JP2002018614A - 工具ホルダ取付け構造 - Google Patents

工具ホルダ取付け構造

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JP2002018614A
JP2002018614A JP2001040428A JP2001040428A JP2002018614A JP 2002018614 A JP2002018614 A JP 2002018614A JP 2001040428 A JP2001040428 A JP 2001040428A JP 2001040428 A JP2001040428 A JP 2001040428A JP 2002018614 A JP2002018614 A JP 2002018614A
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Ichiro Kitaura
一郎 北浦
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Pascal KK
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    • B23B31/00Chucks; Expansion mandrels; Adaptations thereof for remote control
    • B23B31/02Chucks
    • B23B31/10Chucks characterised by the retaining or gripping devices or their immediate operating means
    • B23B31/117Retention by friction only, e.g. using springs, resilient sleeves, tapers
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23BTURNING; BORING
    • B23B2260/00Details of constructional elements
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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Jigs For Machine Tools (AREA)
  • Gripping On Spindles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 工作機械の主軸に工具ホルダを強固に取付け
ることができ、しかも、構造が簡単な一般的な工具ホル
ダを使用可能にして設備コスト面で有利になる工具ホル
ダ取付け構造を提供する。 【解決手段】 主軸1の先端部分に形成されたホルダ取
付穴20、ホルダ取付穴20に軸心方向に移動可能に装
着された環状の係合ロック部材30であって工具ホルダ
3のシャンク部10が密着状に係合されるテーパ係合孔
31を有する係合ロック部材30、係合ロック部材30
を軸心方向外側へ強力に弾性付勢する板バネ40を備
え、工具ホルダ3のシャンク部10を係合ロック部材3
0のテーパ係合孔31に係合させ、この係合ロック部材
30を介して工具ホルダ3のシャンク部10を主軸1に
強力に固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は工具ホルダ取付け
構造に関し、特に、主軸のホルダ取付穴に係合ロック部
材を軸心方向に移動可能に装着し、この係合ロック部材
のテーパ係合孔に工具ホルダのシャンク部を係合させ
て、シャンク部を主軸に固定するように構成した工具ホ
ルダ取付け構造に関する。
【0002】
【従来の技術】 従来、ボール盤、フライス盤、マシニ
ングセンター等の工作機械では、主軸に工具を保持した
工具ホルダが着脱可能(交換可能)に取付けられ、この
主軸により工具を回転させて工作物に機械加工が施され
る。主軸に工具ホルダを着脱可能に取付ける為に、工具
ホルダにはテーパ状のシャンク部が設けられ、このシャ
ンク部を主軸の先端部分に形成されたテーパ穴に係合さ
せて固定する。尚、シャンク部をテーパ穴に引込んで係
合させる為に、主軸には引込み機構が設けられている。
【0003】ところで、最近の工作機械は、誤差1μm
以下の高い加工精度が要求され、しかも、30000 〜4000
0 rpmもの高速回転で主軸を回転させながら機械加工
を行うようになってきている。そのため、高速回転する
主軸と工具ホルダに振動が生じて加工精度が低下しない
ように、工具ホルダを主軸に強固に固定することが望ま
しい。しかし、従来の引込み機構では、シャンク部を引
込む引込み力を強力にして工具ホルダを主軸に強固に固
定保持するのに限度がある。
【0004】特開平9−248727号公報の工具ホル
ダは、シャンク部とフランジ部を有するホルダ本体と、
シャンク部に軸心方向に移動可能に外嵌装着された係合
スリーブと、この係合スリーブとフランジ部との間に装
