JP2002020373A - 5−メチルピラジンカルボン酸アミド誘導体の製造方法 - Google Patents

5−メチルピラジンカルボン酸アミド誘導体の製造方法

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JP2002020373A
JP2002020373A JP2000203539A JP2000203539A JP2002020373A JP 2002020373 A JP2002020373 A JP 2002020373A JP 2000203539 A JP2000203539 A JP 2000203539A JP 2000203539 A JP2000203539 A JP 2000203539A JP 2002020373 A JP2002020373 A JP 2002020373A
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mol
acid amide
methylpyrazine
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JP2000203539A
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Taiji Sato
泰二 佐藤
Tetsuya Ikemoto
哲哉 池本
Masami Iki
正己 伊木
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Sumika Fine Chemicals Co Ltd
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Sumika Fine Chemicals Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】環境に安全な溶媒を用いて、高純度を有する
か、あるいは色相に優れた5−メチルピラジンカルボン
酸アミド誘導体を収率よく製造しうる方法を提供するこ
と。 【解決手段】式(II): 【化1】 で表されフェネチルアミン誘導体と、式(III): 【化2】 で表される5−メチルピラジンカルボン酸とをテトラヒ
ドロフランに溶解させた溶液中に、第三級アミンの存在
下で、ハロゲノギ酸エステルを−10〜30℃で滴下す
ることを特徴とする式(I): 【化3】 で表される5−メチルピラジンカルボン酸アミド誘導体
の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、5−メチルピラジ
ンカルボン酸アミド誘導体の製造方法の製造方法に関す
る。さらに詳しくは、血糖降下剤などの医薬品中間体と
して有用な5−ピラジンカルボン酸アミド誘導体の製造
中間体として有用な5−メチルピラジンカルボン酸アミ
ド誘導体の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】血糖降下剤として使用されているグリピ
ジドの原料として有用な5−ピラジンカルボン酸アミド
誘導体は、Arzneim. forsch., 21, 200 (1971)、特公昭
46-30191号公報、特開平6-279418号公報などに記載の方
法で製造されている。
【0003】しかしながら、これらの方法には、塩化メ
チレンなどの環境汚染物質であるハロゲン化炭化水素を
多量に使用し、精製の工程前に粗製の5−ピラジンカル
ボン酸アミド誘導体を乾燥させる必要があり、またアセ
トンを使用した場合には、収率が低いという欠点があ
る。
【0004】また、かかる方法には、血糖降下剤である
グリピジドを製造する際に、色相のよい5−ピラジンカ
ルボン酸アミド誘導体を使用しないと、グリピジドが着
色するため、アルコール−水系で再結晶させる必要があ
り、多量の溶媒を要し、煩雑な精製をする必要があると
いう欠点がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記従来技
術に鑑みてなされたものであり、環境に安全な溶媒を用
いて、高純度を有するか、あるいは色相に優れた5−メ
チルピラジンカルボン酸アミド誘導体を収率よく製造し
