JP2002015460A - 光情報記録媒体 - Google Patents

光情報記録媒体

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JP2002015460A
JP2002015460A JP2000199480A JP2000199480A JP2002015460A JP 2002015460 A JP2002015460 A JP 2002015460A JP 2000199480 A JP2000199480 A JP 2000199480A JP 2000199480 A JP2000199480 A JP 2000199480A JP 2002015460 A JP2002015460 A JP 2002015460A
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laser light
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JP2000199480A
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Yoshikazu Takagishi
吉和 高岸
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Taiyo Yuden Co Ltd
Original Assignee
Taiyo Yuden Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 積層状態の情報記録部を、より波長の短
いブルーレーザーその他のレーザー光を用いて記録可能
として、より高密度の情報記録を可能とした光情報記録
媒体を提供すること。 【解決手段】 レーザー光の波長についてフォーカス深
度差があること、波長が異なる数種のレーザー光により
情報を記録および再生可能とすることに着目したもの
で、その両面に凹凸を形成した基板3、5と、基板3の
表面側の凹凸に接して形成するとともに、第1のレーザ
ー光L1を吸収する第1の光吸収層9と、基板5の裏面
側の凹凸に接して形成するとともに、第1のレーザー光
L1とは波長の異なる第2のレーザー光L2を吸収する
第2の光吸収層14と、第2の光吸収層14上に形成す
るとともに、第1のレーザー光L1および第2のレーザ
ー光L2を反射する共用光反射層6と、を有することを
特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光情報記録媒体にか
かるもので、とくに透光性の基板上に光吸収層などによ
る記録層および光反射層を有する、読み取り専用あるい
は書き込み可能な光情報記録媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の書き込み可能な光情報記録媒体と
しては、たとえばスパイラル状に形成したプリグルーブ
を有する透光性の基板上に、有機色素などからなる光吸
収層を設け、この光吸収層の上にさらに金属膜などから
なる光反射層を設けた構造を基本としている。この光情
報記録媒体に、その基板側からレーザー光などによる記
録光を照射することにより、光吸収層にエネルギーを吸
収させて、光吸収層における色素の発熱、分解、あるい
は基板の熱変形などにより記録ピットを形成し、情報の
記録を行うものである。また、こうして記録された情報
を読み取る場合には、同じくレーザー光などによる再生
光を記録ピット部分に照射し、記録ピットおよびその他
の部分とにおける光学的位相差ないし屈折率の差により
信号を読み取るものである。
【0003】上記書き込み可能な構造を有する光情報記
録媒体(いわゆるCD−R)やあるいはこれより短波長
側のレーザー光を用いる書き込み可能な構造を有する光
情報記録媒体(いわゆるDVD−R)において、書き込
み用のレーザー光としてその波長が600〜800nm
程度(たとえば635nmあるいは780nm)のオレ
ンジないし赤紫のレーザー光線を用いている。
【0004】しかして、より高密度の情報記録を行う場
合には、記録光として、より波長の短い(たとえば40
0〜600nm程度、具体的には410nm、425n
mあるいは515〜520nmなどの)レーザー光、通
称ブルーレーザーを用いる必要がある。
【0005】さらに、より高密度の情報記録を行う場合
には、上述のような単一の構成の光情報記録媒体では、
高密度化には限度があるという問題がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は以上のような
諸問題にかんがみなされたもので、より高密度の情報記
録を可能とした光情報記録媒体を提供することを課題と
する。
【0007】また本発明は、より波長の短いレーザー光
などを用いて情報記録を可能とした光情報記録媒体を提
供することを課題とする。
【0008】また本発明は、積層状態の情報記録部を、
波長が互いに異なる記録光あるいは再生光により記録あ
るいは再生可能な光情報記録媒体を提供することを課題
とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、レー
ザー光の波長が異なる場合にそれぞれの波長についてフ
ォーカス深度差があることを利用し、波長が互いに異な
る数種の記録光あるいは再生光により情報を記録および
再生可能として、これらを積層することにより、従来よ
り高密度な情報を記録可能であること、さらに、たとえ
ばCD−RやDVD−Rの規格に規定された厚さは1.
2mm程度であるとともに実際の光情報記録に必要な領
域はこの厚さのうちのごく一部であるため異なる種類の
記録媒体を積層して形成し、規格厚さの有効利用を図る
ことが可能であることに着目したもので、第一の発明
は、少なくとも二種の記録媒体が混在する二層構造であ
るとともに光反射層を共用するタイプの光情報記録媒体
であり、具体的には、レーザー光を利用して情報を記録
する光情報記録媒体であって、その両面に凹凸をそれぞ
れ形成した基板と、この基板の表面側の上記凹凸に接し
て形成するとともに、第1のレーザー光を吸収する第1
の光吸収層と、この基板の裏面側の上記凹凸に接して形
