JP2002020656A - インクジェット記録用インク組成物 - Google Patents

インクジェット記録用インク組成物

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JP2002020656A
JP2002020656A JP2000200712A JP2000200712A JP2002020656A JP 2002020656 A JP2002020656 A JP 2002020656A JP 2000200712 A JP2000200712 A JP 2000200712A JP 2000200712 A JP2000200712 A JP 2000200712A JP 2002020656 A JP2002020656 A JP 2002020656A
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Japan
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pigment
ink
dispersed
water
jet recording
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JP2000200712A
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English (en)
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Eiichi Ueda
栄一 上田
Chiaki Nagaike
千秋 長池
Shinichi Okamura
真一 岡村
Ikuo Kurachi
育夫 倉地
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 長期保存安定性に優れた、顔料系水性インク
ジェット記録用インク組成物を提供する。 【解決手段】 水性媒体に顔料を分散したインクジェッ
ト記録用インク組成物において、水性媒体中に分散して
いるポリマー微粒子の存在下で粉砕された顔料を用いる
ことを特徴とするインクジェット記録用インク組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、顔料を含むインク
ジェット記録用インク組成物に関し、特に、長期保存安
定性に優れた顔料系水性インクジェット記録用インク組
成物に関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェット方式は、インクと言われ
る着色液体に熱を加えて気泡を発生させ気泡が発生する
ときに生じる圧力や圧電素子による圧力等により、ノズ
ルからインクの小液滴を飛ばし、紙、フィルム、布等の
被記録部材に付着させて記録を行う方法である。この方
法に適用するインクとしては、水溶性色素を含む水性イ
ンク、顔料を含むインク、色素を含有した低融点固形ワ
ックスを含むワックスインク、そして油溶性染料を含む
インクがある。水溶性色素を含む水性インクは、インク
のノズルの目詰まりを起こしにくいという長所を有して
いるが形成した画像が滲みやすく耐水性が低い。色素を
含有した低融点固形ワックスを含むワックスインクは、
被記録部材に付着させた後熱溶融させて画像を完成させ
るという煩雑さが伴う。油溶性染料を含むインクには、
有機溶媒等の油性媒体を用いるが、環境面から用途に制
限がある。顔料を含むインクは、耐光性、耐水性に優
れ、水性染料インクに代わるインクとして期待されてい
る。
【0003】顔料を使用するインクジェット記録用イン
クの分野では、信頼性の確保に多くの努力が払われてき
た。顔料インクの場合、顔料が媒体に不溶であることか
ら凝集が起こりやすく、また凝集が起きてしまうと復帰
が極めて困難である。特に、ノズルの目詰まり、吐出安
定性の確保は大きな問題となっており、これからの課題
を解決するためにいくつかの提案がなされている。
【0004】例えば特開平2−255875号公報に
は、吐出安定性を確保するため媒体に溶解している分散
剤(水溶性樹脂)の濃度を2質量%以下にするという提
案がなされており、当該出願に関連して特開平3−21
0373号、特開平4−18461号、特開平4−18
462号、特開平4−18467号、特開平4−598
80号、特開平4−126780号、特開平4−126
781号、特開平4−132775号、特開平7−14
5335号公報の各公報では、インク構成物の種類、あ
るいは濃度を最適化することにより、水性顔料インクで
問題となっている種々の課題、例えば印刷物の色濃度や
耐擦性、保存安定性を改良しようとする試みがなされて
いる。
【0005】顔料粒子の分散安定性向上は、分散剤とし
て水溶性ポリマーを用いて分散処理することで一般に行
われている。水溶性ポリマーとしては、ポリビニルアル
コール、セルロース系誘導体、エチレンオキシド変性フ
ェノールおよびエチレンオキシド/プロピレンオキシド
ポリマー等の非イオン性ポリマー、アクリル酸、マレイ
ン酸、ビニルスルホン酸系ポリマー等のイオン性ポリマ
ーが知られている。特開平5−179183号公報で
は、ABまたは、BABブロックコポリマーを顔料粒子
と混合して分散安定化し、インク液を調製する技術が開
示されている。
【0006】特許第2512861号公報では、顔料と
水溶性ポリマーとロールミル装置に充填し粉砕して顔料
と水溶性ポリマー分散剤との分散体を得、その後インク
液に調製する技術が開示されている。
【0007】しかしながら、用途の拡大に伴い使用環境
が厳しくなってきている今日、これらの従来技術では、
ノズルの目詰まり防止性、保存安定性、吐出安定性が不
十分であり、さらに向上する必要がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、長期保存安定性に優れた、顔料系水性水性インクジ
ェット記録用インク組成物を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、下