着されて係合スリーブをフランジ部から遠ざける方向へ
弾性付勢する弾性部材等を備えている。工具ホルダを主
軸に取付ける際、係合スリーブがテーパ穴に係合した時
点では、フランジ部と主軸先端面との間に隙間があり、
続いてホルダ本体が引込まれフランジ部が主軸先端面に
当接して、工具ホルダが主軸に取付けられた状態にな
る。
【0005】係合スリーブがテーパ穴に係合した状態で
ホルダ本体が引込まれると、弾性部材によりテーパ穴の
奥側へ弾性付勢された係合スリーブが、シャンク部と主
軸の間に圧入状態となり、係合スリーブと主軸が強力に
結合され、更に、係合スリーブが軸心方向内側へ微小ス
トローク移動することにより縮径して、係合スリーブと
シャンク部が強力に結合される。尚、係合スリーブが縮
径するのを促進する為に、係合スリーブの内面部に内溝
が形成されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】 工作機械の主軸に工
具ホルダを着脱可能に取付ける従来の構造では、引込み
機構によりシャンク部を引込む引込み力を強力にするの
に限度があるため、工具ホルダのシャンク部を主軸のテ
ーパ穴に係合させるだけでは、工具ホルダを主軸に強固
に取付けることが難しいという問題がある。そこで、工
具ホルダにフランジを設け、工具ホルダを主軸に取付け
た状態で、シャンク部をテーパ穴に係合させるとともに
フランジを主軸先端面に当接させるようにすることが考
えられる。しかし、製作誤差や機械加工によって生じる
熱膨張等により、上記のような取付け状態とすることは
到底困難である。
【0007】特開平9−248727号公報の工具ホル
ダでは、上記課題を解決できるものの、シャンク部とフ
ランジ部を有するホルダ本体と、係合スリーブと、弾性
部材等を有する複雑な構造になるため製作コストが高価
になる。即ち、工作機械には工具が装着された多数の工
具ホルダが用意されるが、その工具ホルダの各々に前記
複雑な構造の工具ホルダを使用することになると、設備
コストが非常に高価になるという課題がある。
【0008】本発明の目的は、工具ホルダ取付け構造に
おいて、工作機械の主軸に工具ホルダを強固に取付ける
こと、構造が簡単な一般的な工具ホルダを使用可能にし
て設備コスト面で有利なものにすること、等である。
【0009】
【課題を解決するための手段】 請求項1の工具ホルダ
取付け構造は、テーパ状のシャンク部を有する工具ホル
ダを工作機械の主軸に着脱可能に取付ける構造におい
て、前記主軸の先端部分に形成されたホルダ取付穴と、
前記ホルダ取付穴に軸心方向に移動可能に装着された環
状又はほぼ環状の係合ロック部材であって、工具ホルダ
のシャンク部が密着状に係合されるテーパ係合孔を有す
る係合ロック部材と、前記係合ロック部材を軸心方向外
側へ強力に弾性付勢する弾性部材とを備え、前記工具ホ
ルダのシャンク部を係合ロック部材のテーパ係合孔に係
合させ、この係合ロック部材を介して工具ホルダのシャ
ンク部を主軸に固定するとともに、工具ホルダを主軸に
固定した状態において、工具ホルダのフランジが主軸の
先端面に当接するように構成したことを特徴とするもの
である。
【0010】工具ホルダを主軸に取付ける際、工具ホル
ダのシャンク部が係合ロック部材のテーパ係合孔に密着
状に係合され、この状態で、シャンク部がテーパ係合孔
の奥側へ引込まれると、弾性部材により軸心方向外側へ
強力に弾性付勢されている係合ロック部材がシャンク部
と主軸の間に圧入状態となり、係合ロック部材とシャン
ク部が密着して強力に結合され、係合ロック部材と主軸
も密着して強力に結合される。つまり、工具ホルダのシ
ャンク部を係合ロック部材のテーパ係合孔に係合させ、
この係合ロック部材を介して工具ホルダのシャンク部を
主軸に強力に固定することができる。
【0011】シャンク部がテーパ係合孔に係合した時点
で、フランジと主軸先端面との間に僅かな隙間が残るよ
うに構成することにより、シャンク部をテーパ係合孔に
係合させた状態で引込むことができる。それ故、係合ロ
ック部材を介してシャンク部を主軸に強力に固定した状
態で、工具ホルダのフランジを主軸の先端面に確実に当
接させて強力に固定することができる。工具ホルダを主
軸に固定した状態において、軸心からの半径が大きい位
置で工具ホルダのフランジが主軸の先端面に当接するた
め、工具ホルダの振動抑制等に大きく寄与する。
【0012】このように、工作機械の主軸に工具ホルダ
を強固に取付けることができるため、高速回転する主軸
と工具ホルダの振動を確実に抑制して機械加工精度を各
段に高めることができ、必要に応じて主軸の回転速度を
高速化するができる。そして、構造が簡単な一般的な工
具ホルダを使用可能となるため、工作機械には工具が装
着された多数の工具ホルダが用意されるが、その各々に
一般的な工具ホルダを適用できるため設備コスト的に非
常に有利になる。
【0013】請求項2の工具ホルダ取付け構造は、請求
項1の発明において、前記ホルダ取付穴が円筒状の穴で
あることを特徴とするものである。円筒面を有する係合
ロック部材をホルダ取付穴に軸心方向に移動可能に内嵌
