JP2002019941A - チェーンコンベヤ及びそのチェーンコンベヤを用いた根菜収穫機 - Google Patents

チェーンコンベヤ及びそのチェーンコンベヤを用いた根菜収穫機

Info

Publication number
JP2002019941A
JP2002019941A JP2000205303A JP2000205303A JP2002019941A JP 2002019941 A JP2002019941 A JP 2002019941A JP 2000205303 A JP2000205303 A JP 2000205303A JP 2000205303 A JP2000205303 A JP 2000205303A JP 2002019941 A JP2002019941 A JP 2002019941A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
chain
rod
width
chain conveyor
conveyor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000205303A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideji Osada
秀治 長田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NANPU JIDOSHA SERVICE AREA KK
Original Assignee
NANPU JIDOSHA SERVICE AREA KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NANPU JIDOSHA SERVICE AREA KK filed Critical NANPU JIDOSHA SERVICE AREA KK
Priority to JP2000205303A priority Critical patent/JP2002019941A/ja
Publication of JP2002019941A publication Critical patent/JP2002019941A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Harvesting Machines For Root Crops (AREA)
  • Chain Conveyers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡素な構造でもって搬送幅を自動
的に可変できるチェーンコンベヤ及びそのチェーンコン
ベヤを用いた根菜収穫機を提供する。 【解決手段】 両端側の各々に連鎖掛合部12b
を有する複数のチェーンロッド10を、無端状に連鎖す
るとともに、回転駆動機構40における前後一対のスプ
ロケット41,42に巻き掛け、前記各チェーンロッド
10をその長手方向に伸縮可能に構成するとともに、同
チェーンロッド10を所定幅に伸縮させる第一幅規制部
材20及び第二幅規制部材30を備え、前記チェーンロ
ッドの回転中に、前記第一幅規制部材20及び前記第二
幅規制部材30によって前記連鎖掛合部を案内させるこ
とで前記チェーンロッド10を所定幅に伸縮させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、搬送幅を可変でき
るチェーンコンベヤに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、チェーンコンベヤは、両端側の各
々に連鎖掛合部を有するチェーンロッドを複数平行する
ように設け、これら複数のチェーンロッドを、前後の前
記連鎖掛合部同士で連鎖することで無端状に接続すると
ともに、一対のスプロケットに巻き掛けて駆動回転させ
るように構成してある。このチェーンコンベヤは、前後
のチェーンロッド間に隙間が形成されているため、農作
物の搬送に用いられた場合に、農作物に付着している泥
を前記隙間から振い落とせることや、前記隙間に農作物
の底部が係合するので搬送中の農作物を後方に転がさな
いこと等の効果を奏する。
【0003】ところで、上記のようなチェーンコンベヤ
によって搬送対象物を搬送する場合、搬入側と搬出側の
搬送幅が可変すると好都合な場合がある。例えば、複数
