JP2002020366A - アルキルチオフェニル酢酸類の製造方法 - Google Patents
アルキルチオフェニル酢酸類の製造方法Info
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- JP2002020366A JP2002020366A JP2000203692A JP2000203692A JP2002020366A JP 2002020366 A JP2002020366 A JP 2002020366A JP 2000203692 A JP2000203692 A JP 2000203692A JP 2000203692 A JP2000203692 A JP 2000203692A JP 2002020366 A JP2002020366 A JP 2002020366A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 アルキルチオフェニル酢酸類を工業的に有利
に製造する方法を提供すること。 【解決手段】 下記一般式(1); (式中、R1は、炭素数1〜4のアルキル基を、R2、R
3は、同一または異なって水素原子または炭素数1〜4
のアルキル基を表すか、あるいはR2、R3は、隣接する
窒素原子と一緒になって下記一般式(2); (式中、Aは−CH2−または−O−を表す。)で表さ
れる基を形成しても良い。)で表されるアルキルチオフ
ェニルチオ酢酸アミド類をアルカリ水溶液中で加水分解
することを特徴とする下記一般式(3); (式中、R1は、炭素数1〜4のアルキル基を表す。)
で表されるアルキルチオフェニル酢酸類の製造方法。
に製造する方法を提供すること。 【解決手段】 下記一般式(1); (式中、R1は、炭素数1〜4のアルキル基を、R2、R
3は、同一または異なって水素原子または炭素数1〜4
のアルキル基を表すか、あるいはR2、R3は、隣接する
窒素原子と一緒になって下記一般式(2); (式中、Aは−CH2−または−O−を表す。)で表さ
れる基を形成しても良い。)で表されるアルキルチオフ
ェニルチオ酢酸アミド類をアルカリ水溶液中で加水分解
することを特徴とする下記一般式(3); (式中、R1は、炭素数1〜4のアルキル基を表す。)
で表されるアルキルチオフェニル酢酸類の製造方法。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アルキルチオフェニル
酢酸類の製造方法に関する。さらに詳しくは、種々の医
薬、農薬および機能材等の製造中間体として有用なアル
キルチオフェニル酢酸類の製造方法に関する。
酢酸類の製造方法に関する。さらに詳しくは、種々の医
薬、農薬および機能材等の製造中間体として有用なアル
キルチオフェニル酢酸類の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、アルキルチオフェニル酢酸類の製
造方法としては、種々の方法が知られている。例えば、
アルキルチオフェニルチオ酢酸アミド類を塩酸中で加水
分解してアルキルチオフェニル酢酸類を製造する方法
(J.Am.Chem.Soc.70 2837(19
48))等が知られている。
造方法としては、種々の方法が知られている。例えば、
アルキルチオフェニルチオ酢酸アミド類を塩酸中で加水
分解してアルキルチオフェニル酢酸類を製造する方法
(J.Am.Chem.Soc.70 2837(19
48))等が知られている。
【0003】しかしながら、前記の方法は、反応時間が
長く、また収率が低い。したがって、工業的に有利な製
造方法とは言い難い。
長く、また収率が低い。したがって、工業的に有利な製
造方法とは言い難い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、アルキルチ
オフェニル酢酸類を工業的に有利に製造する方法を提供
することを目的とする。
オフェニル酢酸類を工業的に有利に製造する方法を提供
することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記課題
を解決すべく鋭意検討した結果、アルキルチオフェニル
