JP2002016503A - ターボ復号方法及び受信機 - Google Patents

ターボ復号方法及び受信機

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JP2002016503A JP2000196747A JP2000196747A JP2002016503A JP 2002016503 A JP2002016503 A JP 2002016503A JP 2000196747 A JP2000196747 A JP 2000196747A JP 2000196747 A JP2000196747 A JP 2000196747A JP 2002016503 A JP2002016503 A JP 2002016503A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ハードウェアやソフトウェアの増加を必要最
小限に抑えて、処理速度への影響が少ない、小型・軽量
化・低消費電力化を実現しつつ復号性能を向上させたタ
ーボデコーダ、及びそれを備えたCDMA技術を用いた
移動体通信システムを提供する。 【解決手段】 信号対干渉比の測定結果に基づいて閉ル
ープ送信電力制御を行うCDMAシステムにおいて、該
送信電力制御用に使用される信号対干渉比、及び信号対
干渉比の測定過程で得られるデータに基づいて逆拡散後
の受信データに重み付け処理を行い、重み付け処理後の
受信データに対して、アルファメトリックの更新処理、
ベータメトリックの更新処理、及び尤度演算処理におけ
るACS演算或は比較選択演算を行うと共に、ACS演
算或は比較選択演算の演算過程で生じる差分の値に対応
して予め定められた値によりACS演算の結果を補正す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CDMA(Code D
ivision Multiple Access:符号分割多重)技術を利用
した移動体通信システムに用いて好適なターボ復号方法
及び受信機に関する。
【0002】
【従来の技術】ターボコードと呼ばれるシャノン限界に
近い復号誤り率を達成する新しい符号化法がC.Ber
rouらによって提案されている。その詳細な技術につ
いては、例えば、「Proceeding of International Conf
erence of communication, pp.1064-1070, May, 1993」
で開示されている。
【0003】このターボコードの復号は復号複雑度の高
い符号を複雑度の小さい複数の要素に分解し、それらの
間の相互作用により特性を逐次的に向上させる点に特徴
がある。その小さい要素に分解した復号器はMAP(Ma
ximum a Posterior probability)復号器で構成されて
おり、軟入力軟出力復号となっている。このMAP復号
を忠実に実現するBCJR(Bahl, Cocke, Jelinek, an
d Raviv)アルゴリズムが知られているが、必要とされ
る計算量が大きく、近似による計算量を軽減する手法と
してMax−LogMAPアルゴリズムやSOVA(so
ft-output Viterbi algorithm)等のアルゴリズムが知
られている。ここで、Max−LogMAPアルゴリズ
ムはBCJRアルゴリズムにおける演算過程を対数領域
で近似したものであり、SOVAアルゴリズムは、Vi
terbiアルゴリズムをベースに軟入力軟出力が得ら
れるようにした手法である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】CDMA技術を利用し
た移動体通信システムでは、送信電力制御により必要最
小限の電力を維持してシステム容量をぎりぎりまで増や
す工夫が取られている。また、CDMAでは統計多重の
恩恵を受けて高い符号化利得を得ることができるので、
ターボデコーダの復号性能を向上させることはシステム
で収容できる加入者数の増加をもたらすことになる。
【0005】しかしながら、上述したMax−LogM
APやSOVAアルゴリズムはけ計算量を軽減した代償
として特性劣化を引き起こす。そこで、MAX−Log
MAPに対してヤコビアンロガリズム(Jacobian Logar
ithm)に基づき以下の補正項fc(|δ1−δ2|)を|
δ1−δ2|の関数としてテーブルで参照することでBC
JRアルゴリズムと等価な演算を対数領域で行うことが
知られている。
【0006】
【数1】 しかしながら、(1)式を実際にテーブル化しようとす
ると規模の大きなテーブルが必要になる。
【0007】例えば、アルファメトリックの更新処理を
例として考える。なお、アルファメトリック、及び後述
するベータメトリック、ガンマメトリックは、BCJR
アルゴリズムにおけるα、β、γに相当し、その詳細
は、例えば、「IEEE Transaction on Information Theo
ry pp.284-287, March, 1974」に記載されている。
【0008】まず、現時点のトレリス上で選択された二
つのアルファメトリックをα1、α2とし、その対数領域
における値をαlog1、αlog2とおく。すなわち、α1
exp[αlog1]、α2=exp[αlog2]とする。ま
た、トレリス上の対応するガンマメトリックをそれぞれ
γ1、γ2とし、その対数領域における値をγlog1、γ
log2とおく。但し、特に断らない限り、α1・γ1≧α2
・γ2とする。ここで、更新処理後のアルファメトリッ
クをα3とすると、その対数領域での値αlog3は、
【0009】
【数2】 となる。よって、式(1)の補正項fc(|δ1−δ
2|)に相当する項は、
【0010】
【数3】 となる。
【0011】ここで、ガンマメトリックを、
【0012】
【数4】 とし、(4)式を(3)式に代入して共通成分を相殺す
ると、
【0013】
【数5】 となり、補正項fc(|δ1−δ2|)の中にノイズ分散
σ2や信号成分であるESが存在する。したがって、マル
チパスフェージング等によってノイズや信号レベルが変
動する度にヤコビアンテーブルの値を変更する必要があ
る。しかも、ノイズ分散σ2や信号成分ESはベータメト
リックの更新処理や尤度計算式中にも存在するため、規
模の大きなメモリが必要になる。
【0014】さらに、各情報系列やパリティ系列のビッ
ト位置に対応したこれらのノイズ分散σ2や信号成分ES
を蓄積するためのメモリを別途用意する必要があるた
め、回路規模が大きくなり、小型、低消費電力、低価格
化に適さない。また、ノイズ分散σ2や信号成分ESを測
定するための処理も増えてしまう。
【0015】さらに、大容量のメモリで構成されたテー
ブルを参照する処理は速度が遅くなるため、例えば、パ
イプライン構成を適用できないACS回路や比較・選択
演算回路の処理速度のボトルネックとなってしまう。
【0016】本発明は上記したような従来の技術が有す
る問題点を解決するためになされたものであり、ハード
ウェアやソフトウェアの増加を必要最小限に抑えて、処
理速度への影響が少ない、小型・軽量化・低消費電力化
を実現しつつ復号性能を向上させたターボデコーダ、及
びそれを備えたCDMA技術を用いた移動体通信システ
ムを提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明のターボ復号方法は、信号対干渉比の測定結果に
基づいて閉ループ送信電力制御を行うCDMAシステム
において、ターボ符号化された受信データを復号するタ
ーボ復号方法であって、該送信電力制御用に使用される
前記信号対干渉比、及び該信号対干渉比の測定過程で得
られるデータに基づいて逆拡散後の受信データに重み付
け処理を行い、該重み付け処理後の受信データに対し
て、アルファメトリックの更新処理、ベータメトリック
の更新処理、及び尤度演算処理におけるACS演算或は
比較選択演算を行うと共に、該ACS演算或は比較選択
演算の演算過程で生じる差分の値に対応して予め定めら
れた値により前記ACS演算の結果を補正する方法であ
る。
【0018】または、信号対干渉比の測定結果に基づい
て閉ループ送信電力制御を行うCDMAシステムにおい
て、ターボ符号化された受信データを復号するターボ復
号方法であって、該送信電力制御用に使用される前記信
号対干渉比、及び該信号対干渉比の測定過程で得られる
データに基づいて逆拡散後の受信データに重み付け処理
を行い、該重み付け処理後の受信データに対して、アル
ファメトリックの更新処理、ベータメトリックの更新処
理、及び尤度演算処理におけるACS演算或は比較選択
演算を行うと共に、前記アルファメトリックの更新処
理、前記ベータメトリックの更新処理、及び前記尤度演
算処理のうち、少なくとも一つの処理における前記AC
S演算の結果を、該ACS演算或は比較選択演算の演算
過程で生じる差分の値に対応して予め定められた値によ
り補正する方法である。
【0019】ここで、前記重み付け処理をスロット周期
毎に行うことが望ましく、前記重み付け処理は、スロッ
ト当たりの信号電力の平方根をスロット当たりの干渉電
力で除算した値に比例する値を、前記逆拡散後の受信デ
ータに乗算することが望ましい。
【0020】また、前記ACS演算或は比較選択演算の
うち、該比較演算を減算回路で行い、該減算回路の出力
結果あるいは該出力結果の絶対値を入力とし、該入力に
対応して予め定められた値を出力するロジック回路によ
り、前記ACS演算の結果を補正することが望ましく、
前記重み付け処理をデジタル信号処理プロセッサによる
ファームウェアで行い、前記ACS演算或は比較選択演