条の根菜を同時に収穫するとともに収穫された前記根菜
をチェーンコンベヤで搬送し、その搬送途中でチェーン
コンベヤ上の根菜が作業者によって選別されるように構
成した根菜収穫機の場合、複数条分の根菜を同時に搬入
できるようにチェーンコンベヤの搬入側の搬送幅は広い
方が好ましいが、選別作業者の手が届き易いように同チ
ェーンコンベヤの搬出側の搬送幅は狭い方が良い。ま
た、搬出先には収納袋等が設けられるが、所定容量の収
納袋内に搬送された根菜を収納するには、前記収納袋に
開口部の大きいものを用いるか、あるいは、搬出側の搬
送幅に合わせて搬出端部と収納袋との間に先窄み状のホ
ッパー等を設ける必要が生じるため、搬出側の搬送幅は
狭い方が好都合である。また、チェーンコンベヤを運搬
するのに用いられるトラック等には幅寸法や積載重量の
制限があるが、チェーンコンベヤの搬送幅が部分的に狭
ければ、前記運搬上の制限による問題も軽減できる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記従来事情
に鑑みてなされたものであり、その目的とする処は、簡
素な構造でもって搬送幅を自動的に可変できるチェーン
コンベヤ及びそのチェーンコンベヤを用いた根菜収穫機
を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の技術的手段として、請求項1は、両端側の各
々に連鎖掛合部を有する複数のチェーンロッドを、無端
状に連鎖するとともに一対のスプロケットに巻き掛けて
駆動回転させるチェーンコンベヤにおいて、前記各チェ
ーンロッドをその長手方向に伸縮可能に構成するととも
に、同チェーンロッドを所定幅に伸縮させる幅規制部材
を備え、該幅規制部材は、前記チェーンロッドの回転中
に、前記連鎖掛合部を案内することで前記チェーンロッ
ドを所定幅に伸縮させるべく設けられていることを特徴
とする。
【0006】ここで、伸縮可能に構成とは、両端の連鎖
掛合部の間隔を可変可能な構成を意味し、例えば、連鎖
掛合部の一方を有する第一ロッドと連鎖掛合部の他方を
有する第二ロッドとを、それらの略中央部に設けたパイ
プ内にスライド可能に挿入した態様や、連鎖掛合部の一
方を有する第一ロッドをパイプ材から形成するととも
に、連鎖掛合部の他方を有する第二ロッドを前記第一ロ
ッド内にスライド可能に挿入した態様等である。
【0007】また、上記幅規制部材とは、チェーンロッ
ドの回転中に両連鎖掛合部間の幅を可変させるようにし
た構成を意味する。例えば、上記幅規制部材は、上記複
数のチェーンロッドの両側に設けられた両側枠であり、
これら両側枠は、上記複数のチェーンロッドの回転方向
における所定箇所で前記連鎖掛合部に外側から摺接すべ
く幅を狭めて形成されている態様や、上記幅規制部材
は、上記チェーンロッドにおける両端側の連鎖掛合部間
に設けられ、上記複数のチェーンロッドの回転方向にお
ける所定箇所で前記連鎖掛合部に内側から摺接すべく幅
を広めて形成されている態様等を含む。
【0008】請求項2は、上記各チェーンロッドは、上
記連鎖掛合部の一方を有する第一ロッドと、上記連鎖掛
合部の他方を有する第二ロッドとを、中空部材内にスラ
イド可能に挿入してなることを特徴とする。
【0009】ここで、中空部材とは、上記第一ロッドと
上記第二ロッドとの中央側がスライド可能に挿入される
部材を意味し、好ましくはパイプ材が用いられる。尚、
スライド可能とは、一方の上記ロッドを上記中空部材内
に固定し且つ他方の上記ロッドを上記中空部材内に遊挿
させた構成と、双方の上記ロッドを上記中空部材内に遊
挿させた構成との双方の態様を含む。
【0010】請求項3は、上記チェーンロッドは、内臓
する圧縮バネにより伸長方向に付勢されており、上記幅
規制部材は、上記複数のチェーンロッドの両側に設けら
れた両側枠であり、これら両側枠は、それらの間の幅を
可変させて形成されるとともに、上記各チェーンロッド
の両連鎖掛合部に外側から摺接すべく形成されているこ
とを特徴とする。
【0011】請求項4は、複数条の根菜を収穫機構によ
り同時に収穫するとともに、それら収穫された根菜を上
記チェーンコンベヤにより搬送し、その搬送途中で選別
作業が行われるように構成した根菜収穫機であって、前
記チェーンコンベヤは、その連鎖掛合部が幅規制部材に
よって案内されることで、搬出側の搬送幅を搬入側より
も狭めるように構成され、該チェーンコンベヤの搬出側