記構成により達成された。
【0010】1.水性媒体に顔料を分散したインクジェ
ット記録用インク組成物において、水性媒体中に分散し
ているポリマー微粒子の存在下で粉砕された顔料を用い
ることを特徴とするインクジェット記録用インク組成
物。
【0011】2.水性媒体に顔料を分散したインクジェ
ット記録用インク組成物において、水溶性染料の存在下
で粉砕された顔料を用いることを特徴とするインクジェ
ット記録用インク組成物。
【0012】3.水性媒体に顔料を分散したインクジェ
ット記録用インク組成物において、コロイド状無機微粒
子の存在下で粉砕された顔料を用いることを特徴とする
インクジェット記録用インク組成物。
【0013】4.水性媒体に顔料を分散したインクジェ
ット記録用インク組成物において、水溶性有機溶媒の存
在下で粉砕された顔料を用いることを特徴とするインク
ジェット記録用インク組成物。
【0014】5.水性媒体に顔料を分散したインクジェ
ット記録用インク組成物において、水性媒体中に分散し
ているポリマー微粒子の存在下で分散された顔料を用い
ることを特徴とするインクジェット記録用インク組成
物。
【0015】6.水性媒体に顔料を分散したインクジェ
ット記録用インク組成物において、水溶性染料の存在下
で分散された顔料を用いることを特徴とするインクジェ
ット記録用インク組成物。
【0016】7.水性媒体に顔料を分散したインクジェ
ット記録用インク組成物において、コロイド状無機微粒
子の存在下で分散された顔料を用いることを特徴とする
インクジェット記録用インク組成物。
【0017】8.水性媒体に顔料を分散したインクジェ
ット記録用インク組成物において、水溶性有機溶媒の存
在下で分散された顔料を用いることを特徴とするインク
ジェット記録用インク組成物。
【0018】以下に本発明を更に詳しく説明する。本発
明における水性媒体は、水を主成分とする液体である
が、必要があれば水溶性の有機溶媒を含んでいても良
い。水溶性有機溶媒としては、例えばメタノール、エタ
ノール、1−プロパノール、2−プロパノール、1−ブ
タノール、2−ブタノール、2−メチル−1−プロパノ
ール、2−メチル−2−プロパノール、1−ペンタノー
ル、2−ペンタノール、3−ペンタノール、2−メチル
−1−ブタノール、3−メチル−1−ブタノール、2−
メチル−2−ブタノール及び3−メチル−2−ブタノー
ル等のモノアルコール化合物、エチレングリコール、ポ
リエチレングリコール、プロピレングリコール、トリエ
チレングリコール、ポリトリエチレングリコール、テト
ラエチレングリコール、ポリテトラエチレングリコー
ル、1,3−ブタンジオール、グリセリン及び1,2,
6−ヘキサントリオール等の多価アルコール化合物が挙
げられる。これらの水溶性有機溶媒は1種類を使用して
も良く、2種類以上の水溶性有機溶媒を併用しても良
い。これらの水溶性有機溶媒の添加量は、顔料分散物か
ら持ち込まれる量も含めて、水性インク組成物の1〜5
0.0質量%が好ましい。
【0019】本発明に用いる顔料としては、広くさまざ
まな有機系および無機系の顔料が、単独または組合せで
選択される。ここで使用される“顔料”という用語は不
溶性の着色剤を意味する。例えば、カーボンブラック、
酸化チタン等の無機顔料、アゾ顔料、フタロシアニン顔
料、キナクリドン顔料、アントラキノン顔料、ジオキサ
ンジン顔料等の有機顔料をあげることができる。顔料粒
子はインクジェットプリンター装置特に通常10〜50
ミクロンの範囲にある直径を有する射出ノズルにおいて
インクの自由流動を許容するのに充分に小さいものが必
要である。また、粒子のサイズは顔料の分散安定性に影
響を有しており、これはインクの寿命の全体を通して重
要である。微小粒子のブラウン運動は凝集から粒子を防
ぐため粒径は小さい方が好ましい。また、最大の色の濃
さと光沢のためにも小さい粒子を使用するのが望まし
い。有用な粒子サイズの範囲は約0.003〜10ミク
ロンである。好ましくは、粒子サイズは0.005〜
1.0ミクロンの範囲、最も好ましくは0.005〜
0.2ミクロンの範囲である。
【0020】代表的なものを列挙すると次に示す通りで
ある。パーマネントイエローDHG、パーマネントイエ
ローGR、パーマネントイエローG、パーマネントイエ
ローNCG−71、パーマネントイエローGG、ハンザ
イエローRA、ハンザブリリアントイエロー5GX−0
2、ダラマールRイエローYT−858−02、ダラマ
ールRイエローYT−858−D、ハンザイエローX、
ノボパームRイエローHR、クロモフタールRイエロー
3G、クロモフタールRイエローGR、ノボパームRイ
エローFGL、ハンザブリリアントイエロー10GX、
パーマネントイエローG3R−01、クロモフタールR
イエロー8G、イルガジンRイエロー5GT、ホスタパ
ームRイエローH4G、ホスタパームRイエローH3
G、L74 1357イエロー、L75 1331イエ
ロー、L75 2377イエロー、ホスタパームRオレ
ンジGR、パリオゲンRオレンジ、イルガリットRルー
ビン4BL、クインドRマジェンタ、インドファースト
Rブリリアントスカーレット、ホスタパームRスカーレ
ットGO、パーマネントルービンF6B、モナストラー
ルRマジェンタ、モナストラールRスカーレット、ヘリ
オゲンRブルーL6901F、ヘリオゲンRブルーNB
D7010、ヘリオゲンRブルーK7090、ヘリオゲ
ンRブルーL7101F、パリオゲンRブルーL647
0、ホーコフタールRブルーG,XBT−583D、ヘ
リオゲンRグリーンK8683、ヘリオゲンRグリーン
L9140、モナストラールRバイオレットR、モナス
トラールRレッドB、クインドRレッドR6700、ク
インドRレッドR6713、インドファーストRバイオ
レット、モナストラールRバイオレットマローンB、レ
エイベンR1170、スペシャルブラック4A、スター
リングRNSブラック、スターリングRNSX76、チ
プュアRR−101、モグルL、BK8200 ホーコ
フタールRブルーBF−585−P、トルイジンレッド
Y、クインドRマジェンタ、マジェンタRV−6831
