JP2002014280A - 焦点検出装置およびイメージセンサシステム - Google Patents

焦点検出装置およびイメージセンサシステム

Info

Publication number
JP2002014280A
JP2002014280A JP2001129672A JP2001129672A JP2002014280A JP 2002014280 A JP2002014280 A JP 2002014280A JP 2001129672 A JP2001129672 A JP 2001129672A JP 2001129672 A JP2001129672 A JP 2001129672A JP 2002014280 A JP2002014280 A JP 2002014280A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
amplification factor
focus detection
mode
history
image sensor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001129672A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4736230B2 (ja
JP2002014280A5 (ja
Inventor
Hidehiko Aoyanagi
英彦 青柳
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nikon Corp filed Critical Nikon Corp
Priority to JP2001129672A priority Critical patent/JP4736230B2/ja
Publication of JP2002014280A publication Critical patent/JP2002014280A/ja
Publication of JP2002014280A5 publication Critical patent/JP2002014280A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4736230B2 publication Critical patent/JP4736230B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】画像信号の増幅率を変更する際に過去の履歴に
引きずられて不必要にS/N比が悪化することを抑制で
きる焦点検出装置を提供する。 【解決手段】光学系により結像された被写体像を受光し
て画像信号を出力する複数のイメージセンサ3を備え
る。イメージセンサ3からの画像信号は複数の増幅率の
中から選択された一の増幅率で増幅される。増幅された
画像信号に基づいて光学系の焦点調節を表すデフォーカ
ス量が演算される。マルチエリアAF装置で選択エリア
が切換わると、選択されたエリアの増幅率は、前回選択
されたエリアの最適蓄積時間によって制限されて高くな
った増幅率よりも低くされる。すなわち、増幅率の履歴
がリセットされて今回の増幅率が設定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光電変換素子を使
用するカメラやビデオなどの焦点検出装置に関する。ま
た本発明は、カメラやビデオなどに使用されるイメージ
センサシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、焦点検出光学系によって結像
された被写体像を電荷蓄積型のイメージセンサで受光
し、イメージセンサ出力を演算処理して撮影光学系の予
定焦点面に対する被写体像面のデフォーカス量を検出
し、このデフォーカス量に応じてフォーカシングレンズ
を駆動することにより撮影光学系を合焦させる自動焦点
調節装置を搭載したカメラが知られている。この自動焦
点調節装置では、デフォーカス量検出の可否や得られた
デフォーカス量の信頼性などは、被写体の光輝度分布で
あるコントラストの高さに大きく依存している。したが
って、被写体のコントラストを最適にイメージセンサ出
力に反映させる必要がある。
【0003】そこで従来から、AGC(Auto Gain Co
ntrol)と呼ばれる方式が知られている。このAGC方
式では、前回の蓄積動作における蓄積時間とイメージセ
ンサの画像出力に基づいて次回の蓄積動作における出力
のピーク値などが適当な値になるような蓄積時間を算出
する。
【0004】また従来から、焦点検出動作の応答性を遅
くしないために、イメージセンサ出力のゲイン(増幅
率)を可変としたものも知られている。これは、蓄積時
間が所定時間以上になった場合に増幅率を高くして蓄積
時間の短縮を図るものである。一般に増幅率が上がると
ノイズも増幅されてS/Nが悪くなるが、これを避ける
ために蓄積時間が所定時間以下になった場合は増幅率を
低くする。つまり応答性とS/Nはトレードオフの関係
にあり、被写体の明るさに応じて適切な増幅率を選択す
る必要がある。
【0005】図9を用いて増幅率の切替の説明をする。
図9は底が2の両対数グラフである。以下、これを増幅
率切替直線と呼ぶ。アンプはLoとHiの2つの増幅率
を持ち、グラフは被写体の明るさとその時の最適な蓄積
時間の関係を示している。太線は増幅率LoおよびHi
を使用する範囲を表している。増幅率Loで最適なイメ
ージセンサ出力を得るためには蓄積時間が所定時間Tl
以上必要な場合は、増幅率をHiに切り替えて、蓄積時
間を短縮する。逆に増幅率Hiで蓄積時間がTh以下で
ないと最適なイメージセンサ出力が得られない場合は、
増幅率をLoに切り替えて、蓄積時間を長くする。これ
らの切替にはヒステリシスを設けてある。
【0006】ある時点で「増幅率Loかつ蓄積時間T
a」(点A)で最適なイメージセンサ出力が得られたと
する。つぎに被写体の明るさがnからn−1に1つ小さ