の側方には、選別作業部が設けられていることを特徴と
する。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1及び2は、本発明に係るチェ
ーンコンベヤの一例を示す。
【0013】このチェーンコンベヤAは、両端側に連鎖
掛合部11b,12bを有する複数のチェーンロッド1
0を、無端状に連鎖するとともに、回転駆動機構40を
構成している前後一対のスプロケット41,42に巻き
掛け、各チェーンロッド10をその長手方向に伸縮可能
に構成するとともに、同チェーンロッド10を所定幅に
伸縮させる第一幅規制部材20及び第二幅規制部材30
を備え、前記チェーンロッドの回転中に、前記第一幅規
制部材20及び前記第二幅規制部材30によって前記連
鎖掛合部11b,12bを案内させることで前記チェー
ンロッド10を所定幅に伸縮させる。
【0014】チェーンロッド10は、図3に示すよう
に、一方の連鎖掛合部11bを有する第一ロッド11
と、他方の連鎖掛合部12bを有する第二ロッド12
と、それら双方のロッド11,12がスライド可能に挿
入される中空部材13とからなり、図4に示すように複
数連鎖されることで無端ベルト状に構成される。
【0015】第一ロッド11は、金属製の軸状部材を曲
げ加工することで、ストレート部11aの一端側に連鎖
掛合部11bを形成してなる。この連鎖掛合部11b
は、回転方向に連鎖される他のチェーンロッド10のス
トレート部11aに掛合させるように、略フック状に曲
げ形成されている。
【0016】また、第二ロッド12は、金属製の軸状部
材を、前記第一ロッド11に対し左右対称に曲げ加工し
たものであり、ストレート部12aと連鎖掛合部12b
とからなる。そして、第一ロッド11と第二ロッド12
とは、双方のストレート部11a,12a同士がスライ
ドすべく中空部材13内で重なり合うように配置されて
おり、ストレート部11a及びストレート部12aの中
空部材13外に突出した部位に、回転駆動機構40のス
プロケット41及びスプロケット42が係合する。
【0017】中空部材13は、金属製のパイプであり、
その左右開口部から前記第一ロッド11のストレート部
11aと前記第二ロッド12のストレート部12aとが
スライド可能に挿入される。尚、中空部材13内面と双
方のストレート部11a,12aとのクリアランスは、
双方のロッド11,12がガタつきなく軸方向にスライ
ドするように適度に調整されている。また、必要に応じ
て一方のストレート部11a又は12aを中空部材13
に対して固定するように構成しても構わない。
【0018】また、上記構成のチェーンロッド10は、
好ましい一例であるが、両端の連鎖掛合部11b,12
b間の間隔を可変できれば他の態様であっても構わな
い。
【0019】例えば、図5に示す態様のチェーンロッド
10’は、第一ロッド11’を金属製パイプにより上記
第一ロッド11と略同形状に形成するとともに、第二ロ
ッド12’を金属製軸状部材により上記第二ロッド12
と略同形状に形成し、第一ロッド11’内に第二ロッド
12’をスライド可能に挿入したものである。
【0020】このチェーンロッド10’は、上記中空部
材13を省いた簡素な構造でもって、上記チェーンロッ
ド10同様の伸縮動作を可能にしている。尚、図中符号
11a’は第一ロッド11’のストレート部、符号11
b’は第一ロッド11’の連鎖掛合部、また、符号12
a’は第一ロッド12’のストレート部、符号12b’
は第一ロッド12’の連鎖掛合部である。
【0021】回転駆動機構40は、当該チェーンコンベ
ヤAの搬出端側(図1における下側)において、後述す
る左右の第一幅規制部材20,20間に、駆動軸41a
を軸受部材等を介して軸支するとともに、その駆動軸4
1aの左右両側に、連鎖された複数のチェーンロッド1
0に係合可能にスプロケット41,41を固定してい
る。更に、同回転駆動機構40は、当該チェーンコンベ
ヤAの搬入端側(図1における上側)において、左右の
第一幅規制部材20,20間に、従動軸42aを軸受部
材等を介して軸支するとともに、その従動軸42aの左
右両側に連鎖された複数のチェーンロッド10に係合可
能にスプロケット42,42を固定している。そして、
同回転駆動機構40は、前記駆動軸41aを一方の第一
幅規制部材20の側面に固定された駆動源43により駆
動回転させ、それに伴って無端状に連鎖された複数のチ
ェーンロッド10を前後一対のスプロケット41,42
