JP2002020071A - マンコンベア - Google Patents

マンコンベア

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JP2002020071A JP2001180189A JP2001180189A JP2002020071A JP 2002020071 A JP2002020071 A JP 2002020071A JP 2001180189 A JP2001180189 A JP 2001180189A JP 2001180189 A JP2001180189 A JP 2001180189A JP 2002020071 A JP2002020071 A JP 2002020071A
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達也 吉川
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長屋  真司
Haruhiko Nakamura
春彦 中村
Yasumasa Haruta
康雅 治田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 点検作業以外では、ブレーキライニングのは
りつきを検知することができなかった。 【解決手段】 無端状に配列された踏段と、この踏段と
同一方向に運行される無端状のハンドレールと、このハ
ンドレールの移動速度を検出するハンドレール速度検出
手段と、上記踏段の移動速度を検出する踏段速度検出手
段と、この踏段速度検出手段または上記ハンドレール速
度検出手段により検出された上記踏段またはハンドレー
ルの速度が、上記踏段及びハンドレールの運転指令を受
けてから所定速度に達するのに必要な第1所定時間経過
後、所定の第1基準速度に達しない値を検出した際に、
異常と判断し、運転停止を出力する制御手段と、を備え
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エスカレーター、
オートロード等のマンコンベアに関し、特にマンコンベ
アにおいて生じる不具合を自動的に検出し、乗客の安
全、機器の損傷防止に好適なマンコンベアに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】この種のマンコンベアにおいて、踏段及
びハンドレールの走行の不具合を自動的に検出するよう
にした装置としては、例えば特公平7−12903号公
報に示されるものがある。図4は、例えば特公平7−1
2903号公報に示されるマンコンベアの構造を示す構
成図であり、図5は、ハンドレールの駆動部の詳細な構
造を示す詳細図である。図において、1はマンコンベア
の無端状の踏段帯、2はハンドレールであり、踏段帯1
は上部スプロケット3と下部スプロケット4とに巻き付
けられた左右一対の無端チェーン5に踏段6を連続的に
装着して構成されている。7は無端状の踏段帯1のガイ
ドレールである。前記上部スプロケット3は駆動機8に
よりチェーン9を介して回転駆動される踏段帯駆動輪1
0に一体的に取り付けられており、この踏段帯駆動輪1
0の低速駆動により無端状の踏段帯1が一定速度で送り
駆動されるようになっている。
【0003】一方、無端状の踏段帯1の両側に設けられ
たハンドレール2は、ガイドローラー群11に案内され
てハンドレール2の緊張によってハンドレール駆動輪1
2に接触されており、このハンドレール駆動輪12との
摩擦接触により駆動力を与えられて送り駆動されるよう
になっている。ハンドレール駆動輪12は、これに一体
的に取り付けられたスプロケット13と踏段帯駆動輪1
0に一体的に取り付けたハンドレール駆動用スプロケッ
ト14とに巻かれたハンドレール駆動用チェーン15を
介して踏段帯駆動輪10から駆動力を与えられるように
なっており、これによってハンドレール2は踏段帯1の
移動と同期して送り駆動されるようになっている。
【0004】一方、踏段6およびハンドレール2の速度
検出部は図2のごとき構成されており、タコジェネレー
タ(速度発電機)等が用いられた踏段速度検出手段16
により踏段6の速度を検出し、同様にタコジェネレータ