くなった、すなわち光量が半分になったとすると、最適
な蓄積時間を得るためには蓄積時間の対数値をTaから
Ta+1に1つ大きくする、すなわち蓄積時間を2倍に
する。つまり「増幅率Loかつ蓄積時間Tb(=Ta+
1)」(点B)になる。さらに被写体の明るさが半分に
なったとすると、最適な蓄積時間を得るためには蓄積時
間をさらに2倍にする。つまり「増幅率Loかつ蓄積時
間Tc(=Ta+2)」(点C)。しかしTc>Tlな
ので増幅率をLoからHiに切り替える。Loに対する
Hiの増幅率が2倍とすると蓄積時間は半分に短縮する
ので結局「増幅率Hiかつ蓄積時間Td(=Tc−1=
Tb)」(点D)になる。
【0007】つぎに今度は被写体の明るさが2倍になっ
たとする。増幅率は前回の増幅率を維持しようとするか
らHiのままであり、最適な蓄積時間を得るためには蓄
積時間を半分にする。つまり、「増幅率Hiかつ蓄積時
間Te(=Td−1=Ta)」(点E)になる。さらに
被写体の明るさが2倍になったとすると、最適な蓄積時
間を得るためには蓄積時間をさらに半分にする。つまり
「増幅率Hiかつ蓄積時間Tf(=Td−2=Ta−
1)」(点F)。しかし、Tf<Thなので増幅率をH
iからLoに切り替える。増幅率が半分になるので蓄積
時間は2倍に延長される。結局「増幅率Loかつ蓄積時
間Ta(Td+1)」(点A)になる。
【0008】以上のようにして、前回の蓄積動作におけ
る蓄積時間と増幅率とピーク値と増幅率切替直線に基づ
いて次回の蓄積動作における蓄積時間と増幅率が求めら
れる。すなわち、焦点検出の際に設定される今回の増幅
率は過去の増幅率の履歴で設定される。
【0009】ところで、近年撮影画面中に複数の自動焦
点検出エリアを持つマルチエリアAFが知られている。
マルチエリアAFは、各エリアからの被写体光束を受光
する複数のラインセンサ(複数の画素が一列に並んだ光
電変換素子であり、イメージセンサとも呼ぶ)を持ち、
各センサの出力に基づいて対応するエリアのデフォーカ
ス量を求める。たとえば、撮影者が手動選択した選択エ
リアに対して、対応するセンサの出力に基づいてデフォ
ーカス量演算を行い、その結果に基づいてレンズ駆動を
する。もしデフォーカス量の演算が検出できない場合は
他のエリアに対して同様にデフォーカス量の演算を行
う。
【0010】このようなマルチエリアAFではイメージ
センサの蓄積時間やデフォーカス量の演算の量が増える
ためにAF動作の所要時間が増えてしまう。そこで、た
とえば特開平9−311269号公報には、AGCにお
いて所要時間を短縮する方法が開示されている。これ
は、各エリアの電荷蓄積を独立に並行して行って全エリ
アの電荷蓄積を短時間に行うものである。またマルチエ
リアAFでは、複数のエリアの中から1つのエリアを選
択するが、この選択エリアに対応するイメージセンサを
優先的に扱う。たとえば、非選択エリアに対応するイメ
ージセンサの蓄積時間を選択エリアに対応するイメージ
センサの蓄積時間によって制限する。非選択エリアに対
応するイメージセンサの蓄積時間が選択エリアに対応す
るイメージセンサの蓄積時間よりも長い場合は、非選択
エリアのアンプの増幅率を上げて、全体の蓄積時間を短
くする。
【0011】さらに、たとえば、特開平7−14643
4号公報あるいは特開平6−265774号公報には、
スキャン中や追尾中など、主要被写体が静止している時
よりもAF動作の応答速度が求められる場合、選択エリ
アも非選択エリアもアンプの増幅率を上げて蓄積時間を
短くする方式が開示されている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上述したAGCを行う
マルチエリアAFにおいて、全体の電荷蓄積時間を短縮
する目的で非選択エリアの蓄積時間を選択エリアの蓄積
時間で制限するイメージセンサシステムでは次のような
問題がある。
【0013】以下では3つのエリア1〜3が設定され、
増幅率がLoとHiの2段階切換として図4を参照して
説明する。今、マルチエリアAFの複数のエリアのうち
のエリア1が選択エリア、エリア2とエリア3が非選択
エリアであったとする。そして非選択エリアであるエリ
ア2は「増幅率Loかつ蓄積時間Tb」(図9の点B)
で最適出力が得られるはずとする。しかし選択エリアで
あるエリア1の蓄積時間がTxだったならば、エリア2
の蓄積時間はTxで制限を受けるので、増幅率をHiに
切り替えて蓄積時間をTxよりも短いTa(図9の点
E)にしなければならない。その結果、エリア2のイメ
ージセンサ出力のS/Nは劣化してしまう。その後、撮
影者が選択エリアをエリア1からエリア2に切り替えた
場合、エリア2の次回の焦点検出動作時の蓄積時間はエ
リア1の蓄積時間Txで制限を受けないが、増幅率は、
前回の焦点検出動作においてHiを選択したという履歴
と図9のヒステリシスに基づいて決められる。つまり
「増幅率Hiかつ蓄積時間Ta」(図9の点E)を維持
する。このため、エリア2の蓄積時間はエリア1の蓄積
時間Txで制限を受けなければ点Bに対応する蓄積時間
Tbであったのに、前回のエリア1の選択によって一時
的に蓄積時間Txで制限されてTaとなるため、不必要
にS/Nの悪い出力を得ることになってしまう。
【0014】また、従来の焦点検出装置では、スキャン
中や追尾中など応答速度が求められる場合には増幅率を
高くするが、主要被写体が静止していると判断された時
など通常の場合へ切り替えた時も、本来なら可能である
低い増幅率を使用できず、不必要に高い増幅率を選択す
ることになってS/Nの悪い出力を使用せざるを得な
い。
【0015】本発明の目的は、光電変換素子の増幅率を
変更する際に過去の履歴に引きずられて不必要にS/N
比が悪化することを抑制した焦点検出装置を提供するこ
とにある。本発明の他の目的は、イメージセンサシステ
ムの増幅率を変更する際に過去の履歴に引きずられて不
必要にS/N比が悪化することを抑制できるイメージセ
