JP2002015656A - 作業用運搬車におけるヒューズボックスの取付構造 - Google Patents

作業用運搬車におけるヒューズボックスの取付構造

Info

Publication number
JP2002015656A
JP2002015656A JP2000198203A JP2000198203A JP2002015656A JP 2002015656 A JP2002015656 A JP 2002015656A JP 2000198203 A JP2000198203 A JP 2000198203A JP 2000198203 A JP2000198203 A JP 2000198203A JP 2002015656 A JP2002015656 A JP 2002015656A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fuse
fuse box
box
seat
drain hole
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000198203A
Other languages
English (en)
Inventor
Fumio Mizuta
文雄 水田
Itsuo Takegami
五男 竹上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kawasaki Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Kawasaki Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kawasaki Heavy Industries Ltd filed Critical Kawasaki Heavy Industries Ltd
Priority to JP2000198203A priority Critical patent/JP2002015656A/ja
Publication of JP2002015656A publication Critical patent/JP2002015656A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】防水性に優れる作業用運搬車におけるヒューズ
ボックスの取付構造を提供する。 【解決手段】座席シート4を支持する車体フレーム7の
側部であって前記座席シート4の下側に、内部にヒュー
ズ28が設けられたヒューズボックス12を配設する。
ヒューズボックス12は、下部に、空間部Sと、前記ヒ
ューズボックス12内に侵入した水を外部に排水する水
抜き穴21を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、屋外または広い
屋内空間において荷物類を運搬するのに好適な作業用運
搬車におけるヒューズボックスの取付構造に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】作業用運搬車として、例えば図9(a)
(b)に示すように構成されているものがある。この作
業用運搬車100は、金属製の車体フレーム101に、
前輪102及び後輪103の合計4つの車輪と、エンジ
ン等の走行駆動手段(図示せず)、乗員座席104(運
転席、助手席)、荷台105などを備えている。不整地
での走行に好適な幅の広いタイヤを装備していることも
多い。
【0003】そして、荷台105の前方には、通常、乗
員座席104(運転席、助手席)の前後左右を囲むよう
にキャビンフレーム106が設けられている。
【0004】そして、このキャビンフレーム106は、
運転者や助手席乗員を保護するほか、屋根や幌など(図
示せず)の取付けを可能にして乗員座席104への雨や
日差しを遮り、または照明機器107の取付けを可能に
して夜間作業を行いやすくしたりする。なお、前記図9
(a)(b)は、実開昭63−202579号公報に掲
載されたものである。
【0005】そして、この作業用運搬車におけるヒュー
ズ112の取り付けは、例えば図10及び図11に示す
ように、座席シート(乗員座席104)を支持する車体
フレーム101の側方にヒューズブラケット113を鉛
直方向に拡がるように溶接し、そのヒューズブラケット