成するとともに、この第1のレーザー光とは波長の異な
る第2のレーザー光を吸収する第2の光吸収層と、この
第2の光吸収層上に形成するとともに、上記第1のレー
ザー光および上記第2のレーザー光を反射する共用光反
射層と、を有することを特徴とする光情報記録媒体であ
る。
【0010】上記基板は、その表面にそれぞれ凹凸を有
する二枚の素基板の貼り合わせにより、これを構成する
ことができる。
【0011】第二の発明は、第一の発明と同様に、少な
くとも二種の記録媒体が混在する二層構造であるととも
に光反射層を共用するタイプの光情報記録媒体であり、
とくに記録専用層と再生専用層とを異なった層に備えた
もので、レーザー光を利用して情報を記録する光情報記
録媒体であって、その両面に凹凸をそれぞれ形成した基
板と、この基板の表面側の上記凹凸に接して形成すると
ともに、第1のレーザー光を吸収する第1の記録層と、
この基板の裏面側の上記凹凸に接して形成するととも
に、この第1のレーザー光とは波長の異なる第2のレー
ザー光を吸収する第2の記録層と、この第2の記録層上
に形成するとともに、上記第1のレーザー光および上記
第2のレーザー光を反射する共用光反射層と、を有し、
上記第1の記録層および上記第2の記録層のいずれか一
方は、レーザー光を照射して情報を再生可能な再生専用
層としてあることを特徴とする光情報記録媒体である。
【0012】第三の発明は、第1の基板および第2の基
板を有し、少なくとも三種の記録媒体が混在する三層構
造であるとともに光反射層を共用するタイプの光情報記
録媒体であり、レーザー光を利用して情報を記録する光
情報記録媒体であって、その両面に凹凸をそれぞれ形成
した第1の基板と、この第1の基板の表面側の上記凹凸
に接して形成するとともに、第1のレーザー光を吸収す
る第1の光吸収層と、この第1の基板の裏面側の上記凹
凸に接して形成するとともに、この第1のレーザー光と
は波長の異なる第2のレーザー光を吸収する第2の光吸
収層と、この第2の光吸収層上に形成するとともに、こ
の第2の光吸収層とは反対側の面に凹凸を形成した第2
の基板と、この第2の基板の上記凹凸に接して形成する
とともに、上記第1のレーザー光および上記第2のレー
ザー光とは波長の異なる第3のレーザー光を吸収する第
3の光吸収層と、この第3の光吸収層上に形成するとと
もに、上記第1のレーザー光、上記第2のレーザー光お
よび上記第3のレーザー光を反射する共用光反射層と、
を有することを特徴とする光情報記録媒体である。
【0013】第四の発明は、第三の発明と同様に、第1
の基板および第2の基板を有し、少なくとも三種の記録
媒体が混在する三層構造であるとともに光反射層を共用
するタイプの光情報記録媒体であり、レーザー光を利用
して情報を記録する光情報記録媒体であって、その表面
に凹凸を形成した第1の基板と、この第1の基板の上記
凹凸に接して形成するとともに、第1のレーザー光を吸
収する第1の光吸収層と、この第1の基板の裏面側に形
成するとともに、この第1のレーザー光とは波長の異な
る第2のレーザー光を吸収する第2の光吸収層と、この
第2の光吸収層上に形成するとともに、その両面にそれ
ぞれ凹凸を形成してあってその表面側の当該凹凸にはこ
の第2の光吸収層が接するようにした第2の基板と、こ
の第2の基板の裏面側の上記凹凸に接して形成するとと
もに、上記第1のレーザー光および上記第2のレーザー
光とは波長の異なる第3のレーザー光を吸収する第3の
光吸収層と、この第3の光吸収層上に形成するととも
に、上記第1のレーザー光、上記第2のレーザー光およ
び上記第3のレーザー光を反射する共用光反射層と、を
有することを特徴とする光情報記録媒体である。
【0014】上記第三および第四の発明において、上記
第1のレーザー光は、その波長が400〜600nm
の、いわゆるブルーレーザーであることができる。
【0015】また、上記第2のレーザー光は、その波長
が600〜700nmの、いわゆるDVDやDVD−R
用のレーザーであることができる。
【0016】さらに、上記第3のレーザー光は、その波
長が700〜800nmの、いわゆるCDやCD−R用
のレーザーであることができる。
【0017】第五の発明は、第一の発明による光情報記
録媒体(積層記録媒体)をそれぞれの共用光反射層の部
分で互いに背中合わせに貼り合わせて、層構造の中央部
に光反射層を有する四層構造の光情報記録媒体であり、
レーザー光を利用して情報を記録する光情報記録媒体で
あって、その両面に凹凸をそれぞれ形成した第1の基板
と、この第1の基板の表面側の上記凹凸に接して形成す
るとともに、第1のレーザー光を吸収する第1の光吸収
層と、この第1の基板の裏面側の上記凹凸に接して形成
するとともに、この第1のレーザー光とは波長の異なる
第2のレーザー光を吸収する第2の光吸収層と、この第
2の光吸収層上に形成するとともに、上記第1のレーザ
ー光および上記第2のレーザー光を反射する第1の共用
光反射層と、を有する第1の積層記録媒体と、その両面
に凹凸をそれぞれ形成した第2の基板と、この第2の基
板の表面側の上記凹凸に接して形成するとともに、第3
のレーザー光を吸収する第3の光吸収層と、この第2の
基板の裏面側の上記凹凸に接して形成するとともに、こ
の第3のレーザー光とは波長の異なる第4のレーザー光
を吸収する第4の光吸収層と、この第4の光吸収層上に
形成するとともに、上記第3のレーザー光および上記第
4のレーザー光を反射する第2の共用光反射層と、を有
する第2の積層記録媒体と、を上記第1の共用光反射層
および上記第2の共用光反射層において貼り合わせたこ
とを特徴とする光情報記録媒体である。なお、第3のレ
ーザー光は第1のレーザー光と同一とし、第4のレーザ
ー光は第2のレーザー光と同一とすることができる。
【0018】第六の発明は、層構造の中央部に基板を有
し、それぞれの光吸収層について光反射層を有する一種
類の記録媒体を両面に構成した二層構造の光情報記録媒
体であり、レーザー光を利用して情報を記録する光情報
記録媒体であって、その両面に凹凸をそれぞれ形成した
基板と、この基板の表面側の上記凹凸に接して形成する
とともに、第1のレーザー光を反射する第1の光反射層
と、この第1の光反射層に接して形成するとともに、上
記第1のレーザー光を吸収する第1の光吸収層と、この