算、及び該ACS演算或は比較選択演算の演算過程で生
じる差分の値に対応して予め定められた値により前記A
CS演算の結果を補正する処理を論理ゲートを含むハー
ドウェアで行うことが望ましい。
【0021】一方、本発明の受信機は、信号対干渉比の
測定結果に基づいて閉ループ送信電力制御を行うCDM
Aシステムにおいて、ターボ符号化された受信データを
復号する受信機であって、該送信電力制御用に使用され
る前記信号対干渉比、及び該信号対干渉比の測定過程で
得られるデータに基づいて逆拡散後の受信データに重み
付け処理を行う送信電力制御部と、該重み付け処理後の
受信データに対して、アルファメトリックの更新処理、
ベータメトリックの更新処理、及び尤度演算処理におけ
るACS演算或は比較選択演算を行うと共に、該ACS
演算或は比較選択演算の演算過程で生じる差分の値に対
応して予め定められた値により前記ACS演算の結果を
補正するターボデコーダと、を有する構成である。
【0022】または、信号対干渉比の測定結果に基づい
て閉ループ送信電力制御を行うCDMAシステムにおい
て、ターボ符号化された受信データを復号する受信機で
あって、該送信電力制御用に使用される前記信号対干渉
比、及び該信号対干渉比の測定過程で得られるデータに
基づいて逆拡散後の受信データに重み付け処理を行う送
信電力制御部と、該重み付け処理後の受信データに対し
て、アルファメトリックの更新処理、ベータメトリック
の更新処理、及び尤度演算処理におけるACS演算或は
比較選択演算を行うと共に、前記アルファメトリックの
更新処理、前記ベータメトリックの更新処理、及び前記
尤度演算処理のうち、少なくとも一つの処理における前
記ACS演算の結果を、該ACS演算或は比較選択演算
の演算過程で生じる差分の値に対応して予め定められた
値により補正するターボデコーダと、を有する構成であ
る。
【0023】ここで、前記送信電力制御部は、前記重み
付け処理をスロット周期毎に行うことが望ましく、前記
送信電力制御部は、スロット当たりの信号電力の平方根
をスロット当たりの干渉電力で除算した値に比例する値
を、前記逆拡散後の受信データに乗算することが望まし
い。
【0024】また、前記ターボデコーダは、前記ACS
演算或は比較選択演算のうち、該比較演算用の回路とし
て用いられる減算回路と、該減算回路の出力結果あるい
は該出力結果の絶対値を入力とし、該入力に対応して予
め定められた値を出力する、前記ACS演算の結果を補
正するために用いられるロジック回路と、を有すること
が望ましく、前記送信電力制御部は、前記重み付け処理
をデジタル信号処理プロセッサによるファームウェアで
行い、前記ターボデコーダは、前記ACS演算或は比較
選択演算、及び該ACS演算或は比較選択演算の演算過
程で生じる差分の値に対応して予め定められた値により
前記ACS演算の結果を補正する処理を論理ゲートを含
むハードウェアで行うことが望ましい。
【0025】なお、前記ターボ符号化を行うターボ符号
器は、コンポーネント符号器が並列に接続された並列連
接型符号器であってもよく、コンポーネント符号器が直
列に接続された直列連接型符号器であってもよい。
【0026】上記のようなターボ復号方法及び受信機で
は、ターボデコーダに入力する受信データに、信号対干
渉比の測定結果に基づいた重み付け後の情報が含まれる
ため、アルファメトリックの更新処理、ベータメトリッ
クの更新処理、及び対数尤度演算処理結果を補正するた
めのヤコビアンテーブルを、ノイズ分散σ2や信号成分
S等のデータを含むことなく作成することができる。
【0027】
【発明の実施の形態】次に本発明について図面を参照し
て説明する。
【0028】図1はCDMA技術を利用した受信機の一
構成例を示すブロック図である。なお、図1は、受信機
のうち、逆拡散以降の処理を行う部位の構成例を示して
いる。
【0029】図1において、受信データは、AGC(Au
tomatic gain control)処理を含む逆拡散処理部102
によって逆拡散された後、DSP(Digital Signal Pro
cessor)から成る送信電力制御部101に入力される。
【0030】送信電力制御部101は、複数のフィンガ
ー(図1では3フィンガー)毎にそれぞれ設けられた複
素乗算器103と、複素乗算器103で同相化された受
信データを合成(レイク合成)する同相加算器104
と、SIR(Signal Interference Ratio:受信信号電力
対干渉電力(背景雑音電力を含む)比)を測定すると共
に、レイク合成後の受信信号に付加する重み付け係数を
算出する重み付け処理部106と、重み付け処理部10
6で算出された重み付け係数とレイク合成後の受信デー
タを乗算する乗算器105と、SIRの測定値である測
定SIR値と目標とするSIR値である目標SIR値を
比較する減算器107と、減算器107の比較結果を2
値に変換するコンパレータ108と、コンパレータ10
8の出力結果にしたがって送信機(移動機)側の送信電
力を制御するためのコマンドであるTPCコマンドを生
成するTPC命令発生部109とを有する構成である。
なお、ターボ符号を復号するターボデコーダ110に
は、送信電力制御部101が有する乗算器105の出力
データが入力される。
【0031】複素乗算器103は、逆拡散後の受信デー
タとチャネル推定により得られるパイロットシンボル
(Pilot)の共役複素数とを乗算する回路であり、パス
毎にそれぞれ独立して処理を行う。複素乗算器103に
より同相化された受信データは同相加算器104で合成
される。すなわち、複数の複素乗算器103と同相加算
器104とにより、最大比レイク合成が行われる。
【0032】重み付け処理部106は、パイロットシン
ボルを用いて信号電力(S)及び干渉電力(I)をパス
毎にそれぞれ測定し、それらの値からレイク合成後の測
定SIR値を算出する。なお、干渉電力は忘却係数を用
いた一次フィルタにより複数スロット分の電力を平均化
して求めるとよい。また、例えば、以下の(6)式に示
す重み付け係数を算出する。
【0033】
【数6】 ここで、Qは軟判定情報である同相加算器104出力の
ダイナミックレンジのスケーリングに用いる定数であ
る。
【0034】従来、ターボデコーダ110にはレイク合
成後の受信データがそのまま送信されている。本発明で
は、レイク合成後の受信データに乗算器105により送
信電力制御に用いられる重み付け係数を乗算し、重み付
け後の受信データをターボデコーダ110に送信する。
【0035】送信電力制御部101は、測定SIR値と
目標SIR値とが一致するようにスロット周期毎に送信
電力を制御する。このとき、減算器107は、測定SI
R値と目標SIR値とを比較し、比較結果をコンパレー
タ108に送出する。コンパレータ108は、減算器1
07から出力される比較結果を2値に変換し、TPC命
令発生部109に送出する。TPC命令発生部109
は、コンパレータ108の出力信号にしたがって送信電
力の増減を指示するコマンドであるTPCコマンドを生
成し、下りリンクのフレームにマッピングされた送信電
力制御ビットに挿入して送出する。
【0036】このような閉ループによる送信電力制御は
各スロット毎に行われる。すなわち、受信信号電力の測
定値、及び干渉波電力の測定値(含む、重み付け処理)
はスロット周期毎に更新される。
【0037】ところで、重み付け処理部106で付加す
る重み付け係数は、上記(6)式で得られる値に限定さ
れるものではなく、ガンマメトリックの選び方によって
異なる。以下にターボデコーダで算出するアルファメト
リックの更新処理を例にして説明する。但し、対数の底
は予め決められたQ値に対応した値となる。
【0038】トレリス上で選択される現時点の二つのア
ルファメトリックをα1、α2とし、予め決められた定数
Aを底とする対数領域における値をαlog1、αlog2とす
る。すなわち、α1=Aαlog1,α2=Aαlog2とする。
また、トレリス上のガンマメトリックをそれぞれγ1
γ2とし、その対数領域における値をγlog1、γlog2
する。ここで、更新されたアルファメトリックをα3
その対数領域における値をαlog3とすると、
【0039】
【数7】 となる。(7)式中の補正項fc(|δ1−δ2|)に相
当する項は、
【0040】
【数8】 である。また、ガンマメトリックは、
【0041】
【数9】 である。(9)式を(8)式に代入し、共通成分を相殺
すると、
【0042】
【数10】 となる。ここで、A=exp[1/Q]と置き、重み付け
後の受信データYiを、
【0043】
【数11】 とすると、
【0044】
【数12】 となる。したがって、(12)式の補正項fc(|δ1
−δ2|)に相当する項は、
【0045】
【数13】 であり、補正項fc(|δ1−δ2|)を、フェージング
等によって変動するノイズ分散σ2や信号成分ESを含ま
ずに算出することができる。また、アルファメトリック
とガンマメトリックの和に対するトレリス上の差分
【0046】
【数14】 を用いて、補正項fc(|δ1−δ2|)用のヤコビアン
テーブルを、簡単に、かつ小規模に構成することができ
る。なお、x=1または0であるため、ターボデコーダ
内で処理するガンマメトリック
【0047】
【数15】 は、トレリス上のx=1に相当するパスのみに値が存在
し、x=0に相当するパスのガンマメトリックは“0”
となる。また、この場合の重み付け係数は式(6)が用
いられる。
【0048】次に、ガンマメトリックが以下の場合を考
える。
【0049】
【数16】 (15)式を(8)式に代入し、共通成分を相殺する
