JP2002014162A - 複数レーダの最確位置算出方法 - Google Patents

複数レーダの最確位置算出方法

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JP2002014162A
JP2002014162A JP2000199576A JP2000199576A JP2002014162A JP 2002014162 A JP2002014162 A JP 2002014162A JP 2000199576 A JP2000199576 A JP 2000199576A JP 2000199576 A JP2000199576 A JP 2000199576A JP 2002014162 A JP2002014162 A JP 2002014162A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】トラッククオリティの順位変動があった際に、
自動追尾位置が急激に変化しデータとして採用される情
報が短時間内に複数レーダ間を行き来してしまい、重複
域での目標の固定化が困難になっていた。 【解決手段】 追尾部3は、各レーダから送られる目標
の位置情報と、オペレータが指定する追尾目標の位置に
従いレーダ毎に処理を施し、これに対し管理番号を付与
する。管理番号に対応した目標の位置情報を重心位置処
理部5へ、トラッククオリティをトラッククオリティ処
理部4へ送出する。トラッククオリティ処理部4で、あ
らかじめ定められたしきい値とトラッククオリティを比
較し、比較結果を重心位置処理部5に送出する。しきい
値40より上にあった場合、重心位置処理部5は覆域が
重複している領域における追尾目標の重心位置判定を行
い、判定結果を表示部6に送る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は複数レーダ自動追尾
処理方法に関し、特に覆域が一部重なり合った領域を広
範囲にわたり連続的に自動追尾継続する複数レーダ自動
追尾処理方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の複数レーダ最確位置算出処理は、
たとえば特開平5−100021号公報に示されるよう
に、トラッククオリティの高い追尾目標を切り替える方
法が用いられている。
【0003】図12に示すように、従来の技術は#1レ
ーダ、#2レーダ、#3レーダ等の複数のレーダ信号を
デジタル化し、目標信号の検出と目標の位置を判別する
デジタイザ2と、デジタイザ2からの目標位置データを
もとに目標の追尾を行う追尾部3とを備えている。さら
に各追尾部からのデータをもとに表示部6からの指定に
よって追尾部3の制御を行い目標情報をシステムデータ
として管理する追尾制御部5と、全レーダの生ビデオ映
像を1台の表示部に表示し、追尾目標の初期選択並びに
システムデータとしての目標データを表示する表示部6
によって構成される。
【0004】続いて図13に示すように、#1レーダ、
#2レーダ、#3レーダのレーダ覆域内を移動目標12
が追尾開始位置8から太実線で示す航跡のように移動し
ているものとしたとき、まず#1レーダの表示部6が、
#1レーダ覆域13内の位置8における移動目標12を
認識し表示する。操作者は、この移動目標12に対する
追尾の指示を、追尾制御部5に対して送出する。追尾制
御部5が覆域検査を行い、#1レーダの追尾部3に対し
て追尾指示を出すことによって目標の追尾が開始され
る。
【0005】複数レーダが追尾可能な(レーダ覆域が重
なり合う)目標位置9、10、11、においては、各レ
ーダの追尾部3より送られる追尾データに対して追尾制
御部5がトラッククオリティの比較を行う。比較の結
果、連続性を考慮してシステムデータに採用する追尾デ
ータを一つ選択し、これを表示部6で表示するよう切替
制御する。例えば目標位置9において、#1レーダの追
尾部3より送られる追尾データから#2レーダの追尾部
3より送られる追尾データに切替える場合は、追尾制御
部5において追尾データの確度を示す指標であるトラッ
ククオリティの比較を行い、#1レーダの追尾部3のト
ラッククオリティよりも#2レーダの追尾部3のトラッ
ククオリティが連続してN回(Nはシステムで任意に設
定できるパラメータ)高くなった時点で、#2レーダの
追尾部3から送られる追尾データを、システムデータに
採用する追尾データとして選択している。
【0006】これまで述べたレーダの自動追尾方式の動
作を、処理手順にしたがって説明する。
【0007】1.手動追尾指定による追尾開始処理 全レーダの一次レーダ(発射後、追尾目標に跳ね返され
て戻って来たレーダ)が表示されている表示部6におい