プレスケーキ、サンファーストRマジェンタ122、イ
ンドRブリリアントスカーレット、トルイジンレッド
B、ウオッチャングRレッドB、パーマネントルービン
F6B13−1731、ハンザRイエロー、ダラマール
RイエローYT−839−P、サンブライトRイエロー
17(サンケミカルコープ社、シンシナチOH)、トル
イジンイエローG、ピグメントスカーレット、オーリッ
クブラウン、黒色顔料、カーボンブラック。
【0021】本発明での顔料の粉砕は、水性ポリマー分
散物、または水溶性染料、またはコロイド状無機微粒
子、または水溶性有機溶媒の存在下あるいは、これらの
組み合わせの存在下で製造される。場合によりその他の
分散剤も同時に存在させることもできる。陰イオン性/
非イオン性界面活性剤、例えばダニエルのディスパース
−エイドW−22とW−28および/または重合系顔料
分散剤、例えばロームアンドハース社により製造された
タモールSNおよびサートマー社により製造されたSM
A1000樹脂がこの目的のために使用することができ
る。粉砕方法は粒径を小さくできれば特に限定されない
が、ボールミル、サンドミル、アトライター、ロールミ
ル、アジテーターミル、ヘンセルヘンシェルミキサー、
コロイドミル、超音波ホモジナイザー、パールミル、オ
ングミル等の一般に使用されている装置を用いることが
できる。
【0022】本発明での顔料の分散は、水性ポリマー分
散物、または水溶性染料、またはコロイド状無機微粒
子、または水溶性有機溶媒の存在下あるいは、これらの
組み合わせの存在下で製造される。場合によりその他の
分散剤も同時に存在させることもできる。陰イオン性/
非イオン性界面活性剤、水溶性高分子等をこの目的のた
めに使用することができる。分散方法は顔料が水分散物
に分散できれば特に限定されず、撹拌混合のような弱い
剪断力であっても良い。ボールミル、サンドミル、アト
ライター、ロールミル、アジテーターミル、ヘンセルヘ
ンシェルミキサー、コロイドミル、超音波ホモジナイザ
ー、パールミル、オングミル等の装置をもちいても良
く、上記の粉砕工程を兼ねていても良い。また、弱い剪
断力の場合、分散時に加熱しても良く、一旦分散液を6
0〜70℃に加熱し、その後冷却するのが好ましい。
【0023】本発明の顔料入りインクジェット用インク
は、まず、濃縮した顔料分散物を製造し、ついで適当な
濃度に希釈、必要な添加物を加えてインクに仕上げる。
希釈は水でまたは、場合により他の溶媒あるいは水と水
溶性有機溶媒の混合物で適切な濃度に希釈する。希釈す
ることによって特定な用途のための所望の粘度、着色、
色調に合わせることができる。
【0024】本発明に用いる水性媒体中に分散している
ポリマー微粒子としては、平均粒径が0.05μm〜
0.3μmのポリマー粒子で、水性媒体に樹脂が分散し
ている微粒子である。樹脂としては、アクリル系樹脂、
ポリエステル樹脂、ゴム類、ポリ酢酸ビニル類、ポリビ
ニルアルコール変性物、セルロースエステル類、ポリウ
レタン類、ポリ塩化ビニル類、ポリ塩化ビニリデン類、
等をあげることができ、顔料を分散、粉砕する際に凝集
が発生しないものであれば特に限定されない。
【0025】水性媒体中でのポリマー微粒子の水性媒体
に樹脂を分散させる方法としては、予め樹脂を重合しこ
れを水性媒体に分散する方法とモノマーを水性媒体中で
乳化重合法、懸濁重合法で作製する方法があるが、好ま
しくは乳化重合法、懸濁重合法で作製する方法である。
【0026】ポリマー成分はエチレン性不飽和モノマー
から誘導されるポリマーが好ましく、通常複数のモノマ
ーの共重合体である。エチレン性不飽和モノマーとして
は、アクリル酸エステル類(例えば、t−ブチルアクリ
レート、フェニルアクリレート、2−ナフチルアクリレ
ート、2−アセトアセトキシエチルアクリレート、メチ
ルアクリレート、エチルアクリレート、n−ブチルアク
リレート、n−ヘキシルアクリレート、ベンジルアクリ
レート、2−エチルヘキシルアクリレート、iso−ノ
ニルアクリレート、n−ドデシルアクリレート等)、メ
タクリル酸エステル類(例えば、メチルメタクリレー
ト、エチルメタクリレート、2−ヒドロキシエチルメタ
クリレート、ベンジルメタクリレート、2−ヒドロキシ
プロピルメタクリレート、フェニルメタクリレート、シ
クロヘキシルメタクリレート、クレジルメタクリレー
ト、4−クロロベンジルメタクリレート、エチレングリ
コールジメタクリレート、グリシジルメタクリレート、
2−アセトアセトキシメチルメタクリレート、n−ブチ
ルメタクリレート、n−ヘキシルメタクリレート、2−
エチルヘキシルメタクリレート、iso−ノニルメタク
リレート、n−ドデシルメタクリレート等)、ビニルエ
ステル類(例えば、安息香酸ビニル、ピバロイルオキシ
エチレン等)、アクリル酸、メタクリル酸、アクリルア
ミド類(例えば、アクリルアミド、メチルアクリルアミ
ド、エチルアクリルアミド、プロピルアクリルアミド、
ブチルアクリルアミド、tert−ブチルアクリルアミド、
シクロヘキシルアクリルアミド、ベンジルアクリルアミ
ド、ヒドロキシメチルアクリルアミド、メトキシエチル
アクリルアミド、ジメチルアミノエチルアクリルアミ
ド、フェニルアクリルアミド、ジメチルアクリルアミ
ド、ジエチルアクリルアミド、β−シアノエチルアクリ
ルアミド、ジアセトンアクリルアミドなど)、メタクリ
ルアミド類(例えば、メタクリルアミド、メチルメタク
リルアミド、エチルメタクリルアミド、プロピルメタク
リルアミド、ブチルメタクリルアミド、tert−ブチルメ
タクリルアミド、シクロヘキシルメタクリルアミド、ベ
ンジルメタクリルアミド、ヒドロキシメチルメタクリル
アミド、メトキシエチルメタクリルアミド、ジメチルア
ミノエチルメタクリルアミド、フェニルメタクリルアミ
ド、ジメチルメタクリルアミド、ジエチルメタクリルア
ミド、β−シアノエチルメタクリルアミドなど)、スチ
レン類(例えば、スチレン、メチルスチレン、ジメチル
スチレン、トリメチレンスチレン、エチルスチレン、イ
ソプロピルスチレン、クロロスチレン、メトキシスチレ
ン、アセトキシスチレン、クロルスチレン、ジクロルス
