JPH08165070A - エレベータの制動性監視装置 - Google Patents
エレベータの制動性監視装置Info
- Publication number
- JPH08165070A JPH08165070A JP30917694A JP30917694A JPH08165070A JP H08165070 A JPH08165070 A JP H08165070A JP 30917694 A JP30917694 A JP 30917694A JP 30917694 A JP30917694 A JP 30917694A JP H08165070 A JPH08165070 A JP H08165070A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- braking
- elevator
- monitoring
- command
- car
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Indicating And Signalling Devices For Elevators (AREA)
- Maintenance And Inspection Apparatuses For Elevators (AREA)
- Braking Arrangements (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明の目的は、制動装置の摩耗を少なく
し、かつ、制動装置の正常か異常かを確実に判断できる
エレベータの制動性監視装置を提供することにある。 【構成】 ブレーキシュー４Ｂを介しブレーキドラム４
Ａに対して制動力を付与する制動装置４に備えられ、こ
の制動装置４の制動性を監視するエレベータの制動性監
視装置において、前記制動装置４が制動状態であるよう
にしてかごに走行指令を与える手段と、この走行指令時
かごが走行した場合制動装置４が異常であることを判断
する判断手段とを備えた制御装置２Ｂを設けた。
し、かつ、制動装置の正常か異常かを確実に判断できる
エレベータの制動性監視装置を提供することにある。 【構成】 ブレーキシュー４Ｂを介しブレーキドラム４
Ａに対して制動力を付与する制動装置４に備えられ、こ
の制動装置４の制動性を監視するエレベータの制動性監
視装置において、前記制動装置４が制動状態であるよう
にしてかごに走行指令を与える手段と、この走行指令時
かごが走行した場合制動装置４が異常であることを判断
する判断手段とを備えた制御装置２Ｂを設けた。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、乗かご駆動用電動機を
制御する制動装置の制動性を監視するエレベータの制動
性監視装置に関する。
制御する制動装置の制動性を監視するエレベータの制動
性監視装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】一般にエレベータにあっては、制動装置
の制動性が適正でなくなり、制動装置の制動開始時から
ブレーキドラムの停止時までの制動距離が過大となった
場合、乗かごが所定の高さで停止しないという重大な事
故に至ることも懸念されるので、上記制動装置の制動性
を点検することが求められている。
の制動性が適正でなくなり、制動装置の制動開始時から
ブレーキドラムの停止時までの制動距離が過大となった
場合、乗かごが所定の高さで停止しないという重大な事
故に至ることも懸念されるので、上記制動装置の制動性
を点検することが求められている。
【０００３】そこで従来、例えば特開平５−２４６６３
４号公報に記載されているように、ブレーキドラムが所
定速度で回転している状態で制動装置を作動させ、この
制動装置の作動開始時からブレーキドラムの停止時まで
の制動距離を計測し、記憶部により制動距離の計測デー
タを記憶しておき、複数の制動距離の計測データに基づ
いて演算部により演算を行なって制動距離の経年変化を
求めるものが同一出願人により提案されている。
４号公報に記載されているように、ブレーキドラムが所
定速度で回転している状態で制動装置を作動させ、この
制動装置の作動開始時からブレーキドラムの停止時まで
の制動距離を計測し、記憶部により制動距離の計測デー
タを記憶しておき、複数の制動距離の計測データに基づ
いて演算部により演算を行なって制動距離の経年変化を
求めるものが同一出願人により提案されている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】上記提案されたもので
は、ブレーキドラムを回転している状態で制動装置を作
動させるため、ブレーキシューやブレーキドラムに著し
い摩耗を生じさせるという問題があった。また、制動装
置の動作タイミングがわずかに狂っただけでも制動距離
に影響を与えるという問題もあった。
は、ブレーキドラムを回転している状態で制動装置を作
