JP2002018560A - 垂直型連続鋳造機におけるガイドロールセグメント構造 - Google Patents

垂直型連続鋳造機におけるガイドロールセグメント構造

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JP2002018560A
JP2002018560A JP2000203224A JP2000203224A JP2002018560A JP 2002018560 A JP2002018560 A JP 2002018560A JP 2000203224 A JP2000203224 A JP 2000203224A JP 2000203224 A JP2000203224 A JP 2000203224A JP 2002018560 A JP2002018560 A JP 2002018560A
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cotter
trunnion
centering
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Koji Horimoto
幸司 堀本
Takeshi Nakano
健 中野
Yosuke Oka
洋介 岡
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Sumitomo Heavy Industries Ltd
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Nippon Steel Corp
Sumitomo Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】2次冷却帯を構成するガイドロールセグメント
の変換が少ない工数で容易に行え、設備も簡単で、設備
費を低減できる垂直型連続鋳造機におけるガイドロール
セグメント構造を提供する。 【解決手段】2次冷却帯1を構成する複数のガイドロー
ルセグメント30が、連結手段で一体に結合可能に構成
されている。複数のガイドロールセグメント30全体の
移動や挿入設置を天井クレーン等を用いて一度にでき、
ガイドロールセグメント30を個別に取り扱う場合に比
べて、手間がかからず、保守点検の作業工数を大幅に低
減できる。連結手段5がコッタ継手10であるため、構
造が簡単で強度が強く信頼性が高い。ガイドロールセグ
メント30はトラニオン受け部材22とトラニオン軸2
1からなる芯出し手段20を備えており、上下のガイド
ロールセグメント30を連結するときに芯出しを自動調
心的に行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、垂直型連続鋳造機
におけるガイドロールセグメント構造に関する。連続鋳
造機は、溶融金属を底のない鋳型で凝固させながら連続
的に引き抜くことにより鋳片を連続鋳造する装置であ
り、溶融金属の上流から、タンデイッシュ、鋳型、2次
冷却帯、ピンチロール、切断機から構成されている。ま
た、前記2次冷却帯は、鋳片をガイドする多数本のロー
ルと、鋳片に冷却水等を吹き付ける水噴射装置とから構
成されており、多数本のロールは、数本づつを支持フレ
ームに取付けたガイドロールセグメント構造とし、ガイ
ドロールセグメントを複数個設置されている。また、前
記2次冷却帯は、鋳片と湾曲させながら引き抜くよう、
各ガイドロールセグメントを湾曲させながら配置した湾
曲型と、鋳片を垂直下方に引き抜くよう各ガイドロール
セグメントを垂直に配置した垂直型とがある。本発明
は、前記垂直型連続鋳造機におけるガイドロールセグメ
ントの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の垂直型連続鋳造機では、2次冷却
帯を構成する各ガイドロールセグメントは、その両側面
にトラニオン軸が設けられており、このトラニオン軸が
支持フレームによって支持されることによって、それぞ
れが分離してマシン機枠に取付けられている。そして、
保守点検時には、各ガイドロールセグメントを個別に垂
直又は水平に引き出して、交換等の作業を行っていた。
