JP2002016220A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JP2002016220A
JP2002016220A JP2000198470A JP2000198470A JP2002016220A JP 2002016220 A JP2002016220 A JP 2002016220A JP 2000198470 A JP2000198470 A JP 2000198470A JP 2000198470 A JP2000198470 A JP 2000198470A JP 2002016220 A JP2002016220 A JP 2002016220A
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Tadashi Iijima
匡 飯島
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Abstract

(57)【要約】 【課題】微細なMIMキャパシタのキャパシタ絶縁の容
量特性を安定化させること。 【解決手段】Al−Cu膜3(下部電極)とAl−Cu
膜7(上部電極)との間に電位差を与え、シリコン窒化
膜(キャパシタ絶縁膜)5に電荷を注入することによ
り、シリコン窒化膜(キャパシタ絶縁膜)5中の不純物
準位や欠陥準位等の欠陥を上記電荷により埋める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、キャパシタ絶縁、
層間絶縁膜等の絶縁膜の容量特性を改善する工程を有す
る半導体装置の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体素子に用いられる、ゲート酸化膜
以外の絶縁膜に関しては、従来、電気的特性としては、
その絶縁性が最も重要な特性であり、その他の電気的特
性に関しては特に問題とならないため、関心が払われて
いなかった。
【0003】しかしながら、配線が微細化され、信号が
高速化されると、絶縁膜の持つ高周波に対する特性に関
しても注意する必要が生じてきた。例えば、層間絶縁膜
の高周波に対する容量特性に関しては、微細化された配
線の容量が素子全体を律速するようになり、さらに容量
特性が単にkで表される誘電率だけではなく、素子が高
速化がされたために、周波数特性や膜中のチャージによ
る影響等も考慮することも必要となる。
【0004】以下、埋め込み型のCu配線(Cuダマシ
ン配線)に用いられている層間絶縁膜の一つであるシリ
コン窒化膜について説明する。シリコン窒化膜はCu配
線上に形成される。そのため、この種のシリコン窒化膜
は、成膜低温を低くできるプラズマエンハストCVD
(PECVD)法を用いて形成される。PECVD法で
形成されたシリコン窒化膜はHやOの含有量が多く、ま
たSi3 4 の化学量論比にはなっていない。
【0005】これに対して、Cu配線下のゲート側壁絶
縁膜(スペーサ)やバリア膜として用いられるシリコン
窒化膜は、通常、LPCVD法を用いて形成される。L
PCVD法では純水に成膜ガスの熱分解により成膜する
ため、PECVD法よりもSi3 4 の化学量論比に近
いシリコン窒化膜が得られる。しかしながら、成膜ガス
中にClが含まれているために、HやClを含んだシリ
コン窒化膜が形成されてしまう。
【0006】以上述べたように、CVD法(PECVD
法、LPCVD法)を用いて形成したシリコン窒化膜
は、不純物の含有量が多く、また化学量論比からずれて
いるため膜中の欠陥も多く、例えば不純物準位や欠陥準
位が必ず存在する。これは電気的にも明らかで、Cu/
SiN/SiのMOS構造の試料を用意し、C−V(容
量−電圧)測定を行うと、必ず、図6に示すように、ト
ラップの準位が埋まることによるフラットバンド電圧
(Vfb)のシフトが観察される。このシフトは、MO
S構造に電圧を印加すると、MOS構造のシリコン窒化
膜中に電流が注入され、同シリコン窒化膜中の不純物準
位や欠陥準位に電荷がトラップされことで生じる現象で
ある。
【0007】このような状態では、注入チャージにより