させて装着でき、そのホルダ取付穴と係合ロック部材の
形状を簡単化できるため製作コスト面で有利になる。
【0014】請求項3の工具ホルダ取付け構造は、請求
項1又は2の発明において、前記係合ロック部材が周方
向に弾性変形しやすくする弾性変形促進部を係合ロック
部材に形成したことを特徴とするものである。工具ホル
ダを主軸に取付ける際、工具ホルダのシャンク部が係合
ロック部材のテーパ係合孔に係合した状態で、係合ロッ
ク部材に対してシャンク部を軸心方向内側へ相対的に移
動させて、弾性変形促進部により係合ロック部材を周方
向に弾性変形させ、係合ロック部材と主軸を確実に密着
させて強力に結合することができる。
【0015】請求項4の工具ホルダ取付け構造は、請求
項3の発明において、前記弾性変形促進部が、係合ロッ
ク部材に形成された少なくとも1つのスリットからなる
ことを特徴とするものである。少なくとも1つのスリッ
トからなる弾性変形促進部により、係合ロック部材が周
方向に確実に弾性変形しやすくなる。
【0016】請求項5の工具ホルダ取付け構造は、請求
項3の発明において、前記弾性変形促進部が、係合ロッ
ク部材に形成された少なくとも1つの溝部からなること
を特徴とするものである。少なくとも1つの溝部からな
る弾性変形促進部により、係合ロック部材が周方向に確
実に弾性変形しやすくなる。
【0017】請求項6の工具ホルダ取付け構造は、請求
項3の発明において、前記弾性変形促進部が、係合ロッ
ク部材に設けられた少なくとも1つの弾性変形部材から
なることを特徴とするものである。少なくとも1つの弾
性変形部材からなる弾性変形促進部により、係合ロック
部材が周方向に確実に弾性変形しやすくなる。
【0018】請求項7の工具ホルダ取付け構造は、請求
項1又は2の発明において、前記ホルダ取付穴は、主軸
の先端側の第1取付穴部と、この第1取付穴部の奥端に
連なり第1取付穴部よりも小径の第2取付穴部とを備
え、前記係合ロック部材は、第1取付穴部に装着された
第1ロック部材と、第2取付穴部に装着された第2ロッ
ク部材とを有することを特徴とするものである。
【0019】工具ホルダを主軸に取付ける際、工具ホル
ダのシャンク部が第1,第2ロック部材のテーパ係合孔
に夫々密着状に係合し、この状態で、シャンク部が引込
まれると、第1,第2ロック部材が夫々シャンク部と主
軸の間に圧入状態となり、これら第1,第2ロック部材
を介して工具ホルダのシャンク部が主軸に強力に固定さ
れる。その他の作用は請求項1又は2の作用と同様であ
る。
【0020】請求項8の工具ホルダ取付け構造は、請求
項1又は2の発明において、前記ホルダ取付穴は、主軸
の先端側から順に小径化する複数の取付穴部を備え、前
記係合ロック部材は、各取付穴部に夫々装着された複数
のロック部材を有することを特徴とするものである。
【0021】工具ホルダを主軸に取付ける際、工具ホル
ダのシャンク部が各係合ロック部材のテーパ係合孔に夫
々密着状に係合し、この状態で、シャンク部が引込まれ
ると、各係合ロック部材が夫々シャンク部と主軸の間に
圧入状態となり、これらの係合ロック部材を介して工具
ホルダのシャンク部が主軸に強力に固定される。その他
の作用は請求項1又は2の作用と同様である。
【0022】請求項9の工具ホルダ取付け構造は、請求
項1〜8の何れかの発明において、前記係合ロック部材
は、周方向に環状に配置された複数のロック分割部材か
らなることを特徴とするものである。係合ロック部材が
周方向に環状に配置された複数のロック分割部材からな
るので、係合ロック部材が周方向に確実に弾性変形しや
すくなる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら説明する。本実施形態は、マシニ
ングセンター等の自動工具交換装置を備えた工作機械の
主軸に工具ホルダを着脱可能に取付ける構造に、本発明
を適用した場合の一例である。図1は主軸1に工具ホル
ダ3が取付けられた状態を示し、図2は主軸1から工具
ホルダ3が取り外された状態を示す。
【0024】図1、図2に示すように、工具ホルダ3
は、テーパ状のシャンク部10とシャンク部10よりも
大径のフランジ11を有し、この工具ホルダ3に工具2
が着脱可能に装着されている。フランジ11の外周部分
には、自動工具交換装置(ATC)のアームが係合可能
な係合溝11aが一体形成されている。シャンク部10
の基端側にはプルスタッド12が固定的に設けられ、主
軸1に設けられた引込み機構15により、プルスタッド
12の係合部12aにコレット16を係合させ、ドロー
バー17を図1の左方へ引っ張ってシャンク部10を引
き込む。尚、コレット16やドローバー17等は主軸1
の内部に形成された収容孔18に収容されている。
【0025】工具ホルダ3を主軸1に着脱可能に取付け
る本願特有の工具ホルダ取付け構造は、主軸1の先端部
分に形成されたホルダ取付穴20と、ホルダ取付穴20
に主軸1の軸心a方向に移動可能に装着された環状の係
合ロック部材30であって工具ホルダ3のシャンク部1
0が密着状に係合されるテーパ係合孔31を有する係合
ロック部材30と、係合ロック部材30を軸心方向外側