動させるため、ブレーキシューやブレーキドラムに著し
い摩耗を生じさせるという問題があった。また、制動装
置の動作タイミングがわずかに狂っただけでも制動距離
に影響を与えるという問題もあった。
【０００５】本発明の目的は、制動装置の摩耗を少なく
し、かつ、制動装置の正常か異常かを確実に判断できる
エレベータの制動性監視装置を提供することにある。
し、かつ、制動装置の正常か異常かを確実に判断できる
エレベータの制動性監視装置を提供することにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明は、ブレーキシューを介しブレーキドラムに対
して制動力を付与する制動装置に備えられ、この制動装
置の制動性を監視するエレベータの制動性監視装置にお
いて、前記制動装置が制動状態であるようにしてかごに
走行指令を与える出力手段と、この走行指令時かごが走
行した場合制動装置が異常であると判断する判断手段と
を備えた構成にしてある。
に本発明は、ブレーキシューを介しブレーキドラムに対
して制動力を付与する制動装置に備えられ、この制動装
置の制動性を監視するエレベータの制動性監視装置にお
いて、前記制動装置が制動状態であるようにしてかごに
走行指令を与える出力手段と、この走行指令時かごが走
行した場合制動装置が異常であると判断する判断手段と
を備えた構成にしてある。
【０００７】
【作用】本発明は上記のように構成されていることか
ら、制動装置が制動状態にある時、かごに走行指令が与
えられ、この走行指令時かごが走行した場合、制動装置
が異常であると判断される。このように、異常時のみブ
レーキシューとブレーキドラムの接触回転が生じ、正常
時は接触回転が生じないため、ブレーキシューやブレー
キドラムの摩耗を最小限におさえることができる。ま
た、ブレーキドラムの回転により即座に異常と判断で
き、簡単かつ迅速に異常状態を把握することができる。
ら、制動装置が制動状態にある時、かごに走行指令が与
えられ、この走行指令時かごが走行した場合、制動装置
が異常であると判断される。このように、異常時のみブ
レーキシューとブレーキドラムの接触回転が生じ、正常
時は接触回転が生じないため、ブレーキシューやブレー
キドラムの摩耗を最小限におさえることができる。ま
た、ブレーキドラムの回転により即座に異常と判断で
き、簡単かつ迅速に異常状態を把握することができる。
【０００８】
【実施例】以下、本発明のエレベータの制動性監視装置
の実施例を図に基づいて説明する。
の実施例を図に基づいて説明する。
【０００９】図１は本発明のエレベータの制動性監視装
置の一実施例を示すブロック図、図２は図１の制動性監
視装置の処理手順を示すフローチャートである。
置の一実施例を示すブロック図、図２は図１の制動性監
視装置の処理手順を示すフローチャートである。
【００１０】図１に示す監視センタ１は、通信装置１Ａ
と、この通信装置１Ａを介して端末装置２に必要な指令
を与えたり、端末装置２からの情報を受ける制御装置１
Ｂと、この制御装置１Ｂにより必要な情報を出力するよ
う指令された時作動する出力装置１Ｃを有している。ま
た、端末装置２は、通信装置２Ａと、制御装置２Ｂとを
有し、この制御装置２Ｂは、制動装置４が制動状態であ
る時かごに走行指令を与える手段と、この走行指令時か
ごが走行した場合制動装置が異常であると判断する判断
手段とを備え、かつこの制御装置２Ｂには、エレベータ
制御装置３が接続される。制動装置４は、ブレーキドラ
ム４Ａに当接可能なブレーキシュー４Ｂと、このブレー
キシュー４Ｂが装着される図示しないレバーと、このレ
バーおよびブレーキシュー４Ｂを介してブレーキドラム
４Ａに対し制動力を付与する図示しないばね部材と、こ
のばね部材のばね力に対して前記レバーを回動させる図
示しない電磁装置とを有している。出力軸の一端にロー
タリエンコーダ５Ａを備える電動機５Ｂは、出力軸の他
端側に上記のブレーキドラム４Ａ、およびシーブ５Ｃと
を備えている。このシーブ５Ｃに主ロープ５Ｄが巻掛け
られ、主ロープ５Ｄ両端に乗かご５Ｅおよびカウンタウ
ェイト５Ｆが連結されている。
と、この通信装置１Ａを介して端末装置２に必要な指令
を与えたり、端末装置２からの情報を受ける制御装置１
Ｂと、この制御装置１Ｂにより必要な情報を出力するよ
う指令された時作動する出力装置１Ｃを有している。ま
た、端末装置２は、通信装置２Ａと、制御装置２Ｂとを
有し、この制御装置２Ｂは、制動装置４が制動状態であ
る時かごに走行指令を与える手段と、この走行指令時か
ごが走行した場合制動装置が異常であると判断する判断
手段とを備え、かつこの制御装置２Ｂには、エレベータ
制御装置３が接続される。制動装置４は、ブレーキドラ
ム４Ａに当接可能なブレーキシュー４Ｂと、このブレー
キシュー４Ｂが装着される図示しないレバーと、このレ
バーおよびブレーキシュー４Ｂを介してブレーキドラム
４Ａに対し制動力を付与する図示しないばね部材と、こ
のばね部材のばね力に対して前記レバーを回動させる図