基板の裏面側の上記凹凸に接して形成するとともに、第
2のレーザー光を反射する第2の光反射層と、この第2
の光反射層に接して形成するとともに、上記第2のレー
ザー光を吸収する第2の光吸収層と、を有することを特
徴とする光情報記録媒体である。
【0019】上記基板は、その表面にそれぞれ凹凸を有
する二枚の素基板の貼り合わせにより、これを構成する
ことができる。
【0020】上記第一、第二、第五および第六の発明に
おいて、上記第1のレーザー光は、その波長が400〜
600nmの、いわゆるブルーレーザーであることがで
きる。
【0021】また、上記第2のレーザー光は、その波長
が600〜700nmの、いわゆるDVDやDVD−R
用のレーザーであることができる。
【0022】なお、それぞれの発明による光情報記録媒
体のレーザー光入射側の表面に、厚さがたとえば0.1
mm程度あるいは0.1mm以下のレーザー光透過性の
光入射層を形成することができる。すなわち、ブルーレ
ーザーの波長が410nm付近では、コマ収差に対応す
るため、基板の厚さを0.1mm程度にする必要がある
が、プリグルーブについて、DVD−R以下のピッチ
(たとえば0.74μm以下)および深さ(たとえば
0.35μm以下)でかつ厚さ0.1mm以下の基板を
射出成形することは事実上不可能である。なお、基板2
の厚さとしては、従来のCD−Rで1.2mm、DVD
−Rで0.6mm程度である。しかして、レーザー光を
透過可能でかつ厚さが0.1mm以下の光入射層を形成
するためには、スピンコート法その他任意の方法を採用
することができ、この光入射層からレーザー光を照射す
るようにすれば、ブルーレーザーなど、より波長の短い
レーザー光を用いた光情報記録が可能となる。
【0023】本発明による光情報記録媒体においては、
規格の厚さ内に少なくとも二層の記録媒体構造を積層
し、波長が互いに異なる数種のレーザー光を記録光ある
いは再生光として用いたので、従来より高密度な情報を
記録可能である。
【0024】とくに第一の発明は、少なくとも二種の記
録媒体が混在する二層構造であるとともに光反射層を共
用するタイプとし、さらにそれぞれ異なる波長を有して
フォーカス深度差があるレーザー光の波長を用いて、記
録を行うようにしたので、規定の厚さの範囲内に立体的
ないし三次元的に分布した状態で記録ピットを形成する
ことが可能となり、高密度の光情報記録を行うことがで
きる。
【0025】とくに第二の発明は、第一の発明と同様
に、少なくとも二種の記録媒体が混在する二層構造であ
るとともに光反射層を共用するタイプとし、とくに記録
専用層と再生専用層とを異なった層に形成したので、R
OMとしての機能および記録用媒体としての機能をとも
に備えることができる。
【0026】とくに第三および第四の発明は、第1の基
板および第2の基板を有し、少なくとも三種の記録媒体
が混在する三層構造であるとともに光反射層を共用する
タイプとしたので、それぞれ波長が異なる三種類のレー
ザー光を用いて、さらに高密度の光情報記録を行うこと
ができる。なお三層構造とすることによって、光情報記
録媒体についての規格厚さ、たとえば1.2mmの範囲
内で効率よく積層状態の記録媒体を構成することができ
る。
【0027】とくに第五の発明は、第一の発明による光
情報記録媒体(積層記録媒体)をそれぞれの共用光反射
層の部分で互いに背中合わせに貼り合わせて、層構造の
中央部に光反射層を有する四層構造としたので、光情報
記録媒体としての表裏両面からレーザー光を照射して記
録および再生が可能であり、記録および再生手段に自由
度をもたせることができるとともに、さらに高密度の光
情報記録を行うことができる。
【0028】とくに第六の発明は、層構造の中央部に基
板を有し、光反射層を共用とせずに、それぞれの光吸収
層について光反射層を有する一種類の記録媒体を両面に
構成した二層構造としたので、第1および第2のレーザ
ー光による記録および再生の制御が比較的容易であり、
また、光情報記録媒体としての表裏両面からレーザー光
を照射して記録および再生が可能である。
【0029】
【発明の実施の形態】つぎに本発明の第1の実施の形態
(第一の発明)による光情報記録媒体1を図1ないし図
6にもとづき説明する。図1は、光情報記録媒体1の拡
大断面図であって、光情報記録媒体1は、光入射層2
と、第1の記録層3と、接着層4と、第2の記録層5
と、共用光反射層6と、保護層7と、を有する。
【0030】光入射層2は、その厚さを0.1mm以下
とし、透光性を有する、たとえば熱硬化性その他任意の
樹脂層からこれを構成する。第1の記録層3への光入射
層2の形成方法は、スピンコート法その他任意の方法を
採用する。なお、第1の記録層3に任意の保護層(図示
せず)を形成したのちこの光反射層2を形成することも
できる。
【0031】第1の記録層3は、いわゆる高密度のDV
D−R(HD−DVD−R)であって、第1の素基板8
と、第1の光吸収層9と、を有する。第1の素基板8
は、レーザー光に対する屈折率が1.4〜1.6程度の
範囲の透明度の高い材料で、耐衝撃性にすぐれた樹脂、
たとえばポリカーボネート、ポリオレフィン、アクリル
その他の樹脂板からこれを構成するとともに、所定のピ
ッチおよび深さで凹凸を形成してある。すなわち第1の
素基板8には、スパイラル状に第1のプリグルーブ10
(凹部)を形成してある。第1のプリグルーブ10の左
右には、第1のプリグルーブ10以外の部分すなわち第
1のランド11(凸部)が位置している。なお、第1の
プリグルーブ10と光入射層2との間の第1の光吸収層
9、あるいは第1のランド11と光入射層2との間の第
1の光吸収層9のいずれかに情報記録を行うかによっ
て、第1のプリグルーブ10および第1のランド11の
幅(図中左右方向、以下同様)を決定する。一般的に
は、情報記録を行う方を狭く形成する。
【0032】図示のように、光情報記録媒体1に光入射
層2側(第1の記録層3側)から第1のレーザー発振器
WR1による第1のレーザー光L1(記録用レーザー
光)を照射したときに、第1の光吸収層9中の色素がこ
の第1のレーザー光L1のエネルギーを吸収することに
より発熱し、第1の光吸収層9側に熱変形が生じて第1
の記録ピット12を形成する。この記録部分において
は、第1の光吸収層9中の色素の発熱分解により、第1