チレン、ブロムスチレン、ビニル安息香酸メチルエステ
ルなど)、ジエン類(例えばブタジエン、イソプレ
ン)、ジビニルベンゼン、アクリルニトリル、メタアク
リロニトリル、N−ビニルピロリドン、N−ビニルオキ
サゾリドン、塩化ビニリデン、フェニルビニルケトン等
を挙げることができる。
【0027】本発明のポリマー微粒子を乳化重合や懸濁
重合する際に乳化剤としての水溶性ポリマーをもちいる
のが好ましい。水溶性ポリマーとしては、天然ポリマー
あるいは半合成的な水溶性ポリマーなども含み、これら
の例としてアルギン酸またはその塩、デキストラン、デ
キストラン硫酸塩、グリコーゲン、アラビアゴム、アル
ブミン、寒天、でんぷん誘導体、カルボキシメチルセル
ロースまたはその塩、ヒドロキシセルロース、セルロー
ス硫酸エステル等を挙げることができるが、これらの誘
導体も使用できる。水溶性ポリマーを下記に例示する。
【0028】
【化1】
【0029】
【化2】
【0030】
【化3】
【0031】
【化4】
【0032】
【化5】
【0033】
【化6】
【0034】また、本発明のポリマー微粒子を乳化重合
や懸濁重合する際に乳化剤として、反応性乳化剤を用い
るのもこの好ましい。反応性乳化剤としては、アニオン
系及びノニオン系のいづれの乳化剤でも特に限定され
ず、例えば、(メタ)アリル基、(メタ)アクリル基、
スチリル基などのラジカル重合性不飽和基を有する乳化
剤が単独で又は2種類以上組み合わせて使用できる。
【0035】このようなアニオン系反応性乳化剤として
は、例えば、下記一般式(1)〜(4)で表される反応
性乳化剤を挙げることができる。
【0036】
【化7】
【0037】式中、R2は水素、メチル基、R3は炭素数
6〜18のアルキル基、アルケニル基、アリール基又は
アラルキル基、R4は水素又はメチル基、R5は炭素数6
〜18のアルキル基、アルケニル基、アリール基又はア
ラルキル基、Xは単結合またはメチレン基、Mはアルカ
リ金属、mは1〜50の自然数、nは1〜50の自然
数、qは0又は1である。
【0038】上記一般式(1)で表されるアニオン系反
応性乳化剤の具体例としては、例えば、「アデカリアソ
ープ SE−10N」、「アデカリアソープ SE−2
0N」、「アデカリアソープ SE−30N」(以上、
旭電化工業(株)製)を挙げることができる。
【0039】上記一般式(2)で表されるアニオン系反
応性乳化剤の具体例としては、例えば、「アクアロン
HS−05」、「アクアロン HS−10」、「アクア
ロンHS−20」、「アクアロン HS−30」(以
上、第一工業製薬(株)製)等を挙げることができる。
【0040】上記一般式(3)のアニオン系反応性乳化
剤の具体例としては、例えば「ラテムル S−12
0」、「ラテムル S−120A」、「ラテムル S−
180」、「ラテムル S−180A」(以上、花王
(株)製)、「エレミノール JS−21」(以上、三
洋化成工業(株)製)等を挙げることができる。
【0041】上記一般式(4)のアニオン系反応性乳化
剤の具体例としては、例えば「アントックス MS−6
0」(日本乳化剤(株)製)を挙げることができる。
【0042】又その他のアニオン系反応性乳化剤として
は、例えば「ラテムル ASK」(花王(株)製)等の
アルキルアルケニルコハク酸エステル塩系反応性乳化
剤;例えば「エレミノール RS−30」(三洋化成工
業(株)製)等のポリオキシアルキレン(メタ)アクリ
レート硫酸エステル塩系反応性乳化剤;例えば「RA−
1120」、「RA−2614」(以上、日本乳化剤
(株)製)等のポリオキシアルキレンアルキルエーテル
脂肪族不飽和ジカルボン酸エステル塩系反応性乳化剤;
例えば「アントックス MS−2N」(日本乳化剤
(株)製)等の(メタ)アクリル酸スルホアルキルエス
テル塩系反応性乳化剤;フタル酸ジヒドロキシアルキル
(メタ)アクリレート硫酸エステル塩系反応性乳化剤;
例えば「H−3330PL」(第一工業製薬(株)製)
等のモノもしくはジ(グリセロール−1−アルキルフェ
ニル−3−アリル−2−ポリオキシアルキレンエーテ
ル)リン酸エステル塩系反応性乳化剤等を挙げることが
できる。
【0043】本発明で用いることのできるノニオン系反
応乳化剤としては、例えば、下記一般式(5)及び
(6)で示される反応性乳化剤を挙げることができる。
【0044】
【化8】
【0045】式中、R2は水素、メチル基、R3は炭素数
6〜18のアルキル基、mは1〜50の自然数、アルケ
ニル基、アリール基又はアラルキル基、R4は水素又は
メチル基、Xは単結合またはメチレン基、Mはアルカリ
金属である。
【0046】上記一般式(5)で表されるノニオン系反
応性乳化剤の具体例としては、例えば「アデカリアソー
プNE−10」、「アデカリアソープNE−20」、
「アデカリアソープNE−30」(以上、旭電化工業
(株)製)等を挙げることができる。
【0047】上記一般式(6)で表されるノニオン系反
応性乳化剤の具体例としては、例えば「アクアロン R
N−10」、「アクアロン RN−20」、「アクアロ
ンRN−30」、「アクアロン RN−50」(以上、
第一工業製薬(株)製)等をそれぞれ挙げることができ
る。
【0048】またその他のノニオン系反応性乳化剤とし
ては、例えば「RMA−564」、「RMA−568」
(以上、日本乳化剤(株)製)等のポリオキシアルキレ
ンアルキルフェニルエーテル(メタ)アクリレート系反
応性乳化剤;例えば「RMA−1114」(日本乳化剤
(株)製)等のポリオキシアルキレンアルキルフェニル
エーテル(メタ)アクリレート系反応性乳化剤等を挙げ
ることができる。
【0049】これら反応性乳化剤の使用量は、ポリマー
の合計100質量部当たり、一般に0.1〜30質量
部、好ましくは2〜25質量部、特に好ましくは3〜2
0質量部の範囲で用いるのがよい。
【0050】また、反応性乳化剤と水溶性ポリマーを同
時に用いても良い。上記の乳化剤以外に通常のアニオン
系及び/又はノニオン系乳化剤を併用してもよい。
【0051】上記通常のノニオン系乳化剤類として、例