示しない電磁装置とを有している。出力軸の一端にロー
タリエンコーダ５Ａを備える電動機５Ｂは、出力軸の他
端側に上記のブレーキドラム４Ａ、およびシーブ５Ｃと
を備えている。このシーブ５Ｃに主ロープ５Ｄが巻掛け
られ、主ロープ５Ｄ両端に乗かご５Ｅおよびカウンタウ
ェイト５Ｆが連結されている。
【００１１】次に制動性監視の動作手順について説明す
る。
る。
【００１２】監視センタ１の制御装置１Ｂから点検スケ
ジュール信号が出力されると通信装置１Ａ、通信回線６
に通信装置２Ａを介して制御装置２Ｂは作動を開始し、
図２に示す処理手順で制動性監視を行なうようになって
いる。すなわち、まず手順Ｓ１として制御装置２Ｂは、
エレベータ制御装置３から出力される停止制御指令を検
出して電動機５Ｂが停止中であるかどうかを判定し、電
動機５Ｂが停止中である場合、手順Ｓ２として、エレベ
ータ制御装置３を介して電動機５Ｂへ点検走行指令を出
力する。次いで、Ｓ３としてエレベータ制御装置３は制
動装置４を作動させた状態で電動機５Ｂがあらかじめ定
められたトルクに達するまで電圧を印加する。次に、手
順Ｓ４で所定のトルクに到達したとき、手順Ｓ５として
制御装置２Ｂは、ロータリエンコーダ５Ａから出力され
る出力パルスをエレベータ制御装置３を介して受信して
電動機５Ｂが回転したことを検出すると、手順Ｓ６Ａで
制御装置２Ｂから異常検出信号を出力されるので、通信
装置２Ａが起動して通信回線６を介して監視センタ１へ
上記の異常検出信号を送信する。また、上記のロータリ
エンコーダ５Ａにより、ある一定時間経過しても乗かご
が走行しないこと確認した場合、手順Ｓ６Ｂで制御装置
２Ｂから正常信号を出力し手順Ｓ７でエレベータ制御装
置３に対して点検走行終了指令を出力する。
ジュール信号が出力されると通信装置１Ａ、通信回線６
に通信装置２Ａを介して制御装置２Ｂは作動を開始し、
図２に示す処理手順で制動性監視を行なうようになって
いる。すなわち、まず手順Ｓ１として制御装置２Ｂは、
エレベータ制御装置３から出力される停止制御指令を検
出して電動機５Ｂが停止中であるかどうかを判定し、電
動機５Ｂが停止中である場合、手順Ｓ２として、エレベ
ータ制御装置３を介して電動機５Ｂへ点検走行指令を出
力する。次いで、Ｓ３としてエレベータ制御装置３は制
動装置４を作動させた状態で電動機５Ｂがあらかじめ定
められたトルクに達するまで電圧を印加する。次に、手
順Ｓ４で所定のトルクに到達したとき、手順Ｓ５として
制御装置２Ｂは、ロータリエンコーダ５Ａから出力され
る出力パルスをエレベータ制御装置３を介して受信して
電動機５Ｂが回転したことを検出すると、手順Ｓ６Ａで
制御装置２Ｂから異常検出信号を出力されるので、通信
装置２Ａが起動して通信回線６を介して監視センタ１へ
上記の異常検出信号を送信する。また、上記のロータリ
エンコーダ５Ａにより、ある一定時間経過しても乗かご
が走行しないこと確認した場合、手順Ｓ６Ｂで制御装置
２Ｂから正常信号を出力し手順Ｓ７でエレベータ制御装
置３に対して点検走行終了指令を出力する。
【００１３】このように構成した実施例では、異常時の
みブレーキドラム４Ａとブレーキシュー４Ｂとの接触回
転が生じるため、両者の摩耗を最小限におさえることが
できる。尚、この実施例ではセンタからの指令で制動性
の判断を行うようにしたが、保守員が現場に出かけ、持
参した端末装置（図示せず）を通信装置２Ａに接続し、
上記一連の動作をさせ点検することもできる。
みブレーキドラム４Ａとブレーキシュー４Ｂとの接触回
転が生じるため、両者の摩耗を最小限におさえることが
できる。尚、この実施例ではセンタからの指令で制動性
の判断を行うようにしたが、保守員が現場に出かけ、持
参した端末装置（図示せず）を通信装置２Ａに接続し、
上記一連の動作をさせ点検することもできる。
【００１４】
【発明の効果】本発明によれば、異常時のみブレーキシ
ューとブレーキドラムの接触回転が生じ、正常時は接触
回転が生じないため、ブレーキシューやブレーキドラム
の摩耗を最小限におさえることができる。また、ブレー
キドラムの回転により即座に異常と判断でき、簡単かつ
迅速に異常状態を把握することができる。
ューとブレーキドラムの接触回転が生じ、正常時は接触
回転が生じないため、ブレーキシューやブレーキドラム
の摩耗を最小限におさえることができる。また、ブレー
キドラムの回転により即座に異常と判断でき、簡単かつ
迅速に異常状態を把握することができる。
【図１】本発明のエレベータの制動性監視装置の一実施
例を示すブロック図である。
例を示すブロック図である。
【図２】図１の制動性監視装置の処理手順を示すフロー
チャートである。
チャートである。
１Ａ 通信装置 １Ｂ 制御装置 １Ｃ 出力装置 ２Ａ 通信装置 ２Ｂ 制御装置 ３ エレベータ制御装置 ４ 制動装置 ４Ａ ブレーキドラム ４Ｂ ブレーキシュー ５Ａ ロータリエンコーダ ５Ｂ 電動機 ５Ｃ シーブ ５Ｄ 主ロープ ５Ｅ 乗かご
Claims (3)