このため、各ガイドロールセグメントを垂直に出す場合
には、各ガイドロールセグメントの支持フレームをトラ
ニオン軸より外側に移動させたり、支持フレームはその
ままで、トラニオン軸をスイング式(実用新案登録番号
第1933270号)にしたりしている。また、各ガイ
ドロールセグメントを水平に引き出す場合には、水平な
作業フロアや引き出しレール、引き出し駆動装置が、マ
シン機枠に設けられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】連続鋳造機では、定期
的に2次冷却帯の保守点検が必要であるが、前記従来の
ように、複数個の各ガイドロールセグメントを個別に取
り出し、また保守完了時に個別に取付けるのは、多大の
手間がかかり、多勢の人手を要しながら丸1日を費やす
ことが多い。また、設備面でも、各ガイドロールセグメ
ントの支持フレームが必要であり、作業フロアや引出し
レール、引出し駆動装置を要するので、設備費が高くつ
くという問題がある。
【0004】本発明はかかる事情に鑑み、2次冷却帯を
構成するガイドロールセグメントの変換が少ない工数で
容易に行え、設備も簡単で、設備費を低減できる垂直型
連続鋳造機におけるガイドロールセグメント構造を提供
することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の垂直型連続鋳
造機におけるガイドロールセグメント構造は、垂直型連
続鋳造機の2次冷却帯を構成する複数のガイドロールセ
グメントが、連結手段で一体に結合可能に構成されてい
ることを特徴とする。請求項2の垂直型連続鋳造機にお
けるガイドロールセグメント構造は、前記連結手段が、
上下方向に隣接する下方のガイドロールセグメントの上
端部四隅に立設されたコッタピンと、上方のガイドロー
ルセグメントの下端部四隅に設けられた、コッタピン挿
通孔を有するアンダーブラケットと、前記コッタピンの
コッタ穴に挿入されるコッタとからなるコッタ継手であ
ることを特徴とする。請求項3の垂直型連続鋳造機にお
けるガイドロールセグメント構造は、前記各ガイドロー
ルセグメントに、上下方向に隣接するガイドロールセグ
メント間で鋳片厚み方向の芯出しを自動調心的に行う芯
出し手段が設けられていることを特徴とする。請求項4
の垂直型連続鋳造機におけるガイドロールセグメント構
造は、前記芯出し手段が、上下方向に隣接する下方のガ
イドロールセグメントの上端部に設けられたトラニオン
受け部材と、上方のガイドロールセグメントの下端部に
設けられたトラニオン軸とからなり、前記トラニオン受
け部材は、前記トラニオン軸を挿入するためのU字状に
切り欠かれた受溝が形成されており、前記受溝の左右の
側縁はトラニオン軸を上方開口から底部に向けて降ろす
とき、トラニオン軸を芯出しする芯出しガイド面となっ
ていることを特徴とする。
【0006】請求項1の発明によれば、複数のガイドロ
ールセグメントを連結手段で一体に結合しておくと、ガ
イドロールセグメント全体を天井クレーン等で上方に吊
り出すことができるので、複数のガイドロールセグメン
トを個別に取り扱う場合に比べて、手間がかからず、ま
た保守点検を終了したガイドロールセグメント全体を挿
入設置するのも天井クレーン等を用いて一度にできるの
で、作業工数を大幅に低減できる。さらに、ガイドロー
ルセグメントを水平に抜くための設備が不要になるの
で、設備費を低減できる。請求項2の発明によれば、連
結手段がコッタ継手であるため、構造が簡単で強度が強
く信頼性が高い。また、下方のガイドロールセグメント
にコッタピンを立て、上方のガイドロールセグメントの
アンダーブラケットにコッタピン挿通孔を形成した構造
であるので、上下のガイドロールセグメントの結合を、
いずれかのガイドロールセグメントを上下方向に動かす
だけで行え、かつ結合時の芯合せも容易に行える。よっ
て、作業性が高くなる。請求項3の発明によれば、上下
ガイドロールセグメント間に芯出し手段を設けているの
で、上方のガイドロールセグメントと下方のガイドロー
ルセグメントを結合するだけで、鋳片厚み方向の芯出し
が自動的に行えるので、作業工数を大幅に削減できる。
請求項4の発明によれば、上下のガイドロールセグメン