(図1の右側)へ強力に弾性付勢する複数の皿バネ40
(弾性部材に相当する)を備えている。尚、主軸1はベ
アリング1aを含む複数のベアリングにより工作機械に
回転自在に支持されている。
【0026】ホルダ取付穴20は主軸1の軸心aと共通
の軸心となる円筒状の穴に形成され、その軸心方向長さ
は工具ホルダ3のシャンク部10の軸心方向長さよりも
僅かに短い。ホルダ取付穴20の軸心方向内側(図1の
左側)が連通口22を介して収容孔18に連通し、主軸
1に形成されたホルダ取付穴20の底部21は、連通口
22の回りに環状に設けられている。
【0027】図1〜図4に示すように、係合ロック部材
30は、その外周面が円筒面に形成され内面が軸心方向
外側程大径化したテーパ面に形成されて断面楔形をな
し、ホルダ取付穴20に軸心方向に移動可能に内嵌され
ている。ホルダ取付穴20の軸心方向外端の内面部に
は、例えば環状のストッパ部材35が固着され、このス
トッパ部材35により、係合ロック部材30がホルダ取
付穴20から軸心方向外側へ抜け出ないように抜け止め
されている。
【0028】係合ロック部材30のテーパ係合孔31に
工具ホルダ3のシャンク部10が密着状に係合した状態
で、係合ロック部材30に対してシャンク部10が軸心
方向内側へ相対的に移動した場合、係合ロック部材30
が周方向に弾性変形しやすくする弾性変形促進部をなす
1対の溝部32が、係合ロック部材30の外面部に軸心
対称に形成されている。各溝部32は軸心aと平行に形
成され、例えば、その溝部32が形成されている部分の
係合ロック部材30の肉厚は略同じである。尚、テーパ
係合孔31の内面部に複数の環状のグリース充填溝34
が形成されている。
【0029】図1、図2に示すように、係合ロック部材
30がホルダ取付穴20に装着された状態で、ホルダ取
付穴20の内側においてその底部21と係合ロック部材
30の間にバネ収容部41が形成されている。このバネ
収容部41に皿バネ40が装着され、その皿バネ40に
より係合ロック部材30が軸心方向外側へ強力に弾性付
勢されている。
【0030】この工具ホルダ取付け構造の作用・効果に
ついて説明する。図2に示すように工具ホルダ3が主軸
1から取り外された状態では、図5に示すように、係合
ロック部材30は、皿バネ40により軸心方向外側(矢
印方向)へ弾性付勢されてストッパ部材35に当接し、
軸心方向外側へ最大限移動した待機位置に位置する。
【0031】図1に示すように工具ホルダ3を主軸1に
取付ける際、図5に鎖線で示すように、先ず、工具ホル
ダ3のシャンク部10が係合ロック部材30のテーパ係
合孔31に係合され、係合ロック部材30が待機位置に
位置している状態で、工具ホルダ3のフランジ11と主
軸1の先端面との間に隙間が残される。
【0032】次に、シャンク部10がテーパ係合孔31
に密着状に係合した状態で、工具ホルダ3が引込み機構
15によりテーパ係合孔31の奥側へ引込まれると、図
6に示すように、係合ロック部材30も軸心方向内側へ
移動し、工具ホルダ3のフランジ11が主軸1の先端面
に当接して、工具ホルダ3が主軸1に取付けられた状態
になる。
【0033】このとき、皿バネ40により軸心方向外側
へ強力に弾性付勢されている係合ロック部材30が、軸
心方向内側へ僅かに移動しながらシャンク部10と主軸
1の間に圧入状態となり、係合ロック部材30とシャン
ク部10が密着して強力に結合され、係合ロック部材3
0に対してシャンク部10が軸心方向内側へ相対的に移
動することにより係合ロック部材30が周方向に弾性変
形し、係合ロック部材30と主軸1も密着して強力に結
合される。
【0034】つまり、工具ホルダ3のシャンク部10を
係合ロック部材30のテーパ係合孔31に係合させ、こ
の係合ロック部材30を介して少なくとも皿バネ40の
付勢力の数倍の力(図6に矢印で示す)でもって、工具
ホルダ3のシャンク部10を主軸1に強力に固定でき
る。シャンク部10がテーパ係合孔31に係合した時点
でフランジ11と主軸1の先端面との間に僅かな隙間が
残るように構成したので、シャンク部10をテーパ係合
孔31に係合させた状態で引込むことができる。
【0035】これにより、係合ロック部材30を介して
シャンク部10を主軸1に強力に固定した状態で、工具
ホルダ3のフランジ11を主軸1の先端面に確実に当接
させ、引込み機構15の引込み力(図6に矢印で示す)
により強力に固定することができる。工具ホルダ3を主
軸1に固定した状態において、軸心aからの半径が大き
い位置で工具ホルダ3のフランジ11が主軸1の先端面
に当接するため、工具ホルダ3の振動抑制等に大きく寄
与する。
【0036】このように、工作機械の主軸1に工具ホル
ダ3を強固に取付けることができるため、高速回転する
主軸1と工具ホルダ3の振動を極力抑えて機械加工精度
を確実に高めることができる。そして、構造が簡単な一
般的な工具ホルダ3を使用可能となるため、工作機械に
は工具が装着された多数の工具ホルダが用意されるが、
その各々に一般的な工具ホルダ3を適用できるため設備
コスト的に非常に有利になる。
【0037】主軸1に形成されたホルダ取付穴20が円