により回転させるように構成してある。
【0022】前記駆動源43は、前記駆動軸41aに連
結された出力軸を、所定回転数で回転させるギアモータ
ーであり、モーター及びチェーン、スプロケット等を組
み合わせて構成した他の駆動機構であっても構わない。
【0023】第一幅規制部材20は、縦断面コの字状の
金属棒状部材からなり、連鎖された複数のチェーンロッ
ド10の両側に設けられた側枠である。そして、左右の
第一幅規制部材20,20は、回転方向(図1における
下方向)の所定箇所で、上記複数のチェーンロッド10
の連鎖掛合部11b,12bに外側から摺接すべく、両
幅規制部材20,20間の幅を徐々に狭めるように曲げ
形成され、図2に示すように、下面側において、複数の
固定棒状部材21により梯子状に固定されている。
【0024】第二幅規制部材30は、金属製棒状部材を
曲げ加工してなり、図2に示すように、当該チェーンコ
ンベヤAの下面側で複数の固定棒状部材21の内側(チ
ェーンロッド10側)に、左右対称に二本固定されてい
る。
【0025】これら二本の第二幅規制部材30,30
は、連鎖された複数のチェーンロッド10の回転方向
(図2における上方向)における所定箇所で、両連鎖掛
合部11b,12bに内側から摺接すべく幅を広めて形
成されている。
【0026】而して、上記構成のチェーンコンベヤAに
よれば、図1に示すように、その上面側においては、連
鎖された複数のチェーンロッド10が、回転しながら左
右の第一幅規制部材20,20に案内されて搬出側(図
の下側)に向かって次第に幅を狭めて行く。また、その
下面側においては、図2に示すように、連鎖された複数
のチェーンロッド10が、回転しながら左右の第二幅規
制部材30,30に案内されて搬入側(図の上側)に向
かって次第に幅を広めて行く。
【0027】次に、図6に下面図で示す他の態様のチェ
ーンコンベヤA’について説明する。尚、このチェーン
コンベヤA’における上面側の形状は、上述したチェー
ンコンベヤAと概略同様であるため、図示を省略する。
また、このチェーンコンベヤA’は、上記チェーンロッ
ド10をチェーンロッド50に置換するとともに、上記
第二幅規制部材30を省いた簡素な構成となっており、
他の構成箇所については、上述したチェーンコンベヤA
と同様であるため重複説明を省略する。
【0028】チェーンロッド50は、図7に示すよう
に、上記第一ロッド11と略同形状のストレート部51
a及び連鎖掛合部51bから形成された第一ロッド51
と、上記第二ロッド12と略同形状のストレート部52
a及び連鎖掛合部52bから形成された第二ロッド52
とを、それぞれのストレート部51a,52aが略同軸
上でスライドするように、金属製のパイプからなる中空
部材53内に設けるとともに、その中空部材53内に、
前記第一ロッド51及び第二ロッド52を伸長方向(図
7における左右方向)に付勢する圧縮バネ54を設けて
なる。
【0029】尚、前記圧縮バネ54は、必要に応じて、
図示しない係止手段によって中空部材53内の中央側に
位置するように係止されている。この係止手段は、例え
ば、中空部材53に直交するようにリベットを貫通し、
該リベットにより圧縮バネ54の略中央部を係止する態
様や、中空部材53の略中央部を外部からかしめること
で中空部材53内周面に形成された凸部により圧縮バネ
54の略中央部を係止する態様等、圧縮バネ54を中空
部材53の略中央部に係止することで抜け防止するよう
にした構成であればよい。また、前記中空部材53内面
と双方のロッド51,52のストレート部51a,52
aとのクリアランスは、双方のロッド51,52がガタ
つきなく軸方向にスライドするように適度に調整されて
いる。
【0030】また、上記構成のチェーンロッド50は、
図8に示す態様のチェーンロッド50’に置換しても構
わない。このチェーンロッド50’は、上述した図5に
示すチェーンロッド10’と同様に、第一ロッド51’
を金属製パイプにより上記第一ロッド51と略同形状に
形成するとともに、第二ロッド52’を金属製軸状部材
により上記第二ロッド52と略同形状に形成し、第一ロ
ッド51’内に圧縮バネ54’を介在させて第二ロッド
52’をスライド可能に挿入し、該第二ロッド52’が
付勢されるように前記圧縮バネ54’の連鎖掛合部51
b’側の端部を固定したものである。
【0031】このチェーンロッド50’は、上記中空部