と、
【0050】
【数17】 となる。ここで、A=exp[1/Q]とし、重み付け後
の受信データYiを以下のようにすると、
【0051】
【数18】 となる。したがって、
【0052】
【数19】 となり、上記と同様にアルファメトリックとガンマメト
リックの和に対するトレリス上の差分
【0053】
【数20】 を用いて、補正項fc(|δ1−δ2|)用のヤコビアン
テーブルを、簡単に、かつ小規模に構成できる。但し、
ガンマメトリックを(16)式のようにした場合、重み
付け係数は、
【0054】
【数21】 となる。また、x=−1、またはx=+1であるため、
ターボデコーダ110内で処理するガンマメトリック
【0055】
【数22】 は、トレリス上のx=−1、+1に相当するパスでそれ
ぞれ有意な値を持つことになる。なお、上記説明では、
ガンマメトリックをガウス分布として計算しているが、
レイリー分布等の場合にも適用可能である。
【0056】なお、本実施形態では、SIR測定に基づ
く閉ループ送信電力制御とレイク合成後の受信データを
重み付けする処理をデジタル信号処理プロセッサによる
ファームウェアで行い、上記ヤコビアンテーブルを含む
アルファメトリック、ベータメトリック、及び尤度演算
をハードウェアにより実現している。
【0057】したがって、ターボデコーダに入力する受
信データに、干渉波電力や信号電力の重み付け後の情報
を含むことで、ノイズ分散σ2や信号成分ES等のデータ
を用いることなくターボデコーダでBCJRアルゴリズ
ムと等価な演算を実現できる。また、送信電力制御部1
01からターボデコーダ110へノイズ分散σ2や信号
成分ES等のデータを送信する必要がないため、送信電
力制御部101とターボデコーダ110を接続する信号
線を低減することができる。
【0058】次に、ターボ符号器及びターボデコーダの
具体的な構成について図面を用いて説明する。なお、以
下のターボデコーダで実行する、ヤコビアンテーブルを
含むアルファメトリック及びベータメトリックの更新処
理及び尤度計算は、基本的に論理ゲートやメモリから成
るハードウェアで実現される。
【0059】ターボ符号化を行うターボ符号器には、例
えば、複数の遅延器と排他的論理和(EX−OR)を備
えた再帰的畳み込み符号器等から成る複数のコンポーネ
ント符号器が並列に接続された並列連接型と、複数のコ
ンポーネント符号器が直列に接続された直列連接型とが
ある。
【0060】まずは、並列連接型のターボ符号器と、そ
のターボ符号を復号するターボデコーダについて説明す
る。
【0061】図2は並列連接型のターボ符号器の一構成
例を示すブロック図であり、図3は図2に示したターボ
符号器で符号化されたデータを復号するターボデコーダ
の一構成例を示すブロック図である。
【0062】図2に示すように、並列連接型のターボ符
号器は、符号化対象である情報系列が入力される第1の
コンポーネント符号器201、及び第2のコンポーネン
ト符号器202と、所定の規則にしたがって情報系列を
並び替えるインタリーバ203と、第1のコンポーネン
ト符号器201から出力される第1のパリティ系列、及
び第2のコンポーネント符号器202から出力される第
2のパリティ系列を交互に切換えるためのスイッチ20
4とを備え、第1のコンポーネント符号器201と第2
のコンポーネント符号器202が並列に接続された構成
である。第2のコンポーネント符号器202にはインタ
ーリーバ203を介して情報系列が供給される。
【0063】ターボ符号器では、通常、複数のコンポー
ネント符号器を備えているが、図2では2つの場合を例
示している。インターリーバ203はターボ符号化で重
要な役割を果たすが、本発明とは関係がないため、ここ
ではその詳細な説明を省略する。
【0064】このような構成において、第1のコンポー
ネント符号器201からは情報系列と共に第1のパリテ
ィ系列が送出され、第2のコンポーネント符号器202
からは第2のパリティ系列のみが送出される。第1のコ
ンポーネント符号器201及び第2のコンポーネント符
号器202によって生成されたパリティ系列は所定のパ
ンクチャ処理によってデータを間引いて送出することも
可能である。ここでは、情報系列に続いて第1のパリテ
ィ系列及び第2のパリティ系列がスイッチを介して交互
に送出されるため、各系列の情報送信レートは1単位時
間当たり1/3になる。
【0065】図3に示すように、ターボデコーダは、図
2に示した第1のコンポーネント符号器201に対応し
た復号器である第1の軟入力軟出力復号器302と、図
2に示した第2のコンポーネント符号器202に対応し
た復号器である第2の軟入力軟出力復号器310と、パ
リティ系列を第1のパリティ系列と第2のパリティ系列
に分離する分離器303と、第1の軟入力軟出力復号器
302の出力のビット配列を並び替える第1のインター
リーバ307と、情報系列のビット配列を並び替える第
2のインターリーバ308と、第1のインターリーバ3
07及び第2のインターリーバ308によって並び替え
られたビット配列を元に戻す第1のデインタリーバ31
4と、後述する事前情報対数尤度比(対数尤度比:log
likelihood ratio;希望としている受信シンボルの尤度
と背反関係にある受信シンボルの尤度の比に対して対数
形としたもの)と情報系列を加算する第1の加算器30
1と、第1の軟入力軟出力復号器302の出力と事前情
報対数尤度比及び情報系列を加算する第2の加算器30
6と、第1の軟入力軟出力復号器302の出力と事前情
報対数尤度比の遅延量を一致させるための第1の遅延器
304と、第1の軟入力軟出力復号器302の出力と情
報系列の遅延量を一致させるための第2の遅延器305
と、第1のインターリーバ307の出力と第2のインタ
ーリーバ308の出力を加算する第3の加算器309
と、第2の軟入力軟出力復号器310の出力と第1のイ
ンターリーバ307の出力及び第2のインターリーバ3
08の出力を加算する第3の加算器309と、第1のイ
ンターリーバ307の出力の遅延量を第2の軟入力軟出
力復号器の出力に一致させる第3の遅延器311と、第
2のインターリーバ308の出力の遅延量を第2の軟入
力軟出力復号器310の出力に一致させる第4の遅延器
312と、第2の軟入力軟出力復号器の出力に基づいて
硬判定処理を行う判定器316と、判定器316の出力
のビット配列を元に戻して復号データを出力する第2の
デインタリーバ317と、情報系列、第1のパリティ系
列及び第2のパリティ系列をそれぞれ所定量だけ遅延さ
せる第5の遅延器315とを有する構成である。
【0066】復号対象である情報系列、第1のパリティ
系列及び第2のパリティ系列は、図2に示したターボ符
号器から出力された送信データに加えて、伝送媒体を通
ることで発生する誤りを含む軟判定受信データである。
また、これらは図1に示した乗算器によって重み付け係
数が乗算された情報系列でもある。
【0067】分離器303に入力されたパリティ系列
は、図2に示した第1のパリティ系列と第2のパリティ
系列に分離され、第1のパリティ系列は第1の軟入力軟
出力復号器302に入力され、第2のパリティ系列は第
2の軟入力軟出力復号器310に入力される。
【0068】図3に示すように、情報系列と事前情報対
数尤度比(アプリオリ1)とは、第1の加算器301に
よって加算され、第1の軟入力軟出力復号器302に入
力される。ここで、事前情報対数尤度比(アプリオリ
1)の初期値は零に設定され、優位性をもたないように
しておく。また、第1の軟入力軟出力復号器302には
分離器303によって分離された第1のパリティ系列も
入力される。第1の軟入力軟出力復号器302の出力は
情報系列の各ビットに対応した対数尤度比である。
【0069】第1の軟入力軟出力復号器302の出力で
ある対数尤度比からは、第1の遅延器304により第1
の軟入力軟出力復号器302の出力に同期させた事前情
報対数尤度比(アプリオリ1)と第2の遅延器305に
より第1の軟入力軟出力復号器302の出力に同期させ
た情報系列とが第2の加算器306により減算される。
このようにすることで、第2の加算器306からは、対
数尤度比から事前情報対数尤度比(アプリオリ1)及び
情報系列成分がそれぞれ除去された第1の外部情報対数
尤度比が出力される。
【0070】第1の外部情報対数尤度比は第1のインタ
リーバ307によって攪拌され、第2のインタリーバ3
08によって攪拌された情報系列と共に第3の加算器3
09に入力される。
【0071】第2の軟入力軟出力復号器310には第3
の加算器309の出力と分離器303によって分離され
た第2のパリティ系列が入力される。ここで、第1のイ
ンタリーバ307の出力は第2の軟入力軟出力復号器3
10に入力する事前情報対数尤度比(アプリオリ2)と
なる。第2の軟入力軟出力復号器310の出力はインタ
ーリーブされた情報系列の各ビットに対応する対数尤度
比である。
【0072】第2の軟入力軟出力復号器310の出力で
ある対数尤度比からは、第3の遅延器311により第2
の軟入力軟出力復号器310の出力に同期させた事前情
報対数尤度比(アプリオリ2)と、第4の遅延器312
により第2の軟入力軟出力復号器310の出力に同期さ
せたインターリーブ後の情報系列とが第4の加算器31
3により減算される。このようにすることで、第4の加
算器313からは、対数尤度比から事前情報対数尤度比
(アプリオリ2)及びインターリーブ後の情報系列成分
がそれぞれ除去された第2の外部情報対数尤度比が出力
される。
【0073】第2の外部情報対数尤度比は、第1のデイ
ンターリーバ314により元のビット配列に戻され、第