113の車体内側の壁面に、その一部を切り起こしてヒ
ューズ112を係止する係止部113aを必要個数だけ
形成し、その各係止部113aにプラスチックケース内
に収納されているヒューズ112(以下、管ヒューズタ
イプのヒューズという)を、軸線が水平方向になるよう
に押し込み、1つずつ取り付けるようにしている。よっ
て、このような作業用運搬車に用いられる管ヒューズタ
イプのヒューズ112は、車体フレーム101に対し露
出した状態で取り付けられているのが現状である。この
構成では、各ヒューズ112から導き出される配線11
2aを、組み付ける際に、うまくレイアウトできるよう
に配線経路を考える必要もある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な作業用運搬車は、屋外の不整地を走行するときに泥水
がかかるため、一層の防水性の向上が望まれている。
【0007】しかしながら、作業用運搬車の場合、構造
の簡略化のため、ほとんどの場所が外部に対し開放状態
に構成されており、水がかかりにくく、かつ、配線も容
易な場所がないのが実状である。一方、ヒューズをボッ
クス内に収め、外部から水がかかりにくくすることが考
えられるが、単にヒューズをボックス内に収めただけで
は、シールが不完全であるとボックス内に水が溜まると
いう問題があり、また、シールを完全にしようとする
と、ボックス内の温度の変動によりボックス内に水分が
発生する、構造が複雑になるなどの問題があり、作業用
運搬車に用いるヒューズボックスの取付構造として必ず
しも満足すべきものにならない。
【0008】本発明は、かかる状況に鑑みてなされたも
ので、防水性に優れ、かつ配線も容易で、構造が簡単で
ある作業用運搬車のヒューズボックスの取付構造を提供
しようとするものである。なお、ボックス内にヒューズ
を収めた関連文献として、実公平1−9752号公報が
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係る作業用運搬
車におけるヒューズボックスの取付構造は、座席シート
の上方を囲むキャビンフレームを備え、該キャビンフレ
ームの後方に隣接して荷台を有する作業用運搬車におい
て、前記座席シートを支持する車体フレームの側部であ
って前記座席シートの下側に、内部にヒューズが設けら
れたヒューズボックスが配設され、前記ヒューズボック
スは、前記ヒューズの取付部の下部に空間部を有すると
共に、前記ヒューズボックス内に侵入した水を外部に排
水する水抜き穴が設けられているものである。なお、前
記水抜き穴は、ヒューズボックスの最も低い位置(前記
空間部の下部)に設けることが排水性能を高める上で望
ましいが、場合によっては、前記空間の上側に水抜き穴
が位置するようにしてもよい。
【0010】上記構成を有する本発明に係る作業用運搬
車におけるヒューズボックスの取付構造によれば、作業
用運搬車において、比較的水がかかりにくく、多くの配
線を集めることが容易で、しかも設置スペースの確保が
容易な、座席シートの下側にヒューズを収納したヒュー
ズボックスを配設すると共に、そのヒューズボックスの
ヒューズの取付部の下部に一定のスペースを持つ空間部
を設け、その空間部に侵入した水を外部に排出する水抜
き穴を設けたので、簡単な構造で耐水性に優れ、配線の
容易な作業用運搬車におけるヒューズボックスの取付構
造が得られる。
【0011】特に、このボックスの構成によれば、水没
など何らかの理由で一時的に水がボックス内に侵入して
も、空間部内にとりあえず水を溜め、徐々に水抜き穴か
ら外部に放出できる利点を有する。
【0012】さらに、予めヒューズボックス内にヒュー
ズを設け、それらのヒューズについての配線が終了した
状態のものを組み付けることができるので、ヒューズボ
ックスを取り付けるだけですべてのヒューズの組付けを
行うことができ、ヒューズを1つずつ取り付ける従来の
場合に比べて、ヒューズの組付け作業が簡単となる。ま
た、ヒューズの配線経路について、組み付ける際に考慮
する必要もなくなる。
【0013】請求項2記載のように、前記ヒューズボッ
クスは、上面開口部を有するボックス本体に対しその上
面開口部を閉塞可能なるように蓋部材が設けられ、前記
ボックス本体の内部に、前記複数のヒューズが上側から
装着及び交換可能に水平方向に配置されている。ここ
で、「複数のヒューズが上側から装着及び交換可能に水
