JP2002014541A - 現像装置及び画像形成装置 - Google Patents

現像装置及び画像形成装置

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JP2002014541A JP2000193803A JP2000193803A JP2002014541A JP 2002014541 A JP2002014541 A JP 2002014541A JP 2000193803 A JP2000193803 A JP 2000193803A JP 2000193803 A JP2000193803 A JP 2000193803A JP 2002014541 A JP2002014541 A JP 2002014541A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 タンク内の液体現像剤7における実際の液位
と、フロート式液位センサの検知液位との誤差を少なく
することができる現像装置を提供する。 【解決手段】 全体が横長に形成され、液体現像剤7の
液位の増減に伴って上下移動するフロート部材140が
両端に固定され、両端の中間位置に磁力発生体144が
固定され、且つ端部とこの中間位置との間にそれぞれリ
ング部141aを保持するリングピン141と、各リン
グ部にそれぞれ挿入されてフロート部材140の上下移
動を案内する複数のガイド棒139とを備え、フロート
部材140の上下移動に伴って磁力発生体144とホー
ル素子143との距離を変化させ、ホール素子143の
検知結果に基づいて該液位を検知させるようにフロート
式液位センサを構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、現像剤担持体に担
持した液体現像剤中の現像物質を、画像形成装置の潜像
担持体に担持された潜像に付着させてこれを現像する現
像装置、及びこれを備えるファクシミリ、プリンタ、複
写機等の画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、現像剤として、液体キャリアとト
ナー等の現像物質とが含まれる液体現像剤を使用する現
像装置が知られている。この種の現像装置では、液槽と
しての剤収容部に収容している液体現像剤を、現像ロー
ラ等の現像剤担持体に担持した後、感光体ドラム等の潜
像担持体上の潜像に付着させることで、この潜像を現像
する。かかる現像装置やこれを備える画像形成装置にお
いて、上記剤収容部内の液体現像剤の液位をフロート式
液位センサで検知し、検知結果に基づいて所定の制御を
実施することがある。
【0003】この種のフロート式液位センサとしては、
磁石等の磁力発生体と、ホール素子や磁気スイッチ等の
磁力検知手段と、上記剤収容部内の液位の増減に伴って
上下移動するフロート部材とを有するものが知られてい
る。かかるフロート式液位センサでは、磁力発生体と磁
力検知手段のうちの一方がフロート部材に連結されて上
下移動し、もう一方が液槽側に固定されており、フロー
ト部材の上下移動に伴って両者の距離が変化するように
なっている。この変化に伴い、磁力検知手段によって磁
力が検知されたりされなくなったりするため、磁力検知
手段は検知結果に基づいて剤収容部内の液位を検知する
ことができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、かかる従来
のフロート式液位センサでは、フロート部材を実際の液
位に対応するレベルとは異なったレベルに位置させてし
まうことがある。
【0005】例えば、通常、フロート部材の上面は液体
現像剤の液面よりも上側に位置しているが、液体現像剤
の波をかぶったり、渦に巻き込まれたりすることによっ
て液体現像剤が付着する。付着した液体現像剤中の液分
のみが蒸発したり、フロート部材の側面を伝わって落下
したりすると、フロート部材の上面にはトナー等の現像
物質が残る。このような液体現像剤の付着と、液分の蒸
発や落下とが繰り返されると、フロート部材の上面に現
像物質が徐々に堆積していき、その重さによってフロー
ト部材を徐々に沈めるようになる。このような沈みによ
り、フロート部材は実際の液位に対応するレベルとは異
なったレベルに徐々に位置するようになるのである。特
に、いわゆるチキソトロピックな液体現像剤が用いられ
ると、フロート部材の上面に現像物質が堆積し易くな
る。このチキソトロピックな液体現像剤とは、100〜
1000[mPa・s]と比較的高粘度で、現像物質を5
〜40[%]と比較的高濃度に含有し、せん断力の付与に
伴って徐々に低粘度化し、且つ、放置に伴って徐々に高
粘度化するような性質の液体現像剤である。
【0006】また例えば、現像動作時においては、通
常、攪拌によって剤収容部内の液体現像剤に液流が起こ
っており、液体現像剤の液面が大きく波打ったり、攪拌
中心から外側に向けて徐々に高くなるような勾配を生じ
たりして、液面レベルが不均一になる。このような液面
レベルが不均一な状態で、フロート部材の位置にある液
面レベルが実際の液位(静止時の液面レベル)と異なっ
ていると、フロート部材が実際の液位に対応するレベル
とは異なったレベルに位置してしまうのである。
【0007】フロート部材が異なったレベルに位置して
しまうと、当然ながら、これに連結されている磁力発生
体あるいは磁力検知手段も異なったレベルに位置してし
まうことになり、実際の液位とフロート式液位センサの
検知液位とに誤差が生じてしまう。
【0008】本発明は、以上の背景に鑑みなされたもの
であり、その目的とするところは、剤収容部内における
実際の液位と、フロート式液位センサの検知液位との誤
差を少なくすることができる現像装置及びこれを備える
画像形成装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、現像物質と液体キャリアとを含
有する液体現像剤を収容する剤収容部と、該剤収容部か
ら供給される液体現像剤を担持する現像剤担持体と、該
剤収容部内の液体現像剤の液位を検知するフロート式液
位センサとを備え、該現像剤担持体に担持した液体現像
剤中の現像物質を、画像形成装置の潜像担持体に担持さ
れた潜像に付着させて該潜像を現像する現像装置におい
て、該フロート式液位センサとして、磁力発生体と、該
磁力発生体の磁力を検知する磁力検知手段と、該液位の
増減に伴って上下移動する球形のフロート部材とを有
し、該フロート部材の上下移動に伴って該磁力発生体と
該磁力検知手段との距離を変化させ、該磁力検知手段の
検知結果に基づいて該液位を検知するものを設けたこと
を特徴とするものである。
【0010】この現像装置においては、球形のフロート
部材の上部に付着した液体現像剤中の現像物質は、液体
キャリアとともにフロート部材の球面に沿ってだれるよ
うに降下して、剤収容部内の液体現像剤の液面に達して
取り込まれるため、フロート部材上に堆積し難くなる。
このことにより、現像物質の堆積によるフロート部材の
沈みを軽減して、剤収容部内における実際の液位と、フ
ロート式液位センサの検知液位との誤差を少なくするこ
とができる。
【0011】請求項2の発明は、現像物質と液体キャリ
アとを含有する液体現像剤を収容する剤収容部と、該剤
収容部から供給される液体現像剤を担持する現像剤担持
体と、該剤収容部内の液体現像剤の液位を検知するフロ
ート式液位センサとを備え、該現像剤担持体に担持した
液体現像剤中の現像物質を、画像形成装置の潜像担持体
に担持された潜像に付着させて該潜像を現像する現像装
置において、該フロート式液位センサとして、磁力発生
体と、該磁力発生体の磁力を検知する磁力検知手段と、
該液位の増減に伴って上下移動するフロート部材と、全
体が横長に形成され、該フロート部材が両端に固定さ
れ、両端の中間位置に該磁力発生体かあるいは磁力検知
手段の何れか一方が固定され、且つ端部と該中間位置と
の間にそれぞれリング部を保持するリング保持部材と、
各リング部にそれぞれ挿入されて該フロート部材の上下
移動を案内する複数の案内棒とを備え、該フロート部材
の上下移動に伴って該磁力発生体と該磁力検知手段との
距離を変化させ、該磁力検知手段の検知結果に基づいて
該液位を検知するものを設けたことを特徴とするもので
ある。
【0012】この現像装置において、リング保持部材の
両端に支持されるフロート部材は、それぞれその位置に
ある液面に対応するレベルで浮遊する。これらフロート
部材の中間位置には、磁力発生体かあるいは磁力検知手
段がリング保持部材に固定されており、この支持位置が
フロート式液位センサの液位検知位置となる。リング保
持部材の両端に固定された各フロート部材が液面の波立
ちによってそれぞれ異なった液面レベルの位置で浮遊す
ると、リング保持部材に固定された磁力発生体あるいは
磁力検知手段が両液面レベルの中間に位置する。このよ
うに位置する磁力発生体あるいは磁力検知手段は、液面
の波立ちに伴うレベル変動が軽減される。以上の作用を
リング保持部材であるリングピンと、案内棒であるガイ
ド棒と、磁力発生手段であるホール素子とを用いた例で
説明すると次のようになる。図18(a)及び(b)
は、それぞれ本現像装置に係るフロート式液位センサを
示す模式図である。各図において、リングピン141
は、その両端に球形のフロート部材140がそれぞれ固
定され、両端の中間位置に磁力発生体144が固定さ
れ、且つ、この中間位置とそれぞれのフロート部材14
0との間にリング部141aを保持している。これら2
つのリング部141aには、それぞれガイド棒139が
挿入されており、これらガイド棒139は図示しない領