チオ酢酸アミド類をアルカリ水溶液中で加水分解するこ
とにより、アルキルチオフェニル酢酸類を工業的に有利
に製造できることを見出し本発明を完成した。
を解決すべく鋭意検討した結果、アルキルチオフェニル
チオ酢酸アミド類をアルカリ水溶液中で加水分解するこ
とにより、アルキルチオフェニル酢酸類を工業的に有利
に製造できることを見出し本発明を完成した。
【0006】すなわち、本発明は、下記一般式(1);
【0007】
【化4】 (式中、R1は、炭素数1〜4のアルキル基を、R2、R
3は、同一または異なって水素原子または炭素数1〜4
のアルキル基を表すか、あるいはR2、R3は、隣接する
窒素原子と一緒になって下記一般式(2);
3は、同一または異なって水素原子または炭素数1〜4
のアルキル基を表すか、あるいはR2、R3は、隣接する
窒素原子と一緒になって下記一般式(2);
【0008】
【化5】 (式中、Aは−CH2−または−O−を表す。)で表さ
れる基を形成しても良い。)
れる基を形成しても良い。)
【0009】で表されるアルキルチオフェニルチオ酢酸
アミド類をアルカリ水溶液中で加水分解することを特徴
とする下記一般式(3);
アミド類をアルカリ水溶液中で加水分解することを特徴
とする下記一般式(3);
【0010】
【化6】 (式中、R1は、炭素数1〜4のアルキル基を表す。)
【0011】で表されるアルキルチオフェニル酢酸類の
製造方法に関する。
製造方法に関する。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明は、アルキルチオフェニル
酢酸類を製造する際に、アルキルチオフェニルチオ酢酸
アミド類をアルカリ水溶液中で加水分解することを最大
の特徴とする。
酢酸類を製造する際に、アルキルチオフェニルチオ酢酸
アミド類をアルカリ水溶液中で加水分解することを最大
の特徴とする。
【0013】本発明の製造方法において用いられるアル
キルチオフェニルチオ酢酸アミド類は、下記一般式
(1);
キルチオフェニルチオ酢酸アミド類は、下記一般式
(1);
【0014】
【化7】
【0015】で表される化合物である。
【0016】前記一般式(1)中、R1は、炭素数1〜
4のアルキル基を、R2、R3は、同一または異なって水
素原子または炭素数1〜4のアルキル基を表すか、ある
いはR2、R3は、隣接する窒素原子と一緒になって下記
一般式(2);
4のアルキル基を、R2、R3は、同一または異なって水
素原子または炭素数1〜4のアルキル基を表すか、ある
いはR2、R3は、隣接する窒素原子と一緒になって下記
一般式(2);
【0017】
【化8】
【0018】で表される基を形成しても良い。
【0019】前記炭素数1〜4のアルキル基としては、
メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル
基、n−ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、
tert−ブチル基等が挙げられる。また、前記一般式
(2)中、Aは−CH2−または−O−を表し、その具
体例としては、モルホリノ基またはピペリジノ基が挙げ
られる。
メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル
基、n−ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、
tert−ブチル基等が挙げられる。また、前記一般式
(2)中、Aは−CH2−または−O−を表し、その具
体例としては、モルホリノ基またはピペリジノ基が挙げ
られる。
【0020】前記アルキルチオフェニルチオ酢酸アミド
類の具体例としては、2−エチルチオフェニルチオ酢酸
アミド、4−エチルチオフェニルチオ酢酸アミド、2−
イソブチルチオフェニルチオ酢酸アミド、4−イソブチ
ルチオフェニルチオ酢酸アミド等のアルキルチオフェニ
ルチオ酢酸アミド;2−イソプロピルチオフェニルチオ
酢酸ジエチルアミド、4−イソプロピルチオフェニルチ
オ酢酸ジエチルアミド、2−sec−ブチルチオフェニ
ルチオ酢酸ジエチルアミド、4−sec−ブチルチオフ