平方向に配置されている」とは、複数のヒューズが上下
方向において重複することなく、複数のヒューズが左右
方向及び前後方向において隣合うように配置されている
ということを意味し、上面開口部が開放された状態では
すべてのヒューズが上側から見えることになる。
【0014】請求項2記載のヒューズボックスの取付構
造によれば、例えば座席シートを回転することで、ヒュ
ーズボックスを露出させ、蓋部材を開放すれば、ボック
ス本体の上面開口部が開放される。この状態で、上方か
らボックス(ボックス本体)内部を見れば、ヒューズボ
ックス内に配設されているすべてのヒューズあるいはヒ
ューズを設ける部位を見ることができ、ヒューズの装
着、ヒューズの交換を容易に行うことができるようにな
り、ヒューズの組み付け作業性に優れる。
【0015】請求項3記載のように、前記ボックス本体
の下部に、前記水抜き穴に向かって高さが徐々に低くな
る傾斜面部が形成されているようにするとよい。
【0016】請求項3記載のヒューズボックスの取付構
造によれば、ヒューズボックス内に万一水が侵入したと
しても、その侵入した水はボックス本体の下部における
傾斜面部によって低い位置に案内される。その場合、そ
の傾斜面部が水抜き穴に向かって高さが徐々に低くなる
ように形成されているので、水抜き穴を通じて外部に流
れ出ることになり、侵入した水は容易に外部に排出され
ることになる。
【0017】また、請求項4記載のように、前記ヒュー
ズへの配線が、前記水抜き穴を通過するようにすること
もできる。
【0018】請求項4記載のヒューズボックスの取付構
造によれば、そのような水抜き穴を通じてヒューズへの
配線(ケーブルハーネス)が行われているので、ヒュー
ズボックス内のヒューズへの配線のために特別な穴を設
ける必要もない。また、ヒューズボックスに設けられる
開口部である水抜き穴をヒューズの配線のための穴とし
て利用しているので、配線された状態では水抜き穴が配
線等によって埋められており、水没した場合などにおい
て急激に水抜き穴から水が侵入するのが回避される。さ
らに、そのようなヒューズの配線は、ヒューズの部分か
ら水抜き穴の部分までは、傾斜面部に沿って案内できる
ので、配線が容易である。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に沿って説明する。
【0020】図1は本発明に係る作業用運搬車を全体的
に示す斜視図、図2はその作業用運搬車の車体フレーム
を示す斜視図(図中の左方が車体の前方にあたる)であ
り、図3はその車体フレームのヒューズボックスの取り
付け部分の一部を断面にした側面図(車体の内側方から
見たもの)であり、図4はその平面図(上方から見たも
の)である。
【0021】図1に示すように、この作業用運搬車1
は、前輪2、後輪3、座席シート4(運転席4a、補助
席4b)、キャビンフレーム5、荷台6などが、鉄鋼製
の車体フレーム7に設けられてなる。すなわち、車体フ
レーム7の前部左右に2つの前輪2が配設されると共に
後部左右に2つの後輪3が配設されている。
【0022】そして、座席シート4は、後述するよう
に、前側部分がヒンジ部材9(図3参照)を介して車体
フレーム7に回転可能に連結されている。よって、座席
シート4は、車体フレーム7に回転可能に支持され、そ
れの後側部分を持ち上げることで前方に回転させること
ができるように構成されている。なお、座席シート4は
弾性材4aを介して車体フレーム7上に弾性的に支持さ
れる。
【0023】また、前輪2の上方にボンネット8が開閉
可能に設けられ、ボンネット8の後方に座席シート4
が、さらにその後方に荷台6が設けられている。荷台6
は、座席シート4の後部に近接した位置から、後輪3の
上方を後方に向かって延設されている。
【0024】前記キャビンフレーム5が、座席シート4
の前後左右を囲むように、車体フレーム7の前側部分か
らボンネット8の側方を通り、座席シート4の後側部
分、つまり荷台6の前側に亘って設けられている。この
キャビンフレーム5は、前部、側部及び上部が開放する
ように形成されており、運転者、助手席の乗員等を保護
するほか、雨や日差しを遮るための屋根や幌などの取付
け用部材として、または夜間作業のための照明機器の取
付け用部材として使用されるものである。なお、作業用
車両であるために走行可能な速度(能力的な上限)が低