ンサシステムを提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】(1)請求項1の焦点検
出装置は、光学系により結像された被写体像を受光して
画像信号を出力する光電変換素子であって、複数の焦点
検出領域の画像信号を出力する光電変換素子と、前記複
数の焦点検出領域の中から一の焦点検出領域を選択する
領域選択手段と、増幅率の履歴に基づいて今回の増幅率
を設定する増幅率設定手段と、前記選択された一の焦点
検出領域に対応する光電変換素子からの画像信号を、前
記増幅率設定手段で設定された増幅率で増幅する増幅手
段と、前記増幅された画像信号に基づいて前記光学系の
焦点調節に関する情報を演算する演算手段とを備え、前
記増幅率設定手段は、前記領域選択手段により前記焦点
検出領域が切換えられたとき、前記増幅率の履歴をリセ
ットして今回の増幅率を設定することを特徴とする。 (2)請求項2の焦点検出装置は、光学系により結像さ
れた被写体像を受光して画像信号を出力する光電変換素
子であって、複数の焦点検出領域の画像信号を出力する
光電変換素子と、前記複数の焦点検出領域の中から一の
焦点検出領域を選択する領域選択手段と、増幅率の履歴
に基づいて今回の増幅率を設定する増幅率設定手段と、
前記選択された一の焦点検出領域に対応する光電変換素
子からの画像信号を、前記増幅率設定手段で設定された
増幅率で増幅する増幅手段と、前記増幅された画像信号
に基づいて前記光学系の焦点調節に関する情報を演算す
る演算手段と、前記焦点調節の情報に基づいて前記光学
系を駆動する通常駆動モードと、前記焦点調節の情報に
基づいて被写体の移動速度を演算し、未来の被写体位置
を予測して前記光学系を駆動する追尾モードと、焦点調
節中に、前記焦点調節の情報に基づいて焦点検出が完了
したか否かを判定し、完了していないと判定されたとき
に前記光学系をスキャン駆動するスキャンモードとの少
なくとも3つのモードの間でモードを切換えるモード切
換手段とを備え、前記増幅率設定手段は、前記モード切
換手段により前記駆動モードから非駆動モードに切換え
られたとき、前記履歴をリセットして今回の増幅率を設
定することを特徴とする。 (3)請求項3の発明は、請求項2に記載の焦点検出装
置において、前記増幅率設定手段は、前記追尾モードと
前記通常駆動モードとの間、および/または前記スキャ
ンモードと前記通常駆動モードとの間でモードが切り替
わるとき、前記履歴をリセットして今回の増幅率を設定
することを特徴とする。 (4)請求項4の発明は、請求項2に記載の焦点検出装
置において、前記増幅率設定手段は、前記追尾モードと
前記スキャンモードとの間でモードが切り替わるとき、
前記履歴をリセットして今回の増幅率を設定することを
特徴とする。 (5)請求項5の発明は、請求項1または2に記載の焦
点検出装置において、増幅率設定手段は、前記履歴をリ
セットして今回の増幅率を設定するとき、前回の増幅率
よりも低い増幅率に設定することを特徴とする。 (6)請求項6の発明は、被写体からの光束を受光して
画像信号を出力するイメージセンサと、増幅率の履歴に
基づいて今回の増幅率を設定する増幅率設定手段と、前
記イメージセンサからの画像信号を、前記増幅率設定手
段で設定された増幅率で増幅する増幅手段と、前記イメ
ージセンサの駆動モードを切換える駆動モード切換手段
とを備え、前記増幅率設定手段は、前記駆動モード切換
手段により前記イメージセンサの駆動モードが切換えら
れたとき、前記増幅率の履歴をリセットして今回の増幅
率を設定することを特徴とする。 (7)請求項7の発明は、請求項5に記載の焦点検出装
置において、増幅率設定手段は、前記履歴をリセットし
て今回の増幅率を設定するとき、前回の増幅率よりも低
い増幅率に設定することを特徴とする。
【0017】
【作用】本発明では、光電変換素子やイメージセンサか
らの画像信号の増幅率を過去の増幅率の履歴に基づいて
設定する。しかしこの場合、今回の焦点検出に際して、
過去の履歴によって設定される増幅率では、本来適正で
ある増幅率よりも蓄積時間が短くなってS/N比が悪化
するような条件下では、過去の履歴をリセットして今回
の増幅率を設定する。焦点検出領域が切換わるときや、
応答性の高い駆動モードである追尾モードやスキャンモ
ードから応答性が要求されない非駆動モードへ切換わる
ときなどに、履歴をリセットして今回の増幅率を設定す
る。
【0018】
【発明の実施の形態】図1は本発明による焦点検出装置
の一実施の形態の構成を示すブロック図である。被写体
からの光束は対物レンズ1および焦点検出光学系2を通
ってイメージセンサ群3の自動焦点検出エリアに対応し
たイメージセンサ上に結像される。複数のイメージセン
サの出力のなかから、読み出したいイメージセンサの画
像出力が出力切替部4で切り替えられ、第1アンプ5と
第2アンプ6を通って増幅され、A/D変換部7でA/
D変換された後、演算部8に入力される。演算部8で
は、このA/D変換部7のデータに基づいて焦点検出演
算を行い、対物レンズ1のデフォーカス量を算出する。
駆動制御部10はデフォーカス量に基づいてモーター1
1を駆動し、対物レンズ1を合焦駆動する。また演算部
8は焦点検出演算に用いたデータに基づいてAGC動作
を行う。つまり、次回のイメージセンサの蓄積時間と、
第1アンプ5と第2アンプ6の増幅率に関するデータを
算出してセンサ制御部9へ出力する。そしてセンサ制御
部9はこのデータに基づいてイメージセンサ群3を駆動
制御し、出力切替部4を制御し、第1アンプ5と第2ア
ンプ5の増幅率を切り替える。ここではイメージセンサ
群3と出力切替部4と第1アンプ5と第2アンプ6とセ
ンサ制御部9は1つのセンサチップ12上に形成されて
いるとする。なお、図1において、13はエリア選択ス
イッチであり、この選択スイッチ13により、後述する
ように複数のエリア1〜3のいずれかを手動で選択す
る。14はレリーズスイッチであり、半押しでオンする
半押しスイッチと全押しでオンする全押しスイッチとを