ェニルチオ酢酸ジエチルアミド等のアルキルチオフェニ
ルチオ酢酸ジエチルアミド;2−メチルチオフェニルチ
オ酢酸モルホリド、4−メチルチオフェニルチオ酢酸モ
ルホリド、2−n−プロピルチオフェニルチオ酢酸モル
ホリド、4−n−プロピルチオフェニルチオ酢酸モルホ
リド等のアルキルチオフェニルチオ酢酸モルホリド;2
−n−ブチルチオフェニルチオ酢酸ピペリジド、4−n
−ブチルチオフェニルチオ酢酸ピペリジド、2−ter
t−ブチルチオフェニルチオ酢酸ピペリジド、4−te
rt−ブチルチオフェニルチオ酢酸ピペリジド等のアル
キルチオフェニルチオ酢酸ピペリジド等が挙げられる。
中でも、アルキルチオフェニルチオ酢酸モルホリド、と
りわけ2−メチルチオフェニルチオ酢酸モルホリド、4
−メチルチオフェニルチオ酢酸モルホリドが好適に用い
られる。
類の具体例としては、2−エチルチオフェニルチオ酢酸
アミド、4−エチルチオフェニルチオ酢酸アミド、2−
イソブチルチオフェニルチオ酢酸アミド、4−イソブチ
ルチオフェニルチオ酢酸アミド等のアルキルチオフェニ
ルチオ酢酸アミド;2−イソプロピルチオフェニルチオ
酢酸ジエチルアミド、4−イソプロピルチオフェニルチ
オ酢酸ジエチルアミド、2−sec−ブチルチオフェニ
ルチオ酢酸ジエチルアミド、4−sec−ブチルチオフ
ェニルチオ酢酸ジエチルアミド等のアルキルチオフェニ
ルチオ酢酸ジエチルアミド;2−メチルチオフェニルチ
オ酢酸モルホリド、4−メチルチオフェニルチオ酢酸モ
ルホリド、2−n−プロピルチオフェニルチオ酢酸モル
ホリド、4−n−プロピルチオフェニルチオ酢酸モルホ
リド等のアルキルチオフェニルチオ酢酸モルホリド;2
−n−ブチルチオフェニルチオ酢酸ピペリジド、4−n
−ブチルチオフェニルチオ酢酸ピペリジド、2−ter
t−ブチルチオフェニルチオ酢酸ピペリジド、4−te
rt−ブチルチオフェニルチオ酢酸ピペリジド等のアル
キルチオフェニルチオ酢酸ピペリジド等が挙げられる。
中でも、アルキルチオフェニルチオ酢酸モルホリド、と
りわけ2−メチルチオフェニルチオ酢酸モルホリド、4
−メチルチオフェニルチオ酢酸モルホリドが好適に用い
られる。
【0021】前記アルキルチオフェニルチオ酢酸アミド
類の製造方法としては、J.Am.Chem.Soc.
70 2837(1948)等に記載の公知の方法を採
用することができる。例えば、アルキルチオアセトフェ
ノン類とアミン類および硫黄とを反応させることにより
容易に製造することができる。
類の製造方法としては、J.Am.Chem.Soc.
70 2837(1948)等に記載の公知の方法を採
用することができる。例えば、アルキルチオアセトフェ
ノン類とアミン類および硫黄とを反応させることにより
容易に製造することができる。
【0022】本発明に用いられるアルカリとしては、特
に限定されず、例えばアルカリ金属水酸化物、アルカリ
金属炭酸化物、アルカリ金属炭酸水素化物等が挙げられ
る。中でも、アルカリ金属水酸化物、とりわけ水酸化カ
リウムが好適に用いられる。
に限定されず、例えばアルカリ金属水酸化物、アルカリ
金属炭酸化物、アルカリ金属炭酸水素化物等が挙げられ
る。中でも、アルカリ金属水酸化物、とりわけ水酸化カ
リウムが好適に用いられる。
【0023】前記アルカリの使用量はアルキルチオフェ
ニルチオ酢酸アミド類に対して、1.1〜5.5倍モ
ル、好ましくは1.4〜3.0倍モルである。アルカリ
の使用量が1.1倍モル未満の場合、アルキルチオフェ
ニル酢酸類の収率が低下するおそれがある。また、アル
カリの使用量が5.5倍モルを越える場合、使用量に見
合う効果がなく経済的でない。
ニルチオ酢酸アミド類に対して、1.1〜5.5倍モ
ル、好ましくは1.4〜3.0倍モルである。アルカリ
の使用量が1.1倍モル未満の場合、アルキルチオフェ
ニル酢酸類の収率が低下するおそれがある。また、アル
カリの使用量が5.5倍モルを越える場合、使用量に見
合う効果がなく経済的でない。
【0024】前記アルカリ水溶液の濃度は、特に限定さ
れず、通常、5〜20重量%である。アルカリ水溶液の
濃度が5重量%未満の場合、容積効率が悪化し好ましく