トの結合時に、下方のガイドロールセグメントにおける
トラニオン受け部材の受溝に上方のガイドロールセグメ
ントのトラニオン軸を上方から挿入するだけで、前記受
溝の左右側縁が芯出しガイド面として機能し、トラニオ
ン軸がトラニオン受け部材に嵌りきると自動的に上下の
ガイドロールセグメントの芯出しが行われる。また、こ
の構造は非常にシンプルであり、芯出し精度も高いもの
である。
【0007】
【発明の実施の形態】つぎに、本発明の実施形態を図面
に基づき説明する。図1は垂直型連続鋳造機において、
本実施形態のガイドロールセグメント構造が採用された
2次冷却帯1の正面図である。図2は図1のII−II線矢
視図である。図3は図1のIII−III線断面矢視図であ
る。図1〜図3において、符号Bは、垂直型連続鋳造機
のマシン機枠を示している。このマシン機枠Bには、左
右一対の受け部材S,S が設けられている。各受け部材
Sには、U字状に切り欠かれた受溝が形成されている。
【0008】また、符号Mは鋳型を示している。この鋳
型Mは、マシン機枠Bに着脱自在に取り付けられてお
り、例えば天井クレーンなどによって移動可能である。
この鋳型Mの下方には、2次冷却帯1が設けられてい
る。この2次冷却帯1は、複数のガイドロールセグメン
ト30から構成されている。
【0009】前記複数のガイドロールセグメント30の
うち、最上段のガイドロールセグメント30には、水平
に、左右一対の支持トラニオン軸T,Tが設けられてい
る。この左右一対の支持トラニオン軸T,Tは、前記左
右一対の受け部材S,S の受溝に嵌合している。
【0010】つぎに、ガイドロールセグメント30につ
いて説明する。図2および図3において、符号31は、
前後一対の支持フレームを示している。この前後一対の
支持フレーム31,31には、複数本のロール32がそ
れぞれ取り付けられている。これらロール32は、鋳型
Mによって鋳造されつつある鋳片Cを前後からガイドす
るものである。さらに、前後一対の支持フレーム31,
31には、鋳片Cに冷却水等を吹き付ける図示しない水
噴射装置が取り付けられている。さらに、前記一対の支
持フレーム31,31は、左右一対の連結プレート3
3,33によって連結されている。また、各ガイドロー
ルセグメント30の上端部の前後には、貫通孔を有する
つり上げ用ブラケット35がそれぞれ2つずつ設けられ
ている。
【0011】つぎに、本実施形態のガイドロールセグメ
ント構造を説明する。本実施形態のガイドロールセグメ
ント構造は、連結手段5と芯出し手段20とを備えてい
る。
【0012】まず、連結手段5を説明する。図4(I)
は、コッタ継手10の側面拡大図であり、図4(II)は、
コッタ継手10の正面拡大図である。図2〜図4に示す
ように、連結手段5は、複数のコッタ継手10から構成
されたものである。各コッタ継手10は、アッパーブラ
ケット11と、コッタピン12と、コッタピン挿通孔1
4を有するアンダーブラケット13と、コッタ15とか
ら構成されている。
【0013】上下方向に隣接するガイドロールセグメン
ト30, 30のうち下方のガイドロールセグメント30
の上端部の四隅に、アッパーブラケット11が設けられ
ている。各アッパーブラケット11には、コッタピン1
2が上向きに立設されている。このコッタピン12に
は、コッタピン12を水平に貫通するコッタ穴12h が形
成されている。また、コッタピン15は、テーパ面どう
しを合わせた2枚のコッタに、実用新案登録番号第20
63691号に開示されたコッタの緩み止め機構を備え
たものである。
【0014】一方、上下方向に隣接するガイドロールセ
グメント30,30のうち上方のガイドロールセグメン
ト30の下端部の四隅に、アンダーブラケット13が設
けられている。このアンダーブラケット13には、アン
ダーブラケット13の上下を貫通するコッタピン挿通孔
14が形成されている。
【0015】したがって、上方のガイドロールセグメン
ト30の下端部の四隅におけるアンダーブラケット13
のコッタピン挿通孔14に、下方のガイドロールセグメ
ント30の上端部の四隅におけるコッタピン12を下方
からそれぞれ挿入する。そして、アンダーブラケット1
3のコッタ穴12h にコッタ15を嵌合すれば、上方のガ