容量が変化するため、容量特性は不安定なものとなる。
このような不安定な容量特性は、素子の動作速度を不安
定にする、揺らぎあるいはばらつきの原因となる。ま
た、最上層に設けるMIM(Metal/Insulator/Meta
l)キャパシタにシリコン窒化膜を採用する場合、素子
特性の観点から容量の安定性が非常に重要となるため、
上記の如きの不安定な容量特性を持つシリコン窒化膜を
用いることはできない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述の如く、配線が微
細化され、信号が高速化された半導体装置においては、
これまで大きな関心が払われなかった層間絶縁膜等の絶
縁膜中に存在する不純物準位等による、絶縁膜の容量特
性の不安定性が大きな影響を持つようになるという問題
があった。
【0009】本発明は、上記事情を考慮してなされたも
ので、その目的とするところは、層間絶縁膜等に使用さ
れる絶縁膜の容量特性の安定化を図れる半導体装置の製
造方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば下
記の通りである。すなわち、上記目的を達成するため
に、本発明に係る半導体装置の製造方法は、半導体基板
と、この半導体基板上に設けられ、第1および第2の導
電性領域により絶縁性領域が挟まれてなる導電性・絶縁
性領域とを含む半導体構造を備えた半導体装置の製造方
法において、前記第1の導電性領域と第2の導電性領域
との間に電位差を与え、前記絶縁性領域に電荷を注入す
るというものである。
【0011】このような構成であれば、不純物準位や欠
陥準位等の欠陥にあらかじめ電荷をトラップさせること
で、装置を実際に使用するときに流れる電荷(電流の電
子)が上記欠陥にトラップされることを未然に防止で
き、その結果として絶縁膜の容量特性の安定化を図れる
ようになる。
【0012】本発明の上記記ならびにその他の目的と新
規な特徴は、本明細書の記載および添付図面によって明
らかになるであろう。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施の形態(以下、実施形態という)を説明する。
【0014】(第1の実施形態)図1は、本発明の第1
の実施形態に係るMIMキャパシタの製造方法を示す工
程断面図である。
【0015】まず、図1(a)に示すように、シリコン
基板1上に層間絶縁膜2、Ti/TiN膜3、Al−C
u膜4を順次形成する。Al−Cu膜4中のCuの含有
量は0.5wt%である。
【0016】次に図1(b)に示すように、Ti/Ti
N膜3、Al−Cu膜4をパターニングした後、PEC
VD法を用いて厚さ30nmのシリコン窒化膜5を全面
に堆積する。なお、全ての実施形態において、シリコン
窒化膜は、Si3 4 を主成分とするSi−N結合を有
するものを意味する。
【0017】シリコン窒化膜5の成膜方法の具体例は例
えば以下の通りである。平行平板型のPECVD装置を
用い、電極に13.56MHzの高周波を290W印加
し、圧力を4.4Torrに設定し、シリコン基板1を
加熱するサセプタの温度を400℃に設定し、ガスはS
iN4 /HN3 /N2 =50/25/2800sccm
の条件で流し、基板・電極間の距離を10.16mmに
設定する。
【0018】次に図1(c)に示すように、シリコン窒
化膜5上にTi/TiN膜6、Al−Cu膜7をスパッ
タリング法により順次堆積する。Ti/TiN膜6のT
i膜の膜厚は20nm、TiN膜の膜厚は70nmであ
る。Al−Cu膜7の膜厚は800nmである。
【0019】次に図1(d)に示すように、Al−Cu
膜7上にフォトレジストパターン8を形成し、これをマ
スクにしてAl−Cu膜7およびTi/TiN膜6をR
IE法によりパターニングし、Al配線6,7を形成す
る。その後、フォトレジストパターン8をアッシングに
より剥離し、残渣をウエット処理により除去する。
【0020】次に図1(e)に示すように、層間絶縁膜
9を全面に堆積した後、層間絶縁膜9に接続孔10を開
口する。この後、配線上下の引出し電極(パッド)に針
を当ててシリコン窒化膜に電圧を印加する。この電圧の