材53を省いた簡素な構造でもって、上記チェーンロッ
ド50同様の伸縮動作を可能にしている。尚、図中符号
51a’は第一ロッド51’のストレート部、符号51
b’は第一ロッド51’の連鎖掛合部、また、符号52
a’は第一ロッド52’のストレート部、符号52b’
は第一ロッド52’の連鎖掛合部である。
【0032】而して、上記構成のチェーンコンベヤA’
によれば、回転の際、圧縮バネ54の付勢により各チェ
ーンロッド50の両連鎖掛合部51b,52bを両第一
幅規制部材20,20の内側面に摺接させる。したがっ
て、各チェーンロッド50は、両第一幅規制部材20,
20の内側面形状にならって伸縮する。
【0033】すなわち、複数のチェーンロッド50は、
上面側において、両第一幅規制部材20,20の内側面
に案内されて、搬出側の搬送幅を搬入側よりも狭めるよ
うに収縮し、下面側においては、図6に示すように、同
第一幅規制部材20,20の内側面に案内されて、収縮
された幅を伸長させる。よって、このチェーンコンベヤ
A’は、上述するチェーンコンベヤAにおける第二幅規
制部材30を用いないより簡素な構造でもって、搬送幅
を自動的に伸縮させることができる。
【0034】次に、上記チェーンコンベヤAを用いた根
菜収穫機の一例を、図9及び10に基づいて説明する。
根菜収穫機Bは、自走車70上に、収穫機構60,チェ
ーンコンベヤA1,茎葉排出コンベヤ80等を備え、自
走車70で自走しながら、複数条の人参等の根菜を収穫
機構60により同時に収穫し、それら収穫された根菜か
ら茎葉をカットし、その茎葉を茎葉排出コンベヤ80に
よって排出するとともに、茎葉がカットされた根菜を、
チェーンコンベヤA1により搬送し、その搬送途中で選
別作業が行われるように構成してある。
【0035】自走車70は、キャタピラ駆動によって車
体71が自走する周知の機構であり、前記車体71の前
側に収穫機構60を傾斜状に支持するとともに、その収
穫機構60の中途部下方にチェーンコンベヤA1の搬入
側を配置し、更に、収穫機構60の最後端部下方に茎葉
排出コンベヤ80の搬入側を配置している。そして、前
記チェーンコンベヤA1の搬出側の側方には、チェーン
コンベヤA1上の根菜を作業者xが選別作業するための
選別作業部71aが設けられている。
【0036】収穫機構60は、先端下側に設けられ根菜
を掘り上げる掘取刃61と、根菜の茎葉を掻き分ける二
股フォーク状のデバイダー62と、根菜を一対のベルト
間の先端部に挟持して引き抜くとともに同ベルトによっ
て後斜め上方に搬送する搬送機構63と、その搬送途中
で根菜から茎葉をカットするカッター機構64とを備
え、茎葉を前記搬送機構63によって更に後斜め上方に
搬送して茎葉排出コンベヤ80に送出するとともに、茎
葉がカットされた根菜をチェーンコンベヤA1の搬入側
に送出するように構成してあり、支柱部材74を介して
車体71上に支持され、図10に示すように、前記各構
成部位を横方向に複数列(図示例では四列)設けること
で、複数条の根菜を同時に収穫できるようにしてある。
【0037】尚、前記収穫機構60は、複数条の根菜を
同時に収穫でき且つその収穫された根菜をチェーンコン
ベヤA1に送出できる態様であれば、上記構成に限定さ
れるものでなく、他の構成や周知の機構であっても構わ
ない。
【0038】チェーンコンベヤA1は、上述した構成の
チェーンコンベヤA又はチェーンコンベヤA’であり、
搬出側の搬送幅を搬入側よりも狭めるように構成され、
車体71上に固定された基台73上に、略水平状に設置
されている。
【0039】このチェーンコンベヤA1の搬出先には、
搬出された根菜を収納する収納袋72aが吊持される。
この収納袋72aを吊持するロッド72は、その基端部
を基台73に回動可能に軸支するとともに、長手方向の
中途部位を、基台73に基端部が軸支されたシリンダー
ロッド72bの先端に支持し、前記シリンダーロッド7
2bの制御動により回動することで、吊持した収納袋7
2aを必要に応じて昇降するように構成してある。
【0040】茎葉排出コンベヤ80は、一般的なベルト
コンベヤからなり、搬入側端部を支柱部材74の上端側
に回動可能に軸支するとともに、長手方向の中途部位
を、基台73に基端部が軸支されたシリンダーロッド8
1の先端に支持し、前記シリンダーロッド81の制御動
により回動することで、必要に応じて下方に折りたため
るように構成されている。また、茎葉排出コンベヤ80