の記録ピット12部分の屈折率が変化している。この第
1の記録ピット12部分に光入射層2側から再生用レー
ザー光(第1のレーザー光L1と同一波長)を照射する
ことにより、第1の記録ピット12部分における第1の
光吸収層9の熱変形、ならびに第1の記録ピット12の
部分および非記録ピット部(第1のプリグルーブ10)
の、屈折率差を原因とする光学的位相差から生じる光の
回折によってピットコントラストを得て、情報を読み取
るものである。
【0033】第1の光吸収層9は、第1の素基板8の凹
凸(第1のプリグルーブ10および第1のランド11)
に接してこれを形成してあり、第1のレーザー光L1の
エネルギーを吸収する主吸収物質を含むものである。主
吸収物質は、任意の有機色素などを有し、記録時に第1
のレーザー光L1を吸収して分解し、第1の光吸収層9
内に屈折率の変化を作り出し、第1のピット12の形成
の原因となる物質で、スピンコート法などによりこれを
形成する。
【0034】なお第1のレーザー光L1は、いわゆるブ
ルーレーザーといわれる、波長が400〜600nmの
ものを採用する。
【0035】第2の記録層5は、第1の記録層3と同様
な、いわゆるDVD−Rであって、第2の素基板13
と、第2の光吸収層14と、を有する。
【0036】第2の素基板13は、その第2の光吸収層
14側に、所定のピッチおよび深さで凹凸を形成してあ
る。すなわち第2の素基板13には、スパイラル状に第
2のプリグルーブ15(凹部)を形成してある。第2の
プリグルーブ15の左右には、第2のプリグルーブ15
以外の部分すなわち第2のランド16(凸部)が位置し
ている。第2の素基板13における第2のプリグルーブ
15は、第1の素基板8における第1のプリグルーブ1
0に厚さ方向で対応した位置にこれを形成するととも
に、第2の素基板13における第2のランド16は、第
1の素基板8における第1のランド11に厚さ方向で対
応した位置にこれを形成してある。
【0037】図示のように、光情報記録媒体1に光入射
層2側から、第2のレーザー発振器WR2の第2のレー
ザー光L2を照射したときに、第1の記録層3と同様に
して、ただし第1の記録層3には光学的な影響を与えず
に、第2の記録層5に第2の記録ピット17を形成す
る。この第2の記録ピット17部分に再生用レーザー光
(第2のレーザー光L2と同一波長)を照射することに
より、第1の記録層3と同様にして、情報を読み取るも
のである。
【0038】第2の光吸収層14は、第1の光吸収層9
と同様に、第2の素基板13の凹凸(第2のプリグルー
ブ15および第2のランド16)に接してこれを形成し
てあり、レーザー光のエネルギーを吸収可能な主吸収物
質を含む。ただし第2の光吸収層14は、第1のレーザ
ー光L1の第1の波長より長い、第2のレーザー発振器
WR2による第2の波長を有する第2のレーザー光L2
(第2の記録用レーザー光)のエネルギーを吸収する主
吸収物質を含む。なお、第2のレーザー光L2は、波長
が600〜700nmのものを採用する。
【0039】接着層4は、第1の記録層3および第2の
記録層5を、それぞれの第1の素基板8および第2の素
基板13の部分において接着して一体化するもので、レ
ーザー光を透過可能な任意の材料を採用する。
【0040】共用光反射層6は、レーザー光(第1のレ
ーザー光L1および第2のレーザー光L2)をともに有
効に反射することが必要であり、その材料としては、波
長400〜600nm付近で反射率の高い、たとえば銀
(Ag)あるいはアルミニウム(Al)などを採用しス
パッタリングなどによりこれを形成する。なお、従来の
CD−Rなどに採用されている比較的コストの高い金
(Au)は、波長400nm付近で逆に光吸収率が大き
く、ブルーレーザーなど短波長のレーザー光用の反射層
材料としては不適切である。
【0041】保護層7は、透光性を有する紫外線硬化樹
脂などからこれを構成する。
【0042】なお図示のように、光情報記録媒体1全体
の厚さを規格の厚さ1.2mmとし、光入射層2、第1
の記録層3および接着層4による厚さを0.6mmと
し、第2の記録層5、共用反射層6および保護層7によ
る厚さを0.6mmとしてある。
【0043】こうした構成の光情報記録媒体1におい
て、上述のように、第1のレーザー光L1および第2の
レーザー光L2を使い分けることによって、第1の記録
層3および第2の記録層5におけるそれぞれのフォーカ
ス深度差により、それぞれの第1の記録層3あるいは第
2の記録層5に特定して情報を立体的ないし三次元的に
分布した状態で記録するとともに再生することができる
ため、一枚の光情報記録媒体1に二層積層状態の情報を
高密度に記録および再生することができる。さらに、た
とえば厚さが0.1mm程度の単純に薄い層として形成
可能な光入射層2に透光性を持たせ、この光入射層2側
からのレーザー光L1、L2の照射により情報の記録再
生を行うことを可能としたので、ブルーレーザーなどの
短波長レーザー光であってもコマ収差のない情報記録が
可能である。
【0044】なお、本発明の第1の実施の形態(第一の
発明)による上述の光情報記録媒体1は、使用者が情報
を記録するものとして提供するほか、工場などにおいて
あらかじめ情報を記録して、再生用レーザー光L1、L
2のみを照射して情報を読み取り可能とする読み取り専
用の光情報記録媒体として提供することもできる。ある
いは、第1の記録層3および第2の記録層5のいずれか
一方を再生専用層とした光情報記録媒体(第二の発明)
として提供することもできる。以下説明する各発明につ
いても同様である。
【0045】本発明における第1の素基板8および第2
の素基板13の製造方法について、図2ないし図6にも
とづき以下概説する。第1の素基板8あるいは第2の素
基板13の製造方法はいずれの場合も同様であるが、第
1の素基板8を例にとって説明する。図2ないし図6
は、たとえば第1の素基板8の製造方法を示す拡大断面
図である。図2は、原盤作製工程を示す拡大断面図であ
って、平坦なガラス板20の表面に形成したフォトレジ
スト層21をレーザーカッティングにより加工して凹部
22および凸部23を形成し、原盤24とする。この凹
部22および凸部23は、第1の素基板8の凹凸(第1
のプリグルーブ10、第1のランド11)とは反転した