大きさは、シリコン窒化膜に使用電圧を印加した時にシ
リコン窒化膜中に発生する電界E1よりも大きな電界E
2をシリコン窒化膜中に発生させることができる程度の
ものである。例えば、2MV/cm以上の電界E2を発
生させる場合、6V以上である。また、電圧の印加時間
は数秒でも良いが、それ以下でも良い。
【0021】このようにして製造したMIMキャパシタ
のC−V特性を調べたところ、図2に示すように、Vf
bシフトは見れらず、容量特性の安定化を図れることが
分かる。
【0022】なお、2MV/cm以上の電界Eを発生さ
せた理由は以下の通りである。
【0023】Vfbシフトに関し、どの程度の電界でト
ラップが安定化するかどうかを確認するために、はじめ
にC−V測定を行った後、かける電界を0から3MV/
cmまでふり、電界をかけた後にもう一度C−V測定を
行い、Vfbシフトが発生するかどうかを調べた。その
結果を表1に示す。
【0024】
【表1】
【0025】表1から、2MV/cm程度からVfbシ
フトが無くなることが分かる。したがって、電界E2は
2MV/cm以上かけることが望ましい。ただし、この
実験では、電界は瞬間的にかけており、長時間電界をか
ける場合にはさらに小さい電界E2でもVfbシフトを
無くすことが可能である。
【0026】本実施形態では、Al配線を用いたが、M
IMキャパシタの電極は配線のような低抵抗は要求され
ず、したがって、TiNやTi等の遷移金属、さらには
その化合物を電極材料に使用することも可能である。好
ましくはRIE加工の容易な材料を使用する。
【0027】(第2の実施形態)図3は、本発明の第2
の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す工程断面
図である。図中、各図の左側はMIMキャパシタ、右側
はデュアルダマシンCu配線の製造プロセスを示してい
る。
【0028】図3(a)は、シリコン基板(不図示)上
に形成された層間絶縁膜21内に下層配線としてのCu
配線22がダマシンプロセスにより形成された構造を示
している。
【0029】この構造の形成方法は以下の通りである。
まず、層間絶縁膜21の表面に配線溝を形成し、次に全
面にTaN膜、メッキのシード層としてのCu膜をスパ
ッタリング法で順次堆積し、次にメッキ法により配線本
体としてのCu膜を全面に堆積し、そしてCMP法によ
り配線溝外部の不要なCu膜、TaN膜を除去して、C
u配線22が完成する。したがって、図示に示したCu
配線22は、配線溝の内壁(底面、側面)を被覆するT
aN膜と、このTaN膜を介して配線溝を埋め込むCu
膜とをまとめて示したものである。
【0030】次に図3(b)に示すように、PECVD
法を用いて厚さ70nmのシリコン窒化膜23を全面に
堆積した後、スパッタリング法を用いてシリコン窒化膜
23上にMIMキャパシタの上部電極となる厚さ100
nmのTiN膜24を堆積する。
【0031】シリコン窒化膜23の成膜方法の具体例は
例えば以下の通りである。平行平板型のPECVD装置
を用い、電極に13.56MHzの高周波を290W印
加し、圧力を4.4Torrに設定し、シリコン基板1
を加熱するサセプタの温度を400℃に設定し、ガスは
SiN4 /HN3 /N2 =50/25/2800scc
mの条件で流し、基板・電極間の距離を10.16mm
に設定する。
【0032】なお、PECVDによるシリコン窒化膜2
3の成膜工程で、Cu配線22のシリサイデーションが
起こらないように、シリコン窒化膜23の成膜前に、C
u配線22上にシリコン窒化膜をあらかじめ設けておい
ても良い。シリコン窒化膜は例えばスパッタリング法で
形成する次に図3(c)に示すように、MISキャパシ
タ形成領域のTiN膜24上にレジストパターン25を
形成した後、これをマスクにしてTiN膜24をRIE
法により上部電極状にパターニングする。その後、フォ
トレジストパターン25をアッシングにより剥離し、残
渣をウエット処理により除去する。
【0033】次に図3(d)に示すように、PECVD
法により厚さ30nmのシリコン窒化膜26を全面に堆