て、操作者の操作により追尾をすべき目標を検出しビデ
オ位置を指定する。指定された目標の位置データが追尾
制御部4に送信されることにより以下の処理を行う。 (1−1)表示部6にて指定された位置がどのレーダの
覆域に入っているか、あらかじめ登録されている全レー
ダの覆域データにより覆域検査を行う。 (1−2)上記指定位置を含むような覆域を有するレー
ダの追尾部3に対し、識別のための追尾番号を付与し、
指定位置に対する追尾指示を出す。 (1−3)1−2において、指定位置が複数レーダの覆
域の重複部分に存在する場合、該当するレーダの各追尾
部3に対し、同時に同一の追尾番号を付与し、指定位置
に対する追尾指示を出す。 (1−4)1−3の結果、追尾成功した追尾部3から送
られる追尾データの中からシステムとしての目標を決定
し、目標の追尾に失敗した追尾部3に対しては、このシ
ステム目標の位置を基にして、再度同じ追尾番号で追尾
するよう指示を出す。 (1−5)システム目標が重複域内に存在する間、1−
4の処理を常に行う。 2.重複域における自動追尾指定 「手動追尾指定による追尾開始処理」により追尾が開始
された後、目標が各レーダの覆域間の移動にともなう連
続的な自動追尾処理のために以下の処理を行う。 (2−1)システム目標の位置が、どのレーダの覆域に
入っているか覆域検査を行う。 (2−2)覆域検査により、新たなレーダの覆域に入っ
たことを判断した場合は、そのレーダの追尾部3に対し
て、システム目標の位置をもとに同じ追尾番号で追尾指
示を出す。 (2−3)複数レーダの覆域が重複する部分では、該当
する全ての追尾部3に対して追尾処理を行うよう指示
し、いずれかの追尾部3が追尾に失敗した場合でも、他
の追尾部3のデータにより決定されるシステム目標の位
置をもとに、引き続き追尾を行うよう指示を出す。 3.システム目標の決定 複数の追尾部3から追尾データが送られてくるので、シ
ステムとしての目標を一つに決定する必要がある。これ
に際しては追尾データの確度を表す指標であるトラック
クオリティと呼ぶ数値の1番高い目標データをシステム
目標として採用する。トラッククオリティが同値の場合
は、一つ前のデータとして採用した追尾部3のデータを
引き続き採用する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術は、低い高
度におけるレーダ装置の捕捉範囲が狭まり、特に水上監
視レーダ装置による水上船舶の捕捉範囲が、地形の形状
も手伝ってより狭くなることにより、図14に示すよう
に追尾目標の航跡がふらつく現象が生じる。複数のレー
ダ装置を使用すれば広範囲な捕捉が可能になるが、この
場合、重複域での探知機会が高くなる傾向にあるという
問題点を生じていた。
【0009】また、重複域での目標探知を行うと、各レ
ーダの中心位置からの距離や目標の形状等により、各レ
ーダで目標検出位置の精度が異なってくる。そのため、
複数レーダの重複域を移動している状態でトラッククオ
リティの順位変動があった際に、自動追尾位置が急激に
変化してシステムデータとして採用されるトラック情報
が短時間内に複数レーダ間を行き来してしまう。この結
果、重複域での目標の固定化が困難になるという問題を
生じていた。
【0010】本発明の目的は、複数レーダ装置の覆域間
を任意に移動する目標を自動追尾する自動追尾処理方法
において、各レーダ装置により得られる追尾データのト
ラッククオリティ情報をに対してしきい値を設け、トラ
ッククオリティがある一定のしきい値を越えた追尾目標
データについては、複数覆域内であっても同一目標とし
て取り扱い、またこのトラッククオリティから追尾目標
データの重心位置を求めることによって、航跡のふらつ
きをなくし、信頼性の高い円滑な処理を提供することに
ある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の複数レーダの最
確位置算出方法は、探知覆域が一部重複するように配置
された複数のレーダ装置が、探知覆域間を任意に移動す
る目標に対し一斉に位置測定を行い、前記複数のレーダ
装置毎に得られた追尾データをもとに継続して前記移動
する目標の自動追尾を行う複数レーダ自動追尾制御にお
いて、前記複数のレーダ装置毎に得られる追尾データか
らそれぞれのトラッククオリティを求めるトラッククオ
リティ抽出処理と、前記それぞれのトラッククオリティ
を任意に定められるしきい値と比較する比較処理と、前
記しきい値を越えたトラッククオリティが前記重複覆域
内に2つ以上存在するときは、その中から上位2つを抽
出し、これをもとに重心位置を算出して得られたデータ
を目標データとして表示し、前記しきい値を越えたトラ