うる方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、(1)式(I
I):
【0007】
【化4】
【0008】で表されフェネチルアミン誘導体と、式(I
II):
【0009】
【化5】
【0010】で表される5−メチルピラジンカルボン酸
とをテトラヒドロフランに溶解させた溶液中に、第三級
アミンの存在下で、ハロゲノギ酸エステルを−10〜3
0℃で滴下することを特徴とする式(I):
【0011】
【化6】
【0012】で表される5−メチルピラジンカルボン酸
アミド誘導体の製造方法、および(2)5−メチルピラ
ジンカルボン酸アミド誘導体を水酸化アルカリの水溶液
に溶解し、脱色炭で処理することを特徴とする5−メチ
ルピラジンカルボン酸アミド誘導体の製造方法に関す
る。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明においては、式(II):
【0014】
【化7】
【0015】で表されるフェネチルアミン誘導体と、式
(III):
【0016】
【化8】
【0017】で表される5−メチルピラジンカルボン酸
とをテトラヒドロフランに溶解させた溶液中に、第三級
アミンの存在下で、ハロゲノギ酸エステルを−10〜3
0℃で滴下することにより、式(I):
【0018】
【化9】
【0019】で表される5−メチルピラジンカルボン酸
アミド誘導体を得ることができる。
【0020】本発明においては、まず、フェネチルアミ
ン誘導体と5−メチルピラジンカルボン酸とをテトラヒ
ドロフランに溶解させる。このとき、テトラヒドロフラ
ンに5−メチルピラジンカルボン酸を加え、次いでフェ
ネチルアミン誘導体を加えることが、スラリー性をよく
する観点から好ましい。
【0021】テトラヒドロフランは、溶媒として使用さ
れるものである。テトラヒドロフランの量は、フェネチ
ルアミン誘導体100重量部あたり、400〜800重
量部、好ましくは500〜600重量部であることが望
ましい。
【0022】5−メチルピラジンカルボン酸の量は、フ
ェネチルアミン誘導体1モルあたり、0.9〜1モル、
好ましくは1モルであることが望ましい。
【0023】フェネチルアミン誘導体と5−メチルピラ
ジンカルボン酸との反応は、第三級アミンの存在下で行
なう。
【0024】ここで、本明細書にいう「第三級アミンの
存在下」とは、ハロゲノギ酸エステルを滴下する直前
に、フェネチルアミン誘導体および5−メチルピラジン
カルボン酸をテトラヒドロフランに溶解させた溶液に、
第三級アミンを滴下するか、あるいは第三級アミンをハ
ロゲノギ酸エステルとともに滴下することをすることを
意味する。
【0025】フェネチルアミン誘導体および5−メチル
ピラジンカルボン酸をテトラヒドロフランに溶解させた
溶液に、第三級アミンをハロゲノギ酸エステルとともに
滴下する場合には、第三級アミンの使用量のうちその約
半分を滴下した時点で、ハロゲノギ酸とともにその残部
を滴下したり、あるいは第三級アミンの使用量のうちそ
の約半分を滴下した時点で、ハロゲノギ酸エステルの使
用量のうちその約半分を滴下し、次いで第三級アミンの
残部を滴下し、ハロゲノギ酸エステルの残部を滴下して
もよい。
【0026】第三級アミンとしては、例えば、トリメチ
ルアミン、トリエチルアミン、トリブチルアミンなどが
挙げられる。これらの中では、経済性および反応性の観
点から、トリエチルアミンが好ましい。
【0027】第三級アミンの量は、フェネチルアミン誘
導体1モルあたり、1〜1.5モル、好ましくは1.0
5〜1.2モル、より好ましくは1.1モルであること
が望ましい。
【0028】次に、フェネチルアミン誘導体および5−
メチルピラジンカルボン酸をテトラヒドロフランに溶解
させた溶液に、ハロゲノギ酸エステルを滴下する。な
お、ハロゲノギ酸エステルを滴下する際には、前記した
ようにして、第三級アミンとともに滴下してもよい。
【0029】ハロゲノギ酸エステルとしては、例えば、
クロロギ酸エチル、クロロギ酸イソブチルなどが挙げら
れる。これらの中では、経済性の観点からクロロギ酸エ
チルが好ましい。
【0030】ハロゲノギ酸エステルの量は、フェネチル
アミン誘導体1モルあたり、1.0〜1.5モル、好ま