積した後、MIMキャパシタの上部電極となる厚さ10
0nmのTiN膜27をスパッタリング法によりシリコ
ン窒化膜26上に堆積する。シリコン窒化膜26の成膜
方法は、シリコン窒化膜23のそれと同様である。
【0034】次に図3(e)に示すように、MISキャ
パシタ形成領域のTiN膜27上にレジストパターン2
8を形成した後、これをマスクにしてTiN膜27をR
IE法により上部電極状にパターニングする。その後、
フォトレジストパターン28をアッシングにより剥離
し、残渣をウエット処理により除去する。
【0035】次に図3(f)に示すように、層間絶縁膜
29を全面に堆積した後、上部および下部電極ならびに
Cu配線に対しての配線溝および接続孔30を同時に層
間絶縁膜29に開口する。
【0036】次に全面にTaN膜、メッキのシード層と
してのCu膜を順次スパッタリング法で堆積し、次にメ
ッキ法により配線本体およびプラグ本体としてのCu膜
を全面に堆積し、そしてCMP法により配線溝および接
続孔30の外部の不要なCu膜、TaN膜を除去して、
図3(g)に示すように、Cu配線およびCuプラグ3
1を同時に完成させる。
【0037】図示に示したCu配線31は、配線溝およ
び接続孔30の内壁(底面、側面)を被覆するTaN膜
と、このTaN膜を介して配線溝および接続孔30を埋
め込むCu膜とをまとめて示したものである。
【0038】この後、第1の実施形態と同様に、MIM
キャパシタの上下の引出し電極(パッド)に針を当てて
シリコン窒化膜に電圧を印加する。この電圧の大きさ
は、第1の実施形態と同様に、電界E1よりも大きな電
界E2をシリコン窒化膜中に発生させることができる程
度、例えば2MV/cm以上のE1を発生させる場合、
6V以上である。電圧の印加時間も第1の実施形態と同
様に数秒でも良いが、それ以下でも良い。このようにし
て製造したMIMキャパシタをC−V特性を調べたとこ
ろ、Vfbシフトは見れらず、容量特性の安定化を図れ
ることが分かる。
【0039】(第3の実施形態)図4は、本発明の第3
の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す工程断面
図である。
【0040】図4(a)は、シリコン基板(不図示)上
に形成された層間絶縁膜41内に下層配線としてのCu
配線42がダマシンプロセスにより形成された構造を示
している。
【0041】この構造の形成方法は以下の通りである。
まず、層間絶縁膜41の表面に配線溝を形成し、次に全
面にTaN膜、メッキのシード層としてのCu膜をスパ
ッタリング法で順次堆積し、次にメッキ法により配線本
体としてのCu膜を全面に堆積し、そしてCMP法によ
り配線溝外部の不要なCu膜、TaN膜を除去して、C
u配線42が完成する。このとき、Cu配線42のディ
ッシングがなるべく少なくなる条件でCMPを行う。図
示に示したCu配線42は、配線溝の内壁(底面、側
面)を被覆するTaN膜と、このTaN膜を介して配線
溝を埋め込むCu膜とをまとめて示したものである。
【0042】次に図4(b)に示すように、PECVD
法を用いて厚さ30nmのシリコン窒化膜43を全面に
堆積した後、スパッタリング法を用いてシリコン窒化膜
43上にMIMキャパシタの上部電極となる厚さ100
nmのTiN膜44を堆積する。
【0043】シリコン窒化膜43の成膜方法の具体例は
例えば以下の通りである。平行平板型のPECVD装置
を用い、電極に13.56MHzの高周波を290W印
加し、圧力を4.4Torrに設定し、シリコン基板1
を加熱するサセプタの温度を400℃に設定し、ガスは
SiN4 /HN3 /N2 =50/25/2800scc
mの条件で流し、基板・電極間の距離を10.16mm
に設定する。
【0044】なお、PECVDによるシリコン窒化膜4
3の成膜工程で、Cu配線42のシリサイデーションが
起こらないように、シリコン窒化膜43の成膜前に、C
u配線42上にあらかじめシリコン窒化膜を例えばスパ
ッタリング法で形成しておいても良い。
【0045】次に図4(c)に示すように、TiN膜4
4上にレジストパターン45を形成した後、これをマス