有する。半押しスイッチがオンすると焦点検出が行わ
れ、全押しスイッチがオンされると撮影が行われる。
【0019】ここで、AGCについて説明する。たとえ
ば図2(a)のようなコントラストの被写体がイメージ
センサ上に結像した場合、図2(c)のような最適出力
Vcになるのが望ましい。ここでVsatは光電変換素
子の飽和レベルを示す。しかし蓄積時間が短いと、図2
(b)のように出力Vbとなりコントラストが低くなっ
てしまう。逆に蓄積時間が長いと、図2(d)のように
出力Vsatとなり、本来あるべきコントラストがなく
なってしまったりする。それゆえ、適当な大きさの画像
出力を得る必要があり、そのために適当な蓄積時間で電
荷蓄積しなければならない。
【0020】この適当な蓄積時間を求めるために、前回
の蓄積動作における蓄積時間とイメージセンサの画像出
力に基づいて、次回の蓄積動作における出力のピーク値
が適当な値になるような蓄積時間を算出する。たとえ
ば、図2(b)のような出力Vbが得られ、その時の蓄
積時間がTb、ピーク出力がVbであったとする。この
場合は次回の蓄積動作において、図2(c)のような最
適出力Vcを得るには、蓄積時間Tcを Tc=(Vc/Vb)×Tb・・・(1) とすればよい。
【0021】(1)式において、Vcは目標値でVc=
A×Vsat、Aは1未満の正の実数であり、このAの
大きさで画像出力の「適当な大きさ」が決定する。Aが
小さいと常に画像出力のコントラストが低くなってしま
い、逆に大きいと、被写体の明るさが少し明るく変化し
ただけですぐに画像出力が飽和してしまう。ただし、以
上の画像出力の大きさには暗電流などのノイズ成分は含
まれていないものとする。この方法がAGCである。
【0022】この実施の形態の焦点検出度装置では、図
1の第1アンプ5と第2アンプ6により図3に示すよう
に、増幅率が4段階に切換えられる。すなわち、増幅率
LL、HL,LH、HHである。ここで、第1のアンプ
5のLLに対するHLの増幅率は2倍、第2のアンプ6
のLHに対するHHの増幅率を4倍とする。
【0023】第1および第2アンプ5,6の増幅率の組
合せは、増幅率LLを1倍とすると、増幅率HLは2
倍、増幅率LHは4倍、増幅率HHは8倍となる。たと
えば、増幅率LLを使用するのは蓄積時間がT1以上T
2以下で最適な蓄積時間が得られる場合であり、同様
に、増幅率HLの場合はT3以上T4以下、増幅率LH
の場合はT5以上T6以下、そして増幅率HHの場合は
T7以上T8以下である。T1はイメージセンサの制御
可能な最短蓄積時間である。また、T8は焦点検出動作
がむやみに長くなるの避けるために設定した最長蓄積時
間である。
【0024】さらに、この実施の形態の焦点検出度装置
は、撮影画面中に複数の自動焦点検出エリアを持つマル
チエリアAF装置であり、ここでは、図4に示すように
撮影領域の中央と左右に3つの自動焦点検出エリアA1
〜A3を有する。マルチエリアAF装置は、各エリアか
らの被写体光束を受光する複数のラインセンサを有し、
各センサの出力に基づいて対応するエリアのデフォーカ
ス量を求める。たとえば、撮影者が手動選択した選択エ
リアに対して、対応するセンサの出力に基づいてデフォ
ーカス量演算を行い、その結果に基づいてレンズ駆動を
する。デフォーカス量の演算が検出できない場合は他の
エリアに対して同様にデフォーカス量の演算を行う。な
お、図1で示したイメージセンサ群3は、たとえばエリ
ア1〜3のそれぞれに独立した3対のイメージセンサを
備えるようにすることができる。
【0025】このようなマルチエリアAF装置では、各
エリアに相当する各イメージセンサの電荷蓄積を独立に
並行して行って全エリアの電荷蓄積を短時間に行うよう
にしている。さらに選択エリアに対応するイメージセン
サを優先的に扱う。たとえば、非選択エリアに対応する
イメージセンサの蓄積時間を選択エリアに対応するイメ
ージセンサの蓄積時間によって制限し、非選択エリアに
対応するイメージセンサの蓄積時間が選択エリアに対応
するイメージセンサの蓄積時間よりも長い場合は、非選
択エリアのアンプの増幅率を上げて蓄積時間を短くす
る。
【0026】次に本実施の形態の焦点検出動作およびA
GC動作の方法を図5〜図7のフローチャートに基づい
て説明する。
【0027】図5は焦点検出動作のメインルーチンのフ
ローチャートである。レリーズボタン13を半押しする
と図5に示す焦点検出動作が開始される。ステップ#1
01では、イメージセンサ群3の各イメージセンサごと
に、電荷蓄積動作のパラメータに初期値を与える。たと
えば増幅率をLL、蓄積時間をT1に設定する。各パラ
メータが決定したらセンサ制御部9はそのパラメータに
基づいて、ステップ#102でイメージセンサ群3の全
イメージセンサに電荷蓄積動作を行わせる。全イメージ
センサの電荷蓄積動作が終了したらステップ#103に
進み、選択エリアに対応するイメージセンサの蓄積電荷
を読み出す。
【0028】選択エリアは図1に示したエリア選択スイ
ッチ13によって撮影者が任意に選択する。センサ制御
部9は出力切替部4を制御して選択エリアに対応するイ
メージセンサの出力を読み出す。イメージセンサの出力
は出力切替部4を通り、第1アンプ5で増幅され、その
出力はさらに第2アンプ6で増幅される。演算部8は、
上述したように増幅された信号をA/D変換部7でA/
D変換させてから取り込む。またAGC用に、イメージ
センサ中の複数の光電変換素子における出力のうちのピ
ーク出力を求めて変数Vに代入しておく。
【0029】次にステップ#104において、演算部8
は取り込んだイメージセンサの出力に基づいて焦点検出
演算を行い、対物レンズ1のデフォーカス量を求める。
そしてステップ#105で演算部8は求めたデフォーカ
ス量を採用するか否か、すなわちデフォーカス量に基づ
いてレンズ駆動を行うか否かを判断する。採用しない場
合は、他のエリアに対応するイメージセンサの出力に基
づいて焦点検出演算を行うことになる。したがって、ス