筒状の穴であるので、円筒面を有する係合ロック部材3
0をホルダ取付穴20に軸心方向に移動可能に内嵌させ
て装着することができ、そのホルダ取付穴20と係合ロ
ック部材30の形状を簡単化できるため製作コスト面で
も有利になる。
【0038】係合ロック部材30が周方向に弾性変形し
やすくする1対の溝部32を係合ロック部材30の外面
部に形成したので、工具ホルダ3を主軸1に取付ける
際、工具ホルダ3のシャンク部10が係合ロック部材3
0のテーパ係合孔31に係合した状態で、係合ロック部
材30に対してシャンク部10を軸心方向内側へ相対的
に移動させて、1対の溝部32の部位で係合ロック部材
30を周方向に弾性変形させ、係合ロック部材30と主
軸1を確実に密着させて強力に結合できる。
【0039】1対の溝部32を軸心対称に形成したの
で、溝部32を形成することによる回転振動の発生を確
実に防止することができる。また、1対の溝部32によ
り弾性変形促進部を簡単に形成できるため、係合ロック
部材30も簡単な構造とすることができる。
【0040】次に、変更形態について説明する。尚、前
記実施形態と基本的に同じものには同一符号を付して説
明を省略する。 1〕図7に示すように、係合ロック部材30Aが周方向
に弾性変形しやすくする弾性変形促進部として、係合ロ
ック部材30Aの内面部に1対の溝部32Aが軸心対称
に形成されている。 2〕図8に示すように、係合ロック部材30Bが軸心対
称となるように2つに分断され、係合ロック部材30B
が周方向に弾性変形しやすくする弾性変形促進部とし
て、係合ロック部材30Bの2個所で分断された部分を
夫々連結する合成樹脂製または合成ゴム製の弾性変形部
材32Bが設けられている。
【0041】3〕図9に示すように、係合ロック部材3
0Cが軸心対称に周方向に環状に配置された3つのロッ
ク分割部材30aからなり、これらロック分割部材30
aにテーパ係合孔31Cが形成されている。この場合、
3つのロック分割部材30aが軸心対称位置を保持して
軸心方向へ移動可能に、更に、周方向へ弾性変形可能
に、これらロック分割部材30aを軸心方向へガイドす
る何らかのガイド部材を主軸1に固定的に設けることが
望ましい。
【0042】4〕図10に示すように、係合ロック部材
30Dが周方向に弾性変形しやすくする弾性変形促進部
として、係合ロック部材30Dの外面部に螺旋的な溝部
32Dが形成されている。この場合も、例えば1対の溝
部32Dを軸心対称に形成することが望ましい。
【0043】5〕図11に示すように、係合ロック部材
30Eが周方向に弾性変形しやすくする弾性変形促進部
として、係合ロック部材30Eに例えば6つのスリット
32Eが形成されている。これらスリット32Eのう
ち、3つのスリット32Eは軸心方向外端から内側に途
中部まで延び、残り3つのスリット32Eは軸心方向内
端から外側に途中部まで延び、これら異なるスリット3
2Eを交互に配置して構成されている。これにより、係
合ロック部材30Eを軸心対称に設けるとともに、係合
ロック部材30Eを分断せずに環状に構成することがで
きる。
【0044】6〕前記係合ロック部材30,30A〜3
0Eにおいて、弾性変形促進部としての溝部やスリット
や弾性部材や、ロック分割部材の数及び形状等について
は、開示したもの以外に種々設定することができる。勿
論、これらの数を1つとすることもできるが、回転振動
が発生することを鑑みた場合、軸心対称に複数設けるこ
とが望ましい。
【0045】7〕図12に示すように、ホルダ取付穴2
0Fは、主軸1Fの先端側の第1取付穴部50と、この
第1取付穴部50の奥端に連なり第1取付穴部50より
も小径の第2取付穴部51を備え、係合ロック部材30
Fは、第1取付穴部50に装着された第1ロック部材5
2と、第2取付穴部51に装着された第2ロック部材5
3を有し、各ロック部材52,53にはテーパ係合孔5
6,57が形成されている。
【0046】第1,第2ロック部材52,53を軸心方
向外側へ強力に弾性付勢する皿バネ54,55が設けら
れている。第1,第2取付穴部50,51の軸心方向外
端の内面部には、例えば環状のストッパ部材58,59
が夫々固着され、これらストッパ部材58,59によ
り、第1,第2ロック部材52,53が夫々第1,第2
取付穴部50,51から軸心方向外側へ抜け出ないよう
に抜け止めされている。
【0047】この工具ホルダ取付け構造においては、工
具ホルダ3を主軸1に取付ける際、工具ホルダ3のシャ
ンク部10が第1,第2係合ロック部材52,53のテ
ーパ係合孔56,57に夫々密着状に係合し、この状態
で、シャンク部10が引込まれると、第1,第2係合ロ
ック部材52,53が夫々シャンク部10と主軸1の間
に圧入状態となり、これら第1,第2係合ロック部材5
2,53を介して工具ホルダ3のシャンク部10が主軸
1に強力に固定される。その他の作用・効果は前記実施
形態の作用・効果と略同様である。
【0048】8〕図13に示すように、主軸1Gに形成
されたホルダ取付穴20Gは、軸心方向外側程小径化し
たテーパ状に形成され、係合ロック部材30Gは、その
外周面がホルダ取付穴20Gに係合可能に軸心方向外側