クにしてTiN膜44をRIE法により上部電極状にパ
ターニングする。その後、フォトレジストパターン25
をアッシングにより剥離し、残渣をウエット処理により
除去する。
【0046】次に図4(d)に示すように、層間絶縁膜
46を全面に堆積した後、層間絶縁膜46に配線溝およ
び接続孔47を同時に開口する。
【0047】次に全面にTaN膜、メッキのシード層と
してのCu膜を順次スパッタリング法で堆積し、次にメ
ッキ法により配線本体およびプラグ本体としてのCu膜
を全面に堆積し、そしてCMP法により配線溝および接
続孔47の外部の不要なCu膜、TaN膜を除去して、
図4(e)に示すように、Cu配線およびCuプラグ4
8を同時に完成させる。
【0048】図示に示したCu配線48は、配線溝およ
び接続孔47の内壁(底面、側面)を被覆するTaN膜
と、このTaN膜を介して配線溝および接続孔47を埋
め込むCu膜とをまとめて示したものである。
【0049】この後、第1の実施形態と同様に、MIM
キャパシタの上下の引出し電極(パッド)に針を当てて
シリコン窒化膜に電圧を印加する。この電圧の大きさ
は、第1の実施形態と同様に、電界E1よりも大きな電
界E2をシリコン窒化膜中に発生させることができる程
度、例えば2MV/cm以上のE1を発生させる場合、
6V以上である。電圧の印加時間も第1の実施形態と同
様に数秒でも良いが、それ以下でも良い。このようにし
て製造したMIMキャパシタをC−V特性を調べたとこ
ろ、Vfbシフトは見れらず、容量特性の安定化を図れ
ることが分かる。
【0050】(第4の実施形態)図5は、本発明の第4
の実施形態に係る半導体装置を示す断面図である。図に
おいて、51は第1の層間絶縁膜、52、53は第1の
層間絶縁膜51に形成されたダマシン配線またはRIE
配線等の配線、54は第2の層間絶縁膜、55は第3の
層間絶縁膜、56は第3の層間絶縁膜55に形成された
ダマシン配線またはRIE配線等の配線をそれぞれ示し
ている。RIE配線の場合、第1および第3の層間絶縁
膜51,53は2層構造の絶縁膜で構成されることにな
る。
【0051】配線52と配線53とは層間絶縁膜51
(隣接間絶縁膜)を介して横方向に隣接し、配線52と
配線56とは層間絶縁膜54、55を介して上下方向に
隣接している。
【0052】このように上下または左右に層間絶縁膜を
介して隣接した配線部分では、高速化に影響を与えるR
C遅延、クロストークなどが発生し易い。そこで、本実
施形態では、配線52と配線53との間、配線52と配
線56との間にそれぞれ例えば2MV以上の高電圧を印
加し、層間絶縁膜51,54,55中に高電界を発生さ
せ、層間絶縁膜51,54,55中にチャージを注入
し、このチャージで層間絶縁膜51,54,55中の不
純物準位や欠陥準位を埋め、層間絶縁膜51,54,5
5の電気的特性を安定化させる。これにより、RC遅
延、クロストークなどの発生を防止でき、動作速度が速
くなっても動作速度のばらつき等の問題を招かずに済む
ようになる。
【0053】なお、上記実施形態には種々の段階の発明
が含まれており、開示される複数の構成要件における適
宜な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例え
ば、実施形態に示される全構成要件から幾つかの構成要
件が削除されても、発明の効果の欄で述べられている効
果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成
が発明として抽出され得る。その他、本発明の要旨を逸
脱しない範囲で、種々変形して実施できる。その他、本
発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々変形して実施でき
る。
【0054】
【発明の効果】以上詳説したように本発明によれば、絶
縁膜中の不純物準位や欠陥準位等の欠陥にあらかじめ電
荷をトラップさせ、装置を実際に使用するときに流れる
電荷(電流の電子)が上記欠陥にトラップされることを
未然に防止することで、絶縁膜の容量特性の安定化を図
れるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るMIMキャパシ