イドロールセグメント30と下方のガイドロールセグメ
ント30とを結合することができる。
【0016】よって、連結手段5によれば、上下方向に
隣接するガイドロールセグメント30,30をコッタ継
手10によって結合しているので、構造が簡単で強度が
強く信頼性が高い。また、下方のガイドロールセグメン
ト30にコッタピン12を立て、上方のガイドロールセ
グメント30のアンダーブラケット13にコッタピン挿
通孔14を形成した構造であるので、上下方向に隣接す
るガイドロールセグメント30, 30の結合を、いずれ
かのガイドロールセグメント30を上下方向に動かすだ
けで行え、連結作業の作業性が高くなる。
【0017】なお、上下方向に隣接するガイドロールセ
グメント30,30の結合は、コッタ継手10に限られ
ず、ボルトとナットによって結合してもよい。
【0018】つぎに、芯出し手段20を説明する。図1
〜3に示すように、芯出し手段20はトラニオン受け部
材22とトラニオン軸21とから構成されている。
【0019】上下方向に隣接するガイドロールセグメン
ト30, 30のうち下方のガイドロールセグメント30
の上端部における左右一対の連結プレート33,33に
は、左右一対のトラニオン受け部材22,22が設けら
れている。各トラニオン受け部材22には、U字状に切
り欠かれた受溝22gが形成されている。この受溝22
gは、上方開口から下方に行くに従いその幅が狭くなっ
ており、その底部の幅は、前記トラニオン軸21の幅と
同じになっている。
【0020】一方、上下方向に隣接するガイドロールセ
グメント30, 30のうち上方のガイドロールセグメン
ト30の下端部における左右一対の連結プレート33,
33には、水平に、左右一対のトラニオン軸21,21
が設けられている。
【0021】したがって、上下方向に隣接するガイドロ
ールセグメント30,30を結合するときに、上方のガ
イドロールセグメント30の左右一対のトラニオン軸2
1,21を、下方のガイドロールセグメント30の左右
一対のトラニオン受け部材22,22の受溝22gに挿
入し、受溝22gの上方開口から、その底部に向けて降
ろす。すると、各トラニオン軸21の位置が、各受溝2
2gの中心から前後にずれていても、左右の側縁が芯出
しのガイド面として機能し、各トラニオン軸21は、前
記側縁に沿って降下して、各トラニオン受け部材22の
底部に嵌められる。そして左右一対のトラニオン軸2
1, 21が左右一対のトラニオン受け部材22,22の
受溝22g,22gの底部に嵌りきると、上下方向に隣
接したガイドロールセグメント30, 30間で、ガイド
ロールセグメント30の前後方向、すなわち鋳片Cの厚
み方向の芯出しが自動調心的に行われる。
【0022】したがって、芯出し手段20によれば、上
下方向に隣接するガイドロールセグメント30, 30の
結合時に、下方のガイドロールセグメント30における
トラニオン受け部材22の受溝22gに、上方のガイド
ロールセグメント30のトラニオン軸21を上方から挿
入するだけで、前記受溝22gの左右側縁が芯出しガイ
ド面として機能し、トラニオン軸21がトラニオン受け
部材22に嵌りきると自動調心に上下方向に隣接するガ
イドロールセグメント30, 30の芯出しを行うことが
できる。また、この構造は非常にシンプルであり、芯出
し精度も高いものであり、芯出し作業を大幅に削減でき
る。
【0023】つぎに、本実施形態の垂直型連続鋳造機に
おけるガイドロールセグメント構造の作用と効果を説明
する。2次冷却帯1の保守点検を行う場合には、まず、
この2次冷却帯1の上部に設けられている鋳型Mを、例
えば天井用クレーン等によって、マシン機枠の鋳型M置
き場に移動させる。そして、連続鋳造機の上方に設けら
れた天井クレーン等のフックを、ガイドロールセグメン
ト30のいずれかの前記つり上げ用のブラケット35に
掛合させ、天井クレーンによって、2次冷却帯1を吊り
上げる。
【0024】前に述べたように、上下方向に隣接したガ
イドロールセグメント30, 30は、前記コッタ継手1
0によって機械的に互いに結合されているので、複数の
ガイドロールセグメント30が、複数のコッタ継手10
から構成された連結手段5によって一体になっている。