状態のパターンを有する。
【0046】図3は、マスタースタンパー作製工程を示
す拡大断面図であって、原盤24の表面にスパッタリン
グにより、ニッケル(Ni)膜25を蒸着し、さらにこ
の上層にニッケル電解メッキ処理を行って、マスタース
タンパー26を作製する。このマスタースタンパー26
は、第1の素基板8の凹凸のパターンと同じ凹凸パター
ンを有する。
【0047】図4は、スレイブスタンパー作製工程を示
す拡大断面図であって、マスタースタンパー26の表面
にスピンコート法により離型剤27を塗布し、さらにこ
の上層にニッケル電解メッキ処理を行って、スレイブス
タンパー28を作製する。このスレイブスタンパー28
は、第1の素基板8の凹凸のパターンとは反転した凹凸
パターンを有する。
【0048】図5は、基板作製工程を示す拡大断面図で
あって、スレイブスタンパー28の表面に離型剤27を
塗布し、さらに射出成形により所定の凹凸パターン(第
1のプリグルーブ10および第1のランド11)を有す
る第1の素基板8を作製する。
【0049】図6は、作製された第1の素基板8をスレ
イブスタンパー28から分離した状態の拡大断面図であ
って、この第1の素基板8の上層に従来と同様の各種方
法により、第1の光吸収層9を積層形成して、第1の記
録層3とする。さらに第1の光吸収層9に光入射層2を
積層形成する。
【0050】こうした第1の素基板8の製造方法によれ
ば、フォトレジスト層21の形成およびそのレーザーカ
ッティング工程において原盤24上に形成する凹部22
および凸部23を任意のピッチおよび深さで作製するこ
とができる。さらにニッケルその他任意の金属製スタン
パーすなわち、マスタースタンパー26およびスレイブ
スタンパー28を経て所定の凹凸パターンを形成可能で
あり、凹凸の深さが浅くなるほど射出圧力を必要とする
射出成形による第1の素基板8の加工を可能とする。か
くして、第1の素基板8の表面に形成する凹凸パターン
(第1のプリグルーブ10および第1のランド11)を
ブルーレーザーなど短波長の記録光に合わせて所定のピ
ッチおよび深さに形成することができる。もちろん、第
2の素基板13その他以下に説明する各発明における基
板ないし素基板についても、上述と同様の手法によりこ
れを製造することができる。
【0051】図7は、第2の実施の形態(第一の発明)
による光情報記録媒体30の拡大断面図であって、光情
報記録媒体30は、その厚さ方向中央部に基板31を有
し、基板31は、図1の光情報記録媒体1における第1
の記録層3の第1の素基板8と、第2の記録層5の第2
の素基板13とを単一部品として構成し一体化したもの
である。
【0052】基板31は、その表面および裏面にそれぞ
れ凹凸を有する。すなわち、図1において説明したと同
様に、基板31の表面に前記第1のプリグルーブ10お
よび第1のランド11を形成し、裏面には前記第2のプ
リグルーブ15および第2のランド16を形成してあ
る。
【0053】前記第1の光吸収層9と第1のプリグルー
ブ10および第1のランド11とにより、第1の記録層
32を構成し、前記第2の光吸収層14と第2のプリグ
ルーブ15および第2のランド16とにより、第2の記
録層33を構成している。
【0054】なお、当該基板31を製造するには、図2
ないし図6において説明した前記マスタースタンパー2
6(図3、図4)およびスレイブスタンパー28(図
4、図5)を基板31の表面および裏面の凹凸の形成に
それぞれ使用すればよい。
【0055】こうした構成の光情報記録媒体30におい
て、上述のように、第1のレーザー光L1および第2の
レーザー光L2を使い分けることによって、第1の記録
層32および第2の記録層33におけるそれぞれのフォ
ーカス深度差により、それぞれの第1の記録層32ある
いは第2の記録層33に特定して情報を記録するととも
に再生することができるため、一枚の光情報記録媒体3
0に二層積層状態の情報を高密度に記録および再生する
ことができる。
【0056】図8は、第3の実施の形態(第三の発明)
による光情報記録媒体40の拡大断面図であって、光情
報記録媒体40は、三層の積層構造を有し、前記光入射
層2と、第1の記録層41と、第2の記録層42と、第
3の記録層43と、前記共用光反射層6および保護層7
と、を有する。
【0057】第1の記録層41および第2の記録層42
は、図1の第1の記録層3および第2の記録層5と事実
上同一構成であり、前記接着層4によりこれを接着して
ある。もちろん、第1の記録層41および第2の記録層
42は、図7の第1の記録層32および第2の記録層3
3と同様に、単一の基板31の表裏面に凹凸を形成して
これを構成することもできる。第3の記録層43は、第
2の接着層44により第2の記録層42にこれを接着し
てあり、第2の基板45と、第3の光吸収層46と、を
有する。
【0058】第2の基板45は、第2の記録層42の第
2の光吸収層14側に位置しており、その裏面側に凹凸
を形成してある。すなわち、第2の基板45には、スパ
イラル状の第3のプリグルーブ47(凹部)を形成して
ある。第3のプリグルーブ47の左右には、第3のプリ
グルーブ47以外の部分すなわち第3のランド48(凸
部)が位置している。
【0059】図示のように、光情報記録媒体40に光入
射層2側(第1の記録層41側)から第1のレーザー発
振器WR1による第1のレーザー光L1、第2のレーザ
ー発振器WR2による第2のレーザー光L2、および第
3のレーザー発振器WR3による第1のレーザー光L1
および第2のレーザー光L2とは波長の異なる第3のレ
ーザー光L3を照射することにより、第1の記録層41
に第1の記録ピット12を、第2の記録層42に第2の
記録ピット17を、第3の記録層43に第3の記録ピッ
ト49を記録可能とする。なお、第3のレーザー光L3
は、波長が700〜800nmのものを採用する。
【0060】こうした構成の光情報記録媒体40におい
て、第1のレーザー光L1、第2のレーザー光L2およ
び第3のレーザー光L3を使い分けることによって、第
1の記録層41、第2の記録層42および第3の記録層
43におけるそれぞれのフォーカス深度差により、それ
ぞれの第1の記録層41、第2の記録層42あるいは第
3の記録層43に特定して情報を立体的ないし三次元的