しくは1.05〜1.2モル、より好ましくは1.1モ
ルであることが望ましい。
【0031】なお、ハロゲノギ酸エステルを滴下すると
きの前記溶液の液温は、生成物の色相および収率の観点
から、−10〜30℃、好ましくは0〜25℃、より好
ましくは10〜20℃であることが望ましい。
【0032】滴下終了後、フェネチルアミン誘導体と5
−メチルピラジンカルボン酸との反応が進行するが、そ
の反応は発熱反応であるため、溶液の液温が上昇する。
したがって、液温(反応温度)は、適正な反応速度およ
び副生成物の発生を抑制する観点から、20〜30℃に
調整することが好ましい。
【0033】なお、フェネチルアミン誘導体と5−メチ
ルピラジンカルボン酸との反応は、無水の条件下、例え
ば、窒素ガスなどの不活性ガスの雰囲気で行なうことが
好ましい。
【0034】反応時間は、反応条件などによって異なる
ので一概には決定することができないが、通常、30分
〜2時間程度である。
【0035】反応の終点は、高速液体クロマトグラフィ
ー(HPLC)により、生成物の比率が90%以上で一
定となった時点とすることができる。
【0036】かくして本発明における目的化合物である
5−メチルピラジンカルボン酸アミド誘導体を得ること
ができる。
【0037】得られた5−メチルピラジンカルボン酸ア
ミド誘導体は、濾過後、水洗することにより、その色相
を改善することができる。
【0038】なお、得られた5−メチルピラジンカルボ
ン酸アミド誘導体には、第三級アミンの塩酸塩が含まれ
ているので、精製することが好ましい。
【0039】5−メチルピラジンカルボン酸アミド誘導
体の精製は、5−メチルピラジンカルボン酸アミド誘導
体を水酸化アルカリの水溶液に溶解し、脱色炭で処理す
ることによって行なうことができる。
【0040】5−メチルピラジンカルボン酸アミド誘導
体を水酸化アルカリの水溶液に溶解させる際には、5−
メチルピラジンカルボン酸アミド誘導体を水酸化アルカ
リ水溶液に添加しながら溶解することが色相を改善し、
ゲル化を防止する観点から好ましい。
【0041】水酸化アルカリとしては、例えば、水酸化
カリウム、水酸化ナトリウムなどが挙げられる。これら
の中では、水酸化ナトリウムが好ましい。
【0042】水酸化アルカリ水溶液における水酸化アル
カリの濃度には特に限定がない。通常、その濃度は、
0.01〜0.1重量%程度であればよい。
【0043】なお、5−メチルピラジンカルボン酸アミ
ド誘導体を水酸化アルカリ水溶液に溶解させる際の水酸
化アルカリ水溶液の液温は、5−メチルピラジンカルボ
ン酸アミド誘導体の溶解性を向上させる観点から、20
〜30℃であることが好ましい。
【0044】次に、5−メチルピラジンカルボン酸アミ
ド誘導体を水酸化アルカリ水溶液に溶解させた溶液に、
脱色炭を添加する。
【0045】脱色炭の量は、5−メチルピラジンカルボ
ン酸アミド誘導体の着色の程度にもよるが、通常、5−
メチルピラジンカルボン酸アミド誘導体100重量部あ
たり5〜10重量部程度であることが好ましい。
【0046】脱色炭による5−メチルピラジンカルボン
酸アミド誘導体の脱色を行なった後、脱色炭を除去し、
次いで、その溶液に酸を添加して酸析を行なう。
【0047】酸析に使用する酸としては、例えば、塩
酸、硫酸などが挙げられる。これらの中では、塩酸が取
扱いの容易さの観点から好ましい。
【0048】酸析に要する酸の量は、その酸の種類によ
って異なるので一概には決定することができない。通
常、酸の量は、酸析後の溶液が酸性を呈すればよいが、
そのpHが2〜3となるように調整することが、得られ
る5−メチルピラジンカルボン酸アミド誘導体の収率お
よび濾液の後処理の観点から好ましい。
【0049】なお、酸析を行なう際の液温は、得られる
5−メチルピラジンカルボン酸アミド誘導体の収率およ
び粒度の点から、0〜50℃、好ましくは30〜40℃
であることが望ましい。
【0050】なお、酸析後の溶液には、5−メチルピラ
ジンカルボン酸アミド誘導体の収率を向上させる観点か
ら、食塩、芒硝などの塩を添加してもよい。その添加量
は、その溶液に含まれている水に溶解する程度の量、例
えば、その水100重量部あたり、1〜50重量部程度
であればよい。
【0051】精製された5−メチルピラジンカルボン酸