えば、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキ
シエチレンステアリルエーテル等のポリオキシエチレン
オクアルキルエーテル類;例えば、ポリオキシエチレン
ノニルフェニルエーテル等のポリオキシエチレンアルキ
ルフェニルエーテル類;例えば、ソルビタンモノラウレ
ート、ソルビタンモノステアレート、ソルビタントリオ
レエート等のソルビタン高級脂肪酸エステル類;例え
ば、ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート等の
ポリオキシエチレンソルビタン高級脂肪酸エステル類;
例えば、ポリオキシエチレンモノラウレート、ポリオキ
シエチレンモノステアレート等のポリオキシエチレン高
級脂肪酸エステル類;例えばオイレン酸モノグリセライ
ド、ステアリン酸モノグリセライド等のグリセリン高級
脂肪酸エステル類;例えば、ポリオキシエチレン・ポリ
オキシプロピレン・ブロックコポリマー;等を例示する
ことができる。
【0052】また前記通常のアニオン系乳化剤として
は、例えば、オレイン酸ナトリウム等の高級脂肪酸塩
類;例えば、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム等
のアルキルアリールスルホン酸塩類;例えば、ラウリル
硫酸ナトリウム等のアルキル硫酸エステル塩類;例え
ば、ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウ
ム等のポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステ
ル塩類;例えば、ポリオキシエチレンノニルフェニルエ
ーテル硫酸ナトリウム等のポリオキシエチレンアルキル
アリールエーテル硫酸エステル塩類;モノオクチルスル
ホコハク酸ナトリウム、ジオクチルスルホコハク酸ナト
リウム、ポリオキシエチレンラウリルスルホコハク酸ナ
トリウム等のアルキルスルホコハク酸エステル塩及びそ
の誘導体類;等を例示することができる。
【0053】本発明のインクジェット記録用インク組成
物に用いるポリマー微粒子の含有量は、顔料の全質量に
対して質量%で1〜200%、好ましくは、3〜50%
の範囲である。
【0054】本発明における水溶性染料は、例えば水溶
性直接染料、酸性染料、反応性染料、塩基性染料を挙げ
る事ができる。その代表的なものを列挙すれば下記の通
りである。これらは、代表的なもので、これらと類似の
構造を持つ他の染料も使用し得る。
【0055】〈直接染料〉 C.I.ダイレクトイエロー:1、4、8、11、1
2、24、26、27、28、33、39、44、5
0、58、85、86、100、110、142、14
4等、 C.I.ダイレクトレッド:1、2、4、9、11、1
3、17、20、23、24、28、31、33、3
7、39、44、47、48、51、62、63、7
5、79、80、81、83、89、90、94、9
5、99、220、224、227、243等、 C.I.ダイレクトブルー:1、2、6、8、15、2
2、25、71、76、78、80、86、87、9
0、98、106、108、120、123、163、
165、192、193、194、195、196、1
99、200、201、202、203、207、23
6、237等、 C.I.ダイレクトブラック:2、3、7、17、1
9、22、32、38、51、56、62、71、7
4、75、77、105、108、112、117、1
54等が挙げられる。
【0056】〈酸性染料〉 C.I.アシッドイエロー:2、3、7、17、19、
23、25、29、38、42、49、59、61、7
2、99等、 C.I.アシッドオレンジ:56、64等、 C.I.アシッドレッド:1、8、14、18、26、
32、37、42、52、57、72、74、80、8
7、115、119、131、133、134、14
3、154、186、249、254、256等、 C.I.アシッドバイオレット:11、34、75等、 C.I.アシッドブルー:1、7、9、29、87、1
26、138、171、175、183、234、23
〈BR〉6、249等、 C.I.アシッドグリーン:9、12、19、27、4
1等、 C.I.アシッドブラック:1、2、7、24、26、
48、52、58、60、94、107、109、11
0、119、131、155等が挙げられる。
【0057】〈反応性染料〉 C.I.リアクティブイエロー:1、2、3、13、1
4、15、17等、 C.I.リアクティブレッド:2、6、11、23、3
6等、 C.I.リアクティブバイオレット:2、4、8、9
等、 C.I.リアクティブルー:7、14、15、18、2
1、25等が挙げられる。
【0058】〈塩基性染料〉 C.I.ベーシックイエロー:11、14、21、32
等、 C.I.ベーシックレッド:1、2、9、12、13
等、 C.I.ベーシックバイオレット:3、7、14等、 C.I.ベーシックブルー:3、9、24、25等が挙
げられる。
【0059】本発明に用いることの出来る染料として
は、この他にキレート染料及びいわゆる銀色素漂白法感
光材料(例えばチバガイギー製チバクローム〈BR〉)
に用いられるアゾ染料を挙げることが出来る。
【0060】キレート染料に関しては例えば英国特許
1,077,484号の記載を参考にすることが出来
る。
【0061】銀色素漂白法感光材料アゾ染料に関して
は、例えば英国特許1,039,458号、同1,00
4,957号、同1,077,628号、米国特許2,
612,448号の記載を参考にすることが出来る。
【0062】本発明のインクジェット記録用インク組成
物に用いる水溶性染料の含有量は、顔料の全質量に対し
て質量%で1〜50%、好ましくは、3〜30%の範囲
である。
【0063】本発明におけるコロイド状無機微粒子と
は、水性媒体に分散した無機化合物の微粒子で、具体的
な無機化合物の例としては、シリカ、酸化スズ、酸化ア
ルミニウム、酸化チタン、酸化マグネシウム、炭酸マグ