に分布した状態で記録するとともに再生することができ
るため、一枚の光情報記録媒体40に三層積層状態の情
報を高密度に記録および再生することができる。しか
も、図示のように、第1の記録層41部分を厚さ0.1
mmに、第2の記録層42(および第2の接着層44)
部分までを厚さ0.6mmに、さらに第3の記録層43
(および共用光反射層6および保護層7)部分までを厚
さ1.2mmとすることが可能で、規格厚さ1.2mm
の範囲内でいちばん効率よく複数の積層構造を構成する
ことができる。
【0061】図9は、第4の実施の形態(第四の発明)
による光情報記録媒体50の拡大断面図であって、光情
報記録媒体50は、図8の光情報記録媒体40と同様の
三層積層構造を有し、前記光入射層2と、第1の記録層
51と、第2の記録層52と、第3の記録層53と、前
記共用光反射層6および保護層7と、を有する。
【0062】第2の記録層52および第3の記録層53
は、図1の第1の記録層3および第2の記録層5と事実
上同一構成であり、前記接着層4によりこれを接着して
ある。もちろん、第2の記録層52および第3の記録層
53は、図7の第1の記録層32および第2の記録層3
3と同様に、単一の基板31の表裏面に凹凸を形成して
これを構成することもできる。第1の記録層51は、第
2の接着層54により第2の記録層52にこれを接着し
てあり、第1の基板55と、第1の光吸収層56と、を
有する。
【0063】第1の基板55は、第2の記録層52の表
面側に位置しており、その裏面側に凹凸を形成してあ
る。すなわち、第2の基板55には、スパイラル状の第
1のプリグルーブ57(凹部)を形成してある。第1の
プリグルーブ57の左右には、第1のプリグルーブ57
以外の部分すなわち第1のランド58(凸部)が位置し
ている。
【0064】こうした構成の光情報記録媒体50におい
て、図8の光情報記録媒体40と同様に、第1のレーザ
ー光L1、第2のレーザー光L2および第3のレーザー
光L3を使い分けることによって、第1の記録層51、
第2の記録層52および第3の記録層53におけるそれ
ぞれのフォーカス深度差により、それぞれの第1の記録
層51、第2の記録層52あるいは第3の記録層53に
特定して情報を立体的ないし三次元的に分布した状態で
記録するとともに再生することができるため、一枚の光
情報記録媒体50に三層積層状態の情報を高密度に記録
および再生することができる。
【0065】図10は、第5の実施の形態(第五の発
明)による光情報記録媒体60の拡大断面図であって、
光情報記録媒体60は、第1の積層記録媒体61および
第2の積層記録媒体62を貼り合わせたものである。第
1の積層記録媒体61および第2の積層記録媒体62
は、図1において説明した第一の発明による光情報記録
媒体1をそれぞれの共用光反射層6の部分で接着層63
により互いに背中合わせに貼り合わせて、層構造の中央
部に光反射層を有する四層構造の光情報記録媒体であ
る。
【0066】こうした構成の光情報記録媒体60におい
ては、その表裏両面(図中上方お下方のそれぞれの光入
射層2)からレーザー光を照射して記録および再生が可
能であり、記録および再生手段に自由度をもたせること
ができるとともに、さらに高密度の光情報記録を行うこ
とができる。レーザー光として具体的には、第1の積層
記録媒体61には第1のレーザー発振器WR1による第
1のレーザー光L1および第2のレーザー発振器WR2
による第2のレーザー光L2を照射し、第2の積層記録
媒体62には第3のレーザー発振器WR3による第3の
レーザー光L3および第4のレーザー発振器光WR4に
よる第4のレーザー光L4を照射することができる。た
だし第3のレーザー光L3は第1のレーザ−光L1と同
じ波長とし、第4のレーザー光L4は第2のレーザー光
L2と同じ波長とすることができる。
【0067】図11は、第6の実施の形態(第六の発
明)による光情報記録媒体70の拡大断面図であって、
光情報記録媒体70は、第1の記録層71と、第2の記
録層72と、中間接着層73と、を有する。第1の記録
層71は、第1の基板74と、第1の光反射層75と、
第1の光吸収層76と、前記光入射層2と、を有する。
第1の基板74には、凹凸(凹部の第1のプリグルーブ
77および凸部の第1のランド78)を形成するととも
に、この表面に第1の光反射層75、第1の光吸収層7
6および光入射層2を積層形成している。
【0068】第2の記録層72は、同様に、第2の基板
79と、第2の光反射層80と、第2の光吸収層81
と、前記光入射層2と、を有する。第2の基板79に
は、凹凸(凹部の第2のプリグルーブ82および凸部の
第2のランド83)を形成するとともに、この表面に第
2の光反射層80、第2の光吸収層81および光入射層
2を積層形成している。
【0069】第1のレーザー発振器WR1の第1のレー
ザー光L1を第1の記録層71に照射し、また第2のレ
ーザー発振器WR2の第2のレーザー光L2を第2の記
録層72に照射することにより、第1の光吸収層76に
第1の記録ピット84を、第2の光吸収層81に第2の
記録ピット85をそれぞれ記録可能とする。ただし、第
1のレーザー光L1および第2のレーザー光L2は、そ
の波長が異なっていても同じであってもよく、波長とし
て、400〜600nm、600〜700nm、あるい
は700〜800nmなど任意の範囲のものを任意の組
み合わせで採用可能である。
【0070】こうした構成の光情報記録媒体80におい
ては、層構造の中央部に基板(第1の基板74および第
2の基板79)を有し、光反射層を共用とせずに、それ
ぞれの光吸収層(第1の光吸収層76および第2の光吸
収層81)について光反射層(第1の光反射層75およ
び第2の光反射層80)を有する記録層(第1の記録層
71および第2の記録層72)を両面に構成した二層構
造としたので、第1のレーザー光L1および第2のレー
ザー光L2による記録および再生の制御が比較的容易で
あり、また、光情報記録媒体80としての表裏両面の光
入射層2からレーザー光L1、L2を照射して記録およ
び再生が可能である。
【0071】図12は、第7の実施の形態(第六の発
明)による光情報記録媒体90の拡大断面図であって、
光情報記録媒体90は、その厚さ方向中央部に基板91