したがって、複数のガイドロールセグメント30のいず
れかの前記つり上げ用のブラケット35に天井クレーン
等のフックを掛合させ、吊り上げるだけで、2次冷却帯
1全体を上方に吊り出すことができる。
【0025】吊り出した2次冷却帯1を、メンテナンス
を行う場所まで移動する。そこで全てのコッタ継手10
のコッタ15を、コッタピン12のコッタ穴12h から抜
き、締結を解く。そして、上方のガイドロールセグメン
ト30を吊り上げ、アンダーブラケット13のコッタピ
ン挿入孔14からコッタピン12を抜いて地面に降ろ
す。これを繰り返すことにより、2次冷却帯1は個々の
ガイドロールセグメント30に分解することができる。
そして、個々のガイドロールセグメント30をそれぞれ
をメンテナンスする。
【0026】各ガイドロールセグメント30のメンテナ
ンスが終了すると、上方のガイドロールセグメント30
を吊り上げ、その下方に、下方のガイドロールセグメン
ト30を移動させる。そして、上方のガイドロールセグ
メント30を降下させ、そのアンダーブラケット13の
コッタピン挿入孔14に、下方のガイドロールセグメン
ト30のコッタピン12を、それぞれ挿入させる。
【0027】このとき、上方のガイドロールセグメント
30の左右一対のトラニオン軸21,21を、下方のガ
イドロールセグメント30の左右一対のトラニオン受け
部材22,22のU字状の受溝22g, 22g に挿入
する。すると、上方のガイドロールセグメント30を降
下させると、各トラニオン軸21が受溝22gの上方開
口から底部に向けて降下するので、各トラニオン受け部
材22の受溝22gの左右側縁が芯出しガイド面となっ
て、各トラニオン軸21を受溝22gの底部に嵌めるこ
とができる。そして、左右一対のトラニオン軸21,2
1を左右一対のトラニオン受け部材22,22のU字状
の受溝22g, 22gの底部に完全に嵌めると、上下方
向に隣接するガイドロールセグメント30,30間で、
ガイドロールセグメント30の前後方向、すなわち鋳片
Cの厚み方向の芯出しを自動調心的に行うことができ
る。
【0028】最後に、全てのコッタピン12のコッタ穴
12h に、コッタ15をそれぞれ嵌挿すると、上下方向に
隣接するガイドロールセグメント30, 30をコッタ継
手10によって強固に結合することができる。
【0029】上記の作業を繰り返し、複数のガイドロー
ルセグメント30の全てを一体に結合すると、再び2次
冷却帯1を形成することができる。
【0030】この2次冷却帯1を天井クレーン等によっ
て吊り上げ、連続鋳造機の上部からマシン機枠Bに挿入
する。そして、左右一対の支持トラニオン軸T,Tを、
左右一対の受け部材S,Sの受溝に嵌挿し、固定する。
最後に天井用クレーン等によって、鋳型Mを、2次冷却
帯1の上方に移動し、マシン機枠Bに設置すると2次冷
却帯1の保守点検作業が完了する。
【0031】したがって、本実施形態の垂直型連続鋳造
機におけるガイドロールセグメント構造によれば、複数
のガイドロールセグメント30が連結手段5で一体に結
合されており、複数のガイドロールセグメント30全体
を天井クレーン等で上方に吊り出すことができる。この
ため、保守点検するときに、複数のガイドロールセグメ
ント30を個別に取り扱う場合に比べて、手間がかから
ず、また保守点検を終了した複数のガイドロールセグメ
ント30全体を挿入設置するのも天井クレーン等を用い
て一度にできるので、2次冷却帯1を保守点検する作業
工数を大幅に低減できる。さらに、ガイドロールセグメ
ント30を水平に抜くための設備が不要になるので、設
備費を低減できる。
【0032】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、ガイドロール
セグメント全体を天井クレーン等で上方に吊り出すのに
手間がかからず、また保守点検を終了したガイドロール
セグメント全体を挿入設置するのも天井クレーン等を用
いて一度にできるので、作業工数を大幅に低減できる。
さらに、ガイドロールセグメントを水平に抜くための設
備が不要になるので、設備費を低減できる。請求項2の
発明によれば、連結手段がコッタ継手であるため、構造
が簡単で強度が強く信頼性が高い。また、上下のガイド