ネシウム、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、等の化合物
あるいは、これらの複合化合物を挙げることができる。
これらのうち、シリカ、酸化スズ、酸化アルミニウムが
好ましく用いられる。
【0064】無機微粒子の平均粒径は、電子顕微鏡によ
る観察で知ることができ、平均粒径として、3nmから
50nmが好ましい。
【0065】本発明のインクジェット記録用インク組成
物に用いるコロイド状無機微粒子の使用量は、顔料の粉
砕あるいは分散時に顔料の全質量に対して質量%で10
〜500%、好ましくは、30〜300%の範囲であ
る。
【0066】本発明における水溶性有機溶媒とは、高沸
点水溶性有機溶媒、その他の水溶性有機溶媒に大別でき
る。高沸点水溶性有機溶媒の具体的な例としては、例え
ばグリセリン、1,2,6−ヘキサントリオール、エチ
レングリコール、ジエチレングリコール、エチレングリ
コールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノ
メチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエー
テル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、ジエ
チレングリコールジエチルエーテル、トリエチレングリ
コールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモ
ノエチルエーテル、N−メチルピロリドン、2−ピロリ
ドン、プロピレングリコール、2−メチル−2,4−ペ
ンタンジオール、テトラエチレングリコール、チオグリ
コール、チオジグリコール、モノアセチン、ジアセチ
ン、1,3−プロパンジオール、トリエチレングリコー
ル、2−フェノキシエタノール、1,2−プロパンジオ
ール、1,4−ブタンジオールなどがあげられる。その
他の水溶性有機溶媒の具体的な例としては、炭素数1〜
4のアルキルアルコール類(例えばメチルアルコール、
エチルアルコール、n−プロピルアルコール、イソプロ
ピルアルコール、n−ブチルアルコール、sec−ブチ
ルアルコール、tert−ブチルアルコール、イソブチ
ルアルコール等)、アミド類(例えばジメチルホルムア
ミド、ジメチルアセトアミド等)、ケトンあるいはケト
アルコール類(例えばアセトン、ジアセトンアルコール
等)、エーテル類(例えばテトラヒドロフラン、ジオキ
サン等)、ポリアルキレングリコール類(例えばポリエ
チレングリコール、ポリプロピレングリコール等)、ア
ルキレン基が2〜6個の炭素原子を含むアルキレングリ
コール類(例えばエチレングリコール、プロピレングリ
コール、ブチレングリコール、トリエチレングリコー
ル、1,2,6−ヘキサントリオール、チオジグリコー
ル、ヘキシレングリコール、ジエチレングリコール
等)、グリセリン、多価アルコールの低級アルキルエー
テル類(エチレングリコールメチルエーテル、ジエチレ
ングリコールメチル(またはエチル)エーテル、トリエ
チレングリコールモノメチル(またはエチル)エーテル
等)等が挙げられる。これらの有機溶媒のうち好ましく
は、高沸点有機溶媒である。
【0067】本発明のインクジェット記録用インク組成
物の顔料の粉砕あるいは分散時に用いる水溶性有機溶媒
の量は、顔料の粉砕あるいは分散時に顔料の全質量に対
して質量%で10〜500%、好ましくは、30〜30
0%の範囲である。
【0068】本発明において、水性媒体に分散している
ポリマー微粒子、水溶性染料、コロイド状無機微粒子、
水溶性有機溶媒は、単独で用いても、併用して用いても
良い。
【0069】本発明のインクジェット記録用インク組成
物には、その他の添加剤をそれぞれの目的に応じて添加
することができる。例えば、増粘剤、流動性改良剤、界
面活性剤、電導度調整剤、pH調整剤、酸化防止剤、紫
外線吸収剤、防腐剤、殺菌剤、消泡剤、浸透剤をあげる
ことができる。
【0070】
〔水性媒体中に分散しているポリマー微粒子の作製〕
(Lx−1の製造)攪拌装置、温度計、還流冷却管を装
着した1リットルの三口フラスコに、蒸留水345ml
およびS−2(ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウ
ム)の25質量%水溶液25gを加え、窒素気流下80
℃で加熱攪拌した。これに、過硫酸カリウムを添加する
モノマーの総量の1.5質量%を溶解した水溶液30m
lを添加後、直ちにアセトアセトキシエチルメタクリレ
ート20g、グリシジルメタクリレート20g、ブチル
アクリレート5gおよびスチレン55gの混合液を1時
間かけて滴下し、滴下終了後3時間加熱攪拌した。さら
に過硫酸カリウムをモノマー総量の0.5質量%を溶解
した水溶液10ml液の溶液を添加し3時間加熱攪拌を
行い重合反応を完結させた。その後、反応混合物を室温
まで放冷し、ポリマーラテックスLx−1を作製した。
【0071】(Lx−2の製造)モノマーをグリシジル
メタクリレート40g、ブチルアクリレート20gおよ
びスチレン40gとした以外はLx−1と同様にポリマ
ーラテックスLx−2を作製した。
【0072】(Lx−3の製造)モノマーをヒドロキシ
エチルメタクリレート25g、ブチルアクリレート25
g、t−ブチルメタクリレート25g、およびスチレン
25gとした以外はLx−1と同様にポリマーラテック
スLx−3を作製した。
【0073】(Lx−4の製造)攪拌装置、温度計、還
流冷却管を装着した1リットルの三口フラスコに、蒸留
水345mlおよびスルホン化イソプレン−スチレン共
重合体のスルホン化物の水溶液(固形分36質量%)1
4gおよびS−2の25質量%水溶液0.4gを加え、
窒素気流下80℃で加熱攪拌した。これに、過硫酸カリ
ウムを添加するモノマーの総量の1.5質量%を溶解し
た水溶液30mlを添加後、直ちにアセトアセトキシエ
チルメタクリレート20g、グリシジルメタクリレート
20g、ブチルアクリレート5gおよびスチレン55g
の混合液を1時間かけて滴下し、滴下終了後3時間加熱
攪拌した。さらに過硫酸カリウムをモノマー総量の0.
