JP2002014924A - コンピュータシステム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の端末装置との間で通信制御を行い、各
端末装置に対応する業務処理を実行するデータ処理部の
処理負担が軽いコンピュータシステムを提供する。 【解決手段】 コンピュータシステムは、通信制御部１
及びデータ処理部２を有し、ｎ台の端末装置３を利用す
る業務処理に適用される。端末装置３は、接続要求電文
を通信制御部１に送信する。端末処理部１１は、制御情
報テーブル１３を参照し、接続要求電文の内容をチェッ
クする。端末処理部１１は、正当性を認識すると、通信
回線を接続する。端末装置３は、通信用電文を通信制御
部１に送信する。電文処理部１２は、制御情報テーブル
１３を参照し、通信用電文の内容をチェックする。電文
処理部１２は、適応性を認識すると、通信用電文をデー
タ処理部２に入力する。データ処理部２は、各端末装置
３に対応する業務処理を実行する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、コンピュータシス
テムに関し、より詳細には、複数の端末装置を利用する
業務に適用されるコンピュータシステムに関するもので
ある。

【０００２】

【従来の技術】コンピュータシステムは、複数の端末装
置を利用する業務に適用しようとすると、複数の端末装
置等のデータ伝送系と実際に業務処理を行うデータ処理
系との間で、何らかの通信制御機能が必要になる。

【０００３】図３は、特開平８−１８５３６５号公報に
記載の通信制御装置を示すブロック図である。通信制御
装置５１は、センタ５２と複数の端末５３との間で、通
信制御を行う。センタ５２は、通信制御装置５１に対す
る上位装置であり、回線５５を経由して、通信制御装置
５１と通信する。センタ５２は、診断電文を通信制御装
置５１に送信する。各通信制御部６１は、診断電文を受
信すると、これに応じて準備完了電文をセンタ５２に送
信する。

【０００４】センタ５２は、準備完了電文を返信した通
信制御部６１の台数をチェックし、通信制御部６１が１
台当り取り扱う端末５３の端末数を計算して、端末パタ
ーンデータを通信制御装置５１に送信する。各通信制御
部６１は、端末パターンデータを受信すると、指示され
た端末数の端末５３との間で電文を送受信する。通信制
御装置５１は、各通信制御部６１の状態を状態表示部５
４に表示し、センタ５２と端末５３との間で通信制御を
行う。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】従来の通信制御装置
は、センタ５２が作成した端末パターンデータに基づい
て、回線５５、通信制御部６１、及び、端末制御部６２
等の資源を無駄なく効率的に使用するものである。

【０００６】しかし、通信制御装置５１は、各端末５３
から受信した電文を、センタ５２に送信するので、各端
末５３の正当性、及び、受信した電文の適応性のチェッ
クを行う必要があり、センタ５２の処理負担が大きくな
る。

【０００７】本発明は、上記したような従来の技術が有
する問題点を解決するためになされたものであり、複数
の端末装置との間で通信制御を行い、各端末装置に対応
する業務処理を実行するデータ処理部の処理負担が軽い
コンピュータシステムを提供することを目的とする。

【０００８】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のコンピュータシステムは、複数の端末装置
との間で通信回線を介して電文を送受信し、前記端末装
置によって要求された処理を実行するデータ処理装置を
有するコンピュータシステムにおいて、端末制御情報と
電文制御情報とを関連付けて記憶する制御情報テーブル
と、端末装置から送信された識別情報と前記端末制御情
報とを比較し、該比較結果に基づいて、前記端末装置と
の通信回線の接続を許可する端末処理手段と、前記端末
処理手段によって許可された端末装置から受信された通
信用電文と前記電文制御情報とを比較し、該比較結果に
基づいて前記通信用電文を通過させ又は廃棄する電文処
理手段とを有する通信制御手段とを備え、該通信制御手
段を通過した電文をデータ処理装置に送ってデータ処理
を実行させることを特徴とする。

【０００９】本発明のコンピュータシステムは、通信制
御手段の端末処理手段が端末装置の正当性をチェック
し、電文処理手段が通信用電文の適応性をチェックする
ので、各端末装置に対応する業務処理を実行するデータ
処理装置の処理負担を軽くすることが出来る。