域で固定されている。磁力発生体144の磁力を検知す
るホール素子143は、上下移動する磁力発生体144
が所定のレベルに位置したときにこれと対向するように
配設されている。液体現像剤7が静止した状態(図18
(a))から攪拌せしめられ、その液面を波立たせる
と、図18(b)に示すように、両フロート部材140
がそれぞれ異なった液面レベルの位置で浮遊するように
なり、リングピン141が傾斜する。このようにリング
ピン141が傾斜すると、これの中間位置に固定された
磁力発生体144がそれぞれの液面レベルのほぼ中間レ
ベルに位置するようになる。ここで、図中右側のフロー
ト部材140のレベルであるX1が本来の液面レベルで
あると仮定すると、図示の例では図中左側のフロート部
材140だけが本来の液面レベルから距離L1だけ下が
った位置で浮遊していることになる。フロート部材14
0を1つしか設けていない場合、磁力発生体144につ
いても下降距離をLにしてしまうが、図示の例ではその
半分のL/2だけしか下降させない。また、反対に、図
中左側のフロート部材140のレベルであるX2が本来
の液面レベルであると仮定すると、図示の例では図中右
側のフロート部材140を本来の液面レベルから距離L
1も上昇させているが、磁力発生体144についてはL
/2だけしか上昇させていない。更に、本来の液面レベ
ルよりも、片方のフロート部材140を下降させ、もう
片方のフロート部材140を上昇させている場合には、
磁力発生体144を本来の液面レベルに近いレベルで浮
遊させることができる。これらの結果、液面の波立ちに
伴う磁力発生体や磁力検知手段のレベル変動が軽減され
るのである。そして、このことにより、剤収容部内にお
ける実際の液位と、フロート式液位センサの検知液位と
の誤差を少なくすることができる。
【0013】請求項3の発明は、請求項1又は2の現像
装置において、上記磁力発生体と上記磁力検知手段との
うち、該磁力発生体の方を上記フロート部材とともに上
下移動させるように配設することで、上記距離を変化さ
せるようにしたことを特徴とするものである。
【0014】この現像装置においては、フロート部材の
上下移動に伴う磁力検知手段の電線の絡まりを解消する
ことができる。具体的には、フロート部材の上下移動に
伴って磁力発生体と磁力検知手段との距離を変化させる
構成としては、磁力発生体をフロート部材とともに上下
移動させ、且つ磁力検知手段を液槽などに固定する構成
や、逆に、磁力検知手段をフロート部材とともに上下移
動させ、且つ磁力発生体を液槽などに固定する構成など
がある。しかしながら、後者の構成では、磁力検知手段
の電源や信号用の電線を、フロート部材の上下移動に追
従させ得るように液中に長く延ばしておく必要があり、
フロート部材の上下移動に伴ってフロート用支持部材な
どに絡めてしまうおそれがある。そこで、この現像装置
では、前者の構成によって磁力発生体と磁力検知手段と
の距離を変化させるようにしている。かかる構成では、
配線を必要としない磁力発生体をフロート部材とともに
移動させることにより、磁力検知手段の電線を液中に長
く延ばす必要がなくなるため、フロート部材の上下移動
に伴う該電線の絡まりを解消することができる。
【0015】請求項4の発明は、請求項3の現像装置に
おいて、上記磁力検知手段を上下方向に並ぶように複数
配設したことを特徴とするものである。
【0016】この現像装置においては、フロート部材と
ともに上下移動する磁力発生体の磁力を検知する磁力検
知手段を上下方向に複数並べて配設することで、1つの
磁力発生体の上下移動に基づいて複数の液位を検知させ
ることができる。
【0017】請求項5の発明は、請求項1、2、3又は
4の現像装置において、上記フロート部材として発泡樹
脂によって浮遊するものを用いたことを特徴とするもの
である。
【0018】この現像装置においては、フロート部材の
空気封入用外壁の損傷に起因する浮遊性消失を回避する
ことができる。具体的には、フロート部材としては、樹
脂等で形成した空気封入用外壁の中に空気を封入したも
のや、発泡樹脂で形成したものなどがあるが、前者のも
のでは、空気封入外壁に損傷を受けると内部の空気を放
出させて浮遊性を消失させてしまうおそれがある。一
方、本フロート式液位センサに用いられる後者のもので
は、外壁に損傷を受けても、本体を構成する無数のセル
のうち、損傷部に存在していた極僅かな発泡セル内の空
気が失われるだけで、浮遊性を消失させるようなことは
ない。
【0019】請求項6の発明は、請求項1、2、3、4
又は5の現像装置において、上記剤収容部の平断面の中
心からずれた位置を軸にして回転することで、該剤収容
部内の液体現像剤を水平方向に回転させて攪拌する攪拌
体を設けたことを特徴とするものである。
【0020】この現像装置においては、攪拌体によって
剤収容部内の液体現像剤を攪拌することで、トナー等の
現像物質を該液体現像剤中に均一に分散せしめて、該液
体現像剤の現像物質濃度の均一化を図ることができる。
また、この現像装置では、攪拌体が水平方向において剤
収容部の平断面の中心からずれた位置を軸にして回転す
る。この回転に伴い、剤収容部内で上記中心よりも攪拌
体の回転軸側(以下、攪拌軸側という)に位置する液体
現像剤は、積極的に回転せしめられてその液面を波立た
せる。一方、上記中心よりも攪拌軸側とは反対側に位置
する液体現像剤は、攪拌体によって接触的に回転せしめ
られる液体現像剤の対流によって比較的ゆっくりと回転
せしめられるため、液面の波立ちが抑えられる。かかる
構成においては、フロート式液位センサに対し、このよ
うに波立ちが抑えられる位置、即ち、攪拌軸側とは反対
側の位置で液体現像剤の液位を検知させれば、該波立ち
によるフロート式液位センサの液位検知誤差を更に少な
くすることができる。
【0021】但し、この現像装置においては、液体現像
剤を回転軸方向に十分に移動させることができず、液体
現像剤の上下方向の攪拌が不十分になるおそれがある。
また、攪拌軸側とは反対側の液体現像剤を攪拌体と接触
させることができず、水平方向の横攪拌も不十分になる
おそれがある。そして、これらの結果、トナー等の現像
物質を液体現像剤の全体に均一に分散せしめることがで
きず、液体現像剤の現像物質濃度を不均一にしてしまう
可能性が残る。
【0022】そこで、請求項7の発明は、請求項6の現
像装置において、上記攪拌体として、上記剤収容部の側
壁内壁と接触して柔軟に撓りながら回転する可撓性の攪
拌体と、これと同じ軸上での回転によって回転軸線方向
に沿って移動する液体現像剤の流れを発生させる非可撓
性の攪拌体とを設けたことを特徴とするものである。
【0023】この現像装置において、非可撓性の攪拌体
は、その回転によって液体現像剤を水平方向に攪拌しな
がら、その回転軸線に沿って移動する液体現像剤のいわ
ゆる軸流を発生させ、この軸流によって液体現像剤を上
下方向に攪拌する。一方、可撓性の攪拌体は、剤収容部
の側壁内壁との接触によって柔軟に撓りながら回転す
る。このような可撓性の攪拌体については、例えば図1
2の符号116で示すように、水平方向において剤収容
部内の全域をたどるような軌跡で回転させることが可能
になる。このような軌跡で回転する可撓性の攪拌体(翼
部材116)は、攪拌軸側とは反対側に位置する液体現
像剤に直接接触することで、この液体現像剤を確実に回
転せしめることができる。また、柔軟に撓りながら回転
することで、攪拌軸側とは反対側に位置する液体現像剤
に対し、可撓性の攪拌体よりも弱い回転力を付与してそ
の波立ちを抑える。以上の構成においては、非可撓正の
攪拌体の回転によって液体現像剤を水平方向に攪拌する
とともに上下方向にも攪拌することができる。また、可
撓性の攪拌体の回転により、攪拌軸側とは反対側に位置
する液体現像剤を確実に回転せしめて水平方向に攪拌し
ながら、攪拌による波立ちを抑えることができる。そし
て、これらの結果、攪拌による液体現像剤の波立ちを抑
えながら、水平方向の攪拌不足や上下方向の攪拌不足に
よる液体現像剤の現像物質濃度の不均一化を抑えること
ができる。
【0024】請求項8の発明は、請求項7の現像装置に
おいて、非可撓性の上記攪拌体として、上記回転軸線方
向に沿って上記剤収容部の底に向けて移動するような液
体現像剤の流れを発生させるものを設けたことを特徴と
するものである。
【0025】この現像装置においては、非可撓性の攪拌
体の回転によって生ずる軸流により、液体現像剤を剤収
容部の上側から下側に向けて移動させて剤収容部の底に
ぶつけた後、今度は下側から上側に向けて移動させて上
下方向に攪拌する。かかる攪拌においては、液体現像剤
を剤収容部の下側から上側に向けて液面まで到達させた
後、今度は上側から下側に向けて移動させるような逆方
向の攪拌を行う場合よりも、液面の盛り上がりや波立ち
を抑えることができる。
【0026】請求項9の発明は、請求項8の現像装置に
おいて、上記剤収容部の底の隅にテーパーを設け、上記
回転軸線に沿う移動によって該底にぶつかった液体現像
剤を該テーパーによって上記軸のずれ方向とは反対側の
上方に導くようにしたことを特徴とするものである。
【0027】この現像装置においては、軸流によって剤
収容部の底にぶつかった後、底面に沿って広がろうとす
る液体現像剤を、テーパーによって攪拌軸側とは反対側
の上方に導く。かかる構成では、剤収容部において、攪
拌軸側で上側から下側に向かう液体現像剤の流れを生じ
せしめるとともに、攪拌軸側とは反対側で下側から上側
に向かう液体現像剤の流れを生じせしめる。このような
流れにより、液体現像剤は、全体的に、攪拌体の回転に
伴って水平方向に回転しながら、攪拌軸側で液面から底