程小径化したテーパ外周面に形成され、内面が軸心方向
外側程大径化したテーパ面に形成されて断面楔形をな
し、ホルダ取付穴20Gに装着されている。
【0049】尚、係合ロック部材30Gは、軸心対称に
周方向に分割した複数のロック分割部材30bによりほ
ぼ環状に構成される。ロック分割部材30bがホルダ取
付穴20Gの内面に沿って移動可能に装着される場合、
ロック分割部材30bがホルダ取付穴20Gから抜けで
ないように、ホルダ取付穴20Gの軸心方向外端の内面
部にストッパ部材を設けることが望ましい。また、ロッ
ク分割部材30bが軸心方向へ移動可能にガイド支持し
て装着される場合には、前記ストッパ部材が不要とな
り、ロック分割部材30bがホルダ取付穴20Gの内面
に接触すると、これ以上軸心方向外側へ移動しないよう
に規制されて抜け止めされる。
【0050】9〕図14に示すように、ホルダ取付穴2
0Hは、主軸1Hの先端側から順に小径化する第1取付
穴部60と、第2取付穴部61と、第3取付穴部62と
を備え、係合ロック部材30Hは、第1取付穴部60に
装着された第1ロック部材63と、第2取付穴部61に
装着された第2ロック部材64と、第3取付穴部62に
装着された第3ロック部材65とを有し、各ロック部材
63,64,65にはテーパ係合孔69,70,71が
形成されている。
【0051】各取付穴部60,61,62の夫々の基端
側部分には、ロック部材63,64,65を夫々軸心方
向外側へ強力に弾性付勢する皿バネ66,67,68が
設けられている。各取付穴部60,61,62の先端側
部分の内面には、例えば環状のストッパ部材72,7
3,74が夫々固着され、これらストッパ部材72,7
3,74により、ロック部材63,64,65が夫々各
取付穴部60,61,62から軸心方向外側へ抜け出な
いように抜け止めされている。
【0052】この工具ホルダ取付け構造においては、工
具ホルダ3を主軸1Hに取付ける際、工具ホルダ3のシ
ャンク部10が各ロック部材63,64,65のテーパ
係合孔69,70,71に夫々密着状に係合し、この状
態で、シャンク部10が引込まれると、各ロック部材6
3,64,65が夫々シャンク部10と主軸1Hの間に
圧入状態となり、これらロック部材63,64,65を
介して工具ホルダ3のシャンク部10が主軸1Hに強力
に固定される。さらに、係合ロック部材30Hは3つの
ロック部材63,64,65で構成され、各ロック部材
63,64,65は径方向に薄く形成されているため、
ロック部材63,64,65は夫々弾性変形しやすくな
り、ロック部材63,64,65を主軸1Hとホルダ取
付孔20Hの双方に確実に密着させることができる。そ
の他の作用・効果は前記実施形態の作用・効果と略同様
である。
【0053】10〕図15に示すように、ホルダ取付穴
20Iは、主軸1Iの先端側の第1取付穴部80と、こ
の第1取付穴部80の奥端に連なり、第1取付穴部80
よりも小径で且つ主軸1Iの基端側程小径のテーパ穴状
に形成された第2取付穴部81と、第2取付穴部81の
奥端に連なり第2取付穴部81の奥端側の径とほぼ同径
の第3取付穴部82とを備え、係合ロック部材30I
は、第1取付穴部80に装着された第1ロック部材83
と、第2取付穴部81に装着された第2ロック部材84
であって、その外周面に第2取付穴部81に密着可能な
テーパ面87を有する第2ロック部材84と、第3取付
穴部82に装着された第3ロック部材85とを一体形成
したものである。各ロック部材83,84,85にはテ
ーパ係合孔88,89,90が形成されている。
【0054】第3取付穴部82の基端側部分には、係合
ロック部材30Iを軸心方向外側へ強力に弾性付勢する
皿バネ86が設けられている。第1取付穴部80の先端
側部分の内面には、例えば環状のストッパ部材91が固
着され、このストッパ部材91により、係合ロック部材
30Iがホルダ取付穴20Iから軸心方向外側へ抜け出
ないように抜け止めされている。
【0055】この工具ホルダ取付け構造においては、工
具ホルダ3を主軸1Iに取付ける際、工具ホルダ3のシ
ャンク部10が各ロック部材83,84,85のテーパ
係合孔88,89,90に夫々密着状に係合し、この状
態で、シャンク部10が引込まれると、第2ロック部材
84の外周のテーパ面87が第2取付穴部81に密着し
つつロック部材83,84,85が夫々シャンク部10
と主軸1Iの間に圧入状態となり、これらロック部材8
3,84,85を介して工具ホルダ3のシャンク部10
が主軸1Iに強力に固定される。さらに、係合ロック部
材30Iは3つのロック部材83,84,85を一体形
成したものであり、各ロック部材83,84,85は径
方向に薄く形成されているため、ロック部材83,8
4,85は夫々弾性変形しやすくなり、係合ロック部材
30Iを主軸1Iとホルダ取付孔20Iの双方に確実に
密着させることができる。その他の作用・効果は前記実
施形態の作用・効果と略同様である。
【0056】11〕図12の係合ロック部材30Fの第
1,第2ロック部材52,53、図13の係合ロック部
材30G、図14の係合ロック部材30Hの第1,第