(速度発電機)等が用いられたハンドレール速度検出手
段17はハンドレール2の速度を検出する。
【0005】上記のようなマンコンベアにおいて、踏段
速度検出手段16とハンドレール速度検出手段17から
の踏段およびハンドレールの速度情報の差を基にしてハ
ンドレール駆動輪12のスリップに起因するハンドレー
ル速度と踏段速度の不同期を検出し、それら要因が起こ
った場合にはマンコンベアを停止させ、前記ハンドレー
ル速度と踏段速度の不同期に起因する事故を防止してい
た。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記のような方法で
は、マンコンベア運転中に、踏段速度検出手段16及び
ハンドレール速度検出手段17から検出される速度差に
基づいて、ハンドレール駆動輪12のスリップ等に基づ
く踏段とハンドレールの走行の不同期を検知することは
できたが、速度差に基づく検出では、マンコンベアの運
転開始直後や停止直後にしかみることのできない、マン
コンベアの駆動機のブレーキライニングのはりつきやブ
レーキトルクの低下等の機器の不具合を検知することが
できなかった。さらに、マンコンベア停止状態において
は、ブレーキトルクの低下等に起因する踏段及びハンド
レールの動き出しは検出しておらず、機器の不具合を検
知する手段は何ら存在しなかった。
【0007】従来におけるマンコンベアの、ブレーキの
ライニングがディスクパッドに対してはりついてしまう
ブレーキのはりつきに関する点検は、保守作業者が、例
えば止まってしまい運転不能なマンコンベアの各部を点
検し、ブレーキ部分を点検したときに初めて、ブレーキ
のライニングのはりつきを検知することができ、保守点
検の作業効率が悪かった。また、ブレーキトルクの点検
は、予め定められた定期点検時期毎に、マンコンベアの
停止距離を測定してブレーキトルクを確認しており、通
常使用では何ら問題は発生しないが、万が一、何らかの
要因により急激にブレーキトルクが低下してしまった際
に、マンコンベアの停止時にもかかわらず乗客が乗り込
んだとき、乗客の自重等により踏段が動きだし、重大な
事故につながりかねないといったことも想定される。
【0008】本発明は、上述のような問題点を解決する
ためになされたもので、第1の目的は、運転不能となる
ブレーキのライニングのはりつきを容易に検知すること
ができるマンコンベアを得ることである。また第2の目
的は、確実にマンコンベアの運行に支障をきたす機器の
異常を検知することができるマンコンベアを得ることで
ある。さらに第3の目的は、ブレーキトルクの低下を容
易に検知でき、安全に運転することができるマンコンベ
アを得ることである。また第4の目的は、運転停止中に
置いても乗客の安全を確保することができるマンコンベ
アを得ることである。さらに第5の目的は、様々な仕様
に対応することができるマンコンベアを得ることであ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明にかかるマンコ
ンベアは、無端状に配列された踏段と、この踏段と同一
方向に運行される無端状のハンドレールと、このハンド
レールの移動速度を検出するハンドレール速度検出手段
と、上記踏段の移動速度を検出する踏段速度検出手段
と、この踏段速度検出手段または上記ハンドレール速度
検出手段により検出された上記踏段またはハンドレール
の速度が、上記踏段及びハンドレールの停止指令を受け
てから停止するまでに必要な第2所定時間経過後、予め
定められた第4基準速度を越えた値を検出した際に、異
常と判断し、信号を送信する制御装置と、を備えたもの
である。
【0010】また、無端状に配列された踏段と、この踏
段と同一方向に運行される無端状のハンドレールと、こ
のハンドレールの移動速度を検出するハンドレール速度
検出手段と、上記踏段の移動速度を検出する踏段速度検
出手段と、この踏段速度検出手段または上記ハンドレー
ル速度検出手段により検出された上記踏段またはハンド
レールの速度が、上記踏段及びハンドレールの停止指令
中、予め定められた第5基準速度を越えた値を検出した
際に、異常と判断し、信号を送信する制御装置と、を備
えたものである。
【0011】また、制御手段により異常の通知を受けた