へと移動して反対側に広がった後、反対側で底から液面
へと移動して再び攪拌軸側に至るという経路をたどって
上下方向に回転する。そして、この上下方向の回転によ
り、液体現像剤の上下方向の攪拌がよりスムーズに行わ
れるようになる。
【0028】請求項10の発明は、潜像を担持する潜像
担持体と、該潜像担持体に該潜像を形成する潜像形成手
段と、該潜像に液体現像剤中の現像物質を付着させて該
潜像を現像する現像装置とを備える画像形成装置におい
て、該現像装置として、請求項1、2、3、4、5、
6、7、8又は9の現像装置を設けたことを特徴とする
ものである。
【0029】この画像形成装置でも、上記請求項1又は
2の現像装置と同様の作用により、現像装置の剤収容部
内における実際の液位と、フロート式液位センサの検知
液位との誤差を少なくすることができる。
【0030】請求項11の発明は、請求項10の画像形
成装置において、上記剤収容部内の液体現像剤の現像物
質濃度を検知する濃度検知手段と、現像に使用した後の
液体現像剤を回収して該剤収容部に戻す回収手段と、該
剤収容部内に濃度調整剤を補給する補給手段と、該濃度
検知手段及び上記フロート式液位センサの検知結果に基
づいて、該補給手段の駆動を制御して該剤収容部内の液
体現像剤の現像物質濃度を調整する制御手段とを設けた
ことを特徴とするものである。
【0031】この画像形成装置において「現像に使用し
た後の液体現像剤」とは、現像後の現像剤担持体表面に
残留した液体現像剤の他、潜像担持体上の現像済みの像
が転写紙等の記録部材に転写される転写工程を経た後の
該潜像担持体表面に残留した液体現像剤なども含む概念
である。この画像形成装置においては、現像済みの液体
現像剤を回収手段によって回収して剤収容部内に戻し、
該剤収容部内の液体現像剤の現像物質濃度を濃度検知手
段によって検知する。一方、制御手段は、この濃度検知
手段の検知結果と、フロート式液位検知センサの検知結
果とに基づいて適量の現像物質や液体キャリアなどの濃
度調整剤を剤収容部内の液体現像剤に補給するように補
給手段を制御して、その現像物質濃度を調整する。この
ようにして現像物質濃度が調整された液体現像剤は、剤
収容部から現像剤担持体へと供給されて現像に寄与す
る。かかる構成においては、現像済みの液体現像剤の現
像物質濃度が現像前と異なるような場合でも、現像前の
濃度に調整して現像に再利用することができる。また、
濃度検知手段の検知結果のみならず、フロート式液位セ
ンサの検知結果にも基づいて補給手段を制御すること
で、剤収容部内における液位を適正に維持しながら、液
体現像剤の濃度を調整することができる。
【0032】請求項12の発明は、請求項11の画像形
成装置において、上記補給手段の駆動時間と、上記フロ
ート式液位センサの検知結果とに基づいて、上記補給手
段内における濃度調整剤の有無を検知させるように、上
記制御手段を構成したことを特徴とするものである。
【0033】この画像形成装置においては、補給手段内
における濃度調整剤の有無を検知する特別なセンサを設
けなくても、制御手段によって該有無を検知させること
ができる。具体的には、液体現像剤や液体キャリアなど
の濃度調整剤の補給については、補給手段の駆動によっ
て行っているが、この駆動を何回繰り返しても液位が上
昇しない場合には、該濃度調整剤が無くなっていること
になる。よって、制御手段は、補給手段の駆動時間と、
フロート式液位センサの検知結果とに基づけば、補給手
段内における濃度調整剤の有無を検知することができ
る。
【0034】請求項13の発明は、請求項10、11又
は12の画像形成装置であって、液体現像剤として、現
像物質が5〜40[%]の濃度で分散され、粘度が100
〜10000[mPa・s]に調整されたものを用いるこ
とを特徴とするものである。
【0035】この画像形成装置においては、トナー等の
現像物質を5〜40[%]と比較的高濃度に含有する液体
現像剤を用いることで、現像物質をこれより低濃度に含
有する液体現像剤を用いる場合よりも少ない液量で高濃
度の画像を形成することができる。また、キャリアと現
像物質との攪拌が極めて困難になるなどの理由によって
製造コストが嵩む10000[mPa・s]粘度を超える
液体現像剤を用いる場合とは異なり、比較的低価格で高
濃度の画像を形成することができる。また、現像物質の
分散ムラを生じ易い100m[Pa・s]粘度を下回る液
体現像剤を用いる場合よりも、該分散ムラに起因する画
像濃度ムラを抑えることができる。
【0036】
【発明の実施の形態】以下、本発明を画像形成装置であ
る電子写真方式のプリンタに適用した一実施形態につい
て説明する。まず、本実施形態に係るプリンタの基本的
な構成について説明する。図1は本実施形態に係るプリ
ンタの概略構成図である。図において、潜像担持体とし
ての感光体ドラム1の回りには、帯電ユニット2、現像
装置としての現像ユニット100、中間転写ドラム3、
感光体ドラム1をクリーニングするドラムクリーニング
ユニット4などが配設されている。また、中間転写ドラ
ム3の図中右側方には、これと接触して所定幅の転写ニ
ップを形成する転写ローラ5が配設されている。
【0037】上記感光体ドラム1は、図示しないモータ
等の駆動手段によってプリント時には一定速度で図中矢
印方向(時計回り)に回転駆動せしめられる。そして、
その回転に伴って周面が上記帯電ユニット2によって一
様に帯電せしめられた後、図示しない光書込みユニット
によって画像情報に基づいた書込み光LBが照射結像さ
れて静電潜像を担持する。この静電潜像は、上記現像ユ
ニット100によって現像されて液体現像剤による可視
像となった後、感光体ドラム1の回転に伴って上記中間
転写ドラム3との接触位置まで移動する。
【0038】上記中間転写ドラム3は、図示しない駆動
手段によって図中矢印方向(反時計回り)に感光体ドラ
ム1と同じ周速で回転せしめられており、上記可視像は
この中間転写ドラム3の周面に中間転写される。そし
て、中間転写ドラム3の回転に伴って上記転写ニップま
で移動する。
【0039】一方、図示しない給紙装置は、転写紙6を
この可視像と重ね合わせ得るようなタイミングで、上記
転写ニップに向けて送り出す。転写ニップで可視像と重
ね合わされた転写紙6は、中間転写ドラム3から可視像
が転写された後、転写ニップから図示しない定着装置へ
と送られる。そして、ここで加熱等によって可視像が定
着せしめられた後、プリンタ外部へと排出される。
【0040】上記中間転写ドラム3に転写されずに上記
感光体ドラム1上に残留した液体現像剤は、上記ドラム
クリーニングユニット4のクリーニングブレード4aに
よって機械的に掻き取り除去された後、スクリュー部材
4bによって回収パイプ8へと搬送され、この回収パイ
プ8内を自重によって落下して後述の第2タンクに至
る。
【0041】上記転写ニップを通過した中間転写ドラム
3表面は、転写紙6に転写されずに残留した液体現像剤
が図示しない中間転写ドラムクリーニングユニットによ
って除去された後、上記感光体ドラム1との接触位置ま
で再び移動する。
【0042】この接触位置を通過した感光体ドラム1表
面は、図示しない除電ランプとの対向位置まで移動して
残留電位が除去されることで、次のプリントに備えられ
る。
【0043】上記現像ユニット100は、現像部101
と、回収手段である回収部102と、剤調整部103
と、濃度調整手段である補給部104とから主に構成さ
れている。
【0044】上記現像部101は、現像剤担持体として
の現像ローラ105、塗布ローラ106、規制ブレード
107、第1攪拌スクリュー108、第2攪拌スクリュ
ー109、剤収容部としての第1タンク110などを備
えている。この第1タンク110内には現像物質である
トナーと液体キャリアとを含有する液体現像剤7が、1
00〜150[cc]程度の量で収容されている。
【0045】この液体現像剤7は、粘度が100〜10
000[mPa・s]に調整され、且つトナー濃度が5〜
40[%]に調整されている。より具体的には、本実施形
態では、粘度=約300[mPa・s]、トナー濃度=1
5[%]に調整したものを用いている。
【0046】上記第1タンク110内には、液体現像剤
7の上方に上記塗布ローラ106が配設されており、待
機状態では液体現像剤7の液面が塗布ローラ106に接
触しないようになっている。また、第1攪拌スクリュー
108、第2攪拌スクリュー109がそれぞれ平行に並
ぶように水平配設されている。
【0047】プリント動作が開始されると、これらスク
リューが図示しない駆動手段によってそれぞれ反対方向
に回転せしめられ、スクリュー上方の液体現像剤7がそ
の液面を盛り上げて上記塗布ローラ106に接触して供
給される。このようにして供給された液体現像剤は、図
示しない駆動手段によって図中反時計回りに回転せしめ
られる塗布ローラ106に付着して上記規制ブレード1
07との対向位置を通過する際に、その層厚が規制され
て薄層化する。そして、その一部が塗布ローラ106と
接触しながら回転する上記現像ローラ105に毎分約3
0[cc]の量で塗布された後、現像ローラ105ととも
に感光体ドラム1との対向位置である現像位置まで移動
して現像に寄与する。この現像位置で、感光体ドラム1
上の上記静電潜像に移動せずに、現像ローラ105上に
残った使用後の液体現像剤7は、現像ローラ105の回
転に伴って上記回収部102との対向位置まで移動して
回収される。
【0048】上記回収部102は、回収ローラ111、
回収ブレード112、回収スクリュー113、回収パイ
プ114を備えている。この回収ローラ111は、上記
現像位置を通過した後の現像ローラ105の表面に当接