テップ#106を通ってステップ#107に進み、次の
エリアに対応するイメージセンサ3の蓄積電荷を読み出
す。そしてAGCのために、イメージセンサ中の複数の
光電変換素子の出力の中からピーク出力を求め、これを
変数Vに代入しておく。この変数Vはイメージセンサご
とに設定する。
【0030】複数の非選択エリアのなかのどのエリアに
対応したイメージセンサについて蓄積電荷を読み出しを
行うかについては、手動選択方式以外、種々の方式があ
る。たとえば、複数のエリアの中で最も被写体が至近に
あるエリアを選択するように、アルゴリズムを用意して
もよい。
【0031】全エリアについて焦点検出演算を行ったに
もかかわらず、どのエリアのデフォーカス量も採用にさ
れなかった場合、レンズ駆動は行わずにステップ#10
6からステップ#110へ進む。なお、いずれのエリア
でもデフォーカス量が採用できない場合に、後述するよ
うに、フォーカシングレンズをスキャン駆動してもよ
い。ステップ#105で、あるエリアに対応したデフォ
ーカス量が採用された場合は、ステップ#108に進ん
でデフォーカス量に基づいてレンズ駆動を行う。次にス
テップ#109では、読み出しが行われていないイメー
ジセンサがある場合、そのイメージセンサの蓄積電荷を
読み出す。そしてAGCのために、イメージセンサアレ
イ中の複数の光電変換素子の出力の中からピーク出力を
求め、これを変数Vに代入しておく。こうして全てのイ
メージセンサの蓄積電荷が読み出され、ピーク値が求め
られたらステップ#110へ進み、パラメータ算出サブ
ルーチン1へと進む。パラメータ算出サブルーチン1で
は、各イメージセンサごとに増幅率と蓄積時間を求め
る。そしてステップ#102へ戻って次回の電荷蓄積動
作を行う。
【0032】図6はパラメータ算出サブルーチン1のフ
ローチャートである。前半のステップ#201〜#20
2で選択エリアに対応するイメージセンサのパラメータ
を算出し、その蓄積時間を制限時間に設定してから、後
半のステップ#204〜#205で非選択エリアに対応
するイメージセンサのパラメータを算出する。
【0033】ステップ#201において、選択エリアを
被算出エリアとして設定する。次にステップ#202で
は、被算出エリアの前回の蓄積動作時の増幅率、蓄積時
間、ピーク値を読み出してパラメータ算出サブルーチン
2へ進む。パラメータ算出サブルーチン2の詳細は図7
に示す。パラメータ算出サブルーチン2でパラメータを
算出すると、ステップ#203へ進み、ステップ#20
2で求めた選択エリアに対応するイメージセンサの次回
の蓄積動作時の蓄積時間を制限時間TL3として設定す
る。そして、ステップ#204へ進み、複数の非選択エ
リアのなかのいずれか1つを被算出エリアとして設定す
る。次にステップ#205では、被算出エリアの前回の
蓄積動作時の増幅率、蓄積時間、ピーク値を読み出して
パラメータ算出サブルーチン2へ進む。パラメータ算出
サブルーチン2においてパラメータを算出すると、ステ
ップ#206へ進み、全エリアのパラメータ算出が終了
したか否かを判定する。終了していない場合は、未算出
の選択エリアのなかの1つのエリアを被算出エリアとし
て設定する。ステップ#206において、全エリアのパ
ラメータ算出が終了したと判定されると、図6のパラメ
ータ算出サブルーチン1を終了して図5のメインルーチ
ンへリターンする。
【0034】図7はパラメータ算出サブルーチン2のフ
ローチャートである。ここで、Gnは増幅率の識別番号
であり、Gn=0ならばLL、Gn=1ならばHL、G
n=2ならばLH、Gn=3ならばHHが選択されるこ
とを表す。またG(Gn)はGnにおける増幅率でG
(0)=1倍、G(1)=2倍、G(2)=4倍、G
(3)=8倍とする。
【0035】ステップ#301でピーク出力Vが飽和レ
ベルVsatに達したか否かを判定する。達していたな
らばステップ#302で蓄積時間を半分にする。達して
いなければ、ステップ#303で上記式(1)に基づい
て最適な蓄積時間を求める。次にステップ#304で増
幅率の履歴をリセットをするか否かを判別する。選択エ
リアが切り替わった直後は履歴をリセットする。
【0036】履歴をリセットする場合はステップ#30
5へ進み、次式(2)により蓄積時間を延長する。 T={G(Gn)/G(0)}×T (2) そして、ステップ#306で増幅率番号G(n)を0す
なわち増幅率をLLに設定する。増幅率を低くした分蓄
積時間が延びるので、次回の蓄積動作では最適な出力が
得られるはずである。ステップ#306が終了したら、
またはステップ#304で履歴のリセットをしない場合
はステップ#307へ進み、増幅率に応じた下限の制限
時間TL1(Gn)と上限の制限時間TL2(Gn)を
設定する。図3に基づいて説明すると、たとえばTL1
(1)は、増幅率HLにおける使用範囲の下限制限時間
T3であり、TL2(1)は、増幅率HLにおける使用
範囲の上限制限時間T4である。またたとえば、TL2
(2)ならば、増幅率LHにおける使用範囲の上限なの
でT6である。
【0037】次にステップ#308に進む。蓄積時間T
が制限時間下限TL1より短い場合はS/Nを良くする
ために増幅率を下げて蓄積時間を延ばす。すなわち、ま
ずステップ#311へ進み、増幅率番号がGn=0か否
か、すなわち増幅率がLLか否かを判定する。Gn=0
ならば増幅率はそれよりも下げられないので、ステップ
#312へ進んで蓄積時間Tを制限時間下限TL1=T
1に設定する。つまり最短蓄積時間T1に設定されるこ
とになる。ステップ#311でGn=0で無いと判定さ
れると、ステップ#313ヘ進み、次式(3)により蓄
積時間を2倍に延長する。 T={G(Gn)/G(Gn−1)}×T (3) また、ステップ#314へと進んで増幅率を1段下げ
る。ステップ#313では増幅率の減少分だけ蓄積時間
Tが長くなる。そしてステップ#307へ戻って再度、
新たに求めた蓄積時間が1段下げた増幅率の使用範囲に
含まれているか否かを判定する。