く設定されていることや、作業能率の観点から乗降を容
易にすべきであることから、一般的には、座席シート4
の側部にドアを備えてはおらず、また、前部にフロント
ガラスを有するわけでもない。
【0025】一方、前記荷台6は座席シート4の後部に
近接した位置から後輪3の上側を経て後方に向かって延
設されている。そして、荷台6の直下のスペースには、
エンジン、トランスミッション等の走行駆動手段(図示
せず)を搭載している。この走行駆動手段によって、2
輪駆動の場合は後輪3を、4輪駆動の場合は前輪2及び
後輪3をそれぞれ駆動し、それによって作業用運搬車1
が走行するようになっている。不整地での走行を行いや
すいように、前輪2及び後輪3には幅の広いタイヤを装
着している。なお、前記荷台6は、直下のスペースに搭
載されているエンジン、トランスミッション等をメンテ
ナンスすることができるように、後方下部に設けた支軸
(図示せず)を介して車体フレーム7に対し起伏可能に
取り付けられている。
【0026】また、前記車体フレーム7は、図2に示す
ように、車体前後方向に延び上部に荷台6を取り付ける
左右のサイドフレーム部7aを有し、その前部に、前記
座席シート4を支持する支持フレーム部7bが設けられ
ている。この支持フレーム部7b(車体フレーム7)の
一側部内側に、鉛直方向に拡がるヒューズブラケット1
1が溶接され、このヒューズブラケット11に、ヒュー
ズボックス12が取り付けられている(図3及び図4参
照)。よって、ヒューズボックス12は、その支持フレ
ーム部7bの側部であって前記座席シート4の下側に配
設されていることになる。このヒューズボックス12の
取付位置は車体の内方で比較的高い位置であるため、水
等がかかりにくい。
【0027】前記ヒューズブラケット11には、図3及
び図4に示すように、ヒューズボックス12を取付固定
するために車体内方側に突出する1対の支持ブラケット
13A,13Bが設けられている。また、ヒューズブラ
ケット11の下部には、ワイヤーハーネス14を支持す
る支持具15A,15Bが設けられている。
【0028】前記ヒューズボックス12は、図3及び図
6に示すように、前記ヒューズボックス12内に侵入し
た水を外部に排水する水抜き穴21が設けられた下部部
材22と、その上側に第1のガスケット23を介して連
結された中間部材24と、それの上側に第2のガスケッ
ト25を介して開閉可能に設けられる蓋部材26とを備
え、水が内部に侵入しにくい防水構造とされている。そ
して、下部部材22と中間部材24とで構成されるボッ
クス本体27の上部開口(中間部材24の上部開口)が
蓋部材26によって開閉可能に閉塞され、図5に示すよ
うに、その蓋部材26が開放された状態で複数のブレー
ド型のヒューズ28が一定の位置関係で着脱可能に装着
できるようになっている。よって、蓋部材26を閉じた
状態ではヒューズボックス12は通常の状況では水が内
部に侵入しにくい防水構造となり、蓋部材26を開いた
状態では、上側から、ボックス本体27内の所定の位置
へヒューズ28を装着したり、特定のヒューズ28を交
換したりすることを容易に行うことを実現できる。上記
下部部材22には、底面がヒューズボックス12の一端
側から他端側に向かって高さが徐々に低くなる傾斜面部
22aと、この傾斜面部22aとヒューズ28との間に
一時的に水を溜められる一定の大きさの空間部Sとが設
けられ、さらに、水抜き穴21が下部部材22の下部の
側面に傾斜面部22aに連続するように連設されてい
る。
【0029】そして、ヒューズボックス12の下部に設
けられる水抜き穴21は、内部をヒューズ28へのワイ
ヤーハーネス14が通過する蛇腹部35aを基端部側に
有する筒状部35の中心穴として構成され、ヒューズ2
8への配線は水抜き穴21に取り付けられる筒状部35
を介して行われるようにしている。そして、筒状部35
の内周面とワイヤーハーネス14を束ねたものの外周面
との間に隙間が生ずるようにして、その隙間がヒューズ
ボックス12内に溜まった水の排出路Pとして機能する
ようにしている。なお、上記隙間は、その部分より大量
の水が一時に侵入するのを抑制できる程度の大きさとす
るのが望ましい。上記構成により、ヒューズボックス1
2を、水が侵入しにくい防水構造とするだけでなく、水
抜き性能がよく、ヒューズ28が濡れにくいヒューズボ
ックス12とすることができると共に、ヒューズ28へ