ッククオリティが単一覆域内にしか、あるいは1つしか
存在しないときには、対応する追尾データを目標データ
として表示する重心位置算出処理を行うことを特徴とし
ている。
【0012】また、本発明の別の例では、前記複数のレ
ーダ装置毎に得られる追尾データのS/N値を求め、前
記重心位置算出処理において各レーダが捉えた目標から
のS/N値を算出し、前記S/N値を任意に定められる
しきい値と比較する第二の比較処理を行うことを特徴と
している。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図を用いて本発明の実施形
態の一例を説明す。
【0014】図1において、デジタイザ2はレーダ1か
ら送られてくる映像信号をデジタル化し、この中から追
尾目標を検出して位置の判別を行う。追尾部3は、各レ
ーダからリアルタイムで送られる追尾目標の位置情報
と、オペレータが表示部6で指定する追尾目標の位置に
従ってレーダ毎に処理を施し、システムとして追尾目標
情報の管理を行った上で、これに対し管理番号を付与す
る。しかるのちに目標管理番号に対応した追尾目標の位
置情報を重心位置処理部5へ、トラッククオリティをト
ラッククオリティ処理部4へ送出する。
【0015】図2に示すように、トラッククオリティ処
理部4は、トラッククオリティがあらかじめ定められた
しきい値40より上にあるか否かを判定し、判定結果を
重心位置処理部5に送出する。トラッククオリティがし
きい値40より上にあった場合、重心位置処理部5は各
レーダの追尾部3とトラッククオリティ処理部4との情
報とに基づいて、覆域が重複している領域における追尾
目標の重心位置判定を行い、判定結果を表示部6に送
る。
【0016】次に図3を用いて追尾動作をさらに詳細に
説明する。#1、#2、#3のレーダがそれぞれカバー
する覆域内を、移動する追尾目標が、追尾開始位置8か
ら最終位置12まで、太実線で示す航跡のように移動し
ていく。#1、#2、#3のレーダがそれぞれカバーす
る覆域の範囲は、便宜上同じ広さであるものとする。そ
の際、各レーダから時々刻々通知されるトラッククオリ
ティの更新作業が各トラッククオリティ処理部で行われ
る。
【0017】表示部6において、追尾開始位置8に表示
されたシンボルに対し、次に表示すべき位置への表示更
新処理を行う際には、追尾目標の針路及び速力から次に
移動が予想される位置に捕捉ゲート20を設ける。図4
に示すように、捕捉ゲート20はスモールゲート21と
ラージゲート22からなり、追尾目標の一次レーダがス
モールゲート21に入った場合を2点、ラージゲート2
2に入った場合を1点として採点する。
【0018】続いて図5をもとにトラッククオリティの
採点処理について説明する。
【0019】追尾目標を最初に捕捉した時、トラックク
オリティは1点になる。次の更新時、追尾目標がまだ捕
捉ゲート20内に存在すれば、これに1点追加して2点
とし、この時点で自動追尾目標として認識する。その次
の更新時には、追尾目標がラージゲート22内に存在し
ていれば1点追加して3点とする。この際、追尾目標が
既にスモールゲート21内に捉えられていたとしても、
それまでの合計が3点に満たなければ、2点ではなく1
点を追加することによってトラッククオリティを3点と
する。このように、トラッククオリティが3点に達し、
かつ追尾目標がスモールゲート21内に存在していると
きに、追尾目標が確立されたものとする。
【0020】さらに次の更新時、追尾目標がスモールゲ
ート21内に存在していれば2点を追加して5点とす
る。以降、あらかじめ設定された限界得点(仮にn点と
する)に達するまでスモールゲート21内に存在すれば
2点ずつ加算していき、限界得点に達したらそれ以上点
数は加算せず、n点のまま更新を続行する。
【0021】ある更新時に限界得点の追尾目標がスモー
ルゲート21からラージゲート22に移る(徐々に捕捉
が困難になってくる)と、1点が減算される。その後ラ
ージゲート22内に存在する間、更新時毎にトラックク
オリティが1点ずつ減算されていく。トラッククオリテ
ィが3点になった次の更新時に、追尾目標がまだラージ
ゲート22内に留まっていれば、トラッククオリティを
3点の状態で保つ。もし追尾目標がラージゲート22か
らも外れてしまっていたら、トラッククオリティは更新
毎に2点→1点→0点と減算され、トラッククオリティ
が0点になると追尾不能と判断する。
【0022】トラッククオリティがn点から1点ずつ減
算されている際に、追尾目標が再びラージゲート22か
らスモールゲート21内で捕捉された場合は、再びn点
を超えない範囲でトラッククオリティを2点ずつ加算し
ていくことは言うまでもない。