ない。また、アルカリ水溶液の濃度が20重量%を越え
る場合、加水分解反応の進行が遅くなるおそれがある。
れず、通常、5〜20重量%である。アルカリ水溶液の
濃度が5重量%未満の場合、容積効率が悪化し好ましく
ない。また、アルカリ水溶液の濃度が20重量%を越え
る場合、加水分解反応の進行が遅くなるおそれがある。
【0025】前記加水分解反応における反応温度は、通
常、70〜100℃、好ましくは90〜100℃であ
る。反応温度が70℃未満の場合、反応速度が遅く反応
に長時間を要するおそれがある。また、反応温度が10
0℃を越える場合、タール化が進行したり、分解物や副
生成物等の不純物が増加するため好ましくない。反応時
間は反応温度によって異なるが、通常、1〜3時間程度
である。
常、70〜100℃、好ましくは90〜100℃であ
る。反応温度が70℃未満の場合、反応速度が遅く反応
に長時間を要するおそれがある。また、反応温度が10
0℃を越える場合、タール化が進行したり、分解物や副
生成物等の不純物が増加するため好ましくない。反応時
間は反応温度によって異なるが、通常、1〜3時間程度
である。
【0026】かくして得られたメチルチオフェニル酢酸
類は、常法の抽出や晶析等により単離することができ
る。例えば、反応液に塩酸等を添加して酸性にすること
により容易に析出し、濾過等の方法により単離すること
ができる。
類は、常法の抽出や晶析等により単離することができ
る。例えば、反応液に塩酸等を添加して酸性にすること
により容易に析出し、濾過等の方法により単離すること
ができる。
【0027】本発明により製造されるアルキルチオフェ
ニル酢酸類は、下記一般式(3);
ニル酢酸類は、下記一般式(3);
【0028】
【化9】
【0029】で表される化合物である。
【0030】前記一般式(3)中、R1は、炭素数1〜
4のアルキル基を表し、その具体例は、前記一般式
(1)と同様である。
4のアルキル基を表し、その具体例は、前記一般式
(1)と同様である。
【0031】前記アルキルチオフェニル酢酸類の具体例
としては、2−メチルチオフェニル酢酸、4−メチルチ
オフェニル酢酸、2−エチルチオフェニル酢酸、4−エ
チルチオフェニル酢酸、2−n−プロピルチオフェニル
酢酸、4−n−プロピルチオフェニル酢酸、2−イソプ
ロピルチオフェニル酢酸、4−イソプロピルチオフェニ
ル酢酸、2−n−ブチルチオフェニル酢酸、4−n−ブ
チルチオフェニル酢酸、2−イソブチルチオフェニル酢
酸、4−イソブチルチオフェニル酢酸、2−sec−ブ
チルチオフェニル酢酸、4−sec−ブチルチオフェニ
ル酢酸、2−tert−ブチルチオフェニル酢酸、4−
tert−ブチルチオフェニル酢酸等が挙げられる。
としては、2−メチルチオフェニル酢酸、4−メチルチ
オフェニル酢酸、2−エチルチオフェニル酢酸、4−エ
チルチオフェニル酢酸、2−n−プロピルチオフェニル
酢酸、4−n−プロピルチオフェニル酢酸、2−イソプ
ロピルチオフェニル酢酸、4−イソプロピルチオフェニ
ル酢酸、2−n−ブチルチオフェニル酢酸、4−n−ブ
チルチオフェニル酢酸、2−イソブチルチオフェニル酢
酸、4−イソブチルチオフェニル酢酸、2−sec−ブ
チルチオフェニル酢酸、4−sec−ブチルチオフェニ
ル酢酸、2−tert−ブチルチオフェニル酢酸、4−
tert−ブチルチオフェニル酢酸等が挙げられる。
【0032】
【実施例】以下、製造例、実施例および比較例により更
に詳しく本発明を説明するが、本発明はこれら実施例に
何ら限定されるものではない。
に詳しく本発明を説明するが、本発明はこれら実施例に
何ら限定されるものではない。
【0033】製造例1 攪拌機、温度計および冷却管を備えた1L容の四つ口フ
ラスコに、4−メチルチオアセトフェノン166.2g
(1.0モル)、モルホリン87.1g(1.0モル)
および硫黄54.4g(1.7モル)を仕込み、攪拌下
100℃で5時間反応させた。反応終了後、反応液にメ
タノール900gを添加し、結晶として析出した反応生
成物をろ別、洗浄、乾燥して4−メチルチオフェニルチ
オ酢酸モルホリド245g(0.916モル)を得た。
4−メチルチオアセトフェノンに対する収率は、91.