【0038】ステップ#308で蓄積時間Tが制限時間
下限TL1より長いと判定されると、ステップ#309
へ進む。ステップ#309において蓄積時間Tが制限時
間上限TL2より長いと判定されると、応答性を良くす
るために増幅率を上げて蓄積時間を短縮する。すなわ
ち、ステップ#315へ進み、増幅率番号がGn=3か
否か、すなわち増幅率HHか否かを判定する。Gn=3
ならば増幅率はそれよりも上げられないのでステップ#
316へ進んで蓄積時間Tを制限時間上限TL2=T8
に設定する。つまり最長蓄積時間T8に設定されること
になる。ステップ#315でGn=3でないと判定され
ると、ステップ#317ヘ進み、次式(4)により蓄積
時間を1/2倍に短縮する。 T={G(Gn)/G(Gn+1)}×T (4) また、ステップ#318へと進んで増幅率を1段上げ
る。ステップ#317では増幅率の増加分だけ蓄積時間
Tが短くなる。そしてステップ#307へ戻って再度、
新たに求めた蓄積時間が1段下げた増幅率の使用範囲に
含まれているか否かを判定する
【0039】こうして求めた蓄積時間Tが、選択された
増幅率の制限時間下限TL1と上限TL2の範囲内に収
まると、ステップ#309からステップ#310へ進
む。被算出エリアが選択エリアならば、そのままパラメ
ータの算出を終了してパラメータ算出サブルーチン1へ
リターンする。一方、被算出エリアが非選択エリアでか
つ、蓄積時間Tが、選択エリアに対応するイメージセン
サの次回の蓄積動作時の蓄積時間TL3よりも長い場合
は、TをTL3で制限する。すなわち、ステップ#31
9へ進み、増幅率番号がGn=3か否か、すなわち増幅
率HHか否かを判定する。Gn=3ならば増幅率はそれ
よりも上げられないので、ステップ#320へ進んで蓄
積時間Tを制限時間TL3に設定する。ステップ#31
9でGn=3でないと判定されると、ステップ#321
ヘ進み、次式(5)により蓄積時間を1/2倍に短縮す
る。 T={G(Gn)/G(Gn+1)}×T (5) また、ステップ#322へと進んで増幅率を1段上げ
る。ステップ#321では増幅率の増加分だけ蓄積時間
Tが短くなる。そしてそしてパラメータの算出を終了し
てパラメータ算出サブルーチン1へリターンする。
【0040】このようにこの実施の形態の焦点検出装置
によれば、手動エリア選択スイッチ13によりエリアが
切換わると、ステップ#304において履歴リセットと
判定されてステップ#305で蓄積時間を延長するとと
もにもっとも低い増幅率LLを選択するようにした。し
たがって、選択エリアの蓄積時間よりも非選択エリアの
蓄積時間が長く、非選択エリアの蓄積時間が選択エリア
の蓄積時間で制限されて大きな増幅率が設定された場合
でも、エリアが切換わったときに、S/N比が低下する
ことがない。
【0041】以上では、エリア切換時に履歴をリセット
するものとした。本発明は、スキャン中や追尾中など、
主要被写体が静止している時よりもAF動作の応答速度
が求められるカメラにも適用することができる。すなわ
ち、たとえば通常の場合は図3のような増幅率切替直線
に基づいてアンプの増幅率の切替を行う。そして、スキ
ャン中や追尾中は、図8のような増幅率切替直線に基づ
いてアンプの増幅率の切替を行う。被写体の明るさが同
じ場合、図8のほうが図3よりも高い増幅率を選択する
ので蓄積時間が短くなり、応答が早くなる。そして、ス
キャン中や追尾中など応答速度が求められる場合、つま
り図8のような増幅率切替直線を使用する場合から、主
要被写体が静止していると判断された時など通常の場合
つまり図3のような増幅率切替直線を使用する場合へ切
り替えた直後は履歴をリセットする。すなわち、焦点調
節動作の応答速度が要求される駆動モードと、焦点調節
動作の応答速度が要求されない駆動モードとの間でモー
ドが切り替わるときに、増幅率、すなわちゲインの履歴
をリセットする。とくに、上述したように焦点調節動作
の応答速度が要求されない通常の駆動モードへ切り替わ
るときに履歴をリセットすることが好ましい。
【0042】なお、通常の駆動モードとは、焦点調節の
情報に基づいて光学系を駆動するモードであるが、焦点
検出動作中に光学系を駆動しないいわゆる間欠駆動モー
ド、および、レンズ駆動中にもCCDの電荷蓄積と焦点
検出演算を行ういわゆるオーバラップサーボモードを含
むモードである。さらに、追尾モードとスキャンモード
との間でモードが切り替わるとき、履歴をリセットして
今回の増幅率を設定するようにしてもよい。
【0043】なお、上述したスキャン動作とは、複数の
エリアのすべてについてのデフォーカス量が大きすぎて
正常な焦点検出が得られない場合に、フォーカシングレ
ンズをスキャンして正常なデフォーカス量を算出しよう
とするモードである。もちろん、選択エリアのデフォー
カス量が正常でないときにスキャン駆動するようにして
もよい。また追尾モードは、半押し状態で選択エリア内
でのデフォーカス量が徐々に遠距離から近距離あるいは
その逆に変化する場合、移動被写体であると判定して全
押し時の被写体の位置、すなわち未来の被写体の位置を
予測するモードである。スキャンモードや追尾モードで
は応答性が要求されるので、増幅率が高くされる。その
ため、これらのモードから通常のモードに切り換わった
ときに、増幅率の履歴をリセットして、低い増幅率を使
用してS/N比が低下することを防止するものである。
【0044】イメージセンサの駆動モードを図3と図8
の間で切換える駆動モード切換方式を採用する場合に
は、駆動モードが切換えられたときに、増幅率の履歴を
リセットして、増幅率を低くすれば、過去の増幅率の履
歴に引きずられてS/N比が低下することが抑制され
る。また以上では、スチルカメラに搭載した焦点調節装
置として説明したが、本発明は、ビデオカメラやその他
の電子機器に搭載する焦点検出装置以外にも使用される
イメージセンサシステムに適用できる。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば次