【0023】複数レーダ覆域が重複した領域中の目標位
置において、各レーダの追尾部3は、追尾情報の1つで
あるトラッククオリティをトラッククオリティ処理部4
に送出する。トラッククオリティ処理部4は、図3に示
すようにあらかじめ設定されたトラッククオリティがし
きい値40より上にあるか否かを判定する。しきい値4
0より上にある場合は、そのトラッククオリティ情報を
重心位置処理部5へ送出する。重心位置処理部5は、ト
ラッククオリティ処理部4からのデータがしきい値40
より上にある場合、各レーダの追尾部3とトラッククオ
リティ処理部4における追尾情報(目標管理番号、目標
位置、トラッククオリティ)に基づき、覆域が重複する
領域における重心位置の判定を行い、その判定結果を表
示部6へ送出する。
【0024】また、本処理は各々の追尾部3より得られ
たトラッククオリティのうち、得点の高い上位2点のみ
を選択し補間を実施する。これよりトラッククオリティ
が各々のトラッククオリティ処理部4のしきい値40を
越えてきた場合、次のように処理される。
【0025】重心位置処理部5において、図6(b)に
示すように、点A(TQ:トラッククオリティ=5)、
点B(TQ=6)、点C(TQ=7)の3点で、全てし
きい値40を越えていた場合、トラッククオリティの高
い上位2点の点B及び点Cを重心補間対象とする。重心
位置処理部5は、図7に示すように、#1レーダ1−1
と#3レーダ1−3の覆域が重複する領域において、#
1レーダ1−1の追尾目標位置30(TQ=8)と、そ
の近傍に#3レーダ1−3の追尾目標位置31(TQ=
3)があり、目標位置30と目標位置31は同一目標に
よるものと判定されたとする。設定されたトラッククオ
リティのしきい値40が3以上だった場合、#1レーダ
1−1と#3レーダ1−3で捉えた各々の追尾目標につ
き、両方の追尾情報とも有効と判定するが、しきい値4
0が5以上だった場合、#1レーダ1−1で捉えた追尾
目標の追尾情報のみを有効として取り扱う。
【0026】設定したしきい値40が3以上の場合、#
1レーダ1−1と#3レーダ1−3の各々で捉えられた
追尾目標位置30と31、および表示座標系の原点を頂
点とする三角形が形成される。そして、追尾目標位置3
0と31を結ぶ線分上における重心位置32を、#1レ
ーダ1−1と#3レーダ1−3各々のトラッククオリテ
ィの比率に応じた内分処理を用いて求め、表示する。
【0027】図8は、上記トラッククオリティ処理部4
における処理フローである。
【0028】最初に、しきい値40を設定し(ステップ
52)、その後追尾部3よりトラッククオリティを受け
取る(ステップ53)。トラッククオリティとあらかじ
め設定したしきい値40とを比較し(ステップ54)、
トラッククオリティがしきい値40より上だった場合、
これを重心位置処理部5に送信する(ステップ55)。
また、仮にしきい値40より下だった場合には、トラッ
ククオリティを破棄する(ステップ56)。
【0029】次に重心位置処理部5における処理を図9
により説明する。今、座標表面上の2点をA(x1,y
1)、B(x2,y2)とし、AB間をm:nに分ける
点P(x,y)とすると、点Pは(1)式のように表さ
れる。
【0030】
【数1】 仮に、レーダ1−1で捉えられた目標データの座標を
A、レーダ1−3で捉えられた目標データの座標をBと
し、Aのトラッククオリティを8、Bのトラッククオリ
ティを5とした場合、この値を(1)式に代入し、点P
の座標を(2)式から得ることができる。この時のx,
y座標はシステム座標を使用する。
【0031】
【数2】
【発明の他の実施形態】本発明の他の実施形態として、
基本的構成は先述の例と同様であるが、重心位置処理部
5にデータを送出する際の処理に関し、更なる工夫を施
した場合の構成を図10に示す。
【0032】デジタイザ2と重心位置処理部5の間に
は、S/N値を検出するS/N処理部7が設けられてい
る。第一の実施形態においても自動追尾の効果は十分に
期待できるが、レーダ反射が弱くなり目標を見失ってし
まうという課題や、波による反射を目標として検出して
しまうといった課題が無視できない場合もある。この実
施の形態では、S/N値も考慮し処理するため、重心位
置処理部5での処理がより正確に行い得る。以下その処
理について説明を行う。
【0033】S/N値処理は、トラッククオリティによ
る重心位置処理を補足するように行うものであり、また
S/N値を平均化しても単純に位置を求めることはでき
ないので、S/N値については平均化処理を行わない。
【0034】図11(a)に示すように、#1レーダ1
−1のトラッククオリティTQが7でS/N値が35d
B、#3レーダ1−3のTQが5でS/N値が15dB