ロールセグメントの結合を、いずれかのガイドロールセ
グメントを上下方向に動かすだけで行え、かつ結合時の
芯合せも容易に行える。よって、連結作業の作業性が高
くなる。請求項3の発明によれば、上方のガイドロール
セグメントと下方のガイドロールセグメントを結合する
だけで、鋳片厚み方向の芯出しが自動的に行えるので、
作業工数を大幅に削減できる。請求項4の発明によれ
ば、上下のガイドロールセグメントの結合時に、自動的
に上下のガイドロールセグメントの芯出しが行われる。
また、この構造は非常にシンプルであり、芯出し精度も
高いものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態の垂直型連続鋳造機における2次冷
却帯1の正面図である。
【図2】図1のII−II線矢視図である。
【図3】図1のIII−III線断面矢視図である。
【図4】(I) は、コッタ継手10の側面拡大図であり、
(II)は、コッタ継手10の正面拡大図である。
【符号の説明】
5 連結手段 10 コッタ継手 12 コッタピン 12h コッタ穴 13 アンダーブラケット 14 コッタピン挿通孔 15 コッタ 20 芯出し手段 21 トラニオン軸 22 トラニオン受け部材 22g 受溝 30 ガイドロールセグメント C 鋳片
フロントページの続き (72)発明者 中野 健 山口県光市大字島田3434番地 新日本製鐵 株式会社光製鐵所内 (72)発明者 岡 洋介 千葉県富津市新富20−1 新日本製鐵株式 会社技術開発本部内 Fターム(参考) 4E004 LB01 MD04 NA01

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】垂直型連続鋳造機の2次冷却帯を構成する
    複数のガイドロールセグメントが、連結手段で一体に結
    合可能に構成されていることを特徴とする垂直型連続鋳
    造機におけるガイドロールセグメント構造。
  2. 【請求項2】前記連結手段が、上下方向に隣接する下方
    のガイドロールセグメントの上端部四隅に立設されたコ
    ッタピンと、上方のガイドロールセグメントの下端部四
    隅に設けられた、コッタピン挿通孔を有するアンダーブ
    ラケットと、前記コッタピンのコッタ穴に挿入されるコ
    ッタとからなるコッタ継手であることを特徴とする請求
    項1記載の垂直型連続鋳造機におけるガイドロールセグ
    メント構造。
  3. 【請求項3】前記各ガイドロールセグメントに、上下方
    向に隣接するガイドロールセグメント間で鋳片厚み方向
    の芯出しを自動調心的に行う芯出し手段が設けられてい
    ることを特徴とする請求項1または2記載の垂直型連続
    鋳造機におけるガイドロールセグメント構造。
  4. 【請求項4】前記芯出し手段が、上下方向に隣接する下
    方のガイドロールセグメントの上端部に設けられたトラ
    ニオン受け部材と、上方のガイドロールセグメントの下
    端部に設けられたトラニオン軸とからなり、前記トラニ
    オン受け部材は、前記トラニオン軸を挿入するためのU
    字状に切り欠かれた受溝が形成されており、前記受溝の
    左右の側縁はトラニオン軸を上方開口から底部に向けて
    降ろすとき、トラニオン軸を芯出しする芯出しガイド面
    となっていることを特徴とする請求項1、2または3記
    載の垂直型連続鋳造機におけるガイドロールセグメント
    構造。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008212970A (ja) * 2007-03-02 2008-09-18 Kobe Steel Ltd 連続鋳造装置のロールセグメント
KR101797351B1 (ko) * 2016-03-30 2017-11-14 주식회사 포스코 연속주조기용 세그먼트
CN108284209A (zh) * 2018-01-19 2018-07-17 山东钢铁集团日照有限公司 一种板坯连铸机扇形段抗横向拉力装置

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