1の軟入力軟出力復号器302に事前情報対数尤度比
(アプリオリ1)として帰還される。また、情報系列、
第1のパリティ系列及び第2のパリティ系列も第5の遅
延器315により遅延され、次の更新処理に同期してそ
れぞれ帰還される。
【0074】以下、帰還された情報系列、パリティ系列
を用いて同様の処理を繰り返すことで情報系列を復号す
る。第2の軟入力軟出力復号器310から出力される対
数尤度比は、最後に判定器316によって硬判定が行わ
れ、第2のデインターリーバ317によって元のビット
配列に戻されて復号データとして出力される。
【0075】図4は図3に示したターボデコーダをリソ
ースシェアリングによって1つの軟入力軟出力復号器で
実現した一構成例を示すブロック図である。
【0076】図4に示したターボデコーダは、図2に示
した第1のコンポーネント符号器201及び第2のコン
ポーネント符号器202にそれぞれ対応した復号器であ
る軟入力軟出力復号器401と、パリティ系列を第1の
パリティ系列と第2のパリティ系列に分離する分離器4
02と、軟入力軟出力復号器401に入力する情報系列
のビット配列を並び替える第1のインターリーバ403
と、情報系列またはインタリーブ後の情報系列のいずれ
か一方を軟入力軟出力復号器401に入力するための第
1のスイッチ404と、分離器402から出力される第
1のパリティ系列及び第2のパリティ系列のうち、いず
れか一方を軟入力軟出力復号器401に入力するための
第2のスイッチ405と、事前情報対数尤度比と情報系
列を加算する第1の加算器406と、事前情報対数尤度
比の遅延量を軟入力軟出力復号器401の出力に同期さ
せるための第1の遅延器407と、情報系列の遅延量を
軟入力軟出力復号器401の出力に同期させるための第
2の遅延器408と、軟入力軟出力復号器401の出力
と事前情報対数尤度比及び情報系列を加算する第2の加
算器409と、第2の加算器409から出力される対数
尤度比のビット配列を並び替える第2のインターリーバ
410と、第2の加算器409から出力される対数尤度
比のビット配列を元に戻す第1のデインターリーバ41
1と、軟入力軟出力復号器401の出力に基づいて硬判
定処理を行う判定器412と、軟入力軟出力復号器40
1の出力を第2の加算器409または判定器412のい
ずれか一方に入力するための第3のスイッチ413と、
第2のインターリーバ410の出力または第1のデイン
ターリーバ411の出力のいずれか一方を軟入力軟出力
復号器401の事前情報対数尤度比として帰還するため
の第4のスイッチ414と、判定器412の出力のビッ
ト配列を元に戻し、復号データを出力する第2のデイン
タリーバ415とを有する構成である。
【0077】このような構成において、図4に示したタ
ーボデコーダは、図3に示したターボデコーダと同様に
軟入力軟出力復号器401の出力である外部情報対数尤
度比、情報系列及びパリティ系列を、それぞれ軟入力軟
出力復号器401の入力に帰還して繰り返し動作させる
構成である。
【0078】軟入力軟出力復号器401に入力される情
報系列は、軟入力軟出力復号器401の動作が奇数回目
(ODD)か偶数回目(EVEN)かによって第1のイ
ンターリーバ403への通過/非通過が第1のスイッチ
404によって切り替えられる。同様に、パリティ系列
も第2のスイッチ405によって第1のパリティ系列ま
たは第2のパリティ系列に切り替えられて軟入力軟出力
復号器401に入力される。具体的には、軟入力軟出力
復号器401の動作が奇数回目のときには、軟入力軟出
力復号器401にインターリーブされない情報系列と第
1のパリティ系列が入力され、軟入力軟出力復号器40
1の動作が偶数回目のときには、軟入力軟出力復号器4
01にインターリーバ403を通過した情報系列と第2
のパリティ系列が入力される。
【0079】軟入力軟出力復号器401の出力である対
数尤度比からは、第1の遅延器407で軟入力軟出力復
号器401の出力に同期させた事前情報対数尤度比(ア
プリオリ)と、第2の遅延器408で軟入力軟出力復号
器401の出力に同期させた情報系列とが第2の加算器
409により減算される。このことにより、第2の加算
器409からは、対数尤度比から事前情報対数尤度比
(アプリオリ)及び情報系列成分がそれぞれ除去された
第1の外部情報対数尤度比が出力される。
【0080】外部情報対数尤度比は、軟入力軟出力復号
器401の次回の動作が奇数回目か偶数回目かによって
第2のインターリーバまたは第1のデインターリーバに
入力され、その出力が第4のスイッチを介して事前情報
対数尤度比として帰還される。具体的には、軟入力軟出
力復号器401の次回の動作が奇数回目のときには、第
1のデインターリーバ411の出力が事前情報対数尤度
比として帰還され、軟入力軟出力復号器401の次回の
動作が偶数回目のときには、第2のインターリーバ41
0の出力が事前情報対数尤度比として帰還される。第1
のスイッチ404〜第4のスイッチ414の動作は、そ
れぞれ不図示のシーケンサから送信される切り替え用制
御信号にしたがって制御される。
【0081】以下、帰還された情報系列、パリティ系列
を用いて同様の処理を繰り返すことで情報系列を復号す
る。軟入力軟出力復号器401から出力される対数尤度
比は、最後に判定器412によって硬判定され、第2の
デインターリーバ415により元のビット配列に戻され
て復号データとして出力される。
【0082】次に、図3及び図4に示したターボデコー
ダが有する軟入力軟出力復号器について図面を用いて説
明する。図5は図3及び図4に示した軟入力軟出力復号
器の一構成例を示すブロック図である。
【0083】図5において、軟入力軟出力復号器は、ガ
ンマメトリックを生成するガンマメトリック生成回路5
01と、アルファメトリックを生成するアルファメトリ
ック生成回路502と、ベータメトリックを生成するベ
ータメトリック生成回路503と、アルファメトリック
生成回路502、及びベータメトリック生成回路503
の演算結果から対数尤度比を算出する対数尤度演算回路
504とを有する構成である。
【0084】軟入力軟出力復号器に入力される受信デー
タは、レイク合成後の受信データに重み付け係数が乗算
された情報系列であり、図3及び図4に示した情報系
列、第1のパリティ系列及び第2のパリティ系列に相当
する。
【0085】なお、図3及び図4に示したターボデコー
ダでは、第1のパリティ系列及び第2のパリティ系列に
対応して軟入力軟出力復号器を分けて使用していたが、
図5に示した構成では、ガンマメトリック生成回路50
1の内部に第1のパリティ系列と第2のパリティ系列を
記憶するための不図示の記憶装置を備え、その切り替え
をガンマメトリック生成回路501の内部で行ってい
る。また、図3及び図4に示したターボデコーダでは、
事前情報対数尤度比と情報系列の加算を軟入力軟出力復
号器の外で行っていたが、図5に示した構成では、それ
らの演算をガンマメトリック生成回路501の内部で行
っている。さらに、図3及び図4に示したターボデコー
ダでは、軟入力軟出力復号器の出力である対数尤度比か
ら事前情報尤度比と情報系列とを減算し、外部情報尤度
比を出力する処理を軟入力軟出力復号器の外部で行って
いたが、図5に示した構成では、それらの演算をガンマ
メトリック生成回路501の内部で行っている。したが
って、アルファメトリック生成回路502及びベータメ
トリック生成回路503には、事前情報対数尤度比が演
算処理されたガンマメトリックが入力される。このよう
なガンマメトリック生成回路501の構成は、例えば、
特願平11−192467号で開示しているため、ここ
では詳細な説明を省略する。
【0086】次に、アルファメトリック生成回路502
について図6を用いて説明する。
【0087】図6は図5に示したアルファメトリック生
成回路の一構成例を示すブロック図である。
【0088】図6において、アルファメトリック生成回
路502は、ガンマメトリック生成回路501から出力
されたガンマメトリックΓ(0,0)、Γ(1,1)、
Γ(1,0)、Γ(0,1)に基づいて加算、減算、大
小比較等の所定の演算を行うACS(Add-Compare Sele
ct)回路601と、ACS回路601によって生成され
たアルファメトリックを記憶するアルファメトリック用
メモリ602と、アルファメトリックの記憶アドレスを
制御するためのアドレスカウンタであるアップダウンカ
ウンタ603とを有する構成である。
【0089】図6に示したACS回路601は、4つの
ステート(S00,S01,S10,S11)を有する
メトリックに対して完全パラレル演算を行う場合の構成
例を示しているが、例えば、8つのステートを有するア
ルファメトリックの演算を行う場合にも容易に拡張可能
である。
【0090】なお、図6に示した信号点AとA’、Bと
B’、CとC’、DとD’は互いに接続され、アルファ
メトリックの演算結果はステートレジスタ(S00,S
01,S10,S11)に帰還されてその内容が更新さ
れる。また、ACS回路601のステートレジスタ(S
00,S01,S10,S11)から各加算器へは、そ
れぞれ所定のトレリス線図にしたがって配線される。
【0091】ACS回路601は、ステートレジスタか
ら加算器への接続が異なることを除けば4つの同一回路
から構成される。以下では、図6の最も左側に示す回路
(単位ブロック604)を例にしてその動作を説明す
る。
【0092】図6において、単位ブロック604の加算
器ADD11にはステートレジスタ(S00)の出力、
及びガンマメトリックΓ(0,0)がそれぞれ入力され