際に、踏段を非常停止させる非常停止手段を備えたもの
である。
【0012】さらに、制御装置により運転停止あるいは
非常停止を指令した後に再起動するためのリセット装置
を、現場での運転キーの操作により再起動を可能にする
オートリセットモード、あるいは現場での運転キーの操
作のみでは再起動を不可能とするマニュアルリセットモ
ード、何れか選択可能としたものである。
【0013】
【発明の実施の形態】実施形態1.以下、本発明の一実
施形態について説明する。図1は本発明によるマンコン
ベアの制御装置のシステム構成図である。図において、
16はタコジェネレータ(速度発電機)、パルス発振器
等が用いられ、踏段6の速度を検出する踏段速度検出装
置、17は同様にタコジェネレータ(速度発電機)、パ
ルス発振器等が用いられ、ハンドレール2の速度を検出
するハンドレール速度検出装置、18はマンコンベアが
運転中か停止中かを判断し、その判断結果(ON/OF
F信号)を送信する運転信号発生手段、19は制御手段
であるマイコン等の小型計算機、20は例えば乗客への
オートアナウンスや管理人室内への警報ブザーなどの警
報手段、21はマンコンベア停止のための指令リレー、
22はリレーの接点である。
【0014】ここで小型計算機19は、ワーキングエリ
アやデータ格納等に用いるランダムアクセスメモリ(R
AM)191、クロック発振器192、制御プログラム
を格納したリードオンリメモリ(ROM)193、クロ
ック発振機192に同調してROM193内の制御プロ
グラムを実行して所定の処理を行う演算部194、この
演算部194の出力を一時保持するとともに、警報手段
20及び指令リレー21に接続された出力レジスタ19
5より構成される。
【0015】次に、本発明の一実施形態の動作について
図2の小型計算機19がおこなう処理の流れを示したフ
ローチャートを用いて説明する。マンコンベアが停止状
態では、運転信号発生手段18により停止中と判断さ
れ、OFFの信号が小型計算機19に入力されている。
一方、マンコンベアの運転が開始されると、運転信号発
生手段18からの信号がOFFからONに変化する(ス
テップS1)。演算部194は運転信号発生手段18か
らのONの信号を検知すると、ステップS2に移行し
て、各変数のクリア、ROM193からのプログラムの
読み込み等の初期化をおこなう。
【0016】そして、ステップS3では、運転信号発生
手段18からのOFFからONへの信号の変化を検知す
ると、クロック発振器192からのクロック信号をもと
に、時間計測を開始し、ステップS4に移行する。
【0017】ステップS4では、踏段速度検出装置16
及びハンドレール速度検出装置17からRAM191に
入力されてきた速度情報をもとに、検出された踏段速度
VS及びハンドレール速度VHが、踏段及びハンドレー
ル速度検出装置の通常運転時の失速検出設定速度以上
で、予め定められた第1基準速度である速度V1(例え
ば、定格速度(30m/min)の30%程度)以上に
達しているかを判定する。ここで、VS≧V1かつVH
≧V1と判定されれば、正常に起動されたと判定し、ス
テップS6に移行して、ステップS3により行っていた
時間計測を終了し、通常運転状態になる。
【0018】一方、VS≦V1または、VH≦V1と判
定されたならば、ステップS5に移行し、ステップS3
により計測していた運転信号ONからの経過時間tがあ
らかじめ設定されている、正常起動時に踏段及びハンド
レール速度がV1にまで立ち上がるまでに要する最低限
の第1所定時間に相当する時間t1(例えば、約1s)
よりも小さければ、ステップS4に戻り、再び速度判定
を行う。しかし、ここでt≧t1であったときには、時
間t1に達しているのに、踏段あるいはハンドレールの
速度がV1に達していないのは、ブレーキのライニング
のはりつきによる起動抵抗の増大、あるいはハンドレー
ル駆動部のスリップなどの不具合が発生している恐れが
考えられるため、ステップS8に移行して、運転停止出
力を行いマンコンベアを停止させる。
【0019】検出された踏段速度VSが予め定められた
速度V1以上に達しているが、ハンドレール速度VHが
速度V1に達していない場合は、ハンドレール駆動部の