の排出側端部には、茎葉を下方に案内して排出するシュ
ーター82が設けられている。
【0041】選別作業部71aは、図10に示すよう
に、チェーンコンベヤA1の搬出側の側方、即ちチェー
ンコンベヤA1の搬送幅が狭められた箇所の左右部位
(図10における上下部位)の内の一方又は両方におい
て、車体71の平坦面上に確保されている。尚、図中7
1bは、選別作業部71a上で作業する作業者xの転落
を防止する手摺である。
【0042】而して、上記根菜収穫機Bは、自走しなが
ら収穫機構60によって複数条の根菜を同時に収穫し、
収穫された根菜の茎葉をカットして茎葉排出コンベヤ8
0の排出端部から排出するとともに、茎葉がカットされ
た根菜をチェーンコンベヤA1によって搬送し収納袋7
2a内に搬出する。そして、前記チェーンコンベヤA1
による搬送の途中で、選別作業部71a,71a上の作
業者xによって選別作業が行われる。この際、選別作業
者xは、チェーンコンベヤA1の搬出側の搬送幅が狭く
なっているため、作業スペースを十分に確保できる上、
搬送中の根菜に容易に手が届き、選別作業がし易い。
【0043】尚、上記チェーンコンベヤAにおいては、
中空部材13に対し、第一ロッド11及び第二ロッド1
2の一方又は両方がスライド可能な構成としているた
め、中空部材13が軸方向に移動する可能性があるが、
双方のロッド11,12のストレート部11a,12a
の長さを調整することにより、複数のチェーンロッド1
0の回転中に中空部材13から第一ロッド11及び第二
ロッド12の一方又は両方が引抜けないように構成され
ている。
【0044】そして、前記構成により、中空部材13が
軸方向に移動したとしても、搬送対象物は中空部材13
上あるいはストレート部11a,12a上で搬送される
ため支障はないが、必要に応じて、チェーンロッド10
の長手方向の略中央に中空部材13を位置させるための
ガイド部材(図示せず)を設けてもよい。このガイド部
材は、例えば、無端状に連鎖された複数のチェーンロッ
ド10の内側に、各中空部材13の両端をガイドするレ
ール状部材を支持するようにすればよい。
【0045】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載されるような効果を奏する。搬
送対象物を搬送している途中でその搬送幅を自動的に可
変できる簡素な構造のチェーンコンベヤを提供すること
ができる。例えば、当該チェーンコンベヤを複数条同時
に収穫できる態様の根菜収穫機の搬送コンベヤに用いる
とともに搬出側の搬送幅を搬入側よりも狭めるように構
成すれば、その搬出側の側方で根菜の選別作業を行う作
業者が、根菜に手が届き難いということがない。その
上、搬出側の幅に合わせて開口部の大きい収納袋を用い
たり、当該コンベヤの搬出端部と収納袋との間に先窄み
状のホッパー等を設けたりする必要もない。したがっ
て、根菜の収穫効率を大幅に向上することができる上、
根菜収穫機を小型軽量化して運搬性を向上することもで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るチェーンコンベヤの一例を示す
平面図。
【図2】 同チェーンコンベヤの下面図。
【図3】 図1及び2の態様におけるチェーンロッドの
一例を要部を切欠して示す平面図。
【図4】 同チェーンロッドが連鎖された状態を示す右
側面図。
【図5】 図1及び2の態様におけるチェーンロッドの
他例を要部を切欠して示す平面図。
【図6】 本発明に係るチェーンコンベヤの他例を示す
下面図。
【図7】 図6の態様におけるチェーンロッドの一例を
要部を切欠して示す平面図。
【図8】 図6の態様におけるチェーンロッドの他例を
要部を切欠して示す平面図。
【図9】 本発明に係る根菜収穫機の一例を示す側面
図。
【図10】 図9における(5)−(5)線断面図。
【符号の説明】
10,10’,50,50’:チェーンロッド 11,11’,51,51’:第一ロッド 11a,11a’,51a,51a’:ストレート部 11b,11b’,51b,51b’:連鎖掛合部 12,12’,52,52’:第二ロッド 12a,12a’,52a,52a’:ストレート部 12b,12b’,52b,52b’:連鎖掛合部 13,53:中空部材 20:第一幅規制部材 30:第二幅規制部材 40:回転駆動機構 41,42:スプロケット 54,54’:圧縮バネ A,A’:チェーンコンベヤ B:根菜収穫機

