電子写真用感光体を
電子写真装置(キヤノン製NP4080を実験用に改造
したもの)にセットし、上述した残留電位、感度及びメ
モリー等の電子写真特性について評価したところ、同時
に作製されたいずれの電子写真用感光体も良好な結果が
得られた。
【0179】更に、本実施例にて作製した電子写真用感
光体を電子写真装置(キヤノン製NP4080を実験用
に改造したもの)にセットし、ハーフトーン画像を複写
して出力したところ、同時に作製されたいずれの電子写
真用感光体も得られた画像にムラはなく、均一な画像が
得られた。更に、文字原稿を複写して出力したところ、
同時に作製されたいずれの電子写真用感光体も黒濃度が
高く鮮明な画像が得られた。また、写真原稿を複写して
出力した場合にも、同時に作製されたいずれの電子写真
用感光体も原稿に忠実で鮮明な画像が得られた。
【0180】
【表13】
【0181】
【表14】
【0182】
【発明の効果】以上説明したように本発明においては、
反応容器内に予め定めた一定流量の圧力測定手段校正用
ガスを流しながら、圧力測定手段の校正が実施されるた
め、圧力測定手段の校正を実施する際に、反応容器内に
圧力測定手段校正用ガスの流れが発生することになる。
【0183】このため、装置構成を複雑なものとするこ
となく、かつ、排気抵抗を増加させることなく、排気装
置内の油が反応容器内に逆拡散することを防止すること
ができ、これにより、優れた品質の堆積膜を生産性良く
形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の真空処理方法に用いられる真空処理装
置の一構成例を示す図である。
【図2】本発明の真空処理方法に用いられる真空処理装
置の一構成例を示す図であり、(a)は縦断面図、
(b)は横断面図である。
【図3】本発明の真空処理方法に用いられる真空処理装
置の他の構成例を示す図である。
【図4】本発明の真空処理方法に用いられる真空処理装
置の他の構成例を示す図であり、(a)は縦断面図、
(b)は横断面図である。
【図5】本発明の真空処理方法に用いられる真空処理装
置の他の構成例を示す図であり、(a)は縦断面図、
(b)は横断面図である。
【図6】本発明の真空処理方法に用いられる真空処理装
置の他の構成例を示す図であり、(a)は縦断面図、
(b)は横断面図である。
【符号の説明】
101 ガス供給装置 102 反応容器 103 排気装置 104 基体 105 圧力測定手段 106 油拡散ポンプ 107 メカニカルブースターポンプ 108 油回転ポンプ 109〜113 ガスボンベ 114〜128 バルブ 129〜133 圧力調整器 134〜138 マスフローコントローラー 201 基体支持体 202 基体加熱ヒーター 203 放電電極 204 ガス導入管 205 防着部材 206 ガス配管 207 スロットルバルブ 208 マッチングボックス 301 圧力測定手段校正用ガス導入口 302 ガスボンベ 303〜305 バルブ 306 圧力調整器 307 マスフローコントローラー 501 円筒状部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 村山 仁 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 阿部 幸裕 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 秋山 和敬 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 白砂 寿康 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 細井 一人 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 大塚 崇志 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 2H068 DA00 EA24 4K030 AA06 BA29 CA02 CA14 FA03 JA09 KA39 LA17 5F045 AA08 AC01 AD06 AE15 AE17 AF07 AF10 BB08 BB10 BB14 CA16 DP25 EE14 EF03 EF08 EG03 EH04 EH12 GB06

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 減圧可能な反応容器と、前記反応容器に
    備えられ、該反応容器内の圧力を測定するための圧力測
    定手段と、前記反応容器内を排気するための排気手段と
    を有し、前記反応容器内を前記排気手段により排気した
    後、前記圧力測定手段の校正を実施して真空処理を行う
    真空処理装置を用いた真空処理方法において、 前記反応容器内に予め定めた一定流量の圧力測定手段校
    正用ガスを流しながら、前記圧力測定手段の校正を実施
    することを特徴とする真空処理方法。
  2. 【請求項2】 前記反応容器の内部より該反応容器内に
    前記圧力測定手段校正用ガスを導入することを特徴とす
    る請求項1に記載の真空処理方法。
  3. 【請求項3】 前記圧力測定手段校正用ガスとして、H
    e、N2、Ar及びH 2のうち、少なくとも1つを使用す
    ることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の真
    空処理方法。
  4. 【請求項4】 前記圧力測定手段として、キャパシタン
    スマノメータを使用することを特徴とする請求項1乃至
    3のいずれか1項に記載の真空処理方法。
  5. 【請求項5】 前記圧力測定手段の校正を実施する際の
    前記反応容器内の圧力は、10-1Pa以上102Pa以
    下であることを特徴とする請求項4に記載の真空処理方
    法。
  6. 【請求項6】 前記圧力測定手段として、ピラニ真空
    計、熱電対真空計及びサーミスタ真空計のうち、少なく
    とも1つを使用することを特徴とする請求項1乃至3の
    いずれか1項に記載の真空処理方法。
  7. 【請求項7】 前記圧力測定手段の校正を実施する際の
    前記反応容器内の圧力は、10-1Pa以上103Pa以
    下であることを特徴とする請求項6に記載の真空処理方
    法。
  8. 【請求項8】 前記排気手段として、油回転ポンプ及び
    油拡散ポンプのうち、少なくとも1つを使用することを
    特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の真空
    処理方法。
  9. 【請求項9】 前記反応容器内に基体を設置し、 前記反応容器内を前記排気手段により排気し、 前記反応容器内に予め定めた一定流量の圧力測定手段校
    正用ガスを流しながら、前記圧力測定手段の校正を実施
    し、 前記反応容器内に処理用ガスを導入し、 前記反応容器内に電力を供給して該反応容器内にプラズ
    マを生成し、 前記プラズマを用いて前記反応容器内に導入された処理
    用ガスを分解することにより、前記基体に対して真空処
    理を行うことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1
    項に記載の真空処理方法。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載の真空処理方法におい
    て、 前記基体に対して真空処理を行うことにより、前記基体
    上に堆積膜を形成することを特徴とする真空処理方法。
  11. 【請求項11】 請求項10に記載の真空処理方法にお
    いて、 前記基体上に堆積膜を形成することにより、電子写真用
    感光体を作製することを特徴とする真空処理方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20180062386A (ko) * 2016-11-30 2018-06-08 도쿄엘렉트론가부시키가이샤 처리 방법 및 처리 장치
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JP6910560B1 (ja) * 2020-01-23 2021-07-28 株式会社日立ハイテク プラズマ処理装置およびプラズマ処理装置の運転方法

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