スリップの不具合が発生していると予測できる。一方、
検出された踏段速度VSが予め定められた速度V1以上
に達しておらず、ハンドレール速度VHが速度V1に達
している場合は、踏段を連結しているチェーンの不具合
が予測できる。
【0020】ステップS8により、運転停止出力を行っ
た結果、通常であればマンコンベアは停止するはずであ
る。運転停止出力を行った後に、ステップS9により、
一定時間(例えば、約0.5s)カウントした後、ステ
ップS10において、運転信号発生手段18からの運転
信号の状態を判断する。運転信号がOFFならば、正常
に運転停止したと判断し、ステップS12に移行して復
旧まで待機する。
【0021】しかしながら、運転信号がONのままなら
ば、運転停止出力リレーの故障や運転信号発生手段18
の故障等が発生していると予測されるため、ステップS
11に移行して非常停止リレーをOFFすることによっ
て、マンコンベヤを非常停止し、発生した不具合の調
査、対処が行われるまで待機するようにする。またその
際、マンコンベヤ停止と同時にブザー等で管理者に知ら
せたり、オートアナウンス等によって乗客に知らせたり
してもよい。
【0022】本実施形態によれば、踏段速度検出装置1
6からの踏段速度情報、ハンドレール速度検出装置17
からのハンドレール速度情報、運転信号発生手段からの
運転状況情報が小型計算機19内のRAM191に逐次
入力され、演算部194ではROM193に格納された
制御プログラムを実行し、RAM191内に入力された
速度情報をもとに、従来、作業者が点検により検出して
いたブレーキのライニングのはりつき等を、運転起動時
に小型計算機19が検出することができるようになり、
機器の不具合が早期発見でき、保守点検の作業性が向上
する。
【0023】実施形態2.本実施形態2では、通常状態
でのマンコンベア運転動作中における動作(ステップS
6において時間計測を中止した後の動作)について説明
する。マンコンベアの運転が開始され、通常の運転状態
になっている間は、運転信号はONの状態になってい
る。この間は小型計算機19内の演算部194ではステ
ップS7に入っており、踏段速度検出装置16及ハンド
レール速度検出装置17からRAM191に入力されて
きた速度情報をもとに、踏段速度VS及びハンドレール
速度VHがあらかじめ設定された所定の第2基準速度で
ある下限速度V2(例えば、定格速度(30m/mi
n)の20〜25%)と第3基準速度である上限速度V
3(例えば、定格速度(30m/min)の120%程
度)の間に入っているかを判定する。
【0024】ここで、V3≧VS≧V2かつ、V3≧V
H≧V2であれば異常なしと判定され、ステップ7の判
定を繰り返す。しかし、ここで踏段速度VSがV2以下
となると、踏段駆動チェーンの破断、駆動モータの駆動
ベルトのスリップあるいは破断による駆動モータ動力伝
達不可、過負荷(乗客の乗りすぎ)による駆動モータの
トルク負け、駆動モータのトラブル等の不具合が発生し
ている恐れがあり、一方、踏段速度VSがV3以上にな
ると、下降運転時の過負荷、駆動モータのトルク負けに
よる踏段の加速が考えられるため、ステップS8に移行
して、上述したステップS8以降の処理を行う。
【0025】また、ハンドレール速度VHがV2以下と
なると、速度検出装置の故障、ハンドレールと駆動ロー
ラ間のスリップ、ハンドレール駆動装置のトラブル等の
不具合が発生している恐れがあるため、ステップS8に
移行して、上述したステップS8以降の処理を行う。
【0026】また、ステップS7において、ハンドレー
ルの速度VHと踏段速度VSの比であるVH/VSを計
算し、その値が一定範囲内(例えば、0.25≦VH/
VS≦1.2)にあるかを判定するようにし、一定範囲
内にあるか否かで、上述と同様の判定を行ってもよい。
ハンドレールの速度VHと踏段速度VSの比であるVH
/VSを求めることにより、ハンドレールと踏段の動き
の不同期が正確に検知できるためマンコンベアの安全性
を確保でき、制御装置の誤動作を少なくすることができ
る。
【0027】本実施形態によれば、踏段速度検出装置1
6からの踏段速度情報、ハンドレール速度検出装置17
からのハンドレール速度情報が、小型計算機19内のR