の配線を横方向にすることができるので、比較的高い位
置にコンパクトにまとめることができる構造になる。
【0030】前記中間部材24内には、上下方向におい
て抜き差しすることでブレード型のヒューズ28を着脱
可能に取り付ける取り付け部24aが形成され、複数の
ヒューズ28は、水平面内において、左右方向及び前後
方向に拡がるように配列されて設けられており、蓋部材
26を開放することで、ヒューズ28を差し込む部分及
び差し込まれているヒューズ28をすべて上側から見る
ことができ、上側からヒューズ28を組み付けたり、交
換したりする作業を容易に行うことができるようになっ
ている。
【0031】そして、ヒューズボックス12の中間部材
24の外部には、1対の被取り付け部24A,24Bが
突設され、それらが、車体フレーム7から突設された支
持ブラケット13A,13Bにネジ31,32にてネジ
止めされることで、ヒューズボックス12がヒューズブ
ラケット11に取り付けられるようになっている。
【0032】前述したように、前記ヒューズボックス1
2には、前記水抜き穴21を通じて前記ヒューズ28へ
の配線が行われ、前記ボックス本体27の下部(下部部
材22)に、前記水抜き穴21に向かって高さが徐々に
低くなる傾斜面部22aが形成され、この傾斜面部22
aによって内部に侵入した水を自然に水抜き穴21の方
向に案内するようにされ、排水が行われる。また、この
傾斜面部22aに沿ってヒューズ28の配線がヒューズ
ボックス12内部から水抜き穴21に案内され,ボック
ス外部に導き出されるようにし、配線に無理な力がかか
らないようにされている。この場合、導き出される配線
の自重により、筒状部35が先端部(開放端部)側にな
るほど下方に位置するように撓むようにすれば、筒状部
35内に侵入した水が下方に流れやすくなり、外部に自
然に排出されるようになる。
【0033】前記蓋部材26の一側に1対のヒンジ部3
3を介して蓋部材26が開閉可能に設けられ、他側に蓋
部材26の開放を規制する1対の係止部34が設けられ
ている。この蓋部材26の裏面(内面)には、ヒューズ
28のレイアウト(どのヒューズ28がどの位置に配置
されるか)が記載されているラベル31が貼付され、こ
のラベル31を見ることにより、ヒューズ28が間違い
なく所定の位置に設けられていることを容易に確認・点
検することができるようになり、セッティングが確実と
なる。
【0034】このように、複数のヒューズ28のセッテ
ィング及びそれらについての配線が予めなされたヒュー
ズボックス12を利用してヒューズ28の取り付けを行
うようにすれば、ヒューズ28をヒューズブラケット1
1に取り付けるには、ヒューズボックス12の被取り付
け部24A,24Bをネジ31,32を用いて支持ブラ
ケット13A,13Bに締結固定するだけでよくなり、
ヒューズ28の配線についても、配線経路などを考える
必要がなくなり、ネジ31,32を用いてヒューズボッ
クス12を取り付けた後、カプラの接続で、車体側の配
線との接続作業が終了する。よって、従来の構造のよう
に、管ヒューズタイプのヒューズをヒューズブラケット
に対し1つずつ取り付ける場合に比べて、組み付けに要
する時間が短くなり、組み付け作業性が向上するし、信
頼性も高く、体裁もよくなる。また、ヒューズボックス
12内部のレイアウトを変更することで、ヒューズ28
の本数も簡単に増減することができるようになる。
【0035】前記実施の形態においては、水抜き穴21
を、ヒューズボックス12の低い位置に位置するように
設け、水が外部にスムーズに排出されるようにしている
が、本発明はそれに限定されるものではなく、例えば、
水抜き穴21より低い位置に、水がヒューズに触れない
ように水を溜める水溜まり部を設けるようにしてもよ
い。例えば、図7に示すように、蓋部材26A、中間部
材24A、下部部材22Aを有するヒューズボックス1
2Aの下部部材22Aに、配線用の穴21Aに配線を案
内する複数の案内部41を間欠的に設け、それらの下側
に、下部部材22Aに浸水した水が一時的に蓄えられる
空間部22b(水溜まり部)を設け、下面に、大量の水
が急激に入らない大きさの小径の水抜き孔22cを設け
るようにしてもよい。このようにすれば、配線用の穴2
1Aを通じて浸水しても、その水量が多くなければ、空
間部22bに溜まり、ヒューズが水に濡れるのが回避さ
れる。
【0036】さらに、ヒューズボックスの下部にスペー