しながら回転して、この表面に付着している使用済みの
液体現像剤7を回収する。このようにして回収された液
体現像剤7は、上記回収ブレード112によって回収ロ
ーラ112の表面から機械的に掻き取り除去された後、
上記回収スクリュー113によって上記回収パイプ11
4内に搬送される。そして、この回収パイプ114内を
自重によって落下して後述の第2タンクに至る。
【0049】上記剤調整部103は、剤収容部としての
第2タンク115、攪拌体としての2つの翼部材11
6、117、濃度信号出力手段118、搬送ポンプ12
0、搬送パイプ121などを備えている。第2タンク1
15も、内部に液体現像剤7を収容しており、その開口
部にタンク蓋119が取り付けられている。
【0050】上記濃度信号出力手段118は、図示しな
い制御部とともに濃度検知手段を構成している。
【0051】上記第2タンク115内において、上記翼
部材116、117は図示しない攪拌モータによって回
転駆動されることで、液体現像剤7を略水平方向に回転
せしめて攪拌する。液体現像剤7は、このようにして攪
拌されながら、上記濃度信号出力手段118と制御部と
からなる濃度検知手段によってそのトナー濃度が検知さ
れる。
【0052】上記搬送パイプ121は、その一端が第2
タンク115の底に接続され、もう一端が上記第1タン
クのドレインパイプ122に接続されている。この搬送
パイプ121の途中には、上記搬送ポンプ120が設け
られている。第2タンク115内の液体現像剤7はこの
搬送ポンプ120によって第1タンク115内に搬送・
供給される。搬送ポンプ120によって第1タンク11
5内に過剰量の液体現像剤7が供給された場合には、第
1タンク115内の液体現像剤7の液面上昇によって余
剰分の液体現像剤が図示しないオーバーフロー管の取り
付け位置に達し、このオーバーフロー管を通って第2タ
ンク115に戻る。
【0053】上記補給部104は、補給用の液体キャリ
アを収容するキャリアボトル123、補給用の液体現像
剤を収容する現像剤ボトル124、キャリアボトル12
3から上記第2タンクへと液体キャリアを搬送するため
のキャリアポンプ147、現像剤ボトル124から第2
タンクへと液体現像剤を搬送するための現像剤ポンプ1
46などを備え、図示しない制御手段である制御部によ
って制御される。
【0054】上記現像剤ボトル124内の液体現像剤
は、そのトナー濃度が現像に望ましい15[%]に調整さ
れている。この濃度が、本プリンタにおける標準濃度と
なる。
【0055】上記制御部は、上記剤調整部103の濃度
信号出力手段118からの出力信号に基づいて、上記現
像剤ポンプ146やキャリアポンプ147の駆動を制御
して、第2タンク115内に適量の液体キャリアや液体
現像剤を補給させることで、第2タンク115内の液体
現像剤7のトナー濃度を調整する。このような制御によ
り、上記現像ローラ105から回収された液体現像剤
と、上記感光体ドラム1から回収された液体現像剤との
混合液のトナー濃度が、現像に使用される前の液体現像
剤7のトナー濃度と異なるような場合でも、第2タンク
115内に戻して再利用することができる。
【0056】図1において、現像ユニット100は、上
記現像部101、回収部102、剤調整部103、補給
部104のうち、現像部101と回収部102とが一つ
の現像カートリッジ(図中一点鎖線で囲まれた部分)と
して構成され、他の部分から分離可能となっている。こ
のため、故障や寿命到達の際のメンテナンスにおいて、
プリンタ本体から容易に取り外される。この現像カート
リッジの上記ドレインパイプ122は、カップリング1
36によって上記剤調整部103の搬送パイプ121と
接続されている。
【0057】かかる構成の現像カートリッジについて
は、次のような手順でプリンタ本体から取り外すことが
望ましい。即ち、まず、上記剤調整部103の搬送ポン
プ120を逆転駆動させて上記現像部101の第1タン
ク110内の液体現像剤7を、剤調整部103の第2タ
ンク115に戻す。そして、上記ドレインパイプ122
に設けられたドレインバルブ137を閉じてから、上記
カップリング136を操作して現像カートリッジ側のド
レインパイプ122と剤調整部103側の搬送パイプ1
21とを分離する。両パイプを分離する前に、ドレイン
バルブ137を閉じておくことで、第1タンク110や
ドレインパイプ122内に残留した液体現像剤7を漏ら
して無駄にするようなことがなくなる。なお、搬送パイ
プ121には搬送ポンプ120を設けているため、両パ
イプを分離した際に第2タンク115内の液体現像剤7
を分離部分から漏らすようなことはないが、このような
漏れを確実に回避すべく、カップリング121として、
バルブ機能付きのものを用いるとよい。
【0058】図2は、タンク蓋119が取り外された状
態の現像装置100を図1の矢印A方向から示した上面
図である。また、図3は、上記剤調整部103の分解斜
視図である。図3において、符号118は濃度信号出力
手段であり、図示しない制御部とともに濃度検知手段を
構成している。
【0059】この濃度検知手段118は、タンク蓋11
9の下面に突設された支持板129と、タンク蓋119
の上方に配設された光学センサ132とを備えている。
また、上記支持板129に回動可能に保持された円盤ユ
ニットや、これを回転させるための円盤モータ133も
備えている。
【0060】上記円盤ユニットは、2つの外円盤131
a、bと、これらの間に挟まれた中円盤130とから構
成されている。中円盤130は、2つの外円盤131
a、よりも小さい径で構成され、外円盤131a、bの
回転中心から偏心した位置で回転する。また、その円周
面には鏡面仕上げ加工が施されている。円盤ユニットが
その周面を液体現像剤7に部分的に浸漬させた状態で回
転すると、中円盤130と2つの外円盤131a、bと
の段差によってその円周方向に形成される凹部に液体現
像剤7が充填される。この凹部は、中円盤130が2つ
の外円盤131a、bから偏心した位置に配設されてい
ることによって円周方向で深さが異なってくる。2つの
外円盤131a、bの周面には、図示しない規制ブレー
ドが当接しており、この規制ブレードとの対向位置を通
過した上記凹部内には、その円周方向に厚み勾配のある
液体現像剤7の液膜が形成される。
【0061】上記光学センサ132は、図示しない発光
素子と受光素子とを備え、この発光素子からタンク蓋1
19の開口134eを通して上記液膜に光を照射する。
照射された光は、液膜を透過した後、上記凹部の底とな
っている中円盤130の鏡面で反射する。そして、液膜
を再び透過してから上記開口134e内を通り、光学セ
ンサ132の上記受光素子に受光される。この受光素子
は、受光量に応じた値の信号を上記制御部に出力する。
【0062】上記液膜に対する透過光量はその現像物質
濃度に応じて異なってくる。但し、トナーを高濃度に含
有するチキソトロピックな液体現像剤7では、トナー濃
度に対する透過光量の変動率が著しく大きく、一定の厚
みの液膜であるとトナー濃度が少し変化しただけで透過
光が得られたり得られなかったりする。そこで、図示の
濃度信号出力手段118は、上記凹部内でその円周方向
に厚み勾配のある液膜を形成して様々な厚みで光透過さ
せることで、円盤ユニットを一回転させるまでに、透過
光を確実に得るように構成されているのである。
【0063】上記受光素子はその出力値を円盤ユニット
の回転角度(液膜の厚み)に応じて連続的に変化させる
が、円盤ユニット一回転あたりにおけるこの出力値の積
分結果は受光素子の受光総量に相当し、液体現像剤7の
トナー濃度と相関関係にある。そこで、上記制御部は、
円盤ユニットが一回転する間に、このように連続的に変
化する上記出力値を積分し、積分結果に基づいて液体現
像剤7のトナー濃度を演算する。
【0064】以上の構成の濃度検知手段によれば、トナ
ーを高濃度に含有するチキソトロピックな液体現像剤7
でも、そのトナー濃度を検知することができる。
【0065】なお、濃度信号出力手段118に反射型の
光学センサ132を設けた例について説明したが、これ
に代えて、透過型の光学センサを設けてもよい。具体的
には、上記中円盤130をガラスや樹脂などの透明部材
で形成し、この内部に光学センサの受光素子あるいは発
光素子を設置するとともに、外部に内部の素子と対にな
る発光素子あるいは受光素子を設置する。そして、発光
素子から発した光に上記液膜を1度だけ透過させ、透過
光を受光素子に受光させるのである。
【0066】次に、本実施形態にプリンタの特徴的な構
成について説明する。図4(a)は、上記剤調整部10
3に装着するフロート式液位センサを示す斜視図であ
る。図において、フロート式液位センサ135は、2つ
のフロート部材140、このフロート部材140の上下
移動を案内する2本のガイド棒139、リングピン14
1、磁力検知手段である4つのホール素子143、磁力
発生体144等から構成されている。リングピン141
は、2つのリング部141aを有し、図示しない上記タ
ンク蓋の下面に突設された2本のガイド棒139のそれ
ぞれが、これらリング部141aに挿入されるようにな
っている。
【0067】図示しない液体現像剤中で浮遊している2
つの上記フロート140部材は、それぞれリングピン1
41の反対側の端部に保持されながら、液位の増減に伴
って上下移動する。この上下移動は2本のガイド棒13
9によってガイドされ、液体現像剤の回転方向に流され
ないようになっている。リングピン141の中央部に
は、上記磁力発生体144が固定されている。
【0068】図示しない上記タンク蓋には、2本のガイ