であり、TQおよびS/N値のしきい値がそれぞれ4,
20dBであった場合を考えると、#3レーダ1−3の
S/N値がしきい値を下回っているので、この#3レー
ダ1−3については、その後の重心位置算出処理の対象
から外してしまうこととする。また、図11(b)に示
すように、#1レーダ1−1のトラッククオリティTQ
が7でS/N値が35dB、#3レーダ1−3のTQが
5でS/N値が30dBであり、両しきい値は(a)と
同じであった場合、第一の実施形態と同様に、#1レー
ダ1−1と#3レーダ1−3の両方を用いて重心位置算
出処理を行う。
【0035】このように、本実施例では、S/N値を利
用しているので、追尾目標を誤認識せず、より正確な追
尾が可能となるという効果を奏する。
【0036】
【発明の効果】本発明の自動追尾処理方法においては、
各レーダ装置による追尾目標位置を、トラッククオリテ
ィを用い重心を計算して表示することにより、複数レー
ダ覆域間を任意に移動する目標を連続的かつ円滑に自動
追尾処理することが可能となる。
【0037】また、本発明においては、複数レーダでの
自動追尾処理を行うことにより、重複領域内において目
標の航跡がふらつく現象を防止することができ、より信
頼性の高い自動追尾処理を行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のブロック図である。
【図2】#1レーダと#3レーダにおけるしきい値設定
を示す図である。
【図3】レーダ覆域の重複領域において、追尾目標が移
動していく航跡を示す図である。
【図4】捕捉ゲートを示す図である
【図5】トラッククオリティ更新の過程を示す図であ
る。
【図6】3点のトラッククオリティがしきい値を越えた
場合において、上位2点を選択した例を示す図である。
【図7】重心位置処理部における重心算出を示す図であ
る。
【図8】トラッククオリティ処理部において実行される
処理を示したフローチャートである。
【図9】重心位置の算出方法を示す参考図である。
【図10】本発明の別の実施例を示すブロック図であ
る。
【図11】トラッククオリティおよびS/N値の比較を
行い、処理対象のレーダを選択する例を示した図であ
る。
【図12】従来技術を示したブロック図である。
【図13】レーダ覆域の重複領域において、追尾目標が
移動していく航跡を示す図である。
【図14】レーダ覆域の重複領域において、追尾目標の
航跡がふらつく現象を示す図である。
【符号の説明】
1 レーダ装置 2 デジタイザ 3 追尾部 4 トラッククオリティ処理部 5 重心位置処理部 6 表示部 7 S/N処理部 20 捕捉ゲート 21 スモールゲート 22 ラージゲート

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 探知覆域が一部重複するように配置され
    た複数のレーダ装置が、探知覆域間を任意に移動する目
    標に対し一斉に位置測定を行い、前記複数のレーダ装置
    毎に得られた追尾データをもとに継続して前記移動する
    目標の自動追尾を行う複数レーダ自動追尾制御におい
    て、 前記複数のレーダ装置毎に得られる追尾データからそれ
    ぞれのトラッククオリティを求めるトラッククオリティ
    抽出処理と、 前記それぞれのトラッククオリティを任意に定められる
    しきい値と比較する第一の比較処理と、 前記しきい値を越えたトラッククオリティが前記重複覆
    域内に2つ以上存在するときは、その中から上位2つを
    抽出し、これをもとに重心位置を算出して得られたデー
    タを目標データとして表示し、前記しきい値を越えたト
    ラッククオリティが単一覆域内にしか、あるいは1つし
    か存在しないときには、対応する追尾データを目標デー
    タとして表示する重心位置算出処理を行うことを特徴と
    する複数レーダの最確位置算出方法。
  2. 【請求項2】 前記複数のレーダ装置毎に得られる追尾
    データのS/N値を求め、前記重心位置算出処理におい
    て各レーダが捉えた目標からのS/N値を算出し、前記
    S/N値を任意に定められるしきい値と比較する第二の
    比較処理を行うことを特徴とする、請求項1記載の複数
    レーダの最確位置算出方法。
JP2000199576A 2000-06-30 2000-06-30 複数レーダの最確位置算出方法 Withdrawn JP2002014162A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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