AM191に逐次入力され、演算部194ではROM1
93に格納された制御プログラムを実行し、RAM19
1内に入力された速度情報をもとに、踏段駆動チェーン
の破断、駆動モータの駆動ベルトのスリップあるいは破
断による駆動モータ動力伝達不可、過負荷(乗客の乗り
すぎ)による駆動モータのトルク負け、駆動モータのト
ラブル、下降運転時の過負荷、駆動モータのトルク負け
による踏段の加速、速度検出装置の故障、ハンドレール
と駆動ローラ間のスリップ、ハンドレール駆動装置のト
ラブル等の不具合を検出することができ、保守点検の作
業性が向上し、マンコンベアの安全性が確保できる。
【0028】実施形態3.次に、本発明の一実施形態の
動作について、図3の小型計算機19がおこなう処理の
流れを示したフローチャートを用いて説明する。マンコ
ンベアが通常運転の状態では、運転信号発生手段18に
より運転中と判断され、ONの信号が小型計算機19に
入力されている。一方、マンコンベアの運転が停止され
ると、運転信号発生手段18からの信号がONからOF
Fに変化する(ステップS13)。演算部194は運転
信号発生手段18からのOFFの信号を検知すると、ス
テップS14に移行して、クロック発振器192からの
クロック信号をもとに、時間計測を開始し、ステップS
15に移行する。
【0029】ステップS15では、踏段速度検出装置1
6及びハンドレール速度検出装置17からRAM191
に入力されてきた速度情報をもとに、検出された踏段速
度VS及びハンドレール速度VHが、あらかじめ設定さ
れた第4基準速度である速度V4(例えば0に近い値)
以下となったか否かを判定する。ここで、VS≦V4か
つVH≦V4と判定されれば、正常に停止されたと判断
し、ステップS16に移行して、ステップS14により
行っていた時間計測を終了し、停止状態になる。
【0030】一方、VS≧V4またはVH≧V4と判定
されたならば、ステップS18に移行し、ステップS1
4により計測していた運転信号がOFFになってからの
経過時間tがROM193に予め設定されている、正常
の停止時に停止状態に達するまでに要する時間以上に設
定した第2所定時間である時間t2(例えば、約2s)
よりも小さければ、ステップS15に戻り、再び速度判
定を行う。しかし、ここでt≧t2であったときには、
時間t2に達しているにもかかわらず、所定の速度(0
に近い値)以下となっていないのは、ブレーキのトルク
の低下等の不具合が発生している恐れが考えられるた
め、ステップS11に移行して、非常停止リレーをOF
Fすることにより駆動モータ及び電磁ブレーキへの給電
を遮断させ、非常停止手段である例えば新たに設けた補
助ブレーキによりマンコンベアを非常停止させる。そし
て、発生した不具合の調査、対処が行われるまで待機す
るようにする。またその際、マンコンベア停止と同時に
ブザー等で管理者に知らせたり、オートアナウンス等に
よって乗客に知らせたりしてもよい。
【0031】本実施形態によれば、踏段速度検出装置1
6からの踏段速度情報、ハンドレール速度検出装置17
からのハンドレール速度情報、運転信号発生手段からの
運転状況情報が小型計算機19内のRAM191に逐次
入力され、演算部194ではROM193に格納された
制御プログラムを実行し、RAM191内に入力された
速度情報をもとに、従来、作業者が点検により検出して
いたブレーキのトルクの低下の恐れを、日常の運転停止
時に小型計算機19で検出することができるようにな
り、ブレーキトルクの低下を早期発見することも可能と
なり、保守点検の作業性が向上する。また、ブレーキの
トルクの低下が検出された際には直ちにマンコンベアを
非常停止するので、より乗客の安全性が向上する。
【0032】実施形態4.本実施形態4では、停止状態
でのマンコンベア停止動作中における動作(ステップS
16において時間計測を中止した後の動作)について説
明する。マンコンベアの運転が停止され、運転停止状態
になっている間は、運転信号はOFFの状態になってい
る。この状態では、通常、踏段速度VS及びハンドレー
ル速度VHは、ともに0のはずである。この間は小型計
算機19内の演算部194ではステップS17に入って