アミド誘導体の色相は、光透過率によって確認すること
ができる。その光透過率は、波長400nmにおいて、
80%以上であることが色相の観点から好ましい。
【0052】なお、かかる光透過率は、具体的には、試
料0.5gを秤量し、これを0.5mol/Lの水酸化
ナトリウム水溶液10mLに溶解させて得られた試料溶
液の光透過率を、0.5mol/Lの水酸化ナトリウム
水溶液を対照にして、10mm石英セルにて波長400
nmで測定したときの値である。
【0053】かくして精製して得られた5−メチルピラ
ジンカルボン酸アミド誘導体は、血圧降下剤として有用
な5−ピラジンカルボン酸アミド誘導体の製造中間体と
して有用な化合物である。
【0054】
【実施例】次に、本発明を実施例に基づいてさらに詳細
に説明するが、本発明はかかる実施例のみに限定される
ものではない。
【0055】実施例1〔4−〔2−(5−メチルピラジ
ン−2−カルボキサミド)エチル〕ベンゼンスルホンア
ミドの製造〕 窒素雰囲気中で、テトラヒドロフラン1855gに、5
−メチルピラジンカルボン酸236g(1.709モ
ル)および4−(2−アミノエチル)ベンゼンスルホン
酸アミド342g(1.71モル)を加えた。その後、
−10〜0℃でトリエチルアミン190g(1.879
モル)を滴下した。トリエチルアミンを滴下後、ただち
にクロロギ酸エチル204g(1.879モル)を10
〜20℃で滴下し、20〜30℃で1時間反応させた。
【0056】得られた反応溶液を濾過し、水2140g
で洗浄して粗製の湿性4−〔2−(5−メチルピラジン
−2−カルボキサミド)エチル〕ベンゼンスルホンアミ
ド690gを得た。この4−〔2−(5−メチルピラジ
ン−2−カルボキサミド)エチル〕ベンゼンスルホンア
ミドの一部を乾燥し、400nmにおける光透過率を測
定したところ、77.9%であった。
【0057】次に、水酸化ナトリウム114g(2.8
53モル)を水4826gに溶解させた水溶液に、20
〜30℃で前記湿性4−〔2−(5−メチルピラジン−
2−カルボキサミド)エチル〕ベンゼンスルホンアミド
690gを加え、溶解させた。得られた溶液に、脱色炭
23.6gを加えて15分間攪拌し、脱色させた。濾過
後、水455gで脱色炭を洗浄した。濾液に、30〜4
0℃でpHが2〜3になるまで35%塩酸を滴下した。
塩酸の滴下には、30分間要し、使用した塩酸量は30
1gであった。20〜30℃で濾過し、水2277gで
結晶を洗浄した。
【0058】その後、減圧下で80〜85℃で乾燥し、
4−〔2−(5−メチルピラジン−2−カルボキサミ
ド)エチル〕ベンゼンスルホンアミド450gを得た
(収率82%)。得られた4−〔2−(5−メチルピラ
ジン−2−カルボキサミド)エチル〕ベンゼンスルホン
アミドの純度は99.9%であり、400nmにおける
光透過率は86.8%であった。
【0059】実施例2〔4−〔2−(5−メチルピラジ
ン−2−カルボキサミド)エチル〕ベンゼンスルホンア
ミドの製造〕 窒素雰囲気中で、テトラヒドロフラン293gに、5−
メチルピラジンカルボン酸37.3g(0.27モル)
および4−(2−アミノエチル)ベンゼンスルホン酸ア
ミド54g(0.27モル)を加えた。その後、−10
〜0℃でトリエチルアミン15g(0.148モル)を
滴下した後、トリエチルアミンが絶えず小過剰となるよ
うに、−5〜15℃でクロロギ酸エチル32g(0.2
95モル)およびトリエチルアミン15g(0.148
モル)を滴下し、20〜25℃で1時間反応させた。
【0060】得られた反応溶液を濾過し、水170gで
2回洗浄し、粗製の湿性4−〔2−(5−メチルピラジ
ン−2−カルボキサミド)エチル〕ベンゼンスルホンア
ミド123.9gを得た。
【0061】次に、水酸化ナトリウム18g(0.45
モル)を水763gに溶解させた水溶液に、20〜30
℃で前記湿性4−〔2−(5−メチルピラジン−2−カ
ルボキサミド)エチル〕ベンゼンスルホンアミド12
3.9gを加え、溶解させた。得られた溶液に、脱色炭
3.5gを加えて30分間攪拌し、脱色させた。濾過
後、水72gで脱色炭を洗浄した。濾液に、30〜40
℃でpHが2〜3になるまで35%塩酸を滴下した。塩
酸の滴下には、42分間要し、使用した塩酸量は47.