ド棒139の他に、上記濃度信号出力手段118の支持
板129が、これらガイド棒139の間に位置するよう
に突設され、フロート部材140に固定された磁力発生
体144に対向するようになっている。この支持板12
9には、4つの上記ホール素子143が上下方向に並ぶ
ように固定されている。
【0069】これら4つのホール素子143は、上から
順に、上限液位、標準液位、下限液位、緊急停止液位に
対応する高さに装着されている。
【0070】液位が下限液位を下回ったり、上限液位を
上回ったりすると、上記円盤ユニットが液体現像剤7に
浸からなくなったり、部分的にではなくその全てが浸か
ったりして上記液膜が形成されなくなるため、トナー濃
度の検知が不可能になる。
【0071】各ホール素子143は、例えば5[V]の電
源が供給されながら、S極又はN極の磁力を検知する
と、0[V]の検知信号を後述の補給制御部に出力するよ
うに構成されている。液体現像剤の液位の増減に伴って
フロート部材140が上下移動すると、4つのホール素
子143のうち、フロート部材140の高さ位置にある
ものが、このフロート部材140に固定された上記磁力
発生体144の磁力を検知する。
【0072】各ホール素子143をフロート部材140
ではなく、上記支持板129に固定することで、各ホー
ル素子143に接続する電源用や信号用の図示しない電
線を、液体現像剤中に長く延ばすことなく固定して配設
することができる。よって、フロート部材140の上下
移動に伴って、この電線をフロート部材140、リング
ピン141、ガイド棒139に絡ませるようなことはな
い。
【0073】フロート部材140の材質としては、液体
現像剤の比重より軽いもので、ポリスチレン、ポリエチ
レン、ポリプロピレンなどの発泡樹脂を用いることが望
ましい。本実施形態のプリンタでは、0.02〜0.6
[g/cm]の比重のポリスチレン(発泡スチロール)
を用いた。
【0074】また、フロート部材140の形状について
は、なるべく表面積を小さくしながら良好な浮遊性を発
揮させるようにしたものを用いることが望ましい。フロ
ート部材140は、回転する液体現像剤の流れを受ける
側の平面積が大きくなるほど、液体現像剤の回転力の影
響を受けて振動が大きくなったり、液体現像剤に乱流を
発生させたりするからである。また、平面積が大きくな
るほど、高粘度の液体現像剤中における浮遊抵抗が大き
くなり、浮遊応答性が悪くなるからである。
【0075】図4(a)に示したフロート式液位センサ
135において、球形のフロート部材140の上部に付
着した図示しない液体現像剤中のトナーは、液体キャリ
アとともにフロート部材140の球面に沿ってだれるよ
うに降下する。そして、図示しない第2タンク内の液体
現像剤の液面に達して取り込まれる。このことにより、
フロート部材140上にトナーが堆積し難くなり、現像
物質の堆積によるフロート部材の沈みが軽減されて、第
2タンク内における実際の液位と、フロート式液位セン
サの検知液位との誤差を少なくすることができる。ま
た、角のない球状のフロート部材140は、角のあるフ
ロート部材よりも、液体現像剤から受ける液流抵抗を低
減して、液体現像剤の流れを受けることによる微妙な上
下移動を軽減することができる。
【0076】また、このフロート式液位センサにおいて
は、先に図18(a)及び(b)を用いて説明したよう
に、液面の波立ちに伴う磁力発生体144のレベル変動
を軽減して、第2タンク内における実際の液位と、検知
液位との誤差を少なくすることができる。なお、2つの
フロート部材140がそれぞれ異なった液面レベルの位
置で浮遊する際におけるリングピン141の最大傾斜角
度については、2つのリング部141aの間隔、リング
部141aの内壁とガイド棒139とのクリアランスな
どの調整によって微妙に設定することができる。
【0077】本実施形態のプリンタにおいては、ユーザ
ーの使用すべき液体現像剤7の種類を指定している。具
体的には、装置の取扱説明書などに、例えば「液体現像
剤には、○○社の××を使用して下さい」などと明記す
ることによって指定している。そして、この指定した種
類の液体現像剤7よりも比重の軽い発泡樹脂をフロート
部材140に用いている。よって、指定した種類の液体
現像剤7が使用される限りは、フロート部材が液体現像
剤7中で沈むようなことはない。
【0078】各ホール素子143からの上記検知信号
は、後述の補給制御部に出力される。この補給制御部
は、検知信号を出力しているホール素子143が少なく
とも1つあるか否かを判定し、「無い」場合には図示し
ないディスプレイ等の表示部にエラーメッセージを表示
させる。また、「ある」場合には、次に、一番下から二
番目のホール素子143(下限液位となる)から出力さ
れているか否かを判定し、出力されている場合には液位
を下限液位以下であると判定する。
【0079】本プリンタでは、各ホール素子143間に
おいて検知デッドスペースを生じさせないような間隔で
各ホール素子143を配設し、20[mm]の液位変動幅
を検知させるようにフロート式液位センサ135を構成
している。
【0080】フロート式液位センサ135については、
図4(b)に示すように、濃度信号出力手段118とで
一つのユニットになるように構成しており、これら手段
を第2タンク内115内にコンパクトに配設することが
できる。
【0081】図5(a)及び(b)は、フロート式液位
センサ135の比較例を示す斜視図である。この比較例
では、フロート部材140が四角いブロック状に形成さ
れている。かかる形状のフロート部材140では、その
上面にトナーが堆積し易いため、堆積トナーの重量によ
って本来の浮遊レベルよりも沈んだレベルで浮遊するよ
うになる。また、図示のフロート式液位センサ135
は、フロート部材140を一つしか備えておらず、図1
8(b)に示したようにリングピン141を傾けること
ができないため、液面の波立ちに伴う磁力発生体144
のレベル変動を軽減することができない。
【0082】図6は、本プリンタの電気回路の一部を示
すブロック図である。図において、制御手段である制御
部200は、濃度検知制御部200と、補給制御部20
2と、ハードディスクやRAM等で構成された記憶手段
203とを備えている。
【0083】上記濃度検知制御部201と補給制御部2
02とは、互いにデータ交信し得るように接続され、ま
た、これらには上記記憶手段203も接続されている。
【0084】上記濃度検知制御部201は、上記濃度信
号出力手段118の円盤モータ113や、上記光学セン
サ132などにも接続されており、これらの駆動を制御
したり、光学センサ132と交信したりするようになっ
ている。
【0085】上記補給制御部202は、上記搬送ポンプ
120、現像剤ポンプ146、キャリアポンプ147、
フロート式液位センサ135、攪拌モータ(翼部材11
6、117用)148などにも接続されており、これら
の駆動を制御したり、フロート式液位センサ135と交
信したりするようになっている。
【0086】図7は、上記濃度検知制御部201の濃度
検知制御を示すフローチャートである。図において、濃
度検知制御部201は、所定の周期で濃度検知制御をス
タートさせ、まず、上記円盤モータ(133)の駆動を
開始して、上記濃度信号出力手段(118)の円盤ユニ
ットを回転させる(ステップ1:以下、ステップをSと
記す)。この回転により、円盤ユニットには、上記第2
タンク(115)内の液体現像剤からなる液膜が形成さ
れる。
【0087】次に、濃度検知制御部201は、上記光学
センサ(132)の受光素子から送られてくる連続的に
変化する出力値を、所定時間分だけ積分処理する(S
2)。この所定時間とは、円盤ユニットの一回転に要す
る時間であり、本実施形態のプリンタでは約7秒間にな
っている。
【0088】濃度検知制御部201は、積分処理を終え
ると、積分結果に基づいて第2タンク(115)内の液
体現像剤のトナー濃度を演算する(S3)。具体的に
は、例えば、各積分値とトナー濃度とを関連付けしたデ
ーターベースから、積分結果に対応するトナー濃度を特
定したり、積分値とトナー濃度との関係を示すアルゴリ
ズムに積分結果を代入してトナー濃度を演算したりする
のである。そして、上記記憶手段203に記憶されてい
るトナー濃度データを、演算結果の値に更新した後(S
4)、制御を継続すべきか否かについて判断する(S
5)。
【0089】ここで、現像動作中などであるが故に制御
を継続すべきであると判断した場合には(S5でY)、
制御フローを上記S2にループさせて、再び積分処理を
行う。また、制御を継続すべきでないと判断した場合に
は(S5でN)、円盤モータ133の駆動を停止してか
ら(S6)、制御を終了する。
【0090】このような濃度検知制御においては、制御
がスタートすると、上記S5で円盤モータ133の停止
が確認されるまで積分処理が繰り返し行われ、上記記憶
手段203に記憶されているトナー濃度データが繰り返
し更新される。なお、上記S2では約7秒間の処理時間
が費やされるが、この他は、殆ど瞬間的な演算処理であ
るため、1回あたりのトナー濃度演算時間(上記S2〜
S5までの処理時間)は7秒強となる。
【0091】図8は、上記補給制御部202の濃度調整
制御を示すフローチャートである。この濃度調整制御と
は、上記第2タンク115内の液体現像剤7の液位と、
上記記憶手段203に記憶されているトナー濃度データ
とに基づいて、第2タンク115内に液体キャリアか液
体現像剤の一方を補給して、液体現像剤7のトナー濃度
を調整する制御である。
【0092】図8に示したこの濃度調整制御の概要は次
の通りである。即ち、まず、上記第2タンク115内の