おり、踏段速度検出装置16及ハンドレール速度検出装
置17からRAM191に入力されてきた速度情報をも
とに、踏段速度VS及びハンドレール速度VHがあらか
じめ設定された第5基準速度である速度V5(例えば、
0に近い値)以下となっているか否かを判定する。
【0033】ここで、V5≧VSかつ、V5≧VHであ
れば異常なしと判定され、ステップ17の判定を繰り返
す。しかし、ここで踏段速度VSがV5以上となると、
例えば、停止状態にあるにもかかわらずマンコンベア上
に乗客が乗り、その乗客の負荷によりマンコンベアが動
き出していると判断されるので、ステップS11に移行
して、非常停止リレーをOFFすることによって、駆動
モータ及び電磁ブレーキへの給電を遮断、さらに、非常
停止手段である例えば新たに設けた補助ブレーキにより
マンコンベアを非常停止させる。そして、発生した不具
合の調査、対処が行われるまで待機するようにする。ま
たその際、マンコンベア停止と同時にブザー等で管理者
に知らせたり、オートアナウンス等によって乗客に知ら
せたりしてもよい。
【0034】本実施形態によれば、踏段速度検出装置1
6からの踏段速度情報、ハンドレール速度検出装置17
からのハンドレール速度情報が、小型計算機19内のR
AM191に逐次入力され、演算部194ではROM1
93に格納された制御プログラムを実行し、RAM19
1内に入力された速度情報をもとに、従来、作業者が点
検により検出していたブレーキトルクの低下等の恐れ
を、運転停止中に小型計算機19で検出することができ
るようになり、保守点検の作業性が向上する。また、停
止状態のマンコンベアの状態を常に監視しているので、
間違って乗客がマンコンベア上に乗ってしまった際にも
安全である。
【0035】実施形態5.以上のような実施形態によっ
て、発生した機器等の不具合に対してマンコンベアを停
止させ、乗客の安全、機器の不具合の早期発見が可能と
なるが、本実施形態では、非常停止後のマンコンベアの
再起動に関して説明する。
【0036】マンコンベアの制御装置に対して、不具合
を検知してマンコンベアを停止させた後、現場でのマン
コンベア運転キーの操作によって運転を復帰できるよう
なしくみで、通常の運転には支障のないような水分等に
よるハンドレールの滑り等しばらくすると自動的に復帰
するような不具合の場合には、復帰までの時間が短くて
すみ、交通の支障にならなくてもすむという効果を有す
るマンコンベアの所有者による再起動を可能とするオー
トリセットモードと、モータトルクの低下、Vベルトの
破断等の不具合を検知してマンコンベアを停止させた
後、現場でのマンコンベア運転キーの操作によって運転
を復帰することを不可能にしたしくみで、マンコンベア
の運転に重大な支障となるような不具合のときには安易
な運転復帰によって重大な災害が起こるのを防ぐ効果を
有する保守会社の処置の後にしか再起動を不能とするマ
ニュアルリセットモードと、の2種類から選択できるよ
うにする。こうすることにより、仕様の違いに柔軟に対
応できるようになる。
【0037】
【発明の効果】この発明は、以上説明したように構成さ
れているので、以下に示すような効果を奏する。無端状
に配列された踏段と、この踏段と同一方向に運行される
無端状のハンドレールと、このハンドレールの移動速度
を検出するハンドレール速度検出手段と、上記踏段の移
動速度を検出する踏段速度検出手段と、この踏段速度検
出手段または上記ハンドレール速度検出手段により検出
された上記踏段またはハンドレールの速度が、上記踏段
及びハンドレールの停止指令を受けてから停止するまで
に必要な第2所定時間経過後、予め定められた第4基準
速度を越えた値を検出した際に、異常と判断し、信号を
送信する制御装置と、を備えたので、ブレーキトルクの
低下を容易に検知することができ、ブレーキトルクの点
検作業の効率が向上する。
【0038】また、無端状に配列された踏段と、この踏
段と同一方向に運行される無端状のハンドレールと、こ
のハンドレールの移動速度を検出するハンドレール速度
検出手段と、上記踏段の移動速度を検出する踏段速度検
出手段と、この踏段速度検出手段または上記ハンドレー
ル速度検出手段により検出された上記踏段またはハンド
レールの速度が、上記踏段及びハンドレールの停止指令