のような作用効果を奏することができる。すなわち、画
像信号の増幅率を変更する際に過去の増幅率の履歴に引
きずられて不必要にS/N比が悪化することを抑制でき
る。換言すると、不必要に高い増幅率を選択することな
く常に最適な増幅率を選択できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施の形態の構成を示すブロック図である。
【図2】AGCを説明する図である。
【図3】4種類の増幅率の切替を説明する図である。
【図4】マルチエリアAFを説明する図である。
【図5】実施の形態のメインルーチンの一例を説明する
フローチャートである。
【図6】実施の形態のパラメータ算出サブルーチン1を
説明するフローチャートである。
【図7】実施の形態のパラメータ算出サブルーチン2を
説明するフローチャートである。
【図8】スキャン中や追尾中に使用される応答性の高い
4種類の増幅率の切替を説明する図である。
【図9】2種類の増幅率の切替を説明する図である。
【符号の説明】
2:焦点検出光学系 3:イメージセンサ群 4:出力切換部 5:第1アンプ 6:第2アンプ 8:演算部 9:センサ制御部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光学系により結像された被写体像を受光し
    て画像信号を出力する光電変換素子であって、複数の焦
    点検出領域の画像信号を出力する光電変換素子と、 前記複数の焦点検出領域の中から一の焦点検出領域を選
    択する領域選択手段と、 増幅率の履歴に基づいて今回の増幅率を設定する増幅率
    設定手段と、 前記選択された一の焦点検出領域に対応する光電変換素
    子からの画像信号を、前記増幅率設定手段で設定された
    増幅率で増幅する増幅手段と、 前記増幅された画像信号に基づいて前記光学系の焦点調
    節に関する情報を演算する演算手段とを備え、 前記増幅率設定手段は、前記領域選択手段により前記焦
    点検出領域が切換えられたとき、前記増幅率の履歴をリ
    セットして今回の増幅率を設定することを特徴とする焦
    点検出装置。
  2. 【請求項2】光学系により結像された被写体像を受光し
    て画像信号を出力する光電変換素子であって、複数の焦
    点検出領域の画像信号を出力する光電変換素子と、 前記複数の焦点検出領域の中から一の焦点検出領域を選
    択する領域選択手段と、 増幅率の履歴に基づいて今回の増幅率を設定する増幅率
    設定手段と、 前記選択された一の焦点検出領域に対応する光電変換素
    子からの画像信号を、前記増幅率設定手段で設定された
    増幅率で増幅する増幅手段と、 前記増幅された画像信号に基づいて前記光学系の焦点調
    節に関する情報を演算する演算手段と、 前記焦点調節の情報に基づいて前記光学系を駆動する通
    常駆動モードと、前記焦点調節の情報に基づいて被写体
    の移動速度を演算し、未来の被写体位置を予測して前記
    光学系を駆動する追尾モードと、焦点調節中に、前記焦
    点調節の情報に基づいて焦点検出が完了したか否かを判
    定し、完了していないと判定されたときに前記光学系を
    スキャン駆動するスキャンモードとの少なくとも3つの
    モードの間でモードを切換えるモード切換手段とを備
    え、 前記増幅率設定手段は、前記モード切換手段により前記
    モードが切換えられたとき、前記履歴をリセットして今
    回の増幅率を設定することを特徴とする焦点検出装置。
  3. 【請求項3】請求項2に記載の焦点検出装置において、 前記増幅率設定手段は、前記追尾モードと前記通常駆動
    モードとの間、および/または前記スキャンモードと前
    記通常駆動モードとの間でモードが切り替わるとき、前
    記履歴をリセットして今回の増幅率を設定することを特
    徴とする焦点検出装置。
  4. 【請求項4】請求項2に記載の焦点検出装置において、 前記増幅率設定手段は、前記追尾モードと前記スキャン
    モードとの間でモードが切り替わるとき、前記履歴をリ
    セットして今回の増幅率を設定することを特徴とする焦
    点検出装置。
  5. 【請求項5】請求項1または2のいずれかに記載の焦点
    検出装置において、 前記増幅率設定手段は、前記履歴をリセットして今回の
    増幅率を設定するとき、前回の増幅率よりも低い増幅率
    に設定することを特徴とする焦点検出装置。
  6. 【請求項6】被写体からの光束を受光して画像信号を出
    力するイメージセンサと、 増幅率の履歴に基づいて今回の増幅率を設定する増幅率
    設定手段と、 前記イメージセンサからの画像信号を、前記増幅率設定
    手段で設定された増幅率で増幅する増幅手段と、 前記イメージセンサの駆動モードを切換える駆動モード
    切換手段とを備え、 前記増幅率設定手段は、前記駆動モード切換手段により
    前記イメージセンサの駆動モードが切換えられたとき、
    前記増幅率の履歴をリセットして今回の増幅率を設定す
    ることを特徴とするイメージセンサシステム。
  7. 【請求項7】請求項6に記載のイメージセンサシステム
    において、 前記増幅率設定手段は、前記履歴をリセットして今回の
    増幅率を設定するとき、前回の増幅率よりも低い増幅率
    に設定することを特徴とするイメージセンサシステム。
JP2001129672A 2000-04-26 2001-04-26 焦点検出装置、カメラおよびイメージセンサシステム Expired - Lifetime JP4736230B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001129672A JP4736230B2 (ja) 2000-04-26 2001-04-26 焦点検出装置、カメラおよびイメージセンサシステム