2,第3ロック部材63,64,65、図15の係合ロ
ック部材30Iについては、上記説明した種々の係合ロ
ック部材又はそれらに類似の係合ロック部材を適用可能
である。 12〕尚、その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、
前記実施形態に種々の変更を付加した形態で実施するこ
とも可能である。
【0057】
【発明の効果】 請求項1の工具ホルダ取付け構造によ
れば、主軸の先端部分に形成されたホルダ取付穴、ホル
ダ取付穴に軸心方向に移動可能に装着された環状又はほ
ぼ環状の係合ロック部材であって工具ホルダのシャンク
部が密着状に係合されるテーパ係合孔を有する係合ロッ
ク部材、係合ロック部材を軸心方向外側へ強力に弾性付
勢する弾性部材を備えたので、工具ホルダのシャンク部
を係合ロック部材のテーパ係合孔に係合させ、この係合
ロック部材を介して工具ホルダのシャンク部を主軸に強
力に固定でき、工具ホルダを主軸に固定した状態におい
て、工具ホルダのフランジを主軸の先端面に確実に当接
させることができる。
【0058】工具ホルダを主軸に固定した状態におい
て、軸心からの半径が大きい位置で工具ホルダのフラン
ジが主軸の先端面に当接するため、工具ホルダの振動抑
制等に大きく寄与する。つまり、工作機械の主軸に工具
ホルダを強固に取付けることができるため、高速回転す
る主軸と工具ホルダの振動を極力抑えて機械加工精度を
確実に高めることができる。そして、構造が簡単な一般
的な工具ホルダを使用可能となるため、工作機械には工
具が装着された多数の工具ホルダが用意されるが、その
各々に一般的な工具ホルダを適用することができるため
設備コスト的に非常に有利になる。
【0059】請求項2の工具ホルダ取付け構造によれ
ば、ホルダ取付穴が円筒状の穴であるので、係合ロック
部材をホルダ取付穴の内面に当接させた状態で、軸心方
向に移動可能に確実に装着することができ、そのホルダ
取付穴と係合ロック部材の形状を簡単化でき製作コスト
面でも有利になる。
【0060】請求項3の工具ホルダ取付け構造によれ
ば、係合ロック部材が周方向に弾性変形しやすくする弾
性変形促進部を係合ロック部材に形成したので、工具ホ
ルダを主軸に取付ける際、工具ホルダのシャンク部が係
合ロック部材のテーパ係合孔に係合した状態で、係合ロ
ック部材に対してシャンク部を軸心方向内側へ相対的に
移動させて、弾性変形促進部により係合ロック部材を周
方向に弾性変形させ、係合ロック部材と主軸を確実に密
着させて強力に結合することができる。
【0061】請求項4の工具ホルダ取付け構造によれ
ば、弾性変形促進部が係合ロック部材に形成された少な
くとも1つのスリットからなるので、この弾性変形促進
部により係合ロック部材が周方向に確実に弾性変形しや
すくなり、係合ロック部材も簡単な構造とすることがで
きる。
【0062】請求項5の工具ホルダ取付け構造によれ
ば、弾性変形促進部が係合ロック部材に形成された少な
くとも1つの溝部からなるので、この弾性変形促進部に
より係合ロック部材が周方向に確実に弾性変形しやすく
なり、係合ロック部材も簡単な構造とすることができ
る。
【0063】請求項6の工具ホルダ取付け構造によれ
ば、弾性変形促進部が係合ロック部材に設けられた少な
くとも1つの弾性変形部材からなるので、この弾性変形
促進部により係合ロック部材が周方向に確実に弾性変形
しやすくなる。
【0064】請求項7の工具ホルダ取付け構造によれ
ば、ホルダ取付穴は、主軸の先端側の第1取付穴部と、
この第1取付穴部の奥端に連なり第1取付穴部よりも小
径の第2取付穴部とを備え、前記係合ロック部材は、第
1取付穴部に装着された第1ロック部材と、第2取付穴
部に装着された第2ロック部材とを有するので、工具ホ
ルダを主軸に取付ける際、工具ホルダのシャンク部が第
1,第2ロック部材のテーパ係合孔に夫々密着状に係合
し、この状態で、シャンク部が引込まれると、第1,第
2ロック部材が夫々シャンク部と主軸の間に圧入され
て、これら第1,第2ロック部材を介して工具ホルダの
シャンク部が主軸に強力に固定される。その他の効果は
請求項1又は2の効果と同様である。
【0065】請求項8の工具ホルダ取付け構造によれ
ば、ホルダ取付穴は、主軸の先端側から順に小径化する
複数の取付穴部を備え、係合ロック部材は、各取付穴部
に夫々装着された複数のロック部材を有するので、工具
ホルダを主軸に取付ける際、工具ホルダのシャンク部が
各ロック部材のテーパ係合孔に夫々密着状に係合し、こ
の状態で、シャンク部が引込まれると、各ロック部材が
夫々シャンク部と主軸の間に圧入されて、これらのロッ
ク部材を介して工具ホルダのシャンク部が主軸に強力に
固定される。さらに、係合ロック部材は複数のロック部
材で構成され、各ロック部材は径方向に薄く形成されて
いるため、各ロック部材は弾性変形しやすくなり、ロッ
ク部材を主軸とホルダ取付孔の双方に確実に密着させる
ことができる。その他の効果は請求項1又は2の効果と
同様である。
【0066】請求項9の工具ホルダ取付け構造によれ
ば、係合ロック部材が周方向に環状に配置された複数の