中、予め定められた第5基準速度を越えた値を検出した
際に、異常と判断し、信号を送信する制御装置と、を備
えたので、運転停止中に誤って乗客が乗ったとしても、
危険を直に通知し、乗客の安全性を向上させることがで
きる。
【0039】さらに、制御手段により異常の通知を受け
た際に、踏段を非常停止させる非常停止手段を備えたの
で、ブレーキトルクの低下したマンコンベアは非常停止
手段によって停止され、乗客の安全性がより向上する。
【0040】さらに、制御装置により運転停止あるいは
非常停止を指令した後に再起動するためのリセット装置
を、現場での運転キーの操作により再起動を可能にする
オートリセットモード、あるいは現場での運転キーの操
作のみでは再起動を不可能とするマニュアルリセットモ
ード、何れか選択可能としたので、要求される様々な仕
様に対応することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明におけるマンコンベアの制御装置の構
成を示す構成図である。
【図2】 本発明における制御装置の動作を示すフロー
チャートである。
【図3】 本発明における制御装置の動作を示すフロー
チャートである。
【図4】 マンコンベアの構造を示す図である。
【図5】 踏段およびハンドレールの速度検出装置部の
拡大図である。
【符号の説明】
1 踏段帯、2 ハンドレール、6 踏段、8 駆動
機、16 踏段速度検出手段、17 ハンドレール速度
検出手段、18 運転信号発生手段、19 小型計算
機。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 春彦 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 治田 康雅 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 3F321 EA17 EB08 GA09 GA31

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無端状に配列された踏段と、 この踏段と同一方向に運行される無端状のハンドレール
    と、 このハンドレールの移動速度を検出するハンドレール速
    度検出手段と、 上記踏段の移動速度を検出する踏段速度検出手段と、 この踏段速度検出手段または上記ハンドレール速度検出
    手段により検出された上記踏段またはハンドレールの速
    度が、上記踏段及びハンドレールの停止指令を受けてか
    ら停止するまでに必要な第2所定時間経過後、予め定め
    られた第4基準速度を越えた値を検出した際に、異常と
    判断し、信号を送信する制御装置と、を備えたマンコン
    ベア。
  2. 【請求項2】 無端状に配列された踏段と、 この踏段と同一方向に運行される無端状のハンドレール
    と、 このハンドレールの移動速度を検出するハンドレール速
    度検出手段と、 上記踏段の移動速度を検出する踏段速度検出手段と、 この踏段速度検出手段または上記ハンドレール速度検出
    手段により検出された上記踏段またはハンドレールの速
    度が、上記踏段及びハンドレールの停止指令中、予め定
    められた第5基準速度を越えた値を検出した際に、異常
    と判断し、信号を送信する制御装置と、を備えたマンコ
    ンベア。
  3. 【請求項3】 制御手段により異常の通知を受けた際
    に、踏段を非常停止させる非常停止手段を備えたことを
    特徴とする請求項第1項または第2項記載のマンコンベ
    ア。
  4. 【請求項4】 制御装置により運転停止あるいは非常停
    止を指令した後に再起動するためのリセット装置を、現
    場での運転キーの操作により再起動を可能にするオート
    リセットモード、あるいは現場での運転キーの操作のみ
    では再起動を不可能とするマニュアルリセットモード、
    何れか選択可能としたことを特徴とする請求項第1項乃
    至第3項何れかに記載のマンコンベア。
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