スがある場合には、例えば図8に示すように、蓋部材2
6B、中間部材24B、下部部材22Bを有するヒュー
ズボックス12Bの下部部材22Bを、円錐形状あるい
は角錐形状に形成し、その先端部(最も低い位置)に水
抜き穴21Bを形成するように構成することもできる。
この場合には、前述した実施の形態における細長い筒状
部は必要なく、ヒューズの配線(図示せず)は水抜き穴
21Bを通じて垂れ下がるように導き出される。
【0037】
【発明の効果】この発明は、以上に説明したように実施
され、以下に述べるような効果を奏する。
【0038】本発明に係る作業用運搬車におけるヒュー
ズボックスの取付構造は、座席シートを支持する車体フ
レームのシート支持部分の側部であって前記座席シート
の下側にヒューズボックスを配設しているので、座席シ
ートの下側のデッドスペースを有効に利用して、水に濡
れにくい比較的高い位置でヒューズボックスを配設する
ことができる。また、ヒューズボックスの下部には、一
定のスペースを持つ空間部と、水抜き穴を設けているの
で、ボックス内部に万一水が侵入しても、空間部内に一
時的に水を溜め、また、水抜き穴を通じて外部に容易に
排水することができる。また、ヒューズについての配線
作業も、1つずつ設ける従来の管ヒューズタイプのもの
よりも簡単である。
【0039】請求項2記載のヒューズボックスの取付構
造は、蓋部材を開放し、上方からボックス内部を見れ
ば、ヒューズボックス内に配設されているすべてのヒュ
ーズあるいはヒューズを設ける部位を見ることができる
ので、ヒューズの組み付け作業性に優れる。
【0040】請求項3記載のヒューズボックスの取付構
造によれば、ヒューズボックスの下部に、前記水抜き穴
に向かって高さが徐々に低くなる傾斜面部を形成してい
るので、ヒューズボックス内に水が侵入した場合に、水
を傾斜面部によって低い位置に案内し、水抜き穴を通じ
て外部に排出することができる。
【0041】請求項4記載のヒューズボックスの取付構
造によれば、水抜き穴を通じてヒューズへの配線を行う
ようにしているので、ヒューズへの配線のために特別な
穴を設ける必要がなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る作業用運搬車の概略構成を全体的
に示す斜視図である。
【図2】本発明に係る作業用運搬車の車体フレームを示
す斜視図(図中の左方が車体の前方にあたる)である。
【図3】本発明に係るヒューズボックスの取り付け部分
の一部を断面にしてを示す側面図(車体の内側方から見
たもの)である。
【図4】同平面図である。
【図5】本発明に係るヒューズボックスの平面図で、蓋
部材を開いた状態を示すものである。
【図6】図3のVI-VI線における断面を示す横断面図で
ある。
【図7】他の実施の形態を示す側面断面図である。
【図8】さらに他の実施の形態を示す側面断面図であ
る。
【図9】(a)(b)はそれぞれ従来の作業用運搬車に
ついて全体を示す正面図および側面図である。
【図10】従来の作業用運搬車についてのヒューズの取
り付け部分の側面図(車体の内側方から見たもの)であ
る。
【図11】同平面図である。
【符号の説明】
1 作業用運搬車 4 座席シート 5 キャビンフレーム 6 荷台 7 車体フレーム 11 ヒューズブラケット 12 ヒューズボックス 12A ヒューズボックス 12B ヒューズボックス 21 水抜き穴 21A 水抜き穴 21B 水抜き穴 22 下部部材 22A 下部部材 22B 下部部材 22a 傾斜面部 22b 空間部 24 中間部材 26 蓋部材 27 ボックス本体 28 ヒューズ S 空間部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体フレーム上に座席シートが設けら
    れ、この座席シートの上方を囲むようにキャビンフレー
    ムが設けられ、該キャビンフレームの後方に隣接して荷
    台が設けられている作業用運搬車において、 前記座席シートを支持する車体フレームの側部であって
    前記座席シートの下側に、内部に複数のヒューズが設け
    られたヒューズボックスが配設され、 前記ヒューズボックスは、前記ヒューズの取付部の下部
    に空間部を有すると共に、前記ヒューズボックス内に侵
    入した水を外部に排水する水抜き穴が設けられているこ