液位(以下、単に液位という)を判定し(S1)、液位
が標準液位を下回る場合に(S2でY)、液体キャリア
かあるいは液体現像剤を所定時間だけ第2タンク115
内に補給した後(S11又はS14)、再び上記S1の
制御に戻って液位を判定する。また、液位が標準液位以
上である場合には(S2でN)、液体キャリアや液体現
像剤を補給することなく制御を終了する。よって、所定
の周期で濃度調整制御が開始され、「液位<標準液位」
であると一旦判断されると、液位が標準液位に上昇する
まで液体キャリアかあるいは液体現像剤が補給される。
【0093】なお、「液位=標準液位」である場合に
は、制御がS1、S2、S3、S4、S17という順で
進む。そして、このS17において、制御を継続すべき
であるか否かが判断され、現像動作中などであるが故に
継続すべきであると判断された場合には(S17で
Y)、制御がS1にループされる。また、継続すべきで
ないと判断された場合には(S17でN)、一連の制御
が終了する。
【0094】このような補給により、液位は、標準液位
とこれを少し下回ったレベルとの間で変動するため、何
らかの異常がない限り、標準液位付近に保たれる。しか
しながら、各ポンプや上記フロート式液位センサ135
の故障、濃度補給剤切れなどにより、液位が下限液位を
下回ったり、上限液位を上回ったりという液位異常が発
生するおそれがある。
【0095】そこで、上記補給制御部202は、このよ
うな液位異常の有無について確認し(S4、S5)、液
位異常である場合には(S4やS5でY)、図示しない
表示部に「水位エラー」を表示させて制御を終了する。
【0096】また、濃度調整剤が無くなっていないか、
即ち、上記現像剤ボトル124やキャリアボトル123
が空になっていないか、を確認し、空になっている場合
には図示しない表示部に「現像剤ボトル空エラー」や
「キャリアボトル空エラー」を表示させて制御を終了す
る。具体的には、液体現像剤や液体キャリアの補給につ
いては、上記現像剤ポンプ146やキャリアポンプ14
7を所定時間だけ駆動する(S11、S15)ことによ
って行っているが、この駆動を何回繰り返しても液位が
上昇しない場合にはこれらボトルが空になっていること
になる。本実施形態においては、現像剤ポンプ146や
キャリアポンプ147を一回あたり2秒間駆動した後、
制御フローを上記S1に戻して液位を判定し、液位が標
準液位に達していない場合には、更に、これらポンプを
2秒間駆動する制御を繰り返し行っている。このような
一連の工程の中で、ポンプを一回駆動する毎に、現像剤
ポンプ駆動回数C1やキャリアポンプ駆動回数C2に1
を加算しながら(S12、S16)、それぞれについて
10回に達しているか否かを判定し(S9、S13)、
達している場合(S9やS13でY)にはボトル空エラ
ーを表示する(S10、S149)のである。なお、液
位が標準液位に達した場合には、現像剤ポンプ駆動回数
C1やキャリアポンプ駆動回数C2をゼロにリセットし
てから(S3)、制御を終了する。
【0097】液体現像剤を補給するのか、あるいは液体
キャリアを補給するのかの判断については、上記トナー
濃度データと、目標濃度とを上記記憶手段203から読
み込み(S7)、両者を比較する(S8)ことによって
行う。「目標濃度>トナー濃度データ」である場合には
(S8でY)液体現像剤を補給し、「目標濃度≦トナー
濃度データ」である場合には(S8でN)液体キャリア
を補給するのである。本実施形態では、この目標濃度が
18[%]に設定されているので、トナー濃度が18[%]
になると、液体キャリアが補給されることになる。な
お、現像に望ましいトナー濃度は、補給用(現像剤ボト
ル124内)の液体現像剤と同等の15[%]であるが、
15±3(12〜18)[%]の範囲内であれば、現像濃
度が変動するようなことはない。
【0098】ここで、補給用の液体現像剤のトナー濃度
は標準濃度の15[%]であるので、上記第2タンク11
5内の液体現像剤7のトナー濃度が15[%]を超え且つ
18[%]未満である場合には、補給用の液体現像剤を補
給しても、実際には液体現像剤7を薄めることになる。
但し、目標濃度を15[%]に設定する場合よりも、15
〜18[%]の領域での補給による濃度低下を抑えて、ト
ナー濃度不足に起因する現像濃度不足を抑えることがで
きる。なお、補給用の液体現像剤として、15[%]より
も濃いトナー濃度のものを使用してもよい。
【0099】上記S11やS15におけるポンプの駆動
9では2秒間の処理時間が費やされるが、この他は、殆
ど瞬間的な演算処理であるため、上記S1〜S12ある
いはS1〜S16までの処理時間は2秒強となる。一
方、上述のように、上記濃度検知制御においては、1回
あたりのトナー濃度演算時間は7秒強であり、この間は
トナー濃度データの更新がなされない。このため、補給
制御部202による濃度調整制御において、補給が繰り
返し行われる場合には、少なくとも3回は同じトナー濃
度データが上記S7で読み込まれて使用されることにな
る。
【0100】以上の濃度調整制御によれば、濃度検知制
御部201によるトナー濃度の演算を待機することな
く、予め記憶手段203に記憶されているトナー濃度デ
ータに基づいて制御を実施することができる。
【0101】なお、濃度演算手段である濃度検知制御部
201と、上記濃度調整制御を実施する補給制御部20
2とを個別に設けた例について説明したが、これらを一
つのCPU等によって構成し、上記濃度検知制御の制御
フローと濃度調整制御の制御フローとを並行して行わせ
るようにしてもよい。
【0102】また、図8では省略しているが、上記補給
制御部202は、緊急停止液位を検知した場合には、上
記翼部材116が液体現像剤に浸からなくなって、周囲
に液体現像剤を撒き散らす危険性があるため、プリンタ
全体の動作を緊急停止させるようになっている。
【0103】図9は、第2タンク115にタンク蓋11
9を装着した状態の剤調整部103を示す斜視図であ
る。なお、この図9では、図4(a)及び(b)のフロ
ート式液位センサ135が設けられた第2タンク115
を示している。図9において、第2タンク115は、そ
の平断面が正円ではなく長円になるように形成されてい
る。ここで言う「長円」とは、幾何学で言う楕円ではな
く、正円の中心線で2分された半円と半円の間に正方形
や長方形などの四角形が介在するような陸上トラック状
の形状である。
【0104】軸部材としての軸棒138は、第2タンク
117の底面に設けられた図示しない防水構造の軸受け
に回転自在に支持され、該底面の中心(重心)よりも図
中左側にずれた位置で回転する。この軸棒138の周面
には、可撓性の部材で構成された翼部材116と、これ
よりも図中下側に配設され且つ非可撓性の部材で構成さ
れた翼部材117とが固定されている。
【0105】可撓性の上記翼部材116は、どのような
回転位置にあっても第2タンク115の内周面に触れる
ようにその長さが調整されており、軸棒138の図中矢
印方向の回転に伴い、タンク内周面を舐めるように撓り
ながら同方向に回転する。この可撓性の翼部材116の
回転軌道上には、支持板129や外円盤131などの内
設部材が配設されている。可撓性の翼部材116は回転
に伴ってこれら内設部材に接触すると、図10に示すよ
うに、これを避けるように回転方向とは逆方向に更に撓
る。そして、撓った状態でこれら内設部材の表面を舐め
るようにして回転を続け、図11に示すように、内設部
材から離れ得る位置まで回転した後、図12に示すよう
に、再びタンク内周面を舐めるような回転を続ける。こ
のおうな翼部材116は、その回転軌道上に支持板12
9や外円盤131などの内設部材が設けられていても、
該回転軌道上に存在する液体現像剤7の全域を接触によ
って低粘度化せしめながら回転させることができる。か
かる構成においては、対流を発生させ難い高粘度のチキ
ソトロピックな液体現像剤7でも、翼部材116の高さ
位置において、良好に回転せしめて水平方向に攪拌する
ことができる。
【0106】一方、非可撓性の上記翼部材117は、図
9に示したように、軸棒138における翼部材116よ
りも下側の位置に設けられ、船舶スクリューのように、
軸棒138の軸線方向からねじれるような扇状の4枚の
羽部材で構成されている。この翼部材117の回転に伴
って液体現像剤7が回転すると、図中上側から下側に向
けて移動する液体現像剤7の軸流が発生する。軸流によ
って第2タンク115の底にぶつかった液体現像剤は、
この底で撥ね返って今度は下側から上側に向けて移動す
る。翼部材117は、翼部材116とは異なり、その高
さ位置において回転軌道が第2タンク平面の全域に及ば
ないようになっているが、回転軌道上で低粘度化せしめ
た液体現像剤7をこの跳ね返りによって、回転軌道の及
ばない領域に効率良く移動させることができる。このた
め、回転軌道上の液体現像剤7と、この回転軌道の及ば
ない領域の液体現像剤7との粘度差が起こり難く、この
粘度差に起因する攪拌効率の悪化が抑えられる。
【0107】上記軸流の方向については、図9に示した
ように、図中上側から下側に向かう方向が望ましい。こ
の方向の軸流では、図中下側から上側に向かう方向の軸
流よりも、液面の波立ちを抑えることができ、且つ、第
2タンク115の底での跳ね返りによって液体現像剤7
に強いせん断力を付与して、液体現像剤7をより効率的
に低粘度化せしめることができるからである。
【0108】本プリンタにおいては、非可撓性の翼部材
117の攪拌力が、可撓性の翼部材116の攪拌力より
も勝っているため、翼部材117の高さ位置における液
体現像剤7の方が早く低粘度化する。低粘度化した液体