6%であった。
ラスコに、4−メチルチオアセトフェノン166.2g
(1.0モル)、モルホリン87.1g(1.0モル)
および硫黄54.4g(1.7モル)を仕込み、攪拌下
100℃で5時間反応させた。反応終了後、反応液にメ
タノール900gを添加し、結晶として析出した反応生
成物をろ別、洗浄、乾燥して4−メチルチオフェニルチ
オ酢酸モルホリド245g(0.916モル)を得た。
4−メチルチオアセトフェノンに対する収率は、91.
6%であった。
【0034】製造例2 攪拌機、温度計、冷却管を備えた1L容の四つ口フラス
コに、2−メチルチオアセトフェノン166.2g
(1.0モル)、モルホリン87.1g(1.0モ
ル)、硫黄54.4g(1.7モル)を仕込み、攪拌下
100℃で5時間反応させた。反応終了後、反応液にメ
タノール900gを添加し、結晶として析出した反応生
成物をろ別、洗浄、乾燥して2−メチルチオフェニルチ
オ酢酸モルホリド240g(0.898モル)を得た。
2−メチルチオアセトフェノンに対する収率は、89.
8%であった。
コに、2−メチルチオアセトフェノン166.2g
(1.0モル)、モルホリン87.1g(1.0モ
ル)、硫黄54.4g(1.7モル)を仕込み、攪拌下
100℃で5時間反応させた。反応終了後、反応液にメ
タノール900gを添加し、結晶として析出した反応生
成物をろ別、洗浄、乾燥して2−メチルチオフェニルチ
オ酢酸モルホリド240g(0.898モル)を得た。
2−メチルチオアセトフェノンに対する収率は、89.
8%であった。
【0035】実施例1 攪拌機、温度計、冷却管を備えた2L容の四つ口フラス
コに、製造例1と同様の方法により得られた4−メチル
チオフェニルチオ酢酸モルホリド267.4g(1.0
モル)、10重量%水酸化カリウム水溶液896g
(1.60モル)を仕込み、100℃で2時間加水分解
反応させた。反応終了後、35重量%塩酸131gを添
加し、結晶として析出した反応生成物をろ別、洗浄、乾
燥して4−メチルチオフェニル酢酸180.4g(0.
99モル)を得た。4−メチルチオフェニルチオ酢酸モ
ルホリドに対する収率は、99%であった。
コに、製造例1と同様の方法により得られた4−メチル
チオフェニルチオ酢酸モルホリド267.4g(1.0
モル)、10重量%水酸化カリウム水溶液896g
(1.60モル)を仕込み、100℃で2時間加水分解
反応させた。反応終了後、35重量%塩酸131gを添
加し、結晶として析出した反応生成物をろ別、洗浄、乾
燥して4−メチルチオフェニル酢酸180.4g(0.
99モル)を得た。4−メチルチオフェニルチオ酢酸モ
ルホリドに対する収率は、99%であった。
【0036】実施例2 攪拌機、温度計、冷却管を備えた2L容の四つ口フラス
コに、製造例2と同様の方法により得られた2−メチル
チオフェニルチオ酢酸モルホリド267.4g(1.0
モル)、10重量%水酸化カリウム水溶液896g
(1.60モル)を仕込み、100℃で2時間加水分解
反応させた。反応終了後、35重量%塩酸131gを添
加し、結晶として析出した反応生成物をろ別、洗浄、乾
燥して2−メチルチオフェニル酢酸178.6g(0.
98モル)を得た。2−メチルチオフェニルチオ酢酸モ
ルホリドに対する収率は、98%であった。
コに、製造例2と同様の方法により得られた2−メチル
チオフェニルチオ酢酸モルホリド267.4g(1.0
モル)、10重量%水酸化カリウム水溶液896g
(1.60モル)を仕込み、100℃で2時間加水分解
反応させた。反応終了後、35重量%塩酸131gを添
加し、結晶として析出した反応生成物をろ別、洗浄、乾
燥して2−メチルチオフェニル酢酸178.6g(0.