る。また、加算器ADD12にはステートレジスタ(S
10)の出力、及びガンマメトリックΓ(1,1)がそ
れぞれ入力される。
【0093】加算器ADD11及び加算器ADD12の
出力は、それぞれ比較用加算器(減算器)ADD13に
入力されてその大小が比較される。また、加算器ADD
11及び加算器ADD12の出力はそれぞれセレクタS
EL11に入力される。セレクタSEL11は、比較用
加算器ADD13の比較結果にしたがって加算器ADD
11の出力または加算器ADD12の出力のいずれか一
方を選択して出力する。また、比較用加算器ADD13
からは、加算器ADD11の出力と加算器ADD12の
出力の差の絶対値が出力され、その値がヤコビアンテー
ブルT11へ入力される。ヤコビアンテーブルT11
は、
【0094】
【数23】 の関係になるようにワイヤードロジックで構成される。
【0095】図7にワイヤードロジックで構成したヤコ
ビアンテーブルの構成例を示す。また、その時の入出力
関係を図8に示す。
【0096】図7に示したワイヤードロジック回路は、
4ビットからなる入力データをデコードし、3ビットか
らなる所定のデータ(補正データ)を出力する構成であ
る。なお、図7では入力データ及びインバータ出力から
論理ゲートへの接続を省略しているが、これらは入出力
関係に応じて予め適宜接続される。
【0097】図8に示すように、例えば、入力(a−
b)が“7”のときは補正データとして“3”が出力さ
れ、入力(a−b)が“12”のときは補正データとし
て“1”が出力される。
【0098】セレクタSEL11の出力、及びヤコビア
ンテーブルT11から出力される補正値は加算器ADD
14で加算される。加算器ADD14の演算は、上述し
【0099】
【数24】 の演算に相当する。
【0100】加算器ADD14の演算結果は、アルファ
メトリック用メモリ602に蓄積されると共にステート
レジスタ(S00)に帰還される。
【0101】アップダウンカウンタ603は、処理対象
であるフレームの情報ビット長に相当するカウント幅を
有し、各情報ビット毎にインクリメントされる。また、
処理対象であるフレームの最終ビットが最終アドレスと
なる。アルファメトリック用メモリ602に蓄積された
情報は所定のタイミングで対数尤度演算回路504に送
信される。
【0102】次に、図5に示したベータメトリック生成
回路503について図9を用いて説明する。図9は図5
に示したベータメトリック生成回路の一構成例を示すブ
ロック図である。
【0103】図9に示すように、ベータメトリック生成
回路503は、アルファメトリック、及びガンマメトリ
ックΓ(0、0)、Γ(1,1)、Γ(1,0)、Γ
(0,1)を用いて演算を行うACS回路901を備え
た構成である。
【0104】図6に示したアルファメトリック生成回路
502では、各ステートのメトリックをアルファメトリ
ック用メモリ602に蓄積するのに対し、ベータメトリ
ックでは、対象となる単一時刻のメトリックのみを更新
用としてステートレジスタ(S00,S01,S10,
S11)に蓄積している。これは。アルファメトリック
の更新方向とベータメトリックの更新方向が相反するた
めであり、対象となる時刻の情報ビットに対する尤度を
求める場合、その時刻に相当するアルファメトリックと
ベータメトリックを必要とし、そのためには必ず二つの
内の一つに蓄積用のメモリが必要となる。なお、図6に
示したアルファメトリック生成回路502及び図7に示
したベータメトリック生成回路503では、アルファメ
トリックの演算結果を蓄積してベータメトリックの更新
に同期して尤度演算を行う場合の構成を示しているが、
ベータメトリックの演算結果を蓄積して、アルファメト
リックの更新に同期して尤度演算を行う構成であっても
よい。
【0105】また、図9に示したベータメトリック生成
回路503は、図6に示したアルファメトリック生成回
路502と同様に、4つのステート(S00,S01,
S10,S11)を有するメトリックに対して完全パラ
レル演算を行う場合の構成例を示しているが、例えば、
8つのステートを有するベータメトリックの演算を行う
場合にも容易に拡張可能である。
【0106】図9に示した信号点AとA’、BとB’、
CとC’、DとD’は互いに接続され、演算結果はステ
ートレジスタ(S00,S01,S10,S11)に帰
還されてその内容が更新される。ACS回路901のス
テートレジスタ(S00,S01,S10,S11)か
ら各加算器へは、それぞれ所定のトレリス線図にしたが
って配線される。ACS回路901は、ステートレジス
タからの接続が異なることを除けば4つの同一回路から
構成される。以下では図9の最も左側に示す回路(単位
ブロック902)を例にしてその動作を説明する。
【0107】図9において、単位ブロック902の加算
器ADD21には、ステートレジスタ(S00)の出
力、及びガンマメトリックΓ(0,0)がそれぞれ入力
される。また、加算器ADD22にはステートレジスタ
(S01)の出力、及びガンマメトリックΓ(1,1)
がそれぞれ入力される。
【0108】加算器ADD21及び加算器ADD22の
出力は、それぞれ比較用加算器(減算器)ADD23に
入力されてその大小が比較される。また、加算器ADD
21及び加算器ADD22の出力はそれぞれセレクタS
EL21に入力される。セレクタSEL21は、比較用
加算器ADD23の比較結果にしたがって加算器ADD
21の出力または加算器ADD22の出力のいずれか一
方を選択して出力する。また、比較用加算器ADD23
からは、加算器ADD21の出力と加算器ADD22の
出力の差の絶対値が出力され、その値がヤコビアンテー
ブルT21へ入力される。ヤコビアンテーブルT21
は、
【0109】
【数25】 の関係になるようにワイヤードロジックで構成される。
【0110】なお、ヤコビアンテーブルの構成は、アル
ファメトリック生成回路502と同様に、図7に示した
ワイヤードロジックで構成され、図8に示したような入
出力関係になる。
【0111】セレクタSEL21の出力、及びヤコビア
ンテーブルT21から出力される補正値は加算器ADD
24で加算される。加算器ADD24の演算は、上述し
【0112】
【数26】 の演算に相当する。
【0113】加算器ADD24の演算結果はステートレ
ジスタ(S00)に帰還される。また、図5に示した対
数尤度演算回路には、加算器ADD21の出力、及び加
算器ADD22の出力がそれぞれ送信される。
【0114】次に、図5に示した対数尤度演算回路につ
いて図10を用いて説明する。
【0115】図10は図5に示した対数尤度演算回路の
一構成例を示すブロック図である。
【0116】図10に示すように、対数尤度演算回路
は、アルファメトリック生成回路の演算結果、及びベー
タメトリック生成回路の演算結果から対数尤度を演算す
る尤度演算回路1001を備えた構成である。
【0117】尤度演算回路1001には、ベータメトリ
ック生成回路503から出力されるガンマメトリックと
ベータメトリックの加算結果と、その演算結果に対応す
るアルファメトリックがアルファメトリック用メモリ6
02から読み出されて入力される。通常、アルファメト
リックは受信したフレームの情報ビット並びの順に更新
され、ベータメトリックは最終ビットから更新される。
したがって、ベータメトリック生成回路の演算処理に合
わせて尤度計算を実施する場合、アルファメトリック用
メモリからは最終アドレスから順次データが読み出され
る。
【0118】なお、本発明では、スライディングウィン
ドウタイプの構成でもアルファメトリックをその都度入
れ替えれば適用可能であるが、ここでは説明を容易にす
るためワンショットタイプの構成を用いるものとする。
図10に示した尤度演算回路802の処理は一方向に実
行されるため、パイプライン化が可能であり、例えば、
フィリップフロップ(F/F)が適宜挿入される。その
ため、1クロック当たり1情報ビットの処理が実行され
る。
【0119】アルファメトリック用メモリ602から読
み出されたアルファメトリック(α00,α01,α1
0,α11)と、ベータメトリック生成回路から出力さ
れたガンマメトリックとベータメトリックの加算結果
(β00+Γ(0,0),β00+Γ(1,1),β0
1+Γ(1,1),β01+Γ(0,0),β10+Γ
(1,0),β10+Γ(0,1),β11+Γ(0,
1),β11+Γ(1,0))は、それぞれトレリス線
図にしたがって尤度演算回路802で処理される。
【0120】図10において、まず、情報ビットが
“0”に対応するトレリスについて検討する。
【0121】情報ビットが“0”に対応するトレリスに
は、α00とβ00+Γ(0,0)の和である加算器A
DD31の出力と、α10とβ01+Γ(0,0)の和
である加算器ADD32の出力とがある。
【0122】加算器ADD31及び加算器ADD32の
出力は、それぞれ比較用加算器(減算器)ADD33に
入力されてその大小が比較される。また、加算器ADD
31及び加算器ADD32の出力はそれぞれセレクタS
EL31に入力される。セレクタSEL31は、比較用
加算器ADD33の比較結果にしたがって加算器ADD
31の出力または加算器ADD32の出力のいずれか一
方を選択して出力する。また、比較用加算器ADD33
からは、加算器ADD31の出力と加算器ADD32の
出力の差の絶対値が出力され、その値がヤコビアンテー
ブルT31へ入力される。ヤコビアンテーブルT31
は、
【0123】
【数27】 であり、補正項fc(|δ1−δ2|)は、
【0124】