5質量%を溶解した水溶液10ml液の溶液を添加し3
時間加熱攪拌を行い重合反応を完結させた。その後、反
応混合物を室温まで放冷し、ポリマーラテックスLx−
4を作製した。
【0074】(Lx−5の製造)モノマーをLx−2と
同じ成分にした以外はLx−4と同様にポリマーラテッ
クスLx−5を作製した。
【0075】(Lx−6の製造)モノマーをLx−3と
同じ成分にした以外はLx−4と同様にポリマーラテッ
クスLx−6を作製した。
【0076】(Lx−7の製造)攪拌装置、温度計、還
流冷却管を装着した1リットルの三口フラスコに、蒸留
水345mlおよびエレミノールJS−2(三洋化成工
業(株)社製)5.3g、アデカリアソープSE−10
N(旭電化工業(株)社製)(グリセロール−1−アリ
ル−3−ノニルフェニル−2−ポリオキシエチレン(n
=約10)硫酸エステルアンモニウム塩系)エレミノー
ルJS−2(三洋化成工業(株)社製)0.5g、アデ
カリアソープSE−10N(旭電化工業(株)社製)
(グリセロール−1−アリル−3−ノニルフェニル−2
−ポリオキシエチレン(n=約10)硫酸エステルアン
モニウム塩系)0.5gおよびS−2の25質量%水溶
液0.4gを加え、窒素気流下80℃で加熱攪拌した。
これに、過硫酸カリウムを添加するモノマーの総量の
1.5質量%を溶解した水溶液30mlを添加後、直ち
にLx−1と同様のモノマー混合液を1時間かけて滴下
し、同時にエレミノールJS−2(三洋化成工業(株)
社製)4.5g、アデカリアソープSE−10N(旭電
化工業(株)社製)(グリセロール−1−アリル−3−
ノニルフェニル−2−ポリオキシエチレン(n=約1
0)硫酸エステルアンモニウム塩系)4.5gを含む水
溶液を1時間かけて滴下した。滴下終了後3時間加熱攪
拌した。さらに過硫酸カリウムをモノマー総量の0.5
質量%を溶解した水溶液10ml液の溶液を添加し3時
間加熱攪拌を行い重合反応を完結させた。その後、反応
混合物を室温まで放冷し、ポリマーラテックスLx−7
を合成した。
【0077】(Lx−8の製造)モノマーをLx−2と
同じ成分にした以外はLx−7と同様にポリマーラテッ
クスLx−8を作製した。
【0078】(Lx−9の製造)モノマーをLx−3と
同じ成分にした以外はLx−7と同様にポリマーラテッ
クスLx−9を作製した。
【0079】(Lx−10の製造)メチルメタクリレー
ト40.0g、ヒドロキシエチルメタクリレート10.
0gの混合物に2,2′−アゾビス(2,4−ジメチル
バレロニトリル)2.0gを添加し、ついで水450g
に、ジオクチルスルホコハク酸ナトリウム0.4g、ポ
リビニルピロリドン5gを溶かした溶液に撹拌しながら
添加し、5分間撹拌した。次いで、この混合物をJan
ke&Kunkel社製、ウルトラタラテックス ホモ
ジナイザーを用いて12000rpmで30分間処理し
た。この懸濁液を1L丸底フラスコに入れ、撹拌しなが
ら70℃で4時間、ついで80℃で2時間加熱し、その
後冷却し、Lx−10を得た。
【0080】 〔顔料分散液の作製〕 (分散液1の作製) カーボンブラック(MA7、三菱化成製) 15部 Lx−1(固形分量として) 1.5部 水 83.5部 を以下の条件でサンドミルを用いて粉砕処理した。
【0081】粉砕メディア:ガラスビーズ(1.7mm
径) メディア充填率:1.7倍(質量) 分散時間:3時間 分散後ガラスビーズを取り除き、5ミクロンのメンブラ
ンフィルターで粗大粒子とゴミを取り除いた。
【0082】(分散液2〜10の作製)分散液1のLx
−1の替わりにLx−2〜10をそれぞれ用いた以外は
分散液1と同様にして、分散液2〜10を作製した。
【0083】(分散液11〜15の作製)Lx−1の替
わりに、C.I.ダイレクトブラック17、51、C.
I.アシッドブラック24、48、C.Iアシッドブル
ーをそれぞれ用いた以外は分散液1と同様にして、分散
液11〜15を作製した。
【0084】(分散液16〜22の作製)分散液1のL
x−1の替わりに、ルドックスAM(E.I.du P
ont社製コロイダルシリカ)、ルドックスHS−30
(E.I.du Pont社製コロイダルシリカ)、ル
ドックスLS(E.I.du Pont社製コロイダル
シリカ)、シリカドール−30S(日本化学工業社製コ
ロイダルシリカ)、スノーテックスST−C(日産化学
社製コロイダルシリカ)、セラメースS−8(多木化学
社製酸化第二スズゾル)、アルミナゾル−520(日産
化学社製アルミナゾル)をそれぞれ用いた以外は分散液
1と同様にして、分散液16〜22を作製した。
【0085】(分散液23〜25の作製)分散液1のL
x−1の替わりにエチレングリコールモノメチルエーテ
ル、プロピレングリコール、プロピレングリコールモノ
エチルエーテルを用いた以外は分散液1と同様にして、
分散液23〜25を作製した。
【0086】 (分散液26の作製) カーボンブラック(MA7、三菱化成製) 15部 Lx−1(固形分量として) 1.5部 水 83.5部 を以下の条件で分散処理した。
【0087】上記混合液を超音波分散機で撹拌しながら
10分間分散し、引き続き撹拌しながら、65℃まで加
熱し、65℃に達したところで、撹拌しながらゆるかや
に冷却を行い分散液26を作製した。
【0088】(分散液27〜50の作製)分散液26の
Lx−1の替わりに、Lx−2〜10、C.I.ダイレ
クトブラック17、51、C.I.アシッドブラック2
4、48、C.I.アシッドブルー、ルドックスAM
(E.I.du Pont社製コロイダルシリカ)、ル
ドックスHS−30(E.I.du Pont社製コロ
イダルシリカ)、ルドックスLS(E.I.du Po
nt社製コロイダルシリカ)、シリカドール−30S
(日本化学工業社製コロイダルシリカ)、スノーテック
スST−C(日産化学社製コロイダルシリカ)、セラメ
ースS−8(多木化学社製酸化第二スズゾル)、アルミ
ナゾル−520(日産化学社製アルミナゾル)エチレン
グリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコー
ル、プロピレングリコールモノエチルエーテルをそれぞ
れ用いた以外は分散液26と同様にして、分散液27〜
50を作製した。
【0089】(比較分散液51の作製)分散液1のLx
−1の替わりにスチレン−アクリル酸共重合体3部とさ
らにトリエタノールアミン7部を加えた以外は分散液1
と同様にして、比較分散液51を作製した。
【0090】 〔インク液の作製〕 (本発明 インク液1の作製) 分散液1 33部 エチレングリコール 40部 花王デモールEP 0.5部 防腐剤 若干量 イオン交換水 残量 上記成分を混合し、常温で30分間撹拌してインクを得
た。
【0091】(本発明 インク液2〜50の作製)分散
液1の替わりに分散液2〜50をそれぞれ用いた以外は
インク液1と同様にして、インク液2〜50を作製し
た。
【0092】(比較例 インク液51の作製)分散液1
のかわりに比較分散液51を用い、さらにLx−1を
0.5部を加えた以外は、インク液1と同様にして、比
較インク液51を作製した。
【0093】(比較例 インク液52〜75の作製)イ
ンク液51のLx−1の替わりに、Lx−2〜10、
C.I.ダイレクトブラック17、51、C.I.アシ
ッドブラック24、48、C.Iアシッドブルー、ルド
ックスAM(E.I.du Pont社製コロイダルシ
リカ)、ルドックスHS−30(E.I.du Pon
t社製コロイダルシリカ)、ルドックスLS(E.I.
du Pont社製コロイダルシリカ)、シリカドール
−30S(日本化学工業社製コロイダルシリカ)、スノ
ーテックスST−C(日産化学社製コロイダルシリ
カ)、セラメースS−8(多木化学社製酸化第二スズゾ
ル)、アルミナゾル−520(日産化学社製アルミナゾ
ル)エチレングリコールモノメチルエーテル、プロピレ
ングリコール、プロピレングリコールモノエチルエーテ
ルをそれぞれ用いた以外はインク液51と同様にして、
インク液52〜75を作製した。
【0094】〔保存安定性の評価〕インク液50mlを
50mlガラス製のスクリュー瓶に密封し、55℃、3
℃の環境に一週間交替で2ヶ月間保存した。保存前後の
平均粒径を比較し、以下の基準に従って保存安定性を評
価した。
【0095】 ○:平均粒径の増加が10%未満 △:平均粒径の増加が10〜20% ×:平均粒径の増加が20%を越える。
【0096】結果を表1〜3に示す。
【0097】
【表1】
【0098】
【表2】
【0099】
【表3】
【0100】表から本発明のインク液は総て保存安定性
に優れていた。
【0101】
【発明の効果】本発明により、長期保存安定性に優れ
た、顔料系水性インクジェット記録用インク組成物を提
供することができた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 倉地 育夫 東京都日野市さくら町1番地コニカ株式会 社内 Fターム(参考) 2C056 FC01 FC02 2H086 BA53 BA55 BA56 BA59 4J037 AA02 AA22 AA30 CA09 CB04 CB07 CB30 CC02 CC06 CC14 CC15 CC16 CC24 CC26 DD05 EE29 EE43 FF15 4J039 AB02 AD05 AD06 AD08 AD09 AE04 AE06 BA04 BA13 BA16 BA18 BA21 BA30 BA32 BA33 BA35 BC07 BC09 BC10 BC17 BC39 BC50 BC53 BC60 BD02 BE01 BE06 BE12 CA06 DA02 EA41 EA44 EA46 GA24

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水性媒体に顔料を分散したインクジェッ
    ト記録用インク組成物において、水性媒体中に分散して
    いるポリマー微粒子の存在下で粉砕された顔料を用いる
    ことを特徴とするインクジェット記録用インク組成物。
  2. 【請求項2】 水性媒体に顔料を分散したインクジェッ
    ト記録用インク組成物において、水溶性染料の存在下で
    粉砕された顔料を用いることを特徴とするインクジェッ
    ト記録用インク組成物。
  3. 【請求項3】 水性媒体に顔料を分散したインクジェッ
    ト記録用インク組成物において、コロイド状無機微粒子
    の存在下で粉砕された顔料を用いることを特徴とするイ
    ンクジェット記録用インク組成物。
  4. 【請求項4】 水性媒体に顔料を分散したインクジェッ
    ト記録用インク組成物において、水溶性有機溶媒の存在
    下で粉砕された顔料を用いることを特徴とするインクジ
    ェット記録用インク組成物。
  5. 【請求項5】 水性媒体に顔料を分散したインクジェッ
    ト記録用インク組成物において、水性媒体中に分散して
    いるポリマー微粒子の存在下で分散された顔料を用いる
    ことを特徴とするインクジェット記録用インク組成物。
  6. 【請求項6】 水性媒体に顔料を分散したインクジェッ
    ト記録用インク組成物において、水溶性染料の存在下で
    分散された顔料を用いることを特徴とするインクジェッ
    ト記録用インク組成物。
  7. 【請求項7】 水性媒体に顔料を分散したインクジェッ
    ト記録用インク組成物において、コロイド状無機微粒子
    の存在下で分散された顔料を用いることを特徴とするイ
    ンクジェット記録用インク組成物。
  8. 【請求項8】 水性媒体に顔料を分散したインクジェッ
    ト記録用インク組成物において、水溶性有機溶媒の存在
    下で分散された顔料を用いることを特徴とするインクジ
    ェット記録用インク組成物。
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Cited By (7)

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