98モル)を得た。2−メチルチオフェニルチオ酢酸モ
ルホリドに対する収率は、98%であった。
【0037】比較例1 攪拌機、温度計、冷却管を備えた3L容の四つ口フラス
コに、製造例1と同様の方法により得られた4−メチル
チオフェニルチオ酢酸モルホリド267.4g(1.0
モル)、35重量%塩酸1300g(12.47モ
ル)、水900gを仕込み、100℃で15時間加水分
解反応させた。反応終了後、結晶として析出した反応生
成物をろ別、洗浄、乾燥して4−メチルチオフェニル酢
酸91.1g(0.50モル)を得た。4−メチルチオ
フェニルチオ酢酸モルホリドに対する収率は、50%で
あった。
コに、製造例1と同様の方法により得られた4−メチル
チオフェニルチオ酢酸モルホリド267.4g(1.0
モル)、35重量%塩酸1300g(12.47モ
ル)、水900gを仕込み、100℃で15時間加水分
解反応させた。反応終了後、結晶として析出した反応生
成物をろ別、洗浄、乾燥して4−メチルチオフェニル酢
酸91.1g(0.50モル)を得た。4−メチルチオ
フェニルチオ酢酸モルホリドに対する収率は、50%で
あった。
【0038】
【発明の効果】本発明によれば、アルキルチオフェニル
チオ酢酸アミド類をアルカリ水溶液中で加水分解するこ
とにより、アルキルチオフェニル酢酸類が高収率で得ら
れる。したがって、種々の医薬、農薬および機能材等の
製造中間体として有用なアルキルチオフェニル酢酸類を
工業的に有利に製造することができる。
チオ酢酸アミド類をアルカリ水溶液中で加水分解するこ
とにより、アルキルチオフェニル酢酸類が高収率で得ら
れる。したがって、種々の医薬、農薬および機能材等の
製造中間体として有用なアルキルチオフェニル酢酸類を
工業的に有利に製造することができる。
Claims (4)
- 【請求項1】下記一般式(1); 【化1】 (式中、R1は、炭素数1〜4のアルキル基を、R2、R
3は、同一または異なって水素原子または炭素数1〜4
のアルキル基を表すか、あるいはR2、R3は、隣接する
窒素原子と一緒になって下記一般式(2); 【化2】 (式中、Aは−CH2−または−O−を表す。)で表さ
れる基を形成しても良い。)で表されるアルキルチオフ
ェニルチオ酢酸アミド類をアルカリ水溶液中で加水分解
することを特徴とする下記一般式(3); 【化3】 (式中、R1は、炭素数1〜4のアルキル基を表す。)
で表されるアルキルチオフェニル酢酸類の製造方法。 - 【請求項2】前記アルカリが、アルカリ金属水酸化物で
ある請求項1に記載のアルキルチオフェニル酢酸類の製
造方法。 - 【請求項3】前記アルカリの使用量が、アルキルチオフ
ェニルチオ酢酸アミド類に対して1.1〜5.5倍モル
である請求項1または2に記載のアルキルチオフェニル
酢酸類の製造方法。 - 【請求項4】アルキルチオフェニルチオ酢酸アミド類
が、アルキルチオフェニルチオ酢酸モルホリドである請
求項1ないし3いずれか1項に記載のアルキルチオフェ
ニル酢酸類の製造方法。
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Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS53112836A (en) * | 1977-03-11 | 1978-10-02 | Sagami Chem Res Center | Phenylacetic acid derivative and its preparation |
JPS5479247A (en) * | 1977-12-08 | 1979-06-25 | Teijin Ltd | Para-substituted phenylacetic acid derivative and its preparation |
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WO2000010566A1 (en) * | 1998-08-24 | 2000-03-02 | Bristol-Myers Squibb Company | Novel isoxazolinone antibacterial agents |
-
2000
- 2000-07-05 JP JP2000203692A patent/JP2002020366A/ja active Pending
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