【数28】 の関係になるようにワイヤードロジックで構成される。
【0125】なお、ヤコビアンテーブルの構成は、アル
ファメトリック生成回路502と同様に、図7に示した
ワイヤードロジックで構成され、図8に示したような入
出力関係になる。
【0126】セレクタSEL31の出力、及びヤコビア
ンテーブルT31から出力される補正値は加算器ADD
34で加算される。加算器ADD34の演算は、上記L
log1の演算に相当する。
【0127】同様に、情報ビットが“0”に対応するト
レリスは、α01とβ11+Γ(0,1)の和である加
算器ADD35の出力と、α11とβ10+Γ(0,
1)の和である加算器ADD36の出力とがある。
【0128】加算器ADD35及び加算器ADD36の
出力は、それぞれ比較用加算器(減算器)ADD37に
入力されてその大小が比較される。また、加算器ADD
35及び加算器ADD36の出力はそれぞれセレクタS
EL32に入力される。セレクタSEL32は、比較用
加算器ADD37の比較結果にしたがって加算器ADD
35の出力または加算器ADD36の出力のいずれか一
方を選択して出力する。また、比較用加算器ADD37
からは、加算器ADD35の出力と加算器ADD36の
出力の差の絶対値が出力され、その値がヤコビアンテー
ブルT32へ入力される。ヤコビアンテーブルT32
は、
【0129】
【数29】 であり、補正項fc(|δ3−δ4|)は、
【0130】
【数30】 の関係になるようにワイヤードロジックで構成される。
【0131】なお、ヤコビアンテーブルの構成は、アル
ファメトリック生成回路502と同様に、図7に示した
ワイヤードロジックで構成され、図8に示したような入
出力関係になる。
【0132】セレクタSEL32の出力、及びヤコビア
ンテーブルT32から出力される補正値は加算器ADD
38で加算される。加算器ADD38の演算は、上記L
log2の演算に相当する。
【0133】さらに、上記情報ビットが“0”に対応す
るトレリスを統合すると、加算器ADD34の出力と加
算器ADD38の出力が、比較用加算器(減算器)AD
D39に入力されて大小比較が行われる。また、加算器
ADD34及び加算器ADD38の出力はそれぞれセレ
クタSEL33に入力される。セレクタSEL33は、
比較用加算器ADD39の比較結果にしたがって加算器
ADD34の出力または加算器ADD38の出力のいず
れか一方を選択して出力する。また、比較用加算器AD
D39からは、加算器ADD34の出力と加算器ADD
38の出力の差の絶対値が出力され、その値がヤコビア
ンテーブルT33へ入力される。ヤコビアンテーブルT
33は、
【0134】
【数31】 であり、補正項fc(|δ1−δ2|)は、
【0135】
【数32】 の関係になるようにワイヤードロジックで構成される。
【0136】なお、ヤコビアンテーブルの構成は、アル
ファメトリック生成回路502と同様に、図7に示した
ワイヤードロジックで構成され、図8に示したような入
出力関係になる。
【0137】セレクタSEL33の出力、及びヤコビア
ンテーブルT33から出力される補正値は加算器ADD
40で加算される。加算器ADD40の演算は、上記L
logPの演算に相当する。
【0138】なお、上記式では、セレクタSEL33に
よって選択される項がδ1≧δ2の場合を想定している。
すなわち、(30)式はLlog1≧Llog2の場合に相当す
る。したがって、選択条件が逆になった場合はAの指数
項の入れ替えが必要である。
【0139】次に、情報ビットが“1”に対応するトレ
リスについて検討する。
【0140】情報ビットが“1”に対応するトレリスに
は、α10とβ01+Γ(1,1)の和である加算器A
DD41の出力と、α00とβ01+Γ(1,1)の和
である加算器ADD42の出力がある。
【0141】加算器ADD41及び加算器ADD42の
出力は、それぞれ比較用加算器(減算器)ADD43に
入力されてその大小が比較される。また、加算器ADD
41及び加算器ADD42の出力はそれぞれセレクタS
EL41に入力される。セレクタSEL41は、比較用
加算器ADD43の比較結果にしたがって加算器ADD
41の出力または加算器ADD42の出力のいずれか一
方を選択して出力する。また、比較用加算器ADD43
からは、加算器ADD41の出力と加算器ADD42の
出力の差の絶対値が出力され、その値がヤコビアンテー
ブルT41へ入力される。ヤコビアンテーブルT41
は、
【0142】
【数33】 であり、補正項fc(|δ1−δ2|)は、
【0143】
【数34】 の関係になるようにワイヤードロジックで構成される。
【0144】なお、ヤコビアンテーブルの構成は、アル
ファメトリック生成回路502と同様に、図7に示した
ワイヤードロジックで構成され、図8に示したような入
出力関係になる。
【0145】セレクタSEL41の出力、及びテーブル
T41から出力される補正値は加算器ADD44で加算
される。加算器ADD44の演算は、上記Llog1の演算
に相当する。
【0146】同様に、情報ビットが“1”に対応するト
レリスは、α01とβ10+Γ(1,0)の和である加
算器ADD45の出力とα11とβ11+Γ(1,0)
の和である加算器ADD46の出力がある。
【0147】加算器ADD45及び加算器ADD46の
出力は、それぞれ比較用加算器(減算器)ADD47に
入力されてその大小が比較される。また、加算器ADD
45及び加算器ADD46の出力はそれぞれセレクタS
EL42に入力される。セレクタSEL32は、比較用
加算器ADD47の比較結果にしたがって加算器ADD
45の出力または加算器ADD46の出力のいずれか一
方を選択して出力する。また、比較用加算器ADD47
からは、加算器ADD45の出力と加算器ADD46の
出力の差の絶対値が出力され、その値がヤコビアンテー
ブルT42へ入力される。ヤコビアンテーブルT42
は、
【0148】
【数35】 であり、補正項fc(|δ3−δ4|)は、
【0149】
【数36】 の関係になるようにワイヤードロジックで構成される。
【0150】なお、ヤコビアンテーブルの構成は、アル
ファメトリック生成回路502と同様に、図7に示した
ワイヤードロジックで構成され、図8に示したような入
出力関係になる。
【0151】セレクタSEL42の出力、及びヤコビア
ンテーブルT42から出力される補正値は加算器ADD
48で加算される。加算器ADD48の演算は、上記L
log2の演算に相当する。
【0152】さらに、上記情報ビットが“1”に対応す
るトレリスを統合すると、加算器ADD44の出力と加
算器ADD48の出力は、比較用加算器(減算器)AD
D49に入力されて大小比較が行われる。また、加算器
ADD44及び加算器ADD48の出力はそれぞれセレ
クタSEL43に入力される。セレクタSEL43は、
比較用加算器ADD49の比較結果にしたがって加算器
ADD44の出力または加算器ADD48の出力のいず
れか一方を選択して出力する。また、比較用加算器AD
D49からは、加算器ADD44の出力と加算器ADD
48の出力の差の絶対値が出力され、その値がヤコビア
ンテーブルT43へ入力される。ヤコビアンテーブルT
43は、
【0153】
【数37】 であり、補正項fc(|δ1−δ2|)は、
【0154】
【数38】 の関係になるようにワイヤードロジックで構成される。
【0155】なお、ヤコビアンテーブルの構成は、アル
ファメトリック生成回路502と同様に、図7に示した
ワイヤードロジックで構成され、図8に示したような入
出力関係になる。
【0156】セレクタSEL43の出力、及びヤコビア
ンテーブルT43から出力される補正値は加算器ADD
50で加算される。加算器ADD50の演算は、上記L
logMの演算に相当する。
【0157】なお、上記式では、セレクタSEL33に
よって選択される項がδ1≧δ2の場合を想定している。
すなわち、(30)式ではLlog1≧Llog2の場合に相当
する。したがって選択条件が逆になった場合はAの指数
項の入れ替えが必要である。
【0158】減算器ADD51は、加算器ADD40の
出力である情報ビット“0”に対応する演算結果LlogP
から加算器ADD50の出力である情報ビット“1”に
対応する演算結果LlogMを減算し、軟入力軟出力復号器
の出力である対数尤度比LLRを算出する。
【0159】すなわち、対数尤度比LLRは、 LLR=LlogP−LlogM…(37) となる。なお、対数尤度比LLRは、図5に示したガン
マメトリック生成回路502にも帰還される。上述した
ように、図5に示した軟入力軟出力復号器では、ガンマ
メトリック生成回路502の内部で、対数尤度比LLR
から事前情報尤度比と情報系列が減算されて外部情報尤
度比が算出され、次回の事前情報尤度比として使用され
る。
【0160】したがって、アルファメトリック生成回
路、ベータメトリック生成回路、及び対数尤度演算回路
に、それぞれに図7に示すようなヤコビアンテーブルを
構成する論理回路を有することで、BCJRアルゴリズ
ムと等価な演算を対数領域で行うことができる。
【0161】なお、特性劣化に問題なければ、回路規模
を削減するために、アルファメトリック生成回路50
2、ベータメトリック生成回路503、または対数尤度
演算回路504のいずれかを、ヤコビアンテーブルを省
略して(補正を行わない)構成することも可能である。
【0162】次に、直列連接型のターボ符号器と、その
ターボ符号を復号するターボデコーダについて説明す
る。
【0163】図11は直列連接型のターボ符号器の一構
成例を示すブロック図であり、図12は図11に示した