タの製造方法を示す工程断面図
【図2】本発明によるMIMキャパシタのC−V特性を
示す図
【図3】本発明の第2の実施形態に係る半導体装置の製
造方法を示す工程断面図
【図4】本発明の第3の実施形態に係る半導体装置の製
造方法を示す工程断面図
【図5】本発明の第4の実施形態に係る半導体装置を示
す断面図
【図6】従来法によるMOS構造のC−V特性を示す図
【符号の説明】
1…シリコン基板 2…層間絶縁膜 3…Ti/TiN膜(下部電極) 4…Al−Cu膜(下部電極) 5…シリコン窒化膜(キャパシタ絶縁) 6…Ti/TiN膜(上部電極) 7…Al−Cu膜(上部電極) 8…フォトレジストパターン 9…層間絶縁膜 10…接続孔 21…層間絶縁膜 22…Cu配線 23…シリコン窒化膜 24…TiN膜 25…レジストパターン 26…シリコン窒化膜 27…TiN膜 28…レジストパターン 29…層間絶縁膜 30…接続孔 31…Cu配線およびプラグ 41…層間絶縁膜 42…Cu配線 43…シリコン窒化膜 44…TiN膜 45…レジストパターン 46…層間絶縁膜 47…配線溝および接続孔 48…Cu配線およびCuプラグ 51…第1の層間絶縁膜 52,53…配線 54…第2の層間絶縁膜 55…第3の層間絶縁膜 56…配線

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半導体基板と、この半導体基板上に設けら
    れ、第1および第2の導電性領域により絶縁性領域が挟
    まれてなる導電性・絶縁性領域とを含む半導体構造を備
    えた半導体装置の製造方法であって、前記第1の導電性
    領域と第2の導電性領域との間に電位差を与え、前記絶
    縁性領域に電荷を注入することを特徴とする半導体装置
    の製造方法。
  2. 【請求項2】前記第1および第2の導電領域はそれぞれ
    キャパシタの上部および下部電極、前記絶縁性領域は前
    記上部および下部電極によって挟まれたキャパシタ絶縁
    であることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の
    製造方法。
  3. 【請求項3】前記第1および第2の導電性領域は同一レ
    イヤーの絶縁膜に埋め込み形成された第1および第2の
    配線、前記絶縁性領域は前記第1および第2の配線で挟
    まれた領域の前記絶縁膜であることを特徴とする請求項
    1に記載の半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】前記第1および第2の導電性領域は互いに
    異なるレイヤーの第1および第2の絶縁膜にそれぞれ埋
    め込み形成された第1および第2の配線、前記絶縁性領
    域は前記第1および第2の配線で挟まれた領域の前記第
    1および第2の絶縁膜であることを特徴とする請求項1
    に記載の半導体装置の製造方法。。
  5. 【請求項5】前記第1の導電性領域と第2の導電性領域
    との間に前記電位差を与え、前記半導体装置を使用する
    ときに前記半導体構造に発生する電界よりも大きな電界
    が前記半導体構造に発生させることを特徴とする請求項
    1または4のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方
    法。
  6. 【請求項6】前記電位差は2MV/cm以上であること
    を特徴とする請求項5に記載の半導体装置の製造方法。
  7. 【請求項7】前記電荷の注入量は、前記半導体構造の容
    量測定においてフラットバンド電圧シフトが無くなる量
    であることを特徴とする請求項1または4のいずれか1
    項に記載の半導体装置の製造方法。
  8. 【請求項8】前記絶縁膜はシリコン窒化膜であることを
    特徴とする請求項1ないし7のいずれか1項に記載の半
    導体装置の製造方法。
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