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両端側の各々に連鎖掛合部を有する複数
    のチェーンロッドを、無端状に連鎖するとともに一対の
    スプロケットに巻き掛けて駆動回転させるチェーンコン
    ベヤにおいて、 前記各チェーンロッドをその長手方向に伸縮可能に構成
    するとともに、同チェーンロッドを所定幅に伸縮させる
    幅規制部材を備え、 該幅規制部材は、前記チェーンロッドの回転中に、前記
    連鎖掛合部を案内することで前記チェーンロッドを所定
    幅に伸縮させるべく設けられていることを特徴とするチ
    ェーンコンベヤ。
  2. 【請求項2】 上記各チェーンロッドは、上記連鎖掛合
    部の一方を有する第一ロッドと、上記連鎖掛合部の他方
    を有する第二ロッドとを、中空部材内にスライド可能に
    挿入してなることを特徴とする請求項1記載のチェーン
    コンベヤ。
  3. 【請求項3】 上記チェーンロッドは、内臓する圧縮バ
    ネにより伸長方向に付勢されており、 上記幅規制部材は、上記複数のチェーンロッドの両側に
    設けられた両側枠であり、これら両側枠は、それらの間
    の幅を可変させて形成されるとともに、上記各チェーン
    ロッドの両連鎖掛合部に外側から摺接すべく形成されて
    いることを特徴とする請求項1又は2記載のチェーンコ
    ンベヤ。
  4. 【請求項4】 複数条の根菜を収穫機構により同時に収
    穫するとともに、それら収穫された根菜を上記チェーン
    コンベヤにより搬送し、その搬送途中で選別作業が行わ
    れるように構成した根菜収穫機であって、 前記チェーンコンベヤは、その連鎖掛合部が幅規制部材
    によって案内されることで、搬出側の搬送幅を搬入側よ
    りも狭めるように構成され、該チェーンコンベヤの搬出
    側の側方には、選別作業部が設けられていることを特徴
    とする請求項1乃至3何れか1項記載のチェーンコンベ
    ヤを用いた根菜収穫機。
JP2000205303A 2000-07-06 2000-07-06 チェーンコンベヤ及びそのチェーンコンベヤを用いた根菜収穫機 Pending JP2002019941A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000205303A JP2002019941A (ja) 2000-07-06 2000-07-06 チェーンコンベヤ及びそのチェーンコンベヤを用いた根菜収穫機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000205303A JP2002019941A (ja) 2000-07-06 2000-07-06 チェーンコンベヤ及びそのチェーンコンベヤを用いた根菜収穫機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002019941A true JP2002019941A (ja) 2002-01-23