ターボ符号器で符号化されたデータを復号するターボデ
コーダの一構成例を示すブロック図である。
【0164】図11において、直列連接型のターボ符号
器は、符号化対象である情報系列が入力されるコンポー
ネント符号器等から成る外符号器1101と、外符号器
1101から出力される情報系列及びパリティ系列のパ
ンクチャ処理を行うパンクチャリング回路1102と、
情報系列及びパリティ系列のビット配列をそれぞれ所定
の規則で並べ替えるインタリーバ1103と、インター
リーバ1103から出力される情報系列が入力されるコ
ンポーネント符号器等から成る内符号器1104とを有
する構成である。
【0165】図11に示した内符号器1104と外符号
器1101は同じ構造であり、内符号器1104にはパ
ンクチャリング回路1102及びインターリーバ110
3を介して外符号器1101から出力される情報系列と
パリティ系列がそれぞれ入力される。
【0166】なお、直列連接型のターボ符号器も、並列
連接型のターボ符号器と同様に、通常、複数のコンポー
ネント符号器が用いられるが、図11では2つの場合を
例示している。パンクチャリング回路1102及びイン
ターリーバ1103は、ターボ符号化を行う際に重要な
役割を果たすが、本発明と直接関係がないため、ここで
は説明を省略する。なお、ここでは、パンクチャリング
回路1104で外符号器1101から出力されたパリテ
ィ系列のビットを交互に間引くため(11−10−11
−10−:情報系列のビットとパリティ系列の有意性を
示し、“1”はそのまま出力し、“0”は間引くデータ
を示す。すなわち、2番目と4番目のパリティビットが
間引かれる)、外符号器による情報送信レートは1単位
時間当たり2/3となるが、内符号器による情報送信レ
ートが1/2であるため、結局情報送信レートは1単位
時間当たり1/3になる。
【0167】図12において、直列連接型のターボ符号
器に対応するターボデコーダは、図11に示した内符号
器1104に対応した復号器である第1の軟入力軟出力
復号器1201と、図11に示した外符号器1101に
対応した復号器である第2の軟入力軟出力復号器120
6と、第1の軟入力軟出力復号器1201から出力され
る情報系列のビット配列を元に戻す第1のデインターリ
ーバ1202と、受信データである内符号情報系列のビ
ット配列をそれぞれ元に戻す第2のデインターリーバ1
204と、パンクチャ処理されたビットを零補間し、外
符号器1101に対応した復号器(第2の軟入力軟出力
復号器1206)用のアプリオリである外符号情報系列
アプリオリ及び外符号パリティ系列アプリオリを出力す
る第1のパンクチャ補間器1203と、パンクチャ処理
されたビットを零補間し、外符号器1101に対応した
復号器(第2の軟入力軟出力復号器1206)用の外符
号情報系列と外符号パリティ系列に分割する第2のパン
クチャ補間器1205とを有する構成である。
【0168】図12に示した内符号情報系列及び内符号
パリティ系列は、図11に示したターボ符号器から出力
された送信データに加えて、伝送媒体を通ることで発生
する誤りを含む軟判定受信データである。また、これら
は図1に示した乗算器によって重み付け係数が乗算され
たデータ系列でもある。
【0169】第1の軟入力軟出力復号器1201には、
内符号情報系列、内符号パリティ系列、及び内符号情報
系列アプリオリが入力される。ここで、内符号情報系列
アプリオリの初期値は零に設定され、優位性をもたない
ようにしておく。
【0170】第1の軟入力軟出力復号器1201の出力
は、内符号情報系列の各ビットにたいする対数尤度比か
ら、情報系列及び内符号情報系列アプリオリを除いた外
部情報対数尤度比である。
【0171】第1の軟入力軟出力復号器1201から出
力された外部情報対数尤度比は、第1のデインターリー
バ1202によって元のビット配列に戻され、第1のパ
ンクチャ補間器1203により零補間されて、外符号情
報系列アプリオリと外符号パリティ系列アプリオリに分
割される。第1のパンクチャ補間器1203から出力さ
れた外符号情報系列アプリオリ及び外符号パリティ系列
アプリオリは、それぞれ第2の軟入力軟出力復号器12
06に入力される。
【0172】内符号情報系列は、第2のデインターリー
バ1204によって元のビット配列に戻され、第2のパ
ンクチャ補間器1205によって零補間されて外符号情
報系列と外符号パリティ系列に分割される。第2のパン
クチャ補間器1205から出力された外符号情報系列及
び外符号パリティ系列はそれぞれ第2の軟入力軟出力復
号器1206に入力される。外符号情報系列アプリオリ
及び外符号パリティ系列アプリオリは、それぞれ外符号
情報系列と外符号パリティ系列のアプリオリとして使用
される。
【0173】第2の軟入力軟出力復号器1206の出力
は、外符号情報系列の各ビットに対する対数尤度比から
外符号情報系列と外符号情報系列アプリオリを除いた外
符号外部情報対数尤度比、及び外符号パリティ系列の各
ビットに対する対数尤度比から外符号パリティ系列と外
符号パリティ系列アプリオリを除いた外符号外部パリテ
ィ対数尤度比である。
【0174】これらの外符号外部対数尤度比は図11に
示した外符号器の出力に対応し、図11と同様構成のパ
ンクチャリング回路1207及びインターリーバ120
8を介することにより、内符号情報系列にたいするアプ
リオリ(内符号情報系列アプリオリ)が出力される。
【0175】このようにして得られた内符号情報系列ア
プリオリは、第1の軟入力軟出力復号器1201へ帰還
され、内符号情報系列の各ビットに対するアプリオリと
して用いられる。以下同様の処理を繰り返し、最終対数
尤度比が硬判定され、復号データを得ることができる。
【0176】直列連接型で使用される軟入力軟出力復号
器は、基本的に並列連接型で使用する軟入力軟出力復号
器と同様の構成である。したがって、ヤコビアンテーブ
ルも同じ構成である。但し、図12に示す第2の軟入力
軟出力復号器1206については並列連接型のターボデ
コーダと異なる点があるため、以下に説明する。
【0177】第1の軟入力軟出力復号器1201には、
情報系列に対応するアプリオリが与えられる。一方、第
2の軟入力軟出力復号器1206には、情報系列だけで
なくパリティ系列についてもアプリオリが与えらる。し
たがって、ガンマメトリック生成時に、情報系列だけで
なくパリティ系列もアプリオリ情報を考慮する構成にす
る必要がある。また、対数尤度演算回路には、パリティ
系列の対数尤度比を出力するための回路が追加となる。
この場合、情報系列用とパリティ系列用の二つの回路が
必要になるが、リソースシェアリングによって一つの対
数尤度演算回路に若干の回路を追加するだけで二つの対
数尤度の演算を実現できる。すなわち、情報ビットに対
する尤度計算とパリティビットに対する尤度計算におい
て、ヤコビアンテーブルを含むACS回路のうち、第一
段目を共通化し、その後の第二段目及び最終段の減算回
路をそれぞれ独立に有する構成にすればよい。
【0178】以上説明したように、本発明のターボデコ
ーダによれば、Max−LogMapやSOVAのよう
に特性が劣化するアルゴリズムを用いることなく、BC
JRアルゴリズムと等価な演算を若干の回路追加によっ
て実現することができる。
【0179】したがって、高い符号化利得が達成できる
CDMA技術を用いた移動体通信システムにおいて、必
要最小限の送信電力を維持しつつ、システム容量を増加
させて加入者数の増加と受信品質を向上させることがで
きる。
【0180】また、送信電力制御用の重み付け係数を乗
算したレイク合成後の受信データをハードウェア構成の
ターボデコーダへ送るインターフェースとしているの
で、ヤコビアンロガリズムによるアルゴリズムを実現す
る際に必要なノイズ分散や信号電力をインターフェース
として備えることなく、またそのためのメモリをターボ
デコーダ内に持つ必要がない。さらに、ノイズ分散や信
号電力をパラメータとする規模の大きいヤコビアンテー
ブル用メモリを持つことなく、必要最小限のハードウェ
ア増加で、動作速度への影響の少ないBCJRアルゴリ
ズムと等価な演算を実現できる。また、並列連接型のタ
ーボデコーダ、あるいは直列連接型のターボデコーダで
あってもインターフェースを変更することなく適用でき
る。
【0181】また、重み付け処理をスロット単位として
いるので、SIR測定に基づいた送信電力制御の更新周
期と同じ間隔で処理可能であり、DSPソフトウェアの
負荷への影響が最小限で、フェージングピッチに追随し
たヤコビアンロガリズムによるアルゴリズムを実現でき
る。
【0182】
【発明の効果】本発明は以上説明したように構成されて
いるので、以下に記載する効果を奏する。
【0183】ターボデコーダに入力される受信データ
に、信号対干渉比の測定結果に基づいた重み付け後の情
報が含まれるため、アルファメトリックの更新処理、ベ
ータメトリックの更新処理、及び対数尤度演算処理結果
を補正するためのヤコビアンテーブルを、ノイズ分散σ
2や信号成分ES等のデータを含むことなく作成すること
ができる。
【0184】したがって、必要最小限のハードウェアの
増加で、動作速度への影響も少なく、BCJRアルゴリ
ズムと等価な演算を実現できるため、CDMA技術を用
いた移動体通信システムにおいて、通信相手の送信電力
を必要最小限に制御しつつ、システム容量を増加させて
加入者数を増加させることが可能になると共に受信品質
を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】CDMA技術を利用した受信機の一構成例を示