5gであった。20〜30℃で濾過し、水180gで結
晶を2回洗浄した。
【0062】その後、減圧下で75〜80℃で乾燥し、
4−〔2−(5−メチルピラジン−2−カルボキサミ
ド)エチル〕ベンゼンスルホンアミド75.2gを得た
(収率86.5%)。得られた4−〔2−(5−メチル
ピラジン−2−カルボキサミド)エチル〕ベンゼンスル
ホンアミドの純度は99.9%であり、400nmにお
ける光透過率は84.1%であった。
【0063】実施例3〔4−〔2−(5−メチルピラジ
ン−2−カルボキサミド)エチル〕ベンゼンスルホンア
ミドの製造〕 窒素雰囲気中で、テトラヒドロフラン293gに、5−
メチルピラジンカルボン酸37.3g(0.27モル)
および4−(2−アミノエチル)ベンゼンスルホン酸ア
ミド54g(0.27モル)を加えた。その後、3〜4
℃でトリエチルアミン15g(0.148モル)を滴下
した。クロロギ酸エチル16g(0.147モル)を4
〜14℃で滴下した。
【0064】次に、トリエチルアミン15g(0.14
8モル)を4〜16℃で滴下し、その後、クロロギ酸エ
チル16g(0.147モル)を12〜18℃で滴下し
た。20〜25℃で1時間反応させた後、濾過し、水1
70gで2回洗浄し、粗製の湿性4−〔2−(5−メチ
ルピラジン−2−カルボキサミド)エチル〕ベンゼンス
ルホンアミド112.2gを得た。
【0065】次に、水酸化ナトリウム18g(0.45
モル)を水763gに溶解させた水溶液に、20〜30
℃で前記湿性4−〔2−(5−メチルピラジン−2−カ
ルボキサミド)エチル〕ベンゼンスルホンアミド11
2.2gを加え、溶解させた。得られた溶液に、脱色炭
3.5gを加えて30分間攪拌し、脱色させた。濾過
後、水72gで脱色炭を洗浄した。濾液に、30〜40
℃でpHが2〜3になるまで35%塩酸を滴下した。2
0℃で濾過し、水180gで結晶を2回洗浄した。
【0066】その後、減圧下で80〜85℃で乾燥し、
4−〔2−(5−メチルピラジン−2−カルボキサミ
ド)エチル〕ベンゼンスルホンアミド72.8gを得た
(収率84.2%)。得られた4−〔2−(5−メチル
ピラジン−2−カルボキサミド)エチル〕ベンゼンスル
ホンアミドの純度は99.86%であり、400nmに
おける光透過率は81.3%であった。
【0067】比較例1 窒素雰囲気下で、塩化メチレン382gに、5−メチル
ピラジンカルボン酸18g(0.13モル)および4−
〔2−アミノエチル)ベンゼンスルホン酸アミド26.