Family

ID=18702415

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000205303A Pending JP2002019941A (ja) 2000-07-06 2000-07-06 チェーンコンベヤ及びそのチェーンコンベヤを用いた根菜収穫機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002019941A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100723923B1 (ko) * 2004-12-07 2007-05-31 츠바키 야마큐 체인 가부시키가이샤 반송장치
KR101442956B1 (ko) 2013-02-06 2014-09-23 김경범 근채류 절단기용 이송체인
CN104828471A (zh) * 2015-05-08 2015-08-12 安徽鲲鹏装备模具制造有限公司 一种宽度可调的传送链及其成型机
CN106516564A (zh) * 2016-11-22 2017-03-22 无锡锡东能源科技有限公司 一种同步输送链板输送机
EP4364931A1 (en) * 2022-11-01 2024-05-08 Subaru Corporation Fiber width adjustment device and method of molding composite material

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5926414U (ja) * 1982-08-09 1984-02-18 松山株式会社 農作業機用コンベヤ装置
JPH0432408A (ja) * 1990-05-25 1992-02-04 Kubota Corp 作物搬送装置
JPH0449106A (ja) * 1990-06-14 1992-02-18 Fujitsu Ltd 半田リフロー炉内の回路基板搬送構造
JPH05316848A (ja) * 1991-04-16 1993-12-03 Kaneko Agricult Mach Co Ltd 人参等の根菜収穫機

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5926414U (ja) * 1982-08-09 1984-02-18 松山株式会社 農作業機用コンベヤ装置
JPH0432408A (ja) * 1990-05-25 1992-02-04 Kubota Corp 作物搬送装置
JPH0449106A (ja) * 1990-06-14 1992-02-18 Fujitsu Ltd 半田リフロー炉内の回路基板搬送構造
JPH05316848A (ja) * 1991-04-16 1993-12-03 Kaneko Agricult Mach Co Ltd 人参等の根菜収穫機

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100723923B1 (ko) * 2004-12-07 2007-05-31 츠바키 야마큐 체인 가부시키가이샤 반송장치
KR101442956B1 (ko) 2013-02-06 2014-09-23 김경범 근채류 절단기용 이송체인
CN104828471A (zh) * 2015-05-08 2015-08-12 安徽鲲鹏装备模具制造有限公司 一种宽度可调的传送链及其成型机
CN106516564A (zh) * 2016-11-22 2017-03-22 无锡锡东能源科技有限公司 一种同步输送链板输送机
CN106516564B (zh) * 2016-11-22 2019-04-05 无锡锡东能源科技有限公司 一种同步输送链板输送机
EP4364931A1 (en) * 2022-11-01 2024-05-08 Subaru Corporation Fiber width adjustment device and method of molding composite material

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5016463B2 (ja) コンバイン
JP2002019941A (ja) チェーンコンベヤ及びそのチェーンコンベヤを用いた根菜収穫機
JP4996083B2 (ja) 野菜収穫機
JP5329314B2 (ja) 走行車両
JP4241654B2 (ja) コンバインの伝動構造
JP4996082B2 (ja) 野菜収穫機
JP4996751B2 (ja) 野菜収穫機
JP2007061011A5 (ja)
JP5067855B2 (ja) 収穫機
JP2020168030A (ja) コンバイン
JP3439385B2 (ja) 掘取機
JP2009017797A (ja) コンバイン
JP5457083B2 (ja) コンバイン
JP2014166148A (ja) コンバイン
JP7499731B2 (ja) 農作物回収機
JP4996081B2 (ja) 野菜収穫機
JP2001112336A (ja) コンバインの駆動系統構造
JPH058806Y2 (ja)
JP3039588B2 (ja) 差動伝動装置
JPS6145785Y2 (ja)
JP2021040569A (ja) サトウキビ収穫機
JP2000287524A (ja) 歩行型野菜収穫機の横送りコンベア
JP2970977B2 (ja) 農産物収穫機
JP5932755B2 (ja) コンバイン
JP2007061010A5 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070702

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20070702

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100127

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100309

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20100629