【００１０】本発明のコンピュータシステムでは、前記
通信制御手段は、端末装置の増設又は状態変更に伴って
制御情報テーブルを修正することが好ましい。この場
合、修正された制御情報テーブルの内容を参照して通信
制御を行うので、通信制御手段の処理負担が軽くなる。

【００１１】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態例に基づ
いて、本発明のコンピュータシステムシステムについて
図面を参照して説明する。図１は、本発明の一実施形態
例のコンピュータシステムを示すブロック図である。本
実施形態例のコンピュータシステムは、ｎ台の端末装置
３を利用する業務処理に適用され、通信制御部１及びデ
ータ処理部２を有する。通信制御部１及びデータ処理部
２は、１つのコンピュータシステム上で動作する機能部
分でありソフトウェア等で実現される。

【００１２】端末装置３は、業務用データを入力するパ
ーソナルコンピュータ等の装置である。データ処理部２
は、各端末装置３に対応する業務処理を実行する。通信
制御部１は、端末処理部１１、電文処理部１２、及び、
制御情報テーブル１３で構成される。端末処理部１１及
び電文処理部１２は、システム起動時に生成される。

【００１３】通信制御部１は、ｎ台の端末装置３との間
で、通信回線を介して通信する。端末装置３の利用者
は、メインメニュー画面から回線接続を選択する。端末
装置３は、この選択情報を接続要求電文として、通信制
御部１に送信する。端末装置３は、予め割り当てられた
端末識別情報要素を接続要求電文に付加することによ
り、自端末が正当であることを示す。

【００１４】図２は、制御情報テーブル１３の記憶内容
の一例を示す図である。制御情報テーブル１３は、番号
１〜番号ｎを付した管理情報を、ｎ台の端末装置３に夫
々対応させて記憶する。管理情報は、端末識別情報要素
及び処理状態情報要素で構成される。端末識別情報要素
は、“Ａ１”、“Ａ２”、〜、“Ａｎ”のｎ種類あり、
処理状態情報要素は、“処理１”、“処理２”、〜、
“処理１５”、〜、“処理ｍ”、及び、“未接続”の
（ｍ＋１）種類ある。制御情報テーブル１３は、番号１
が“Ａ１”且つ“処理１”、番号２が“Ａ２”且つ“処
理１５”、番号３が“Ａ３”且つ“未接続”、〜、番号
ｎが“Ａｎ”且つ“未接続”の内容から成る管理情報を
記録する。

【００１５】端末処理部１１は、接続要求電文を受信す
ると、制御情報テーブル１３から端末制御情報を読み出
す。端末制御情報は、番号１〜番号ｎの管理情報の全て
の端末識別情報要素を有する。端末処理部１１は、接続
要求電文に付加された端末識別情報要素に対して、端末
制御情報の全ての端末識別情報要素を１つずつ比較し、
一致する端末識別情報要素があるか否か調べる。

【００１６】端末処理部１１は、比較結果を通信用電文
として、接続要求電文を送った端末装置３に送信する。
一致しない場合、端末装置３が不正であると認識し、端
末装置３との接続を拒否する。一致する場合、端末装置
３が正当であると認識し、端末装置３との間で通信回線
を接続する。

【００１７】端末装置３は、端末処理部１１から接続可
能の通信用電文を受信すると、サブメニュー画面を表示
する。端末装置３の利用者は、サブメニュー画面から希
望する業務処理を選択する。端末装置３は、この業務選
択情報を通信用電文として、通信制御部１に送信する。
通信用電文は、予め割り当てられた端末識別情報要素、
及び、希望の業務処理を実行させる処理実行命令に関す
る情報を含む。端末処理部１１は、端末装置３から受信
した業務選択情報の通信用電文を電文処理部１２に入力
する。

【００１８】電文処理部１２は、通信用電文のフォーマ
ット等が正当であるか否かの正当性をチェックする。不
正な電文の場合、通信用電文を廃棄する。正当な電文の
場合、通信用電文に付加された端末識別情報要素を認識
し、制御情報テーブル１３を参照して、対応する端末装
置３の処理状態情報要素を読み出す。