現像剤7は、上述の跳ね返りによって翼部材116の高
さ位置まで上昇する。このため、翼部材117は、より
低粘度化せしめた液体現像剤7を軸流によって翼部材1
16の回転軌道上まで移動させて、翼部材116での攪
拌を手助けすることになる。翼部材116の回転軌道上
の中心付近にある液体現像剤7は、翼部材117の回転
によって生ずる軸流によって図中下側に引っ張られ、翼
部材117の回転位置まで下降する。
【0109】以上の構成において、第2タンク115内
の液体現像剤7は、軸棒138の回転方向に積極的に回
転せしめられて水平方向に十分に攪拌される。また、そ
の回転中心付近が下方移動する一方で、外側が上方移動
するという上下移動によって上下方向にも十分に攪拌さ
れる。
【0110】ところで、支持板129や外円盤131な
どの内設部材の高さ位置において、単に、液体現像剤7
の全域を可撓性の上記翼部材116によって接触せしめ
て回転させるだけであれば、第2タンク115の平面形
状を長円形にし、且つ翼部材116の回転中心をこの平
面形状の中心からずらすといった複雑な構成を設ける必
要はない。具体的には、図13に示すように、第2タン
ク115の平面形状を正円形にし、この平面形状の中心
位置で可撓性の翼部材116を回転させるようにすれば
足りる。しかしながら、この構成では、図14に示すよ
うに、攪拌力の強い非可撓性の翼部材117もこの中心
位置で回転させることになり、この翼部材117による
液体現像剤7の比較的高速な回転や軸流によって液面が
大きく波立ってしまう。そして、このような大きな波立
ちにより、フロート式液位センサ135の液位検知結果
と、静止状態の実際の液位とに大きな誤差が生じてしま
う。また、上記軸棒138付近に生ずる渦にフロート部
材140が吸い込まれて上下に激しく揺さぶられるた
め、この揺さぶりによっても大きな誤差を生じてしま
う。
【0111】そこで、本実施形態のプリンタでは、軸棒
138を第2タンク115の中心(重心)からずれた位
置に設け、翼部材116、117を該中心からずれた位
置を軸にして回転させるようにしている。かかる構成で
は、翼部材117の回転に伴い、第2タンク115内で
これの中心よりも軸棒138側に位置する液体現像剤が
積極的に回転せしめられてその液面を波立たせる。一
方、第2タンク115の中心よりも軸棒138とは反対
側に位置する液体現像剤は、翼部材117によって接触
的に回転せしめられる液体現像剤の対流や、あるいは翼
部材117よりも攪拌力の弱い翼部材116の回転によ
り、比較的ゆっくりと回転せしめられるため、液面の波
立ちが抑えられる。フロート式液位センサ135は、こ
のように波立ちが抑えられる位置で液位を検知するの
で、波立ちによる液位の検知誤差を低減することができ
る。
【0112】第2タンク115の底には、図15に示す
ように、翼部材117の回転に伴って生ずる軸流によっ
てこの底にぶつかった後、タンク中心側へと底面に沿っ
て広がる液体現像剤7を上方に導くテーパー145を設
けることが望ましい。かかる構成では、第2タンク11
5内において、タンク中心よりも軸棒138側で上側か
ら下側に向かう液体現像剤7の流れを生じせしめるとと
もに、軸棒138とは反対側で下側から上側に向かう液
体現像剤7の流れを積極的に生じせしめる。このような
流れにより、液体現像剤7の上下方向の攪拌をより確実
に行うことができる。
【0113】本プリンタでは、テーパー145によって
第2タンクの底から上方へと導いた液体現像剤7のトナ
ー濃度を、上記濃度信号出力手段118と制御部とから
なる濃度検知手段に検知させるようにしている。また、
図16に示すように、濃度調整剤(補給用の液体キャリ
ア又は液体現像剤)、及び、回収現像剤(感光体ドラム
や現像ローラから回収)を、タンク中心よりも軸棒13
8側の液面に落下させるようにしている。より具体的に
は、濃度調整剤や回収現像剤を翼部材117の回転軌道
の上側に落下させるようにしている。かかる構成におい
ては、濃度調整剤や回収現像剤が、タンク中心よりも軸
棒138側で翼部材117によって積極的に回転せしめ
られる液体現像剤の液面に供給される。そして、翼部材
117の回転に伴って生ずる軸流に巻き込まれて液面か
ら第2タンク115の底へと移動せしめられ、水平方向
の攪拌と上下方向の攪拌とが十分に施される。更に、第
2タンク115の底において、底面に沿って軸棒138
側から反対側へと広がりながら、上記テーパー145に
よって上方へと導かれる。そして、今度は反対側の液体
現像剤7中で、上方移動や翼部材136の回転に伴って
更に水平方向の攪拌と上下方向の攪拌とが助長される。
かかる構成において、上記濃度検知手段は、このように
して濃度調整剤や回収現像剤の水平方向の攪拌や上下方
向の攪拌が十分に施された液体現像剤7のトナー濃度を
検知することになる。
【0114】図17は、図9で示した翼部材116の変
形例を示す側面図である。図17においては、非可撓性
の翼部材117の上側で回転する可撓性の翼部材116
aに加えて、翼部材117の下側で回転する可撓性の翼
部材116bを設けている。かかる構成においては、長
期間の放置などによって上記第2タンク115の底に沈
殿したトナーを、下側の翼部材116bで攪拌せしめ
て、より確実にトナーを液体現像剤中に分散せしめるこ
とができる。
【0115】なお、第1タンク110内や第2タンク1
15内の液体現像剤中には金属粉が蓄積してくることが
ある。この金属粉は、例えば、互いに金属で構成された
ローラとブレード(回収ローラ111、回収ブレード1
12、塗布ローラ106、規制ブレード107など)の
摩擦によって発生したり、図示しないギアの噛み合わせ
によって発生して第2タンク内に落下したりしたもので
ある。金属粉を含んだ液体現像剤は、上記現像位置や転
写ニップで現像バイアスや転写バイアスをリークさせて
現像性能や転写性能を損ねるおそれがある。また、上記
現像位置で現像ローラ105から感光体ドラム1への放
電を発生させ、この放電によって感光体の表面を損傷さ
せるおそれがある。更に、上記円盤ユニットの各円盤を
傷付けたり、液膜の光透過率を変化させたりするおそれ
もある。これらが起こると、当然ながら画像品質を低下
させてしまう。そこで、金属粉が液体現像剤中に蓄積す
るような場合には、第1タンク110、第2タンク11
5、あるいは液体現像剤を搬送するパイプ内などに磁石
を取り外し可能に配設しておくことが望ましい。配設し
た磁石に金属粉を磁着させて液体現像剤から除去するこ
とができるからである。
【0116】また、塗布ローラ106から現像ローラ1
05への現像剤塗布位置と、上記現像位置との間で、現
像ローラ105と所定の間隙を介して対向させるように
磁石を配設してもよい。更に望ましくは、この磁石とし
て、回転駆動せしめられる磁気ローラを現像ローラ10
5と10〜200[μm]の間隙を介して配設し、金属粉
を掻き取るための掻き取りブレードをこの磁気ローラに
当接配設することが望ましい。かかる構成では、現像に
使用する直前の液体現像剤に含まれる金属粉を磁気ロー
ラに磁着させて液体現像剤から除去し、更に、磁気ロー
ラに磁着した金属粉を掻き取りブレードで掻き取って回
収することができる。
【0117】
【発明の効果】請求項1、2、3、4、5、6、7、8
又は9の発明によれば、現像物質の堆積によるフロート
部材の沈みを軽減するか、あるいは、液面の波立ちに伴
う磁力発生体や磁力検知手段のレベル変動を軽減するか
するので、剤収容部内における実際の液位と、フロート
式液位センサの検知液位との誤差を少なくすることがで
きる。
【0118】特に、請求項3又は4の発明によれば、フ
ロート部材の上下移動に伴う磁力検知手段の電線の絡ま
りを解消することができるという優れた効果がある。
【0119】また特に、請求項4の発明によれば、1つ
の磁力発生体の上下移動に基づいて複数の液位を検知さ
せることができるという優れた効果がある。
【0120】また特に、請求項5の発明によれば、フロ
ート部材の空気封入用外壁の損傷に起因する浮遊性消失
を回避することができるという優れた効果がある。
【0121】また特に、請求項6、7、8又は9の発明
によれば、剤収容部内において液体現像剤の現像物質濃
度の均一化を図ることができるという優れた効果があ
る。また、剤収容部内の液体現像剤の波立ちによるフロ
ート式液位センサの液位検知誤差を更に少なくすること
ができるという優れた効果がある。
【0122】また特に、請求項7、8又は9の発明によ
れば、攪拌による液体現像剤の波立ちを抑えながら、液
体現像剤の水平方向の攪拌不足や上下方向の攪拌不足に
よる現像物質濃度の不均一化を抑えることができるとい
う優れた効果がある。
【0123】また特に、請求項8又は9の発明によれ
ば、液体現像剤を剤収容部の下側から上側に向けて液面
まで到達させた後、今度は上側から下側に向けて移動さ
せるような逆方向の攪拌を行う場合よりも、液面の盛り
上がりや波立ちを抑えることができるという優れた効果
がある。
【0124】また特に、請求項9の発明によれば、液体
現像剤をよりスムーズに上下方向に攪拌するので、液体
現像剤の現像物質濃度をより確実に均一化せしめること
ができるという優れた効果がある。
【0125】請求項10、11、12又は13の発明に
よれば、現像装置の剤収容部内における実際の液位と、
フロート式液位センサの検知液位との誤差を少なくする
ことができるという優れた効果がある。
【0126】特に、請求項11又は12の発明によれ
ば、現像済みの液体現像剤の現像物質濃度が現像前と異
なるような場合でも、現像前の濃度に調整して現像に再
利用することができるという優れた効果がある。また、