12g(0.13モル)を加えた。得られた溶液に、−
10〜5℃でクロロギ酸エチル15.6g(0.143
モル)を滴下し、次いでトリエチルアミン14.5g
(0.143モル)を−10〜0℃で滴下した後、20
〜30℃で3時間反応させた。
【0068】反応終了後、反応溶液を濾過し、塩化メチ
レン47gで2回洗浄し、減圧下で乾燥した。その結
果、粗製の4−〔2−(5−メチルピラジン−2−カル
ボキサミド)エチル〕ベンゼンスルホンアミド39gを
得た。この4−〔2−(5−メチルピラジン−2−カル
ボキサミド)エチル〕ベンゼンスルホンアミドの一部を
採り、400nmにおける光透過率を測定したところ、
65.7%であった。
【0069】得られた粗製の4−〔2−(5−メチルピ
ラジン−2−カルボキサミド)エチル〕ベンゼンスルホ
ンアミド38.8gを、水17.4gに水酸化ナトリウ
ム8.58g(0.212モル)を溶解させた溶液を加
え、溶解させた。
【0070】次に、得られた溶液に脱色炭2.3gを加
えて攪拌し、脱色した。濾過後、水16.9gで脱色炭
を洗浄した。約50℃でpHが2〜3になるまで35%
塩酸を滴下した。塩酸の滴下には37分間を要し、使用
した塩酸量は22.1gであった。次に、20〜30℃
で濾過し、水8.8gで結晶を洗浄した。減圧下、80
〜85℃で乾燥し、4−〔2−(5−メチルピラジン−
2−カルボキサミド)エチル〕ベンゼンスルホンアミド
32.6gを得た(収率84.0%)。得られた4−
〔2−(5−メチルピラジン−2−カルボキサミド)エ
チル〕ベンゼンスルホンアミドの純度は99.8%であ
り、400nmにおける光透過率は70.3%であっ
た。
【0071】以上の結果から、実施例1〜3の方法によ
れば、環境に安全な溶媒であるテトラヒドロフランを用
いて5−メチルピラジンカルボン酸アミド誘導体を収率
よく製造することができることがわかる。
【0072】
【発明の効果】本発明の方法によれば、環境に安全な溶
媒を用いて5−メチルピラジンカルボン酸アミド誘導体
を収率よく製造することができる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(II): 【化1】 で表されフェネチルアミン誘導体と、式(III): 【化2】 で表される5−メチルピラジンカルボン酸とをテトラヒ
    ドロフランに溶解させた溶液中に、第三級アミンの存在
    下で、ハロゲノギ酸エステルを−10〜30℃で滴下す
    ることを特徴とする式(I): 【化3】 で表される5−メチルピラジンカルボン酸アミド誘導体
    の製造方法。
  2. 【請求項2】 第三級アミンがトリエチルアミンである
    請求項1記載の製造方法。
  3. 【請求項3】 ハロゲノギ酸エステルが、クロロギ酸エ
    チルである請求項1記載の製造方法。
  4. 【請求項4】 5−メチルピラジンカルボン酸アミド誘
    導体を水酸化アルカリの水溶液に溶解し、脱色炭で処理
    することを特徴とする5−メチルピラジンカルボン酸ア
    ミド誘導体の製造方法。
JP2000203539A 2000-07-05 2000-07-05 5−メチルピラジンカルボン酸アミド誘導体の製造方法 Pending JP2002020373A (ja)

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CN106397339A (zh) * 2016-08-30 2017-02-15 天津市亨必达化学合成物有限公司 一种制备2‑[4‑氨基磺酰‑苯基]‑乙基‑5‑甲基吡嗪甲酰胺的方法

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JPH06279418A (ja) * 1993-03-29 1994-10-04 Sumika Fine Kemu Kk ベンゼンスルホンアミド誘導体の製造方法

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