を有し、基板91は、図11の光情報記録媒体80にお
ける第1の記録層71の第1の基板74と、第2の記録
層72の第2の基板79とを単一部品として構成し一体
化したものである。
【0072】基板91は、その表面および裏面にそれぞ
れ凹凸を有する。すなわち図11において説明したと同
様に、基板91の表面に第1のプリグルーブ77および
第1のランド78を形成し、裏面には第2のプリグルー
ブ82および第2のランド83を形成してある。
【0073】第1の光吸収層76と第1のプリグルーブ
77および第1のランド78とにより、第1の記録層9
2を構成し、第2の光吸収層81と第2のプリグルーブ
82および第2のランド83とにより、第2の記録層9
3を構成している。
【0074】こうした構成の光情報記録媒体90におい
て、図11の光情報記録媒体80と同様に、表裏両面か
らレーザー光L1、L2を照射可能で、高密度な光情報
記録を実現することができる。
【0075】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、従来のC
DあるいはCD−R、DVDあるいはDVD−R、およ
びHD−DVDあるいはHD−DVD−Rを積層状態と
し、波長の異なるレーザー光による記録あるいは再生を
可能としたので、ブルーレーザーなど短波長の記録光を
採用して高密度の情報記録が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態(第一の発明)によ
る光情報記録媒体1の拡大断面図である。
【図2】同、原盤作製工程を示す拡大断面図である。
【図3】同、マスタースタンパー作製工程を示す拡大断
面図である。
【図4】同、スレイブスタンパー作製工程を示す拡大断
面図である。
【図5】同、基板作製工程を示す拡大断面図である。
【図6】同、作製された第1の素基板8をスレイブスタ
ンパー28から分離した状態の拡大断面図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態(第一の発明)によ
る光情報記録媒体30の拡大断面図である。
【図8】本発明の第3の実施の形態(第三の発明)によ
る光情報記録媒体40の拡大断面図である。
【図9】本発明の第4の実施の形態(第四の発明)によ
る光情報記録媒体50の拡大断面図である。
【図10】本発明の第5の実施の形態(第五の発明)に
よる光情報記録媒体60の拡大断面図である。
【図11】本発明の第6の実施の形態(第六の発明)に
よる光情報記録媒体70の拡大断面図である。
【図12】本発明の第7の実施の形態(第六の発明)に
よる光情報記録媒体90の拡大断面図である。
【符号の説明】
1 光情報記録媒体(第1の実施の形態、第一の発明、
図1) 2 光入射層 3 第1の記録層 4 接着層 5 第2の記録層 6 共用反射層 7 保護層 8 第1の記録層3の第1の素基板 9 第1の記録層3の第1の光吸収層 10 第1の素基板8の第1のプリグルーブ(凹部) 11 第1の素基板8の第1のランド(凸部) 12 第1の記録ピット 13 第2の記録層5の第2の素基板 14 第2の記録層5の第2の光吸収層 15 第2の素基板13の第2のプリグルーブ(凹部) 16 第2の素基板13の第1のランド(凸部) 17 第2の記録ピット 20 平坦なガラス板(図2) 21 フォトレジスト層 22 凹部 23 凸部 24 原盤(図2) 25 ニッケル(Ni)膜 26 マスタースタンパー(図3、図4) 27 離型剤 28 スレイブスタンパー(図4、図5) 30 光情報記録媒体(第2の実施の形態、第一の発
明、図7) 31 単一の基板 32 第1の記録層 33 第2の記録層 40 光情報記録媒体(第3の実施の形態、第三の発
明、図8) 41 第1の記録層 42 第2の記録層 43 第3の記録層 44 第2の接着層 45 第2の基板 46 第3の光吸収層 47 第3のプリグルーブ(凹部) 48 第3のランド(凸部) 49 第3の記録ピット 50 光情報記録媒体(第4の実施の形態、第四の発
明、図9) 51 第1の記録層 52 第2の記録層 53 第3の記録層 54 第2の接着層 55 第1の基板 56 第1の光吸収層 57 第1のプリグルーブ(凹部) 58 第1のランド(凸部) 60 光情報記録媒体60(第5の実施の形態、第五の
発明、図10) 61 第1の積層記録媒体 62 第2の積層記録媒体 63 接着層 70 光情報記録媒体(第6の実施の形態、第六の発
明、図11) 71 第1の記録層 72 第2の記録層 73 中間接着層 74 第1の基板 75 第1の光反射層 76 第1の光吸収層 77 第1のプリグルーブ(凹部) 78 第1のランド(凸部) 79 第2の基板 80 第2の光反射層 81 第2の光吸収層 82 第2のプリグルーブ(凹部) 83 第2のランド(凸部) 84 第1の記録ピット 85 第2の記録ピット 90 光情報記録媒体(第7の実施の形態、第六の発
明、図12) 91 基板 92 第1の記録層 93 第2の記録層 L1 第1のレーザー光 L2 第2のレーザー光 L3 第3のレーザー光 L4 第4のレーザー光 WR1 第1のレーザー発振器 WR2 第2のレーザー発振器 WR3 第3のレーザー発振器 WR4 第4のレーザー発振器

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザー光を利用して情報を記録する
    光情報記録媒体であって、 その両面に凹凸をそれぞれ形成した基板と、 この基板の表面側の前記凹凸に接して形成するととも
    に、第1のレーザー光を吸収する第1の光吸収層と、 この基板の裏面側の前記凹凸に接して形成するととも
    に、この第1のレーザー光とは波長の異なる第2のレー
    ザー光を吸収する第2の光吸収層と、 この第2の光吸収層上に形成するとともに、前記第1の
    レーザー光および前記第2のレーザー光を反射する共用
    光反射層と、 を有することを特徴とする光情報記録媒体。
  2. 【請求項2】 前記基板は、その表面にそれぞれ凹凸
    を有する二枚の素基板の貼り合わせにより、これを構成
    することを特徴とする請求項1記載の光情報記録媒体。
  3. 【請求項3】 レーザー光を利用して情報を記録する