剤収容部内における液位を適正に維持しながら、液体現
像剤の濃度を調整することができるという優れた効果が
ある。
【0127】また特に、請求項12の発明によれば、補
給手段内における濃度調整剤の有無を検知する特別なセ
ンサを設けなくても、制御手段によって該有無を検知さ
せることができるという優れた効果がある。
【0128】また特に、請求項13の発明によれば、現
像物質を5〜40[%]と比較的高濃度に含有する液体現
像剤を用いることで、現像物質をこれより低濃度に含有
する液体現像剤を用いる場合よりも少ない液量で高濃度
の画像を形成することができるという優れた効果があ
る。また、製造コストが嵩む10000[mPa・s]粘
度を超える液体現像剤を用いる場合とは異なり、比較的
低価格で高濃度の画像を形成することができるという優
れた効果がある。また、現像物質の分散ムラを生じ易い
100m[Pa・s]粘度を下回る液体現像剤を用いる場
合よりも、該分散ムラに起因する画像濃度ムラを抑える
ことができるという優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係るプリンタの概略構成図。
【図2】同プリンタの現像ユニットを示す平面図。
【図3】同現像ユニットの剤調整部の分解斜視図。
【図4】(a)は、剤調整部のフロート式液位センサを
示す斜視図。(b)は、同フロート式液位センサを濃度
信号出力手段とともに示す斜視図。
【図5】(a)及び(b)は、比較例のフロート式液位
センサを示す斜視図。
【図6】同プリンタの電気回路の一部を示すブロック
図。
【図7】同プリンタの濃度検知制御部の濃度検知制御を
示すフローチャート。
【図8】同プリンタの補給制御部の濃度調整制御を示す
フローチャート。
【図9】第2タンクにタンク蓋を装着した状態の同剤調
整部を示す斜視図。
【図10】同第2タンク内における可撓性の翼部材の状
態を示す平面図。
【図11】図10よりも少し回転が進んだ同翼部材の状
態を示す平面図。
【図12】図11よりも更に回転が進んだ同翼部材の状
態を示す平面図。
【図13】正円筒状に構成した第2タンクを同翼部材と
ともに示す平面図。
【図14】正円筒状の同第2タンクにおける液体現像剤
の攪拌状態を示す断面図。
【図15】底にテーパーを設けた第2タンクを示す斜視
図。
【図16】同現像ユニットの液体現像剤の流れを示す平
面図。
【図17】図9に示した可撓性の翼部材(116)の変
形例を示す側面図。
【図18】(a)及び(b)は、それぞれ本発明に係る
フロート式液位センサを示す模式図。
【符号の説明】
1 感光体ドラム(潜像担持体) 100 現像ユニット(現像装置) 102 回収部(回収手段) 105 現像ローラ(現像剤担持体) 115 第2タンク(剤収容部) 116、117 翼部材(攪拌体) 118 濃度検知手段 135 フロート式液位センサ 138 軸棒(軸部材) 139 ガイド棒(案内棒) 141 リングピン(リング保持部材) 140 フロート部材 143 ホール素子(磁力検知手段) 144 磁力発生体 145 テーパー 200 制御部(制御手段)
フロントページの続き (72)発明者 板谷 正彦 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 黒鳥 恒夫 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 Fターム(参考) 2H069 DA00 DA06 2H074 AA03 BB02 BB14 BB20 BB22 BB43 BB50 BB72 CC03 CC04 CC12 CC15 CC22 CC23

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】現像物質と液体キャリアとを含有する液体
    現像剤を収容する剤収容部と、該剤収容部から供給され
    る液体現像剤を担持する現像剤担持体と、該剤収容部内
    の液体現像剤の液位を検知するフロート式液位センサと
    を備え、該現像剤担持体に担持した液体現像剤中の現像
    物質を、画像形成装置の潜像担持体に担持された潜像に
    付着させて該潜像を現像する現像装置において、該フロ
    ート式液位センサとして、磁力発生体と、該磁力発生体
    の磁力を検知する磁力検知手段と、該液位の増減に伴っ
    て上下移動する球形のフロート部材とを有し、該フロー
    ト部材の上下移動に伴って該磁力発生体と該磁力検知手
    段との距離を変化させ、該磁力検知手段の検知結果に基
    づいて該液位を検知するものを設けたことを特徴とする
    現像装置。
  2. 【請求項2】現像物質と液体キャリアとを含有する液体
    現像剤を収容する剤収容部と、該剤収容部から供給され
    る液体現像剤を担持する現像剤担持体と、該剤収容部内
    の液体現像剤の液位を検知するフロート式液位センサと
    を備え、該現像剤担持体に担持した液体現像剤中の現像
    物質を、画像形成装置の潜像担持体に担持された潜像に
    付着させて該潜像を現像する現像装置において、該フロ
    ート式液位センサとして、磁力発生体と、該磁力発生体
    の磁力を検知する磁力検知手段と、該液位の増減に伴っ
    て上下移動するフロート部材と、全体が横長に形成さ
    れ、該フロート部材が両端に固定され、両端の中間位置
    に該磁力発生体かあるいは磁力検知手段の何れか一方が
    固定され、且つ端部と該中間位置との間にそれぞれリン
    グ部を保持するリング保持部材と、各リング部にそれぞ
    れ挿入されて該フロート部材の上下移動を案内する複数
    の案内棒とを備え、該フロート部材の上下移動に伴って
    該磁力発生体と該磁力検知手段との距離を変化させ、該
    磁力検知手段の検知結果に基づいて該液位を検知するも
    のを設けたことを特徴とする現像装置。
  3. 【請求項3】請求項1又は2の現像装置において、上記
    磁力発生体と上記磁力検知手段とのうち、該磁力発生体
    の方を上記フロート部材とともに上下移動させるように
    配設することで、上記距離を変化させるようにしたこと
    を特徴とする現像装置。
  4. 【請求項4】請求項3の現像装置において、上記磁力検
    知手段を上下方向に並ぶように複数配設したことを特徴
    とする現像装置。
  5. 【請求項5】請求項1、2、3又は4の現像装置におい
    て、上記フロート部材として発泡樹脂によって浮遊する
    ものを用いたことを特徴とする現像装置。
  6. 【請求項6】請求項1、2、3、4又は5の現像装置に
    おいて、上記剤収容部の平断面の中心からずれた位置を
    軸にして回転することで、該剤収容部内の液体現像剤を
    水平方向に回転させて攪拌する攪拌体を設けたことを特
    徴とする現像装置。
  7. 【請求項7】請求項6の現像装置において、上記攪拌体
    として、上記剤収容部の側壁内壁と接触して柔軟に撓り
    ながら回転する可撓性の攪拌体と、これと同じ軸上での
    回転によって回転軸線方向に沿って移動する液体現像剤
    の流れを発生させる非可撓性の攪拌体とを設けたことを
    特徴とする現像装置。
  8. 【請求項8】請求項7の現像装置において、非可撓性の
    上記攪拌体として、上記回転軸線方向に沿って上記剤収
    容部の底に向けて移動するような液体現像剤の流れを発
    生させるものを設けたことを特徴とする現像装置。
  9. 【請求項9】請求項8の現像装置において、上記剤収容
    部の底の隅にテーパーを設け、上記回転軸線に沿う移動
    によって該底にぶつかった液体現像剤を該テーパーによ
    って上記軸のずれ方向とは反対側の上方に導くようにし
    たことを特徴とする現像装置。
  10. 【請求項10】潜像を担持する潜像担持体と、該潜像担
    持体に該潜像を形成する潜像形成手段と、該潜像に液体
    現像剤中の現像物質を付着させて該潜像を現像する現像
    装置とを備える画像形成装置において、該現像装置とし
    て、請求項1、2、3、4、5、6、7、8又は9の現
    像装置を設けたことを特徴とする画像形成装置。
  11. 【請求項11】請求項10の画像形成装置において、上
    記剤収容部内の液体現像剤の現像物質濃度を検知する濃
    度検知手段と、現像に使用した後の液体現像剤を回収し
    て該剤収容部に戻す回収手段と、該剤収容部内に濃度調
    整剤を補給する補給手段と、該濃度検知手段及び上記フ
    ロート式液位センサの検知結果に基づいて、該補給手段
    の駆動を制御して該剤収容部内の液体現像剤の現像物質
    濃度を調整する制御手段とを設けたことを特徴とする画
    像形成装置。
  12. 【請求項12】請求項11の画像形成装置において、上
    記補給手段の駆動時間と、上記フロート式液位センサの
    検知結果とに基づいて、上記補給手段内における濃度調
    整剤の有無を検知させるように、上記制御手段を構成し
    たことを特徴とする画像形成装置。
  13. 【請求項13】請求項10、11又は12の画像形成装
    置であって、液体現像剤として、現像物質が5〜40
    [%]の濃度で分散され、粘度が100〜10000[m
    Pa・s]に調整されたものを用いることを特徴とする
    画像形成装置。
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