- 【請求項１】 ブレーキシューを介しブレーキドラムに
対して制動力を付与する制動装置に備えられ、この制動
装置の制動性を監視するエレベータの制動性監視装置に
おいて、前記制動装置が制動状態であるようにしてかご
に走行指令を与える出力手段と、この走行指令時かごが
走行した場合制動装置が異常であると判断する判断手段
とを備えたことを特徴とするエレベータの制動性監視装
置。 - 【請求項２】 前記判断手段が異常を検出した時、端末
装置の通信回線を介して監視センタに点検指示の指令を
発する指令手段を備えたことを特徴とする請求項１記載
のエレベータの制動性監視装置。 - 【請求項３】 前記の走行指令を、監視センタからの通
信回線を介して指示するようにしたことを特徴とする請
求項１記載のエレベータの制動性監視装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30917694A JPH08165070A (ja) | 1994-12-13 | 1994-12-13 | エレベータの制動性監視装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30917694A JPH08165070A (ja) | 1994-12-13 | 1994-12-13 | エレベータの制動性監視装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08165070A true JPH08165070A (ja) | 1996-06-25 |
Family
ID=17989853
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP30917694A Pending JPH08165070A (ja) | 1994-12-13 | 1994-12-13 | エレベータの制動性監視装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08165070A (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005054843A (ja) * | 2003-08-01 | 2005-03-03 | Fanuc Ltd | ブレーキ装置 |
| JP2007204260A (ja) * | 2006-02-06 | 2007-08-16 | Hitachi Building Systems Co Ltd | 乗客輸送設備用制御システム |
| JP2009526723A (ja) * | 2006-02-14 | 2009-07-23 | オーチス エレベータ カンパニー | エレベータブレーキ状態試験 |
| JP2013049568A (ja) * | 2011-08-31 | 2013-03-14 | Toshiba Elevator Co Ltd | 巻上機のブレーキ保持トルク調整装置及びそのブレーキ保持トルク調整方法 |
| CN104609275A (zh) * | 2015-02-05 | 2015-05-13 | 宁波申菱电梯配件有限公司 | 一种鼓式曳引机抱闸监测装置 |
| CN106081759A (zh) * | 2016-08-23 | 2016-11-09 | 辽宁鑫磊检测技术有限公司 | 一种直升电梯的检测方法 |
-
1994
- 1994-12-13 JP JP30917694A patent/JPH08165070A/ja active Pending
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005054843A (ja) * | 2003-08-01 | 2005-03-03 | Fanuc Ltd | ブレーキ装置 |
| JP2007204260A (ja) * | 2006-02-06 | 2007-08-16 | Hitachi Building Systems Co Ltd | 乗客輸送設備用制御システム |
| JP2009526723A (ja) * | 2006-02-14 | 2009-07-23 | オーチス エレベータ カンパニー | エレベータブレーキ状態試験 |
| JP2013049568A (ja) * | 2011-08-31 | 2013-03-14 | Toshiba Elevator Co Ltd | 巻上機のブレーキ保持トルク調整装置及びそのブレーキ保持トルク調整方法 |
| CN104609275A (zh) * | 2015-02-05 | 2015-05-13 | 宁波申菱电梯配件有限公司 | 一种鼓式曳引机抱闸监测装置 |
| CN106081759A (zh) * | 2016-08-23 | 2016-11-09 | 辽宁鑫磊检测技术有限公司 | 一种直升电梯的检测方法 |
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