ロック分割部材からなるので、係合ロック部材が周方向
に確実に弾性変形しやすくなる。その他の効果は請求項
1〜8の何れかの効果と同様である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る工具ホルダ取付け構造
(工具ホルダを主軸に取付けた状態)の縦断面図であ
る。
【図2】工具ホルダ取付け構造(工具ホルダを主軸から
取り外した状態)の縦断面図である。
【図3】係合ロック部材の側面図である。
【図4】図3のIV−IV線断面図である。
【図5】工具ホルダ取付け構造(工具ホルダを主軸に取
付ける直前の状態)の要部の縦断面図である。
【図6】工具ホルダ取付け構造(工具ホルダを主軸に取
付けた状態)の要部の縦断面図である。
【図7】変更形態の係合ロック部材の縦断面図である。
【図8】変更形態の係合ロック部材の縦断面図である。
【図9】変更形態の係合ロック部材の縦断面図である。
【図10】変更形態の係合ロック部材の側面図である。
【図11】変更形態の係合ロック部材の側面図である。
【図12】変更形態の工具ホルダ取付け構造の縦断面図
である。
【図13】変更形態の工具ホルダ取付け構造の縦断面図
である。
【図14】変更形態の工具ホルダ取付け構造の縦断面図
である。
【図15】変更形態の工具ホルダ取付け構造の縦断面図
である。
【符号の説明】
1,1F,1G,1H,1I 主軸 3 工具ホルダ 10 シャンク部 11 フランジ 20,20F〜20I ホルダ取付穴 30,30A〜30I 係合ロック部材 30a ロック分割部材 31,31C,56,57,69〜71,88〜90
テーパ係合孔 32,32A,32D 溝部 32B 弾性変形部材 32E スリット 40,54,55,66〜68,86 皿バネ 50,51 第1,第2取付穴部 52,53 第1,第2ロック部材 60,61,62,80,81,82 第1,第2,第
3取付穴部 63,64,65,83,84,85 第1,第2,第
3ロック部材

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テーパ状のシャンク部を有する工具ホル
    ダを工作機械の主軸に着脱可能に取付ける構造におい
    て、 前記主軸の先端部分に形成されたホルダ取付穴と、 前記ホルダ取付穴に軸心方向に移動可能に装着された環
    状又はほぼ環状の係合ロック部材であって、工具ホルダ
    のシャンク部が密着状に係合されるテーパ係合孔を有す
    る係合ロック部材と、 前記係合ロック部材を軸心方向外側へ強力に弾性付勢す
    る弾性部材とを備え、 前記工具ホルダのシャンク部を係合ロック部材のテーパ
    係合孔に係合させ、この係合ロック部材を介して工具ホ
    ルダのシャンク部を主軸に固定するとともに、工具ホル
    ダを主軸に固定した状態において、工具ホルダのフラン
    ジが主軸の先端面に当接するように構成したことを特徴
    とする工具ホルダ取付け構造。
  2. 【請求項2】 前記ホルダ取付穴が円筒状の穴であるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の工具ホルダ取付け構
    造。
  3. 【請求項3】 前記係合ロック部材が周方向に弾性変形
    しやすくする弾性変形促進部を係合ロック部材に形成し
    たことを特徴とする請求項1又は2に記載の工具ホルダ
    取付け構造。
  4. 【請求項4】 前記弾性変形促進部が、係合ロック部材
    に形成された少なくとも1つのスリットからなることを
    特徴とする請求項3に記載の工具ホルダ取付け構造。
  5. 【請求項5】 前記弾性変形促進部が、係合ロック部材
    に形成された少なくとも1つの溝部からなることを特徴
    とする請求項3に記載の工具ホルダ取付け構造。
  6. 【請求項6】 前記弾性変形促進部が、係合ロック部材
    に設けられた少なくとも1つの弾性変形部材からなるこ
    とを特徴とする請求項3に記載の工具ホルダ取付け構
    造。
  7. 【請求項7】 前記ホルダ取付穴は、主軸の先端側の第
    1取付穴部と、この第1取付穴部の奥端に連なり第1取
    付穴部よりも小径の第2取付穴部とを備え、 前記係合ロック部材は、第1取付穴部に装着された第1
    ロック部材と、第2取付穴部に装着された第2ロック部
    材とを有することを特徴とする請求項1又は2に記載の
    工具ホルダ取付け構造。
  8. 【請求項8】 前記ホルダ取付穴は、主軸の先端側から
    順に小径化する複数の取付穴部を備え、 前記係合ロック部材は、各取付穴部に夫々装着された複
    数のロック部材を有することを特徴とする請求項1又は
    2に記載の工具ホルダ取付け構造。
  9. 【請求項9】 前記係合ロック部材は、周方向に環状に
    配置された複数のロック分割部材からなることを特徴と
    する請求項1〜8の何れかに記載の工具ホルダ取付け構
    造。
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