    とを特徴とする作業用運搬車におけるヒューズボックス
    の取付構造。
  2. 【請求項2】 前記ヒューズボックスは、上面開口部を
    有するボックス本体に対しその上面開口部を閉塞可能な
    るように蓋部材が設けられ、 前記ボックス本体の内部に、前記複数のヒューズが上側
    から装着及び交換可能に水平方向に配置されている請求
    項1記載の作業用運搬車におけるヒューズボックスの取
    付構造。
  3. 【請求項3】 前記ボックス本体の下部に、前記水抜き
    穴に向かって高さが徐々に低くなる傾斜面部が形成され
    ている請求項1又は2記載の作業用運搬車におけるヒュ
    ーズボックスの取付構造。
  4. 【請求項4】 前記ヒューズへの配線が、前記水抜き穴
    を通過するようになされている請求項3記載の作業用運
    搬車におけるヒューズボックスの取付構造。
JP2000198203A 2000-06-30 2000-06-30 作業用運搬車におけるヒューズボックスの取付構造 Pending JP2002015656A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000198203A JP2002015656A (ja) 2000-06-30 2000-06-30 作業用運搬車におけるヒューズボックスの取付構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000198203A JP2002015656A (ja) 2000-06-30 2000-06-30 作業用運搬車におけるヒューズボックスの取付構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002015656A true JP2002015656A (ja) 2002-01-18

Family

ID=18696395

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000198203A Pending JP2002015656A (ja) 2000-06-30 2000-06-30 作業用運搬車におけるヒューズボックスの取付構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002015656A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP3202606A1 (en) Four wheel vehicle
US8225894B2 (en) Utility vehicle
US8303029B2 (en) Utility vehicle
JP3449702B2 (ja) 自動二輪車の収納ボックス構造及び同収納ボックス
JP6840114B2 (ja) 車体前部構造
CN110949539B (zh) 车身前部结构
JP6224644B2 (ja) 不整地走行車両
JP2002015656A (ja) 作業用運搬車におけるヒューズボックスの取付構造
JP4114579B2 (ja) 作業機械における電装品の防水構造
JP2006182269A (ja) 自動二輪車
US8573667B2 (en) Cover structure of saddle ride type vehicle
JP2013071701A (ja) 車両のリレーボックス
JP7022485B2 (ja) 車両構造
JP3773424B2 (ja) 作業車の運転部構造
JPH0653504B2 (ja) 小型車両の荷物箱装置
JP6933876B2 (ja) 車両構造
JPS6324076Y2 (ja)
JP6764454B2 (ja) 車体前部構造
JP6428871B1 (ja) 車両のフロントサスペンション周辺構造
JP3847066B2 (ja) 電装部品の取付構造
JP3664014B2 (ja) 車体構造
JP2005132154A (ja) 作業車両のキャビン
CN115140182A (zh) 车辆前舱结构及车辆
JP2004058758A (ja) 車両の補機配設構造
JP2005081847A (ja) バス車体構造

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040727