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000-126139 2000-04-26
JP2000126139 2000-04-26
JP2000126139 2000-04-26
JP2001129672A JP4736230B2 (ja) 2000-04-26 2001-04-26 焦点検出装置、カメラおよびイメージセンサシステム

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2002014280A true JP2002014280A (ja) 2002-01-18
JP2002014280A5 JP2002014280A5 (ja) 2008-07-24
JP4736230B2 JP4736230B2 (ja) 2011-07-27

Family

ID=26590867

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001129672A Expired - Lifetime JP4736230B2 (ja) 2000-04-26 2001-04-26 焦点検出装置、カメラおよびイメージセンサシステム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4736230B2 (ja)

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0296106A (ja) * 1988-08-31 1990-04-06 Canon Inc 焦点検出装置を備えたカメラ
JPH04163538A (ja) * 1990-10-29 1992-06-09 Nikon Corp 自動焦点調節装置
JPH07128586A (ja) * 1993-10-29 1995-05-19 Nikon Corp 焦点検出装置および焦点検出方法
JPH1010422A (ja) * 1996-06-25 1998-01-16 Nikon Corp 測光機能を兼ね備えた焦点検出装置
JPH1184224A (ja) * 1997-09-12 1999-03-26 Nikon Corp 焦点検出装置
JPH11127388A (ja) * 1997-10-22 1999-05-11 Nikon Corp 光電変換装置

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0296106A (ja) * 1988-08-31 1990-04-06 Canon Inc 焦点検出装置を備えたカメラ
JPH04163538A (ja) * 1990-10-29 1992-06-09 Nikon Corp 自動焦点調節装置
JPH07128586A (ja) * 1993-10-29 1995-05-19 Nikon Corp 焦点検出装置および焦点検出方法
JPH1010422A (ja) * 1996-06-25 1998-01-16 Nikon Corp 測光機能を兼ね備えた焦点検出装置
JPH1184224A (ja) * 1997-09-12 1999-03-26 Nikon Corp 焦点検出装置
JPH11127388A (ja) * 1997-10-22 1999-05-11 Nikon Corp 光電変換装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP4736230B2 (ja) 2011-07-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7450836B2 (en) Image device, control method for the imaging device, program for performing the control method, and recording medium recording the program
US8704941B2 (en) Focus detecting apparatus and control method thereof
JP4558830B2 (ja) 撮像装置
US20050128340A1 (en) Lens barrel and imaging apparatus
JPH063580A (ja) 焦点検出装置
JP2005229144A (ja) 撮像装置、ホワイトバランス制御方法及びホワイトバランス制御プログラム
JP2001238127A (ja) カメラ
JP4736230B2 (ja) 焦点検出装置、カメラおよびイメージセンサシステム
JPH08265631A (ja) 自動焦点調節装置
JP2001326850A (ja) 撮像装置、その制御方法およびコンピュータ読み取り可能な媒体
JPH0715653A (ja) カメラ
US6337714B1 (en) Method for controlling auto focusing of a camera
KR100358859B1 (ko) 카메라 수동초점 모드에서의 자동 포커스 제어 방법
US11528406B2 (en) Control apparatus, image pickup apparatus which changes an autofocus operation based on a ratio of a number of low contrast frames to a number of focus detecting frames
JPH1098650A (ja) 撮像装置
JPH07154676A (ja) カメラ
KR100213888B1 (ko) 비디오 카메라의 자동초점 조절방법
JP2001305421A (ja) オートフォーカス装置
JP2004336245A (ja) 補正装置
JPH07170446A (ja) カメラ
KR100822474B1 (ko) 휘도데이터 및 af데이터를 이용한 오토포커스 방법 및이를 적용한 촬영장치
JP2004109569A (ja) 焦点検出装置
JP2005316271A (ja) オートフォーカスカメラ
JPH09243903A (ja) 自動焦点合わせ装置
JPH1010422A (ja) 測光機能を兼ね備えた焦点検出装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080324

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080606

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20101006

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101109

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110107

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20110107

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110405

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110418

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4736230

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140513

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140513

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term