すブロック図である。
【図2】並列連接型のターボ符号器の一構成例を示すブ
ロック図である。
【図3】図2に示したターボ符号器で符号化されたデー
タを復号するターボデコーダの一構成例を示すブロック
図である。
【図4】図3に示したターボデコーダをリソースシェア
リングによって1つの軟入力軟出力復号器で実現した一
構成例を示すブロック図である。
【図5】図3及び図4に示した軟入力軟出力復号器の一
構成例を示すブロック図である。
【図6】図5に示したアルファメトリック生成回路の一
構成例を示すブロック図である。
【図7】論理回路で構成したヤコビアンテーブルの一構
成例を示す回路図である。
【図8】図7に示した回路の入出力関係を示すグラフで
ある。
【図9】図5に示したベータメトリック生成回路の一構
成例を示すブロック図である。
【図10】図5に示した対数尤度演算回路の一構成例を
示すブロック図である。
【図11】直列連接型のターボ符号器の一構成例を示す
ブロック図である。
【図12】図11に示したターボ符号器で符号化された
データを復号するターボデコーダの一構成例を示すブロ
ック図である。
【符号の説明】
101 送信電力制御部 102 逆拡散処理部 103 複素乗算器 104 同相加算器 105 乗算器 106 重み付け処理部 107 減算器 108 コンパレータ 109 TPC命令発生部 110 ターボデコーダ 201 第1のコンポーネント符号器 202 第2のコンポーネント符号器 203、1103、1208 インターリーバ 204 スイッチ 301、406 第1の加算器 302、1201 第1の軟入力軟出力復号器 303、402 分離器 304、407 第1の遅延器 305、408 第2の遅延器 306、409 第2の加算器 307、403 第1のインターリーバ 308、410 第2のインターリーバ 309 第3の加算器 310、1206 第2の軟入力軟出力復号器 311 第3の遅延器 312 第4の遅延器 313 第4の加算器 314、411、1202 第1のデインターリーバ 315 第5の遅延器 316、412 判定器 317、415、1204 第2のデインターリーバ 401 軟入力軟出力復号器 404 第1のスイッチ 405 第2のスイッチ 501 ガンマメトリック生成回路 502 アルファメトリック生成回路 503 ベータメトリック生成回路 504 対数尤度演算回路 601、901 ACS回路 602 アルファメトリック用メモリ 603 アップダウンカウンタ 604、902 単位ブロック 1001 尤度演算回路 1101 外符号器 1102、1207 パンクチャリング回路 1104 内符号器 1203 第1のパンクチャ補間器 1205 第2のパンクチャ補間器

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 信号対干渉比の測定結果に基づいて閉ル
    ープ送信電力制御を行うCDMAシステムにおいて、タ
    ーボ符号化された受信データを復号するターボ復号方法
    であって、 該送信電力制御用に使用される前記信号対干渉比、及び
    該信号対干渉比の測定過程で得られるデータに基づいて
    逆拡散後の受信データに重み付け処理を行い、 該重み付け処理後の受信データに対して、アルファメト
    リックの更新処理、ベータメトリックの更新処理、及び
    尤度演算処理におけるACS演算或は比較選択演算を行
    うと共に、該ACS演算或は比較選択演算の演算過程で
    生じる差分の値に対応して予め定められた値により前記
    ACS演算の結果を補正するターボ復号方法。
  2. 【請求項2】 信号対干渉比の測定結果に基づいて閉ル
    ープ送信電力制御を行うCDMAシステムにおいて、タ
    ーボ符号化された受信データを復号するターボ復号方法
    であって、 該送信電力制御用に使用される前記信号対干渉比、及び
    該信号対干渉比の測定過程で得られるデータに基づいて
    逆拡散後の受信データに重み付け処理を行い、 該重み付け処理後の受信データに対して、アルファメト
    リックの更新処理、ベータメトリックの更新処理、及び
    尤度演算処理におけるACS演算或は比較選択演算を行
    うと共に、前記アルファメトリックの更新処理、前記ベ
    ータメトリックの更新処理、及び前記尤度演算処理のう
    ち、少なくとも一つの処理における前記ACS演算の結
    果を、該ACS演算或は比較選択演算の演算過程で生じ
    る差分の値に対応して予め定められた値により補正する
    ターボ復号方法。
  3. 【請求項3】 前記重み付け処理をスロット周期毎に行
    う請求項1または2記載のターボ復号方法。
  4. 【請求項4】 前記重み付け処理は、 スロット当たりの信号電力の平方根をスロット当たりの
    干渉電力で除算した値に比例する値を、前記逆拡散後の
    受信データに乗算する請求項1または2記載のターボ復
    号方法。
  5. 【請求項5】 前記ACS演算或は比較選択演算のう
    ち、該比較演算を減算回路で行い、 該減算回路の出力結果あるいは該出力結果の絶対値を入
    力とし、該入力に対応して予め定められた値を出力する
    ロジック回路により、前記ACS演算の結果を補正する
    請求項1または2記載のターボ復号方法。
  6. 【請求項6】 前記重み付け処理をデジタル信号処理プ
    ロセッサによるファームウェアで行い、 前記ACS演算或は比較選択演算、及び該ACS演算或
    は比較選択演算の演算過程で生じる差分の値に対応して
    予め定められた値により前記ACS演算の結果を補正す
    る処理を論理ゲートを含むハードウェアで行う請求項1
    または2記載のターボ復号方法。
  7. 【請求項7】 信号対干渉比の測定結果に基づいて閉ル
    ープ送信電力制御を行うCDMAシステムにおいて、タ
    ーボ符号化された受信データを復号する受信機であっ
    て、 該送信電力制御用に使用される前記信号対干渉比、及び
    該信号対干渉比の測定過程で得られるデータに基づいて
    逆拡散後の受信データに重み付け処理を行う送信電力制
    御部と、 該重み付け処理後の受信データに対して、アルファメト
    リックの更新処理、ベータメトリックの更新処理、及び
    尤度演算処理におけるACS演算或は比較選択演算を行
    うと共に、該ACS演算或は比較選択演算の演算過程で
    生じる差分の値に対応して予め定められた値により前記
    ACS演算の結果を補正するターボデコーダと、を有す
    る受信機。
  8. 【請求項8】 信号対干渉比の測定結果に基づいて閉ル
    ープ送信電力制御を行うCDMAシステムにおいて、タ
    ーボ符号化された受信データを復号する受信機であっ
    て、 該送信電力制御用に使用される前記信号対干渉比、及び
    該信号対干渉比の測定過程で得られるデータに基づいて
    逆拡散後の受信データに重み付け処理を行う送信電力制
    御部と、 該重み付け処理後の受信データに対して、アルファメト
    リックの更新処理、ベータメトリックの更新処理、及び
    尤度演算処理におけるACS演算或は比較選択演算を行
    うと共に、前記アルファメトリックの更新処理、前記ベ
    ータメトリックの更新処理、及び前記尤度演算処理のう
    ち、少なくとも一つの処理における前記ACS演算の結
    果を、該ACS演算或は比較選択演算の演算過程で生じ
    る差分の値に対応して予め定められた値により補正する
    ターボデコーダと、を有する受信機。
  9. 【請求項9】 前記送信電力制御部は、 前記重み付け処理をスロット周期毎に行う請求項7また
    は8記載の受信機。
  10. 【請求項10】 前記送信電力制御部は、 スロット当たりの信号電力の平方根をスロット当たりの
    干渉電力で除算した値に比例する値を、前記逆拡散後の
    受信データに乗算する請求項7または8記載の受信機。
  11. 【請求項11】 前記ターボデコーダは、 前記ACS演算或は比較選択演算のうち、該比較演算用
    の回路として用いられる減算回路と、 該減算回路の出力結果あるいは該出力結果の絶対値を入
    力とし、該入力に対応して予め定められた値を出力す
    る、前記ACS演算の結果を補正するために用いられる
    ロジック回路と、を有する請求項7または8記載の受信
    機。
  12. 【請求項12】 前記送信電力制御部は、 前記重み付け処理をデジタル信号処理プロセッサによる
    ファームウェアで行い、 前記ターボデコーダは、 前記ACS演算或は比較選択演算、及び該ACS演算或
    は比較選択演算の演算過程で生じる差分の値に対応して
    予め定められた値により前記ACS演算の結果を補正す
    る処理を論理ゲートを含むハードウェアで行う請求項7
    または8記載の受信機。
  13. 【請求項13】 前記ターボ符号化を行うターボ符号器
    は、 コンポーネント符号器が並列に接続された並列連接型符
    号器である請求項7乃至12のいずれか1項記載の受信
    機。
  14. 【請求項14】 前記ターボ符号化を行うターボ符号器
    は、 コンポーネント符号器が直列に接続された直列連接型符
    号器である請求項7乃至12のいずれか1項記載の受信
    機。
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