    光情報記録媒体であって、 その両面に凹凸をそれぞれ形成した基板と、 この基板の表面側の前記凹凸に接して形成するととも
    に、第1のレーザー光を吸収する第1の記録層と、 この基板の裏面側の前記凹凸に接して形成するととも
    に、この第1のレーザー光とは波長の異なる第2のレー
    ザー光を吸収する第2の記録層と、 この第2の記録層上に形成するとともに、前記第1のレ
    ーザー光および前記第2のレーザー光を反射する共用光
    反射層と、 を有し、 前記第1の記録層および前記第2の記録層のいずれか一
    方は、レーザー光を照射して情報を再生可能な再生専用
    層としてあることを特徴とする光情報記録媒体。
  4. 【請求項4】 レーザー光を利用して情報を記録する
    光情報記録媒体であって、 その両面に凹凸をそれぞれ形成した第1の基板と、 この第1の基板の表面側の前記凹凸に接して形成すると
    ともに、第1のレーザー光を吸収する第1の光吸収層
    と、 この第1の基板の裏面側の前記凹凸に接して形成すると
    ともに、この第1のレーザー光とは波長の異なる第2の
    レーザー光を吸収する第2の光吸収層と、 この第2の光吸収層上に形成するとともに、この第2の
    光吸収層とは反対側の面に凹凸を形成した第2の基板
    と、 この第2の基板の前記凹凸に接して形成するとともに、
    前記第1のレーザー光および前記第2のレーザー光とは
    波長の異なる第3のレーザー光を吸収する第3の光吸収
    層と、 この第3の光吸収層上に形成するとともに、前記第1の
    レーザー光、前記第2のレーザー光および前記第3のレ
    ーザー光を反射する共用光反射層と、 を有することを特徴とする光情報記録媒体。
  5. 【請求項5】 レーザー光を利用して情報を記録する
    光情報記録媒体であって、 その表面に凹凸を形成した第1の基板と、 この第1の基板の前記凹凸に接して形成するとともに、
    第1のレーザー光を吸収する第1の光吸収層と、 この第1の基板の裏面側に形成するとともに、この第1
    のレーザー光とは波長の異なる第2のレーザー光を吸収
    する第2の光吸収層と、 この第2の光吸収層上に形成するとともに、その両面に
    それぞれ凹凸を形成してあってその表面側の当該凹凸に
    はこの第2の光吸収層が接するようにした第2の基板
    と、 この第2の基板の裏面側の前記凹凸に接して形成すると
    ともに、前記第1のレーザー光および前記第2のレーザ
    ー光とは波長の異なる第3のレーザー光を吸収する第3
    の光吸収層と、 この第3の光吸収層上に形成するとともに、前記第1の
    レーザー光、前記第2のレーザー光および前記第3のレ
    ーザー光を反射する共用光反射層と、 を有することを特徴とする光情報記録媒体。
  6. 【請求項6】 前記第1のレーザー光は、その波長が
    400〜600nmであることを特徴とする請求項4あ
    るいは5記載の光情報記録媒体。
  7. 【請求項7】 前記第2のレーザー光は、その波長が
    600〜700nmであることを特徴とする請求項4あ
    るいは5記載の光情報記録媒体。
  8. 【請求項8】 前記第3のレーザー光は、その波長が
    700〜800nmであることを特徴とする請求項4あ
    るいは5記載の光情報記録媒体。
  9. 【請求項9】 レーザー光を利用して情報を記録する
    光情報記録媒体であって、 その両面に凹凸をそれぞれ形成した第1の基板と、 この第1の基板の表面側の前記凹凸に接して形成すると
    ともに、第1のレーザー光を吸収する第1の光吸収層
    と、 この第1の基板の裏面側の前記凹凸に接して形成すると
    ともに、この第1のレーザー光とは波長の異なる第2の
    レーザー光を吸収する第2の光吸収層と、 この第2の光吸収層上に形成するとともに、前記第1の
    レーザー光および前記第2のレーザー光を反射する第1
    の共用光反射層と、を有する第1の積層記録媒体と、 その両面に凹凸をそれぞれ形成した第2の基板と、 この第2の基板の表面側の前記凹凸に接して形成すると
    ともに、第3のレーザー光を吸収する第3の光吸収層
    と、 この第2の基板の裏面側の前記凹凸に接して形成すると
    ともに、この第3のレーザー光とは波長の異なる第4の
    レーザー光を吸収する第4の光吸収層と、 この第4の光吸収層上に形成するとともに、前記第3の
    レーザー光および前記第4のレーザー光を反射する第2
    の共用光反射層と、 を有する第2の積層記録媒体と、 を前記第1の共用光反射層および前記第2の共用光反射
    層において貼り合わせたことを特徴とする光情報記録媒
    体。
  10. 【請求項10】 レーザー光を利用して情報を記録す
    る光情報記録媒体であって、 その両面に凹凸をそれぞれ形成した基板と、 この基板の表面側の前記凹凸に接して形成するととも
    に、第1のレーザー光を反射する第1の光反射層と、 この第1の光反射層に接して形成するとともに、前記第
    1のレーザー光を吸収する第1の光吸収層と、 この基板の裏面側の前記凹凸に接して形成するととも
    に、第2のレーザー光を反射する第2の光反射層と、 この第2の光反射層に接して形成するとともに、前記第
    2のレーザー光を吸収する第2の光吸収層と、 を有することを特徴とする光情報記録媒体。
  11. 【請求項11】 前記基板は、その表面にそれぞれ凹
    凸を有する二枚の素基板の貼り合わせにより、これを構
    成することを特徴とする請求項10記載の光情報記録媒
    体。
  12. 【請求項12】 前記第1のレーザー光は、その波長
    が400〜600nmであることを特徴とする請求項
    1、3、9、10のいずれかに記載の光情報記録媒体。
  13. 【請求項13】 前記第2のレーザー光は、その波長
    が600〜700nmであることを特徴とする請求項
    1、3、9、10のいずれかに記載の光情報記録媒体。
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