【００１９】電文処理部１２は、処理状態情報要素が示
す端末装置３の処理状態で実行が可能か否かの処理実行
命令の適応性をチェックする。不適応な場合、通信用電
文を廃棄する。適応可能な場合、通信用電文をデータ処
理部２に入力する。

【００２０】データ処理部２は、業務選択情報の通信用
電文に基づいて、対応する端末装置３の業務処理を実行
し、業務処理の処理状況に伴って、制御情報テーブル１
３の処理状態情報要素の内容を更新する。

【００２１】通信制御部１は、複数の端末装置３に夫々
対応する制御情報テーブル１３の内容を参照し、上記と
同様に処理することで、複数の端末装置３に対する通信
制御を同時に行う。

【００２２】上記実施形態例によれば、通信制御部の端
末処理部が端末装置の正当性をチェックし、電文処理部
が通信用電文の適応性をチェックするので、各端末装置
に対応する業務処理を実行するデータ処理装置側の処理
負担を軽くすることが出来る。

【００２３】なお、上記実施形態例では、通信制御部１
及びデータ処理部２が１つのコンピュータ装置上で動作
したが、通信制御装置及びデータ処理装置として、夫々
独立の装置上で動作することもできる。

【００２４】以上、本発明をその好適な実施形態例に基
づいて説明したが、本発明のコンピュータシステムは、
上記実施形態例の構成にのみ限定されるものでなく、上
記実施形態例の構成から種々の修正及び変更を施したコ
ンピュータシステムも、本発明の範囲に含まれる。

【００２５】

【発明の効果】以上説明したように、本発明のコンピュ
ータシステムでは、通信制御部の端末処理部が端末装置
の正当性をチェックし、電文処理部が通信用電文の適応
性をチェックするので、各端末装置に対応する業務処理
を実行するデータ処理装置側の処理負担を軽くすること
が出来る。また、修正された制御情報テーブルの内容を
参照して通信制御を行うので、通信制御手段の処理負担
が軽くなる。

【００２６】更に、対応する端末装置の端末識別情報要
素及び処理状態情報要素を記憶する制御情報テーブルを
参照することにより、端末装置の正当性判断、及び、通
信用電文の適応性判断が容易になる。これに伴い、複数
の端末装置に対する通信制御が１つのプログラムで処理
できるので、端末装置の増設等も容易となり、使用メモ
リの節約にもなる。特に、不正アクセスを目的とするハ
ッカに対して、有効な防御対策になる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施形態例のコンピュータシステム
を示すブロック図である。

【図２】制御情報テーブル１３の記憶内容の一例を示す
図である。

【図３】特開平８−１８５３６５号公報に記載の通信制
御装置を示すブロック図である。

【符号の説明】

１ 通信制御部 ２ データ処理部 ３ 端末装置 １１ 端末処理部 １２ 電文処理部 １３ 制御情報テーブル ５１ 通信制御装置 ５２ センタ ５３ 端末 ５４ 状態表示部 ５５ 回線 ６１ 通信制御部 ６２ 端末通信部

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 複数の端末装置との間で通信回線を介し
   て電文を送受信し、前記端末装置によって要求された処
   理を実行するデータ処理装置を有するコンピュータシス
   テムにおいて、 端末制御情報と電文制御情報とを関連付けて記憶する制
   御情報テーブルと、端末装置から送信された識別情報と
   前記端末制御情報とを比較し、該比較結果に基づいて、
   前記端末装置との通信回線の接続を許可する端末処理手
   段と、前記端末処理手段によって許可された端末装置か
   ら受信された通信用電文と前記電文制御情報とを比較
   し、該比較結果に基づいて前記通信用電文を通過させ又
   は廃棄する電文処理手段とを有する通信制御手段とを備
   え、該通信制御手段を通過した電文をデータ処理装置に
   送ってデータ処理を実行させることを特徴とするコンピ
   ュータシステム。
2. 【請求項２】 前記通信制御手段は、端末装置の増設又
   は状態変更に伴って制御情報テーブルを修正することを
   特徴とする、請求項１に記載のコンピュータシステム。